JPS6120909Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は天井パネルの取付装置に関するもので
ある。

例えば、浴室ユニツトなどの室設備ユニツトに
おける天井パネルの取付けは、壁パネルと四角四
点で固定するのが一般的であつた。

しかしかゝる取付手段によると、天井パネルの
浮き上りやゆがみが発生し易い為に、これらを防
止するのに天井パネルの上から壁パネルの中間部
に鋲止などを行つているが、これでは作業性、作
業能率が大変悪いものである。

また、従来、天井パネルの取付け施工性向上を
狙つたものとして、壁パネルの上端部に掛懸板を
固定し、この掛懸板下面に掛止爪片を枢着し、該
掛止爪片を凹溝が設けられた天井パネルの支承片
に回動係止して天井パネルを壁パネルに取付支持
する天井パネル取付装置が実施されている。

ところが、かゝる取付装置は、掛懸板に回転自
在に枢着した掛止爪片を天井パネルの支承片に掛
止する構成であるから、ドアの開閉時、または、
地震発生時等の振動によつて掛止爪片が回動し易
いものであり、為に天井パネルが外れないまで
も、当該天井パネルがずれたり浮き上がり易いも
のである。

そこで本考案は上述の掛止爪片を用いた天井パ
ネルの取付装置において、壁パネルに対し、掛止
爪片と天井パネル支承板とを適正な構成とするこ
とによつて、極めて簡易な構造により天井パネル
の取付施工を簡単且つ短時間にできて、しかも掛
止爪片が不本意に変動したり、外れることなく堅
牢な取付状態を保持し得るようにしたものであ
る。

以下本考案の実施例を示した図面について詳述
すれば、第１図、第２図において、１は壁パネ
ル、４は掛止爪を夫々示している。

上記壁パネル１は、金属板、合成樹脂板または
合板等からなり、その上端部１ａに重積係止可能
とした天井パネルの支承板３は、壁パネル１の肉
厚よりも適当に板幅を広く形成してあつて、その
内側縁には天井パネル２の取付部３ａが、上下配
置に定間隔をもつて並設したリブ状片３ｂ，３
b′により凹溝状に設定されてあると共に、内側縁
基端部には前記掛止爪４と係脱自在な係合凹溝３
ｃが、壁パネル１側へ開口するよう設けられてい
る。

また、この支承板３は、図示例の如く、壁パネ
ル１における上端部１ａに取付けた掛止爪４上に
重合され、該壁パネル１の肉厚より適当に板幅を
広くした頂板部３ｄを有し、さらに該頂板部３ｄ
の内外両側端から一体に垂設した天井パネル２の
取付板部３ｅ及び壁パネル１の掛止板部３ｆを形
成することにより側面略逆凹字形状としたもので
その取付板部３ｅの基端部内面に前記係合凹溝３
ｃが凹設され、さらに、取付板部３ｅの下端一側
には天井パネル２の取付部３ａを上述のように設
けてある。

そして上記掛止爪４は、壁パネル１の上端部１
ａに、その基端部４ａを木ネジ５などにより枢止
し、先端部４ｂが壁パネル１の内面より出没でき
るように回動自在に取付けてある。

而して上記構成において、壁パネル１に天井パ
ネル２を取付けるときは、予め天井パネル２を支
承板３の取付部３ａに嵌着し、ポンチなどで一体
に固定しておき、また掛止爪４の先端部４ｂを壁
パネル４の内側へ僅かに突出させておく。

然る後、支承板３を掛止爪４の上に載置し、四
角四点即ち、隅角部で固定し、次いでユニツト内
部から壁パネル１の内面と、支承板３の取付板部
３ｅの間の隙間ａを利用してドライバー等で掛止
爪４を回転させ、その先端部４ｂを支承板３の係
合凹溝３ｅに係嵌し、天井パネル２を壁パネル１
に水平状態となるよう取付るものである。

尚図において６はシール材を示す。

以上説明したように本考案に係る天井パネル取
付装置によれば、壁パネル１の上端部に、掛止爪
４を載置して、その一側端を枢着することによ
り、当該掛止爪４を壁パネル１の内面から突出す
るまで水平方向へ回動自在となし、この掛止爪４
に載置した天井パネル２の支承板３を、掛止爪４
上に重積される頂板部３ｄと、その外縁から垂設
されて壁パネル１の外面に当接する掛止板部３ｆ
と、壁パネル１から離間して頂板部３ｄの内縁か
ら垂設されている天井パネル２の取付板部３ｅと
により形成すると共に、当該取付板部３ｅの基端
部に壁パネル１側へ向けて開口した係合凹溝３ｃ
を、同取付板部３ｅの下端部外面に天井パネル２
の取付部３ａを夫々設け、前記掛止爪４を上記係
止凹溝３ｃに回動係止させることにより、取付板
部３ｅの取付部３ａに取り付けた天井パネル２
を、壁パネル１に水平状態にて取付支持してなる
天井パネルの取付装置を提供し得たものであるか
ら、壁パネル１に対する天井パネル２の組立施工
を極めて簡単に且つ、短時間しかも、ユニツト内
部から作業性良く行なうことができるのみなら
ず、支承板３を含む天井パネル２の全重量が掛止
爪４に作用して、当該掛止爪４を壁パネル１の上
端部１ａに固定できる為、天井パネル取付後は、
振動等によつて掛止爪４が自然に回動変位した
り、係合凹溝３ｃから外れることはなくなり、堅
牢に天井パネル２を取付け得て、天井パネル２の
浮き上がりやずれを防止できる等の実用的効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る天井パネル取付装置を示
す縦断側面図、第２図は同装置の平面図である。 １…壁パネル、１ａ…壁パネルの上端部、２…
天井パネル、３…天井パネルの支承板、３ｃ…係
合凹溝、３ｄ…頂板部、３ｅ…取付板部、３ｆ…
掛止板部、４…掛止爪、３ａ…天井パネルの取付
部、３ｄ…支承板の頂板部、３ｅ…支承板の天井
パネル取付板部、３ｆ…支承板の壁パネル掛止板
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁パネルの上端部に、掛止爪を載置して、その
   一側端を枢着することにより、当該掛止爪を壁パ
   ネルの内面から突出するまで水平方向へ回動自在
   となし、この掛止爪に載置した天井パネルの支承
   板を、掛止爪上に重積される頂板部と、その外縁
   から垂設されて壁パネルの外面に当接する掛止板
   部と、壁パネルから離間して頂板部の内縁から垂
   設されている天井パネルの取付板部とにより形成
   すると共に、当該取付板部の基端部に壁パネル側
   へ向けて開口した係合凹溝を、同取付板部の下端
   部外面に天井パネルの取付部を夫々設け、前記掛
   止爪を上記係止凹溝に回動係止させることによ
   り、取付板部の取付部に取り付けた天井パネル
   を、壁パネルに水平状態にて取付支持してなる天
   井パネルの取付装置。