JPH08254006A

JPH08254006A - 造作部材取付け構造並びに造作部材の取付け方法

Info

Publication number: JPH08254006A
Application number: JP8628295A
Authority: JP
Inventors: Shunichi Harano; 俊一原野
Original assignee: Dantani Plywood Co Ltd
Current assignee: Dantani Plywood Co Ltd
Priority date: 1995-03-16
Filing date: 1995-03-16
Publication date: 1996-10-01

Abstract

(57)【要約】【目的】施工が容易でしかも施工後であっても造作部
材を交換することが可能で、リフォームも容易な造作部
材取付け構造並びに造作部材の取付け方法を提供する。【構成】取付けようとする壁面１１から隙間を有して
上下に掛止部１３、１４が設けられた取付け金具１０
を、釘又はビス１６で壁面１１に取付け、上下の掛止部
１３、１４が嵌入する上下の装着溝１８、１９と逃げ空
間部２２を有する造作部材１７を取付け金具１０に当接
した状態で、上下の掛止部１３、１４に上下の装着溝１
８、１９をそれぞれ落とし込む造作部材取付け構造並び
に造作部材の取付け方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、壁面の上下に施工する
幅木、廻り縁等の造作部材の取付け構造、及び該造作部
材の取付け方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】図２（Ａ）に示すように、壁３０と床３
１との連結部分にはその連結部を隠すための幅木３２が
釘３３等で取付けられている。また、図２（Ｂ）に示す
ように、壁３０と天井３４との連結部分にも木製の細長
い板からなる廻り縁３５が釘３６等によって取付けられ
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の幅木３２や廻り縁３５は釘３３、３６等で固定されて
いるので、一度施工すると壁面に固定され容易に取外す
ことができず、結果としてリフォーム等に適さないとう
問題があった。本発明はかかる事情に鑑みてなされたも
ので、施工が容易でしかも施工後であっても造作部材を
交換することが可能で、リフォームも容易な造作部材取
付け構造並びに造作部材の取付け方法を提供することを
目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項１
記載の造作部材取付け構造は、壁面に直接取付ける取付
け金具と、該取付け金具に取外し可能に装着される造作
部材との組合せからなる造作部材取付け構造であって、
前記取付け金具は、取付け孔が設けられ前記壁面に直接
取付けられる長板部と、該長板部の上下に段違いに連接
され、前記壁面から隙間を有して設けられた上下の掛止
部とを備え、前記造作部材には、前記上下の掛止部がそ
れぞれ嵌入する上下の装着溝と、該上下の装着溝に前記
上下の掛止部を上下方向からそれぞれ着脱できる逃げ空
間部とを備えている。また、前記目的に沿う請求項２記
載の造作部材の取付け方法は、取付けようとする壁面か
ら隙間を有して上下に掛止部が設けられた取付け金具
を、釘又はビスで前記壁面に取付け、前記上下の掛止部
が嵌入する上下の装着溝を有する造作部材を前記取付け
金具に当接した状態で、前記上下の掛止部に前記上下の
装着溝をそれぞれ落とし込むようにしている。なお、以
上において、造作部材は合板、パーティクルボード、中
比重繊維板等から構成され、表面には突板や化粧紙、合
成樹脂シート等で化粧されている。また、造作部材の角
部は人の足等が接触しても怪我をしないように、丸く又
は平面状に面取りをしてもよい。前記取付け金具の材質
は、スチール、アルミニウム、ステンレス等の金属の他
に、合成樹脂であってもよい。この取付け金具は、釘や
ビスによって壁面に固定されるものである。

【０００５】

【作用】請求項１、２記載の造作部材取付け構造並びに
造作部材の取付け方法においては、壁面から隙間を有し
て上下に掛止部が設けられた取付け金具を、まず特定位
置の壁面に取付けておき、次に、前記上下の掛止部がそ
れぞれ嵌入する上下の装着溝を有する造作部材を上部か
ら落とし込むことによって、取付けているので、造作部
材は壁面に固着されておらず、結果として簡単に取外す
ことができる。

【０００６】

【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図１は本発明の一実施例に係る造作部材取
付け構造並びに造作部材の取付け方法の説明図である。

【０００７】図１に示すように、取付け金具１０は防食
処理を施したスチール板（又はアルミニウム板）を用い
てプレス加工によって折り曲げて製造され、壁面１１に
当接する長板部１２と、長板部１２の上下に段違いに直
角曲げされて形成される上掛止部１３及び下掛止部１４
とを有している。

【０００８】前記長板部１２の中央には所定間隔で皿ネ
ジ用のビス孔１５（取付け孔の一例）が形成され、ビス
１６を使用して壁面１１に取付けることができるように
なっている。そして、長板部１２の上下には上掛止部１
３及び下掛止部１４が長板部１２に一体的に連接して形
成されているが、上掛止部１３と下掛止部１４は壁面１
１及び長板部１２とそれぞれ一定の隙間ｄ₁、ｄ₂を有
し、壁面１１及び長板部１２から十分な隙間を設けて取
付けられるようになっている。

【０００９】前記取付け金具１０に固定される造作部材
（この場合は幅木）１７は、前述のように表面が化粧処
理された合板等からなって、前記取付け金具１０の上掛
止部１３及び下掛止部１４がそれぞれ嵌入する上装着溝
１８及び下装着溝１９を有している。そして、前記上掛
止部１３と壁面１１との隙間ｄ₁に嵌入する上片部２０
と、前記下掛止部１４と長板部１２との隙間ｄ₂に嵌入
する下片部２１を有している。ここで、長板部１２に取
付けられるビス１６の頭部が表面から突出する場合を考
慮して、下片部２１の厚みはその隙間ｄ₂より十分小さ
いことが好ましい。

【００１０】また、上装着溝１８の下部には上装着溝１
８から上掛止部１３を抜いた場合、造作部材１７が上部
に平行移動できるように空間部２２が設けられている。
この空間部２２の挿入部分、即ち壁面１１に当接する部
分の上下高さは、上掛止部１３の上端から下端までの距
離よりやや大きくなっている。なお、２３は床面を示
す。

【００１１】従って、造作部材１７を壁面１１に取付け
ようとする場合、まず取付け金具１０を、ビス１６（釘
でもよい）を用いて壁面１１に取付ける。この実施例で
は取付け金具１０の下端を床面２３に当接させており、
これによって、簡単に取付け金具１０の上下方向位置決
めができる。次に、造作部材１７を取付け金具１０から
少し上げた状態、即ち空間部２２に上掛止部１３が嵌入
する状態で、造作部材１７を水平方向から押し付ける。
この状態で上から造作部材１７を押し付け、上装着溝１
８に上掛止部１３を、下装着溝１９に下掛止部１４を嵌
入させて取付ける。造作部材１７を交換する場合には、
造作部材１７を持ち上げ、前記手順と逆の方法によって
行う。

【００１２】前記実施例は、造作部材として幅木の例を
説明したが、廻り縁であっても同様な手順で取付けるこ
とができる。なお、廻り縁の場合には、上下から装着す
ると天井面との間に隙間があくので、その隙間を小さく
するため上下の掛止部の高さをできる限り小さくするの
が好ましい。また、廻り縁を側方から装着することもで
きる。

【００１３】

【発明の効果】請求項１、２記載の造作部材取付け構造
並びに造作部材の取付け方法においては、造作部材を簡
単に取付け、取外すことが可能となり、これによって、
リフォーム等が簡単に行えることになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る造作部材取付け構造並
びに造作部材の取付け方法の説明図である。

【図２】従来例に係る造作部材取付け構造を示す断面図
である。

【符号の説明】

１０取付け金具１１壁面１２長板部１３上掛止部１４下掛止部１５ビス孔１６ビス１７造作部材１８上装着溝１９下装着溝２０上片部２１下片部２２空間部２３床面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】壁面に直接取付ける取付け金具と、該取
付け金具に取外し可能に装着される造作部材との組合せ
からなる造作部材取付け構造であって、前記取付け金具は、取付け孔が設けられ前記壁面に直接
取付けられる長板部と、該長板部の上下に段違いに連接
され、前記壁面から隙間を有して設けられた上下の掛止
部とを備え、前記造作部材には、前記上下の掛止部がそれぞれ嵌入す
る上下の装着溝と、該上下の装着溝に前記上下の掛止部
を上下方向からそれぞれ着脱できる逃げ空間部とを備え
ていることを特徴とする造作部材取付け構造。
【請求項２】取付けようとする壁面から隙間を有して
上下に掛止部が設けられた取付け金具を、釘又はビスで
前記壁面に取付け、前記上下の掛止部が嵌入する上下の装着溝を有する造作
部材を前記取付け金具に当接した状態で、前記上下の掛
止部に前記上下の装着溝をそれぞれ落とし込むことを特
徴とする造作部材の取付け方法。