JP3734419B2 - 定置場所管理方法及び定置場所管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入出庫される鋼材の倉庫内での定置場所を管理する定置場所管理方法、及びその方法を適用した定置場所管理システムに関し、特に船舶等の輸送手段を用いて輸送され倉庫内に保管される鋼材の入庫から出庫までの物流処理を管理する定置場所管理方法及び定置場所管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コイル等の鋼材を客先へ納入する場合、生産された鋼材を船舶等の大量輸送手段を用いて、製鋼業者が管理する工場又は倉庫から物流業者が管理する倉庫へ輸送し、輸送先の倉庫にて一時的に保管し、客先からの受注に応じて倉庫に保管している鋼材を出荷する。
【0003】
輸送手段を用いて輸送された鋼材を倉庫に入庫する場合、鋼材の流通全般を管理する鋼材製造業者は、倉庫への輸送を指示するとともに、倉庫に入庫されるべき鋼材を特定する鋼材識別情報を、物流業者へファクシミリ等の通信手段を用いて連絡する。
【0004】
物流業者の担当者は、輸送手段にて輸送された鋼材に貼り付けられたラベルに記載された鋼材識別情報を、鋼材製造業者から連絡された鋼材識別情報と目視等の方法により照合した上で、輸送手段が係留された岸壁から搬送車両を用いて複数棟の倉庫の中から選択した倉庫まで搬送し、倉庫内に設置された起重機を用いて倉庫内に定置する。
【0005】
そして出庫する場合、商事会社等から連絡された鋼材識別情報に基づいて、複数棟の倉庫の中で出庫すべき鋼材が定置されている倉庫を特定し、更に倉庫内に定置されている鋼材のラベルを目視確認することで、出庫すべき鋼材を特定し、特定した鋼材を出庫し、トラック等の輸送手段により客先へ納入する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら輸送された鋼材の照合及び出庫時の鋼材の特定を目視にて行うため、間違いが生じる可能性が高いという問題、並びに人手による相当の時間及び費用を費やす必要があるという問題がある。
【0007】
また倉庫内に定置された鋼材を目視にて確認するためには、担当者が倉庫内を移動するための通路を確保する必要があるため、倉庫内の格納空間が制約されるという問題がある。
【0008】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、鋼材に貼り付けるラベルに鋼材識別情報をバーコードにて示し、バーコードリーダ等の識別情報読取装置を用いて、また倉庫内の鋼材の定置場所を管理する定置場所管理装置を用いることで、間違いが生じる可能性及び人件費の低減、並びに鋼材の格納量の拡大を実現する定置場所管理方法、及びその方法を適用した定置場所管理システムの提供を主たる目的とする。
【0009】
さらに鋼材の定置場所を起重機の移動及び荷重検出等の動作に基づいて算出することで、定置場所の管理の自動化及び特定精度を向上させる定置場所管理方法等の提供を他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る定置場所管理方法は、倉庫内での鋼材の定置場所を管理する定置場所管理装置を用いた定置場所管理方法において、鋼材を特定する鋼材識別情報が示された鋼材を倉庫に入庫すべく、鋼材が積み込まれ、しかも搬送手段識別情報が表示された搬送手段を、輸送手段にて輸送し、輸送手段にて輸送された搬送手段を用いて、該搬送手段に積み込まれている鋼材を倉庫まで搬送し、前記定置場所管理装置は、倉庫にて、搬送手段を特定すべく搬送手段に表示された搬送手段識別情報を、倉庫に入庫されるべき鋼材を搬送する搬送手段として予め記録されている搬送手段識別情報と照合し、搬送された鋼材を、起重機を用いて倉庫内に定置し、前記起重機の動作を示す情報の受信及び前記定置場所管理装置との通信を行う端末装置は、起重機の動作に基づいて、鋼材の定置場所を算出し、前記定置場所管理装置は、倉庫に入庫されるべき鋼材を示す鋼材識別情報として、搬送手段識別情報に対応付けて予め記録されている鋼材識別情報、及び前記端末装置にて算出された定置場所を示す定置場所情報を、対応付けて記録し、倉庫内の鋼材を出庫する場合に、当該鋼材を示す鋼材識別情報に対応付けて記録されている定置場所情報が示す定置場所に定置された鋼材を、起重機を用いて移動させ、移動された鋼材の鋼材識別情報を、識別情報読取装置にて読み取り、前記定置場所管理装置は、前記識別情報読取装置にて読み取られた鋼材識別情報を、倉庫から出庫すべき鋼材として予め記録されている鋼材識別情報と照合することを特徴とする。
【0011】
第2発明に係る定置場所管理システムは、倉庫内での鋼材の定置場所を管理する定置場所管理装置を備える定置場所管理システムにおいて、前記定置場所管理装置と通信する識別情報読取装置及び端末装置と、倉庫内で鋼材の移動に用いられ、自機の動作を示す動作情報を前記端末装置へ送信する起重機と、鋼材を特定する鋼材識別情報が示された鋼材が積み込まれ、しかも搬送手段識別情報が表示された搬送手段と、該搬送手段に積み込まれた鋼材を倉庫に入庫すべく輸送する輸送手段とを備え、前記定置場所管理装置は、搬送手段を特定すべく搬送手段に表示された搬送手段識別情報を、倉庫に入庫されるべき鋼材を搬送する搬送手段として予め記録されている搬送手段識別情報と照合する手段を備え、前記起重機は、搬送された鋼材を、倉庫内に定置する手段を備え、前記端末装置は、前記起重機の動作を示す動作情報に基づいて、鋼材の定置場所を算出する手段を備え、前記定置場所管理装置は、更に、倉庫に入庫されるべき鋼材を示す鋼材識別情報として、搬送手段識別情報に対応付けて予め記録されている鋼材識別情報、及び前記端末装置にて算出された定置場所を示す定置場所情報を、対応付けて記録する手段を備え、倉庫内の鋼材を出庫する場合に、前記起重機は、更に、出庫する鋼材を示す鋼材識別情報に対応付けて前記定置場所管理装置に記録されている定置場所情報が示す定置場所に定置された鋼材を移動させる手段を備え、前記識別情報読取装置は、移動された鋼材の鋼材識別情報を読み取る手段を備え、前記定置場所管理装置は、更に、前記識別情報読取装置にて読み取られた鋼材識別情報を、倉庫から出庫すべき鋼材として予め記録されている鋼材識別情報と照合する手段を備えることを特徴とする。
【0015】
第1発明に係る定置場所管理方法及び第2発明に係る定置場所管理システムでは、入庫時において、倉庫への鋼材の搬送を搬送台等の搬送手段と対応付けて管理し、しかも起重機の移動及び荷重検出等の動作に基づき算出される鋼材の定置場所を特定することで、鋼材が定置されている倉庫及び倉庫内の定置場所を容易に管理することができ、これにより出庫時における人手による鋼材の特定作業が不要となるので、誤認防止及び人件費低減、並びに入庫時及び出庫時の時間短縮を実現することが可能であり、また倉庫内で鋼材を特定する作業が不要となるため、倉庫内を人が移動するための通路の確保が不要となり、倉庫内の格納空間の拡大を行うことが可能である。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1.
図1及び図2は本発明の実施の形態1における定置場所管理システムの概念を示す説明図、図3及び図4は本発明の実施の形態1における定置場所管理システムの構成を示すブロック図、そして図5は本発明の実施の形態1における定置場所管理装置を実現するためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体を概念的に示す説明図である。
なお図1は輸送手段から積み降ろされた鋼材を、搬送車両にて倉庫まで搬送する状況を示し、図2は搬送車両にて倉庫まで搬送された鋼材を倉庫内に定置する状況を示しており、図2(a)は視点が横方向の場合を示し、図2(b)は視点が上方からの場合を示している。
【0039】
図3中10はサーバコンピュータを用いた本発明の定置場所管理装置であり、定置場所管理装置10は物流業者の倉庫管理事業所内で管理されており、物流業者の営業部署、鋼材製造業者、及び商事会社等の入出庫指示部門が管理する入出庫指示装置20と、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークNWを介して接続されている。
【0040】
そして入出庫指示装置20からの入庫指示に基づいて、船舶等の輸送手段1を用いて輸送されるコイル等の鋼材Cを陸揚げし、陸揚げした鋼材Cをトラック等の搬送車両2(搬送手段)に積み込んで、建築されている複数の倉庫3,3,…の中のいずれかの倉庫3まで搬送する。
このとき鋼材Cの搬送に用いられる搬送車両2の上面には、搬送車両2を特定する搬送手段識別情報(仮位置識別情報)が表示されており、搬送車両2の上方から搬送手段識別情報を視認することができる。
【0041】
なお鋼材Cには、現品番号等の鋼材識別情報をバーコードにて示すバーコードラベルID−Lが貼り付けられており、鋼材識別情報を示すバーコードはバーコードリーダ等の識別情報読取装置30により読み取られる。
また識別情報読取装置30は、鋼材Cの鋼材識別情報だけでなく、搬送手段識別情報をバーコードにて示し、搬送車両2の運転者が携帯するバーコードカードID−Cに示されたバーコードの読み取りにも用いられる。
【0042】
そして倉庫3では、起重機50を用いて搬送車両2に積み込まれた鋼材Cを適当な場所に定置させる。
起重機50は倉庫3内の天井部に設置されており、起重機50を操作する操作者が乗り込む空間を有し、操作及び通信等の各種処理に用いられる端末装置40が配設されている。
また端末装置40は、起重機50に乗り込んだ操作者が操作し、また操作者は鋼材Cを搬送する搬送車両2の上面に表示された搬送手段識別情報を視認することができる。
【0043】
また識別情報読取装置30及び端末装置40は、無線通信を利用して定置場所管理装置10と通信を行う。
そして入出庫指示装置20からの出庫指示に基づいて、倉庫3内に定置された鋼材Cを起重機50により移動させ、トラック等の納入用車両に積み込み納入先へ納入する。
【0044】
定置場所管理装置10は、図5に示す本発明の定置場所管理装置用のプログラム及びデータ等の情報を記録したCD−ROM等の記録媒体RECからプログラム及びデータ等の情報を読み取るCD−ROMドライブ等の補助記憶手段12、並びに補助記憶手段12により読み取られたプログラム及びデータ等の情報を記録するハードディスク等の記録手段13を備えている。
そして記録手段13からプログラム及びデータ等の情報を読み取り、情報を記憶するRAM14に記憶してCPU11により実行することで、サーバコンピュータは本発明の定置場所管理装置10として動作する。
【0045】
また記録手段13の記録領域の一部は、鋼材Cに関する情報を記録する鋼材データベース10a、入出庫指示装置20から受信した入庫される鋼材Cの情報(船積情報)を記録する入庫データベース10b、並びに入出庫指示装置20から受信した出庫を指示された鋼材Cの情報を記録する出庫データベース10c等の各種データベースに用いられている。
なお記録手段13の記録領域の一部を各種データベースとして用いるのではなく、記録手段を備える他の装置を定置場所管理装置10に接続し、各種データベースとして用いてもよい。
【0046】
さらに定置場所管理装置10は、マウス及びキーボード等の入力手段15、モニタ及びプリンタ等の出力手段16、通信ネットワークNWに接続する通信手段17、無線通信に用いられる無線通信手段18を備えている。
【0047】
図6は本発明の実施の形態1における定置場所管理装置10が備える鋼材データベース10aの記録内容を示す概念図である。
鋼材データベース10aには、鋼材Cに関する情報が、現品番号等の鋼材識別情報に対応付けて、鋼材Cの重量を示す重量情報、鋼材Cの幅を示す幅情報、搬送手段識別情報(仮位置識別情報)、序列情報、及び定置場所情報等の各種項目にデータを有するレコードとして記録されている。
重量情報及び幅情報は、入出庫指示装置20から受信し、入庫データベース20bに記録される情報の一部を記録したものである。
【0048】
搬送手段識別情報は、鋼材Cを輸送手段1から倉庫3まで搬送する搬送車両2を特定する情報である。
序列情報は、複数の鋼材Cを搬送車両2に積み込む場合に、搬送車両2への積み込み順序、即ち搬送車両2上での鋼材Cの位置を示す情報であり、また積み込み順序を逆にした順序が搬送車両2から鋼材Cを起重機50にて積み降ろすときの積み降ろし順序を示す。
定置場所情報は、鋼材Cの定置場所を示す情報であり、倉庫3を特定する情報、倉庫3内の定置場所区画を示す情報、並びに定置場所区画内の位置を列、番地、及び段数の三次元座標にて示す情報により構成されている。
【0049】
入出庫指示装置20は、CPU21、記録手段22、RAM23、入力手段24、出力手段25、及び通信手段26を備えている。
【0050】
識別情報読取装置30は、装置全体を制御するCPU31、各種プログラムが記録されたROM32、CPU31により発生するデータを一時的に記憶するRAM33、バーコードに光を照射する光源34、バーコードにより反射された光を受光する受光部35、受光した光を示すアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器36、テンキー等の入力手段37、LCD(Liquid Crystal Display)等の出力手段38、及び無線通信手段39を備えている。
【0051】
端末装置40は、CPU41、ROM42、RAM43、液晶タッチパネル等の入出力手段44、無線通信手段45、及び起重機50と通信する有線通信手段46を備え、ROM42には、起重機50の水平及び垂直方向への移動並びに荷重検出等の動作に基づいて、鋼材Cの定置場所を算出する定置場所算出プログラム等の各種プログラムが記録されている。
【0052】
起重機50は、全体を制御する制御部51、鋼材Cを掴持する掴持部52、掴持部52を水平及び垂直方向に移動させる駆動部53、掴持部52にかかる荷重を検出する検出部54、及び端末装置40と通信する有線通信部55を備えている。
【0053】
次に本発明の実施の形態1における定置場所管理システムにて用いられる定置場所管理装置10、入出庫指示装置20、及び識別情報読取装置30を図7及び図8に示すフローチャートを用いて説明する。
入出庫指示部門の担当者は、鋼材Cを倉庫3に入庫すべく、鋼材Cの鋼材識別情報、重量情報、及び幅情報等の情報を含む入庫指示情報を入出庫指示装置20に入力し、また輸送手段1を用いて鋼材Cを物流業者へ輸送する手配を行う。
【0054】
入出庫指示装置20は、入庫指示情報の入力を受け付け(S101)、受け付けた入庫指示情報を定置場所管理装置10へ送信する(S102)。
なお輸送手段1にて輸送される鋼材Cには、鋼材識別情報をバーコードにて示すバーコードラベルID−Lが貼り付けられる。
【0055】
定置場所管理装置10では、入庫指示情報を受信し(S103)、受信した入庫指示情報に含まれる鋼材識別情報、重量情報、及び幅情報等の各種情報を鋼材データベース10a及び入庫データベース10bに記録する(S104)。
【0056】
バーコードラベルID−lを貼り付けられた鋼材Cは、輸送手段1により、物流業者の港まで輸送され、輸送された鋼材Cは、港に設置された専用の起重機等の手段を用いて陸揚げされ、搬送車両2に積み込まれる。
陸揚げ時に識別情報読取装置30を操作する担当者は、識別情報読取装置30に、先ず鋼材Cを積み込む搬送車両2の運転者が携帯するバーコードカードID−Cにバーコードとして示されている搬送手段識別情報を読み取らせる操作を行い、次に搬送車両2に積み込む順序で各鋼材Cに貼り付けられたバーコードラベルID−Lにバーコードとして示されている鋼材識別情報を読み取らせる操作を行う。
識別情報読取装置30は、搬送手段識別情報(仮位置識別情報)を読み取り(S105)、鋼材識別情報を読み取り(S106)、読み取った搬送手段識別情報及び鋼材識別情報を定置場所管理装置10へ送信する(S107)。
【0057】
定置場所管理装置10では、搬送手段識別情報及び鋼材識別情報を受信し(S108)、受信した鋼材識別情報を入庫データベース10bに記録されている入庫されるべき鋼材Cの鋼材識別情報と照合し(S109)、照合した鋼材識別情報が合致した場合(S110:Y)、鋼材識別情報を受信した順に、即ち鋼材Cを搬送車両2に積み込む順に、序列を示す序列情報を鋼材識別情報に夫々付与し(S111)、搬送手段識別情報、鋼材識別情報、及び序列情報を対応付けて鋼材データベース10aに記録する(S112)。
なおステップS110において、照合した鋼材識別情報が合致しない場合(S110:N)、その状況を識別情報読取装置30へ送信し、陸揚げの担当者に通知する所定の異常処理がなされる(S113)。
このようにして陸揚鋼材管理処理が完了する。
【0058】
次に本発明の実施の形態1における定置場所管理システムにて用いられる定置場所管理装置10、端末装置40、及び起重機50の鋼材入庫処理を図9に示すフローチャートを用いて説明する。
陸揚げされた鋼材Cは、搬送車両2に積み込まれ、複数棟の倉庫3の中の適当な倉庫3、例えば搬送時において、他の鋼材Cの入出庫作業等の作業状況を考慮して、搬送している鋼材Cを定置させる上で、最も適していると搬送車両2の運転者が判断した倉庫3へ搬送される。
【0059】
倉庫3内の天井部に設置されている起重機50に乗り込み、端末装置40及び起重機50を操作する操作者は、倉庫3内まで鋼材Cを搬送してきた搬送車両2の上面に表示された搬送手段識別情報を視認し、視認した搬送手段識別情報を端末装置40に入力する。
端末装置40では、搬送手段識別情報(仮位置識別情報)の入力を受け付け(S201)、受け付けた搬送手段識別情報を定置場所管理装置10へ送信する(S202)。
【0060】
定置場所管理装置10では、搬送手段識別情報を受信し(S203)、受信した搬送手段識別情報を検索キーにして、鋼材データベース10aに記録されている搬送手段識別情報、鋼材識別情報、及び序列情報を抽出し(S204)、抽出した搬送手段識別情報、鋼材識別情報、及び序列情報を端末装置40へ送信する(S205)。
【0061】
端末装置40では、搬送手段識別情報、鋼材識別情報、及び序列情報を受信し(S206)、受信した序列情報が示す序列に基づいて、搬送手段識別情報及び鋼材識別情報を出力する(S207)。
【0062】
操作者は、搬送車両2に表示された車両特定情報、並びに端末装置40から出力された搬送手段識別情報及び鋼材識別情報を比較し、更に搬送車両2上の鋼材Cの位置を確認することにより、搬送された鋼材Cを特定することができる。
序列情報が示す序列に基づく出力とは、例えば搬送車両2に積み込まれた順序と逆の順序に並べ替えて出力することであり、これにより搬送車両2から起重機50にて積み降ろすときに、搬送車両2上の鋼材の位置により決定される積み降ろし順に鋼材識別情報が出力されることになるので、間違いが生じる可能性を低減する。
なお定置場所管理装置10から端末装置40へ鋼材Cの重量情報及び幅情報も送信し、鋼材識別情報に対応付けて端末装置40から出力させることにより、更に間違いが生じる可能性を低減することができる。
【0063】
操作者は、端末装置40を用いて起重機50を操作し、搬送車両2に積み込まれている鋼材Cを、序列情報が示す序列に基づいて積み降ろし、倉庫3内に定置させる。
起重機50は、端末装置40を介して操作者の操作を受け付け、掴持部52を水平及び垂直移動させて、鋼材Cを掴持し、定置位置まで移動させた後、鋼材Cを定置させ(S208)、また同時に掴持部52にかかる鋼材Cの荷重を検出部54により検出する。
そして水平及び垂直方向への移動並びに荷重検出等の動作を示す動作情報を端末装置40へ送信する(S209)。
【0064】
端末装置40では、動作情報を受信し(S210)、受信した動作情報により示される動作、即ち起重機50の水平及び垂直方向への移動並びに荷重検出等の動作に基づいて、定置場所算出プログラムにより、三次元座標により示される鋼材Cを定置した定置場所を算出し(S211)、算出した定置場所を示す定置場所情報を鋼材識別情報に対応付けて定置場所管理装置10へ送信する(S212)。
【0065】
定置場所管理装置10では、鋼材識別情報に対応付けられた定置場所情報を受信し(S213)、受信した定置場所情報を鋼材識別情報に対応付けたレコードとして鋼材データベース10aに記録する(S214)。
鋼材データベース10aに記録されたレコードは、入出庫指示装置20へ送信され、入出庫部門と情報を共有する。
このようにして鋼材入庫処理が完了する。
【0066】
次に本発明の実施の形態1における定置場所管理システムに用いられる定置場所管理装置10、入出庫指示装置20、及び端末装置40の鋼材出庫指示処理を図10に示すフローチャートを用いて説明する。
入出庫指示部門の担当者は、鋼材Cを倉庫3から出庫すべく、鋼材Cの鋼材識別情報及び鋼材Cを納入する客先を示す客先情報等の情報を含む出庫指示情報を入出庫指示装置20に入力する。
【0067】
入出庫指示装置20は、出庫指示情報の入力を受け付け(S301)、受け付けた出庫指示情報を定置場所管理装置10へ送信する(S302)。
【0068】
定置場所管理装置10では、出庫指示情報を受信し(S303)、受信した出庫指示情報を出庫データベース10cに記録し、出庫指示情報に含まれる鋼材識別情報に対応付けて鋼材データベース10aに記録されている定置場所情報を抽出し(S304)、抽出した定置場所情報及び鋼材識別情報を、出荷すべき鋼材Cが定置されている倉庫3内の端末装置40へ送信する(S305)。
【0069】
端末装置40では、定置場所情報及び鋼材識別情報を受信し(S306)、受信した定置場所情報及び鋼材識別情報を出力する(S307)。
なお定置場所管理装置10から端末装置40へ鋼材Cの重量情報及び幅情報も送信し、鋼材識別情報に対応付けて出力するようにしてもよい。
このようにして鋼材出庫指示処理が完了する。
【0070】
次に本発明の実施の形態1における定置場所管理システムに用いられる端末装置40及び起重機50の出庫鋼材移動処理を図11に示すフローチャートを用いて説明する。
端末装置40及び起重機50を操作する操作者は、端末装置40から出力された定置場所情報及び鋼材識別情報を確認し、端末装置40を用いて起重機50を操作し、定置場所情報により示される定置場所に定置されている出庫すべき鋼材Cを移動させて、トラック等の納入用車両に積み込ませる。
なお受信した定置場所情報に基づいて、操作者が操作せずとも自動的に起重機50が動作するようにしてもよい。
【0071】
起重機50は、端末装置40を介して操作者の操作を受け付け、掴持部52を水平及び垂直移動させて、定置されている鋼材Cを掴持し、納入用車両まで移動させ(S401)、また同時に掴持部52にかかる鋼材Cの荷重を検出部54により検出する。
そして水平及び垂直方向への移動並びに荷重検出等の動作を示す動作情報を端末装置40へ送信する(S402)。
【0072】
端末装置40では、動作情報を受信し(S403)、受信した動作情報により示される動作、即ち起重機50の水平及び垂直方向への移動並びに荷重検出等の動作に基づいて、定置場所算出プログラムにより、移動させた鋼材Cが定置されていた定置場所を算出し(S404)、算出した定置場所を示す定置場所情報に対応する鋼材Cの鋼材識別情報を、移動鋼材情報として出力する(S405)。
【0073】
なお定置場所情報に対応する鋼材Cが出荷すべき鋼材Cである場合、出荷のための移動と判断して、端末装置40から出荷すべき鋼材Cとして出力されている鋼材識別情報の表示色を変更する移動鋼材情報が出力される。
また定置場所情報に対応する鋼材Cが出荷すべき鋼材Cでない場合、出荷すべき鋼材Cを掴持するために、他の鋼材Cを移動させる定置場所変更のための移動と判断して、定置場所変更を示すメッセージとともに鋼材識別情報を出力する移動鋼材情報が出力される。
そして定置場所変更により定置場所が変更された鋼材Cが新たに定置された定置場所を示す定置場所情報は、端末装置40から定置場所管理装置10へ送信され、鋼材データベース10aが更新される。
このようにして出庫鋼材移動処理が完了する。
【0074】
次に本発明の実施の形態1における定置場所管理システムにて用いられる定置場所管理装置10及び識別情報読取装置30の出庫処理を図12に示すフローチャートを用いて説明する。
出庫時に識別情報読取装置30を操作する担当者は、識別情報読取装置30に納入用車両を特定する納入用車両識別情報を入力し、更に納入用車両まで移動された鋼材Cに貼り付けられたバーコードラベルID−Cにバーコードとして示されている鋼材識別情報を読み取らせる作業を行う。
なお出庫処理に用いる識別情報読取装置30は、陸揚鋼材管理処理に用いた識別情報読取装置30と異なる装置であってもよい。
【0075】
識別情報読取装置30は、納入用車両識別情報の入力を受け付け(S501)、更に鋼材識別情報を読み取り(S502)、受け付けた納入用車両識別情報及び鋼材識別情報を定置場所管理装置10へ送信する(S503)。
【0076】
定置場所管理装置10では、納入用車両識別情報及び鋼材識別情報を受信し(S504)、受信した鋼材識別情報を、出庫データベース10cに記録されている出庫指示情報により出庫を指示された鋼材Cの鋼材識別情報と照合し(S505)、照合した鋼材識別情報が合致した場合(S506:Y)、出庫を許可する出庫許可情報を識別情報読取装置30へ送信し(S507)、更に納入用車両識別情報及び鋼材識別情報を、入出庫指示装置20へ出庫を示す出庫表情報として送信する。
【0077】
識別情報読取装置30は、出庫許可情報を受信し(S508)、受信した出庫許可情報を出力する(S509)。
出庫の担当者は、出力された出庫許可情報を確認し、納入用車両の運転者に出庫を許可し、客先へ鋼材Cを納入させる指示を行う。
このとき納入用搬送手段識別情報及び鋼材識別情報に基づく積込明細表を出力させ、運転者に携帯させることにより、物流管理が強化される。
【0078】
なおステップS506において、照合した鋼材識別情報が合致しない場合(S506:N)、その状況を識別情報読取装置30へ送信し、出庫の担当者に通知する所定の異常処理がなされる(S510)。
このようにして出庫処理が完了する。
【0079】
実施の形態2.
図13及び図14は本発明の実施の形態2における定置場所管理システムの概念を示す説明図であり、図15は本発明の実施の形態2における定置場所管理装置を実現するためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体を概念的に示す説明図である。
なお図13は輸送手段にて輸送された鋼材を、倉庫まで搬送する状況を示し、図14は倉庫まで搬送された鋼材を倉庫内に定置する状況を示しており、図14(a)は視点が横方向の場合を示し、図14(b)は視点が上方からの場合を示している。
【0080】
実施の形態2は、鋼材Cが積み込まれたパレット等の搬送台4(搬送手段)を、輸送手段1を用いて輸送し、そして鋼材Cが積み込まれた搬送台4を陸揚げし、陸揚げした搬送台4を搬送車両2に積み込んで、そのまま倉庫3まで鋼材Cを搬送する形態である。
搬送台4には搬送手段識別情報(仮位置識別情報)が表示されており、表示されている搬送手段識別情報は搬送台4の上方から視認することができる。
なお本発明の実施の形態2における定置場所管理システムの構成は、実施の形態1と同様であるため、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
ただし実施の形態2において、識別情報読取装置30は、入庫時には用いられず、出庫時にのみ用いられる。
【0081】
次に本発明の実施の形態2における定置場所管理システムにて用いられる定置場所管理装置10及び入出庫指示装置の20の陸揚鋼材管理処理を図16に示すフローチャートを用いて説明する。
入出庫部門の担当者は、鋼材Cを倉庫3に入庫すべく、鋼材Cの鋼材識別情報、鋼材Cが積み込まれている搬送台4の搬送手段識別情報、鋼材Cが搬送台4に積み込まれた順序を示す序列情報、重量情報、及び幅情報との情報を含む入庫指示情報を入出庫指示装置20に入力し、また輸送手段1を用いて鋼材Cが積み込まれた搬送台4を物流業者へ輸送する手配を行う。
【0082】
入出庫指示装置20は、入庫指示情報の入力を受け付け(S601)、受け付けた入庫指示情報を定置場所管理装置10へ送信する(S602)。
【0083】
定置場所管理装置20では、入庫指示情報を受信し(S603)、受信した入庫指示情報に含まれる鋼材識別情報、搬送手段識別情報、序列情報、重量情報、及び幅情報を鋼材データベース10a及び入庫データベース10bに記録する(S604)。
【0084】
鋼材Cは搬送台4に積み込まれた状態で、輸送手段1により、物流業者の港まで輸送され、輸送された鋼材Cは搬送台4ごと陸揚げされる。
このようにして陸揚げ鋼材管理処理が完了する。
【0085】
次に本発明の実施の形態2における定置場所管理システムにて用いられる定置場所管理装置10及び端末装置40の鋼材入庫処理を図17に示すフローチャートを用いて説明する。
鋼材Cが積み込まれた状態で陸揚げされた搬送台4は、搬送車両2に積み込まれ、複数棟の倉庫3の中の適当な倉庫3へ、例えば搬送時において、他の鋼材Cの入出庫作業等の作業状況を考慮して、搬送している鋼材Cを定置させる上で、最も適していると搬送車両2の運転者が判断した倉庫3へ搬送される。
【0086】
倉庫3内の天井部に設置されている起重機50に乗り込み、端末装置40及び起重機50を操作する操作者は、鋼材Cが積み込まれている搬送台4に表示されている搬送手段識別情報を視認し、視認した搬送手段識別情報を端末装置40に入力する。
端末装置40では、搬送手段識別情報(仮位置識別情報)の入力を受け付け(S701)、受け付けた搬送手段識別情報を定置場所管理装置10へ送信する(S702)。
【0087】
定置場所管理装置では、搬送手段識別情報を受信し(S703)、受信した搬送手段識別情報を入庫データベース10bに記録されている搬送台4の搬送手段識別情報と照合し(S704)、照合した搬送手段識別情報が合致した場合(S705:Y)、受信した搬送手段識別情報を検索キーにして、鋼材データベース10aに記録されている鋼材識別情報、搬送手段識別情報、及び序列情報を抽出し(S706)、抽出した鋼材識別情報、搬送手段識別情報、及び序列情報を端末装置40へ送信する(S707)。
なおステップS705において、照合した搬送手段識別情報が合致しない場合(S705:N)、所定の異常処理がなされる(S708)。
【0088】
そして図9に示す本発明の実施の形態1における鋼材入庫処理のステップS206〜S214と同様の処理を、定置場所管理装置10、端末装置40、及び起重機50にて行い、鋼材入庫処理が完了する。
ただしこのとき起重機50により掴持され、倉庫3内に定置される鋼材Cは、搬送車両2ではなく、搬送台4に積み込まれている鋼材Cであることは言うまでもない。
【0089】
なお本発明の実施の形態2における定置場所管理システムの鋼材出庫指示処理、出庫鋼材移動処理、及び出庫処理は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
【0090】
実施の形態3.
図18及び図19は本発明の実施の形態3における定置場所管理システムの概念を示す説明図である。
なお図18は輸送手段にて輸送された鋼材を、倉庫まで搬送する状況を示し、図19は倉庫まで搬送された鋼材を倉庫内に定置する状況を示しており、図19(a)は視点が横方向の場合を示し、図19(b)は視点が上方からの場合を示している。
【0091】
実施の形態3は、輸送手段1を用いて輸送される鋼材Cを、陸揚用起重機5(搬送手段)を用いて、輸送手段1から倉庫3の起重機50が掴持できる位置に配設された仮置場所6まで搬送させる形態である。
仮置場所6には仮置場所識別情報(仮位置識別情報)が表示されており、表示されている搬送手段識別情報は仮置場所6の上方から視認することができる。
なお本発明の実施の形態3における定置場所管理システムの構成は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
【0092】
次に本発明の実施の形態3における陸揚鋼材管理処理を説明する。
まず図7に示す本発明の実施の形態1における陸揚鋼材管理処理のステップS101〜S104と同様の処理を、定置場所管理装置10及び入出庫指示装置20にて行う。
【0093】
そして輸送手段1により物流業者の港まで輸送された鋼材Cは、陸揚用起重機5により陸揚げされて、仮置場所6まで搬送される。
識別情報読取装置30を操作する担当者は、識別情報読取装置30に、先ず仮置場所識別情報が示されているバーコードカードID−Cにバーコードとして示されている仮置場所識別情報(仮位置識別情報)を読み取らせる操作を行い、次に仮置場所6に置かれた順序で各鋼材Cに貼り付けられたバーコードラベルID−Cにバーコードとして示されている鋼材識別情報を読み取らせる操作を行う。
【0094】
そして図7及び図8に示す本発明の実施の形態1における陸揚鋼材管理処理のステップS105〜S113と同様の処理を、定置場所管理装置10、入出庫指示装置20、及び識別情報読取装置30にて行い、陸揚鋼材管理処理が完了する。
ただしこのとき識別情報読取装置30にて読み取られる仮位置識別情報は、搬送車両2を特定する搬送手段識別情報ではなく、仮置場所6を特定する仮置場所識別情報であり、序列情報とは、仮置場所6に置かれた順序を示すことは言うまでもない。
【0095】
なお本発明の実施の形態3における定置場所管理システムの鋼材入庫処理、鋼材出庫指示処理、出庫鋼材移動処理、及び出庫処理は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
ただしこのとき起重機50により掴持され、倉庫3内に定置される鋼材Cは、搬送車両2ではなく、仮置場所6に置かれた鋼材Cであることは言うまでもない。
【0096】
前記実施の形態では、船舶等の輸送手段1を用いて輸送する形態を示したが、本発明はこれに限らず、トラック等の搬送車両2を用いた陸送にて倉庫3まで鋼材を搬送する形態でもよい。
【0097】
また前記実施の形態では、端末装置40が自動的に定置場所を算出する形態を示したが、本発明はこれに限らず、操作者が端末装置40に定置場所を入力するようにしてもよく、また鋼材Cの定置場所として倉庫3内の位置を管理するのではなく、入庫された倉庫3だけを特定するようにしてもよく、即ちこのような情報量が少なく手動作業を伴う定置場所管理から初めて徐々に設備投資を行い、完全自動化が行われるシステムを構築していけばよい。
【0098】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明に係る定置場所管理方法及び定置場所管理システムでは、入庫時において、識別情報読取装置を用いて人手による照合作業を軽減し、更に倉庫へ搬送される鋼材を搬送手段又は仮置場所と対応付けて管理し、しかも起重機の移動並びに荷重検出等の動作に基づき算出される鋼材の定置場所を特定することで、鋼材が定置されている倉庫及び倉庫内の定置場所を容易に管理することができ、これにより出庫時における人手による鋼材の特定作業が不要となるので、誤認防止及び人件費低減、並びに入庫時及び出庫時の時間短縮を実現することが可能であり、また倉庫内で鋼材を特定する作業が不要となるため、倉庫内を人が移動するための通路の確保が不要となり、倉庫内の格納空間の拡大を行うことが可能である等、優れた効果を奏する。
【0099】
さらに本発明では、一台の搬送車両にて搬送すべき鋼材又は仮置場所へ搬送される鋼材が複数である場合に、搬送車両への鋼材の積み込み順序、即ち搬送車両上での鋼材の位置、又は仮置場所での位置を管理し、搬送車両から鋼材を起重機にて積み降ろすとき又は仮置場所から鋼材を起重機に移動させるときに、鋼材の位置により決定される順に鋼材識別情報を並び替えて出力することにより、間違いが生じる可能性を低減し、倉庫内の定置場所の管理を容易にすることが可能である等、優れた効果を奏する。
【0100】
また本発明では、出庫時において、定置場所管理装置にて管理されている定置場所情報に基づいて、出庫されるべき鋼材が定置されている倉庫の特定及び倉庫内の鋼材の特定を行うことで、ラベルの目視等の人手による特定作業を不要とすることにより、誤認防止及び人件費低減並びに出庫時の時間短縮を実現することが可能であり、しかも倉庫内を人が移動することが無いため、通路の確保が不要となるので、倉庫内の格納空間の拡大、即ち鋼材の格納量の拡大を行うことが可能である等、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における定置場所管理システムの概念を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態1における定置場所管理システムの概念を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1における定置場所管理システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1における定置場所管理システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態1における定置場所管理装置を実現するためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体を概念的に示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1における定置場所管理装置が備える鋼材データベースの記録内容を示す概念図である。
【図7】本発明の実施の形態1における定置場所管理システムにて用いられる定置場所管理装置、入出庫指示装置、及び識別情報読取装置の陸揚鋼材管理処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態1における定置場所管理システムにて用いられる定置場所管理装置、入出庫指示装置、及び識別情報読取装置の陸揚鋼材管理処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態1における定置場所管理システムにて用いられる定置場所管理装置、端末装置、及び起重機の鋼材入庫処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態1における定置場所管理システムに用いられる定置場所管理装置、入出庫指示装置、及び端末装置の鋼材出庫指示処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態1における定置場所管理システムにて用いられる端末装置及び起重機の出庫鋼材移動処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態1における定置場所管理システムに用いられる定置場所管理装置及び識別情報読取装置の出庫処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態2における定置場所管理システムの概念を示す説明図である。
【図14】本発明の実施の形態2における定置場所管理システムの概念を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態2における定置場所管理装置を実現するためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体を概念的に示す説明図である。
【図16】本発明の実施の形態2における定置場所管理システムにて用いられる定置場所管理装置及び入出庫指示装置の陸揚鋼材管理処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態2における定置場所管理システムにて用いられる定置場所管理装置及び端末装置の鋼材入庫処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態3における定置場所管理システムの概念を示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態3における定置場所管理システムの概念を示す説明図である。
【符号の説明】
1 輸送手段
2 搬送車両
3 倉庫
4 搬送台
5 陸揚用起重機
6 仮置場所
10 定置場所管理装置
20 入出庫指示装置
30 識別情報読取装置
40 端末装置
50 起重機
C 鋼材
NW 通信ネットワーク
REC 記録媒体
Claims (2)
- 倉庫内での鋼材の定置場所を管理する定置場所管理装置を用いた定置場所管理方法において、
鋼材を特定する鋼材識別情報が示された鋼材を倉庫に入庫すべく、鋼材が積み込まれ、しかも搬送手段識別情報が表示された搬送手段を、輸送手段にて輸送し、
輸送手段にて輸送された搬送手段を用いて、該搬送手段に積み込まれている鋼材を倉庫まで搬送し、
前記定置場所管理装置は、倉庫にて、搬送手段を特定すべく搬送手段に表示された搬送手段識別情報を、倉庫に入庫されるべき鋼材を搬送する搬送手段として予め記録されている搬送手段識別情報と照合し、
搬送された鋼材を、起重機を用いて倉庫内に定置し、
前記起重機の動作を示す情報の受信及び前記定置場所管理装置との通信を行う端末装置は、起重機の動作に基づいて、鋼材の定置場所を算出し、
前記定置場所管理装置は、倉庫に入庫されるべき鋼材を示す鋼材識別情報として、搬送手段識別情報に対応付けて予め記録されている鋼材識別情報、及び前記端末装置にて算出された定置場所を示す定置場所情報を、対応付けて記録し、
倉庫内の鋼材を出庫する場合に、当該鋼材を示す鋼材識別情報に対応付けて記録されている定置場所情報が示す定置場所に定置された鋼材を、起重機を用いて移動させ、
移動された鋼材の鋼材識別情報を、識別情報読取装置にて読み取り、
前記定置場所管理装置は、前記識別情報読取装置にて読み取られた鋼材識別情報を、倉庫から出庫すべき鋼材として予め記録されている鋼材識別情報と照合する
ことを特徴とする定置場所管理方法。 - 倉庫内での鋼材の定置場所を管理する定置場所管理装置を備える定置場所管理システムにおいて、
前記定置場所管理装置と通信する識別情報読取装置及び端末装置と、
倉庫内で鋼材の移動に用いられ、自機の動作を示す動作情報を前記端末装置へ送信する起重機と、
鋼材を特定する鋼材識別情報が示された鋼材が積み込まれ、しかも搬送手段識別情報が表示された搬送手段と、
該搬送手段に積み込まれた鋼材を倉庫に入庫すべく輸送する輸送手段と
を備え、
前記定置場所管理装置は、搬送手段を特定すべく搬送手段に表示された搬送手段識別情報を、倉庫に入庫されるべき鋼材を搬送する搬送手段として予め記録されている搬送手段識別情報と照合する手段を備え、
前記起重機は、搬送された鋼材を、倉庫内に定置する手段を備え、
前記端末装置は、前記起重機の動作を示す動作情報に基づいて、鋼材の定置場所を算出する手段を備え、
前記定置場所管理装置は、更に、倉庫に入庫されるべき鋼材を示す鋼材識別情報として、搬送手段識別情報に対応付けて予め記録されている鋼材識別情報、及び前記端末装置にて算出された定置場所を示す定置場所情報を、対応付けて記録する手段を備え、
倉庫内の鋼材を出庫する場合に、
前記起重機は、更に、出庫する鋼材を示す鋼材識別情報に対応付けて前記定置場所管理装置に記録されている定置場所情報が示す定置場所に定置された鋼材を移動させる手段を備え、
前記識別情報読取装置は、移動された鋼材の鋼材識別情報を読み取る手段を備え、
前記定置場所管理装置は、更に、前記識別情報読取装置にて読み取られた鋼材識別情報を、倉庫から出庫すべき鋼材として予め記録されている鋼材識別情報と照合する手段を備える
ことを特徴とする定置場所管理システム。
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