JPH07107934A - 麺類の品質改良剤およびテクスチャーの改良された麺類 - Google Patents
麺類の品質改良剤およびテクスチャーの改良された麺類Info
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- JPH07107934A JPH07107934A JP5253393A JP25339393A JPH07107934A JP H07107934 A JPH07107934 A JP H07107934A JP 5253393 A JP5253393 A JP 5253393A JP 25339393 A JP25339393 A JP 25339393A JP H07107934 A JPH07107934 A JP H07107934A
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Abstract
酸性溶液処理によってもテクスチャーが低下しない麺類
を提供する。 【構成】 キサンタンガム、ローカストビーンガムおよ
びタラガムからなる増粘多糖類を必須成分として含有す
ることを特徴とする麺類の品質改良剤およびこれらの品
質改良剤を含有することを特徴とするテクスチャーの改
良された麺類。
Description
びテクスチャーの改良された麺類に関するものである。
クスチャーの改良を目的として、植物性タンパク(大豆
タンパク、グルテン等)や乳タンパク、卵白などの動物
性タンパクを品質改良剤として加えていた。
品の歯ごたえ、弾力性は向上するが、それは、単にかた
さだけが勝っているだけでしなやかさに欠け、テクスチ
ャーに劣るという欠点があった。
に、麺類の製造に際しキサンタンガムを少量添加する方
法が提案されている(特公昭56−5501号公報)。
麺類は確かにテクスチャーの改良効果が認められるもの
の、抗菌処理等のために麺を酸性溶液で処理し、pHを
酸側にすると、麺の破断強度等の物性の低下や、歯ごた
えや弾力性を失うなどのテクスチャーの低下が起こって
いた。
れてしまう欠点があった。
やかさとコシ等のテクステャーが改良され、酸性溶液に
よる処理後もテクスチャーが低下せず、かつ茹ですぎて
も茹崩れすることのない麺類の品質改良剤およびテクス
チャーの改良された麺類を提供することにある。
重ねた結果、特定の増粘多糖類を併用することにより、
上記課題を解決し得ることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
ーカストビーンガムおよびタラガムからなる増粘多糖類
を必須成分として含有することを特徴とする麺類の品質
改良剤およびこれらの品質改良剤が含有されていること
を特徴とするテクスチャーの改良された麺類に関するも
のである。
ガム、ローカストビーンガムおよびタラガムの3種の増
粘多糖類を必須成分として含有するものである。
あるキサンタンガムは、キサントモナス属の細菌がブド
ウ糖を含有する培地に生産する多糖類である。
あるローカストビーンガムは、マメ科植物Ceratonia si
liqua L.Taub(Farm Leguminosae)の種子の胚乳部に約3
0%含有する主としてガラクトースとマンノースからな
る多糖類である。
あるタラガムは、Caesalpinia spinosa(Farm Leguminos
ae)の種子の胚乳部に含まれ、主としてガラクトマンナ
ンから成り立つ増粘多糖類である。
が、併用されてはじめて本発明の目的を達成するもので
あり、3種の増粘多糖類のうち、1種類が欠けても所期
の目的を達成することはできない。
サンタンガムが10〜40重量%、ローカストビーンガ
ムが10〜40重量%、タラガム20〜80重量%であ
る。キサンタンガムの配合比が10重量%未満の場合
は、充分なテクステャー改良効果が得られず、40重量
%を超えて配合してもテクスチャー改良効果は増大しな
い。また、ローカストビーンガムの配合比が10重量%
未満の場合も充分なテクスチャー改良効果が得られず、
40重量%を超えて配合してもテクスチャー改良効果は
増大しない。さらに、タラガムの配合比が20重量%未
満の場合も充分なテクスチャー改良効果が得られず、8
0重量%を超えて配合してもテクスチャー改良効果は増
大しない。
添加割合は、上記3種の増粘多糖類を小麦粉l00重量
部に対して0.1〜3.0重量部添加する。
100重量部に対して、0.1重量部未満では、充分な
テクスチャー改良効果が得られず、3.0重量部を超え
て配合してもテクスチャー改良効果は増大せず、コスト
増になり好ましくない。
ば、素麺、ひやむぎ、中華麺のように小麦粉その他の原
材料を配合して製麺したものであって、生麺、蒸し麺、
茹で麺、干麺、即席麺のいずれであってもよい。
とする製品に適したものであれば、薄力粉、中力粉、強
力粉を問わずに用いることができる。
て製造すればよく、例えば原料の小麦粉に所定量のキサ
ンタンガム、ローカストビーンガムおよびタラガムと食
塩等の添加物を水と共に加え、充分混涅し、麺に成形す
ればよい。
いられている、保湿剤、着色剤、品質改良剤、増量剤等
の添加剤をテクスチャーが損なわれない程度に添加して
もよい。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
に、さらにキサンタンガム、ローカストビーンガム、タ
ラガム、卵白を表1に示すように所定量加え、これらを
混合機で20分間混涅し、次いで麺帯形成後、2枚合わ
せの複合を2回、圧延を3回行ない、最後にNo.12
の切り歯で麺線とし、うどんを調製した。
%になるまで茹で上げを行なった。茹で上げたうどんの
テクスチャーを測定するため、引っ張り試験における破
断強度と伸びにより物理的にコシの強さを測定し、さら
に官能評価におけるテクスチャーを比較した。その結果
を表1に示す。
科学(株)製レオメータ(CR−200D)を用いて行
なった。なおテーブル下降速度は6cm/minであ
る。
繰り返し、上下各1点を除き、残り6回の測定値を用い
て分散分析を行なった。
販品の生うどんを同様に茹上げ、これを基準として下記
のような評価配点により麺のコシの強さおよびテクスチ
ャーを評価した(表中の数字はパネラー6名の平均値を
表す)。
ム、ローカストビーンガムおよびタラガムを併用したも
のを添加して製造したうどんは、比較例のキサンタンガ
ム単独、卵白単独あるいは何も加えないうどんと比べ
て、破断強度、伸びの物理的特性に優れ、さらに官能評
価における腰の強さ、嗜好性等のテクスチャーも優れて
いた。
上) 準強力小麦粉1000gに食塩10g、水330g、か
んすい(「かんすいH」:商品名、オルガノ(株)製)
5gを加えるとともにさらに、キサンタンガム、ローカ
ストビーンガム、タラガム、卵白を表2に示すような所
定量を加え、これらを混合機で20分間混涅し、次いで
麺帯形成後、2枚合わせの複合を2回、圧延を3回行な
い、最後にNo.22の切り刃で麺線を得、中華麺を調
製した。なお、茹で上げは沸騰水中で、水分含量が71
〜72%になるまで行なった。得られた中華麺の引っ張
り試験と官能評価を実施例1に準じて行なった。その結
果を表2に示す。
キサンタンガム、ローカストビーンガムおよびタラガム
を併用したものを添加して製造した中華麺は、比較例の
ローカストビーンガム単独、卵白単独あるいは何も加え
ない中華麺と比べて、破断強度、伸びの物理的特性に優
れ、さらに官能評価における腰の強さ、嗜好性等のテク
スチャーも優れていた。
行なった中華麺の品質向上) 準強力小麦粉1000gに食塩10g、水330g、か
んすい(「かんすいH」:商品名、オルガノ(株)製)
3gを加えるとともにさらにキサンタンガム、ローカス
トビーンガム、タラガムを表3に示すような所定量を加
え、これらを混合機で20分間混涅し、次いで麺帯形成
後、2枚合わせの複合を2回、圧延を3回行ない、最後
にNo.22の切り刃で麺線を得た。
バッファーH(商品名、オルガノ(株)製リン酸、有機
酸溶液)、pH2.2)中で、水分含量が71〜72%
になるまで行ない、その後、酸溶液(0.5%オルバッ
ファーH、pH2,2)に麺のpHが4(但し、麺1重
量部に対して純水を9重量部加えたものを、ホモジナイ
ザーでよく撹拌して得られるpH)になるように浸漬し
た。
っ張り試験における破断強度、伸びならびに官能評価に
おける腰の強さ、嗜好性を実施例1に準じて比較した。
その結果を表3に示す。
キサンタンガム、ローカストビーンガムおよびタラガム
を併用したものを添加して製造した中華麺は、比較例キ
サンタンガム、ローカストビーンガム、タラガムを単独
で、あるいはこれらのうちの2種を加えた中華麺さらに
はこれらを何も加えない中華麺と比べて、酸処理をした
場合、破断強度、伸びの物理的特性に優れ、さらに官能
評価における腰の強さ、嗜好性等のテクスチャーも極め
て優れていた。
の品質向上) 準強力小麦粉1000gに食塩10g、水330g、か
んすい(「かんすいH」:商品名、オルガノ(株)製か
んすい)5gを加えるとともにさらにキサンタンガム、
ローカストビーンガム、タラガム、卵白を表4に示すよ
うな所定量を加え、これらを混合機で20分間混涅し、
次いで麺帯形成後、2枚合わせの複合を2回、圧延を3
回行ない、最後にNο.22の切り刃で麺線を得、中華
麺を調製した。さらに、この生中華麺を蒸した後、14
0℃の油の中で1.5分揚げることにより中華揚げ麺を
調製した。これを沸騰水中で2.5分茹でることによっ
て、得られた中華揚げ麺の引っ張り試験と官能評価を実
施例1に準じて行なった。その結果を表4に示す。
キサンタンガム、ローカストビーンガムおよびタラガム
を併用したものを添加して製造した中華揚げ麺は、比較
例のタラガム単独、卵白単独あるいは何も加えない中華
揚げ麺と比べて、破断強度、伸びの物理的特性に優れ、
さらに官能評価における腰の強さ、嗜好性等のテクスチ
ャーも優れていた。
サンタンガムとローカストビーンガムとタラガムとを併
用して麺類に用いることにより、歯ごたえ、コシ、しな
やかさ等のテクスチャーが改良され、さらに茹で麺等の
酸処理によってもテクスチャーが低下せず、茹で伸び、
茹でどけを防ぐ小麦粉製品を得ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 キサンタンガム、ローカストビーンガム
およびタラガムからなる増粘多糖類を必須成分として含
有することを特徴とする麺類の品質改良剤。 - 【請求項2】 増粘多糖類の配合比が、キサンタンガム
10〜40重量%、ローカストビーンガム10〜40重
量%、タラガム20〜80重量%であることを特徴とす
る請求項1記載の麺類の品質改良剤。 - 【請求項3】 キサンタンガム、ローカストビーンガム
およびタラガムからなる増粘多糖類を必須成分として含
有することを特徴とするテクスチャーの改良された麺
類。 - 【請求項4】 増粘多糖類の配合比が、キサンタンガム
10〜40重量%、ローカストビーンガム10〜40重
量%、タラガム20〜80重量%であることを特徴とす
る請求項3記載の麺類。 - 【請求項5】 小麦粉100重量部に対し、キサンタン
ガム、ローカストビーンガムおよびタラガムを必須成分
とする増粘多糖類が0.1〜3.0重量部含有されてい
ることを特徴とする請求項3又は4記載の麺類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5253393A JP3016679B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 麺類の品質改良剤およびテクスチャーの改良された麺類 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH07107934A true JPH07107934A (ja) | 1995-04-25 |
JP3016679B2 JP3016679B2 (ja) | 2000-03-06 |
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JP5253393A Expired - Fee Related JP3016679B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 麺類の品質改良剤およびテクスチャーの改良された麺類 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3016679B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004024155A (ja) * | 2002-06-27 | 2004-01-29 | Taiyo Kagaku Co Ltd | 麺質改良剤及び麺類の製造方法 |
JP2015084772A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-05-07 | ソマール株式会社 | うどん麺 |
JP2015188382A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 日清食品ホールディングス株式会社 | 麺類及びスープを含む食品 |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP5253393A patent/JP3016679B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2015188382A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 日清食品ホールディングス株式会社 | 麺類及びスープを含む食品 |
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