JP2011063307A - 切り出し計数装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 錠剤などの被計数物の正確な所定数の切り出しを可能とする切り出し計数装置を提供する。
【解決手段】 錠剤などの粒体からなる被計数物2を収納するホッパ3と、このホッパの排出部3aに連結されて、被計数物2を切り出す切り出し筒4と、この切り出し筒4を回転させる電動機である回転手段5と、切り出し筒4から排出された被計数物2を計数する計数用センサ16と、切り出し筒4の排出側の端部4dに設けられた計数アダプタ4cとを備え、計数アダプタ4cは、切り出し筒4の排出側の端部4dに挿入可能な円筒形で形成され、円筒形の内側には円筒中心軸方向に沿って複数の溝4caが設けられ、溝4caは、粒体の形状に合った形状で円筒軸中心に対して放射状で等間隔に設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】 錠剤などの粒体からなる被計数物2を収納するホッパ3と、このホッパの排出部3aに連結されて、被計数物2を切り出す切り出し筒4と、この切り出し筒4を回転させる電動機である回転手段5と、切り出し筒4から排出された被計数物2を計数する計数用センサ16と、切り出し筒4の排出側の端部4dに設けられた計数アダプタ4cとを備え、計数アダプタ4cは、切り出し筒4の排出側の端部4dに挿入可能な円筒形で形成され、円筒形の内側には円筒中心軸方向に沿って複数の溝4caが設けられ、溝4caは、粒体の形状に合った形状で円筒軸中心に対して放射状で等間隔に設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、錠剤などの粒体を計数して袋詰めする切り出し計数装置に関し、例えば、切り出し筒の排出側の端面に錠剤を個別に切り出す溝や羽付きの計数アダプタを設けることによって、個片形状の錠剤の正確な所定数の切り出しを可能とし、被計数物の過剰または過少切り出しによるコスト高や不良品処置の手間などを解消できる切り出し計数装置を提供することができる。
従来の切り出し計数装置として、例えば、微粒や粉状のかやくを袋に収納するなど計量して小袋に袋詰めする切り出し秤量装置を用いて、錠剤などの小粒の粒体の秤量値を1個当たりの重さを用いて所定数だけ小袋に袋詰めする切り出し計数装置がある。以下にその計数を行わせる切り出し秤量装置を説明する。
図6は、従来の切り出し秤量装置の概略を示す正面断面図である。
図6に示すように、切り出し秤量装置110は、被秤量物111を収納するホッパ112と、このホッパ112の排出部112aに連結されて、被秤量物111を切り出す下方傾斜した適度な長さの切り出し筒113と、この切り出し筒113を回転させる回転手段(モータ回転機構)115と、排出口116aに開閉蓋117が設けられて、切り出し筒113から投下された被秤量物111を受ける受け部材116と、この受け部材116が受けた被秤量物111を秤量する秤量器118と、受け部材116に設けられた開閉蓋117を開閉する開閉手段(ソレノイド)119とを備えている。
なお、ここでいう被秤量物111とは、ホッパ112内から切り出し可能な粉粒体、片状体、小塊状体などをいう。
図6は、従来の切り出し秤量装置の概略を示す正面断面図である。
図6に示すように、切り出し秤量装置110は、被秤量物111を収納するホッパ112と、このホッパ112の排出部112aに連結されて、被秤量物111を切り出す下方傾斜した適度な長さの切り出し筒113と、この切り出し筒113を回転させる回転手段(モータ回転機構)115と、排出口116aに開閉蓋117が設けられて、切り出し筒113から投下された被秤量物111を受ける受け部材116と、この受け部材116が受けた被秤量物111を秤量する秤量器118と、受け部材116に設けられた開閉蓋117を開閉する開閉手段(ソレノイド)119とを備えている。
なお、ここでいう被秤量物111とは、ホッパ112内から切り出し可能な粉粒体、片状体、小塊状体などをいう。
また、この切り出し秤量装置110は、ホッパ112の排出部112aと切り出し筒113との間に、被秤量物111の切り出し調整可能な筒状のアタッチメント141を着脱可能に設けるように構成されている。このアタッチメント141は、内部流路の内径を異ならせて被秤量物111の切り出し調整をするものである。
このアタッチメント141には、ホッパ112側の端部に被秤量物111の切り出し突起141aが設けられ、また、ホッパ112側の排出部112aに被秤量物111の切り出し螺旋体141dが設けられている。
このアタッチメント141には、ホッパ112側の端部に被秤量物111の切り出し突起141aが設けられ、また、ホッパ112側の排出部112aに被秤量物111の切り出し螺旋体141dが設けられている。
これによってホッパ112の排出部112aから排出された被秤量物111は、回転手段115により回転している下方傾斜した切り出し筒113から、連続的に切り出されて受け部材116内に投下され、秤量器118により秤量され、所定重量に達したら開閉手段119により受け部材116の開閉蓋116aを開いて、秤量された被秤量物111を排出するので、正確な所定量の切り出しができて、被秤量物111の過剰または過少切り出しによるコスト高や不良品処置の手間などを解消できる。ここで、特に回転する下方傾斜した適度な長さの切り出し筒113内を被秤量物111が徐々に流れるので、被秤量物111の均一化が行なわれ、切り出し筒113の下端から定量排出が行なわれる。また、切り出し量の調整は、切り出し筒113の回転速度及び/又は傾斜を変えることによって可能である。
また、ホッパ112の排出部112aと切り出し筒113との間に着脱可能なアタッチメント141を装着するので、ホッパ内の被秤量物を切り出し筒113内へ導入する切り出し調整が、被秤量物111の大きさや形状などの品種に応じてできる。
さらに、ホッパ112の排出部112aから排出された流動性の良い被秤量物(例えば胡麻)111は、アタッチメント141を通過する際に、その内径が異なる(有効通過断面積が異なる)内部流路を通過して流量調整されるので、粒径の小さな被秤量物111の流量調整が容易にできる。
そして、切り出し筒113と共にアタッチメント141が回転すると、その切り出し突起141aが、例えばホッパ112の排出部112a付近にある固まった被秤量物111を掻き崩すので、切り出しにおいて、被秤量物111がホッパ112の排出部112a付近で詰まり難い。
また、切り出し筒113と共にアタッチメント141が回転すると、その切り出し螺旋体141dが所定方向へ回転するが、切り出し螺旋体141dの曲がり方向と同一方向に回転する場合には、ホッパ112の排出部112a付近にある被秤量物111の切り出し筒113側への流入を促進し、また切り出し螺旋体141dの曲がり方向と反対方向に回転する場合には、ホッパ112の排出部112a付近の被秤量物111の切り出し筒113側への流入を抑制し、被秤量物111の品種に合わせて、その回転方向を正逆選択することにより、被秤量物111の切り出し調整の幅が広がる。このようにホッパ112内の被秤量物111を、軸芯aが下方傾斜した切り出し筒113を、回転手段130により回転させながら、徐々に受け部材116に投下し、それを秤量器118により秤量するようにしたので、正確な所定量の切り出しができて、被秤量物111の過剰または過少切り出しによるコスト高や不良品処置の手間などを解消できる。
特に、ホッパ112の排出部112aに着脱可能に装着されたアタッチメント141により、ホッパ112内の被秤量物111を切り出し筒113内へ導入する切り出し調整が、被秤量物111の大きさや形状などの品種に応じて簡単にできる(特許文献1参照)。
特に、ホッパ112の排出部112aに着脱可能に装着されたアタッチメント141により、ホッパ112内の被秤量物111を切り出し筒113内へ導入する切り出し調整が、被秤量物111の大きさや形状などの品種に応じて簡単にできる(特許文献1参照)。
しかしながら、微粒や粉状のかやくを袋に収納するなど計量して小袋に袋詰めする切り出し秤量装置を用いて、錠剤などの小粒の粒体を計量して所定量を小袋に袋詰めて所定数の錠剤の計数に兼用した場合に一個でも計数を間違うと再工事をしなければならず余分な工数が発生する可能性があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、切り出し筒の排出側の端部に複数の溝や羽を備えた計数アダプタを設けることによって、錠剤などの被計数物の正確な所定数の切り出しを可能とし、被計数物の過剰または過少切り出しによるコスト高や不良品処置の手間などを解消できる切り出し計数装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明の切り出し計数装置1は、錠剤などの粒体からなる被計数物2を収納するホッパ3と、このホッパ3の排出部3aに連結されて、前記被計数物2を切り出す切り出し筒4と、この切り出し筒4を回転させる回転手段5と、前記切り出し筒4から排出された前記被計数物2を計数する計数用センサ16と、前記切り出し筒4の排出側の端部4dに被計数物2を個別に収納する溝4caを有し円筒形で回転可能に設けられた計数アダプタ4cと、を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の切り出し計数装置1であって、前記計数アダプタ4cは、前記切り出し筒4の排出側の端部4dに挿入可能な円筒形で形成され、前記円筒形の内側には前記円筒中心軸方向に沿って複数の溝4caが設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の切り出し計数装置1であって、前記計数アダプタ4cは、円筒形の基部4gと、前記基部4gから前記基部4gの円筒中心軸方向に沿って等間隔に設けられた複数の突起4fと、前記基部4g及び前記突起4fの外周の少なくとも一部を囲う囲い部4eと、を備え、隣接する2つの前記突起4fと、前記囲い部4eとの間に溝4caが形成されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2または請求項3に記載の切り出し計数装置1であって、前記溝4caは前記円筒軸中心に対して放射状に形成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項2または請求項3に記載の切り出し計数装置1であって、前記溝4caは等間隔に設けられていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項3に記載の切り出し計数装置1であって、前記溝4caは隣接する2個の羽状の突起4cbで形成されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1に記載の切り出し計数装置1であって、前記計数アダプタ4cは、ジュラコンで形成されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1に記載の切り出し計数装置1であって、前記切り出し筒4から排出された前記被計数物2を受ける受け部材6と、この受け部材6の排出側に設けられた開閉蓋8と、この開閉蓋8を開閉する開閉手段9と、を備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、錠剤などの粒体からなる被計数物を切り出す切り出し筒の排出側の端部に計数アダプタを設けることによって、錠剤などの粒体の正確な所定数の切り出しができ、被計数物の過剰または過少切り出しによるコスト高や不良品処置の手間などを解消できる切り出し計数装置を提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、計数アダプタを切り出し筒の排出側の端部4dに挿入可能な円筒形に形成し、円筒形の内側には円筒中心軸方向に複数の溝を設けることによって、粒体が溝にきちんと収まり正確な所定数の切り出しができ、被計数物の過剰または過少切り出しによるコスト高や不良品処置の手間などを解消できる。
請求項3に係る発明によれば、溝が粒体の形状に合った形状に形成されることによって、被計数物である錠剤などの粒体が溝にきちんと収まり正確な所定数の切り出しができ、被計数物の過剰または過少切り出しによるコスト高や不良品処置の手間などを解消できる。
請求項4に係る発明によれば、溝を円筒軸中心に対して放射状に形成することによって、正確な所定数の切り出しができ、被計数物の過剰または過少切り出しによるコスト高や不良品処置の手間などを解消できる。
請求項5に係る発明によれば、溝を等間隔に設けることによって、均一なスピードで錠剤などの粒体の正確な所定数の切り出しができ、被計数物の過剰または過少切り出しによるコスト高や不良品処置の手間などを解消できる。
請求項6に係る発明によれば、計数アダプタの円筒形内面に隣接する2個の羽状の突起を設けることによって溝が形成され、正確な所定数の切り出しができ、被計数物の過剰または過少切り出しによるコスト高や不良品処置の手間などを解消できる。
請求項7に係る発明によれば、計数アダプタをジュラコンで形成することによって、錠剤などの粒体を滑らかに容易に正確な所定数の切り出しができ、被計数物の過剰または過少切り出しによるコスト高や不良品処置の手間などを解消できる。
請求項8に係る発明によれば、切り出し筒から排出された被計数物を受ける受け部材と、この受け部材の排出側に設けられた開閉蓋と、この開閉蓋を開閉する開閉手段と、を備えることによって、所定の数量を一度に袋詰めなどの収納が可能となり、正確な所定数の切り出しができ、被計数物の過剰または過少切り出しによるコスト高や不良品処置の手間などを解消できる。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態に係る切り出し計数装置を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を説明するための切り出し計数装置の正面図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る切り出し筒の周辺を示す正面図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る切り出し筒の周辺を示す側面図であり、図3の(a)は1つの切り出し筒を設けた場合を示し、図3の(b)は3つの切り出し筒を設けた場合を示している。図4は、本発明の第1の実施形態に係る計数アダプタを示し、図4の(a)は正面図、図4の(b)は(a)に示すB矢視図、図4の(c)は計数アダプタの斜視図である。
図1、図2及び図3に示すように、切り出し計数装置1は、錠剤などの粒体からなる被計数物2を収納するホッパ3と、このホッパ3の排出部3aに連結されて、被計数物2を切り出す切り出し筒4と、この切り出し筒4を回転させる電動機である回転手段5と、切り出し筒4から排出された被計数物2を計数する計数用センサ16と、切り出し筒4の排出側の端部4dに被計数物2を個別に収納する溝4ca(図3、図4参照)を有し円筒形で回転可能に設けられた計数アダプタ4cとを備える。
以下、本発明の第1の実施形態に係る切り出し計数装置を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を説明するための切り出し計数装置の正面図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る切り出し筒の周辺を示す正面図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る切り出し筒の周辺を示す側面図であり、図3の(a)は1つの切り出し筒を設けた場合を示し、図3の(b)は3つの切り出し筒を設けた場合を示している。図4は、本発明の第1の実施形態に係る計数アダプタを示し、図4の(a)は正面図、図4の(b)は(a)に示すB矢視図、図4の(c)は計数アダプタの斜視図である。
図1、図2及び図3に示すように、切り出し計数装置1は、錠剤などの粒体からなる被計数物2を収納するホッパ3と、このホッパ3の排出部3aに連結されて、被計数物2を切り出す切り出し筒4と、この切り出し筒4を回転させる電動機である回転手段5と、切り出し筒4から排出された被計数物2を計数する計数用センサ16と、切り出し筒4の排出側の端部4dに被計数物2を個別に収納する溝4ca(図3、図4参照)を有し円筒形で回転可能に設けられた計数アダプタ4cとを備える。
図4の(a)(b)(c)に示すように、計数アダプタ4cは、円筒形の基部4gと、基部4gから基部4gの円筒中心軸方向に沿って等間隔に設けられた複数の突起4fと、基部4g及び突起4fの外周の少なくとも一部を囲う囲い部4eとを備え、隣接する2つの突起4fと、囲い部4eとの間に溝4caが形成される。すなわち、計数アダプタ4cは、切り出し筒4の排出側の端部4dに挿入可能な円筒形に形成され、円筒形の内側には円筒中心軸方向に沿って複数の溝4caが設けられている。溝4caは粒体の形状に合った形状に形成されている。また、溝4caは円筒軸中心に対して放射状に形成されている。また、溝4caは等間隔に設けられている。また、溝4caの数は6箇所としたが、用途次第で適宜増減可能である。
このように、錠剤などの粒体からなる被計数物2を切り出す切り出し筒4の排出側の端部4dに計数アダプタ4cを設けることによって、被計数物である錠剤などの粒体が溝4caにきちんと収まる。また、溝4caを円筒軸中心に対して放射状および等間隔に設けたことによって、均一なスピードで錠剤などの粒体の正確な所定数の切り出しができる。また、溝4caは隣接する2個の羽状の突起4fで形成されている。つまり、隣接する2個の羽(突起)4f、4fに囲まれた空間とその周囲を被っている囲い部4eによってコの字形の溝4caが形成されることになる。このように、計数アダプタ4cの円筒形内面に沿って隣接する2個の羽状の突起4f、4fを設けることによって6か所に溝4caが形成され、錠剤などの粒体2、2…2を一個づつ個別に切り出し続けることができる。
また、計数アダプタ4cの円筒形の外周に、計数アダプタ4cが回転摺動可能に溝4caの外側を覆う囲い部4eが設けられ、この囲い部4eには開口部4eaが設けられている。この開口部4eaは計数アダプタ4cが最下点から60〜100度の角度を回転した位置に開口されている。なお、囲い部4eは円筒形でも良いし、被計数物2を排出するまでの一部の溝4caだけを囲う曲面を備えた板であっても構わない。なお、60〜100度の角度は、計数アダプタから錠剤が排出され易いように適宜微調整可能であり、60〜100度の角度の前後に及んでも構わない。
開口部4eaから出た位置に計数用センサ16が設けられている。この計数用センサ4eaは光透過型センサを採用しているが、落下する粒体の個数を計数出来るものであればこれに限定するものではなく、反射式センサでも、アクチュエータ式であっても構わない。これによって、円筒形の回転の最下点に来た溝4caの中に錠剤などの被計数物2が収まり、この収まった被計数物2が最下点から60度の角度付近に上がって来たとき、遠心力と重力によって、開口部4eaからこぼれるように受け部材6側へ飛び出す。落下している錠剤などの被計数物2が計数用センサ16を遮ることによって、個数が計数される。受け部材6に所定の個数が収納されると開閉蓋8aが開き、所定の数の錠剤が小袋に収納される。
また、図4の(c)に示すように、計数アダプタ4cの内面の溝4caは、基部4gから突き出た羽状の複数の突起4fで構成されている。このように、計数アダプタの内面に複数の突起4fを設けることによって溝4caが形成される。
計数アダプタ4cは、樹脂や金属で形成されているが、本願発明では特にジュラコンで形成した例で説明している。これによれば、計数アダプタをジュラコンで形成することによって、錠剤などの粒体を滑らかに所定数の切り出しができ、被計数物の過剰または過少切り出しによるコスト高や不良品処置の手間などを解消できる。
また、切り出し計数装置1を詳細に説明すると、切り出し計数装置1は、被計数物2を収納するホッパ3と、このホッパ3の排出部3aに連結されて、被計数物2を切り出す切り出し筒4と、この切り出し筒4を回転させる回転手段5と、この切り出し筒4から投下された被計数物2を受ける受け部材6と、この受け部材6の排出口6aに設けられた開閉蓋8と、この開閉蓋8の開閉手段9と、切り出し筒4に設けられた外筒4aと、この外筒4aに着脱自在に外嵌された内筒4bと、外筒4aのホッパ側の端部4aaに当接されている内筒4bのフランジ4bbとを備える。内筒4bは、摩擦係数の小さいジュラコンで形成されている。このフランジ4bbを外筒4aのホッパ3側の端部4aaに当接させて、内筒4bと外筒4aとを着脱可能に嵌挿することによって、被計数物が流動する部品を取り外して洗浄するのに都合の良い構造とすることができる。また、切り出し筒4の内筒4bの洗浄後には、内筒4bは、この内筒4bのフランジ4bbを外筒4aに挿入して外筒4aの端部4aaに当接させることで位置決めされる。
また、切り出し筒4の外筒4aの両端部がリング状のベアリングに嵌挿された状態で架台12上に回転可能に配置され、この切り出し筒4の上部にそれぞれの切り出し筒4に対応したモータ回転機構5が配置されている。そして、外筒4aの周囲に外嵌して固定された第1の歯車(平歯車)10と、回転手段5の回転軸5aに固定された第2の歯車(平歯車)11とが咬合するように配設され、第2の歯車11の回転駆動力が第1の歯車10に伝達されて、外筒4a及び内筒4bを回転させる。架台12は支柱13と支柱14に支持されている。支柱13と架台12とは、軸12aによって回動可能に設けられている。また、支柱14には支柱14の長さを調節することが可能なように高さ調節構造がナット14aを回転させることで機能するように設けられている。そして支柱14と架台12とは、架台12が軸12aを支点にして上下するように軸12bが架台12の軸穴12cを摺動可能に設けられている。なお、高さ調整構造はローレット切りのナット14aを回転させることで支柱14を上下させるが、電動機で回転させて自動調整させても構わない。
このように、外筒4aの周囲に外嵌して固定された第1の歯車10と、回転手段5の回転軸5aに固定された第2の歯車11とが咬合するように配設されることによって、被計数物が流動する部品を取り外して洗浄するのに都合の良い構造とすることができ、内筒4bが簡単に取り外され、被計数物が切り出される内面4bcの洗浄を容易にした衛生的な切り出し計数装置を提供することができる。
次に、切り出し計数装置の動作を説明する。図1〜図4に示すように、ホッパ3の排出部3aから排出された被計数物2は、回転手段5により回転している切り出し筒4から、連続的に切り出されて受け部材6内に投下され、受け部材6の被計数物2が所定数に達したら、電動の開閉手段9により受け部材6の開閉蓋8を開いて、計数された被計数物2を排出する。ここで、回転駆動される切り出し筒4内を被計数物2が徐々に流れるので、被計数物2の均一化が図られ、切り出し筒4の排出側の下端から定量排出が行なわれる。また、切り出し量の調整は、切り出し筒4の回転速度を変えることによって可能である。
この切り出し筒4は、水平ラインaに対して0〜10°、好ましくは2〜5°前後ほど軸芯bが下方傾斜した円筒形の筒体である。ただし、切り出し筒4の傾斜角は、これらの数値に限定されるものではない。なお、この切り出し筒4の長さは少なくとも内径の3〜5倍程度となっている。この切り出し筒4の排出側の端部4dに設けられた計数アダプタ4cに送られてきた被計数物2は、その計数アダプタ4cの円筒形の最下点にある溝4caに落し込まれ、計数アダプタ4cの回転と共に溝4caに位置決めされて上昇して行く。計数アダプタ4cの最下点から60〜100度回転した位置に設けられた、囲み部4eによって囲まれていない開口部4eaから、被計数物2が計数アダプタ4cの外部に放り出され下方へ落下する。このとき計数用センサ16が被計数物2の通過を検出して排出された被計数物2の計数を積算して、予め設定された所定数だけ受け部材6内に被計数物が溜まったときに、制御装置(図略)により、切り出し筒4から受け部材6への被計数物2の投下を止めて、ソレノイドを利用した開閉装置9によって開閉蓋8が開蓋される。これにより、計数済みの被計数物は、受け部材6から、シュート15を介して、袋詰め装置(図略)に送られる。次いで、開閉蓋8を閉め、以下、これまでの計数操作を繰り返す。
従来の計数装置は、平面状ドラム式が用いられ、大型化する傾向にあったが、本願発明の計数装置は、小径管(パイプ)を用いて計数を可能とした本分野では画期的な計数装置である。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係る切り出し計数装置を図面を参照しながら詳細に説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態を説明するための切り出し計数装置を示し、図5の(a)は側面図、図5の(b)は(a)に示すC矢視図である。
第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態では、切り出す錠剤2を計数アダプタ4cの円筒が回転する最下点から60〜100度の角度だけ回転して上がったところで被計数物2を計数アダプタ4cの側面の開口部4eaから排出するようにしているが、第2の実施形態では、開口部4eaを設けておらず、囲い部4eは溝4caと一体となり、溝24caに嵌まった錠剤は最下点から180度の角度を回転した最上点から自然落下することによって、最上点の真下に設けられたシュート25内に落下してシュート25を滑り落ちるようにして排出される。
図5に示すように、計数アダプタ24には、円筒軸中心から放射状の位置の4箇所に溝24caが設けられている。被計数物22は最下点で溝24caに位置決めされ、最上点まで持ち上げられる。その後、最上点付近に持ち上げられた被計数物は自然落下して樋状のシュータ25内に収まる。このとき計数用センサ36が個数を検出する。さらにシュート25内を滑走して受け部材26内へ排出される。なお、計数用センサ36は被計数物2が最上点から自然落下している途中を検出しても、シュータ内を滑走している途中を検出しても構わない。また、本実施の形態では、受け部材26に一旦収納して所定数が溜まったときに開閉蓋28を開放して袋詰めされるように説明したが、受け部材で必ずしも一旦溜めずに直接袋詰めされても良いし、その他の収納装置に連結して用いても構わない。
次に、本発明の第2の実施形態に係る切り出し計数装置を図面を参照しながら詳細に説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態を説明するための切り出し計数装置を示し、図5の(a)は側面図、図5の(b)は(a)に示すC矢視図である。
第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態では、切り出す錠剤2を計数アダプタ4cの円筒が回転する最下点から60〜100度の角度だけ回転して上がったところで被計数物2を計数アダプタ4cの側面の開口部4eaから排出するようにしているが、第2の実施形態では、開口部4eaを設けておらず、囲い部4eは溝4caと一体となり、溝24caに嵌まった錠剤は最下点から180度の角度を回転した最上点から自然落下することによって、最上点の真下に設けられたシュート25内に落下してシュート25を滑り落ちるようにして排出される。
図5に示すように、計数アダプタ24には、円筒軸中心から放射状の位置の4箇所に溝24caが設けられている。被計数物22は最下点で溝24caに位置決めされ、最上点まで持ち上げられる。その後、最上点付近に持ち上げられた被計数物は自然落下して樋状のシュータ25内に収まる。このとき計数用センサ36が個数を検出する。さらにシュート25内を滑走して受け部材26内へ排出される。なお、計数用センサ36は被計数物2が最上点から自然落下している途中を検出しても、シュータ内を滑走している途中を検出しても構わない。また、本実施の形態では、受け部材26に一旦収納して所定数が溜まったときに開閉蓋28を開放して袋詰めされるように説明したが、受け部材で必ずしも一旦溜めずに直接袋詰めされても良いし、その他の収納装置に連結して用いても構わない。
以上、好ましい実施の形態を説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することの無い範囲内において適宜変更が可能なものである。例えば、ホッパの形状や切り出し筒の形状など、実施例のものに限定されない。被計数物として錠剤を採用したが、食品、お菓子などの固形物などであっても構わないし、ホッパ内から切り出し可能な粒体、片状体、小塊状体などであっても構わない。計数アダプタの形状は、その用途や取り扱う被計数物に応じて、適宜選択しても良い。
錠剤などの粒体の正確な所定数の切り出しを可能とし、切り出し筒の排出側先端に計数アダプタを設けることによって、正確な所定数の切り出しを容易にする計数装置など切り出し計数装置に適用される。
1、21 切り出し計数装置
2、22 被計数物
3 ホッパ
4、24 切り出し筒
4a 外筒
4b 内筒
4c 計数アダプタ
4ca、24ca 溝
4d、24d 端部
4e 囲い部
4ea 開口部
4f、24f 突起、羽
5 回転手段、モータ
6、26 受け部材
8、28 開閉蓋
9 開閉手段、ソレノイド
10 第1の歯車
11 第2の歯車
12 架台
13 支柱
14 支柱
14c 高さ調整構造
15、25 シュート
16、36 計数用センサ
2、22 被計数物
3 ホッパ
4、24 切り出し筒
4a 外筒
4b 内筒
4c 計数アダプタ
4ca、24ca 溝
4d、24d 端部
4e 囲い部
4ea 開口部
4f、24f 突起、羽
5 回転手段、モータ
6、26 受け部材
8、28 開閉蓋
9 開閉手段、ソレノイド
10 第1の歯車
11 第2の歯車
12 架台
13 支柱
14 支柱
14c 高さ調整構造
15、25 シュート
16、36 計数用センサ
Claims (8)
- 錠剤などの粒体からなる被計数物(2)を収納するホッパ(3)と、このホッパの排出部(3a)に連結されて、前記被計数物(2)を切り出す切り出し筒(4)と、この切り出し筒(4)を回転させる回転手段(5)と、前記切り出し筒(4)から排出された前記被計数物(2)を計数する計数用センサ(16)と、
前記切り出し筒(4)の排出側の端部(4d)に被計数物を個別に収納する溝を有し円筒形で回転可能に設けられた計数アダプタ(4c)と、を備えることを特徴とする切り出し計数装置(1)。 - 前記計数アダプタ(4c)は、前記切り出し筒(4)の排出側の端部(4d)に挿入可能な円筒形で形成され、前記円筒形の内側には前記円筒中心軸方向に沿って複数の溝(4ca)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の切り出し計数装置(1)。
- 前記計数アダプタ(4c)は、円筒形の基部(4g)と、前記基部(4g)から前記基部(4g)の円筒中心軸方向に沿って等間隔に設けられた複数の突起(4f)と、前記基部(4g)及び前記突起(4f)の外周の少なくとも一部を囲う囲い部(4e)と、を備え、
隣接する2つの前記突起(4f)と、前記囲い部(4e)との間に溝(4ca)が形成されることを特徴とする請求項1に記載の切り出し計数装置(1)。 - 前記溝(4ca)は前記円筒軸中心に対して放射状に形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の切り出し計数装置(1)。
- 前記溝(4ca)は等間隔に設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の切り出し計数装置(1)。
- 前記溝(4ca)は隣接する2個の羽状の突起(4cb)で形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の切り出し計数装置(1)。
- 前記計数アダプタ(4c)は、ジュラコンで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の切り出し計数装置(1)。
- 前記切り出し筒(4)から排出された前記被計数物(2)を受ける受け部材(6)と、この受け部材(6)の排出側に設けられた開閉蓋(8)と、この開閉蓋(8)を開閉する開閉手段(9)と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の切り出し計数装置(1)。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013095516A (ja) * | 2011-10-27 | 2013-05-20 | Yubaru Techno Group:Kk | パイプ回転式食品搬送装置 |
CN112906851A (zh) * | 2021-03-24 | 2021-06-04 | 中国兵器装备集团自动化研究所有限公司 | 一种基于分段比例跳变阈值判断的计数方法 |
JP7445971B2 (ja) | 2020-08-03 | 2024-03-08 | 株式会社 キョーワ | 食品搬送装置およびそれの食品付着防止用アタッチメント |
-
2009
- 2009-09-19 JP JP2009218207A patent/JP2011063307A/ja active Pending
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