JP6436542B2 - 切り出し装置 - Google Patents
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Description
図8の(a)(b)は、従来のホッパブロックおよびインペラーを備えた切り出し装置の概略を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)に示すB―B´線における断面図である。
図8の(a)(b)に示すように、切り出し装置101は、原料(被秤量物)2を収納するホッパ103の排出部103aに連結された切り出し筒4と、この切り出し筒4から排出された原料の被秤量物2を受け入れる受け部材6と、この受け部材6の排出部6aに滞留した被秤量物2を受け部材6と共に秤量する秤量器7と、切り出し筒4に備えられた外筒4aと、この外筒4aに着脱自在に外嵌され、この外筒4aの内周面4abと回転自在の外周面4bcを備え、この外周面4bcと外筒4aの内周面4abとの摩擦によって共に連れて回転する内筒4bと、この切り出し筒4と同軸で共に回転する具材取込み用のインペラー8と、を備える切り出し装置101において、インペラー8のホッパ103側に被秤量物2を掻き混ぜる突起部8eを備えている。
このインペラー8は、内部流路の内径を異ならせて被秤量物2の切り出し量を調整する機能も備えている。
このようにホッパ103の排出部103aから排出された被秤量物2は、回転手段5により回転している下方傾斜した切り出し筒4から連続的に切り出されて、受け部材6内に投下され、秤量器7により秤量され、さらに所定重量に達したときに切り出しを停止し、開閉手段6cによって受け部材6の開閉蓋6bを開き、秤量された被秤量物2を排出する。これにより、正確な所定量の切り出しができて、被秤量物2の過剰または過少切り出しによるコスト高や不良品処置の手間などを解消できる。特に、回転する下方傾斜した適度な長さの切り出し筒内を被秤量物が定量に流れるので、被秤量物の均一化が行なわれ、切り出し筒の下端から定量排出が行なわれる。また、切り出し量の調整は、切り出し筒の回転速度や傾斜を変えることによって可能である。
そして、切り出し筒4と共にインペラー8が回転すると、インペラー8のその切り出し突起が、例えば、ホッパ103の排出部103a付近に固まった被秤量物2を掻き崩すため、ホッパ103の排出部103a付近で被秤量物2が詰まり難く工夫されている(特許文献1参照)。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、インスタント麺類用のかやく、フリーズドライ製品のうち、蒲鉾片などの平形の具材が、隣接するインペラー間に挟まり詰まる現象を改善した構造を備えた切り出し装置を提供することを課題とする。
前記インペラー8に備わる具材掻き混ぜ用の突起部8eの突起高さの100%〜120%を前記貫通孔3bc内に埋設させて設けることを特徴とする。
以下、本発明の第1の実施形態に係る切り出し装置において、原料の具材が貯留されたホッパから具材がスムーズに導き出され、切り出し筒内を流暢に搬送させることができる特徴を持ったホッパブロックとインペラーについて図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施形態に係るホッパブロックとインペラーの周辺を示す概略であり、(a)は本発明の第1の実施形態に係るホッパブロックとインペラーの断面図、(b)は従来例の実施形態に係るホッパブロックとインペラーの断面図である。
図2は、実施形態に係るホッパブロックとインペラーの構造を説明するための概略を示し、(a)は本発明の第1の実施形態に係るホッパブロックとインペラーの断面図、(b)は従来の実施形態に係るホッパブロックとインペラーの断面図である。
また、このインペラー8には具材掻き混ぜおよび取り込み用の突起部8eが設けられており、この突起部8eがその突起高さの50%〜120%を貫通孔3bc内に埋設させて回転可能に設けられている。つまり、突起高さの50%が貫通孔3bc内に沈み込んでおり、残りの50%は貫通孔3bcから突出している。または、突起部8eのすべてが貫通孔3bc内に沈み込むと共に突起高さの20%が貫通孔3bc内に沈み込んでいる。更に、これらの中間であっても構わない。
また、切り出し筒4は、インペラー8の円状の溝8cに嵌入されており、係止部材4aeがインペラー8の係止孔8aeに固定されている。この係止孔8aeは係止部材4aeが容易に装着可能なように他面部8adからの誘導溝(図略)を備えている。これによって、インペラー8は外筒4aと同期して回転する。
また、図1の(b)および図2の(b)に示すように、従来、インペラー8の突起部8eの先端面は、ホッパブロック103bの端面103beから突出して配設されていた。
ホッパ3の下部に設けられた排出部3aに設けられているホッパブロック3bには、インペラー8が回転自在に配設されている。このインペラー8は、中心に軸孔8dを有する円筒形状を成しており、大径円筒8aと小径円筒8bとから構成されている。
大径円筒8aには、一面部8aaと他面部8abが設けられている。そして、この大径円筒8aの円筒形状の内側に、大径円筒8aの軸孔8dを共有した円筒形状を形成する小径円筒8bが同心円状に形成されている。この小径円筒8bは、大径円筒8aの一面部8aaから他面部8abに延設されて形成されている。
また、大径円筒8aと小径円筒8bとの間には、円状の溝8cが形成されている。
図3の(a)(b)に示すように、本発明の実施形態に係るホッパブロックを備えた切り出し装置を全体図で示し、本実施形態では6列の切り出し筒を備えた例で説明している。
切り出し装置1は、切り出し筒4を回転させるモータなどの回転手段5と、切り出し筒4の端部に近接して設けられ、この切り出し筒4から排出された被秤量物2を受け取る略三角形の箱体である受け部材6と、この受け部材6が受けた被秤量物2を秤量するロードセルを備えた秤量器7と、この受け部材6の排出口6aに設けられた開閉蓋6bと、この開閉蓋6bを開閉動作させるソレノイドまたはモータなどにより駆動される開閉手段6cと、切り出し筒4は外筒4aと内筒4bを備え、この切り出し筒4に設けられた外筒4aと、この外筒4aに着脱自在に外嵌され、外周面が外筒4aの内周面との摩擦によって共に連れて回転する内筒4bと、外筒4aのホッパ3側の端部4adに嵌着させ、外筒4aおよび内筒4bと同軸で共に回転する具材取込み用のインペラー8と、開閉蓋6bが開放されることで秤量された被秤量物2が排出および投入されるシュート11を備えている。パイプ(切り出し筒)4は、回転軸bを中心に回転し、外筒4aと内筒4bとを備えており、この内筒4bの一端にはフランジ4baが設けられている。そしてフランジ4ba側はホッパ3側であり、ここにインペラー8が取り付けられている。
さらに、被秤量物2は下流方向のパイプ4へ移動した後、このパイプ4から切り出されてパイプ4の下流方向の受け部材6へ移動する。そして、この受け部材6には下流方向に開閉蓋6aが設けられている。この受け部材6はロードセルを備えた秤量器7で支持されており、受け部材6に投入された量が所定量に達したときに開閉蓋6aが開放されて、所定の設定値に達した被秤量物2はさらに下流方向のシュート11へ移動する。なお、下流方向とは、ホッパ3から切り出し筒4を経て受け部材6方向へと被秤量物2が移動する方向を示している。
また、図2の(a)に示す突起部8eは、面8ea、8eb、8ec、および8edを備えた立体で形成されている。また、大径円筒8aの軸孔8dと共通の、小径円筒8bの軸孔8dは、内周面8daを備えている。この内周面8daは突起部の表面8edとシームレスな同一面である。小径円筒8bの外周面8baと、円状の溝8cとの間には、円状の溝8cの内周面8cbと底面8caを備えている。また、小径円筒8bの切り出し筒4側の端面8bbは、大径円筒8aの他面部8abより突出している。
図4は、本発明の実施形態に係るホッパブロックの概略を示し、(a)は本発明の第1の実施形態に係るホッパブロックの部分斜視図、(b)は従来例の実施形態に係るホッパブロックの部分斜視図である。
図5は、本発明の実施形態に係るホッパブロックとインペラーによる動作を説明する説明図であり、(a)は本発明のホッパブロックとインペラーによる具材の流動状態を示す断面図、(b)は従来例のホッパブロックとインペラーによる具材の流動状態を示す断面図である。
ホッパブロック3bは、ホッパブロック上部3ba、ホッパブロック下部3bb、貫通孔3bc、および枠部3bdから構成されている。
また、従来、ホッパブロック103bは、ホッパブロック上部103ba、ホッパブロック下部103bb、貫通孔103bc、および枠部103bdから構成されている。
これら枠部3bd・・、103bd・・はインペラー8を回転自在に支持するものである。
そのため、ホッパブロック3bの形状において、インペラー8の突起部8eが貫通孔3bc内に沈み込む状態や、貫通孔から3mm程度を突出させている。
次に、本発明に係る切り出し装置の第2の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。第2の実施形態が前記第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態では、ホッパブロックに設けられた貫通孔をホッパ側に延長してインペラーの突起部を囲むホッパブロックとしたが、第2の実施形態では、ホッパブロックの貫通孔に、外周にガスケットとしてのOリングを有する輪状部材を嵌入させて、この輪状部材の貫通孔にインペラーの突起部を格納させるようにした拡張型の貫通孔を形成させた点である。それに伴い、ホッパブロックの貫通孔が縮径されるため、インペラーの外周面と輪状部材の外周面が同一円周面を形成するように、インペラーのホッパ側の一部が切り欠かれた部分を輪状部材の拡張型貫通孔に挿入している。
なお、本実施形態の説明において、第1の実施形態でした説明と同一の符号を有する内容に関しての重複する箇所に関してはその説明を割愛する。
図6は、実施形態に係るホッパブロックとインペラーの概略であり、(a)は本発明の第2の実施形態に係るホッパブロックとインペラーの断面図、(b)は従来例の実施形態に係るホッパブロックとインペラーの断面図である。
図7は、実施形態に係るホッパブロックとインペラーの構造を説明するための概略を示し、(a)は本発明の第2の実施形態に係るホッパブロックとインペラーの断面図、(b)は従来の実施形態に係るホッパブロックとインペラーの断面図である。
また、外周にOリング13aを有する輪状部材13をホッパブロック103bに嵌入させて、インペラー18の突起部18eを格納させるように拡張型の貫通孔13cを形成させた。それに伴い、インペラー18の一部を切り取って形成している。
つまり、ホッパブロック103bの貫通孔103bcが輪状部材13に備わる拡張型貫通孔13cへと縮径されているため、インペラー18の外周面18acと輪状部材13の外周面13bが同一円周面を形成するように、インペラー18のホッパ103側の一部が切り欠かれた部分を輪状部材13の拡張型貫通孔13cに挿入している。
2 被秤量物、原料、材料、具材、かやく、平型具材、蒲鉾片
3 ホッパ
3a 排出部
3b ホッパブロック
3ba 上部
3bb 下部
3bc 貫通孔
3bd 枠部
3be 端面
4 切り出し筒、パイプ
4a 外筒
4aa 軸受(ホッパー排出口のガイド)
4ab 内周面
4ac 外周面
4ad 端部
4ae 係止部材
4b 内筒
4ba フランジ
4bb 内周面
4bc 外周面
4bd 端部
5 回転手段、モータ
5a ローター軸
6 受け部材
6a 排出口
6b 開閉蓋
6c 開閉手段
7 秤量器、ロードセルを備えた秤量器
8 インペラー
8a 大径円筒
8aa 一面部
8ab 他面部
8ad 螺旋状溝
8ae 係止孔
8b 小径円筒
8ba 外周面
8bb 端面
8c 円状の溝
8ca 底面
8cb 内周面
8d 軸孔
8da 内周面
8e 突起部
8ea、8eb、8ec、8ed 面
11 シュート
12 角度調節手段
12a ボルト
12b ナット
12c ハンドル
13 輪状部材、拡張型貫通孔部材
13a ガスケット、Oリング
13b 外周面
13c 拡張型貫通孔
16 減速機
16a 第1の歯車
16b 第2の歯車
18 インペラー
18ac 外周面
18ad 螺旋状溝
18ae 係止孔
18c 円状の溝
28 ブラケット
29 ブラケット
29a ベアリング
30 ブラケット
30a ベアリング
31 基板
Claims (2)
- 具材(2)を収納するホッパ(3)と、このホッパ(3)の排出部(3a)に連結されて、回転しながら前記具材(2)を切り出す切り出し筒(4)と、この切り出し筒(4)の前記ホッパ(3)側の端部に嵌着され、前記切り出し筒(4)と同軸で共に回転する具材取込み用のインペラー(8)と、前記排出部(3a)に設けられ、前記切り出し筒(4)および前記インペラー(8)を回転自在に支持する貫通孔(3bc)を有するホッパブロック(3b)と、を備える切り出し装置(1)において、
前記インペラー(8)に備わる具材掻き混ぜ用の突起部(8e)の突起高さの100%〜120%を前記貫通孔(3bc)内に埋設させて設けることを特徴とする切り出し装置(1)。 - 具材(2)を収納するホッパ(103)と、このホッパ(103)の排出部(103a)に連結されて、回転しながら前記具材(2)を切り出す切り出し筒(4)と、この切り出し筒(4)の前記ホッパ(103)側の端部に嵌着され、前記切り出し筒(4)と同軸で共に回転する具材取込み用のインペラー(18)と、前記排出部(103a)に設けられ、前記切り出し筒(4)および前記インペラー(18)を回転自在に支持する貫通孔(103bc)を有するホッパブロック(103b)と、を備える切り出し装置(111)において、
前記インペラー(18)に備わる具材掻き混ぜ用の突起部(18e)の周辺に前記突起部(18e)を回転自在にリング状に覆うと共に、前記貫通孔(103bc)内に固定される輪状部材(13)を備えることを特徴とする切り出し装置(111)。
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