JPH07114721B2 - 靴底及びその製法 - Google Patents
靴底及びその製法Info
- Publication number
- JPH07114721B2 JPH07114721B2 JP3059704A JP5970491A JPH07114721B2 JP H07114721 B2 JPH07114721 B2 JP H07114721B2 JP 3059704 A JP3059704 A JP 3059704A JP 5970491 A JP5970491 A JP 5970491A JP H07114721 B2 JPH07114721 B2 JP H07114721B2
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- Japan
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- shoe sole
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- shoe
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運動靴の靴底及びその
製法に係るものであり、特に軽量で且つ耐摩耗性に優れ
た防滑突起を備えた接地面底を有し、マラソンシューズ
(ランニングシューズ)やジョギングシューズに好適な
運動靴の靴底及びその製法に関する。
製法に係るものであり、特に軽量で且つ耐摩耗性に優れ
た防滑突起を備えた接地面底を有し、マラソンシューズ
(ランニングシューズ)やジョギングシューズに好適な
運動靴の靴底及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の運動靴の靴底は、天然ゴム、合成
ゴム、又はEVA(エチレンビニルアセテート)等から
成るエラストマー、スポンジ等で形成してある。そし
て、靴の軽量化、耐衝撃吸収力を向上するため、靴底を
多重構造、即ち接地面底を充実ゴム若しくは高密度スポ
ンジで形成し、その上面側に軽量で緩衝性に優れたEV
Aのようなスポンジを一枚若しくは複数枚重ね合わせた
構造としたものが提供されている。しかしながら、接地
面底には、接地面側に設けた防滑突起の地面把持力及び
耐摩耗性を向上させるために、比重及び硬度の高い充実
ゴム又は高密度のスポンジを使用せざるを得ず、これが
靴を重くさせる原因となっていた。
ゴム、又はEVA(エチレンビニルアセテート)等から
成るエラストマー、スポンジ等で形成してある。そし
て、靴の軽量化、耐衝撃吸収力を向上するため、靴底を
多重構造、即ち接地面底を充実ゴム若しくは高密度スポ
ンジで形成し、その上面側に軽量で緩衝性に優れたEV
Aのようなスポンジを一枚若しくは複数枚重ね合わせた
構造としたものが提供されている。しかしながら、接地
面底には、接地面側に設けた防滑突起の地面把持力及び
耐摩耗性を向上させるために、比重及び硬度の高い充実
ゴム又は高密度のスポンジを使用せざるを得ず、これが
靴を重くさせる原因となっていた。
【0003】かかる欠陥を解消するものとして、出願人
は、特開平1−310601号公報に記載の発明を提供
した。このものは、表面側にポリウレタン樹脂の被膜層
を有する不織布シートと、靴底の防滑突起に対応する凹
嵌部を設けた下金型と、蓋金型とを準備し、前記下金型
の各凹嵌部内に液状ポリウレタン配合物を注流、充填
し、前記不織布シートの被膜層側を前記下金型の上面側
に載置し、該不織布シートを蓋金型と下金型とにより挟
持しこれを加熱加圧して金型内の液状ポリウレタン配合
物を成形し、その後蓋金型を取り除き、前記不織布シー
トのポリウレタン樹脂の被膜層上にポリウレタンエラス
トマーの突起を一体的に結合した靴底主体を取り出し更
にこれを適宜温度で適宜時間熟成して靴底を製造するも
のである。
は、特開平1−310601号公報に記載の発明を提供
した。このものは、表面側にポリウレタン樹脂の被膜層
を有する不織布シートと、靴底の防滑突起に対応する凹
嵌部を設けた下金型と、蓋金型とを準備し、前記下金型
の各凹嵌部内に液状ポリウレタン配合物を注流、充填
し、前記不織布シートの被膜層側を前記下金型の上面側
に載置し、該不織布シートを蓋金型と下金型とにより挟
持しこれを加熱加圧して金型内の液状ポリウレタン配合
物を成形し、その後蓋金型を取り除き、前記不織布シー
トのポリウレタン樹脂の被膜層上にポリウレタンエラス
トマーの突起を一体的に結合した靴底主体を取り出し更
にこれを適宜温度で適宜時間熟成して靴底を製造するも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記出願人の提供した
特開平1−310601号公報に記載の発明は、液状の
配合物を注流、充填し、加熱加圧して成形した後、適宜
温度で適宜時間熟成するものであるため、加工工程にお
いて品質の均一化を図るのに作業者の熟練度を必要とし
た。また金型内の熟成度を外視することができず、更に
熟成中にエアーの発生により欠落部分が生じるので脱泡
工程を要し、外観性及び均一化の点において難技術を必
要とするものであった。
特開平1−310601号公報に記載の発明は、液状の
配合物を注流、充填し、加熱加圧して成形した後、適宜
温度で適宜時間熟成するものであるため、加工工程にお
いて品質の均一化を図るのに作業者の熟練度を必要とし
た。また金型内の熟成度を外視することができず、更に
熟成中にエアーの発生により欠落部分が生じるので脱泡
工程を要し、外観性及び均一化の点において難技術を必
要とするものであった。
【0005】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、作業者の熟練度を必要とせず、生産効率が高
く、軽量で且つ耐摩耗性に優れた接地面底を有する靴底
及びその製法を提供しようとするものである。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、作業者の熟練度を必要とせず、生産効率が高
く、軽量で且つ耐摩耗性に優れた接地面底を有する靴底
及びその製法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の靴底においては、柔軟性を有するベース部
材と、該ベース部材の表面に形成された被膜層と、該被
膜層を介してベース部材に接着され、被膜層の表面に靴
底の一側緑から他側縁まで足の第1乃至第5中足指節関
節群に沿って弧状に積層形成され、接地面に防滑突起が
形成された低温度での加熱加圧により変形可能な既発泡
の合成樹脂の靴底意匠素部材からなる複数の靴底意匠部
材とからなり、前記被膜層上に前記靴底意匠部材に沿っ
て靴底の一側緑から他側緑まで隣接する各靴底意匠部材
間に弧状に複数の条溝を形成してある。そして、本発明
の靴底は、靴底意匠部材の表面形状に刻設された凹陥部
を有する下金型の当該凹陥部の上部に、当該凹陥部の内
部容積より若干大に形成され、低温度での加熱加圧によ
り変形可能な既発泡の合成樹脂からなる靴底意匠素部材
を載置し、ベース部材の表面に形成された被膜層が前記
靴底意匠素部材と当接するように前記ベース部材を靴底
意匠部材の上部に載置し、ベース部材の上面側より蓋金
型により密閉して加熱圧縮し、冷却を行い、前記靴底意
匠素部材を変形せしめて靴底意匠部材としてベース部材
に接着結合せしめて製造してある。また、靴底意匠部材
の表面形状に刻設された凹陥部を有する下金型の当該凹
陥部の上部に、当該凹陥部の内部容積より若干大に形成
され、低温度での加熱加圧により変形可能な既発泡の合
成樹脂からなる予め加温された靴底意匠素部材を載置
し、ベース部材の表面に形成された被膜層が前記靴底意
匠素部材と当接するように前記ベース部材を靴底意匠素
部材の上部に載置し、該ベース部材に上面側より蓋金型
により密閉して圧縮し、冷却を行い、前記靴底意匠素部
材を変形せしめて各靴底意匠部材としてベース部材に接
着結合せしめて製造してもよい。
に、本発明の靴底においては、柔軟性を有するベース部
材と、該ベース部材の表面に形成された被膜層と、該被
膜層を介してベース部材に接着され、被膜層の表面に靴
底の一側緑から他側縁まで足の第1乃至第5中足指節関
節群に沿って弧状に積層形成され、接地面に防滑突起が
形成された低温度での加熱加圧により変形可能な既発泡
の合成樹脂の靴底意匠素部材からなる複数の靴底意匠部
材とからなり、前記被膜層上に前記靴底意匠部材に沿っ
て靴底の一側緑から他側緑まで隣接する各靴底意匠部材
間に弧状に複数の条溝を形成してある。そして、本発明
の靴底は、靴底意匠部材の表面形状に刻設された凹陥部
を有する下金型の当該凹陥部の上部に、当該凹陥部の内
部容積より若干大に形成され、低温度での加熱加圧によ
り変形可能な既発泡の合成樹脂からなる靴底意匠素部材
を載置し、ベース部材の表面に形成された被膜層が前記
靴底意匠素部材と当接するように前記ベース部材を靴底
意匠部材の上部に載置し、ベース部材の上面側より蓋金
型により密閉して加熱圧縮し、冷却を行い、前記靴底意
匠素部材を変形せしめて靴底意匠部材としてベース部材
に接着結合せしめて製造してある。また、靴底意匠部材
の表面形状に刻設された凹陥部を有する下金型の当該凹
陥部の上部に、当該凹陥部の内部容積より若干大に形成
され、低温度での加熱加圧により変形可能な既発泡の合
成樹脂からなる予め加温された靴底意匠素部材を載置
し、ベース部材の表面に形成された被膜層が前記靴底意
匠素部材と当接するように前記ベース部材を靴底意匠素
部材の上部に載置し、該ベース部材に上面側より蓋金型
により密閉して圧縮し、冷却を行い、前記靴底意匠素部
材を変形せしめて各靴底意匠部材としてベース部材に接
着結合せしめて製造してもよい。
【0007】
【作用】上記のように構成された靴底によると、接地面
底を構成する靴底意匠部材が足の中足指節関節に沿うよ
うに弧状に形成した条溝により間隔を隔てているので、
足の接地状態に応じてに靴底が柔軟に屈曲する。そし
て、靴底意匠部材が被膜層を介してベース部材に一体的
に接着されているので、前記柔軟性と相俟って靴底意匠
部材に刻設した防滑突起の有する防滑力を有効に働かせ
ることができる。
底を構成する靴底意匠部材が足の中足指節関節に沿うよ
うに弧状に形成した条溝により間隔を隔てているので、
足の接地状態に応じてに靴底が柔軟に屈曲する。そし
て、靴底意匠部材が被膜層を介してベース部材に一体的
に接着されているので、前記柔軟性と相俟って靴底意匠
部材に刻設した防滑突起の有する防滑力を有効に働かせ
ることができる。
【0008】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。1
1は、靴底の接地面底を構成するベース部材である。ベ
ース部材11としては、軽量で柔軟性に富む素材を使用
すればよい。例えばエクセーヌ(商標)、クラリーノ
(商標)、コードレ(商標)等のシート状の不織布が好
適であるが、人工皮革、合成皮革、又は編布、織布等の
布帛を使用することもできる。ベース部材11の表面側
(接地面側)には、ホットメルト系接着剤若しくは合成
樹脂から成る接着媒体をコーティング又は含浸させた被
膜層12を形成してある。この被膜層12は、後述する
靴底意匠部材13との結合を促進させるものである。
1は、靴底の接地面底を構成するベース部材である。ベ
ース部材11としては、軽量で柔軟性に富む素材を使用
すればよい。例えばエクセーヌ(商標)、クラリーノ
(商標)、コードレ(商標)等のシート状の不織布が好
適であるが、人工皮革、合成皮革、又は編布、織布等の
布帛を使用することもできる。ベース部材11の表面側
(接地面側)には、ホットメルト系接着剤若しくは合成
樹脂から成る接着媒体をコーティング又は含浸させた被
膜層12を形成してある。この被膜層12は、後述する
靴底意匠部材13との結合を促進させるものである。
【0009】靴底意匠部材13としては、低温度(16
0゜C以下の温度)での加熱加圧で変形可能な素材を使
用すればよく、例えば熱軟化点の低い素材(EVA樹脂
の発泡体)の単体又はこれと他の発泡樹脂との積層シー
トを使用してもよい。靴底意匠部材13は、その裏面を
前記ベース部材11の被膜層12に接着してある。靴底
意匠部材13の表面には、靴底の滑りを防止するため、
防滑突起14、14…を刻設してある。この靴底意匠部
材13は、図3及び図4に詳示するように、靴先端部よ
り靴踵部に向けて所望の間隔を隔てて、靴底の一側縁か
ら他側縁に至るまで、被膜層12上に足の第1乃至第5
中足指節関節群に沿って弧状に複数個配設すればよい。
そして防滑突起14、14の刻設により形成された各靴
底意匠部材13の表面形状は、同じものであってもよい
し、接地面の地面把持力に応じて異なる形状にしてもよ
い。隣接する靴底意匠部材13、13間に形成される条
溝15は、靴底の屈曲性及び柔軟性を高めるために、被
膜層12上に足の第1乃至第5中足指節関節群に沿って
弧状に形成するのが好ましい。この条溝15は、足の第
1乃至第5中足指節関節群に沿う範囲で複数設けるのが
好ましい。
0゜C以下の温度)での加熱加圧で変形可能な素材を使
用すればよく、例えば熱軟化点の低い素材(EVA樹脂
の発泡体)の単体又はこれと他の発泡樹脂との積層シー
トを使用してもよい。靴底意匠部材13は、その裏面を
前記ベース部材11の被膜層12に接着してある。靴底
意匠部材13の表面には、靴底の滑りを防止するため、
防滑突起14、14…を刻設してある。この靴底意匠部
材13は、図3及び図4に詳示するように、靴先端部よ
り靴踵部に向けて所望の間隔を隔てて、靴底の一側縁か
ら他側縁に至るまで、被膜層12上に足の第1乃至第5
中足指節関節群に沿って弧状に複数個配設すればよい。
そして防滑突起14、14の刻設により形成された各靴
底意匠部材13の表面形状は、同じものであってもよい
し、接地面の地面把持力に応じて異なる形状にしてもよ
い。隣接する靴底意匠部材13、13間に形成される条
溝15は、靴底の屈曲性及び柔軟性を高めるために、被
膜層12上に足の第1乃至第5中足指節関節群に沿って
弧状に形成するのが好ましい。この条溝15は、足の第
1乃至第5中足指節関節群に沿う範囲で複数設けるのが
好ましい。
【0010】次に、本発明に係る靴底の製法について、
図1乃至図3に基づいて説明する。20は、所望の靴底
意匠部材13の表面意匠の形状に刻設した凹陥部21を
有する下金型である。即ち、各凹陥部21の形状は、同
じものであってもよいし、靴底接地面の地面把持力に応
じて異なる形状にしてもよい。30は、下金型20を密
閉する蓋金型であり、平板状或いは立方体状に形成され
たものを使用すればよい。13aは、下金型20の凹陥
部21の内部容積より若干大に、例えば立方体状に形成
した靴底意匠素部材である。この靴底意匠素部材13a
は、靴底製造工程において靴底意匠部材13に変形せし
められる。
図1乃至図3に基づいて説明する。20は、所望の靴底
意匠部材13の表面意匠の形状に刻設した凹陥部21を
有する下金型である。即ち、各凹陥部21の形状は、同
じものであってもよいし、靴底接地面の地面把持力に応
じて異なる形状にしてもよい。30は、下金型20を密
閉する蓋金型であり、平板状或いは立方体状に形成され
たものを使用すればよい。13aは、下金型20の凹陥
部21の内部容積より若干大に、例えば立方体状に形成
した靴底意匠素部材である。この靴底意匠素部材13a
は、靴底製造工程において靴底意匠部材13に変形せし
められる。
【0011】先ず、図1に示すように、靴底意匠素部材
13aを下金型20の凹陥部21の上部に載置する。そ
して、ベース部材11に形成した被膜層12が靴底意匠
素部材13aと当接するように、ベース部材11を靴底
意匠素部材13aの上部に載置する。尚、靴底意匠素部
材13aの上面にも、接着媒体を塗布或いはコーティン
グ加工処理を施してもよい。次いで、図2に示すよう
に、ベース部材11の上面側より蓋金型30により密閉
し、金型表面温度(120〜160℃)、圧力(100
kg/平方センチ)、時間(約5分)の条件で加熱、圧
縮を行い、その後、冷却(同時熱成型冷却プレス機の利
用)を行う。このとき、靴底意匠素部材13aは圧縮変
形してベース部材11に接着するので、靴底意匠素部材
13aが凹陥部21よりはみ出したりすることがない。
また、靴底意匠素部材13aをベース部材11に接着さ
せるのに、靴底意匠素部材13aの上面をバフ加工する
必要もない。また、下金型20の凹陥部21の上部に、
予め加温した靴底意匠素部材13aを載置すると共に、
被膜層12が靴底意匠素部材13aと当接するようにベ
ース部材11を靴底意匠素部材13aの上部に載置し、
ベース部材11の上面側より蓋金型30により密閉して
圧縮後に冷却を行い、靴底意匠素部材13aを変形せし
めて靴底意匠部材13としてベース部材11に接着せし
めてもよい。かくして金型20,30を外すと、図3に
示すように、靴底意匠素部材13aが変形して所望の表
面形状を有する靴底意匠部材13としてベース部材11
に接着し、一体化した所望の靴底を得ることができる。
13aを下金型20の凹陥部21の上部に載置する。そ
して、ベース部材11に形成した被膜層12が靴底意匠
素部材13aと当接するように、ベース部材11を靴底
意匠素部材13aの上部に載置する。尚、靴底意匠素部
材13aの上面にも、接着媒体を塗布或いはコーティン
グ加工処理を施してもよい。次いで、図2に示すよう
に、ベース部材11の上面側より蓋金型30により密閉
し、金型表面温度(120〜160℃)、圧力(100
kg/平方センチ)、時間(約5分)の条件で加熱、圧
縮を行い、その後、冷却(同時熱成型冷却プレス機の利
用)を行う。このとき、靴底意匠素部材13aは圧縮変
形してベース部材11に接着するので、靴底意匠素部材
13aが凹陥部21よりはみ出したりすることがない。
また、靴底意匠素部材13aをベース部材11に接着さ
せるのに、靴底意匠素部材13aの上面をバフ加工する
必要もない。また、下金型20の凹陥部21の上部に、
予め加温した靴底意匠素部材13aを載置すると共に、
被膜層12が靴底意匠素部材13aと当接するようにベ
ース部材11を靴底意匠素部材13aの上部に載置し、
ベース部材11の上面側より蓋金型30により密閉して
圧縮後に冷却を行い、靴底意匠素部材13aを変形せし
めて靴底意匠部材13としてベース部材11に接着せし
めてもよい。かくして金型20,30を外すと、図3に
示すように、靴底意匠素部材13aが変形して所望の表
面形状を有する靴底意匠部材13としてベース部材11
に接着し、一体化した所望の靴底を得ることができる。
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。接
地面底を構成する靴底意匠部材が足の第1乃至第5中足
指節関節群に沿うように弧状に形成した複数の条溝によ
り間隔を隔てて構成されているので、足の接地状態に応
じて順次靴底が柔軟に屈曲し、足のキック力を有効に働
かすことができ、靴着用者の歩行や走行がスムーズとな
り、疲労を著しく低減することができる。また、靴底意
匠部材が被膜層を介してベース部材に一体的に接着され
ているので、前記柔軟性と相侯って靴底意匠部材に刻設
した防滑突起の防滑力が有効に働いて、靴着用者が滑っ
て傷害を被るおそれが少ない。更に、条溝を介して隣接
する靴底意匠部材の表面形状を着地時の地面把持力に応
じて異なる形状にすることができるので、防滑性及びク
ッション性を向上させることができ、靴着用者の疲労の
軽減や傷害の発生防止を著しく向上させることができ
る。そして、被膜層を介してベース部材と靴底意匠部材
とを、加熱圧縮冷却加工により又は予め加温した靴底意
匠素部材を用いての圧縮冷却加工により、一体的に接着
成型することができ、バフ加工や靴底意匠素部材の凹陥
部よりのはみ出し除去作業を要せず、生産効率が向上す
るので生産コストの軽減に大きく寄与するものである。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。接
地面底を構成する靴底意匠部材が足の第1乃至第5中足
指節関節群に沿うように弧状に形成した複数の条溝によ
り間隔を隔てて構成されているので、足の接地状態に応
じて順次靴底が柔軟に屈曲し、足のキック力を有効に働
かすことができ、靴着用者の歩行や走行がスムーズとな
り、疲労を著しく低減することができる。また、靴底意
匠部材が被膜層を介してベース部材に一体的に接着され
ているので、前記柔軟性と相侯って靴底意匠部材に刻設
した防滑突起の防滑力が有効に働いて、靴着用者が滑っ
て傷害を被るおそれが少ない。更に、条溝を介して隣接
する靴底意匠部材の表面形状を着地時の地面把持力に応
じて異なる形状にすることができるので、防滑性及びク
ッション性を向上させることができ、靴着用者の疲労の
軽減や傷害の発生防止を著しく向上させることができ
る。そして、被膜層を介してベース部材と靴底意匠部材
とを、加熱圧縮冷却加工により又は予め加温した靴底意
匠素部材を用いての圧縮冷却加工により、一体的に接着
成型することができ、バフ加工や靴底意匠素部材の凹陥
部よりのはみ出し除去作業を要せず、生産効率が向上す
るので生産コストの軽減に大きく寄与するものである。
【図1】製造工程を示す金型、ベース部材、及び靴底意
匠素部材の断面図である。
匠素部材の断面図である。
【図2】製造工程を示す金型、ベース部材、及び靴底意
匠部材の断面図である。
匠部材の断面図である。
【図3】靴底の断面図である。
【図4】接地面底を示す平面図である。
【図5】本発明の靴底を備えた運動靴の側面図である。
11 ベース部材 12 被膜層 13 靴底意匠部材 13a 靴底意匠素部材 14 防滑突起 15 条溝 20 下金型 21 凹陥部 30 蓋金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 43/20 7365−4F 43/52 7365−4F // B29L 31:50
Claims (3)
- 【請求項1】 柔軟性を有するベース部材と、該ベース
部材の表面に形成された被膜層と、該被膜層を介してベ
ース部材に接着され、被膜層の表面に靴底の一側縁から
他側緑まで足の第1乃至第5中足指節関節群に沿って弧
状に積層形成され、接地面に防滑突起が形成された低温
度での加熱加圧により変形可能な既発泡の合成樹脂の靴
底意匠素部材からなる複数の靴底意匠部材とからなり、
前記被膜層上に前記靴底意匠部材に沿って靴底の一側縁
から他側縁まで隣接する各靴底意匠部材間に弧状に複数
の条溝を形成したことを特徴とする靴底。 - 【請求項2】 靴底意匠部材の表面形状に刻設された凹
陥部を有する下金型の当該凹陥部の上部に、当該凹陥部
の内部容積より若干大に形成され、低温度での加熱加圧
により変形可能な既発泡の合成樹脂からなる靴底意匠素
部材を載置し、ベース部材の表面に形成された被膜層が
前記靴底意匠素部材と当接するように前記ベース部材を
靴底意匠部材の上部に載置し、ベース部材の上面側より
蓋金型により密閉して加熱圧縮し、冷却を行い、前記靴
底意匠素部材を変形せしめて靴底意匠部材としてベース
部材に接着結合せしめる靴底の製造法。 - 【請求項3】 靴底意匠部材の表面形状に刻設された凹
陥部を有する下金型の当該凹陥部の上部に、当該凹陥部
の内部容積より若干大に形成され、低温度での加熱加圧
により変形可能な既発泡の合成樹脂からなる予め加温さ
れた靴底意匠素部材を載置し、ベース部材の表面に形成
された被膜層が前記靴底意匠素部材と当接するように前
記ベース部材を靴底意匠素部材の上部に載置し、該ベー
ス部材に上面側より蓋金型により密閉して圧縮し、冷却
を行い、前記靴底意匠素部材を変形せしめて各靴底意匠
部材としてベース部材に接着結合せしめる靴底の製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3059704A JPH07114721B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 靴底及びその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
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