JPH071150U - ノブ式手すり - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本体１を略Ｌ字形状とし、本体水平部１ａ基
端に固定手段２を備えると共に、本体立ち上り部１ｂ上
部を掌に収まる程度の大きさの塊状としたものとしてい
る。 【効果】 階段や廊下などの折れ曲がった壁面Ｗにも適
宜間隔をおいて複数個取り付けることにより、その壁面
Ｗの形状に沿って取り付けることができるので、取り付
け作業が簡単なものとなる。本体立ち上り部１ａ上部を
掌に収まる程度の大きさの塊状としているため、方向性
が緩和され何れの方向からも掴み易くなり、無理に手首
を曲げて掴むこともないので手首を痛めるなどというこ
とがなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ノブ式の新規な手すりに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の手すりは、階段や廊下などの壁面に沿わせて、水平方向や垂直方向、ま たは斜め方向などに棒状体を取り付けたものとしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、棒状体とした従来の手すりは、階段や廊下などの壁面が折れ曲 がっていたりすると、手すりもその形状に沿って折り曲げたものとしないと、壁 面に取り付けることができず、取り付け作業が面倒であるという課題を有してい た。

【０００４】 また、棒状体とした従来の手すりは、縦、横、斜めの何れかの方向に取り付け られているため、縦、横、斜めの方向性があり、掴む方向によっては掴み難く、 無理に掴むと手首を痛めることがあるなどという課題を有していた。 そこで、この考案は、棒状体とした従来の手すりが有する課題を解決すること を目的としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのため、この考案のノブ式手すりは、本体１を略Ｌ字形状とし、本体水平部 １ａ基端に固定手段２を備えると共に、本体立ち上り部１ｂ上部を掌に収まる程 度の大きさの塊状としたものとしている。そして、前記塊状は、略卵形状とする のが好ましいものとなる。

【０００６】

【作用】

この考案のノブ式手すりは、階段や廊下などの折れ曲がった壁面にも適宜間隔 をおいて複数個取り付けることにより、その壁面の形状に沿って取り付けること ができる。 さらに、この考案のノブ式手すりは、本体立ち上り部１ｂ上部を掌に収まる程 度の大きさの塊状としているので、方向性が緩和され何れの方向からも掴み易く なる。

【０００７】 また、塊状を略卵形状としたものは、掴むときに掌に馴染み、感触が良くなる 。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案のノブ式手すりの構成を、実施例として示した図面に基づいて 詳細に説明する。 この考案のノブ式手すりは、木材、合成樹脂、金属などの任意の材料で作製さ れ、本体１を略Ｌ字形状としている。そして、その略Ｌ字形状とした本体１の本 体水平部１ａ基端に固定手段２を備えると共に、本体立ち上り部１ｂ上部を掌に 収まる程度の大きさの塊状としている。この塊状は、略卵形状とするのが掴むと きに掌に馴染み、感触もよく好ましい。なお、略卵形状は、楕円体または多面体 から形成することができる。

【０００９】 前記固定手段２は、特に限定されるものではなく、例えば、図１〜３、図４〜 ６、図７〜１１、図１２〜１５に示したような構造のものとして実施することが できる。 図１〜３に示したものは、本体水平部１ａ基端面にネジ３などで固定した固定 板４を階段や廊下などの壁面Ｗにネジ３などで固定するようにしたものである。 すなわち、固定板４は、本体水平部１ａ基端面の上下左右に食み出す大きさに形 成しており、中央部寄りに設けた通し穴５、５から本体水平部１ａ基端面に設け たネジ穴６、６にネジ３、３を捩じ込んで本体水平部１ａ基端面に固定し、さら にこの固定板４の四隅に設けた通し穴５、５、５、５から階段や廊下などの壁面 Ｗにネジ３、３、３、３を捩じ込んだものとしている。

【００１０】 図４〜６に示したものは、本体水平部１ａ基端にネジ３で固定した挿入体７を 、階段や廊下などの壁面Ｗにネジ３で固定した受け体８に挿入し、必要に応じて 両者をネジ３で抜け止めするようにしたものである。すなわち、前記挿入体７は 、後面の下端から上部にかけて抜窓７ａを設けると共に、両側の下端から上部に かけて抜窓７ａに連通する挿入溝７ｂを設け、さらに中央部寄りに設けた通し穴 ５、５から本体水平部１ａ基端面に設けたネジ穴６、６にネジ３、３を捩じ込ん で、本体水平部１ａ基端面に固定しており、受け体８は、重ね合わせた二枚の板 のうち上板９の両側９ａが下板１０の両側１０ａから食み出るようにし、さらに 中央部寄りに設けた通し穴５から階段や廊下などの壁面Ｗにネジ３を捩じ込んだ ものとしており、前記挿入体７の挿入溝７ｂを受け体８の上板９の両側９ａに挿 入すると共に、挿入体７の抜窓７ａを受け体８の下板１０に嵌め込み、前記ネジ ３を挿入体７に設けた通し穴５から受け体８に設けたネジ穴６に捩じ込んで、こ れら両者を抜け止めするようにしたものとしている。なお、受け体８の下板１０ の裏面には、階段や廊下などの壁面Ｗにネジ３で固定した時に、その壁面Ｗに埋 め込まれて受け体８の回り止めをする突起１１を設けている。

【００１１】 図７〜１１に示したものは、本体水平部１ａ基端面の中央部上下に設けた突起 体１２を、階段や廊下などの壁面Ｗにネジ３で固定した係止体１３に係止するよ うにしたものである。すなわち、突起体１２は、本体水平部１ａ基端面の中央部 上下に捩じ込んだネジ３、３のネジ頭としており、係止体１３は、突起体挿入穴 １４、１４に連接して突起体係止溝付穴１５、１５を上下部に対向して設けると 共に、これらの間に設けた通し穴５から階段や廊下などの壁面Ｗにネジ３を捩じ 込んだものとしており、前記突起体１２、１２を係止体１３の突起体挿入穴１４ 、１４に挿入すると共に、本体水平部１ａを捻って突起体１２、１２が係止体１ ３の突起体係止溝穴１５、１５に移動して係止されるようにし、係止体１３の下 面のネジ穴６から捩じ込んだネジ３を前記突起体挿入穴１４に突出させ、突起体 １２の突起体挿入穴１４への戻りを防止したものとしている。なお、係止体１３ の裏面には、階段や廊下などの壁面Ｗにネジ３で固定した時に、その壁面Ｗに埋 め込まれて係止体１３の回り止めをする突起１１を設けている。

【００１２】 図１２〜１５に示したものは、本体水平部１ａ基端の下面から内部にかけて切 り抜き溝１６を設け、階段や廊下などの壁面Ｗにネジ３で固定した嵌合体１７を 前記切り抜き溝１６に嵌め込み、本体水平部１ａ基端の両側面から前記嵌合体１ ７にネジ３を捩じ込み、両者を固定するようにしたものである。すなわち、切り 抜き溝１６は、本体水平部１ａ基端の下面中央から内部にかけて末広がりの四角 形状とし、嵌合体１７は、切り抜き溝１６と同形状とすると共に、中央部に設け た通し穴５から階段や廊下などの壁面Ｗにネジ３を捩じ込んだものとしており、 この嵌合体１７を前記切り抜き溝１６に嵌め込み、本体水平部１ａ基端の両側面 に設けた通し穴５、５から嵌合体１７の両側面に設けたネジ穴６、６にネジ３、 ３を捩じ込み、両者を固定したものとしている。なお、嵌合体１７の裏面には、 階段や廊下などの壁面Ｗにネジ３で固定した時に、その壁面Ｗに埋め込まれて嵌 合体１７の回り止めをする突起１１を設けている。

【００１３】 以上のように構成したこの考案のノブ式手すりは、前記固定手段２の何れかに より、図１６、１７に示したように、階段や廊下などの壁面Ｗａ、Ｗｂに適宜間 隔をおいて複数個取り付けたり、図１８、１９に示したように、トイレや浴室の 壁面Ｗｃ、Ｗｄの適当な位置に取り付けることができる。

【００１４】

【考案の効果】

この考案のノブ式手すりは、以上に述べたように構成されており、階段や廊下 などの折れ曲がった壁面にも適宜間隔をおいて複数個取り付けることにより、そ の壁面の形状に沿って取り付けることができるので、取り付け作業が簡単なもの となる。

【００１５】 さらに、この考案のノブ式手すりは、本体立ち上り部１ａ上部を掌に収まる程 度の大きさの塊状としているため、方向性が緩和され何れの方向からも掴み易く なり、無理に手首を曲げて掴むこともないので手首を痛めるなどということがな くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のノブ式手すりの第一実施例の分解斜
視図である。

【図２】この考案のノブ式手すりの第一実施例の正面図
である。

【図３】この考案のノブ式手すりの第一実施例の断面図
である。

【図４】この考案のノブ式手すりの第二実施例の分解斜
視図である。

【図５】この考案のノブ式手すりの第二実施例の正面図
である。

【図６】この考案のノブ式手すりの第二実施例の断面図
である。

【図７】この考案のノブ式手すりの第三実施例の分解斜
視図である。

【図８】この考案のノブ式手すりの第三実施例の正面図
である。

【図９】この考案のノブ式手すりの第三実施例の断面図
である。

【図１０】この考案のノブ式手すりの第三実施例の係止
体の正面図である。

【図１１】この考案のノブ式手すりの第三実施例の係止
体の図１０中のＡ−Ａ線断面図である。

【図１２】この考案のノブ式手すりの第四実施例の分解
斜視図である。

【図１３】この考案のノブ式手すりの第四実施例の正面
図である。

【図１４】この考案のノブ式手すりの第四実施例の断面
図である。

【図１５】この考案のノブ式手すりの第四実施例の一部
破断平面図である。

【図１６】この考案のノブ式手すりを階段の壁面に取り
付けた状態を示す説明図である。

【図１７】この考案のノブ式手すりを廊下の壁面に取り
付けた状態を示す説明図である。

【図１８】この考案のノブ式手すりをトイレの壁面に取
り付けた状態を示す説明図である。

【図１９】この考案のノブ式手すりを浴室の壁面に取り
付けた状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 本体 １ａ 本体水平部 １ｂ 本体立ち上り部 ２ 固定手段

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体（１）を略Ｌ字形状とし、本体水平
   部（１ａ）基端に固定手段（２）を備えると共に、本体
   立ち上り部（１ｂ）上部を掌に収まる程度の大きさの塊
   状としたことを特徴とするノブ式手すり。
2. 【請求項２】 前記塊状を、略卵形状としたことを特徴
   とする請求項１記載のノブ式手すり。