JPH07108811B2 - 磁気ヘッド用非磁性セラミックス材料 - Google Patents

磁気ヘッド用非磁性セラミックス材料

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JPH07108811B2
JPH07108811B2 JP1063582A JP6358289A JPH07108811B2 JP H07108811 B2 JPH07108811 B2 JP H07108811B2 JP 1063582 A JP1063582 A JP 1063582A JP 6358289 A JP6358289 A JP 6358289A JP H07108811 B2 JPH07108811 B2 JP H07108811B2
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邦夫 金井
幸雄 太田
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Hitachi Metals Ltd
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Hitachi Metals Ltd
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンポジット型磁気ヘッド用スライダー材、
特にMn−Znフェライト材よりなる磁気ヘッドコアを使用
したコンポジット型磁気ヘッドのスライダー材としての
非磁性セラミック材料に関するものである。
〔従来の技術〕 回転する磁気記録媒体に対しておおむね平行に浮上する
磁気ヘッドとして、近年、第1図(a)に示す非磁性体
からなるスライダー1の磁気記録媒体流出端側に設けた
溝3内に、第1図(b)に示す磁気ヘッドコア2を組み
込んでガラスにより接着し、第1図(c)のように組み
立てたコンポジット型磁気ヘッドが開発され、多く使用
されている。
しかして、上記スライダー1は、例えばTi−Ba系、Ti−
Ca系またはこれらに添加物を添加した組成からなる非磁
気セラミックス材により製作されたものである。また、
上記磁気ヘッドコア2は、例えばNi−Znフェライトまた
はMn−Znフェライトによって製作されたものである。
そして、スライダー1の溝3内に磁気ヘッドコア2を組
み込んでガラスで接着したとき、スライダー1と磁気ヘ
ッドコア2の熱膨張係数(a)に大きな差があると接着
したガラスに割れが入るため、スライダーの熱膨張係数
を磁気ヘッドコアの熱膨張係数に近付けるようにした材
料の開発がなされている(例えば特公昭52−9688号公報
参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来のセラミックス材は、熱膨張係数が磁気ヘッド
コアの熱膨張係数に近似したものであっても、スライダ
ーに形成するための加工、特に磁気ヘッドコアを組み込
むための溝を砥石により加工するときの研削抵抗が大で
加工性が悪く、多くの加工工数を要していた。
また、砥石による溝入れ加工により、第1図(a)にお
ける浮上面4の角部4aにチッピングが発生し、この中に
微細なごみが入り込んでガラス内にボイドを発生する原
因になったりしていた。
本発明は、磁気ヘッドコア材とて主に使用されるMn−Zn
フェライトの熱膨張係数(a120)と近似する熱膨張
係数を有し、加工性が良好でありまたさらにはチッピン
グの発生が少ない磁気ヘッド用非磁性セラミックス材料
を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するためになされた第1番目の発明は、
TiO2 45〜55 mol%、BaO 3〜16 mol%、CaO 30〜52 mol
%からなる組成を有することを特徴とするものである。
そして、また第2番目の発明は、上記に記載の組成物に
NiO、SrO、MgO、Y2O3、Al2O3、WO、MoO3、In2O3、ZrO2
のうちの1種または2種以上を合計量0.1〜6wt%含有せ
しめたことを特徴とするものである。
〔作用〕
第1番目の発明は、上記の組成とすることによって焼結
性が安定して低硬度となり、溝入れ加工時の研削抵抗が
減少して加工性が改善される。
また、第2番目の発明は、第1番目の発明の組成のもの
のほかに上記添加物を添加することにより、TiO2、Ba
O、CaOと化合物を作って結晶粒を微細化し、粒子間の空
孔を少なくして均一な材料となる。その結果、チッピン
グの発生が抑制される。
しかして、TiO2 45〜55 mol%、CaO 30〜52 mol%の範
囲外では焼結性が不安定になり、また、BaOは3 mol%未
満では加工性の改善が望めず、16 mol%を超えると、焼
結性が不安定になるので、それぞれ前記の範囲とした。
また添加物は、均質な材料にしてチッピングの発生を抑
制するためには前記の範囲にする必要がある。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
(実施例1) 主成分の原料であるTiO2、BaO、CaOを第1表の組成にな
るように秤量して、湿式混合を行ない、この混合物を1,
000〜1,150℃の温度で仮焼した。
ついで、この仮焼したものを湿式で微粉砕した後、これ
を造粒し60×30×13の寸法(mm)に成形した。
次にこの成形体を1,230〜1,300℃の温度で焼成し、これ
を熱間静水圧プレスした後、大気中で熱処理(アニー
ル)してセラミックス材料としてその試料を得た。
得られた試料について硬度、熱膨張係数(a)等の特性
を調べ、加工性およびMn−Znフェライトの熱膨張係数と
の近似性についての評価を行なった。
加工性の評価は、外周スライサーを用い、100mmφのス
チール砥石により40mm/minの送り速度で各試料に溝入れ
研削を行なったときの研削抵抗を測定し、これを比較す
ることにより行なった。
これらの結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように、本発明(第1番目の発明)
のセラミックス材料は、いずれも磁気ヘッドコア材料で
あるMn−Znフェライトの熱膨張係数と近似した熱膨張係
数を有するとともに、低硬度であって加工性が良好であ
り(研削抵抗が従来材および比較材に比し、その80%以
下)、加工工数の低減と磁気へッドの品質と信頼性の向
上に寄与しうることがわかるものである。
(実施例2) 主成分の原料であるTiO2、BaO、CaOのほかに第2番目の
発明における添加物を添加して第2表の組成になるよう
に配合して、実施例1と同様にして試料を作製した。
得られた試料について、実施例1にて研削抵抗を測定し
たときと同様にして溝入れ研削を行ない、研削後の角部
のチッピングの数(単位長さ当たりの個数)と大きさ
(最大長さ・μm)を測定してチッピングについての評
価を行なった。その結果を第2表に示す。
第2表から明らかなとおり、本発明(第2番目の発明)
のセラミックス材は、いずれもチッピングの発生が少な
く、磁気ヘッドコアをガラスによって溝内に接着したと
き気泡の発生を防止して品質の優れた磁気ヘッドを得る
ことができるものである。
〔発明の効果〕
上述のように本発明のセラミックス材料は、熱膨張係数
が磁気ヘッドチップの材料であるMn−Znフェライトと近
似するとともに、低硬度で加工性が良好であり、またさ
らに研削加工によるチッピングの発生を抑制しうるもの
であるから、スライダー製作時の加工工数を低減し、か
つ、磁気ヘッドとしての品質と信頼性の向上に寄与する
こと多大である。
【図面の簡単な説明】 第1図はコンポジット型磁気ヘッドの一例を示すもの
で、(a)はスライダーの斜視図、(b)は磁気ヘッド
コアの斜視図、(c)は組み立て後の斜視図である。 1:スライダー、2:磁気ヘッドコア、3:溝、4:浮上面、4
a:角部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】TiO2 45〜55 mol%、BaO 3〜16 mol%、Ca
    O 30〜52 mol%からなる組成を有することを特徴とする
    磁気ヘッド用非磁性セラミックス材料。
  2. 【請求項2】請求項1記載の組成物にNiO、SrO、MgO、Y
    2O3、Al2O3、WO、MoO3、In2O3、ZrO2のうちの1種また
    は2種以上を合計量0.1〜6 wt%含有せしめたことを特
    徴とする磁気ヘッド用非磁性セラミックス材料。
JP1063582A 1989-03-17 1989-03-17 磁気ヘッド用非磁性セラミックス材料 Expired - Lifetime JPH07108811B2 (ja)

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