JPH0334424Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は竪樋の取付構造、特に竪樋の表面に
竪樋把持具が表出しない竪樋の取付構造に係るも
のである。

〔従来の技術〕

従来、この種の竪樋の取付構造としては、釘杆
の基端部に互いに係止するように半環状の竪樋把
持具を取付けてなる通称でんでんと称される取付
金具にて竪樋を固定してなるものが一般に使用さ
れているために竪樋の表面に竪樋把持具が表出し
美観性を著しく低下させていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

この考案は上記従来品の欠点を解消すべく考案
されたものであつて、竪樋の屋外側の面に竪樋把
持具が表出しない竪樋の取付構造を提供せんとす
るものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案は上記に鑑み考案されたものであつて
先端部を尖鋭状になした釘杆の基端部に摺動片を
固定してなる外壁固定具Ａと、垂直基板の一面に
上記摺動片を摺動すべき空隙部が形成されるよう
に中央部に釘杆の基端部近傍を嵌入すべきスリツ
ト状開口部を下端部から上端部近傍に向けて開設
してなる押え板を設けて二重壁となした竪樋固定
具Ｂと、竪樋Ｃとからなり、建屋の外壁面に打ち
込みにより固定された外壁固定具Ａの釘杆および
摺動片に、他面に竪樋Ｃを接着により固定してな
る竪樋固定具Ｂのスリツト状開口および空隙部を
各々嵌装せしめることにより上記問題点を解決し
た。

〔実施例〕

以下、この考案を図面に示す実施例について、
更に詳細に説明すれば、第１図はこの考案の竪樋
の取付構造の一実施例を示す一部欠截分解斜視図
で、図中Ａは外壁固定具であつて、先端部を尖鋭
状になした釘杆１の基端部に方形状板体からなる
摺動片２を釘頭状に固定してなるものであり、Ｂ
は竪樋固定具であつて、縦長な垂直基板３の一面
に上記摺動片２を摺動すべき空隙部４が形成され
るように中央部に釘杆１の基端部近傍を嵌入すべ
きスリツト状開口部５を下端部から上端部近傍に
向けて開設してなる押え板６を設けて二重壁状に
形成してなるものであり、Ｃは合成樹脂を素材と
して形成された角形の竪樋であり、これら外壁固
定具Ａ、竪樋固定具Ｂおよび竪樋Ｃは建屋の外壁
面Ｄに打ち込みにより固定された外壁固定具Ａの
釘杆１の基端部近傍および摺動片２に、他面に竪
樋Ｃを接着剤７により固定してなる竪樋固定具Ｂ
のスリツト状開口部５および空隙部４を各々嵌装
せしめることにより固定されているものである。

尚、接着剤７としては剥離紙７′を付着してな
る粘着剤７″と接着剤７とを併用することにより
竪樋固定具Ｂと竪樋Ｃとの固定が容易になるため
に作業性よりして好ましい。

この考案の竪樋の取付構造は上記構成よりなる
ため、取付けに際しては第２図に示すように、ま
ず建屋の外壁面Ｄの三ケ所に所定間隔をもつて外
壁固定具Ａを打ち込みにより固定するとともに竪
樋Ｃの外周壁面に所定間隔をもつて竪樋固定具Ｂ
を三個、接着により固定し、次いで外壁固定具Ａ
の釘杆１の基端部近傍および摺動片２に竪樋固定
具Ｂのスリツト状開口部５および空隙部４を各々
嵌装し固定するものである。

〔考案の効果〕

以上より明らかなように、この考案の竪樋の取
付構造は竪樋Ｃの固定の用に供される外壁固定具
Ａおよび竪樋固定具Ｂが該竪樋Ｃの屋内側に取付
けられ、竪樋Ｃの屋外側の面上に全く表出しない
ために初期目的とする美観性が奏せしめられ、ま
た竪樋Ｃの位置調整が竪樋固定具Ｂのスリツト状
開口部５を利用した竪樋Ｃの上下動により行われ
るために作業性も合せ向上せしめられるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の竪樋の取付構造の一実施例
を示す一部欠截分解斜視図、第２図は同上一部欠
截断面図を示すものである。 Ａ……外壁固定具、Ｂ……竪樋固定具、Ｃ……
竪樋、１……釘杆、２……摺動片、３……垂直基
板、４……空隙部、５……スリツト状開口部、６
……押え板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端部を尖鋭状になした釘杆の基端部に摺動片
   を固定してなる外壁固定具Ａと、垂直基板の一面
   に上記摺動片を摺動すべき空隙部が形成されるよ
   うに中央部に釘杆の基端部近傍を嵌入すべきスリ
   ツト状開口部を下端部から上端部近傍に向けて開
   設してなる押え板を設けて二重壁となした竪樋固
   定具Ｂと、竪樋Ｃとからなり、建屋の外壁面に打
   ち込みにより固定された外壁固定具Ａの釘杆およ
   び摺動片に、他面に竪樋Ｃを接着により固定して
   なる竪樋固定具Ｂのスリツト状開口部および空隙
   部を各々嵌装せしめてなる竪樋の取付構造。