JP3231853B2 - コンクリート系パネルの製造管理方法 - Google Patents

コンクリート系パネルの製造管理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気養生処理を必要と
するコンクリート系パネルの製造管理方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】住宅や高層建築物等では、壁材や屋根材
或いは床材としてALCパネル(軽量発泡コンクリート
製品のパネル)が多く用いられている。このALCパネ
ルは、予め設定された寸法と半可塑性(予め想定した硬
度まで硬化していない状態、以下同じ)を持った半製品
を蒸気養生処理によって硬化させて製造される。
【0003】上記ALCパネルの製造方法について説明
する。先ず、発泡コンクリート原料を調合する。この段
階で製造単位となるロット番号を付与すると共に該ロッ
トから製造すべき複数種のALCパネルを割り当てる。
ロット番号及びこのロットから製造されるALCパネル
の仕様等の情報は予め製造カードに印字され、且つ上位
コンピュータによって管理される。この製造カードは半
製品搬送台に設けたカードケースに収納され或いは人手
によって鉄筋工程から仕上げ,検査工程まで半製品と同
期して進捗する。そして前記原料からサイズの大きい塊
状のコンクリートブロックを製造し、製造指図書と共に
切断装置に搬入する。従って、切断装置に搬入されたコ
ンクリートブロックには、該ブロックから採取すべきA
LCパネルの寸法,数等が予め設定されている。
【0004】上記コンクリートブロックは半可塑性を有
しており、ピアノ線により切断することが可能である。
このため、切断装置には所望の寸法に設定し得る複数の
ピアノ線が配置されており、該ピアノ線を予め設定され
たALCパネルの寸法に対応させてセットしてコンクリ
ートブロックを切断することで、半可塑性を持った複数
のALCパネルを製造する。そして図5に示すように、
製造された複数のALCパネル51の何れか1枚のALC
パネル51の端部にロット番号52を捺印して表示すると共
に、製造指図書と照合して記載された製造指図を上位コ
ンピュータにハンド入力する。
【0005】上記切断工程で切断された複数のALCパ
ネル51を予め認識番号53を付与された製品乗せ台54に載
置し、製造指図書と共に養生工程に搬送する。この養生
工程では、製品乗せ台54に添付された製造指図書を取外
して蒸気養生処理装置(オートクレーブ)内に搬入し、
載置された複数のALCパネル51に対し予め設定された
処理条件で養生処理を行うことで硬化させる。その後、
硬化した複数のALCパネル51を載置した製品乗せ台54
をオートクレーブから取り出し、製造指図書を添付して
仕上げ工程に搬送する。仕上げ工程では、製造指図書に
基づき所定の処理を行い、最終的に予め設定された寸法
と硬度を持ったALCパネルを製造する。
【0006】コンクリートブロックを切断した直後のA
LCパネルは半可塑性を有しているため、オートクレー
ブに搬入する際に使用する製品乗せ台の精度,製品乗せ
台を載置する運搬台車の精度,前記台車の運搬経路とな
るレールの精度,蒸気養生諸条件の変化,及び他の条件
等が最終製品の品質に重大な影響を与える。このため、
ロット毎に使用するオートクレーブ,製品乗せ台,運搬
台車等の使用履歴を厳密に管理することが品質管理上に
於ける重要なポイントとなっている。
【0007】上記の如く、製品乗せ台等の使用履歴の管
理とALCパネルの品質管理とが密接な関係にあること
から、現状では製品乗せ台にペンキで認識番号を記載
し、オートクレーブに搬入する際に、オペレーターが前
記認識番号とロット番号を照合させて製品品質管理用デ
ータベースに登録している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、各工程に
於ける情報はオペレーターによりハンド入力されるため
人為的な入力ミスを排除することは困難である。然し、
ALCパネルを製造する工程では、半可塑性を持ったA
LCパネルの半製品に対する高温高圧蒸気処理を行う工
程を伴うため、通常の情報記録手段である紙ではこのよ
うな過酷な使用条件に耐えることが不可能であるという
問題があり、このため、製造工程の自動化,無人化をは
かることが出来ないという問題がある。
【0009】本発明の目的は、高温高圧高湿度に耐え得
る製品認識手段を備えたコンクリート系パネルの製品乗
せ台を提供すると共に、コンクリート系パネル製品の製
造管理方法を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るコンクリート系パネルの製造管理方法
は、耐熱性及び耐水性を有する認識手段を備え且つ半可
塑性を有するコンクリート系パネルを載置して高温高圧
蒸気養生処理缶内に搬入する複数の製品乗せ台と、半可
塑性を有するコンクリート系ブロックを切断する切断工
程,切断されたコンクリート系パネルを高温高圧蒸気養
生処理する養生工程,硬化したコンクリート系パネルを
仕上げ加工する仕上げ工程を有するコンクリート系パネ
ルの製造ラインと、前記養生工程に適用される製品乗せ
台に備えられた認識手段を読み取る読取手段と、前記製
品乗せ台,前記製造ライン,コンクリート系パネルの品
質仕様を管理する管理手段とを有し、複数の製造すべき
コンクリート系パネルを取り纏めて製造単位を設定する
と共に製造単位番号を付与して該製造単位番号及びコン
クリート系パネルの寸法仕様及び品質管理条件を管理手
段に記録し、製造単位番号の仕様に基づいて製造した半
可塑性を有するコンクリート系ブロックを切断工程に搬
入して所定の寸法に切断し、切断工程で切断したコンク
リート系パネルを前記製品乗せ台に載置し且つ製品乗せ
台の認識手段に記録された認識情報を読み取って管理手
段に登録して製品乗せ台の認識情報を製造単位番号と共
に管理手段で管理し、その後、コンクリート系パネルを
載置した前記製品乗せ台を養生工程に搬入する際に該製
品乗せ台の認識手段に記録された認識情報を読み取って
養生工程に於ける養生条件を予め管理手段に登録された
養生条件に設定すると共に製品乗せ台の使用履歴を管理
手段に記録し、養生工程による処理を終了した後、製品
乗せ台を仕上げ工程に搬送し、仕上げ工程に於いて製品
乗せ台の認識手段に記録された認識情報を読み取って該
製品乗せ台に載置されたコンクリート系パネルに対する
寸法仕様を管理手段から仕上げ工程を構成する装置に対
し寸法仕様を指示することを特徴とするものである。
【0011】
【0012】
【作用】上記コンクリート系パネルの製造管理方法を実
施する際に用いる製品乗せ台(以下単に『乗せ台』とい
う)では、認識手段に乗せ台の認識番号を記録すること
が出来、且つ耐熱性及び耐水性を有するように構成した
場合には、この認識手段を取り付けた状態で乗せ台を高
温高圧蒸気養生処理缶に搬入しても、認識手段及び該認
識手段に記録した認識情報が熱や蒸気により悪影響を受
けることがない。このため、管理用コンピュータにロッ
ト番号に対応する寸法仕様,品質管理条件等を登録し、
各工程毎に認識手段に記録された認識情報を読み取って
管理用コンピュータに伝達することで、該コンピュータ
に登録された寸法仕様,品質管理条件等の必要な処理条
件を認識することが出来る。
【0013】また認識手段に乗せ台の認識情報に加えて
製造情報を記録すると共に記録された製造情報を読取手
段によって読み取ることが出来、且つ耐熱性及び耐水性
を有するように構成した場合には、この認識手段を取り
付けた状態で乗せ台を高温高圧蒸気養生処理缶内に搬入
しても、認識手段及び該認識手段に記録した認識情報,
製造情報が熱や蒸気により悪影響を受けることがない。
また認識手段に製造情報を記録し、工程毎に認識手段の
記録内容を読み取ることで、工程に必要な処理条件を認
識することが出来る。従って、工程毎に製造情報をハン
ド入力する必要がなく、人為的な入力ミスを排除するこ
とが出来、且つ製造ラインの無人化に寄与することが出
来る。
【0014】上記コンクリート系パネルの製造管理方法
によれば、製造すべきコンクリート系パネル(以下単に
『パネル』という)の寸法仕様,品質管理条件を管理す
ると共に乗せ台の使用履歴を管理することが出来る。
【0015】即ち、製造すべきパネルを取り纏めて製造
単位(ロット)を設定すると共に製造単位番号(ロット
番号)を付与して該ロットに於けるパネルの寸法仕様,
品質管理条件を管理手段に記録し、且つ認識情報を記録
した認識手段を備えた乗せ台が製造ラインに適用された
とき、該乗せ台の認識情報を読み取って管理手段に登録
することで、管理手段ではロット番号と乗せ台とを共に
管理することが出来る。従って、各工程に搬入された乗
せ台の認識手段に記録された認識情報を読み取って管理
手段と通信することで、乗せ台に適用されたロット番号
を認識すると共に、該ロット番号に対応して設定された
寸法仕様,品質管理条件等に応じて各工程を構成する装
置の条件設定を行うことが出来る。
【0016】認識手段が耐熱性,耐水性を有するので、
該認識手段を設けた乗せ台を養生処理装置内に搬入して
過酷な養生処理を行っても、この処理によって認識手段
に記録した製造情報に悪影響を及ぼすことがない。この
ため、乗せ台の認識番号とロット番号を対応させて管理
手段に記録した後は、養生工程,仕上げ工程で乗せ台の
認識手段に記録された認識情報を読み取ることで、品質
管理条件やパネルの仕様を認識することが出来る。従っ
て、各工程に於ける処理条件を管理手段によって設定す
ることが出来る。また養生工程を終了すると乗せ台の使
用履歴を管理手段に登録して管理することが出来る。
【0017】
【実施例】以下、上記コンクリート系パネルの製造管理
方法について図を用いて説明する。図1は第1実施例に
係る乗せ台の斜視図、図2は切断工程から養生工程まで
を説明する図、図3は養生工程から仕上げ工程までを説
明する図である。
【0018】先ず、図1(a)により第1実施例に係る
乗せ台1の構成について説明する。乗せ台1は長手方向
に配設した一対の主部材1aと、主部材1aを接続する
と共にパネルを載置する載置部材1bとからなり、これ
等の主部材1a及び載置部材1bを溶接して構成されて
いる。このように、鋼材からなる主部材1aと載置部材
1bを夫々溶接して構成された乗せ台1では、養生処理
装置に対する使用回数の増加に伴って乗せ台1には熱に
よる変形が生じ、この変形が製造されるパネルの品質に
重大な影響を及ぼすことがある。
【0019】乗せ台1の主部材1aの側面所定位置に耐
熱性及び耐水性を有する認識手段となるセラミックスプ
レート2が図示しないボルト等によって固着され、且つ
該乗せ台1の認識番号2aが数字で印字されている。セ
ラミックスプレート2には同図(b)に示すように、認
識情報となる認識番号2aと対応したバーコード2bが
記録されている。
【0020】上記の如く構成された乗せ台1では、セラ
ミックスプレート2を固着した状態で高温高圧蒸気処理
缶内に搬入して養生処理を施しても、セラミックスプレ
ート2及び該プレート2に印字された認識番号2a,バ
ーコード2bが損傷を受けることはない。また乗せ台1
にパネルを載置して各工程に搬入或いは搬出するに際
し、オペレーターは認識番号2aを視認することで該乗
せ台1を確認することが可能である。
【0021】このため、乗せ台1がコンクリート系パネ
ルの製造ラインに適用されたとき、即ち、乗せ台1が切
断工程に搬入されて予め設定されたロットに於ける寸法
仕様に基づいて切断された半可塑性を有するパネルを載
置したとき、該乗せ台1のセラミックスプレート2に記
録されたバーコード2bを読み取ることで、乗せ台1と
ロット番号を一致させて管理することが可能となる。従
って、製造ラインを構成する切断工程,養生工程,仕上
げ工程に於ける装置類やロット番号に対応するパネルの
仕様,品質管理条件等を管理するコンピュータを設ける
と共に、所望の工程に読取装置を設けてバーコード2b
を読み取って管理コンピュータと通信することで人為的
なミスを排除して製造情報を確認することが可能とな
る。
【0022】次に、製造管理方法について図2及び図3
により説明する。本発明の製造管理方法は、乗せ台1に
固着したセラミックスプレート2のバーコード2bを各
工程或いは所望の工程に設けた読取手段となるバーコー
ドリーダー3a〜3cによって読み取ると共に、読み取
った情報によって管理手段となる管理コンピュータと通
信することで、設定されたロットの進行状況,ロットを
構成するパネルの仕様に応じた各工程に於ける処理条件
の設定,品質管理条件の設定及び記録,乗せ台の使用履
歴の管理等を行うものである。
【0023】パネルの製造単位となるロットは、品質条
件が同一な複数のパネルを取り纏めて設定される。この
ロットにはロット番号が付与され、前記品質条件,パネ
ルの寸法仕様等と共に管理コンピュータに記録される。
従って、ロット番号が付与されたとき、該ロットには採
取すべきパネルの寸法,数,品質条件が設定される。
【0024】切断工程には複数のピアノ線を配設したモ
ルタルカッターと呼ばれる切断装置が配置されている。
この切断装置は、ロット番号を指定すると管理コンピュ
ータから伝達された該ロット番号に対応する切断情報が
表示され、この切断情報に応じて夫々のピアノ線の間隔
を自動的に設定し得る所謂FA機(ファクトリーオート
メーション機)として構成されている。
【0025】前工程に於いて製造された特定のロット番
号に対応するコンクリートブロックが切断装置に搬入さ
れると、該切断工程では、管理コンピュータにロット番
号を指定して切断情報を受け、この切断情報に従って各
ピアノ線の間隔を設定し、且つ所定の間隔に設定された
ピアノ線を切断方向に移動させてロットに含まれるパネ
ルの寸法仕様に対応して複数のパネルを製造することが
可能である。
【0026】切断工程には予め複数の乗せ台1が搬入さ
れており、これ等の乗せ台1に切断されたパネル4が載
置される。そしてバーコードリーダー3aによってパネ
ル4を載置した乗せ台1のセラミックスプレート2に記
録されたバーコード2bを読み取りることで、既にロッ
ト番号を記録した管理コンピュータに該ロット番号と対
応する乗せ台1の認識番号が記録される。従って、切断
工程後の各工程では、乗せ台1のセラミックスプレート
2のバーコード2bを読み取ることで、該乗せ台1に載
置されたパネル4に対応して管理コンピュータに記録さ
れた該ロット番号に於ける仕様を確認することが可能と
なる。
【0027】上記の如くして複数のパネル4を載置した
乗せ台1は、クレーン5によって切断装置から搬出さ
れ、養生工程の待機場に整列させられる。待機場では複
数の乗せ台1が同一の養生条件毎に集積され、レール6
a上を走行する台車6bに上下方向に3段、前後方向に
6列に整列して積み込まれる。台車6bの側面には乗せ
台1に固着したセラミックスプレート2と同様なセラミ
ックスプレート7が取り付けられている。
【0028】台車6bに積み込まれた乗せ台1は、オー
トクレーブ8に搬入されて18台が同時に養生処理され
る。このため、オートクレーブ8の入口近傍には上下方
向に3段積みされた乗せ台1のセラミックスプレート2
と同レベルに夫々バーコードリーダー3bが設けられ、
且つ台車6bに取り付けたセラミックスプレート7を読
み取るバーコードリーダー9が設けられている。従っ
て、台車6bを走行させると、バーコードリーダー3b
によって乗せ台1のセラミックスプレート2が先頭から
順次読み取られ、該セラミックスプレート2に記録され
た乗せ台1の認識情報が管理コンピュータに伝達されて
夫々の乗せ台1のオートクレーブ8内に於ける位置,累
積使用回数,施した養生条件が確認され、且つこれ等の
情報が管理コンピュータに蓄積される。また同様にして
台車6bの使用回数に応じた情報が管理コンピュータに
蓄積される。
【0029】全ての乗せ台1をオートクレーブ8内に搬
入して該オートクレーブ8を密閉し、管理コンピュータ
から乗せ台1に載置したパネルの養生条件を読み出して
オートクレーブ8内の温度,圧力等を設定して養生処理
を開始させる。予め設定された養生時間を経過した後、
オートクレーブ8内の圧力を低減させて蓋を開放し、乗
せ台1を引き出す。
【0030】オートクレーブ8から引き出された乗せ台
1は図3に示すように、クレーン5によって仕上げ工程
に搬入される。そして搬入された乗せ台1のセラミック
スプレート2はバーコードリーダー3cによって読み取
られ、管理コンピュータから各パネル4に対する仕上げ
仕様が表示される。仕上げ工程を構成する機械装置は管
理コンピュータによって制御される自動機械であり、カ
ッター等が自動的に位置決めされて個々のパネル4に対
し順次仕上げ加工する。
【0031】仕上げ工程に於いて載置したパネル4が除
去された乗せ台1は、乗せ台待機場に整列させられ、新
たなロットに適用されるまで待機位置を保持する。
【0032】図4は第2実施例に係る乗せ台1の斜視図
である。本実施例に係る乗せ台1は前述の実施例と同様
に主部材1aと載置部材1bとによって構成されてい
る。そして主部材1aの側面所定位置に耐熱性及び耐水
性を有するIDカード21が取り付けられている。
【0033】IDカード21は耐熱性と耐水性を有してお
り、読取手段となるIDコントローラによって所望の製
造情報を記録すると共に、記録された製造情報を読み取
ることが可能である。即ち、IDカード21にロット番号
や品質管理条件等の製造情報を記録することが可能であ
る。本実施例ではIDカード21として山武ハネウエル社
のWAM501T52BH を使用している。そしてこのIDカード
21を主部材1aの側面にネジにより固定している。
【0034】上記の如く構成された乗せ台1では、ID
カード21を取り付けた状態で高温高圧蒸気処理缶内に搬
入して養生処理を施しても該IDカード21に損傷を与え
る虞がない。このため、予めIDカード21にロット番
号,品質管理条件等の製造情報を記録し、切断工程,養
生工程,仕上げ工程に設けたIDコントローラによって
読み取ることで人為的なミスを排除して製造情報を確認
することが可能となり、且つ従来不可能であった養生工
程を含めた製造ラインの自動化をはかることが可能とな
る。
【0035】上記の如く構成された乗せ台1を使用する
場合には、各工程に読取手段として前述の実施例に於け
るバーコードリーダー3a〜3cの代わりに管理用コン
ピュータと接続されたIDコントローラ3a〜3cが設
けられる。そして予めロット番号が付与され且つ切断工
程で切断されたパネル4を載置した乗せ台1のIDカー
ド2にIDコントローラ3aによってロット番号が記録
され、同時に、既にロット番号を記録した管理コンピュ
ータに該ロット番号と対応する乗せ台1の認識番号が記
録される。従って、切断工程後の各工程では、乗せ台1
に記録されたロット番号を読み取ることで、該乗せ台1
に載置されたパネル4に対応して管理コンピュータに記
録された該ロット番号に於ける仕様を確認することが可
能となる。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明のコン
クリート系パネルの製造管理方法に用いる製品乗せ台
は、耐熱性と耐水性を有する認識手段を設けることで、
高温高圧蒸気養生処理缶内に於ける過酷な使用条件の下
でも認識手段に損傷を与える虞がない。このため、所望
の工程に設けた読取手段によって認識手段に記録した認
識情報を読み取ることで、該情報を管理手段に入力する
ことが出来、人為的なミスを排除することが出来る。ま
た製品乗せ台の認識手段に乗せ台の認識情報に加えて製
造情報を記録し得るようにしたIDカードを用いた場合
には、この認識手段を読み取ることで種々の情報を一度
に読み取ることが出来る。従って、前記認識手段を従来
の製造カードに代えて使用することが出来る。
【0037】また本発明に係るコンクリート系パネルの
製造管理方法によれば、コンクリート系パネルの品質に
重要な影響を及ぼす製品乗せ台を正常な状態に管理する
と共に、高温高圧蒸気処理条件を最適な状態に設定する
ことで、最適な品質管理を実施することが出来る。また
製品乗せ台の認識手段に認識情報に加えて製造情報を記
録し得るようにしたIDカードを用いた場合には、コン
クリート系パネルの製造ラインを管理手段によって管理
すると共に、所望の工程に製品乗せ台の認識手段に記録
された情報を読み取る読取手段を設けることで、全製造
ラインを通して自動化すると共に無人化することが出来
る等の特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施例に係る乗せ台の斜視図,
(b)はセラミックスプレートの正面図である。
【図2】切断工程から養生工程までを説明する図であ
る。
【図3】養生工程から仕上げ工程までを説明する図であ
る。
【図4】第2実施例に係る乗せ台の斜視図である。
【図5】従来の製品乗せ台及び該乗せ台に載置したパネ
ルの斜視図である。
【符号の説明】
1 乗せ台 2 セラミックスプレート 2a 認識番号 2b バーコード 3a〜3c バーコードリーダー,IDコントローラ 4 パネル 6a レール 6b 台車 8 オートクレーブ 21 IDカード

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性及び耐水性を有する認識手段を備
    え且つ半可塑性を有するコンクリート系パネルを載置し
    て高温高圧蒸気養生処理缶内に搬入する複数の製品乗せ
    台と、半可塑性を有するコンクリート系ブロックを切断
    する切断工程,切断されたコンクリート系パネルを高温
    高圧蒸気養生処理する養生工程,硬化したコンクリート
    系パネルを仕上げ加工する仕上げ工程を有するコンクリ
    ート系パネルの製造ラインと、前記養生工程に適用され
    る製品乗せ台に備えられた認識手段を読み取る読取手段
    と、前記製品乗せ台,前記製造ライン,コンクリート系
    パネルの品質仕様を管理する管理手段とを有し、複数の
    製造すべきコンクリート系パネルを取り纏めて製造単位
    を設定すると共に製造単位番号を付与して該製造単位番
    号及びコンクリート系パネルの寸法仕様及び品質管理条
    件を管理手段に記録し、製造単位番号の仕様に基づいて
    製造した半可塑性を有するコンクリート系ブロックを切
    断工程に搬入して所定の寸法に切断し、切断工程で切断
    したコンクリート系パネルを前記製品乗せ台に載置し且
    つ製品乗せ台の認識手段に記録された認識情報を読み取
    って管理手段に登録して製品乗せ台の認識情報を製造単
    位番号と共に管理手段で管理し、その後、コンクリート
    系パネルを載置した前記製品乗せ台を養生工程に搬入す
    る際に該製品乗せ台の認識手段に記録された認識情報を
    読み取って養生工程に於ける養生条件を予め管理手段に
    登録された養生条件に設定すると共に製品乗せ台の使用
    履歴を管理手段に記録し、養生工程による処理を終了し
    た後、製品乗せ台を仕上げ工程に搬送し、仕上げ工程に
    於いて製品乗せ台の認識手段に記録された認識情報を読
    み取って該製品乗せ台に載置されたコンクリート系パネ
    ルに対する寸法仕様を管理手段から仕上げ工程を構成す
    る装置に対し寸法仕様を指示することを特徴としたコン
    クリート系パネルの製造管理方法。
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