JPH0711033Y2 - 船舶の上部構造物動揺吸収制御装置 - Google Patents
船舶の上部構造物動揺吸収制御装置Info
- Publication number
- JPH0711033Y2 JPH0711033Y2 JP1988102881U JP10288188U JPH0711033Y2 JP H0711033 Y2 JPH0711033 Y2 JP H0711033Y2 JP 1988102881 U JP1988102881 U JP 1988102881U JP 10288188 U JP10288188 U JP 10288188U JP H0711033 Y2 JPH0711033 Y2 JP H0711033Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- upper structure
- hull
- movable guide
- control device
- ship
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は船舶の上部構造物動揺吸収制御装置に関する。
例えば、双胴船型高速旅客艇の上部構造物動揺吸収制御
装置としては、従来、第5図側面図及び第6図正面図に
示すように、船体08の上甲板09中心線上に前後一対的に
立設された固定案内柱01に球面軸受04を介して嵌合され
た上部構造物02を船体08上にそれぞれ立設された複数の
ラム型油圧シリンダー011及び前後左右一対のサーボ型
油圧シリンダー012により支持するものが知られてい
る。
装置としては、従来、第5図側面図及び第6図正面図に
示すように、船体08の上甲板09中心線上に前後一対的に
立設された固定案内柱01に球面軸受04を介して嵌合され
た上部構造物02を船体08上にそれぞれ立設された複数の
ラム型油圧シリンダー011及び前後左右一対のサーボ型
油圧シリンダー012により支持するものが知られてい
る。
ここで、ラム型油圧シリンダー011は上部構造物02の自
重を支えるためのものであり、容量の大きいアキユムレ
ーター013に接続されている。また、サーボ型油圧シリ
ンダー012は図示せざる制御機構により船体08が波浪で
動揺しても、上部構造物02が空間座標に対して上下運動
を生じないように保持している。
重を支えるためのものであり、容量の大きいアキユムレ
ーター013に接続されている。また、サーボ型油圧シリ
ンダー012は図示せざる制御機構により船体08が波浪で
動揺しても、上部構造物02が空間座標に対して上下運動
を生じないように保持している。
しかしながら、このような装置では、上部構造物02の左
右の運動は船体08に立設された固定案内柱01によつて拘
束されているので、船体08が横揺れをすると、上部構造
物02には〔横揺れ角〕×〔船体と上部構造物との間の距
離〕の大きさの水平左右動が生じ(第4図鎖線参照)、
その加速度が上部構造物02の乗心地を悪くする欠点があ
る。
右の運動は船体08に立設された固定案内柱01によつて拘
束されているので、船体08が横揺れをすると、上部構造
物02には〔横揺れ角〕×〔船体と上部構造物との間の距
離〕の大きさの水平左右動が生じ(第4図鎖線参照)、
その加速度が上部構造物02の乗心地を悪くする欠点があ
る。
本考案は、このような事情に鑑みて提案されたもので、
上部構造物の左右揺れを吸収でき乗り心地が良好となる
船舶の上部構造物動揺吸収制御装置を提供することを目
的とする。
上部構造物の左右揺れを吸収でき乗り心地が良好となる
船舶の上部構造物動揺吸収制御装置を提供することを目
的とする。
そのために本考案は、上部構造物が伸縮制御可能の複数
の支持脚を介して上下運動を少なくするように船体に支
持された船舶の上部構造物動揺吸収制御装置において、
船体中心線上にそれぞれ下端が前後方向水平ピンを介し
て枢着立設された前後一対の可動案内柱と、上記上部構
造物の前後にそれぞれ固着され上記可動案内柱の上部が
緩く内挿される球面軸受と、上記可動案内柱の両側面と
上記船体との間にそれぞれ挿入されたラバー緩衝材とを
具えたことを特徴とする。
の支持脚を介して上下運動を少なくするように船体に支
持された船舶の上部構造物動揺吸収制御装置において、
船体中心線上にそれぞれ下端が前後方向水平ピンを介し
て枢着立設された前後一対の可動案内柱と、上記上部構
造物の前後にそれぞれ固着され上記可動案内柱の上部が
緩く内挿される球面軸受と、上記可動案内柱の両側面と
上記船体との間にそれぞれ挿入されたラバー緩衝材とを
具えたことを特徴とする。
上述の構成により、上部構造物の左右揺れを吸収でき乗
り心地が良好となる船舶の上部構造物動揺吸収制御装置
を得ることができる。
り心地が良好となる船舶の上部構造物動揺吸収制御装置
を得ることができる。
本考案を双胴船型の高速旅客艇に適用した一実施例を図
面について説明すると、第5〜6図と同一の符番はそれ
ぞれ同図と同一の部材を示し、まず第1図側面図及び第
2図正面図において、1は上部構造物2の前後の船体08
の中心線上にそれぞれ下端が前後方向水平ピン3を介し
て枢着され船体08の横竪面内に傾斜可能の一対の可動案
内柱、4は上部構造物2の下面前後端にそれぞれ水平に
突設された球面軸受で、その中心孔に可動案内柱の上部
が緩く内挿されている。
面について説明すると、第5〜6図と同一の符番はそれ
ぞれ同図と同一の部材を示し、まず第1図側面図及び第
2図正面図において、1は上部構造物2の前後の船体08
の中心線上にそれぞれ下端が前後方向水平ピン3を介し
て枢着され船体08の横竪面内に傾斜可能の一対の可動案
内柱、4は上部構造物2の下面前後端にそれぞれ水平に
突設された球面軸受で、その中心孔に可動案内柱の上部
が緩く内挿されている。
5は可動案内柱1の下部両側面と船体08との間にそれぞ
れ挿入された左右一対のセル型ラバー緩衝材で、これに
より可動案内柱1は左右へそれぞれ角度αの範囲で傾斜
することができ、ラバー緩衝材5は第3図線図に示すよ
うに歪の小さい間は歪と反力とは比例するが、歪が大き
くなると、反力は急激に増大する特長を有する。
れ挿入された左右一対のセル型ラバー緩衝材で、これに
より可動案内柱1は左右へそれぞれ角度αの範囲で傾斜
することができ、ラバー緩衝材5は第3図線図に示すよ
うに歪の小さい間は歪と反力とは比例するが、歪が大き
くなると、反力は急激に増大する特長を有する。
このような装置において、上部構造物2は可動案内柱1
により上下方向にはこれに沿つて自由に動けるが、前後
方向への運動は規制され、左右方向の変位については、
第2図において、上部構造物2は可動案内柱1のある回
動角±α以内では反力を受けながら左右方向に変位する
ことができるが、可動案内柱1の傾斜角が±α付近にな
ると、第3図に示すように、ラバー緩衝材5が大きな反
力を発生するので、可動案内柱1の回動が制限され、従
つて上部構造物2の左右方向の変位も第4図正面図に示
すように制限される。
により上下方向にはこれに沿つて自由に動けるが、前後
方向への運動は規制され、左右方向の変位については、
第2図において、上部構造物2は可動案内柱1のある回
動角±α以内では反力を受けながら左右方向に変位する
ことができるが、可動案内柱1の傾斜角が±α付近にな
ると、第3図に示すように、ラバー緩衝材5が大きな反
力を発生するので、可動案内柱1の回動が制限され、従
つて上部構造物2の左右方向の変位も第4図正面図に示
すように制限される。
このような装置によれば、可動案内柱が船体に対して傾
斜可能であるので、船体が横揺れしても上部構造物を左
右方向に移動させる力は小さく、第4図実線で示すよう
に、従来の固定案内柱のもの(鎖線参照)に比べ、上部
構造物の横移動は小さくなり、従つて、乗客が感ずる横
加速が軽減され上部構造物の乗り心地が向上する。
斜可能であるので、船体が横揺れしても上部構造物を左
右方向に移動させる力は小さく、第4図実線で示すよう
に、従来の固定案内柱のもの(鎖線参照)に比べ、上部
構造物の横移動は小さくなり、従つて、乗客が感ずる横
加速が軽減され上部構造物の乗り心地が向上する。
要するに本考案によれば、上部構造物が伸縮制御可能の
複数の支持脚を介して上下運動を少なくするように船体
に支持された船舶の上部構造物動揺吸収制御装置におい
て、船体中心線上にそれぞれ下端が前後方向水平ピンを
介して枢着立設された前後一対の可動案内柱と、上記上
部構造物の前後にそれぞれ固着され上記可動案内柱の上
部が緩く内挿される球面軸受と、上記可動案内柱の両側
面と上記船体との間にそれぞれ挿入されたラバー緩衝材
とを具えたことにより、上部構造物の左右揺れを吸収で
き乗り心地が良好となる船舶の上部構造物動揺吸収制御
装置を得るから、本考案は産業上極めて有益なものであ
る。
複数の支持脚を介して上下運動を少なくするように船体
に支持された船舶の上部構造物動揺吸収制御装置におい
て、船体中心線上にそれぞれ下端が前後方向水平ピンを
介して枢着立設された前後一対の可動案内柱と、上記上
部構造物の前後にそれぞれ固着され上記可動案内柱の上
部が緩く内挿される球面軸受と、上記可動案内柱の両側
面と上記船体との間にそれぞれ挿入されたラバー緩衝材
とを具えたことにより、上部構造物の左右揺れを吸収で
き乗り心地が良好となる船舶の上部構造物動揺吸収制御
装置を得るから、本考案は産業上極めて有益なものであ
る。
第1図は本考案を双胴船型の高速旅客艇に適用した一実
施例を示す側面図、第2図は第1図の正面図、第3図は
第2図のラバー緩衝材の歪と反力との関係を示す線図、
第4図は第1図装置の作用を示す模式的正面図である。 第5図,第6図はそれぞれ公知の双胴船型の高速旅客艇
に適用された船舶の上部構造物動揺吸収制御装置を示す
側面図,正面図である。 1……可動案内柱、2……上部構造物、3……前後水平
方向ピン、4……球面軸受、5……ラバー緩衝材、08…
…船体、09……上甲板、011……ラム型油圧シリンダ
ー、012……サーボ型油圧シリンダー、013……アキユム
レーター、
施例を示す側面図、第2図は第1図の正面図、第3図は
第2図のラバー緩衝材の歪と反力との関係を示す線図、
第4図は第1図装置の作用を示す模式的正面図である。 第5図,第6図はそれぞれ公知の双胴船型の高速旅客艇
に適用された船舶の上部構造物動揺吸収制御装置を示す
側面図,正面図である。 1……可動案内柱、2……上部構造物、3……前後水平
方向ピン、4……球面軸受、5……ラバー緩衝材、08…
…船体、09……上甲板、011……ラム型油圧シリンダ
ー、012……サーボ型油圧シリンダー、013……アキユム
レーター、
Claims (1)
- 【請求項1】上部構造物が伸縮制御可能の複数の支持脚
を介して上下運動を少なくするように船体に支持された
船舶の上部構造物動揺吸収制御装置において、船体中心
線上にそれぞれ下端が前後方向水平ピンを介して枢着立
設された前後一対の可動案内柱と、上記上部構造物の前
後にそれぞれ固着され上記可動案内柱の上部が緩く内挿
される球面軸受と、上記可動案内柱の両側面と上記船体
との間にそれぞれ挿入されたラバー緩衝材とを具えたこ
とを特徴とする船舶の上部構造物動揺吸収制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988102881U JPH0711033Y2 (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | 船舶の上部構造物動揺吸収制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988102881U JPH0711033Y2 (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | 船舶の上部構造物動揺吸収制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0224798U JPH0224798U (ja) | 1990-02-19 |
JPH0711033Y2 true JPH0711033Y2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=31333198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988102881U Expired - Lifetime JPH0711033Y2 (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | 船舶の上部構造物動揺吸収制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711033Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011145655A1 (ja) | 2010-05-20 | 2011-11-24 | 三菱重工業株式会社 | 輸送台船、洋上構造物設置システム及び洋上構造物設置方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61110688A (ja) * | 1984-11-02 | 1986-05-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 上部構造物分離型高速艇 |
-
1988
- 1988-08-03 JP JP1988102881U patent/JPH0711033Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011145655A1 (ja) | 2010-05-20 | 2011-11-24 | 三菱重工業株式会社 | 輸送台船、洋上構造物設置システム及び洋上構造物設置方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0224798U (ja) | 1990-02-19 |
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