JPH10247054A - 物体の角度制御装置 - Google Patents

物体の角度制御装置

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Publication number
JPH10247054A
JPH10247054A JP9065413A JP6541397A JPH10247054A JP H10247054 A JPH10247054 A JP H10247054A JP 9065413 A JP9065413 A JP 9065413A JP 6541397 A JP6541397 A JP 6541397A JP H10247054 A JPH10247054 A JP H10247054A
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JP
Japan
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axis cylinder
universal joint
axis
angle
movable body
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Application number
JP9065413A
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English (en)
Inventor
Shiro Suzuki
志郎 鈴木
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Toyo Kikai Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kikai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】各種機械や装置や設備の運転席、荷台類などの
ためのX軸とY軸の2軸での角度や姿勢の複雑な制御を
1空間内でしかも小型で簡単な構造により実現すること
ができる装置を提供すること。 【解決手段】基台2上の突台5を上方の可動体1とユニ
バーサルジョイント6によって連結し、該ユニバーサル
ジョイント6から離間した位置の基台上にはX軸及びY
軸シリンダ7及8をその軸線CL1’及びCL2’が夫
々ユニバーサルジョイント6の中心線CL1と合致する
又は直交線上に位置するように枢支させ、前記X軸シリ
ンダ7とY軸シリンダ8から伸びる傾斜したピストンロ
ッドをそれぞれ前記可動体1に枢支させ、かつ前記可動
体1にはこれの角度を検出する角度センサCを設け、こ
の角度センサCからの信号で前記X軸シリンダ7とY軸
シリンダ8の駆動制御を行なうようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一空間にて物体の2
軸方向の角度を制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】不整地や傾斜や凹凸の多い路面で物体を
水平に保ちながら搬送するような場合や、高所作業車輌
類のコンドラや荷台、あるいはモーターボートなどの船
舶の運転席や荷台を水平に維持したりするような場合に
は、そうした対象物を保持しつつ、角度や姿勢を少なく
とも2次元的に制御することが必要である。また最近で
は、コンピュータ技術の進歩により仮想現実を立体画像
として創成できるようになり、これに伴って、自動車、
オートバイ、ヨットなどの船舶、飛行物体、乗馬、ジェ
ットコースターなどのさまざまな動きや操縦法を疑似体
験させる試みが、シミュレーション施設やアミューズメ
ント施設やゲームマシンあるいは工業的実験装置などで
採用される傾向にある。この場合には体験者の位置する
架台、椅子などの対象物が画像中の当該運動物体の位置
や運転者の操作に応じて2次元的または3次元的に角度
や姿勢、方位が変位することが不可欠である。このよう
な保持と2軸での角度や方位の変化を実現するための機
械的手段として、従来では、たとえば多数本のサーボ式
並進型アクチュエータを相互に間隔をおいて縦配置し、
椅子、スタンド、馬の模型などを搭載した基台をそれら
並進型アクチュエータの作動ロッドと結合し、並進型ア
クチュエータを選択駆動することによって得ていた。こ
のため機構が非常に複雑で大型重量化し、装置および運
転コストが高価なるとともに、制御系も複雑になるとい
う問題があった。
【0003】本発明は前記のような問題点を解消するた
めに創案されたもので、その目的とするところは、X軸
とY軸の2軸での角度や姿勢の複雑な制御を1空間内で
しかも小型で簡単な構造により実現することができる装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、基台上に突台を設け、該突台を上方の可動体
とユニバーサルジョイントにより連結し、該ユニバーサ
ルジョイントから離間した位置の基台上にはX軸シリン
ダをその軸線が前記ユニバーサルジョイントの中心線と
合致するように枢支させる一方、ユニバーサルジョイン
トから離間した位置の基台上にはY軸シリンダをその軸
線が前記ユニバーサルジョイントの中心線と直交する線
上に位置するように枢支させ、前記X軸シリンダとY軸
シリンダから伸びる傾斜したピストンロッドをそれぞれ
前記可動体に枢支させ、かつ前記可動体にはこれの角度
を検出する角度センサを設け、この角度センサからの信
号で前記X軸シリンダとY軸シリンダの駆動制御を行な
うようにした構成としている。好ましくは、前記X軸シ
リンダとY軸シリンダのピストンロッドと可動体の連結
高さレベルはユニバーサルジョイントの中心とほぼ一致
している。基台はさらにZ軸用アクチュエータに支持さ
れていてもよいし、ターンテーブルなどに搭載されて回
転自在となっていてもよい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面に
基いて説明する。図1ないし図3は本発明を車輌運転の
シミュレーション装置に適用した実施例を示しており、
Aは本発明による角度制御装置を備えたシミュレーショ
ン用運転席であり、座席部A1とハンドルA2とアクセ
ル部A3とブレーキ部A4および速度計などの各種計器
類とを有している。Bはシミュレーション用運転席Aの
前方に設置された画像装置であり、少なくとも音声とと
もに二次元的または三次元的動画を連続的に映し出す画
像再生部B1と、シミュレーション用運転席Aにおいて
運転者が操作したときの3軸の操作量と画像再生部B1
からの画像との関係を記録する記録部や表示部を有して
いる。 前記シミュレーション用運転席Aは、本物の車
輌の前半部をそのまま利用したものであってもよいし、
実車輌と別に製作したものであってもよい。いずれにし
てもシミュレーション用運転席Aは、可動体として、座
席本体(またはこれを含む車体)を固定した可動テーブ
ルを有しており、該可動テーブル1の下方にこれと適度
の距離を隔てて基台2が配され、該基台2は固定面3に
Z軸シリンダ4を介して上下動可能に支えられている。
【0006】前記基台2には可動テーブル1の平面にお
ける任意の位置に対向するように所要高さの突台5が固
定されており、この突台5の上端部とテーブル1aの下
面が支点用のユニバーサルジョイント6によって連結さ
れている。前記ユニバーサルジョイント6は後述するX
軸シリンダ7とY軸シリンダ8と可動テーブル1とを枢
支する90度変位のピンタイプでもよいが、この実施例
では球面座60aとこれに嵌合する球面部材60bとを
有するボールジョイントを用いている。そして前記基台
2上の同一空間にはX軸シリンダ7とY軸シリンダ8が
Z軸方向に傾動可能(首振り可能に)配置されている。
詳しくは、ユニバーサルジョイント(この例ではボール
ジョイント)6から所要の距離を隔てた基台上でしかも
ユニバーサルジョイント6の平面中心を通る中心線CL
1上にブラケット7aを固定し、このブラケット7aに
平面において軸線CL1’がユニバーサルジョイント6
の中心を通る中心線CL1と合致するようにX軸シリン
ダ7を配しており、該X軸シリンダ7は、ブラケット7
aに支軸700により傾動可能に連結されている。
【0007】これに対して、ユニバーサルジョイント6
から所要の距離を隔てた基台上でしかもユニバーサルジ
ョイント6の前記中心線CL1と直交する中心線CL2
上にブラケット8aを固定し、このブラケット8aに平
面において軸線CL2’がユニバーサルジョイント6の
中心を通る中心線CL2と合致するようにY軸シリンダ
8を連結しており、Y軸シリンダ8は、ブラケット8a
に支軸800により傾動可能に連結されている。そし
て、前記X軸シリンダ7から突出するピストンロッド7
0の先端は、可動テーブル1aの所定位置、すなわち、
ボールジョイント6の平面中心を通る中心線CL1と一
致する線上にユニバーサルジョイント10を介して連結
されている。 また、Y軸シリンダ8から突出するピス
トンロッド80の先端も、可動テーブル1aの所定位
置、すなわち、ボールジョイント6の平面中心を通る中
心線CL2と一致する線上にユニバーサルジョイント1
1を介して連結されている。前記ユニバーサルジョイン
ト10,11はボール軸受でもよいが、この実施例では
可動テーブル1aの下面に90度の角度で位相をずらせ
た上下ピンジョイン部100,101を設け、ピストン
ロッド70,80の先端を下側のピンジョント部101
にZ軸方向で揺動可能に連結している。前記ピストンロ
ッド70,80のユニバーサルジョイント10,11に
対する連結点の高さレベルは可動テーブル1aの常態に
おける姿勢たとえば水平姿勢におけるボールジョイント
6の中心とほぼ合致していることが好ましい。
【0008】X軸シリンダ7とY軸シリンダ8及びZ軸
シリンダ4はスクリュー式のもの、油圧や空気圧などの
流体を作動源とする形式のものなど任意である。この実
施例では後者の形式のものが用いられており、そして外
部機構の簡易化のため、ポンプ、モータ,タンク、方向
切換弁などをケーシング内に組み付けた駆動ユニット
7’8’4’を保持具によりシリンダ本体と平行状に搭
載した一体型となっている。前記駆動ユニット7’,
8’,4’の方向切換弁などに対する制御用ケーブルは
外部のコントローラ9に電気的に接続されている。コン
トローラ9はCPUを有しており、これに前記ハンドル
A2とアクセル部A3とブレーキ部A4の動作量に則し
た可動テーブル1aと基台2の角度変化量ないし位置変
化量が記憶されており、また、ハンドルA2とアクセル
部A3とブレーキ部A4の動作量に対応する駆動ユニッ
ト7’,8’,4’の駆動量情報が記憶されている。そ
してコントローラ9から所要の駆動ユニット7’,
8’,4’に駆動信号を送ってX軸シリンダ7とY軸シ
リンダ8及びZ軸シリンダ4のいずれか所定のものを伸
長側または短縮側に作動させるようになっている。一
方、可動テーブル1aには角度センサCが取り付けられ
ている。この角度センサCとしては、この例では3次元
角度センサCが用いられており、可動テーブル1aの角
度の変位を自動的に検出し、設定姿勢と方位たとえば水
平からX軸の傾斜角(ロール角)、Y軸の傾斜角(ピッ
チ角)および方位角に変化が生じたときにそれを量的に
検出し、前記コントローラ9にフィードバック信号を送
るようになっている。なお、この例では基台2にも一軸
角度センサC’が搭載されており、基台2が設定レベル
から昇降したときにその変化量を前記コントローラ9に
フィードバック信号を送るようになっている。そして、
コントローラ9ではこれらの信号と前記駆動量情報が比
較され、その差異がなくなるように駆動ユニット7’,
8’,4’に駆動信号を送るようになっている。
【0009】図6ないし図8は本発明の第2実施例を示
している。この実施例は本発明を物品搬送車に適用した
もので、14は車体であり、シャーシ14aの前後部両
側に車輪14a,14bを有し、それら車輪14a,1
4b間にそれぞれゴムなどの弾性材からなるベルト14
cがかけまわされており、一方の車輪14aの車軸には
伝動要素が取り付けられ、これが車体14に搭載したエ
ンジンとブレーキを含む駆動機構12により駆動回転さ
れることで自走するようになっている。この実施例にお
いて、前記シャーシ14aは基台として機能しており、
後端部の車体幅方向中央部位には突台5が突設されてお
り、この突台5の上端部と可動テーブル(荷台)1とが
ボールジョイントで代表されるユニバーサルジョイント
6で結合されている。そして、前記突台5よりも前方の
シャーシ14aとりわけユニバーサルジョイント6のX
方向中心線CL1の延長線に合致するシャーシ14aの
幅方向中央線上にはブラケット7aが固定されており、
このブラケット7aに軸線がボールジョイント6のX方
向中心線CLに合致するようにX軸シリンダ7の後端部
が枢支され、それとともに可動体としての可動テーブル
1の下面には、ユニバーサルジョイント6のX方向中心
線CL2と合致するようにユニバーサルジョイント10
が設けられ、これにX軸シリンダ7のピストンロッド7
00が連結されている。また、前記シャーシ14aの後
端部とりわけユニバーサルジョイント6のY方向中心線
CL2の延長線と合致するシャーシ14aの幅方向端部
にはブラケット8aが固定されており、このブラケット
8aに対して、軸線がユニバーサルジョイント6のY方
向中心線CL2に合致するようにY軸シリンダ8の後端
部が枢支され、それとともに可動テーブル1の下面には
ユニバーサルジョイント6のY方向中心線CL2と合致
するようにユニバーサルジョイント11が設けられ、こ
れにY軸シリンダ8のピストンロッド800が連結され
ている。この構成は図4に示されている。なお、他の構
成は第1実施例と同じであるから、細部の説明は省略す
る。
【0010】可動テーブル1の所定位置には角度センサ
Cが取り付けられている。該角度センサ3もこの例では
3次元角度センサが用いられている。かかる角度センサ
Cは車体14に搭載したコントローラ9に接続されてお
り、角度センサCにより可動テーブル1の角度の変位を
自動的に検出し、設定姿勢と方位すなわち、水平からX
軸の傾斜角(ロール角)、Y軸の傾斜角(ピッチ角)お
よび方位角に変化が生じたときにそれを量的に検出し、
前記コントローラ9に信号を送るようになっている。一
方、前記コントローラ9の出力側は前記X軸シリンダ7
およびY軸シリンダ8の駆動ユニット7’,8’と電気
的に接続され、前記3次元角度センサCからの信号に応
じてX軸シリンダ7およびY軸シリンダ8を伸長側また
は短縮側に作動するようになっている。
【0011】前記角度センサCとしては、センサ部と演
算部とを有し、センサ部は、三次元空間で互いに直角な
3軸(X軸、Y軸およびZ軸)の周りの角速度を検出す
る第1ないし第3のジャイロと、該3軸に対応して配置
され課加速度を検出する第1ないし第3の加速度計とを
備えているものが好適である。ジャイロとしては圧電型
振動ジャイロが代表的であるが、光ファイバジャイロな
どであってもよい。加速度計としては加速度測定システ
ムをモノリシックチツプで実現した半導体製造装置プロ
セスでモノリシック加速度センサが好適である。前記ジ
ャイロおよび加速度計は原点設定機能を有し、所望の姿
勢ないし方位を原点とし、その位置からの相対位置と角
度を計測して信号を発するようになっている。また、演
算部は前記ジャイロからの角速度信号と加速度計からの
加速度信号とから姿勢角(X軸角度、Y軸角度)と方位
角(Z軸)および位置を演算するもので、たとえばマイ
クロプロセッサと、信号処理プログラムを収納したRO
Mと、演算した結果を記憶するRAMから構成され、セ
ンサ部からの出力信号をデジタル信号に変換し、ノイズ
を除去して増幅した所定の順序と周期で送られた処理信
号を所定のログラムに従って演算し、その結果を姿勢角
データ、方位角データおよび位置データとして出力する
ようになっている。すなわち、図6の実施例において
は、角度と走行速度および走行距離が測定され、データ
としてコントローラ9に送られるようになっている。な
お、図6の実施例において、物品搬送車が無人走行車で
ある場合には、走行経路がコントローラ9によつて設定
される。
【0012】第1実施例および第2実施例では、突台5
が内部を中空としたブラケット状をなし、Y軸シリンダ
8がその突台5中を斜め交差状に貫通して伸び、したが
って、平面的にはY軸シリンダ7の軸線CL2’ユニバ
ーサルジョイント6の中心線CL1と直交するライン上
に位置している。しかし、本発明はこの態様に限定され
るものではなく、X軸シリンダ7を突台5中を斜め交差
状に貫通して伸びるようにしてもよいのはもちろんであ
る。また、ユニバーサルジョイント6を中心としてこれ
と所定の距離を隔てた直角方向位置にX軸シリンダ7と
Y軸シリンダ8がそれぞれ配置されていてもよく、これ
も本発明に含まれる。また、本発明において、駆動ユニ
ット7’,8’,4’は別置きとしたタイプであっても
よい。第1実施例と第2実施例はあくまでも本発明の数
例であり、船舶、飛行物体、乗馬、ジェットコースター
などシミュレーション用、アミューズメント用、ゲーム
マシン用などの各種疑似体験装置類に適用される。ま
た、第2実施例の可動体(可動テーブル)1は水平ない
し所定の姿勢を常時維持する必要のある各種機械や装置
や設備、たとえば農業機械、林業機械、船舶、土木、建
設機械などの荷台、作業台、運転席類に適用し得る。こ
の場合には第2実施例のシャーシ10aを基台として用
いる。
【0013】
【作用】次に実施例に基いて本発明の作用を説明する。
第1実施例においては、疑似体験者が被支持体としての
座席に坐り、シミュレーション画像装置Bの画面に映し
出された画像たとえば道路などなどを見ながらハンドル
A2、アクセル部A2、ブレーキ部2Bを選択的に操作
するもので、そうした画像の変化たとえばカーブ、路面
のピッチングやローリングは基本信号としてコントロー
ラ9に記憶されているため、疑似体験者がハンドルA
2、アクセル部A2、ブレーキ部2Bを選択的に操作す
れば、それに応じた駆動信号がX軸,Y軸,Z軸のいず
れかまたは全部の各シリンダ7,8,4の駆動部に信号
が送られ、任意のピストンロッドが伸縮される。
【0014】可動テーブル1は一点がボールジョイント
からなるユニバーサルジョイント6で支えられるととも
に、X軸シリンダ7とY軸シリンダ8はそれぞれの軸線
がユニバーサルジョイント6を中心として直角ないし直
交する方向にあり、そうしたX軸シリンダ7とY軸シリ
ンダ8のピストンロッド70,80が可動テーブル1の
2点にユニバーサルジョイント10,11を介して連結
されているため、ユニバーサルジョイント6との3点支
持により安定した基準角度(たとえば水平)に設定され
る。可動テーブル1に疑似体験者の重さが加わると、Z
軸シリンダ4は縮み側に作動するが、可動テーブル1に
対する荷重の掛かり具合が一様である場合には、X軸シ
リンダ7とY軸シリンダ8は伸縮せず、もとの角度状態
および伸長状態を維持する。
【0015】いま、この状態で、アクセル部A2を踏み
込み、車を発進させる動作をした場合、加速モーメント
により可動テーブル1は図2において右下がりのモーメ
ントが生ずる。これを感知したコントローラ9からの信
号でX軸シリンダ7は伸長側に作動し、これによりX軸
シリンダ7はブラケット7aに対してZ軸方向に揺動し
つつピストンロッド70が伸長し、それにより可動テー
ブル1はユニバーサルジョイント6を支点として図1で
右下がり方向に角度変化する。このときに可動テーブル
1はその角度に応じた傾斜するためねじれが生ずる危険
があるが、Y軸シリンダ8のピストンロッド80はユニ
バーサルジョイント11を介して可動テーブル1に連結
されているため、ピストンロッド80が自軸の周りで回
転したことになり、これにより捻りモーメントを逃がす
ことができ、Y軸シリンダ8はX軸シリンダ7と同一空
間にありながら何も無理な荷重がかからず前記角度を維
持する。
【0016】この状態から、ハンドルA1を右に切って
旋回を行った場合、車速に応じた遠心力により可動テー
ブル1すなわち座席は傾きモーメントが生ずる。これを
感知したコントローラ9からの信号でY軸シリンダ8は
伸長側に作動する。これによりY軸シリンダ8はブラケ
ット8aに対してZ軸方向に揺動しつつピストンロッド
80が伸び、それにより可動テーブル1はユニバーサル
ジョイント6を支点として図3で左下がり方向に角度変
化する。この可動テーブル1の角度変化によりX軸シリ
ンダ7のピストン連結部分も同じ角度傾くが、この角度
の傾きによりユニバーサルジョイント10によってX軸
シリンダ7のピストンロッド70は自軸のまわりで回転
したことになり、したがって自動的に捻りモーメントを
逃がすことができ、X軸シリンダ7はY軸シリンダ8と
同一空間にありながら何も無理な荷重がかからず前記角
度を維持する。
【0017】また、画像上で直線を走行しつつブレーキ
部A3を踏んだような場合には、そのブレーキ力に応じ
て可動テーブル1はX軸方向の傾きモーメントが生ず
る。これを感知したコントローラ9からの信号でX軸シ
リンダ7は短縮側に作動する。これによりY軸シリンダ
8はブラケット7aに対してZ軸方向に揺動しつつピス
トンロッド80が短縮し、それにより可動テーブル1は
ユニバーサルジョイント6を支点として図1で左下がり
方向に角度変化する。このときにも可動テーブル1の傾
きによる捻りモーメントを逃がすことができる。さら
に、左にカーブを切りながらブレーキを踏んだ場合に
は、可動テーブル1は図3において左下がりとなりつつ
図2において左下がりに傾く。この場合には、X軸シリ
ンダ7とY軸シリンダ8が同時に作動し、Y軸シリンダ
8が伸長するとともにX軸シリンダ7が短縮する。この
場合にも、可動テーブル1の傾きにともなう捻りモーメ
ントはユニバーサルジョイント10,11により吸収さ
れるため、X軸シリンダ7とY軸シリンダ8が同一平面
状に存しながらそれらに無理が掛からずなめらかにシミ
ュレート運動が行われる。
【0018】前記のような可動テーブル1の姿勢と方位
の変化は角度センサCすなわちこの例では3次元角度セ
ンサによって自動的に計測、演算され、姿勢角データ、
方位角データおよび位置データとしてコントローラ9に
出力される。これにより疑似体験者のハンドルA2とア
クセル部A3とブレーキ部A4の操作量と実際の可動テ
ーブル1の姿勢と方位とが比較され、誤差がある場合に
は駆動ユニット7’,8’,4’に駆動信号が送られ、
マッチングされる。したがって、きわめて正確に疑似体
験を行なわせることができる。
【0019】第2実施例においては、可動テーブル1に
所望の物品Dたとえば液体を満たした容器、材木などを
配し、駆動機構12を作動してベルトからなるクローラ
14cを回転させ、図8のように路面Gを走行させるも
のであり、路面が平らなときには角度センサCの設定原
点状態であるため、駆動ユニット7’,8’には駆動信
号が出力されず、したがって、図6と図7の実線のよう
に可動テーブル1は水平状態を維持する。このときにユ
ニバーサルジョイント11,10の上部ピンがボールジ
ョイント6の中心と同レベルにあるため、互いの運動を
的確に逃がすことができる。すなわちX面の運動に対し
てY面の運動を逃がすことができ、逆にY面の運動に対
してX面の運動を逃がすことができる。そして、坂道、
不整地、悪路路面が変化して可動テーブル1が傾きを生
じそうになると、角度センサCが自動的にその姿勢の変
化量、方位の変化量を計測し、姿勢角データ、方位角デ
ータおよび位置データとしてコントローラ9に出力す
る。これによりコントローラ9では補正値が演算され、
水準がゼロすなわち水平となるようにコントローラ9か
らX軸シリンダ7又は/及びY軸シリンダ9の駆動部に
信号が送られ、ピストンロッド70又は/及び80が伸
縮される。このときにも前記したように可動テーブル1
の傾斜に伴う捻りモーメントをピストンロッド80又は
/及び70のユニバーサルジョイント11,10が吸収
するため、X軸シリンダ7とY軸シリンダ8が同一平面
内に存しながらそれらに無理が掛からずなめらかに可動
テーブル1の水平維持制御が行われ、物品Dは安定した
状態に保たれながら、搬送される。なお、搬送車が無人
搬送車である場合、その走行速度は通常の場合一定に設
定され、実際の速度は角度センサCによって計測され、
それを演算したコントローラ9からの出力で制御され
る。そして、走行経路も設定したものと実際に走行して
いる経路が角度センサCによって計測されるとともに比
較され、設定経路を走っていないと判断されたときには
コントローラ9に信号が送られて補正値が演算され、コ
ントローラ9から駆動機構12の左右のブレーキ制御部
たとえばリレーに数段階たとえば強、中、弱の選択信号
が送られ、それによりブレーキがかけられるとともに方
向転換され、設定経路を直進するように戻される。
【0020】
【発明の効果】以上説明した本発明によるときには、基
台2上に可動体1と連結したユニバーサルジョイント6
を有する突台5を設け、該ユニバーサルジョイント6か
ら離間した位置の基台上にはX軸シリンダ7をその軸線
CL1’が前記ユニバーサルジョイント6の中心線CL
1と合致するように枢支させる一方、ユニバーサルジョ
イント6から離間した位置の基台2上にはY軸シリンダ
8をその軸線CL2’が前記ユニバーサルジョイント6
の中心線CL1と直交する線上に位置するように枢支さ
せ、前記X軸シリンダ7とY軸シリンダ8から伸びる傾
斜したピストンロッド70,80をそれぞれ前記可動体
1に枢支させ、かつ前記可動体1にはこれの少なくとも
角度を検出する角度センサCを設け、この角度センサC
からの信号で前記X軸シリンダ7とY軸シリンダ8の駆
動制御を行なうようにしたので、シンプルで小型な構造
の角度制御装置とすることができ、性能がよくしかも安
価な各種疑似体験装置類や水平ないし所定の姿勢を常時
維持する必要のある各種機械や装置や設備を得ることが
できるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を概略的に示す側面図であ
る。
【図2】第1実施例の部分的拡大図である。
【図3】第1実施例の拡大背面図である。
【図4】図2のX−X線に沿う平面図である。
【図5】本発明における可動体と突台との取り合いを示
す部分切欠側面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す側面図である。
【図7】第2実施例の背面図である。
【図8】第2実施例の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 可動体 2 基台 5 突台 6 ユニバーサルジョイント 7 X軸シリンダ 8 Y軸シリンダ 10,11 ユニバーサルジョイント CL1,CL2 ボールジョイントの中心線 700,800 ピストンロッド C 角度センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台2上に突台5を設け、突台5を上方の
    可動体1とユニバーサルジョイント6によって連結し、
    該ユニバーサルジョイント6から離間した位置の基台上
    にはX軸シリンダ7をその軸線CL1’が前記ユニバー
    サルジョイント6の中心線CL1と合致するように枢支
    させる一方、ユニバーサルジョイント6から離間した位
    置の基台2上には、Y軸シリンダ8をその軸線CL2’
    が前記ユニバーサルジョイント6の中心線CL1と直交
    する線上に位置するように枢支させ、前記X軸シリンダ
    7とY軸シリンダ8から伸びる傾斜したピストンロッド
    70,80をそれぞれ前記可動体1に枢支させ、かつ前
    記可動体1にはこれの角度を検出する角度センサCを設
    け、この角度センサCからの信号で前記X軸シリンダ7
    とY軸シリンダ8の駆動制御を行なうようにしたことを
    特徴とする物体の角度制御装置。
  2. 【請求項2】可動体1が疑似体験装置類の運転席を含む
    請求項1に記載の物体の角度制御装置。
  3. 【請求項3】可動体1が水平ないし所定の姿勢を常時維
    持する必要のある各種機械や装置や設備の運転席、荷台
    類である請求項1に記載の物体の角度制御装置。
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