JPH07112773A - 真空断熱容器およびその製造方法 - Google Patents
真空断熱容器およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH07112773A JPH07112773A JP25269093A JP25269093A JPH07112773A JP H07112773 A JPH07112773 A JP H07112773A JP 25269093 A JP25269093 A JP 25269093A JP 25269093 A JP25269093 A JP 25269093A JP H07112773 A JPH07112773 A JP H07112773A
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- JP
- Japan
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- container
- outer container
- inner container
- flange
- joint
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Abstract
(57)【要約】
【目的】真空断熱容器の内容器のコーナー部におけるつ
なぎ部の溶接をなくし、つなぎ部と外容器との接合と溶
接が容易な継ぎ手構造として、溶接の総線長を短くし、
自動溶接を可能にする。 【構成】内容器のつなぎ部22とその底部23となる部
分21をプレスにより一体成形する。このとき外容器の
上端部に連結するためのつなぎとなるつなぎ部22の上
部にフランジ部26を成形するとともにその先端を外容
器の上端部内面に嵌着可能なテーパー部27に形成し、
つなぎ部22のテーパー部27を外容器の上端部内面に
押し込んだときにつなぎ部22が外容器の周長に合うよ
うにする。このプレス成形品21をそのつなぎ部22と
底部23で上下に切断し、別途周長管理され形成された
内容器の胴部29となる部分をその間に継ぎたして内容
器30を完成する。この内容器30を外容器に収容し、
つなぎ部22先端のテーパー部27を外容器の上端部内
側に押し込み溶接する。
なぎ部の溶接をなくし、つなぎ部と外容器との接合と溶
接が容易な継ぎ手構造として、溶接の総線長を短くし、
自動溶接を可能にする。 【構成】内容器のつなぎ部22とその底部23となる部
分21をプレスにより一体成形する。このとき外容器の
上端部に連結するためのつなぎとなるつなぎ部22の上
部にフランジ部26を成形するとともにその先端を外容
器の上端部内面に嵌着可能なテーパー部27に形成し、
つなぎ部22のテーパー部27を外容器の上端部内面に
押し込んだときにつなぎ部22が外容器の周長に合うよ
うにする。このプレス成形品21をそのつなぎ部22と
底部23で上下に切断し、別途周長管理され形成された
内容器の胴部29となる部分をその間に継ぎたして内容
器30を完成する。この内容器30を外容器に収容し、
つなぎ部22先端のテーパー部27を外容器の上端部内
側に押し込み溶接する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的大型、箱型で、
容器構成部材が薄い金属部材で構成され、かつ薄い断熱
層を有して内外温度差が大きな真空断熱容器の構造およ
びその製造方法に関するものである。
容器構成部材が薄い金属部材で構成され、かつ薄い断熱
層を有して内外温度差が大きな真空断熱容器の構造およ
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、一方に開口部を有す
る従来の大型、箱型で、内外の温度差の大きな真空断熱
容器の基本的な構造は、内容器、外容器、つなぎ部材お
よび真空断熱層内の充填物により構成されており、つな
ぎ部材は、図5のように、単体の部材として作られ、内
外容器の間にはめ込むか、図6のように、コーナー部分
を除き内容器の一部を使用した構造が取られている。
る従来の大型、箱型で、内外の温度差の大きな真空断熱
容器の基本的な構造は、内容器、外容器、つなぎ部材お
よび真空断熱層内の充填物により構成されており、つな
ぎ部材は、図5のように、単体の部材として作られ、内
外容器の間にはめ込むか、図6のように、コーナー部分
を除き内容器の一部を使用した構造が取られている。
【0003】図5は従来の断熱容器の一例を示し、
(a)はコーナー部を含む要部斜視図、(b)はその断
面図である。図5において、1は一方に開口部を有する
外容器、2は外容器1に収容される内容器、3は外容器
1と内容器2の上端の間にはめ込まれるつなぎ部材で、
単体の部材として作られている。4は断熱層としての充
填物である。
(a)はコーナー部を含む要部斜視図、(b)はその断
面図である。図5において、1は一方に開口部を有する
外容器、2は外容器1に収容される内容器、3は外容器
1と内容器2の上端の間にはめ込まれるつなぎ部材で、
単体の部材として作られている。4は断熱層としての充
填物である。
【0004】図6は従来の断熱容器の他の例を示し
(a)は容器全体の断面図、(b)は内容器の全体を示
す斜視図、(c)はコーナー部を含む内容器の要部斜視
図、(d)はコーナー部を含む内外容器の要部分解斜視
図である。図6において、5は一方に開口部を有する外
容器で、その上端部は全周にわたって内方に直角に折り
曲げられた端曲げ部6に形成されている。7は外容器5
に収容される内容器で、その上部は溶接線8で溶接され
たつなぎ部9で構成され、その上端部にはコーナー部を
除く部分で外容器5の端曲げ部6に接続されるフランジ
部10が形成されている。11はコーナー部のつなぎ部
で、つなぎ部9のフランジ部10と同様なフランジ部1
2を有し、つなぎ部9のコーナー部の上面と、フランジ
部10の側面とに溶接される。このようなつなぎ部9、
11をもった内容器7を外容器5に収容し、つなぎ部
9、11のフランジ部10、12を外容器5の端曲げ部
6に溶接することにより容器全体が製作される。
(a)は容器全体の断面図、(b)は内容器の全体を示
す斜視図、(c)はコーナー部を含む内容器の要部斜視
図、(d)はコーナー部を含む内外容器の要部分解斜視
図である。図6において、5は一方に開口部を有する外
容器で、その上端部は全周にわたって内方に直角に折り
曲げられた端曲げ部6に形成されている。7は外容器5
に収容される内容器で、その上部は溶接線8で溶接され
たつなぎ部9で構成され、その上端部にはコーナー部を
除く部分で外容器5の端曲げ部6に接続されるフランジ
部10が形成されている。11はコーナー部のつなぎ部
で、つなぎ部9のフランジ部10と同様なフランジ部1
2を有し、つなぎ部9のコーナー部の上面と、フランジ
部10の側面とに溶接される。このようなつなぎ部9、
11をもった内容器7を外容器5に収容し、つなぎ部
9、11のフランジ部10、12を外容器5の端曲げ部
6に溶接することにより容器全体が製作される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の真
空断熱容器においては、温度差に起因する内外容器の熱
伸縮の吸収をつなぎ部材で行わなければならず、特に最
大応力の発生する内容器のコーナー部分は溶接線のない
ことが理想で、その他の部分も真空リークおよび熱伸縮
による疲労に耐える形状と欠陥のない溶接が必要とされ
る。しかも、大型の真空断熱容器となると、金属部材を
加工する際の切断精度、成形精度などが十分でなく、ど
うしても溶接の継ぎ手精度が低下し、信頼性の高い溶接
が困難で自動化するにも問題があった。
空断熱容器においては、温度差に起因する内外容器の熱
伸縮の吸収をつなぎ部材で行わなければならず、特に最
大応力の発生する内容器のコーナー部分は溶接線のない
ことが理想で、その他の部分も真空リークおよび熱伸縮
による疲労に耐える形状と欠陥のない溶接が必要とされ
る。しかも、大型の真空断熱容器となると、金属部材を
加工する際の切断精度、成形精度などが十分でなく、ど
うしても溶接の継ぎ手精度が低下し、信頼性の高い溶接
が困難で自動化するにも問題があった。
【0006】本発明は上記問題を解決するもので、つな
ぎ部材の内容器のコーナー部分での溶接をなくすととも
に溶接の総線長を短くし、しかも、つなぎ部材と外容器
の嵌合の際の成形の精度誤差を吸収できる溶接継ぎ手の
形状とし、自動溶接の実施を可能にする真空断熱容器お
よびその製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
ぎ部材の内容器のコーナー部分での溶接をなくすととも
に溶接の総線長を短くし、しかも、つなぎ部材と外容器
の嵌合の際の成形の精度誤差を吸収できる溶接継ぎ手の
形状とし、自動溶接の実施を可能にする真空断熱容器お
よびその製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、内容器のつなぎ部とその底部となる部
分をプレスにより一体成形する。このとき、外容器の上
端部に連結するためのつなぎとなるつなぎ部の上部にフ
ランジ部を形成するとともに、このフランジ部の先端を
外容器の上端部内面に嵌着可能なテーパー状に形成し、
このつなぎ部のテーパー部を外容器の上端部内面に押し
込んだときにつなぎ部が外容器の周長に合うようにす
る。次に、このプレス成形品をそのつなぎ部と底部で上
下に切断し、別途周長管理され形成された内容器の胴部
となる部分をその間に継ぎたして内容器を完成する。次
に、このようにして得られた内容器を外容器内に収容
し、内容器のつなぎ部のフランジ部のテーパー状先端を
外容器の上端部内面に押し込み、この部分を溶接するよ
うにしたものである。
に、本発明では、内容器のつなぎ部とその底部となる部
分をプレスにより一体成形する。このとき、外容器の上
端部に連結するためのつなぎとなるつなぎ部の上部にフ
ランジ部を形成するとともに、このフランジ部の先端を
外容器の上端部内面に嵌着可能なテーパー状に形成し、
このつなぎ部のテーパー部を外容器の上端部内面に押し
込んだときにつなぎ部が外容器の周長に合うようにす
る。次に、このプレス成形品をそのつなぎ部と底部で上
下に切断し、別途周長管理され形成された内容器の胴部
となる部分をその間に継ぎたして内容器を完成する。次
に、このようにして得られた内容器を外容器内に収容
し、内容器のつなぎ部のフランジ部のテーパー状先端を
外容器の上端部内面に押し込み、この部分を溶接するよ
うにしたものである。
【0008】
【作用】上記構成により、内容器のつなぎ部となる部分
がプレスにより成形されるため、つなぎ部の内容器コー
ナー部での溶接がなくなるとともに、溶接は内外容器の
上端部だけでよいことから、溶接の総線長は短くなる。
また、つなぎ部のフランジ部の先端をテーパー状に形成
することにより、外容器の上端部内面との嵌合が容易と
なる。また、内容器のつなぎ部となる部分を内容器の底
部となる部分と同時にプレスにより一体成形するため、
その形成は容易であるとともにその精度を確保できる。
さらに、このプレス成形品をそのつなぎ部と底部とで上
下に切断し、その間に、別途周長管理され形成された内
容器の胴部となる部分を継ぎたすことにより内容器を完
成させるので、つなぎ部と底部を胴部の構成部材より薄
い材料で作ることができ、プレス応力の低減を図ること
ができる。
がプレスにより成形されるため、つなぎ部の内容器コー
ナー部での溶接がなくなるとともに、溶接は内外容器の
上端部だけでよいことから、溶接の総線長は短くなる。
また、つなぎ部のフランジ部の先端をテーパー状に形成
することにより、外容器の上端部内面との嵌合が容易と
なる。また、内容器のつなぎ部となる部分を内容器の底
部となる部分と同時にプレスにより一体成形するため、
その形成は容易であるとともにその精度を確保できる。
さらに、このプレス成形品をそのつなぎ部と底部とで上
下に切断し、その間に、別途周長管理され形成された内
容器の胴部となる部分を継ぎたすことにより内容器を完
成させるので、つなぎ部と底部を胴部の構成部材より薄
い材料で作ることができ、プレス応力の低減を図ること
ができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。図1(a)(b)は本発明の一実施例の真空断熱
容器およびその製造方法において内容器のつなぎ部とそ
の底部となる部分をプレスにより一体成形したところを
示す斜視図および断面図、図2(a)(b)は図1のプ
レス成形品を上下に切断したところを示す断面図および
その間に内容器の胴部となる部分を継ぎたして内容器を
完成したところを示す断面図、図3(a)(b)は外容
器に内容器を収容し、外容器の上端部内面に内容器のつ
なぎ部のフランジ部を押し込み嵌着させるところを示す
要部断面図および外容器の上端部先端と内容器のつなぎ
部のフランジ部先端を溶接して接合したところを示す要
部断面図である。
する。図1(a)(b)は本発明の一実施例の真空断熱
容器およびその製造方法において内容器のつなぎ部とそ
の底部となる部分をプレスにより一体成形したところを
示す斜視図および断面図、図2(a)(b)は図1のプ
レス成形品を上下に切断したところを示す断面図および
その間に内容器の胴部となる部分を継ぎたして内容器を
完成したところを示す断面図、図3(a)(b)は外容
器に内容器を収容し、外容器の上端部内面に内容器のつ
なぎ部のフランジ部を押し込み嵌着させるところを示す
要部断面図および外容器の上端部先端と内容器のつなぎ
部のフランジ部先端を溶接して接合したところを示す要
部断面図である。
【0010】図1において、21は断熱層を構成する内
外容器のうち、内容器の一部となるつなぎ部22とその
底部23とを有するようにプレスにより一体成形したプ
レス成形品である。このとき、図3に示すように、つな
ぎ部22の上部にこのつなぎ部22を外容器24の上端
部25に連結するためのフランジ部26を形成するとと
もに、このフランジ部26の先端に外容器24の上端部
25内面に嵌着できるテーパー部27を形成しており、
このフランジ部26先端のテーパー部27を外容器24
の上端部25内面に押し込むことにより外容器24に周
長が合うようにしている。次に、図2に示すように、プ
レス成形品21のつなぎ部22に熱伸縮を吸収するため
の屈曲部28を形成した後、プレス成形品21をつなぎ
部22と底部23の間で切断し、別途周長管理をされ成
形された内容器の一部となる胴部29をこの間に継ぎた
して内容器30を完成させる。このようにして得られた
内容器30を一方に開口部を有する外容器24内に収容
し、図3に示すように、内容器30のつなぎ部22のフ
ランジ部26先端のテーパー部27を外容器24の上端
部25内面に押し込み、さらに外容器24上端部25先
端と内容器30のつなぎ部22のフランジ部26先端と
を溶接して接合する。なお、内容器30のつなぎ部22
とその底部23となるプレス成形品21は、つなぎ部2
2でのヒートロスを少なくするとともに、プレス時の応
力を低減するために、内容器30の胴部29の構成部材
よりも薄い材料で作られる。
外容器のうち、内容器の一部となるつなぎ部22とその
底部23とを有するようにプレスにより一体成形したプ
レス成形品である。このとき、図3に示すように、つな
ぎ部22の上部にこのつなぎ部22を外容器24の上端
部25に連結するためのフランジ部26を形成するとと
もに、このフランジ部26の先端に外容器24の上端部
25内面に嵌着できるテーパー部27を形成しており、
このフランジ部26先端のテーパー部27を外容器24
の上端部25内面に押し込むことにより外容器24に周
長が合うようにしている。次に、図2に示すように、プ
レス成形品21のつなぎ部22に熱伸縮を吸収するため
の屈曲部28を形成した後、プレス成形品21をつなぎ
部22と底部23の間で切断し、別途周長管理をされ成
形された内容器の一部となる胴部29をこの間に継ぎた
して内容器30を完成させる。このようにして得られた
内容器30を一方に開口部を有する外容器24内に収容
し、図3に示すように、内容器30のつなぎ部22のフ
ランジ部26先端のテーパー部27を外容器24の上端
部25内面に押し込み、さらに外容器24上端部25先
端と内容器30のつなぎ部22のフランジ部26先端と
を溶接して接合する。なお、内容器30のつなぎ部22
とその底部23となるプレス成形品21は、つなぎ部2
2でのヒートロスを少なくするとともに、プレス時の応
力を低減するために、内容器30の胴部29の構成部材
よりも薄い材料で作られる。
【0011】このように、内容器のつなぎ部と底部を同
時にプレスにより一体成形することで、その作成は容易
であるとともに各部の精度は向上する。また、つなぎ部
材の内容器コーナー部での溶接がなくなることで、繰り
返しかかる熱応力に対応する耐久性が増加し、つなぎ部
に屈曲部を形成することで、熱伸縮を吸収することがで
きる。また、つなぎ部の先端にテーパー部を形成するこ
とで、外容器との嵌合が容易となり、しかも溶接の継ぎ
手精度は向上し、溶接の総線長が短くなることと相俟っ
て自動溶接が可能となる。このことにより信頼性を向上
できるとともに、製作工数を低減できるなど経済的に有
利となる。
時にプレスにより一体成形することで、その作成は容易
であるとともに各部の精度は向上する。また、つなぎ部
材の内容器コーナー部での溶接がなくなることで、繰り
返しかかる熱応力に対応する耐久性が増加し、つなぎ部
に屈曲部を形成することで、熱伸縮を吸収することがで
きる。また、つなぎ部の先端にテーパー部を形成するこ
とで、外容器との嵌合が容易となり、しかも溶接の継ぎ
手精度は向上し、溶接の総線長が短くなることと相俟っ
て自動溶接が可能となる。このことにより信頼性を向上
できるとともに、製作工数を低減できるなど経済的に有
利となる。
【0012】たとえば、図4に示すように、箱体の一辺
を1m、高さを1.5mにし、図2に示すように、つな
ぎ部の板厚を0.8mm、その他の板厚を2.0mmにして
真空断熱容器を製作した場合、溶接総線長の短縮にとも
ない、溶接時間は1/3に減少した。しかも、つなぎ部
のフランジ部分に溶接線がなく、溶接を行う外容器との
嵌合部分の精度も向上したため、繰り返しかかる熱応力
に対する耐久性も約1.5倍に向上した。
を1m、高さを1.5mにし、図2に示すように、つな
ぎ部の板厚を0.8mm、その他の板厚を2.0mmにして
真空断熱容器を製作した場合、溶接総線長の短縮にとも
ない、溶接時間は1/3に減少した。しかも、つなぎ部
のフランジ部分に溶接線がなく、溶接を行う外容器との
嵌合部分の精度も向上したため、繰り返しかかる熱応力
に対する耐久性も約1.5倍に向上した。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、次のよう
な効果が得られた。 (1)つなぎ部の内容器コーナー部分に溶接がなくなっ
たので、繰り返しかかる熱応力に対する耐久力が増加し
た。 (2)外容器との嵌合部であるつなぎ部の先端にテーパ
ー部を設けたことにより、外容器と内容器の接合が容易
になるとともに、溶接の継ぎ手精度が向上し自動溶接が
可能となる。しかも、溶接総線長が短くなることによ
り、真空リークの機会が減少する。 (3)内容器のつなぎ部と底部とをプレスにより同時に
一体成形することにより、その作成は容易となり、各部
の精度が向上する。 (4)このことにより、信頼性が向上するとともに、製
作工数を低減させることができるなど経済的効果が得ら
れる。
な効果が得られた。 (1)つなぎ部の内容器コーナー部分に溶接がなくなっ
たので、繰り返しかかる熱応力に対する耐久力が増加し
た。 (2)外容器との嵌合部であるつなぎ部の先端にテーパ
ー部を設けたことにより、外容器と内容器の接合が容易
になるとともに、溶接の継ぎ手精度が向上し自動溶接が
可能となる。しかも、溶接総線長が短くなることによ
り、真空リークの機会が減少する。 (3)内容器のつなぎ部と底部とをプレスにより同時に
一体成形することにより、その作成は容易となり、各部
の精度が向上する。 (4)このことにより、信頼性が向上するとともに、製
作工数を低減させることができるなど経済的効果が得ら
れる。
【図1】本発明の一実施例の真空断熱容器およびその製
造方法において、内容器のつなぎ部とその底部となる部
分をプレスにより一体成形したところを示す斜視図およ
び断面図である。
造方法において、内容器のつなぎ部とその底部となる部
分をプレスにより一体成形したところを示す斜視図およ
び断面図である。
【図2】図1に示すプレス成形品を上下に切断したとこ
ろを示す断面図およびその間に内容器の胴部となる部分
を継ぎたして内容器を完成したところを示す断面図であ
る。
ろを示す断面図およびその間に内容器の胴部となる部分
を継ぎたして内容器を完成したところを示す断面図であ
る。
【図3】外容器に内容器を収容し、外容器の上端部内面
に内容器のつなぎ部のフランジ部を押し込み嵌着させる
ところを示す要部断面および外容器の上端部先端と内容
器のつなぎ部のフランジ部先端を溶接して接合したとこ
ろを示す要部断面図である。
に内容器のつなぎ部のフランジ部を押し込み嵌着させる
ところを示す要部断面および外容器の上端部先端と内容
器のつなぎ部のフランジ部先端を溶接して接合したとこ
ろを示す要部断面図である。
【図4】従来の大型、箱型で、内外の温度差の大きな真
空断熱容器の基本的な形状を示す斜視図である。
空断熱容器の基本的な形状を示す斜視図である。
【図5】従来の断熱容器の一例を示す要部斜視図および
その断面図である。
その断面図である。
【図6】従来の断熱容器の他の例を示す断面図および内
容器の全体を示す斜視図ならびにその要部斜視図とさら
に内外容器の要部分解斜視図である。
容器の全体を示す斜視図ならびにその要部斜視図とさら
に内外容器の要部分解斜視図である。
21 内容器のつなぎ部と底部となるプレスで一体成形
されたプレス成形品 22 内容器のつなぎ部 23 内容器の底部 24 外容器 25 外容器の上端部 26 つなぎ部上部のフランジ部 27 フランジ部先端に形成されたテーパー部 28 つなぎ部に形成された屈曲部 29 内容器の胴部 30 完成された内容器
されたプレス成形品 22 内容器のつなぎ部 23 内容器の底部 24 外容器 25 外容器の上端部 26 つなぎ部上部のフランジ部 27 フランジ部先端に形成されたテーパー部 28 つなぎ部に形成された屈曲部 29 内容器の胴部 30 完成された内容器
Claims (2)
- 【請求項1】 一方に開口部を有する5面体の箱体状真
空断熱容器であって、一方に開口部を有する箱体状の外
容器と、この外容器に収容され上部に前記外容器の上端
部に連結するためのプレス加工により形成されたフラン
ジ部を有しこのフランジ部の先端を外容器の上端部内面
に嵌着可能にテーパー状に形成した内容器とを備え、前
記内容器を外容器に収容して前記フランジ部を外容器上
端部に対して押し込んだときに外容器の周長に合うよう
に構成するとともに、前記外容器の上端部先端と内容器
のフランジ部の先端とを溶接し、前記内外容器により断
熱層を構成したことを特徴とする真空断熱容器。 - 【請求項2】 一方に開口部を有する5面体の箱体状真
空断熱容器の製造方法であって、断熱層を構成する内外
容器のうち、内容器の作成を、一方の開口部を有する箱
体状の外容器の上端部に連結するためのフランジ部を上
部に有するとともに、このフランジ部の先端を前記外容
器の上端部内面に嵌着可能にテーパー状に形成した内容
器のつなぎ部とその底部となる部分をまずプレスにより
一体成形し、その後に、このプレス成形品をつなぎ部と
底部で上下に切断し、その間に内容器の胴部となる部分
を継ぎたすことにより行い、このようにして得られた内
容器を外容器に収容し、内容器のつなぎ部のフランジ部
のテーパー状先端を外容器の上端部内面に押し込み、外
容器の上端部先端と内容器のつなぎ部のフランジ部先端
とを溶接して接合することを特徴とする真空断熱容器の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25269093A JPH07112773A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 真空断熱容器およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25269093A JPH07112773A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 真空断熱容器およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07112773A true JPH07112773A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17240892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25269093A Pending JPH07112773A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 真空断熱容器およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07112773A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109068893A (zh) * | 2016-02-05 | 2018-12-21 | 野醍冷却器有限责任公司 | 绝热容器和形成这种容器的方法 |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP25269093A patent/JPH07112773A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109068893A (zh) * | 2016-02-05 | 2018-12-21 | 野醍冷却器有限责任公司 | 绝热容器和形成这种容器的方法 |
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