JPH07107635B2 - 電子楽器のチャタリング除去方式 - Google Patents

電子楽器のチャタリング除去方式

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JPH07107635B2
JPH07107635B2 JP5056414A JP5641493A JPH07107635B2 JP H07107635 B2 JPH07107635 B2 JP H07107635B2 JP 5056414 A JP5056414 A JP 5056414A JP 5641493 A JP5641493 A JP 5641493A JP H07107635 B2 JPH07107635 B2 JP H07107635B2
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JP
Japan
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key
event
chattering
signal
electronic musical
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JP5056414A
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勉 斎藤
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子楽器のキースイッチ
のオンオフ時にチャタリングが発生しても出力信号には
表われないようにした電子楽器のチャタリング除去方式
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鍵盤等に用いるスイッチにはチャ
タリングがつきものであるが、これを防止する回路とし
てたとえば図1の構成が用いられる。図2a〜hはその
動作波形図である。
【0003】図1において、スイッチ(SW)1でオン
オフされたスイッチ信号は、サンプリングクロックCK
1とともに4段のシリアルインパラレルアウト形のシフ
トレジスタ21 〜24 に入力し、入力をS0,それぞれ
の出力をS1〜S4とする。これらの出力をAND回路
3で論理積をとった出力をS5、OR回路4で論理和を
とった出力がS6とする。すなわち、S5は4回のサン
プリングに続けて“1”が検出された時“1”を出力
し、S6は4回のサンプリングに1回でも“1”が検出
された時“1”を出力する。この例は時分割多重されな
いスイッチ信号に関してであるが、時分割多重されてい
ても同じ論理が適用できる。なお、ここで用いられる制
御回路(CPU)は電子楽器と共用される。
【0004】この場合の動作波形を示すと、図2aの入
力S0のキーオン、キーオフ時のチャタリングに対し、
同図bのクロックCK1に対応し、同図a〜fの各シフ
トレジスタ21 〜24 の出力S1〜S4は図示のように
動作するが、同図gのS5では波形イが、同図hのS6
では波形ロが残り、誤動作の原因となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、シフトレジ
スタの段数とサンプリング周期とを掛け合わせた時間以
上の長さでチャタリングが発生した場合には、サンプリ
ング周期の幅でチャタリング防止回路の出力にまたチャ
タリングが発生してしまうことになる。
【0006】ところで、演奏中のチャタリングの大部分
は、キースイッチのオン時にキースイッチを強くたたく
ことによって発生し、キースイッチのオフ時に通常の演
奏方法でキースイッチを操作してもチャタリングは発生
しない。従って、特にキースイッチのオン時にチャタリ
ングが発生したとしても、出力信号には表れないように
することが強く要求されていた。
【0007】そこで、本発明の目的は、キースイッチの
オン時にチャタリングが発生しても出力信号には表れな
いようにすることにより、チャタリングによる誤動作を
防止することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の電子楽器のチャタリング除去方式は、マト
リックス状に配置された複数のキースイッチをスキャン
して操作されたキーを検出し、単音を発音するようにキ
ーオンまたはキーオフ信号を出力する電子楽器におい
て、前記複数のキースイッチを順次走査するキー走査手
段(ステップ1)と、前記キー走査の結果に基づき単音
の発音開始と発音終了を指示する割当て手段(ステップ
4〜15)と、計数値を記憶する計数メモリNと、前記
計数メモリの内容を周期的に計数する計数手段(ステッ
プ3)とを具え、前記割当て手段は、前記単音が発音さ
れてないときに新たなキーオンイベントを検出すると
(ステップ6)前記計数値を初期化すると共に前記新た
なキーオンを前記単音に割当てて対応するキーオン信号
を出力する第1手段(ステップ7)と、前記単音に割当
てられている楽音のキーオフイベントを検出すると(ス
テップ9)、前記計数値が所定値に達するのを待って
(ステップ11)対応するキーオフ信号を出力する第2
手段(ステップ12)と、前記単音に割当てられている
楽音がリリース中のときに新たなキーオンイベントを検
出すると(ステップ14)発音中のエンベロープを高速
で減衰させるように制御する第3手段(ステップ15)
とからなることを特徴とするものである。なお、括弧内
の番号は後述の流れ図との対応を示す。
【0009】
【作用】キースイッチのオン時にチャタリングが発生し
ても計数値が所定値に達しないうちに終われば無視して
しまい出力信号には表れないようにすることにより、キ
ースイッチのオン時におけるチャタリングによる誤動作
を完全に防止することが可能になる。また、キースイッ
チのオフ時には通常計数値が所定値に達しているので、
キーオフイベントを検出した際に迅速にキーオフ信号を
出力することができる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例として、簡単のために、キー
スイッチのスキャンによって得られた情報から、先押優
先とし、1音だけ発音するものとする。
【0011】図3は本発明の実施例をブロック化して示
した構成図である。
【0012】キースイッチマトリックス10は後述の表
に示されるような構成のキースイッチ群である。CPU
20は図4の流れ図に示すように前記キースイッチマト
リックスのスキャンしてキースイッチが操作されたのを
検出し、チャタリングを除去して単音の情報を楽音発生
回路50に出力する。ROM30はCPU20が動作す
るためのブログラムを記憶する。RAM40はCPU2
0の処理過程で生じる一時的な情報、後述のキーメモリ
の内容、さらにはカウンタの値Nを記憶する。楽音発生
回路50は楽音を単音で電子的に発生する装置である。
【0013】図4は、図3に示す電子オルガンのキース
イッチマトリックス10に前述と同様のスイッチ信号検
出方式を適用した例の流れ図である。図5a〜gはその
動作波形図を示す。図4において、流れを1周する時間
を1サイクルとする。いま、流れの中でキースイッチの
変化、すなわちイベントを検出するために、図3のRA
M40内にキーメモリの領域をもっており、下表に示す
時分割多重チャンネルアドレスS0〜S11で読出す。
【0014】
【表1】
【0015】このキーメモリには現在発音されているキ
ースイッチに関してだけ“1”がたつ。従って、この場
合は発音チャンネルを1チャンネルと限定しているか
ら、1個所しか“1”はたたない。Nはカウンタの値を
示している。
【0016】以上動作の流れを説明すると、ステップ1
でキースキャンアドレスを出力する。時分割多重だから
表に示すようにS0〜S11まであり、そのアドレスの
中でも何ビット目のスイッチ情報かを選ぶ。次にステッ
プ2でN(カウンタの値)が4以上であるか否かを調
べ、そうでないとき(N=0,1,2,3)はステップ
3へ行きNの値を+1してからステップ4へ行く。Nが
4以上のときは直接ステップ4へジャンプする。ステッ
プ4では今回スキャンしたアドレスに対応する情報を受
取り、キーオンかどうかを調べる。キーオンの時はステ
ップ5へ行き発音チャンネルが現在使用中(USE=
1)か否かを調べ、使用中でなかったならばステップ6
へ行き、キーメモリの内容と現在スキャンしたキースイ
ッチ情報との間に変化があるかを調べる。つまり、前回
このキースイッチをスキャンした時はキーオフであった
かを調べる。変化があった場合は、ステップ7へ行き、
キーメモリの内容を新しくすると同時に、Nの値を
“0”(ゼロ)とし、発音チャンネルを通してキー出力
信号をオン状態“1”で出力しステップ16へ行き、最
初に戻る。
【0017】ステップ4の調べでキーオフである時はス
テップ8へ行き、同一キーの情報が発音チャンネルの中
に書込まれているか否かを調べ、書込まれている時はス
テップ9へ行き、キーメモリの内容と現在スキャンされ
たキースイッチ情報との間に変化(キーイベント)があ
るか否かを調べる。変化があった場合はステップ10へ
行き、キーメモリをオフにすると同時にNの値を“0”
(ゼロ)としステップ16へ行く。ステップ9の調べで
キーイベントがなかった場合はステップ11へ行き、N
が4以上かどうかを調べ、そうであればステップ12へ
行き発音チャンネルを通してキー出力信号をオフ状態
“0”で出力しステップ16へ行く。
【0018】キーオンの時でステップ5の調べから発音
チャンネルが使用中(USE=1)であるとステップ1
3へ行き、同一キーの情報が発音チャンネルの中に書込
まれているか否かを調べ、書込まれている時はステップ
6へ行くが、そうでない時はステップ14へ行き、発音
チャンネルがリリース状態かどうかを調べる。リリース
状態でない場合はすでに発音されていることになるから
処理しないでステップ16へ行く。一方リリース状態の
ときはステップ15へ行き、演奏者のキー選択をなるべ
く忠実に表現するため、現在キーオフでもリリース状態
として発音している音も高速リリースするように発音チ
ャンネルを通してエンベロープ発生装置に要求する。
【0019】図5a〜kは本発明を電子オルガンのキー
スイッチに適用した場合の動作波形を示す。
【0020】同図a,b,cはキーオンオフ時にチャタ
リングを有するキースイッチ信号に対し、サンプリング
クロックによりサンプリングされた信号を得る手順を示
す。次にこの信号をキーメモリに格納し同図dの波形を
得、これと同図cのサンプリングされた信号との間の変
化より同図eのキーイベントを検出する。このキーイベ
ントがチャタリングのオンオフに対応するから、これに
本発明のカウンタに一定値N=4を与える方式を適用す
る。すなわち、同図fNとgキーオンオフ波形に示すよ
うに、キーオフ時はカウンタはN=4を繰返し、キーオ
ンの時のチャタリングの立上りのキーイベントオンで
“0”からカウンタし、オフで“0”にリセットされ
る。そしてN=0,1,2,3の範囲ではキーオン状態
を保持し、完全なオン状態ではN=4を繰返す。次にキ
ーオフ時のチャタリングも同様にキーオン状態を保持
し、その終了後N=4でキーオフ状態となる。この場
合、Nの値、キーイベント、キーメモリの状態の関連に
おいて最終的なキーオフとキーオンに至る手順が図4に
示されるとおりである。
【0021】また、同図h、iには、キーオフイベント
時にのみカウンタの値Nを“0”にリセットする場合の
カウンタの値N及びキーオンオフ波形を示す。これは、
図4において、ステップの下の〔N←0〕を削除した
ものに対応する。
【0022】また、同図j、kには、キーオンイベント
時にのみカウンタの値Nを“0”にリセットする場合の
カウンタの値N及びキーオンオフ波形を示す。これは、
図4において、ステップ10の下の〔N←0〕を削除し
たものに対応する。このような構成によって、キースイ
ッチのオン時にチャタリングが発生してもカウンタの値
Nが所定値4に達しないうちに終われば無視してしまい
出力信号には表れないようにすることができるととも
に、キースイッチのオフ時には通常計数値が所定値4に
達しているので、キーオフイベントを検出した際に迅速
にキーオフ信号を出力することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キースイッチのオン時にチャタリングが発生しても計数
値が所定値に達しないうちに終われば無視してしまい出
力信号には表れないようにすることにより、キースイッ
チのオン時におけるチャタリングによる誤動作を完全に
防止することが可能になる。また、キースイッチのオフ
時には通常計数値が所定値に達しているので、キーオフ
イベントを検出した際に迅速にキーオフ信号を出力する
ことができる。従って、演奏者の操作に忠実なタイミン
グを確保することができる。また、単音を発音する電子
楽器において割当て手段(キーアサイナ)がチャタリン
グ除去機能を具備しているので、各キースイッチ毎のチ
ャタリング除去回路が不要となって電子楽器の構成を簡
略化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の説明図である。
【図2】動作波形図である。
【図3】本発明の実施例の構成図である。
【図4】本発明の実施例の流れ図である。
【図5】動作波形図である。
【符号の説明】
1 スイッチ 11 3段カウンタ 12 ANDゲート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に配置された複数のキー
    スイッチをスキャンして操作されたキーを検出し、単音
    を発音するようにキーオンまたはキーオフ信号を出力す
    る電子楽器において、 前記複数のキースイッチを順次走査するキー走査手段
    と、 前記キー走査の結果に基づき単音の発音開始と発音終了
    を指示する割当て手段と、 計数値を記憶する計数メモリと、 前記計数メモリの内容を周期的に計数する計数手段とを
    具え、 前記割当て手段は、前記単音が発音されてないときに新
    たなキーオンイベントを検出すると前記計数値を初期化
    すると共に前記新たなキーオンを前記単音に割当てて対
    応するキーオン信号を出力する第1手段と、 前記単音に割当てられている楽音のキーオフイベントを
    検出すると、前記計数値が所定値に達するのを待って対
    応するキーオフ信号を出力する第2手段と、 前記単音に割当てられている楽音がリリース中のときに
    新たなキーオンイベントを検出すると発音中のエンベロ
    ープを高速で減衰させるように制御する第3手段と、か
    らなることを特徴とする電子楽器のチャタリング除去方
    式。
JP5056414A 1993-02-22 1993-02-22 電子楽器のチャタリング除去方式 Expired - Lifetime JPH07107635B2 (ja)

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KR100531011B1 (ko) * 1999-01-15 2005-11-24 삼성테크윈 주식회사 매트릭스 스위칭 장치의 채터링 제거 장치 및 그 방법

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0429249A (ja) * 1990-05-25 1992-01-31 Mitsui Toatsu Chem Inc 電子写真用トナー組成物

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