JPH07108685B2 - 粉粒体の分割装置 - Google Patents

粉粒体の分割装置

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JPH07108685B2
JPH07108685B2 JP63280734A JP28073488A JPH07108685B2 JP H07108685 B2 JPH07108685 B2 JP H07108685B2 JP 63280734 A JP63280734 A JP 63280734A JP 28073488 A JP28073488 A JP 28073488A JP H07108685 B2 JPH07108685 B2 JP H07108685B2
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powder
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司郎 大村
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は一定量ずつ分包されるようになった散薬等の
粉粒体を、1包量ごとに分割する粉粒体の分割装置に関
するものである。
[従来の技術] 従来のこの種のものには、特公昭52−22598号公報に開
示された粉粒体分割機構があり、第5図にその概略を示
してある。
この粉粒体分割機構は、第5図に示すように、図示しな
いモータの駆動によって一方向に任意の速度で回転され
るターンテーブル22に、断面円弧状の凹溝23が環状に形
成され、また、図示しないモータの駆動によって一方向
に一定速度で回転される定速回転板24が、凹溝23を仕切
るようにして設けられている。
定速回転板24の周縁一部には、粉粒体を凹溝23に配分す
る際、凹溝23の仕切を逃がすための切欠25が形成され、
また、その回転軸線方向(すなわち環状凹溝23の接線方
向)に所定幅を有する掻落し部26が、定速回転板24の一
部に一体に固定されている。
このように構成された粉粒体分割機構は、まず、定速回
転板24の切欠25が凹溝25と向かい合って、それにより凹
溝23を仕切らないように位置決めした状態で、ターンテ
ーブル22を一方向に回転させながら、あらかじめ計量さ
れた粉粒体(一処方分の散薬)Aを図示しないホッパか
ら徐々に落下させると、ターンテーブル22の凹溝23内に
粉粒体Aが一様に配分される。
つぎに、粉粒体Aの配分が終了したら、定速回転板24を
一方向に定速回転させながら、ターンテーブル22を任意
の回転速度で回転させると、凹溝23内の粉粒体Aは凹溝
23を仕切る位置にきた定速回転板24によって環状凹溝23
の接線方向に堰止められたうえ、この堰止められた粉粒
体Aが、定速回転板24とともに回転する掻落し部26によ
って、その幅相当分だけ凹溝23からシュート34に掻落さ
れる。
そのため、この掻落し量(すなわち分割量)は、定速回
転板24の一定の回転速度に対して、ターンテーブル22の
回転速度を変動することによって加減されることとな
る。
すなわち、ターンテーブル22の回転速度を上げると、定
速回転板24によって堰止められる環状凹溝23の接線方向
が長くなって、粉粒体Aの量が増えるため、1回当たり
の掻落し量(すなわち1包量)が増えるとともに、ター
ンテーブル1周に対する分割数(すなわち分包される包
装数)が少なくなる。
また反対に、ターンテーブル22の回転速度を下げると、
定速回転板24によって堰止められる環状凹溝23の接線方
向長さが短くなって、粉粒体Aの量が減るため、1回当
たりの掻落し量(すなわち1包量)が減るとともに、タ
ーンテーブル1周に対する分割数(すなわち分包される
包装数)が多くなる。
たとえば、定速回転板24とターンテーブル22との回転数
の比を10:1とすると、掻落し部26は凹溝23全周を10分割
することとなり、この場合、ホッパからターンテーブル
22に供給して配分された粉粒体Aは、掻落し部26によっ
て10分割してシュート34に掻落されることとなる。
そして、シュート34に掻落された粉粒体Aは、シュート
34の下方に設置された図示しない適宜の包装装置によっ
て、1回分ごとの掻落し量がそれぞれ1包ずつに分包さ
れるようになっている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来のものは、1包分の粉粒
体Aを1回の掻落し動作で分割するようになっているた
め、分割数がきわめて多い特殊な場合を除き、1包分の
粉粒体Aを分割する際、掻落し部26の作動に先立って、
凹溝23内の粉粒体Aのうち1包分に相当する量の粉粒体
Aを定速回転板24で堰止めることが必要不可欠であり、
そのため、取り扱う粉粒体Aの分割数が比較的少ない場
合はもちろん一般的な場合であっても、また、その分量
が比較的多い場合はもちろん一般的な場合であっても、
さらに、両者が複合した場合はとりわけ、分割量に大き
な誤差が生じることが避けられない。
すなわち、定速回転板24で凹溝23を仕切った状態で、タ
ーンテーブル22を回転させることによって粉粒体Aを環
状凹溝23の接線方向に堰止めた場合、粉粒体Aは、まず
定速回転板24の付近から堰止められるが、ターンテーブ
ル22の回転にともなって堰止め量が増えるにしたがい、
次第に定速回転板24から離れた位置まで堰止められ、や
がて、掻落し部26の幅を超えた位置(すなわち掻落し部
26の作動領域よりも手前)でも堰止められることとな
る。
そのため、定速回転板24の回転にともなって掻落し部26
が作動しても、その作動によって掻落される粉粒体Aの
量は堰止められた粉粒体Aの一部に限られ、堰止められ
た残りの粉粒体Aは掻落されず、その結果、1回目の掻
落し量(すなわち1包目の分割量)は、あらかじめ決め
られた分包すべき1包量に比べて明らかに少なくなり、
また反対に、最終回目の掻落し量(すなわちn包目の分
割量)は、あらかじめ決められた分包すべき1包量に比
べて明らかに多くなってしまうことが避けられない等の
問題点があった。
この発明は上記従来のもののもつ問題点を解決して、取
り扱う粉粒体の分割数が比較的少ない場合であっても、
1包目から最終包(n包)目までのすべての1包量に実
質的な誤差を生じさせずに、均等に分割することのでき
る粉粒体の分割装置を提供することを目的とするもので
ある。
[課題を解決するための手段] この発明は上記目的を達成するため、ターンテーブルに
環状に形成された凹溝内に配分された粉粒体を、前記凹
溝の曲率中心のまわりに回転する切出装置によって分割
するようになった粉粒体の分割装置において、前記切出
装置を、支持体の外周に、所定の切出幅を有する複数の
切出部材を、切出装置の回転方向に沿って互いに間隔を
隔てて均等に装着して構成したものである。
[作用] この発明は上記手段を採用したことにより、粉粒体の分
割数に応じて、それに適した個数の切出部材を使用する
ことにより、いかなる分割数に対しても、粉粒体を凹溝
内でその接線方向に堰止めることが実質的に回避され、
そのため、取り扱う粉粒体の分割数の多少にかかわら
ず、各分割量には1包目から最終包(n包)目まで実質
的な誤差が生じないこととなる。
[実施例] 以下、図面に示すこの発明の実施例について説明する。
第1〜4図はこの発明の一実施例を示し、この粉粒体の
分割装置は、モータ1の駆動によって一方向に回転され
るターンテーブル2に、断面円弧状の凹溝3が環状に形
成され、ターンテーブル2の上方には、モータ4の駆動
によって一方向に回転される切出装置5が設けられてい
る。
切出装置5は、その回転中心が凹溝3の曲率中心に一致
する分割位置と、分割位置から離間した待避位置との間
を、適宜の移動手段によって移動可能に配置されてい
る。
また切出装置5は、その回転中心のまわりに回転するよ
うになった複数(第1図に示すものは4個)の切出部材
(スクレーパ)6(6a、6b、6c、6d)を具え、これらの
切出部材6(6a、6b、6c、6d)は、回転方向に沿って同
一の向きに、しかも互いに均等な間隔を隔てて配置され
ている。
各切出部材6は、おのおの凹溝3の曲率に対応した円弧
状の側縁7を有する2枚の側板8、8を、ほぼ長方形を
なす切出板9の両側に連設したものであり、切出板9の
外方端には切出端縁10が形成されている。
各切出部材6は、切出装置5が分割位置にあるとき、両
側板8、8の側縁7、7が、凹溝3の曲率に対応した円
周上に位置して、両側板8、8が、切出準備位置(第2
図に1点鎖線6pとして示す位置)で凹溝3内に侵入し始
めるとともに、切出板9が、切出開始位置(第2図に2
点鎖線6qとして示す位置)で抑角θ(0<θ<∠R)を
なし、かつ、切出完了位置(第2図に実線6aとして示す
位置)でほぼ垂直をなすように切出装置5に装着されて
いる。
そして、切出部材6(6a、6b、6c、6d)の個数は、凹溝
3に沿った粉粒体Aの分割数に応じて任意に選定できる
ように、すべての切出部材6(6a、6b、6c、6d)が一体
となって、切出装置5に着脱可能に装着されている。
すなわち、第3図に示すような種々の個数の切出部材6
(6a、6b)、6(6a、6b、6c)、…が用意されていて、
これらのなかから、凹溝3に沿った粉粒体Aの分割数に
応じた適切な切出部材6を選んで、切出装置5に装着し
て使用するようになっている。
ターンテーブル2を一方向に回転させるモータ1と、切
出装置5を一方向に回転させるモータ4とは、粉粒体A
を分割する際、切出装置5の回転数とターンテーブル2
の回転数との比が、切出部材6(6a、6b、6c、6d)の全
切出幅4W(すなわち4個の各切出部材6の切出幅Wの合
計値)と凹溝3の全長Lとの比の逆数を下回らない速度
で、切出装置5およびターンテーブル2を回転させるよ
うに、回転数調整装置11および速度調整装置12によっ
て、回転速度および相対回転数が任意に調整できるよう
になっている。
すなわち、たとえば、各切出部材6の切出幅Wと凹溝3
の全長Lとの比が1:40であって、そのため切出部材6a、
6b、6c、6dの全切出幅4Wと凹溝3の全長Lとの比が1:10
であるとすると、切出装置5の回転数とターンテーブル
2の回転数との比が10:1を下回らない速度、すなわち、
ターンテーブル2が1回転する間に、切出装置5が10回
以上回転する速度で、切出装置5およびターンテーブル
2を回転させれば、粉粒体Aの堰止め現象は回避され
る。
このとき、ターンテーブル2が1回転する間に、切出装
置5がちょうど10回転する場合には、切出装置5が1/4
回転するごとに各切出部材6が凹溝3における前回の切
出部分に隣接した部分を切出すこととなって、切出部分
どうしが互いに全く重なり合わないため、切出部分に隣
接した部分の粉粒体Aが切出部分に向けてこぼれること
が全くないか、またはあっても実質的に無視できる程度
であれば、切出装置5をちょうど10回転させればよいこ
とになる。
しかし、一般には、切出部分に隣接した部分の粉粒体A
が切出部分に向けて実質的にこぼれることが予想される
ため、このこぼれた部分を含めて前回の切出部分に隣接
した部分を切出すように、すなわち切出部分どうしが互
いに一部オーバーラップするように、切出装置5の回転
数を10回転よりも大きく設定することが好ましい。
そして、切出装置5の回転数を10回転よりも大きく、具
体的に何回転に設定すればよいかについては、取り扱う
粉粒体Aのこぼれやすさの程度と、分割数とに応じて任
意に設定すればよく、そのため、ターンテーブル2が1
回転するのに対して、切出装置5を10回転以上任意の回
転数に設定できるように、モータ1とモータ4との相対
回転数を任意に調整する回転数調整装置11が設けられて
いる。
また、切出装置5の回転速度が速すぎると、切出部材6
が粉粒体Aに対して激しく作用して粉粒体Aの無用な飛
散を生じさせるため、切出装置5の回転速度を、取り扱
う粉粒体Aの飛散しやすさの程度に応じて任意に設定で
きるように、モータ4の回転速度を任意に調整する速度
調整装置12が設けられている。
したがって、速度調整装置12によって、取り扱う粉粒体
Aの飛散しやすさの程度に応じてモータ4の回転速度を
任意に調整するとともに、回転数調整装置11によって、
取り扱う粉粒体Aのこぼれやすさの程度と、分割数とに
応じてモータ1とモータ4との相対回転数を任意に調整
し、さらに、分割数に応じて適切な個数の切出部材6を
選んで切出装置5に装着することによって、切出装置5
およびターンテーブル2を最適の回転速度で回転させる
ことができるようになっている。
とはいえ、粉粒体Aの堰止め現象は微塵も生じてはなら
ないというものではなく、堰止め現象が仮にあったとし
ても、切出装置5による切り出し動作に基づく分割量に
誤差が生じない範囲内であれば、実質的に無視できるも
のであることは当然である。したがって、前記の例でい
えば、ターンテーブル2が1回転する間に、切出装置5
が10回転までは回転せず、それよりやや少ない回転しか
しなくても、分割量に誤差が生じない範囲内で回転数を
設定することが可能であることはいうまでもないことで
ある。
つぎに上記のものの作用について説明する。
まず、モータ1の駆動によってターンテーブル2を一方
向に回転させながら、あらかじめ計量された粉粒体(一
処方分の散薬)Aをホッパ13から徐々に落下させると、
ターンテーブル2の凹溝3内に粉粒体Aが一様に配分さ
れる。
このとき、切出装置5は、分割位置から離間した待避位
置にあって、粉粒体の配分動作を妨げないようになって
いる。
つぎに、ターンテーブル2の凹溝3内に粉粒体Aが一様
に配分されたら、切出装置5を分割位置に位置決めした
のち、モータ4の駆動によって切出装置5を一方向に回
転させながら、モータ1の駆動によってターンテーブル
2を一方向に回転させる。
このとき、速度調整装置12によって、取り扱う粉粒体A
の飛散しやすさの程度に応じてモータ4の回転速度を任
意に調整するとともに、回転数調整装置11によって、取
り扱う粉粒体Aのこぼれやすさの程度と、分割数とに応
じてモータ1とモータ4との相対回転数を任意に調整
し、さらに、分割数に応じて適切な個数の切出部材6を
選んで切出装置5に装着することによって、切出装置5
の回転数とターンテーブル2の回転数との比が、切出部
材6(6a、6b、6c、6d)の全切出幅4W(すなわち4個の
各切出部材6の切出幅Wの合計値)と凹溝3の全長Lと
の比の逆数を下回らない最適の回転速度で、切出装置5
およびターンテーブル2を回転させる。
すると、切出装置5の回転にともない、各切出部材6は
まず、切出準備位置(第2図に1点鎖線6pとして示す位
置)において、両側板8、8が凹溝3の曲率に沿って凹
溝3内に侵入し始めるため、所定の切出幅Wの粉粒体A
が残りの粉粒体Aと仕切られて区分される。
つぎに、切出部材6はさらに回転して、切出板9の切出
端縁10が凹溝3の内周縁に接する切出開始位置(第2図
に2点鎖線6qとして示す位置)に到達する。
この切出開始位置において、切出板9が抑角θ(0<θ
<∠R)をなすため、たとえば粉粒体Aの配分量が多く
て、そのため粉粒体Aが凹溝3から上方へ盛り上がって
いるような場合であっても、切出開始位置に到達するよ
り手前で切出板9が粉粒体Aに接することがなく、その
ため、粉粒体Aは切出動作が開始されるまで切出板9か
ら無用の外力を受けることがない。
続いて、切出部材6がさらに回転すると、両側板8、8
間に仕切られた粉粒体Aは、切出板9によって凹溝3の
外周に向けて移動されたうえ、凹溝3の外周縁からシュ
ート14に向けて外方へ落下される。
このとき、切出完了位置(第2図に実線6aとして示す位
置)において、切出板9がほぼ垂直をなすため、たとえ
ば切出板9が切出完了位置において斜め上方を向くよう
になった従来のものに比べて、粉粒体Aの飛散は最少限
に抑えられることとなる。
そして、分包する1包量がたとえば切出量1回分に相当
する場合は、切出装置5が1/4回転するたびに、その間
にシュート14に向けて切出された1回分の粉粒体Aが、
シュート14の下方に設置された適宜の包装装置15によっ
て、1包にまとめて分包されることとなる。
また、分包する1包量がたとえば切出量2回分に相当す
る場合には、切出装置5が1/2回転するたびに、その間
にシュート14に向けて切出された2回分の粉粒体Aが、
シュート14の下方に設置された適宜の包装装置15によっ
て、1包にまとめて分包されることとなる。
このようにして、凹溝3内の粉粒体Aを1分割につきた
とえば2回ずつ切り出して順次分割していった場合、最
後の1分割は、最初の1回目の切出部分へのこぼれを考
慮して、1回多い3回の切出によって分割することが好
ましく、そのようにすれば、凹溝3に配分された粉粒体
Aの全量が、あらかじめ決められた分割数に、それぞれ
均等に分割されることとなる。
ここで、切出装置5が4つの切出部材6a、6b、6c、6dに
よって構成されていることの利点を、単一の切出部材6
によって構成されている場合と比較すると、つぎのよう
である。
すなわち、切出装置5が4つの切出部材6a、6b、6c、6d
によって構成されている場合、切出部材6a、6b、6c、6d
の各切出幅Wと凹溝3の全長Lとの比が1:40であって、
そのため切出部材6a、6b、6c、6dの全切出幅4Wと凹溝3
の全長Lとの比が1:10であるとすると、切出装置5の回
転数とターンテーブル2の回転数との比が10:1を下回ら
ない速度、すなわち、ターンテーブル2が1回転する間
に、切出装置5が10回以上回転する速度で、切出装置5
およびターンテーブル2を回転させることが必要であ
る。
これに対して、切出装置5が単一の切出部材6によって
構成されている場合、切出部材6の切出幅Wと凹溝3の
全長Lとの比が1:40であるとすると、切出装置5の回転
数とターンテーブル2の回転数との比が40:1を下回らな
い速度、すなわち、ターンテーブル2が1回転する間
に、切出装置5が40回以上回転する速度で、切出装置5
およびターンテーブル2を回転させることが必要であ
る。
ところが、切出装置5の回転速度が速すぎると、切出部
材6が粉粒体Aに対して激しく作用して粉粒体Aの無用
な飛散を生じさせるため、切出装置5の回転速度は、取
り扱う粉粒体Aの飛散しやすさの程度に応じて、上限が
決められてしまうものである。
換言すれば、取り扱う粉粒体Aの飛散しやすさの程度に
応じて、回転速度の上限が決められてしまう切出装置5
の回転数に対して、単一の切出部材6によって構成され
た切出装置5の場合は、その1/40以下の回転数でしかタ
ーンテーブル2を回転させることができないのに対し、
4つの切出部材6a、6b、6c、6dによって構成された切出
装置5の場合は、1/10以下の回転数(すなわち単一の切
出部材6の場合の4倍に相当する回転数)でターンテー
ブル2を回転させることができる。
したがって、4つの切出部材6a、6b、6c、6dによって構
成された切出装置5は、単一の切出部材6によって構成
された切出装置5に比べて、ターンテーブル2の回転数
を4倍にすることができ、その結果、粉粒体Aの分割作
業の能率を飛躍的に高められることとなる。
しかも、分割数に応じて適切な個数の切出部材6を選ん
で切出装置5に装着することによって、切出装置5およ
びターンテーブル2を、分割数に対応したつねに最適の
回転速度で回転させることができることとなる。
なお、上記実施例では、切出部材6a、6b、6c、6dの全切
出幅4Wと凹溝3の全長Lとの比を1:10とし、そのため、
切出装置5の回転数とターンテーブル2の回転数との比
が10:1を下回らない速度、すなわち、ターンテーブル2
が1回転する間に、切出装置5が10回以上回転する速度
で、切出装置5およびターンテーブル2を回転させるよ
うにしたが、切出部材6a、6b、6c、6dの全切出幅4Wと凹
溝3の全長Lとの比、したがって切出装置5の回転数と
ターンテーブル2の回転数との比は、これに限定するも
のでない。
また、ターンテーブル2の回転は、切出装置5が切出準
備位置(第2図に1点鎖線6pとして示す位置)から切出
完了位置(第2図に実線6aとして示す位置)に到達する
までの間一時停止させて、ターンテーブル2を間欠回転
させるようにしてもよいし、あるいは連続回転させるよ
うにしてもよく、また、切出装置5についても、間欠回
転あるいは連続回転が可能である。
また、上記実施例では、ターンテーブル2の凹溝3に粉
粒体Aを配分する際、切出装置5を、分割位置から離間
した待避位置に待避させて、粉粒体Aの配分動作を妨げ
ないようにしたが、分割位置に配置したまま、隣り合う
切出部材6、6の間の間隔部分を凹溝3に対応するよう
に位置させることによって、粉粒体Aの配分動作を妨げ
ないようにしてもよい。
さらに、上記実施例では、ホッパ13から凹溝3に粉粒体
Aを直接配分するようにしたが、これに限定するもので
はなく、適宜の手段を介して配分するようにしてもよ
い。
[発明の効果] この発明は上記のように構成したので、粉粒体の分割数
に応じて、それに適した個数の切出部材を使用すること
により、いかなる分割数に対しても、粉粒体を凹溝内で
堰止めずに分割することができ、そのため、取り扱う粉
粒体の分割数に多少にかかわらず、各分割量には1包目
から最終包(n包)目まで実質的な誤差を生じさせず
に、均等に分割することができ、さらに、切出装置をつ
ねに1個の切出部材で構成した場合に比べて、粉粒体の
分割作業を能率を向上させることができる等のすぐれた
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す概略的説明図、第2
図は第1図のものの要部の拡大説明図、第3図は切出装
置が具えた種々の個数の切出部材を示す説明図、第4図
は第1、2図のものの概略的平面図、第5図は従来の粉
粒体分割機構の要部の概略図である。 1……モータ、2……ターンテーブル 3……凹溝、4……モータ 5……切出装置、6、6a、6b、6c、6d……切出部材 7……側縁、8……側板 9……切出板、10……切出端縁 11……回転数調整装置、12……速度調整装置 13……ホッパ、14……シュート 15……包装装置 22……ターンテーブル、23……凹溝 24……定速回転板、25……切欠 26……掻落し部、34……シュート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ターンテーブルに環状に形成された凹溝内
    に配分された粉粒体を、前記凹溝の曲率中心のまわりに
    回転する切出装置によって分割するようになった粉粒体
    の分割装置において、前記切出装置を、支持体の外周
    に、所定の切出幅を有する複数の切出部材を、切出装置
    の回転方向に沿って互いに間隔を隔てて均等に装着して
    構成したことを特徴とする粉粒体の分割装置。
JP63280734A 1988-11-07 1988-11-07 粉粒体の分割装置 Expired - Lifetime JPH07108685B2 (ja)

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JPH02127204A JPH02127204A (ja) 1990-05-15
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JP5127071B2 (ja) * 2009-10-19 2013-01-23 高園産業株式会社 散薬分割装置
JP6207482B2 (ja) * 2014-08-19 2017-10-04 株式会社トーショー 散薬掻出機構および散薬分包機

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JPH02127204A (ja) 1990-05-15

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