JPH07112536A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH07112536A
JPH07112536A JP26123293A JP26123293A JPH07112536A JP H07112536 A JPH07112536 A JP H07112536A JP 26123293 A JP26123293 A JP 26123293A JP 26123293 A JP26123293 A JP 26123293A JP H07112536 A JPH07112536 A JP H07112536A
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JP
Japan
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ink
heat
printing
shrinkable film
dot
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JP26123293A
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Hiroyuki Takeyama
啓之 竹山
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、熱収縮性フィルムを使用し、普通
紙に印字可能な印字装置に係り、特にインクが滲んだ
り、印字ドットの欠損が生じたりすることが無く、印字
品質の優れた印字処理を行うことを可能とした印字装置
を提供することを目的とする。 【構成】 サーマルヘッド18とプラテンロール19に
よりフィルム材22に印字データに従ったドット孔を形
成し、このドット孔が形成されたフィルム材22に対
し、温度制御された転写ロール24によりインクを下面
から塗布し、ドット孔を介して用紙Pに転写することに
より、最も用紙Pへの印字に適した印字粘度で転写する
ことができ、ドットの欠落等のない高品質の印字を行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱収縮性フィルムを使
用し、普通紙に印字可能な印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】普通紙に印字できる装置として、従来熱
転写プリンタや、LEDプリンタ、LCSプリンタ、等
の印字装置が知られている。特に、熱転写プリンタはイ
ンクとして通常、インクリボンが使用される為、インク
欠乏時の交換処理が容易であり広く使用されている。例
えば、図8は従来の熱転写方式の印字装置を示す図であ
り、特に印字部(転写部)の模式図を示す。転写リボン
1はベースフィルム2上にインク3をコーティングして
構成され、この転写リボン1をサーマルヘッド4と記録
紙5間に密接配置し、サーマルヘッド4を矢印方向に移
動すると共に、印字データに従ってサーマルヘッド4を
発熱駆動する。このことにより、印字データに従って転
写リボン1上のインク3が溶け、記録紙5に付着し記録
紙5に画像が転写され、印字データに従った画像を記録
紙5に記録することができる。
【0003】しかし、上述のような印字装置では、転写
リボン1のベースフィルム2側にサーマルヘッド4が位
置する為、ベースフィルム2の層厚にバラツキがある場
合、サーマルヘッド4の熱が充分にインク3に伝達され
ない箇所が生じ、インク3が記録紙5に確実に付着(転
写)しない。また、インクが記録紙5に転写されたとし
てもインクが充分記録紙5に浸透せず、後にドットの欠
落の原因となる。
【0004】そこで、従来、熱収縮性フィルムを用い、
印字データに従った孔を熱収縮性フィルムに形成し印字
を行う印字装置が提案されている。すなわち、先ず印字
データに従った孔を熱収縮性フィルムに形成し、この熱
収縮性フィルムを、インクが塗布された転写ロールと記
録紙間に挟みつつ搬送することにより、熱収縮性フィル
ムを介して転写ロールに塗布されたインクを記録紙に転
写し、印字データに従った画像を得るものである。この
様な構成の印字装置によれば、記録紙には熱収縮性フィ
ルムに形成されたドット孔を介して印字が行われるの
で、印字ドットの欠落等を防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
印字装置では、転写ロールに塗布するインクの粘度は印
字品質に顕著に影響する為、適切なインク粘度を常に維
持しなければ印字品質が低下する。例えば、インクの粘
度が低すぎるとインクが自然流出し、非画像部へのイン
クの滲み出しや装置の汚染の原因になる。また、インク
の粘度が高すぎると熱収縮性フィルムに形成された孔を
インクが充分に通過できず、ドットの欠損を生じる。
【0006】また、インクの粘度は周囲温度に影響され
る為、充分なインクの設計に基づいて開発されたインク
を用いても周囲温度が変化すれば適切なインク粘度によ
り印字を行うことはできない。この為、従来の印字装置
では、印字品質が低下する原因となっていた。
【0007】本発明は上記従来の問題点に鑑み、インク
が滲んだり、印字ドットの欠落が生じたりすることが無
く、印字品質の優れた印字処理を行うことを可能とした
印字装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、サーマ
ルヘッドとプラテンよりなり、該サーマルヘッドとプラ
テン間に熱収縮性フィルムを移動させ、印字データに対
応するドット孔を前記熱収縮性フィルムに形成するドッ
ト孔形成手段と、印字用のインクを収容するインク収容
手段と、前記ドット孔が形成された熱収縮性フィルムの
一面に、前記インク収容手段に収容されているインクを
塗布し、該熱収縮性フィルムの他面に接触する記録紙に
前記ドット孔に対応した画像をインク転写するロール転
写手段と、該ロール転写手段を前記熱収縮性フィルムの
収縮温度よりも低く、前記インクの粘度が所定粘度とな
る温度に加熱し、保温制御する温度制御手段と、前記熱
収縮性フィルムが収納され、前記ドット孔形成手段へ該
熱収縮性フィルムを供給する送りリールと、前記ドット
孔形成手段により熱収縮性フィルムに形成されるドット
孔の形成速度と、前記熱収縮性フィルムの移動速度を同
じ速度とすべく制御する制御手段と、前記ロール転写手
段により前記記録紙へのインク転写が終了した熱収縮性
フィルムを収納する収納リールとで構成されている。
【0009】
【作 用】サーマルヘッドとプラテンにより熱収縮性フ
ィルムに印字データに従ったドット孔を形成し、このド
ット孔が形成された熱収縮性フィルムに対し、温度制御
されたロール転写手段によりインクを下面から塗布し、
ドット孔を介して記録紙に転写することにより、ロール
転写手段に付着するインクの温度は最も記録紙への印字
に適した印字粘度であり、インクが印字データに従って
記録紙に正確に付着することによりドットの欠落等のな
い高品質な印字画像を得ることができる。
【0010】
【実 施 例】以下、本発明の一実施例について図面を
参照しながら説明する。図2は本実施例の印字装置の模
式図である。同図において、印字装置7は印字カセット
8、印字カセット移動機構9、用紙送り機構10で構成
されている。印字カセット8は内部に後述するサーマル
ヘッド、転写ロール、等の印字部材を配設している。
【0011】印字カセット移動機構9は、モータ11
と、このモータ11の回転軸に固設された印字カセット
送り軸12で構成され、印字カセット送り軸12には螺
旋状に溝12’が形成されている。給紙カセット8はこ
の溝12’にホルダー8’を介して移動自在に装着さ
れ、モータ11の正回転、又は逆回転により矢印a方
向、又はa’方向に移動できる構成である。
【0012】用紙送り機構10は用紙送りロール13、
14、及び不図示の用紙ガイド、等で構成され、用紙送
りロール13、14の一方に不図示のモータからの回転
力が伝達される構成である。この為、モータが駆動し用
紙送りロール13、14が矢印b、b’方向に回転する
と、記録紙としての普通紙(以下、単に用紙Pという)
は矢印c方向へ送られる。
【0013】図3は、上述の印字カセット8の詳しい内
部構成を説明する図である。印字カセット8はカセット
ケース8”に収納され、インク転写部16、送りリール
17a、収納リール17b、サーマルヘッド18、ロー
ル状のプラテン19、送りロール20等で構成されてい
る。送りリール17aには未使用のフィルム材22が巻
層され、フィルム材22はプラテン19、送りロール2
0、転写ロール24に順次巻き回され、その先端は収納
リール17bの巻き取り軸17b’に貼着されている。
このフィルム材22は2μm程度の厚さで構成された塩
化ビニリデン、ポリエステル等の熱収縮性フィルムであ
り、ガラス転移点以上の温度に達すると元の状態に戻ろ
うとして急激に収縮する性質を有する。したがって、こ
のフィルム材22の一点に熱を加えると、その部分が熱
で破れると共に上述の性質から孔は大きく広がり、例え
ば所定径のドット孔を形成する性質を有する。
【0014】一方、ドット孔形成手段としてのサーマル
ヘッド18とプラテン19は、移動するフィルム材22
にドット孔を形成する機能を有するものである。図4は
サーマルヘッド18とプラテンロール19の配設構成を
示す図である(尚、同図にはフィルム材22を搬送する
為の送りロール20も含めて示す)。同図に示すよう
に、フィルム材22はサーマルヘッド18の印字面(同
図の下面)とプラテン19の周面との間を、所定の圧接
力を受けながら移動する。
【0015】図5はその接面の断面を示すものであり、
図4のA−A断面図である。サーマルヘッド18はセラ
ミック基体18’にグレーズ18a、電極18b、発熱
体18c、保護膜18dを順次積層して構成され、フィ
ルム材22との慴擦面には潤滑剤23がコーティングさ
れている。この潤滑剤23は1μm程度のグリスを塗布
して構成され、サーマルヘッド18との慴察の際の滑り
を良くする為のものである。発熱体18cは抵抗部材か
ら成り、電極18bを介して不図示の制御回路から印字
データに従った電流が供給される。尚、同図は上述のよ
うに図4のA−A断面を示すものであり、実際には同図
の紙面垂直方向に多数個の発熱体18cが配設されてい
る構成である。
【0016】また、プラテン19はゴムローラ19aの
周面に多数のビーズ19bを接着剤19cで貼着した構
成である。ゴムローラ19aは弾性体であり、サーマル
ヘッド18に配設された発熱体18cの直下は凸状に突
出する為、対応するプラテン19の位置は凹状に変形す
る。また、ビーズ19bは発熱体18cの幅Lに比べて
極めて小径であり、例えば直径50μm程度で構成され
ている。このようにプラテン19を構成する理由は、通
常フィルム材22に開口を行ない、この開口部を介して
インクを用紙に転写する画像形成方式ではフィルム材の
強度を増す為フィルム材に織布等の裏打ち材を接着剤等
で貼着するが、このように構成する場合にはフィルム材
の厚さが増し印字カセットの大型化の原因になると共
に、開口自体も正確な大きさの形状のものが形成できな
い。この問題を解決するために裏打ち材を使用しない構
成とし、上述のようにプラテン19がサーマルヘッド1
8と所定の圧力を有して接しても、その接触箇所を多数
の点状とすることにより、フィルム材22の孔の形成を
阻害することなくドット孔を形成することができる。
【0017】一方、図1においてインク転写部16は、
ロール転写手段としての転写ロール24、及びインクロ
ール25、インク回収ロール26、インク収容手段とし
てのインクタンク27で構成されている。転写ロール2
4内には不図示の温度制御手段としてのヒータが内蔵さ
れ、転写ロール24を所定の温度に加熱制御している。
また、転写ロール24はロール状で周面にインクが塗布
される構成であり、不図示の駆動機構により矢印イ方向
に回転可能に構成されている。また、上述のインクタン
ク27の一方の先端に形成されたクリーニングブレード
27’はインク除去手段としての機能を有し、フィルム
材22に付着した残留インクを掻き落とす(クリーニン
グする)働きをする。また、インク回収ロール26もク
リーニングブレード27’に付着するインクを除去する
ものであり、転写ロール24に慴擦することにより転写
ロール24周面のインクも除去する。尚、このインク回
収ロール26及びクリーニングブレード27’で掻き落
とされ、又は除去されたインクはインクタンク27内に
回収される。
【0018】また、上述のインクロール25はロール状
の固形インクで構成され、転写ロール24と所定の圧力
で接している。また、インクロール25の直径が小さく
なっても転写ロール24に所定の圧力で接するよう、不
図示の圧接機構が作動する構成である。
【0019】尚、上述の構成の印字カセット8は装置本
体(印字装置7)に対して着脱自在に構成され、上述の
インクロール16、送りリール17a、収納リール17
b、フィルム材22は少なくとも印字カセット8と一体
的に交換できる構成である。また、上述のインクタンク
27の他方側の先端に形成されたドクターブレード2
7”は転写ロール24の周面に塗布されるインクの厚さ
を一定とするものである。
【0020】次に、図2に示す印字装置7に上述の構成
の印字カセット8を装着し、印字を行う際の処理動作を
説明する。尚、本実施例の印字装置7は初期設定処理の
際、転写ロール24内のヒータに通電が行われ、所定温
度に加熱制御されている。
【0021】先ず、印字装置7に用紙Pをセットし不図
示のキーを操作して印字指示を行うと、用紙送りロール
13、14が回転し、用紙Pは矢印c方向に搬送され、
不図示の用紙ガイドに導かれ印字カセット8内の上述の
転写ロール24の位置(転写位置T)まで送られる。上
述の処理と共に、送りリール17a及び収納リール17
bを矢印d方向に回転し、サーマルヘッド18とプラテ
ン19間に未使用のフィルム材22を送る。この時、発
熱体18cには不図示の制御回路から印字データに従っ
た電流が、電極18bを介して供給され、発熱体18c
には所定の電流が流れ、対応する発熱体18cはこのタ
イミングで発熱する。そしてこの熱は即座に保護膜18
d、潤滑剤23を介してフィルム材22へ伝達される。
フィルム材22は前述の如く、熱収縮性のフィルムであ
り、温度がガラス転移点に達すると元の状態に戻ろうと
して急激に収縮する性質を有し、上述の熱により一点に
開いた孔は大きく広がり、1ドットの大きさに対応する
ドット孔が直ちにフィルム材22に形成される。このよ
うな孔は電流が供給される発熱体18cの直下に次々形
成され、先ず1ラインについて印字データに従ったドッ
ト孔がフィルム材22に形成される。
【0022】その後、フィルム材22が移動するに従っ
て、上述のドット孔の形成処理が繰り返えされ、フィル
ム材22には印字データに従ったドット孔が形成され
る。このようにして印字データに従ったドット孔が形成
されたフィルム材22は、送りロール20等の回転によ
り転写ロール24の位置まで送られる。転写ロール24
には前述の如く一定の層厚のインクが塗布されており、
フィルム材22が転写ロール24と用紙P間を所定の圧
力を保持して移動すると、転写ロール24によりフィル
ム材22の下面にインクが塗布され、この時上述の如
く、フィルム材22には印字データに従ったドット孔が
形成されており、フィルム材22の下面に塗布されたイ
ンクはこのドット孔から用紙Pに転写される。すなわ
ち、用紙Pにドット孔と同じ形状の画像がインク転写さ
れ、用紙Pに印字データに従った画像が形成される。こ
の時、転写ロール24はヒータにより所定温度に加熱制
御されている。そして、この温度はインクが最も用紙P
に付着し、吸着し易い温度である。したがって、周囲温
度が変化しても転写ロール24の温度が所定温度になる
よう制御される為、温度環境に影響されることなく印字
品質の優れた画像を形成することができる。
【0023】このようにして用紙Pへの転写がインクロ
ール16の回転、フィルム材22の移動と共に継続して
実行されると、上述の如く本実施例の印字装置7はイン
ク粘度の適切なインクで印字処理を行うので、用紙Pに
は印字データに従った画像が正確に転写(印字)され
る。また、この間転写処理が終了したフィルム材22は
下面のインクがクリーニングブレード27’で掻き落と
され、収納リール17bに巻き取られる。
【0024】以上のように、本実施例はサーマルヘッド
18等によりフィルム材22に直接印字データに従った
ドット孔を形成し、そのフィルム材22にインクロール
16で直接インクを塗布し、用紙Pにインク転写するも
のであり、確実な印字処理が行える。
【0025】尚、上述の例では装置本体に対して着脱自
在な印字カセット8を使用した印字装置の例について説
明したが、図6に示す如く装置本体自体にインクロール
24、クリーニングブレード28、サーマルヘッド2
9、プラテン30を設け、上述と同様サーマルヘッド2
9とプラテン30で印字データに従ったドット孔をフィ
ルム材22に形成し、このフィルム材22を矢印e方向
に送り、転写ロール24によりドット孔に対応した画像
を用紙Pに転写するように構成しても良い。
【0026】次に、本発明の他の実施例を図7を用いて
説明する。同図において、図1に示した構成と異なる構
成はインク転写部16の構成である。本実施例におい
て、インク転写部16’は、ロール転写手段としての転
写ロール31、及び、インク回収ロール32、インク収
容手段としてのインクタンク33で構成されている。転
写ロール31内には前述の図1に示す転写ロール24と
同様、不図示のヒータが内蔵され、転写ロール31を所
定の温度に加熱制御している。また、転写ロール31は
ロール状で、矢印ニ方向に回転可能に構成されている。
また、上述のインクタンク33の一方の先端に形成され
たクリーニングブレード33’はインク除去手段として
の機能を有し、フィルム材22に付着した残留インクを
掻き落とし、またインク回収ロール32も転写ロール3
1に慴擦し、転写ロール31周面のインクを除去する。
また、上述の様にして転写ロール31から除去されたイ
ンクは、インクタンク33に回収され、インクタンク3
3内には充分なインクが保持される。尚、上述のインク
タンク33の他方側の先端に形成されたドクターブレー
ド33”は転写ロール31の周面に塗布されるインクの
厚さを一定にするものである。
【0027】次に、図7に示すインク転写部16’を使
用して、印字を行う際の処理動作を説明する。尚、本実
施例においても初期設定の際、転写ロール31内のヒー
タに通電が行われ、所定温度に加熱制御される。
【0028】先ず、前述の実施例と同様、印字指示に基
づいて用紙送りロール13、14が回転し、用紙Pを転
写位置Tまで送る。上述の処理と共に、送りリール17
a及び収納リール17bを矢印d方向に回転し、サーマ
ルヘッド18とプラテン19間に未使用のフィルム材2
2を送り、発熱体18cを選択的に発熱して対応する位
置の熱収縮性フィルム22にドット孔を形成する。その
後、フィルム材22を図7に示す矢印ホ方向へ移動し、
熱収縮性フィルム22を転写ロール31の位置まで送
る。転写ロール31には前述の如くインクが塗布されて
おり、フィルム材22が転写ロール31と用紙P間を所
定の圧力を保持して移動すると、転写ロール31により
フィルム材22の下面にインクが塗布され、この時上述
の如く、フィルム材22には印字データに従ったドット
孔が形成されているので、前述の実施例と同様、転写ロ
ール31に塗布されたインクは熱収縮性フィルム22に
開口されたドット孔を介して用紙Pに転写される。しか
もこの時、転写ロール24はヒータにより所定温度に加
熱制御されており、この温度はインクが最も用紙Pに付
着し吸着し易い温度である。したがって、本実施例の場
合にも、周囲温度の変化に影響されることなく印字品質
の優れた画像を形成することができる。
【0029】尚、上述のようにして用紙Pへの転写が終
了すると、フィルム材22の下面の残留するインクはク
リーニングブレード33’で除去され、フィルム材22
は収納リール17bに巻き取られる。
【0030】尚、本実施例においても、前述の実施例と
同様着脱自在な印字カセット8を使用した印字装置の例
について説明したが、印字カセットを使用しない構成と
しても良い。
【0031】また、上述の2つの実施例とも転写ロール
24、及び31内にはヒータを内蔵した構成としたが、
転写ロール自体を熱ロールとする構成としてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明はサ
ーマルヘッド等により直接熱収縮性フィルムにドット孔
を形成し、このドット孔に所定温度に設定されたインク
を使用して用紙に転写を行うので、印字ドットの欠落が
無く、高品質の印字を行うことができる。
【0033】また、インクリボンを用いた場合に比べ、
熱収縮性フィルムは薄く構成でき、インクの滲みや装置
をインクで汚すことがない。さらに、最も印字に適した
温度にインク温度が制御される為、最適な粘度のインク
により印字処理を行うことができ、正確な印字を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の印字装置に使用するインク転写部の
構成図である。
【図2】一実施例の印字装置の全体構成図である。
【図3】一実施例の印字装置に使用する印字カセットの
構成図である。
【図4】サーマルヘッドとプラテンの斜視図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】印字カセットを使用しない他の構成の印字装置
の構成図である。
【図7】他の実施例の印字装置に使用するインク転写部
の構成図である。
【図8】従来例の熱転写方式の印字装置を説明する構成
図である。
【符号の説明】
7 印字装置 8 印字カセット 9 印字カセット移動機構 10 用紙送り機構 11 モータ 12 印字カセット送り軸 13、14 用紙送りロール 16、16’ インク転写部 17a 送りリール 17b 収納リール 18、29 サーマルヘッド 19、30 プラテン 20 送りロール 22 フィルム材 24、31 転写ロール 25 インクロール 26、32 インク回収ロール 27、33 インクタンク 27′、33′ クリーニングブレード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドとプラテンよりなり、該
    サーマルヘッドとプラテン間に熱収縮性フィルムを移動
    させ、印字データに対応するドット孔を前記熱収縮性フ
    ィルムに形成するドット孔形成手段と、 印字用のインクを収容するインク収容手段と、 前記ドット孔が形成された熱収縮性フィルムの一面に、
    前記インク収容手段に収容されているインクを塗布し、
    該熱収縮性フィルムの他面に接触する記録紙に前記ドッ
    ト孔に対応した画像をインク転写するロール転写手段
    と、 該ロール転写手段を前記熱収縮性フィルムの収縮温度よ
    りも低く、前記インクの粘度が所定粘度となる温度に加
    熱し、保温制御する温度制御手段と、 前記熱収縮性フィルムが収納され、前記ドット孔形成手
    段へ前記熱収縮性フィルムを供給する送りリールと、 前記ドット孔形成手段により熱収縮性フィルムに形成さ
    れるドット孔の形成速度と、前記熱収縮性フィルムの移
    動速度を同じ速度とすべく制御する速度制御手段と、 前記ロール転写手段により前記記録紙へのインク転写が
    終了した熱収縮性フィルムを収納する収納リールと、 を有することを特徴とする印字装置。
JP26123293A 1993-10-19 1993-10-19 印字装置 Withdrawn JPH07112536A (ja)

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