JPS5844192Y2 - 面板の取付け構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ベランダ等において風除け、目隠、シ等のた
めに設置する腰板、ベランダや階段等に設置する落下防
止用板あるいは各種間仕切り板等のいわゆる面板の取付
は構造に関するものである。

従来、各種合成樹脂板や木材あるいは金属板を上述の如
き目的のために面板として使用することは、相当広く行
なわれている。

これらの材料のうち木材や金属板あるいはガラスは、建
築資材として古くから使用されているため、物性も熟知
され取付けの工法も確立している。

ところが合成樹脂材料の場合は、上述の木材や金属板に
比べて特に線膨張係数が大きく、熱や温度による膨張、
収縮の影響が大きいため、この点を無視して施工すると
面板が変形したり、破損したりあるいは脱落してしまう
虞れがある。

実際にはこの点が十分に理解されていないこともあって
、合成樹脂製の面板を建造物等に取付けた場合、往々に
して欠陥を生じやすく、各種の工夫がなされているのが
現状である。

しかしながら、合成樹脂製の面板にまで適用できるよう
になした従来の取付は具は、その構造が複雑であったり
製作費が嵩んだりする難点があった。

また、面板はその使う場所に応じて取付けの位置や方向
が適宜変えられることが望ましいが、従来のものでは取
付けの位置や方向が制限される憾みがあった。

本考案はこのような状況に鑑みてなされたもので、その
要旨とするところは、適宜材料からなる面板１と、係合
脚部２１および取付は部２２を有する取付は具２と、面
板１の周縁を支承するための嵌合溝３１および取付は具
２の係合脚部２１と摺動自在に係合するための係合溝３
２を有する取付は枠３とからなり、前記面板１の周縁を
取付は枠３の嵌合溝３１に嵌合すると共に、取付は枠３
の係合溝３２には取付は具２の保合脚部２１を係合し、
さらに取付は具２をその取付は部２２によって既設の枠
材４に固定したことを特徴とする面板の取付は構造にあ
る。

以下、本考案を実施例の図面に従って更に詳細に説明す
るに、第１図は面板の取付は構造の全体を示す一部欠截
斜視図、第２図はその要部を示す拡大断面図、第３図な
いし第６図は取付は位置を変えた例を示す一部欠截断面
図である。

１はメタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、ＦＲＰ等の合成樹脂、木材、金属、ガラス等適
宜な材料からなる面板で、これらの中がら使用目的に応
じた材料が選択される。

なお、この面板１は必ずしも平坦な板に限られるもので
はなく、取付けに支障がない範囲でリブが一体的に連設
されていたり、波形等に成形されていてもよい。

２．２′はアルミニウムや亜鉛合金等で製作された取付
は具で、第２図に明らかな通り彎曲状の係合脚部２１と
、凹陥状の取付は部２２を有している。

なお、第１図および第５図における下方の取付は具２′
は、その他の取付は具２と多少異なっているが、このよ
うに２種類の取付は具を用意すると取付けの位置、方向
の変化が多く採用でき好ましい。

３はアルミニウム等の押出し成形によって製作された取
付は枠で、面板１の周縁を支承するための嵌合溝３１と
、取付は具２の係合脚部２１と摺動自在に係合するため
の係合溝３２とを有している。

なお、この例で示した取付は枠３には、開口の角度を異
にする２つの係合溝３２が設けられているが、勿論単一
の保合溝のものであっても何等差支えない。

図中４はベランダの支柱や柵あるいは各種の支柱等の既
設の枠材、５は合成ゴムや軟質合成樹脂等の弾性材料製
の帯状固定材を示すものである。

本考案の取付は構造は、上記の材料を使用して次のよう
に施工される。

即ち予め用意された所定大きさの面板１の周縁にまず帯
状固定材５を嵌合させる。

この帯状固定材５は一対の把持部５１．５１と両側面の
凹溝５２，５２を有していて、前者が面板１の保持、後
者が取付枠３との係合をなしている。

面板１の周縁に常状固定材５を嵌合させた状態でさらに
取付は枠３の嵌合溝３１内に嵌合する。

次いでこの状態の面板１を既設の枠材４に固定するわけ
であるが、第１図の場合はまず下方の取付は具２′をそ
の取付は部２２の透孔にボルト２３を螺合して枠材４に
固定し、面板１を斜方向に維持しっ・保合脚部２１に対
し下方より係合溝３２に挿入し面板１を垂直位置に直し
て係合される。

一方上方の取付は具２は、面板１の取付は枠３に対し斜
上方から当てがい係合脚部２１を係合溝３２に挿入しく
第２図仮想線参照）これを回動して正規位置に直し、必
要に応じて取付は具２を摺動させて枠材４における所定
の取付位置にし、取付は部２２にボルト２３を螺合して
枠材４に固定する。

この実施例においては係合脚部２１が彎曲状をなし、保
合溝３２もこれに対応する空胴が設けられているため、
両者の係合の際上述の如く斜方向から挿入し回動させて
係合させることができ、現場における施工性を著しく高
めている。

勿論両者の形状によっては取付は具２を予め取付は枠３
に係合させておき、適宜その位置をスライドさせて固定
させることもできる。

このときの取付は具２は、一定大きさの面板１に対しそ
の四隅部に各１個宛用いることを原則とするが、面板２
の大きさ、施工する場所、要求される固定強度によって
横辺あるいは縦辺に適宜数増加することができる。

次に本考案の他の取付は構造について説明すると、第３
図は取付は具２を含めて対称的になっており、取付は具
２の取付は部２２が常に面板の外側に位置する場合の例
である。

第４図および第５図の場合は、下方の取付は具２が水平
状態に位置している取付は構造の例を示し、第４図は取
付は部２２が面板１の外側に位置している例、第５図は
異なった取付は具２′を用いその取付は部２２が面板１
の取付は枠３と重なり合った例を示している。

第６図の取付は構造は、取付は具２をともに水平状態に
して固定する例を示している。

本考案は以上のようにその取付けρ位置を変更して取付
けることができるが、第１図、第３図および第６図の場
合は取付は枠３の係合溝３２が単一であっても適用でき
るものである。

また取付は具２を施工に際し斜方向から取付は枠３に係
合させるか、あるいは予め取付は枠３に係合させておい
て固定の際にスライドさせるかは取付けの位置や施工の
状況に応じて適宜選択される。

以上図示の実施例について説明したが、本考案はこの例
に何等限定されるものでなく種々変更が可能である。

例えば図示の例では独特な形状の帯状固定材５を用いて
いるため、面板１の支承の具合がよく合成樹脂板を用い
たときの膨張、収縮することが可能となっているがこの
帯状固定材５の代わりに従来公知の各種バッキングを使
用することも可能である。

本考案は以上の如き構造からなるものであるがら、面板
の取付けが簡単かつ確実に行なうことができるとともに
合成樹脂の面板を用いたときにも十分適用することがで
き、しかも取付けの位置、方向を適宜選択できるため適
用の範囲が広くがつ施工が著しく簡略化できる等の利点
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は面板の取付は構造の全体を示す一部欠截斜視図
、第２図はその要部を示す拡大断面図、第３図ないし第
６図は取付は位置を変えた例を示す一部欠截断面図であ
る。 １・・・・・・面板、２，２′・・・・・・取付は具、
２１・・・・・・係合脚部、２２・・・・・・取付は部
、３・・・・・・取付は枠、３１・・・・・・嵌合溝、
３２・・・・・・係合溝、４・・・・・・既存の枠材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 適宜材料からなる面板１と、係合脚部２１および取付は
   部２２を有する取付は具２と、面板１の周縁を支承する
   ための嵌合溝３１および取付は具２の係合脚部２１と摺
   動自在に係合するための係合溝３２を有する取付は枠３
   とからなり、前記面板１の周縁を取付は枠３の嵌合溝３
   １に嵌合する、と共に、取付は枠３の保合溝３２には取
   付は具２の保合脚部２１を係合し、さらに取付は具２を
   その取付は部２２によって既設の枠材４に固定したこと
   を特徴とする面板の取付は構造。