JPH07111916A - 机の配線装置 - Google Patents

机の配線装置

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JPH07111916A
JPH07111916A JP25977393A JP25977393A JPH07111916A JP H07111916 A JPH07111916 A JP H07111916A JP 25977393 A JP25977393 A JP 25977393A JP 25977393 A JP25977393 A JP 25977393A JP H07111916 A JPH07111916 A JP H07111916A
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desk
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Takashi Karashima
隆 辛島
Fumihiro Imai
文博 今井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天板自体の強度や支持強度を低下させること
がなく、配線作業を簡単に行なえるようにするととも
に、体裁をよくする。 【構成】 机上に載置した電気機器の給電線やコネクタ
ケーブル等の配線22を、天板1に設けた通孔7よりダク
ト9、11を通って、机の両側板5に設けた通孔7のいず
れかから引き出すことができ、また側板5に設けた通孔
7に配線22を挿通させない場合は、開閉蓋によりその通
孔7を閉塞し、体裁をよくすることができ、しかも天板
1後部の強度を低下させないようにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、机上に載置した電気機
器への給電線やコネクタケーブル等の配線を机内に収容
する配線装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の配線装置としては、例え
ば実開平1−81930号公報に開示されているようなもの
がある。この装置は、天板の下面後部と袖箱・脚・幕板
の上端との間に、配線コード挿通用の横長の隙間を形成
するとともに、幕板の前面上部に配線コードの受樋を設
け、かつ脚と袖箱に受樋と連通する切欠き部を設け、受
樋に収容した配線コードを、切欠きを通して机から自由
に引き出しうるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の装置は、
天板の後部下方に間隙が形成されるので、天板後部の支
持強度が著しく低下するとともに、側方及び後方から見
たときの体裁が悪く、また配線を行なう際、机の後方に
人が作業しうる空間があれば、コードを隙間より受樋と
切欠き部に挿入できるが、机同士が対向して近接してい
る場合は、一方の机を移動させなければ配線できないと
いう問題がある。
【0004】このような欠点を解決するものとしては、
机の天板の後部に、左右方向を向く横長のコード収納用
の溝を設け、その上方をカバーにより適宜覆うようにし
たものがあるが、このような構成とすると、天板の後部
に、溝やそれを覆うカバー等との間に段差が生じ、その
部分を本来の天板として使用しずらくなるだけでなく、
横長の溝のために天板後部の強度が著しく低下するとい
う問題点がある。
【0005】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、天板自体の強度や支持強度を低下させ
ることがなく、配線作業を簡単に行なえるとともに、体
裁のよい机の配線装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の机の配線装置は、机の左右両側面の後上部
に通孔を穿設し、各通孔に開閉蓋を備える配線保護枠を
設けるとともに、両通孔間を、机の適所に固定した上面
開口するダクトにより連通し、かつ天板における前記ダ
クトの直上の位置に、ダクト内に収容した配線の引出し
用の通孔を穿設し、該通孔に配線保護枠を設けたことを
特徴としている。
【0007】開閉蓋は、上下方向に摺動して開閉しうる
ように配線保護枠に装着するのがよい。
【0008】ダクトは、机の袖箱内の閉止時の引出しよ
り後方に設けられた第1受樋と、机の幕板前面に設けら
れた第2受樋とからなるものとし、かつ第1受樋と第2
受樋との間の袖箱の内側板に、両受樋を連通する通孔を
穿設するのがよい。
【0009】さらに、天板の通孔に設けた配線保護枠
に、開閉蓋を設けるのがよい。
【0010】
【作用】机上に載置した電気機器の給電線やコネクタケ
ーブル等の配線を、天板に設けた通孔よりダクトを通っ
て、机の両側板に設けた通孔のいずれかから引き出すこ
とができ、また側板に設けた通孔に配線を挿通させない
場合は、開閉蓋によりその通孔を閉塞し、体裁をよくす
ることができ、しかも天板後部の強度を低下させないよ
うにすることができる。
【0011】
【実施例】図面は本発明の一実施例を示すもので、(1)
は天板、(2)は袖箱、(3)は引出し、(4)は脚、(5)は
側板、(6)は幕板である。
【0012】袖箱(2)の両側片と側板(5)の後上部に穿
設した方形の通孔(7)には、後述するような配線保護枠
(8)が嵌設されている。
【0013】袖箱(2)の両側の両保護枠(8)は、引出し
(3)の後方の空間を通過する、上面開口する第1受樋
(9)をもって連結され、袖箱(2)内側の保護枠(8)と側
板(5)の保護枠(8)は、幕板(6)の前面上部に支持片(1
0)をもって支持した、上向きコ字状の第2受樋(11)をも
って連結されている。この第1受樋(9)と第2受樋(11)
とにより、各通孔(7)を連通するダクトが形成されてい
る。
【0014】天板(1)の後部左右両端近くにおける両受
樋(9)(11)の直上の位置には、後述する配線(22)を上方
に引き出すための通孔(12)が穿設され、この通孔(12)に
は、例えば本出願人による特許出願(特願平5−146046
号)の願書に添付した明細書及び図面に開示されている
ような配線保護枠(23)及びその上端開口部を全部又は部
分的に閉塞する開閉蓋(24)が順次嵌合されている。
【0015】図6〜図8は上記保護枠(8)を示すもの
で、合成樹脂を成形してなり、側方を向く短寸な方形の
枠体(13)の外端には、下向U字形の下端開口するフラン
ジ(14)が連設され、フランジ(14)の内側片(14a)の対向
面内端には、取付溝(15)が形成されている。
【0016】枠体(13)の上片(13a)の内面中央には、互
いに近接して平行をなす1対の挾持片(16)が垂設され、
枠体(13)の上下幅が広幅な下片(13b)の中央には、上下
方向を向く挿通溝(17)が切り込まれ、枠体(13)の側片(1
3c)の外面には、内端より側片(13c)に添う連結溝(18)が
形成されている。
【0017】枠体(13)は、袖箱(2)の側片(2a)と側板
(5)の通孔(7)に外方より嵌着され、袖箱(2)内の第1
受樋(9)の両端は袖箱(2)の両側片(2a)に嵌着された1
対の枠体(13)の連結溝(18)にそれぞれ嵌合されて支持さ
れている。
【0018】各枠体(13)の外面を閉塞する開閉蓋(19)
は、その両側縁が枠体(13)の取付溝(15)に、下方より昇
降自在に嵌合している。(20)は指掛突条である。
【0019】開閉蓋(19)の内面上端中央には、上方を向
く係合突起(21)が突設されて、開閉蓋(19)を上昇させる
と、係合突起(21)が枠体(13)の両挾持片(16)間に弾性係
合して停止し、下降させると、係合突起(21)が挿通溝(1
7)内に没入するとともに、袖箱(2)の側片(2a)における
通孔(7)の下端縁に当接して停止する。
【0020】図5及び図9に示すように、第2受樋(11)
の左端部には、配線(22)を下方に導くための切欠き(11
a)を設け、またこの切欠き(11a)を通って垂下する配線
(22)を覆うカバー(25)を、側板(5)の内面に着脱自在に
装着してある。
【0021】また、図示は省略してあるが、第1受樋
(9)の右端部にも、切欠き(11a)と同様の切欠きを設
け、そこから垂下する配線(22)を、カバー(25)と同様の
カバーにより覆うようにしてもよい。
【0022】上述の装置は、所望の開閉蓋(19)を下降さ
せて下限に停止し、図1の想像線で示すように、配線(2
2)をたとえば右方の保護枠(8)より第1受樋(9)に挿入
し、中段の引出し(3)を引き抜いて、机の前方よりの作
業により、右方の通孔(12)を通して天板(1)の上方に引
出し、机上の電気機器(図示略)に接続したり、第2受樋
(11)まで挿入して、幕板(6)の前方よりの作業により、
左方の通孔(12)から天板(1)上に引出したり、又は第2
受樋(11)の切欠き(11a)からカバー(25)内を通って垂下
させ、床に沿って引出したりすることができる。
【0023】さらに第1、第2両受樋(9)(11)と左方の
保護枠(8)を通過した配線(22)を、左方に隣接する同構
成の机(図示略)内に導くこともできる。
【0024】なお上述の実施例においては、本発明を片
袖机に適用した場合について記載したが、両袖机あるい
は袖箱(2)のない机にも適用することができ、両袖机の
場合、2本の第1受樋(9)と1本の第2両受樋(11)を使
用すればよく、袖箱(2)のない机の場合は、1本の長尺
の第2両受樋(11)を使用すればよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果を奏す
ることができる。(a) 各配線保護枠に設けた開閉蓋を
開いて、そこに配線を通すことにより、外部から机内へ
配線を導くことができるとともに、机内のダクトに導い
た配線を、机の両側方と天板の上方に簡単に引出すこと
ができ、便利である。
【0026】また、配線作業を机の前方から行なうこと
ができ、従来のもののように、机の前方や側方に作業用
の空間がなくても、机を動かす必要がない。
【0027】さらに、従来のように、天板の後部に長い
溝を設けたり、天板の後部と側板の上端との間に間隙を
設けたりする必要がないので、天板の後部の強度や支持
強度を低下させることがなく、天板の後部に重量物を載
置しても十分に耐えることができるとともに、天板の大
部分を物品の載置等の本来の目的に使用することができ
る。
【0028】配線作業の必要のない場合は、開閉蓋を閉
じておくことにより、体裁をよくすることができるとと
もに、ほこり等が机内に侵入するのを防止することがで
きる。特に、複数の机を側方に並べ、それらの全体にわ
たって配線を左右方向に挿通させるのに便利である(以
上請求項1記載の発明)。
【0029】(b) 開閉蓋を上下に摺動させて開閉する
ようにしたことにより、複数の机を並べて配設した場合
にも、隣接する机間のわずかの間隙を利用して、机の前
方又は上方より開閉蓋を開き、机の前方より配線作業を
行なうことができ、机を移動させる必要がない(請求項
2記載の発明)。
【0030】(c) 袖箱を設ける場合は、請求項3記載
のような構成とすれば、配線が引出しに引掛ることがな
く、また袖箱の上方にも、配線を天板上に引出すための
通孔を設けることができ、さらに引出しを引出して、配
線作業や配線の補修、点検を行なうことができる。また
引出しを閉じると、ダクトや配線が外部に露呈しないの
で、安全であり、かつ体裁がよい(請求項3記載の発
明)。
【0031】(d) 天板に設けた配線保護枠にも、開閉
蓋を設けると、さらに体裁がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した机の正面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】図1のA−A線矢視図である。
【図4】図1のB−B線矢視図である。
【図5】図1のC−C線断面図である。
【図6】配線保護枠の開口中の状態を示す外面図であ
る。
【図7】図6のD−D線断面図である。
【図8】配線保護枠の閉塞時の状態を示す内面図であ
る。
【図9】図5のE−E線拡大断面図である。
【符号の説明】
(1)天板 (2)袖箱 (2a)側片 (3)引出し (4)脚 (5)側板 (6)幕板 (7)通孔 (8)配線保護枠 (9)第1受樋(ダクト) (10)支持片 (11)第2受樋(ダクト) (11a)切欠き (12)通孔 (13)枠体 (13a)上片 (13b)下片 (13c)側片 (14)フランジ (14a)側片 (15)取付溝 (16)挾持片 (17)挿通溝 (18)連結溝 (19)開閉蓋 (20)指掛突条 (21)係合突起 (22)配線 (23)配線保護枠 (24)開閉蓋 (25)カバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 机の左右両側面の後上部に通孔を穿設
    し、各通孔に開閉蓋を備える配線保護枠を設けるととも
    に、両通孔間を、机の適所に固定した上面開口するダク
    トにより連通し、かつ天板における前記ダクトの直上の
    位置に、ダクト内に収容した配線の引出し用の通孔を穿
    設し、該通孔に配線保護枠を設けたことを特徴とする机
    の配線装置。
  2. 【請求項2】 開閉蓋を、上下方向に摺動して開閉しう
    るように配線保護枠に装着した請求項1記載の机の配線
    装置。
  3. 【請求項3】 ダクトが、机の袖箱内の閉止時の引出し
    より後方に設けられた第1受樋と、机の幕板前面に設け
    られた第2受樋とからなり、第1受樋と第2受樋との間
    の袖箱の内側板に、両受樋を連通する通孔が穿設された
    請求項1又は2記載の机の配線装置。
  4. 【請求項4】 天板の通孔に設けた配線保護枠に、開閉
    蓋を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の机の配線装
    置。
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