JPH07110600A - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JPH07110600A
JPH07110600A JP5254564A JP25456493A JPH07110600A JP H07110600 A JPH07110600 A JP H07110600A JP 5254564 A JP5254564 A JP 5254564A JP 25456493 A JP25456493 A JP 25456493A JP H07110600 A JPH07110600 A JP H07110600A
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JP
Japan
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acid
toner
parts
polyester resin
temperature
Prior art date
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Application number
JP5254564A
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English (en)
Inventor
Koji Nakayama
幸治 中山
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Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属キレート化合物が添加されることにより
ポリエステル系樹脂を架橋させているにもかかわらず、
充分な低温定着性を有している電子写真用トナーを提供
することを目的とする。 【構成】 酸価が1以上50以下であり、溶融開始温度
が50℃以上100℃未満であるポリエステル樹脂と、
金属キレート化合物とを含有することを特徴とする電子
写真用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真用トナーに関
し、特に熱ロール定着を採用している複写機またはプリ
ンター用の電子写真用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式を用いた複写機およ
びプリンターは、家庭を含めその普及が広まるにつれ
て、複写機またはプリンターの多機能化が主な求められ
ている。このため、低エネルギー化(消費電力の削
減)、印刷機と複写機との境に位置するいわゆるグレイ
エリアへの普及を目的とした高速化、あるいは機械コス
トを下げるための定着ロールの簡素化のための低ロール
圧力化が望まれている。また、複写機の高級化にともな
い両面コピー機能や原稿自動送り装置の搭載された複写
機が広く普及されてきたため、複写機およびプリンター
に使用される電子写真用トナーには定着温度が低く、耐
オフセット性が優れ、かつ両面コピー時の汚れや原稿自
動送り装置における汚れの発生を防止するための転写紙
への定着強度の優れた電子写真用トナーが要求されてい
る。
【0003】上記要求を満たすため、結着樹脂として広
く使用されているポリエステル系樹脂の分子量や、分子
量分布を改良する技術が提案されている。例えば、結着
樹脂を低分子量化する技術が提案されている。しかしな
がら、低分子量化させると、融点は低下させることがで
きたため低温で定着させることは可能となったが、同時
に粘度も低下したため、定着ロールへのオフセット現象
が発生する問題が生じていた。また同時に、低分子量化
によって樹脂強度が低下し、定着後の画像のトナー層が
機械的摩擦によって破壊されることによる擦り強度の低
下を招いていた。具体的には、両面コピー時の汚れや、
原稿自動送り装置に汚れ等が発生していた。また多枚数
のコピーを繰り返すと、トナーがキャリア、スリーブ、
ドクターブレードなどの摩擦帯電部材に融着し、画像品
質が悪くなるという問題もあった。さらに、結着樹脂を
低分子量化すると、同時にTgが低下し、その結果ブロ
ッキング性が悪化し、高温での定着オフセット性が悪化
するという欠点も有していた。
【0004】上記問題を解決するために、例えば、金属
キレート化合物を用いてポリエステル系樹脂を架橋させ
る技術が提案されている。この技術は結着樹脂を架橋さ
せることにより分子量を巨大化させ、これによって粘度
低下を防止し、ひいてはオフセット現象を防止すること
を目的としていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来よ
りトナーの結着樹脂として広く使用されているポリエス
テル系樹脂の大部分は溶融開始温度が100℃以上であ
り、このような高溶融開始温度を有するポリエステル系
樹脂からなるトナーの溶融粘度は高く、到底溶融したト
ナーがコピー用紙に染み込むというアンカー効果を期待
することは困難であった。したがって、上記溶融開始温
度を有するポリエステル系樹脂は、架橋させても充分満
足のいく様に、低温定着性を向上させることはできなか
った。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、金属キレート化合物が添加されることによりポリ
エステル系樹脂を架橋しているにもかかわらず、充分な
低温定着性を有している電子写真用トナーを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸価が1以上
50以下であり、溶融開始温度が50℃以上100℃未
満であるポリエステル樹脂と、金属キレート化合物とを
含有させることより上記目的を達成した。なお、「酸
価」とは、樹脂1gを中和するのに必要な水酸化カリウ
ムのmg数を意味する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いられるポリエステル系樹脂の酸価は、1以上50以
下である。酸価が1より小さいと金属キレート化合物と
の反応点が少ないため、充分に架橋が行われないので好
ましくない。また、酸価が50より大きいと、未反応の
官能基が残存した場合、耐湿性が悪くなり、特に耐湿環
境下はトナーの帯電特性が悪化するので好ましくない。
【0009】また、上記ポリエステル系樹脂の溶融開始
温度は50℃以上100℃未満である。50℃より低い
と、トナーを保存する際、ブロッキング性が悪化する恐
れがあり、保存性の問題を生じるため好ましくない。1
00℃以上であると、得られたトナーは低温で充分定着
せず、本来の目的である充分な低温定着性を得るという
目的を果たすことができないため好ましくない。
【0010】本発明に使用されるポリエステル系樹脂の
ジオール成分の例としては、ポリオキシプロピレン2,
2−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシプロピレン(3,3)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチ
レン(2,0)2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2,0)−ポリ
オキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)
−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタジエンオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、あるいは3価以上の多価アルコールの例として
は、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロー
ル、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペ
ンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,
2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリ
オール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプ
ロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタント
リオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン等が挙げら
れる。また酸成分としては、フマール酸、マレイン酸、
フタル酸、イソフタル酸、イタコン酸、グルタコン酸、
テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク
酸、アジピン酸、セバシン酸、マロン酸、アルケニルコ
ハク酸、あるいは3価以上の多価カルボン酸の例として
は、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7
−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレン
トリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、
1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカル
ボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパ
ン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,
7,8−オクタンテトラカルボン酸等が挙げられる。
【0011】本発明では3価以上の多価アルコールまた
は3価以上の多価カルボン酸を含むポリエステル樹脂を
使用することが好ましい。その理由はポリエステル樹脂
中に3次元構造が既に存在すると、金属キレート化合物
で架橋した場合に架橋点が少なくても、分子量の巨大化
が容易に図れるからである。
【0012】また、本発明の電子写真用トナーでは、前
記ポリエステル樹脂に代えて、カルボキシル基を有する
スチレン−アクリル系共重合体樹脂を適用することがで
きる。また、結着樹脂として前記ポリエステル樹脂、ス
チレン−アクリル系共重合体樹脂の他に、スチレン系樹
脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹
脂等の樹脂を使用することもできる。
【0013】他方、本発明の電子写真用トナーに使用さ
れる金属キレート化合物は、結着樹脂であるポリエステ
ル樹脂の架橋剤として含有される。この金属キレート化
合物はカルボキシル基などの官能基を有する樹脂の橋か
けを起こすため、樹脂の3次元構造化や巨大分子化の手
法として利用できる。
【0014】金属キレート化合物としては、金属アルコ
キシドとキレート化剤との反応により得られるキレート
化合物を用いることができる。金属アルコキシドの例と
してはTi(OR)4、Al(OR)3、Zr(OR)4
などが挙げられる(ただしRはアルキル基を示す)。ま
たキレート化剤の例としてはβ−ジケトンタイプのキレ
ート化剤(例えば2,4−ペンタジオン、2,4−ヘプ
タジオン等)、ケトエステルタイプのキレート化剤(例
えば、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等)、ヒド
ロキシカルボン酸またはそのエステル塩(例えば、乳
酸、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸アンモニウム塩、サ
リチル酸、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、リン
ゴ酸、リンゴ酸エチル、酒石酸、酒石酸エチル等)、ケ
トアルコールタイプのキレート化剤(例えば、4−ヒド
ロキシ−4−メチル−2−ヘプタノン、4−ヒドロキシ
−4−メチル−2−ペンタノン、4−ヒドロキシ−2−
ヘプタノン等)、アミノアルコールタイプのキレート化
剤(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、N−メチルモノエタノール
アミン、N−エチルモノエタノールアミン、N,N−ジ
メチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノール
アミン等)、エノール性活性水素化合物タイプのキレー
ト化剤(例えば、マロン酸ジエチルエステル、メチロー
ルアクリルアミド、メチロールメラミン、メチロール尿
素等)などを例示できる。
【0015】金属キレート化合物は、上記金属アルコキ
シドとキレート化剤とを混合させることにより容易に生
成することができる。例えばアセチルアセトンのTiキ
レート化合物は、Tiアルコキシドとアセチルアセトン
とを混合させることにより得ることができる。Ti(O
R)4 とアセチルアセトンとのモル比が1/1では、上
記アセチルアセトンがケト型で下記反応式で表されるよ
うに配位する。
【0016】
【化1】
【0017】またモル比が1/2では、キレート化剤で
あるアセチルアセトンがエノール型で、エステル交換し
て下記反応式で表されるように配位する。
【0018】
【化2】
【0019】金属キレート化合物は、用いるキレート化
剤の種類によって溶解性や反応性を制御できる。また、
従来より架橋剤として使用されている金属アルコキシド
と比較して、加水分解が起こりにくく、取扱貯蔵が容易
であることも利点である。金属キレート化合物の添加量
はポリエステル樹脂の官能基の量との関係で決定される
が、通常、結着樹脂100重量部に対して0.1から1
0重量部の範囲で添加される。
【0020】本発明のトナーには、前記結着樹脂成分の
他に、着色剤、磁性体、また帯電制御剤、流動化剤など
の特性改良剤等を添加することが可能である。
【0021】前記着色剤としては、カーボンブラック、
ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオイルブル
ー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポン
オイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロ
ライド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオ
クサレート、ランプブラック、ローズベンガル、および
これらの混合物等を例示することができる。これらの着
色剤は、充分な濃度の可視線が形成されるのに充分な割
合で含有されることが必要であり、通常、結着樹脂10
0重量部に対して1〜20重量部程度の割合で含有され
ている。
【0022】前記磁性体としては、フェライト、マグネ
タイトを始めとする鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁
性を示す金属もしくは合金、またはこれらの元素を含む
化合物、あるいは例えばマンガン−銅−アルミニウム、
マンガン−銅−錫などのマンガンと銅とを含むホイスラ
ー合金などの強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施
すことによって強磁性を示すようになる数種の合金、ま
たは二酸化クロム等を挙げることができる。これらの磁
性体の平均粒径は0.1〜1ミクロンであり、微粉末の
形で結着樹脂中に均一に分散される。そしてその含有量
は、トナー100重量当り20〜70重量部、好ましく
は40〜70重量部である。
【0023】前記特性改良剤としては、荷電制御剤、流
動性改善用滑剤等がある。荷電制御剤としては、四級ア
ンモニウム塩、アルキルアミド、および銅フタロシアニ
ンのスルホニルアミン等を例示できる。流動性改善用滑
剤としては疎水性シリカ、非イオン界面活性剤、および
シリコンワニス等を例示できる。
【0024】さらに、低温定着性、耐オフセット性をよ
りトナーに付与するために、遊離脂肪酸を含有する天然
ワックスを使用してもよい。この天然ワックスは用途に
より精製処理工程を経て遊離脂肪酸が除去されたものが
提供されているが、本発明では遊離脂肪酸を含有する天
然ワックスを使用することが好ましい。すなわち、本発
明で使用する天然ワックスは高級脂肪酸と高級アルコー
ルとのエステル、いわゆる「ろうエステル」からなる主
成分の他に、遊離脂肪酸を含むものを使用することが好
ましい。天然ワックス中に含有されている脂肪酸の炭素
間結合は飽和結合と不飽和結合との両方からなり、通
常、その炭素数は偶数が好ましく、主にC12〜C34
の直鎖アルキル基が好ましい。その好ましい脂肪酸の例
としては、例えばパルチミン酸、オレイン酸、リノール
酸、ステアリン酸等を挙げることができる。
【0025】好ましい遊離脂肪酸含有の天然ワックスの
例としては、キャンデリラワックス、カルナウバワック
ス、ライスワックス、木ろう、ホホバ油、みつろう、ラ
ノリン等が挙げられる。遊離脂肪酸は、キャンデリラワ
ックス中には10〜20%、カルナウバワックス中には
3〜4%、ライスワックス中には4〜7%、木ろう中に
は3.7〜5.6%、ホホバ油中には1%、みつろう中
には18〜25%、ラノリン中には微量含まれている。
本発明の電子写真用トナーへの天然ワックスの添加量と
しては多いほど定着性は良好となるが、多すぎると結着
樹脂中への均一分散が困難となるため、通常0.5〜3
0%程度添加されている。
【0026】特に、カルボキシル基等の孤立電子対をも
つ基を有する樹脂を結着樹脂として使用する場合、結着
樹脂が有する孤立電子対と、天然ワックスに含有される
遊離脂肪酸のカルボキシル基が有する孤立電子対とが、
加熱することにより、金属キレート化合物を介して、配
位する。つまり、金属キレート化合物を介して、遊離脂
肪酸が結着樹脂に固定される。これによって、天然ワッ
クスが結着樹脂中に均一分散される。その結果、天然ワ
ックスが結着樹脂から脱離する恐れがなくなり、トナー
の帯電特性、保存性などが向上する。
【0027】本発明の電子写真用トナーは、より低温で
の定着性を向上させるために、溶融開始温度は60℃以
上100℃以下が好ましい。100℃より高いと低温で
の定着性が充分でなく、60℃より低いとブロッキング
性が悪化し保存性に問題を生じる場合があるため好まし
くない。
【0028】なお、本明細書では「溶融開始温度」と
は、下記条件下でのプランジャーの降下開始温度を意味
することとする。 測定機;島津製作所製 高化式フローテスターCF−500 測定条件; プランジャー:1cm2 ダイの直径 :1mm ダイの長さ :1mm 荷重 :20KgF 予熱温度 :50〜80℃ 予熱時間 :300sec 昇温速度 :6℃/min
【0029】本発明の電子写真用トナーは、フェライト
粉や、鉄粉等からなるキャリアと混合されて二成分系現
像剤として使用することができる。また、トナー自体に
磁性体が含有されるときは、キャリアと混合しないでそ
のまま一成分系現像剤として静電荷像の現像に使用する
こともできる。
【0030】
【作用】本発明は、酸価が1以上50以下であり、溶融
開始温度が50℃以上100℃未満であるポリエステル
樹脂と、金属キレート化合物とを含有することを特徴と
する電子写真用トナーであるので、金属キレート化合物
を用いて結着樹脂であるポリエステル樹脂を架橋させて
も、得られる電子写真用トナーは充分な低温定着性を有
する。
【0031】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明する。な
お、実施例において「部」とは「重量部」を示す。
【0032】(実施例1)アルコール成分としてビスフ
ェノールAプロピレンオキサイド付加物およびビスフェ
ノールAエチレンオキサイド付加物、酸成分としてテレ
フタル酸およびトリメリット酸を用いて縮重合を行い、
数平均分子量が4500、重量平均分子量が9000、
酸価が25,溶融開始温度が86.9℃であるポリエス
テル樹脂Aを得た。
【0033】 ・ポリエステル樹脂A 90部 ・クロム含金属染料 1.5部 (オリエント化学工業社製、商品名:ボントロンS−34) ・カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製、商品名:MA−100) ・金属キレート化合物 Al(CH3COCH2COOC253 1部 ・ポリプロピレン 3部
【0034】上記配合比からなる原料をスーパーミキサ
ーで混合し、二軸混練機で熱溶融混練した後、ジェット
ミルで粉砕し、その後乾式気流分級機で分級し、平均粒
子径が10μmの粒子径を得た。そして、該粒子100
部と、疎水性シリカ(キャボット社製、商品名:キャボ
シルTS−530)0.4部とをヘンシェルミキサー内
で1分間攪はんし、該粒子の表面に疎水性シリカを付着
させ、本実施例の電子写真用トナーを得た。
【0035】(実施例2) ・ポリエステル樹脂A 90部 ・クロム含金属染料 1.5部 (オリエント化学工業社製、商品名:ボントロンS−34) ・カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製、商品名:MA−100) ・金属キレート化合物 Al(CH3COCH2COOC253 2部 ・ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製、商品名:ビスコール330P)
【0036】上記配合比からなる原料をスーパーミキサ
ーで混合し、二軸混練機で熱溶融混練した後、ジェット
ミルで粉砕し、その後乾式気流分級機で分級し、平均粒
子径が10μmの粒子径を得た。そして、該粒子100
部と、疎水性シリカ(キャボット社製、商品名:キャボ
シルTS−530)0.4部とをヘンシェルミキサー内
で1分間攪はんし、該粒子の表面に疎水性シリカを付着
させ、本実施例の電子写真用トナーを得た。
【0037】(実施例3) ・ポリエステル樹脂A 90部 ・クロム含金属染料 1.5部 (オリエント化学工業社製、商品名:ボントロンS−34) ・カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製、商品名:MA−100) ・金属キレート化合物 Al(CH3COCH2COOC253 3部 ・ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製、商品名:ビスコール330P)
【0038】上記配合比からなる原料をスーパーミキサ
ーで混合し、二軸混練機で熱溶融混練した後、ジェット
ミルで粉砕し、その後乾式気流分級機で分級し、平均粒
子径が10μmの粒子径を得た。そして、該粒子100
部と、疎水性シリカ(キャボット社製、商品名:キャボ
シルTS−530)0.4部とをヘンシェルミキサー内
で1分間攪はんし、該粒子の表面に疎水性シリカを付着
させ、本実施例の電子写真用トナーを得た。
【0039】(実施例4) ・ポリエステル樹脂A 90部 ・クロム含金属染料 1.5部 (オリエント化学工業社製、商品名:ボントロンS−34) ・カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製、商品名:MA−100) ・金属キレート化合物 Al(CH3COCH2COOC253 5部 ・ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製、商品名:ビスコール330P)
【0040】上記配合比からなる原料をスーパーミキサ
ーで混合し、二軸混練機で熱溶融混練した後、ジェット
ミルで粉砕し、その後乾式気流分級機で分級し、平均粒
子径が10μmの粒子径を得た。そして、該粒子100
部と、疎水性シリカ(キャボット社製、商品名:キャボ
シルTS−530)0.4部とをヘンシェルミキサー内
で1分間攪はんし、該粒子の表面に疎水性シリカを付着
させ、本実施例の電子写真用トナーを得た。
【0041】(比較例1)金属キレート化合物を使用し
ない以外は、実施例1と同様にして、本比較例用の電子
写真用トナーを得た。
【0042】(比較例2)アルコール成分としてビスフ
ェノールAプロピレンオキサイド付加物およびビスフェ
ノールAエチレンオキサイド付加物、酸成分としてテレ
フタル酸およびトリメリット酸を用いて縮重合を行い、
数平均分子量が6000、重量平均分子量が13000
0、酸価20,溶融開始温度が105℃であるポリエス
テル樹脂Bを得た。
【0043】 ・ポリエステル樹脂B 90部 ・クロム含金属染料 1.5部 (オリエント化学工業社製、商品名:ボントロンS−34) ・カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製、商品名:MA−100) ・金属キレート化合物 Al(CH3COCH2COOC253 1部 ・ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製、商品名:ビスコール330P)
【0044】上記配合比からなる原料をスーパーミキサ
ーで混合し、二軸混練機で熱溶融混練した後、ジェット
ミルで粉砕し、その後乾式気流分級機で分級し、平均粒
子径が10μmの粒子径を得た。そして、該粒子100
部と、疎水性シリカ(キャボット社製、商品名:キャボ
シルTS−530)0.4部とをヘンシェルミキサー内
で1分間攪はんし、該粒子の表面に疎水性シリカを付着
させ、本比較例の電子写真用トナーを得た。
【0045】(比較例3) ・スチレン−アクリル酸エステル樹脂 90部 (組成比:スチレン/ブチルアクリレート=85/15、 日本カーバイド工業社製、商品名:S−100B、 溶融開始温度:90℃) ・クロム含金属染料 1.5部 (オリエント化学工業社製、商品名:ボントロンS−34) ・カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製、商品名:MA−100) ・金属キレート化合物 Al(CH3COCH2COOC253 1部 ・ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製、商品名:ビスコール330P)
【0046】上記配合比からなる原料をスーパーミキサ
ーで混合し、二軸混練機で熱溶融混練した後、ジェット
ミルで粉砕し、その後乾式気流分級機で分級し、平均粒
子径が10μmの粒子径を得た。そして、該粒子100
部と、疎水性シリカ(キャボット社製、商品名:キャボ
シルTS−530)0.4部とをヘンシェルミキサー内
で1分間攪はんし、該粒子の表面に疎水性シリカを付着
させ、本比較例の電子写真用トナーを得た。
【0047】次に前記実施例および比較例で得られた電
子写真用トナーについての以下に示す試験を行い、定着
強度を評価した。 (1)非オフセット温度領域 まず、前記実施例および比較例で得た各電子写真用トナ
ー4部と樹脂被覆を施してないフェライトキャリア(パ
ウダーテック社製 商品名:FL−1020)96部と
混合して二成分系現像剤を作製した。次に該現像剤を使
用して市販の複写機(シャープ社製 商品名:SF−9
800)にてA4の転写紙に縦2cm、横5cmの帯状
の未定着画像を複数作製した。次に、表層がテフロンで
形成された熱定着ロールと、表層がシリコーンゴムで形
成された圧力定着ロールとが対になって回転する定着機
をロール圧力が1Kg/cm2 およびロールスピードが
50mm/secになるように調節し、該熱定着ロール
の表面温度を段階的に変化させて、各表面温度において
上記未定着画像を有した転写紙のトナー像の定着をおこ
なった。この時、余白部分にトナー汚れが生じるか否か
の観察をおこない、汚れが生じない温度領域を非オフセ
ット温度領域とした。なお、非オフセット温度領域の最
大値と最小値との差を非オフセット温度幅とする。
【0048】(2)定着強度 前記定着機の熱定着ロールの表面温度を130℃に設定
し、前記未定着画像が形成された転写紙のトナー像の定
着をおこなった。そして、形成された定着画像に対して
綿パッドによる摺擦を施し、下記式のよって定着強度を
算出し低エネルギー定着性の指標とした。画像濃度はマ
クベス社製の反射濃度計RD−914を使用した。 定着強度(%)=(摺擦後の定着画像の画像濃度/摺擦
前の定着画像の画像濃度)×100
【0049】
【表1】
【0050】(3)連続コピー試験 ・摩擦帯電量 ・画像濃度 得られた各現像剤を使用して、市販の複写機(東芝社製
商品名:BD−3801)で10000枚までの連続
コピー試験をおこなった。連続コピー前と後との摩擦帯
電量と、画像濃度とを測定し、その差を比較した。摩擦
帯電量に関しては、実施例1から実施例4までで得られ
た電子写真用トナーは−20μc/gから−25μcの
間を推移していた。画像濃度に関しては、上記実施例で
得られたトナーは、1.45から1.40までの値を推
移していた。なお、摩擦帯電量の測定にはブローオフ摩
擦帯電量測定装置(東芝ケミカル社製)を用い、画像濃
度測定にはマクベス反射濃度計(マクベス社製、商品
名:RD−914)を使用した。
【0051】上記表1および連続コピー試験の結果から
明らかなように、本実施例にかかる電子写真用トナーの
非オフセット温度幅は60℃から85℃であり、実用上
充分な温度幅を有していることが確認された。また、1
40℃における定着強度が80%以上あり、この値も実
用上充分な定着強度を有することを示している。これに
対して比較例1および比較例3では、溶融開始温度が本
実施例のそれよりも低いが、全温度域でオフセットが発
生しており、実用不可能であることが確認された。ま
た、比較例2では非オフセット温度領域が存在するもの
の、本実施例にかかるトナーのそれと比較して高温側に
シフトしており、溶融開始温度が低く、さらに140℃
という定着温度では定着強度が70%以下という低いも
のであり、実用不可能であることが確認された。
【0052】
【発明の効果】本発明の電子写真用トナーは、酸価が1
以上50以下であり、溶融開始温度が50℃以上100
℃未満であるポリエステル樹脂と、金属キレート化合物
とを含有することを特徴とするトナーであるので、金属
キレート化合物を用いて結着樹脂であるポリエステル樹
脂を架橋させても、得られる電子写真用トナーは充分な
低温定着性を有する。したがって、本発明の電子写真用
トナーは熱定着ロールの温度が低くても充分な定着強度
を有しているので、複写機あるいはプリンター等に適用
した場合、消費電力を削減することができ、低ロール圧
力化による機械コストの低減、複写速度の高速化等の効
果を奏する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸価が1以上50以下であり、溶融開始
    温度が50℃以上100℃未満であるポリエステル樹脂
    と、金属キレート化合物とを含有することを特徴とする
    電子写真用トナー。
  2. 【請求項2】 前記ポリエステル樹脂が単量体として3
    価以上の多価カルボン酸、または3価以上の多価アルコ
    ールを含むことを特徴とする特許請求項1記載の電子写
    真用トナー。
  3. 【請求項3】 トナーの溶融開始温度が60℃以上10
    0℃未満であることを特徴とする特許請求項1記載の電
    子写真用トナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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