JPH07113324A - 資材管理システム - Google Patents

資材管理システム

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JPH07113324A
JPH07113324A JP26087693A JP26087693A JPH07113324A JP H07113324 A JPH07113324 A JP H07113324A JP 26087693 A JP26087693 A JP 26087693A JP 26087693 A JP26087693 A JP 26087693A JP H07113324 A JPH07113324 A JP H07113324A
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JP
Japan
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work
code
construction
section
worker
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Application number
JP26087693A
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English (en)
Inventor
Koichi Watanabe
紘一 渡辺
Takashi Moro
茂呂  隆
Akira Ezaki
晃 江崎
Yuji Abe
裕司 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正確な資材管理を行う。 【構成】 設計管理セクション100では、CAD端末
106及びCAM端末108によって施工図、施工情報
等を入力して建築工事の施工に関するデータベースを作
成する。加工セクション102では、このデータベース
から加工図及び部材コードをバーコード化して表示した
バーコード表を出力して加工した部材にバーコード表を
貼付する。また、作業セクション104では、このデー
タベースに基づいて建築工事を施工する。各部材は、加
工セクションから出荷されて作業セクションへ納入さ
れ、保管され、作業セクションでは、保管している部材
を必要に応じて出庫し、建築工事を進行させる。これら
の処理は、部材に貼付しているバーコード表から部材コ
ードを読み込んで、その都度データベースに処理内容等
を記録しながら行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築現場等において、
作業に用いる個々の部材等の資材を管理する資材管理シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】建築現場等では、予め設計された施工図
に基づいて資材を発注し、納入された資材を一旦所定の
場所に保管し、工事の進行に応じて順次持ち出して施工
作業を行うようになっている。また、施工が終了すると
仕様に合わせて確実に施工してあるか等の検査が行われ
る。
【0003】このように資材は、加工が行われると、運
搬搬入、保管、出庫及び施工、検査等の種々の工程を経
ることになる。また、建築現場では、作業内容に応じて
多数の作業者が入り種々の資材を用いて作業が行われる
ため、このため、資材の搬入、資材の管理、作業の管理
等のために作業現場内の巡回、作業後の検査の立ち合い
等種々の管理を、作業責任者や現場責任者が行わなけれ
ばならない。これに加えて、作業責任者や現場責任者
は、作業の不良箇所が生じると、その不良箇所の改修や
改修後の検査の立会いを行わなければならない。
【0004】このように、建築現場での作業責任者や現
場責任者の管理内容は極めて多く、これらの作業を的確
にこなすのは極めて困難となっている。多数の資材の正
確に管理できないと、工程に合わせて作業を進行させる
ことができなくなり、また、作業内容に応じて個々の作
業者に的確に施工方法等の指示を与えなければ、施工方
法に手違いが生じて改修しなければならなくなってしま
う。少数の作業責任者によって資材の管理や施工の指示
等を十分に行うことは困難なときがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮してなされたものであり、個々の部材の流れを的確に
管理することができる資材管理システムを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
資材管理システムは、施工図及び施工図に関する情報に
基づいて部材を加工すると共に加工した部材に所定の部
材コードを表示する加工手段と、前記加工手段によって
加工された前記部材の移動、保管、工事施工、検査の各
作業を行うときに作業毎に前記部材コードを読み取る読
取手段と、前記施工図及び施工に関する情報が記録され
ると共に前記読取手段によって読み取られた前記部材コ
ードに応じて作業経歴を順次記録する記録手段と、を有
することを特徴とする。
【0007】本発明の請求項2に係る資材管理システム
は、請求項1の資材管理システムであって、前記読取手
段が前記部材コードと共に作業内容を示す作業コード及
び作業者を示す作業者コードを読み取ることを特徴とす
る。
【0008】本発明の請求項3に係る資材管理システム
は、請求項2の資材管理システムであって、前記作業が
検査であるときに検査結果コード、検査結果に応じて次
の作業が必要であることを示す作業コード及び作業コー
ドに応じた作業の完了を示す作業完了コードを出力する
出力手段を備え、再検査を行うときに前記検査結果コー
ド、前記作業コード及び前記完了コードを前記読取手段
によって読み取ることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項4に係る資材管理システム
は、請求項3の資材管理システムであって、前記部材コ
ードから前記記録手段に記録された前記部材毎の作業経
歴を読み出し可能としたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に記載の資材管理システムで
は、予め製作された施工図及び施工図に関する情報を基
に加工して部材を製作すると共に、製作した部材に所定
の部材コードを貼付ける等によって表示している。
【0011】この後、部材の移動、保管、施工及び検査
等の各作業を行うときに読取手段によって部材コードを
読み取って、作業内容を順次記録手段に記録する。これ
によって、何れの部材であっても、どこにどのような状
態にあるかを記録手段から読み出すことができ、各部材
の管理が容易にかつ正確に行うことができる。
【0012】なお、上記作業のみならず、部材の納入依
頼、納入部品、工事施工のための出庫等のときの部材の
確認等を行うときに、部材コードを読み取り、記録手段
に記録するようにしてもよい。また、作業としては、加
工手段による部材の加工を含めることがより好ましく、
部材の出荷、運搬、入庫、保管、出庫等の各移動、施工
作業及び検査であり、作業内容としては、それぞれの作
業位置、作業日時、作業に携わった作業者等を含む。
【0013】本発明の請求項2に記載の資材管理システ
ムでは、作業毎に作業コードを設けると共に、作業者毎
の作業者コードを表示し、読取手段によってこれらのコ
ードを読み取ることにより、記録手段に作業内容を記録
する。これによって、記録手段への記録を容易にかつ正
確に行うことができる。
【0014】なお、部材コード、作業コード及び作業者
コードとしては、バーコード化して表示することができ
る。
【0015】本発明の請求項3に記載の資材管理システ
ムでは、検査を行った後に、出力手段によって検査結果
コードを出力して部材に表示する。これによって、該当
部材の工事完了を明示することができる。また、検査に
よって改修等の次の作業が必要であるときには、検査結
果コードと共に作業コードを該当する部材に表示する。
この後、検査結果に応じた作業が終了したときに、該当
する作業の完了を示す作業管理コードを表示し、再検査
を行うときには、この検査結果コード、作業コード及び
作業完了コードを読み取った後に、所定の検査を行う。
【0016】これらを逐次明確にして記録することによ
り、的確な施工を行うことができ、建築物の仕上がり品
質を向上させることができる。
【0017】本発明の請求項4に記載の資材管理システ
ムでは、記録手段の記録を部材コードに応じて読み出す
ことができる。これによって、建築物の完成後のメンテ
ナンス等のときに、該当する部材コードから、その部材
の加工から施工、検査までの作業経過が明確になり、部
材の交換等の作業を適切に行うことができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳
細に説明する。図1には、本発明を用いた建築工事の施
工管理システムの概略構成を示している。この施工管理
システムは、建築工事の設計管理を行う設計管理セクシ
ョン100、建築現場で用いる施工用の資材である個々
の部材を加工する加工セクション102、建築現場で実
際の施工作業を行う作業セクション104によって構成
されている。
【0019】設計管理セクション100では、CAD端
末106を用いて、建築物の設計、各部材の設計及び施
工図面の作成を行う。CAD端末106では、作成され
た個々の部材の図面に、それぞれの部材を特定する部材
コードを付与しており、このCAD端末106によって
作成された図面は、CAM端末108に入力される。
【0020】CAM端末108では、各図面に基づいて
工事仕様書、施工仕様書等の具体的な施工条件をデータ
化して入力して、施工管理の基礎となるデータベースを
作成する。図3には、CAD端末106によって作成し
た施工図にCAM端末108でデータを入力した施工図
の一例を示している。この施工図には、個々の部材であ
る管路材54に部材コード112明示すると共に、互い
に隣接する管路材54等の部材の接合部分には、各工程
又は配管系統毎に接合番号114を設定している(図示
省略)。また、互いに隣接する管路材54等の接合部分
には、接合仕様番号116が設定されている(図示省
略)。なお、接合仕様番号16は、それぞれの管路材5
4やバルブ等の部材を接合するときの施工仕様を区分し
た番号である。
【0021】これらの接合番号114、接合仕様番号1
16は、CAM端末108によって作成したデータベー
スに記録しており、このデータベースには、CAD端末
106によって作成された施工図に対応する、各管路材
等の詳細な仕様、接合番号に対応する施工仕様、詳細な
施工仕様及び施工仕様に対応する接合番号114(図4
B参照)等の種々のデータが記録されており、例えば、
図6に示されるような、接合仕様番号116(図中の
「仕様」)、作業詳細、工具種別、締め付けトルク(図
中の「トルク」)、パッキン材質及び圧力等を明示した
作業仕様書として出力することができる。
【0022】設計管理セクション100で作成されたデ
ータベースの一部は、フロッピーデスク等の記録媒体を
介して又は、データ転送等によって加工セクション10
2及び作業セクション104へ送られる。
【0023】加工セクション102では、加工図出力端
末110を用いて、設計管理セクション100で作成さ
れたデータベースから、各部材の加工図をプリントアウ
トし、この加工図に基づいて加工作業を行う。これと共
に加工図出力端末110では、部材コード112をバー
コードで表示したバーコード表58及び接合番号114
が付与されたバーコード表60を作成して、加工が終了
した部材の所定の位置に貼付し(図4B参照)、このバ
ーコード表58、60をバーコードリーダ118によっ
て読み取ることにより、該当する部材の加工完了を確認
している。
【0024】図4Aには、加工セクション102で加工
された部材の一例として管路材54を示している。この
管路材54の両端部には、隣接する部材(例えば管路材
やバルブ等)と接合するためのフランジ56が取付けら
れており、中央部に部材コード112が記されたバーコ
ード表58が貼付され、フランジ56の近傍には、部材
コード112と共に何れの部材に接合するかを特定する
接合番号114が記されたバーコード表60が貼付され
ることになる。
【0025】図4Bには、バーコード表60の一例を示
しており、このバーコード表60中の部材番号が部材コ
ード112を表し、これらがバーコード化して表示して
いる。また、バーコード表58としては、バーコード表
60から接合番号114を除いたものを用いることがで
きる。
【0026】なお、この加工セクション102では、設
計管理セクション100から送られたCADデータ等の
データベース内の情報に誤りがあったときや、加工上や
むおえず図面又は仕様書等に対して変更したときには、
データベース内のデータを修正するために、加工日時、
加工場所、作業者等の加工データを書き加えて、設計管
理セクション100へフィードバックするようにしても
よい。
【0027】作業セクション104には、データエント
リー端末24及び作業セクション104内でLANを構
成するLANサーバ26が設けられており、設計管理セ
クション100から送られたデータベースがデータエン
トリー端末24へ入力される。なお、この作業セクショ
ン104の詳細については後述する。
【0028】この作業セクション104では、例えば工
事の進行状況に応じて加工セクション102へ部材の納
入要求を行うようになっている。なお、この時には、部
材コード112を明示した図示しない納入依頼票を加工
セクション102へ送るようになっている。加工セクシ
ョン102では、作業セクション104から部材の要求
があると、該当する部材の部材コード112をバーコー
ドリーダ118によって納入依頼された部材であるかを
確認し、作業セクション104へ出荷する。なお、この
時の図示しない出荷票として、部材コード112を記録
したフロッピーディスクを添付している。
【0029】また、作業セクション104では、納入さ
れた部材に貼付されている部材コード112を、LAN
サーバ26にLANによって接続された資材管理端末1
22でバーコードリーダ120によって読み取り、納入
依頼をした部材に間違いがないか、また、加工セクショ
ン102より出荷された部材が間違いなく納入されてい
るかを確認している。これと共に、資材管理端末122
では、納入された部材をストックヤード124に在庫と
して保管していると記録する。
【0030】この作業セクション104では、設計管理
セクション100で作成された施工図に基づいて建築工
事を進める。ここで、納入されている部材を用いて作業
を行うときは、ストックヤード124から出庫する。こ
のときには、バーコードリーダ120によって出庫する
部材の部材コード112を読み取り、資材管理端末12
2が、該当する部材を出庫することをデータエントリー
端末24のデータベースに記録する。なお、資材管理端
末122では、部材の出庫日時、出庫担当者等も同時に
記録するようにしている。
【0031】このようにして、順次データが記録された
データベースには、さらに、作業セクション104内で
の作業の進行にともなって順次データが書き加えられ、
例えば、建築工事の竣工後に設計管理セクション100
へ送られて保管される。
【0032】次に、作業セクション104について詳細
に説明する。この作業セクション104は、前記した如
く実際に建築工事の施工作業を行う建築工事現場であ
り、以下では、管路材54等を用いた建築工事現場内の
給水配管工事を例に説明する。
【0033】図2に示すように、作業セクション104
は、作業者室となる入退場フロア12、現場事務所に相
当する作業管理フロア22及び作業現場である作業フロ
ア32に分けられている。作業管理フロア22には、必
要な情報を入力するためのデータエントリー端末24及
び作業所内の人員、業務等を管理する作業所管理コンピ
ュータ28に作業所内のLANを管理するLANサーバ
26が接続されて、作業管理システム10のLANが構
成されている。
【0034】一方、入退場フロア12には、作業者がそ
れぞれ所持しているICカード14(図5参照)に記録
されている情報を読み取るカードリーダ16が設けられ
ている。このICカード14には、作業者を特定する個
人IDコード、作業者の氏名、所属会社、職種、資格、
連絡先等の作業者情報が記録されたものである。作業者
は、このカードリーダ16に各自のICカード14を読
み込ませて通過し、建設工事現場への入退場を行うよう
になっている。
【0035】また、入退場フロア12には、カードリー
ダ16と共にカードリーダ16が接続された入退管理端
末18及び作業指示端末20が設けられている。これら
の入退管理端末18及び作業指示端末20は、前記した
資材管理端末122と共に作業管理フロア22のLAN
に接続されている。
【0036】作業管理フロア22のデータエントリー端
末24には、工具を用いた作業の状況を管理するための
工具系コントローラ30が接続されている。この工具系
コントローラ30は、作業フロア32に設けられた無線
ユニット34に接続されている。また、この作業フロア
32には、それぞれの作業区域31内にデータ等を入力
するキーボードとデータの送受信を行う送受信機(何れ
も図示省略)を備えた作業コンピュータ36が設けられ
ている。この作業コンピュータ36は、無線で工具系コ
ントローラ30に接続されている。
【0037】この作業フロア32では、インテリジェン
トトルクレンチ38A等の工具38を用いて管路材54
等の部材を施工図にしたがって接続する作業が行われ
る。インテリジェントトルクレンチ38Aは、フランジ
同志をボルト締めするときに締め付けトルクが一定値に
達したことを検出するセンサ、工具を特定する工具ID
コードを記憶したメモリ及びこれらの情報を無線ユニッ
ト34へ送信するトランスミッター(何れも図示省略)
が備えられている。これによって、ボルトを締め付けた
ときに締め付けトルクが所定値に達したことをセンサに
よって検出すると、無線ユニット34へ工具IDコード
と共に1回の締め付け作業の完了信号を送信するように
なっている。
【0038】これらの信号は無線ユニット34から工具
系コントローラ30へ送られ、仕様に応じた所定回数の
締め付け作業が完了したか否かが判断される。ここで、
工具系コントローラ30が所定回数のボルト締めが所定
時間内に完了したと判断したときには、該当する作業が
終了したと判断して作業コンピュータ36及びデータエ
ントリー端末24へ出力するようになっている。
【0039】データエントリー端末24では、工具系コ
ントローラ30から作業終了信号が入力されると、デー
タベースに作業内容と共に作業開始時間、作業終了時
間、作業者等の種々のデータを記録する。また、工具系
コントローラ30で所定時間経過しても作業が終了した
と判断されないときには、ボルトの締め忘れ、締め付け
トルク不足等の施工不良が予測されると判断して、作業
コンピュータ36を介して作業者や、該当する作業区域
にいる監督者等に報知するようにすると共に、その旨を
データエントリー端末24のデータベースに記録するよ
うにしている。
【0040】一方、入退管理端末18には、作業者毎の
個人IDコードがインストールされたワーカーズトラン
スミッター40(図2に示す)を収容している。作業者
が入退場フロア12に入りICカード14をカードリー
ダ16に読み込ませると、該当する個人IDコードがイ
ンストールされたワーカーズトランスミッター40が排
出される。作業者は、このワーカーズトランスミッター
40を装着して作業フロア32へ入場し、退場するとき
には、ワーカーズトランスミッター40を入退管理端末
18に戻すようになっている。
【0041】図5に示されるように、ワーカーズトラン
スミッター40には、必要な情報を入力可能なテンキー
42、情報を表示する液晶表示器44及び作業者のIC
カード14を挿入する挿入口46が設けられたコントロ
ールユニット48と、インテリジェントトルクレンチ3
8Aの連結コイル38Bに対応する送受信コイル50を
備えコード52によって着脱可能に連結されている。こ
のワーカーズトランスミッター40は、コントロールユ
ニット48と作業区域31の作業コンピュータ36と無
線によって接続されるようになっている。
【0042】このワーカーズトランスミッター40は、
例えばインテリジェントトルクレンチ38Aを使用する
ときには、このインテリジェントトルクレンチ38Aの
所定の位置を把持すると連結コイル38Bとワーカーズ
トランスミッター40の送受信コイル50とを電気的に
連結し、インテリジェントトルクレンチ38Aとの間で
情報の交換が可能となる。また、重機等を操作するとき
には、この送受信コイル50を重機の操作パネル等の所
定の位置に電磁的に連結させることにより、重機側で作
業者が操作資格の有無を確認し、操作資格の無い作業者
であったときには始動しないようにすることもできる。
【0043】作業指示端末20は、入場した作業者に作
業情報を指示するものであり、作業者が装着したワーカ
ーズトランスミッター40の送受信コイル50を作業指
示端末20の読取部(図示せず)へ連結すると、ワーカ
ーズトランスミッター40のコントローラ48に記憶さ
れている個人IDコードが読み込まれて作業所管理コン
ピュータ28へ入力される。作業所管理コンピュータ2
8では、個人IDコードに対応する作業内容を作業指示
端末20に出力して、作業指示端末20から作業者に作
業内容を指示する作業指示書がプリントアウトされる。
【0044】図7には、作業指示端末20からプリント
アウトされる作業指示書の一例を示している。この作業
指示書には、接合番号114、部材コード112、作業
詳細、工具種別、締め付けトルク、作業数、位置等を明
示している。ここで作業数とは、例えば管路材54のフ
ランジ56を連結するためのボルトの数としており、位
置とは作業区域31を示している(例えば4Fは建築現
場の4階部分)。
【0045】作業者は、この作業指示書の内容にしたが
ってインテリジェントトルクレンチ38A等の工具38
及び所定の資材を用いて作業フロア32内の所定の作業
区域31で作業を行うようになっている。
【0046】一方、作業者は、作業の開始に先立って管
路材54に貼付されているバーコード表58、60に表
示されているバーコードをバーコードリーダ66によっ
て読み取らせるようになっている。このバーコードリー
ダ66によって読み取られたデータは、作業コンピュー
タ36に入力され、この作業コンピュータ36からデー
タエントリー端末24へ送られるようになっている。こ
のときに、ワーカーズトランスミッター40によって、
作業者のIDコード及び工具38の工具IDコードが作
業コンピュータ36を介してデータエントリー端末24
へ送られる。
【0047】なお、個人IDコード及び工具IDコード
は、それぞれ作業者のICカード14、工具38にバー
コードで表示し、作業に先立ってバーコード表58、6
0と共にバーコードリーダ66によって読み取り、バー
コードリーダ66からデータエントリー端末24へ入力
するようにしてもよい。
【0048】作業所管理コンピュータ28では、これら
のデータから作業仕様等をデータエントリー端末24か
ら読み出して、工具系コントローラ30へ出力するよう
になっている。
【0049】また、データエントリー端末24では、工
具系コントローラ30から、作業フロア32内の管路材
に対する作業を開始したか、作業を終了したか等の他作
業に携わった作業者等の作業データが逐一入力されるよ
うになっている。データエントリー端末24では、これ
らの作業情報を管路材毎に順次記録している。また、作
業所管理コンピュータ28では、CRT62の画面上に
施工図(図3参照)を表示するときに、各管路材54毎
に作業完了、作業中、作業が未着手の何れであるかを明
確にして表示することができるようになっている。
【0050】また、作業所管理コンピュータ28では、
部材コード別及び接合番号別にデータを整理してプリン
タ64からプリントアウトすることができるようになっ
ている。なお、図8には、接合番号別の作業集計リスト
の一例を示し、図9には、部材コード別の作業集計リス
トの一例を示しており、それぞれに示す作業日時は、ボ
ルトの締め付け完了毎の日時を明示している。
【0051】次に本実施例の作用を説明する。まず、本
実施例の施工管理システムでは、設計管理セクション1
00のCAD端末106及びCAM端末108で作成し
たデータベースを作業セクション104のデータエント
リー端末24に入力する。また、作業セクション104
では、このデータベースに各作業の工程表等を入力して
いる。
【0052】加工セクション102で、このデータベー
スに基づいて各部材の加工を行い、所定のバーコード表
58、60を貼付し、作業セクション104へ納入す
る。この加工セクション102での処理の一例を図10
に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0053】この加工セクション102では、CADデ
ータに基づいて素材を所定状態に加工して各部材を製作
する(ステップ200)。これと共に、加工した各部材
に部材コード112、接合番号114を表示したバーコ
ードシールを所定の位置に貼り付ける(ステップ20
2、204)。
【0054】一方、作業セクション104への納入依頼
がある(ステップ206)と、該当する部材の加工が終
了したかを確認し(ステップ208)、出荷処理を行う
(ステップ210)。
【0055】この出荷処理では、例えば、次に作業セク
ション104では、工事の進行に伴って加工セクション
102へ部材の納入要求がなされたときに、作業セクシ
ョン104からの納入依頼データを読み込み、次にバー
コードリーダ118によって出荷する部材のバーコード
表58(60)を読み込んで納入依頼のあった部材であ
るかを確認しながら、この部材コード112を出荷票と
するフロッピイディスクに記録する。
【0056】一方、作業セクション104では、加工セ
クション102から出荷された部材が搬入されると、搬
入処理を行う(図11のステップ220、222)。こ
の搬入処理では、それぞれの部材のバーコード表58を
資材管理端末122のバーコードリーダ120で読み取
って、要求した部材であるか、加工セクション102か
ら出荷された部材が全て納入されているか等を確認して
ストックヤード124へ収める。この納入された部材
は、納入日、納入立会い者等の情報と共にデータエント
リー端末24に在庫として記録される。なお、このとき
に、加工セクション102から送られるデータから、加
工日、加工場所、加工担当者等の加工情報をデータベー
スに記録する。
【0057】また、作業セクション104では、工事の
進行に伴ってストックヤード124から必要な部材を出
庫して順次作業区域へ搬出して作業を進める。このスト
ックヤード124から部材を搬出処理する(図11のス
テップ224)ときには、バーコードリーダ120によ
って部材の部材コード112を読み取って、どの部材を
出庫するかを資材管理端末122へ入力し、作業の進行
状況から出庫するのに適切な時期か等を確認した後、該
当する部材の出庫、出庫日時及び出庫担当者等を記録さ
せて、該当する作業区域へ搬送する。
【0058】次にこのようにして管理された部材を用い
た作業フロア32での作業について説明する。なお、前
記した如く、以下では、給水配管の施工を例にしてい
る。
【0059】この給水配管工事に先立って作業者は、入
退場フロア12において、ワーカーズトランスミッター
40を装着すると共に、作業指示端末20からプリント
アウトされた作業指示書及び所定の工具38(インテリ
ジェントトルクレンチ38A)を持って作業フロア32
へ入場して、指示された作業を開始する。(以下図12
に示すフローチャート参照)作業者は、作業フロア32
に設けてあるバーコードリーダ66によって、既に作業
が終了している管路材54と、この管路材54に取付け
る相手の管路材54のそれぞれに貼付してあるバーコー
ド表60から部材コード112と共に接合番号114を
読み取り、ワーカーズトランスミッター40から作業の
開始を入力する(ステップ250、252)。このとき
に、作業者のIDコード及び使用する工具38のIDコ
ードも読み込まれる。
【0060】これらの情報は、作業コンピュータ36か
ら工具系コントローラ30を介してデータエントリー端
末24へ入力される。データエントリー端末24では、
この入力された情報から指示された作業者が間違いなく
作業を行うかを判断すると共に、その部位の作業仕様を
工具系コントローラ30へ出力する(ステップ25
4)。
【0061】この後、作業者がインテリジェントトルク
レンチ38Aを用いてボルト締めを開始する。インテリ
ジェントトルクレンチ38Aでは、ボルトを所定のトル
クで締め付ける毎にボルト締め終了の信号を工具系コン
トローラ30へ出力する。工具系コントローラ30で
は、予め設定された作業仕様書に応じた数のボルト締め
を終了すると、データエントリー端末24及び作業コン
ピュータ36へ管路材54の取付け作業が終了した旨の
信号を送信する(ステップ256)。
【0062】作業コンピュータ36では、この工具系コ
ントローラ30から終了信号が入力されると、ワーカー
ズトランスミッター40へ作業終了を出力し、ワーカー
ズトランスミッター40の液晶表示器44等に表示し
て、作業者に作業終了を報知する(ステップ258)。
作業者は、作業の終了が報知されると、次の作業を開始
する。
【0063】また、作業の進行が遅れたり、所定の作業
が行われていないと判断されたときには(ステップ26
0)、作業異常を報知して作業内容の確認を指示する
(ステップ262)。
【0064】このような、施工作業の進行状況は順次デ
ータエントリー端末24に入力され、データベースに記
録されて蓄積される。
【0065】このようにして管路材54等の所定の取付
け作業が終了すると、次に水圧検査等の検査を行う(以
下、図13に示すフローチャート参照)。まず、バーコ
ードリーダ66によって部材コード112を読み取って
検査する部位を特定すると共に、検査コード等をバーコ
ードリーダ66に設けたキー操作によって入力する(ス
テップ270)。また、検査が終了すると、バーコード
リーダ66のキー操作によって検査結果を入力する(ス
テップ272)。
【0066】ここで、検査結果が良好(合格)と判定
(ステップ274で判定)されたときには、検査部位、
検査日時、検査担当者等の検査に関するデータと共に検
査結果が合格である旨のデータを記録する(ステップ2
76)。
【0067】また、検査結果が不良(不合格)であると
判定されたときには、検査データと共に検査結果が不合
格である旨のデータを記録する(ステップ278)と共
に、改修作業の指示を行う(ステップ280)。ここ
で、所定の改修作業が終了したときには、ステップ27
0へ移行し、再検査を行う。
【0068】なお、検査結果や、改修作業を指示するバ
ーコードシールをそれぞれの部材の所定の位置に貼り付
けて、検査結果、改修の要否、改修が完了しているか否
か等を、それぞれの部材に明示するようにしてもよい。
【0069】これらの検査データは、順次データエント
リー端末24のデータベースに記録されることにより、
データエントリー端末24のデータベースには、それぞ
れの部材の加工から検査までの作業履歴、作業者の作業
履歴、工事期間中の作業履歴等が個別に読み出し可能に
順次記録されることになる。
【0070】これによって、例えば図8及び図9に示さ
れる作業集計リストや、施工図上に表示して作業状況を
確認することができ、また、工程表に作業の進行状況を
表示すれば、正確な進捗状況を把握することができる。
【0071】このデータベースは、建築工事が終了する
と、設計管理セクション100で保管し、次の建築工事
のデータベースを作成するときに利用することも可能で
あり、また、竣工後に建築物のメンテナンスを行うとき
にも有効に利用することが可能である。
【0072】なお、本実施例では、それぞれの部材の部
材コードをバーコード化して、順次作業情報を入力して
資材の管理を行うように説明したが、例えば、作業者に
渡す作業指示書に作業内容をバーコード化してプリント
アウトするようにすれば、各作業の開始時にこの作業指
示書のバーコードをバーコードリーダ66によって読み
取れば、作業情報を簡単にかつ正確に作業所管理コンピ
ュータ28へ入力することが可能である。
【0073】また、本実施例では、建築工事の給水配管
を例に説明したが、本発明は、建築工事全体の資材の管
理に用いることができる。さらに、本実施例の構成は、
本発明の一例を示すものであり、それぞれの資材の流れ
及び処理を的確に記録して保存することができる構成で
あればよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の資材管理シ
ステムでは、それぞれの部材に部材こコードを付与し
て、部材コードに応じて作業情報を順次記録しているた
め、常に各部材の正確な状態を把握することができると
共に、各部材ごとに適切な作業が行われているかを管理
することができる。また、部材コード等をバーコードと
して表示することにより、それぞれの作業者が作業時に
部材コード及び処理情報の入力を簡単にかつ正確に行う
ことができる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用した施工管理システムの概略構
成図である。
【図2】本実施例に適用した作業管理システムの概略構
成図である。
【図3】施工図の一例を示す概略図である。
【図4】(A)は部材の一例を示す概略斜視図、(B)
はバーコード表の一例を示す概略図である。
【図5】本実施例に用いた工具及びワーカーズトランス
ミッターの概略構成図である。
【図6】作業仕様書の一例を示す概略図である。
【図7】作業指示書の一例を示す概略図である。
【図8】接合番号別の作業集計リストの一例を示す概略
図である。
【図9】部材コード別の作業集計リストの一例を示す概
略図である。
【図10】加工セクションでの処理の一例を示すフロー
チャートである。
【図11】在庫管理の概略を示すフローチャートであ
る。
【図12】施工作業の管理の一例を示すフローチャート
である。
【図13】検査作業の一例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 作業管理システム 26 LANサーバ 28 作業所管理コンピュータ 38 工具 40 ワーカーズトランスミッター 54 管路材 58、60 バーコード表 66、118、120 バーコードリーダ 106 CAD端末 108 CAM端末 112 部材コード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 裕司 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施工図及び施工図に関する情報に基づい
    て部材を加工すると共に加工した部材に所定の部材コー
    ドを表示する加工手段と、 前記加工手段によって加工された前記部材の移動、保
    管、工事施工、検査の各作業を行うときに作業毎に前記
    部材コードを読み取る読取手段と、 前記施工図及び施工に関する情報が記録されると共に前
    記読取手段によって読み取られた前記部材コードに応じ
    て作業経歴を順次記録する記録手段と、 を有することを特徴とする資材管理システム。
  2. 【請求項2】 前記読取手段が前記部材コードと共に作
    業内容を示す作業コード及び作業者を示す作業者コード
    を読み取ることを特徴とする請求項1の資材管理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記作業が検査であるときに検査結果コ
    ード、検査結果に応じて次の作業が必要であることを示
    す作業コード及び作業コードに応じた作業の完了を示す
    作業完了コードを出力する出力手段を備え、再検査を行
    うときに前記検査結果コード、前記作業コード及び前記
    完了コードを前記読取手段によって読み取ることを特徴
    とする請求項2の資材管理システム。
  4. 【請求項4】 前記部材コードから前記記録手段に記録
    された前記部材毎の作業経歴を読み出し可能としたこと
    を特徴とする請求項3の資材管理システム。
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