JPH07107417B2 - チェーンやベルトの緊張装置 - Google Patents
チェーンやベルトの緊張装置Info
- Publication number
- JPH07107417B2 JPH07107417B2 JP62282648A JP28264887A JPH07107417B2 JP H07107417 B2 JPH07107417 B2 JP H07107417B2 JP 62282648 A JP62282648 A JP 62282648A JP 28264887 A JP28264887 A JP 28264887A JP H07107417 B2 JPH07107417 B2 JP H07107417B2
- Authority
- JP
- Japan
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- screw member
- female screw
- casing
- male screw
- chain
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0802—Actuators for final output members
- F16H2007/081—Torsion springs
Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は自動車等のエンジンのカムシャフトを駆動する
チェーンあるいはタイミングベルトに、一定の張力を付
与して緊張させる緊張装置に関する。
チェーンあるいはタイミングベルトに、一定の張力を付
与して緊張させる緊張装置に関する。
[従来の技術] エンジンには一般に、チェーンテンショナあるいはベル
トテンショナとして、緊張装置が使用されている。この
緊張装置はチェーンやベルトが伸びたり、摩耗したりし
て緩みが生じた場合に、これらを直接または間接的に一
方向に押し付けて、これらが一定の張力を維持するよう
に作用するものである。
トテンショナとして、緊張装置が使用されている。この
緊張装置はチェーンやベルトが伸びたり、摩耗したりし
て緩みが生じた場合に、これらを直接または間接的に一
方向に押し付けて、これらが一定の張力を維持するよう
に作用するものである。
第8図はこのような緊張装置の従来例を示す。図示の通
り、雄ねじ部材2と雌ねじ部材3とが螺合されてケーシ
ング1内に挿入されている。雄ねじ部材2と雌ねじ部材
3との螺合は雄ねじ部材2の前半部分で行われており、
ねじ部材2の後半部分にはコイルばね4が外挿されてい
る。このコイルばね4は一端4aがケーシング1内に形成
され長溝1a内に挿入されると共に、他端4bが雄ねじ部材
2のスリット内に挿入されており、これにより雄ねじ部
材2が回転力を付与している。一方、雌ねじ部材3はケ
ーシング1の開放端(左端)に取り付けられた軸受5内
を貫通しており、その先端(左端)にはキャップ6が被
せられている。雌ねじ部材3が貫通する軸受5の穴は、
例えば対面が平行に削除された小判形状等の非円形に形
成されると共に、雌ねじ部材3の外形も同形状に成形さ
れている。このような構造では雌ねじ部材3は軸受5に
よって回転が拘束されており、雄ねじ部材2からの回転
力は雌ねじ部材3の推進力に変換されて雌ねじ部材3が
ケーシング1から抜き出る方向(左方向)に直進する。
従って、雌ねじ部材3の先端のキャップ6がベルト,チ
ェーン等を常に押圧しており、これらが一定張力を維持
するように作用するようになっている。図中、7はケー
シング1の開放端をカバーリングする伸縮可能なブーツ
であり、8はケーシング1の基端(右側)に螺合するシ
ールボルトである。これらブーツ7およびシールボルト
8はエンジン内外からの埃などがケーシング1内に侵入
するのを防止するためと、ケーシング1内の潤滑油が外
方へ漏洩するのを防止するために装着されるものであ
る。しかしながら、このような構造では雄ねじ部材2が
雌ねじ部材3と螺合する前半部分とコイルばね4が外挿
される後半部分とを必要としており、この雄ねじ部材の
寸法が装置寸法を決定するので結果として装置全体が軸
方向に長くなっている。しかも、この方向はチェーン、
ベルト等の張力を調整する方向であり、エンジン等の極
めて狭い場所への取り付けを考慮した場合、短寸法が好
ましく、長くなることは取付スペース上、致命点な問題
となっている。
り、雄ねじ部材2と雌ねじ部材3とが螺合されてケーシ
ング1内に挿入されている。雄ねじ部材2と雌ねじ部材
3との螺合は雄ねじ部材2の前半部分で行われており、
ねじ部材2の後半部分にはコイルばね4が外挿されてい
る。このコイルばね4は一端4aがケーシング1内に形成
され長溝1a内に挿入されると共に、他端4bが雄ねじ部材
2のスリット内に挿入されており、これにより雄ねじ部
材2が回転力を付与している。一方、雌ねじ部材3はケ
ーシング1の開放端(左端)に取り付けられた軸受5内
を貫通しており、その先端(左端)にはキャップ6が被
せられている。雌ねじ部材3が貫通する軸受5の穴は、
例えば対面が平行に削除された小判形状等の非円形に形
成されると共に、雌ねじ部材3の外形も同形状に成形さ
れている。このような構造では雌ねじ部材3は軸受5に
よって回転が拘束されており、雄ねじ部材2からの回転
力は雌ねじ部材3の推進力に変換されて雌ねじ部材3が
ケーシング1から抜き出る方向(左方向)に直進する。
従って、雌ねじ部材3の先端のキャップ6がベルト,チ
ェーン等を常に押圧しており、これらが一定張力を維持
するように作用するようになっている。図中、7はケー
シング1の開放端をカバーリングする伸縮可能なブーツ
であり、8はケーシング1の基端(右側)に螺合するシ
ールボルトである。これらブーツ7およびシールボルト
8はエンジン内外からの埃などがケーシング1内に侵入
するのを防止するためと、ケーシング1内の潤滑油が外
方へ漏洩するのを防止するために装着されるものであ
る。しかしながら、このような構造では雄ねじ部材2が
雌ねじ部材3と螺合する前半部分とコイルばね4が外挿
される後半部分とを必要としており、この雄ねじ部材の
寸法が装置寸法を決定するので結果として装置全体が軸
方向に長くなっている。しかも、この方向はチェーン、
ベルト等の張力を調整する方向であり、エンジン等の極
めて狭い場所への取り付けを考慮した場合、短寸法が好
ましく、長くなることは取付スペース上、致命点な問題
となっている。
かかる寸法の短縮化を図るため、雄ねじ部材と雌ねじ部
材とコイルばねの3部材を径方向に重なるように組み合
わせた考案が提案されている(実開昭62−115554号)。
しかしながら、このような構造では直進する部材のスト
ロークを犠牲にするものであり、装置全体の短縮化が可
能であってもチェーンやベルト等の張力調整長さが小さ
くなる。このため、調整可能範囲が狭く、実用性の乏し
いものとなっている。
材とコイルばねの3部材を径方向に重なるように組み合
わせた考案が提案されている(実開昭62−115554号)。
しかしながら、このような構造では直進する部材のスト
ロークを犠牲にするものであり、装置全体の短縮化が可
能であってもチェーンやベルト等の張力調整長さが小さ
くなる。このため、調整可能範囲が狭く、実用性の乏し
いものとなっている。
このように従来技術では、装置が長い場合にはエンジン
等への取り付けが難しく、一方、装置の短縮を図る構造
の場合にはストロークが短くなって、張力調整範囲が狭
くなる問題がある。
等への取り付けが難しく、一方、装置の短縮を図る構造
の場合にはストロークが短くなって、張力調整範囲が狭
くなる問題がある。
そこで本発明は、装置の小型化と充分な張力調整範囲の
確保の双方を満足したチェーンやベルトの緊張装置を提
供することを目的とする。
確保の双方を満足したチェーンやベルトの緊張装置を提
供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するため本発明に係るチェーンやベルト
の緊張装置は、ケーシング内には、雄ねじ部材、雌ねじ
部材、カラー及びばねが、内側より外側に雄ねじ部材、
雌ねじ部材、カラー及びばねの順に同心的四重構造に配
設されると共に、雄ねじ部材と雌ねじ部材とは螺合状態
に設けられ、前記雌ねじ部材は、外形形状が該回転を拘
束する軸受穴の形状に略合致する形状に形成されて軸受
穴に挿通され、前記雄ねじ部材はばねの力で回転される
と共に、この回転で前記回転が拘束されている雌ねじ部
材が軸方向に進出するように構成されていることを特徴
とする。
の緊張装置は、ケーシング内には、雄ねじ部材、雌ねじ
部材、カラー及びばねが、内側より外側に雄ねじ部材、
雌ねじ部材、カラー及びばねの順に同心的四重構造に配
設されると共に、雄ねじ部材と雌ねじ部材とは螺合状態
に設けられ、前記雌ねじ部材は、外形形状が該回転を拘
束する軸受穴の形状に略合致する形状に形成されて軸受
穴に挿通され、前記雄ねじ部材はばねの力で回転される
と共に、この回転で前記回転が拘束されている雌ねじ部
材が軸方向に進出するように構成されていることを特徴
とする。
[作 用] 本発明は上記の通りに構成されるので、雌ねじ部材は略
全長が軸受穴をスライドすることが可能となり、これに
より装置の張力調整方向の寸法が短くなっても雌ねじの
ストローク長が充分に確保できる。
全長が軸受穴をスライドすることが可能となり、これに
より装置の張力調整方向の寸法が短くなっても雌ねじの
ストローク長が充分に確保できる。
[実施例] 以下、本発明を添付図面を参照して具体的に説明する。
第1図は本発明をベルトテンショナーに適用した実施例
の断面図、第2図および第3図はその左側面図および右
側面図である。エンジン等への取付穴11aが外側に形成
されたケーシング11に軸方向の空洞部12が形成され、こ
の空洞部12内に内側より順に雄ねじ部材20、雌ねじ部材
30、カラー70およびコイルばね40が同心的四重構造に配
設されている。雄ねじ部材20は先端側(左端側)の軸部
21が雌ねじ部材30内に螺合されており、基部側(右側)
の固定部22は、空洞部12の基端部に形成された凹部16に
ワッシャ15と共に挿入されて回転可能に支持されてい
る。この場合、雄ねじ部材20の軸部21は外周全体にねじ
部23が刻設されるものである。一方、雌ねじ部材30は雄
ねじ部23に螺合するねじ部31が内周面の一部分に形成さ
れている。また、ケーシング11の先端部分(左端部分)
には軸受部材50が取り付けられている。軸受部材50は第
6図に示すように、全体が略三角星形状に成形され、そ
の中央に軸受穴51が開口されると共に、軸受穴51から外
側に延設された部分は外側に屈曲されて嵌着片52となっ
ている。この嵌着片52はケーシング11の先端部分に形成
された嵌着溝13内に嵌合して軸受部材50をケーシング11
に固定するものである。このためケーシング11の先端に
は第5図々示の通り、嵌着片52が挿入される嵌着溝13が
形成されている。軸受穴51は本実施例では2本の平行線
で、この平行線の両端を結ぶ円弧線とからなる略小判形
状に穿設されている。雌ねじ部材30はこの軸受穴51内に
挿入されて回転拘束状態でスライドするものである。こ
のため雌ねじ部材30の外形々状は第4図に示すように軸
部33が平行にカットされて軸受穴51に相応する形状に成
形されており、雌ねじ部材30の略全体が軸受穴51に挿通
可能となっているので雌ねじ部材30のストローク長を充
分に確保できる。雌ねじ部材30の基端部には大径のスト
ッパフランジ32が形成されており、このストッパフラン
ジ32が軸受部材50に当接することで雌ねじ部材30の進出
が停止すると共に、その抜け止めが行われるようになっ
ている。
の断面図、第2図および第3図はその左側面図および右
側面図である。エンジン等への取付穴11aが外側に形成
されたケーシング11に軸方向の空洞部12が形成され、こ
の空洞部12内に内側より順に雄ねじ部材20、雌ねじ部材
30、カラー70およびコイルばね40が同心的四重構造に配
設されている。雄ねじ部材20は先端側(左端側)の軸部
21が雌ねじ部材30内に螺合されており、基部側(右側)
の固定部22は、空洞部12の基端部に形成された凹部16に
ワッシャ15と共に挿入されて回転可能に支持されてい
る。この場合、雄ねじ部材20の軸部21は外周全体にねじ
部23が刻設されるものである。一方、雌ねじ部材30は雄
ねじ部23に螺合するねじ部31が内周面の一部分に形成さ
れている。また、ケーシング11の先端部分(左端部分)
には軸受部材50が取り付けられている。軸受部材50は第
6図に示すように、全体が略三角星形状に成形され、そ
の中央に軸受穴51が開口されると共に、軸受穴51から外
側に延設された部分は外側に屈曲されて嵌着片52となっ
ている。この嵌着片52はケーシング11の先端部分に形成
された嵌着溝13内に嵌合して軸受部材50をケーシング11
に固定するものである。このためケーシング11の先端に
は第5図々示の通り、嵌着片52が挿入される嵌着溝13が
形成されている。軸受穴51は本実施例では2本の平行線
で、この平行線の両端を結ぶ円弧線とからなる略小判形
状に穿設されている。雌ねじ部材30はこの軸受穴51内に
挿入されて回転拘束状態でスライドするものである。こ
のため雌ねじ部材30の外形々状は第4図に示すように軸
部33が平行にカットされて軸受穴51に相応する形状に成
形されており、雌ねじ部材30の略全体が軸受穴51に挿通
可能となっているので雌ねじ部材30のストローク長を充
分に確保できる。雌ねじ部材30の基端部には大径のスト
ッパフランジ32が形成されており、このストッパフラン
ジ32が軸受部材50に当接することで雌ねじ部材30の進出
が停止すると共に、その抜け止めが行われるようになっ
ている。
前記コイルばね40はそのコイル部が雌ねじ部材30に外挿
されており、その一端41がケーシング11の軸方向に折曲
されて、ケーシング11の空洞部12に形成された長溝14内
に挿入されている。一方、コイルばね40の他端42は雄ね
じ部材20の固定部22に形成されたスリット24内に挿入さ
れている。これにより雄ねじ部材20はコイルばね40によ
って回転されて、雌ねじ部材30が直進駆動するようにな
っている。このように雄ねじ部材20が雌ねじ部材30内に
挿入され、雌ねじ部材30がコイルばね40にカラー40を介
し内挿された同心的四重構造では、装置の軸方向の長
さ、すなわち張力調整方向の長さを短縮し、装置の小型
化を達成することができる。また、本実施例によれば雌
ねじ部材30は雄ねじ部材20に同軸的に螺合されるだけな
ので、ケーシング11の空洞部12の底部に支承する部分が
なく、それだけ軸方向の長さを短く設計できる。
されており、その一端41がケーシング11の軸方向に折曲
されて、ケーシング11の空洞部12に形成された長溝14内
に挿入されている。一方、コイルばね40の他端42は雄ね
じ部材20の固定部22に形成されたスリット24内に挿入さ
れている。これにより雄ねじ部材20はコイルばね40によ
って回転されて、雌ねじ部材30が直進駆動するようにな
っている。このように雄ねじ部材20が雌ねじ部材30内に
挿入され、雌ねじ部材30がコイルばね40にカラー40を介
し内挿された同心的四重構造では、装置の軸方向の長
さ、すなわち張力調整方向の長さを短縮し、装置の小型
化を達成することができる。また、本実施例によれば雌
ねじ部材30は雄ねじ部材20に同軸的に螺合されるだけな
ので、ケーシング11の空洞部12の底部に支承する部分が
なく、それだけ軸方向の長さを短く設計できる。
なお、本実施例では雌ねじ部材30とコイルばね40のコイ
ル部との間には円筒状のカラー70が挿入されている。こ
のカラー70はテンショナーとしての本質的な機能に関係
ないので必ずしも必要とするものではないが、これを装
着することにより、コイル部の屈曲による雌ねじ部材30
への接触、食い込みが防止されて雌ねじ部材30のスライ
ドが一層スムースになる。かかるカラー70の基端部は雄
ねじ部材20の固定部22の外周側に形成された段部25に嵌
め込まれて、その支持が行われている。また、本実施例
では前記雌ねじ部材30の先端部にはキャップ部材71が嵌
められており、このキャップ部材71の先端部がベルトに
当接するようになっている。72はこのキャップ部材71の
抜け止めを行うため雌ねじ部材30とキャップ部材71とに
圧入されるスプリングピンである。
ル部との間には円筒状のカラー70が挿入されている。こ
のカラー70はテンショナーとしての本質的な機能に関係
ないので必ずしも必要とするものではないが、これを装
着することにより、コイル部の屈曲による雌ねじ部材30
への接触、食い込みが防止されて雌ねじ部材30のスライ
ドが一層スムースになる。かかるカラー70の基端部は雄
ねじ部材20の固定部22の外周側に形成された段部25に嵌
め込まれて、その支持が行われている。また、本実施例
では前記雌ねじ部材30の先端部にはキャップ部材71が嵌
められており、このキャップ部材71の先端部がベルトに
当接するようになっている。72はこのキャップ部材71の
抜け止めを行うため雌ねじ部材30とキャップ部材71とに
圧入されるスプリングピンである。
第1図中、60はケーシング11の先端面に嵌着されるスナ
ップリングであり、軸受部材50の外れ止め作用を行う。
61はケーシング11の先端部分を覆うカバー、62はこのカ
バー61に基部が接着されたブーツであり、これらによっ
てケーシング11の先端部分が覆われている。63はブーツ
62の外れ止めのためのガータスプリングである。また、
ケーシング11の基部側にはシール板64、ワッシャ65を介
してシールボルト67が螺合されており、基部側の密封が
行われている。さらに、68はケーシング11に外側から抜
き差し可能に挿入されるストッパピンであり、その先端
が雄ねじ部材20のスリット24内に達するようになってい
る。これによりストッパピン68が差し込まれた状態で
は、雄ねじ部材20の回転がロックされている。なお、本
実施例はベルトテンショナーとして空気中で使用される
ものであるから、装置内部には潤滑油が封入される。こ
の潤滑油の円滑な流動を行うため雌ねじ部材30、軸受部
材50、カラー70には適宜、油穴69が形成されている。ま
た、本実施例ではキャップ部材71に外部に連通する空気
抜穴73が形成されて、ブーツ62、ケーシング11の内部の
容積変化に対応できるようになっている。そして、本実
施例のものは空気抜穴73から潤滑油が漏洩しないように
キャップ部材71を上方にして使用される。
ップリングであり、軸受部材50の外れ止め作用を行う。
61はケーシング11の先端部分を覆うカバー、62はこのカ
バー61に基部が接着されたブーツであり、これらによっ
てケーシング11の先端部分が覆われている。63はブーツ
62の外れ止めのためのガータスプリングである。また、
ケーシング11の基部側にはシール板64、ワッシャ65を介
してシールボルト67が螺合されており、基部側の密封が
行われている。さらに、68はケーシング11に外側から抜
き差し可能に挿入されるストッパピンであり、その先端
が雄ねじ部材20のスリット24内に達するようになってい
る。これによりストッパピン68が差し込まれた状態で
は、雄ねじ部材20の回転がロックされている。なお、本
実施例はベルトテンショナーとして空気中で使用される
ものであるから、装置内部には潤滑油が封入される。こ
の潤滑油の円滑な流動を行うため雌ねじ部材30、軸受部
材50、カラー70には適宜、油穴69が形成されている。ま
た、本実施例ではキャップ部材71に外部に連通する空気
抜穴73が形成されて、ブーツ62、ケーシング11の内部の
容積変化に対応できるようになっている。そして、本実
施例のものは空気抜穴73から潤滑油が漏洩しないように
キャップ部材71を上方にして使用される。
以上のような本実施例の組み立ては、雌ねじ部材30が螺
合した雄ねじ部材20にカラー70を嵌着し、これをコイル
ばね40に内挿し、このコイルばね40の他端42を雄ねじ部
材20のスリット24に掛止させると共に、雌ねじ部材30の
先端にキャップ部材71を装着し、かつ雌ねじ部材30の軸
部分に軸受部材50を嵌め合わせてサブアッシイを形成す
る。次に、このサブアッシイをケーシング11内に挿入
し、ワッシャ15と共に雄ねじ部材20の固定部22をケーシ
ング11に挿入させて支承させ、スナップリング60でサブ
アッシイの外れ止めを行う。このスナップリング60はケ
ーシング11の先端部に形成された溝11bに嵌着される。
そして、ブーツ62の一端が固着されたカバー60をカシメ
あるいは接着によりケーシング11の先端部に取り付けた
後、ガータースプリング63でブーツ62の他端をキャップ
部材71に取り付けてケーシング11の先端部分を密封す
る。その後、ケーシング11の基部側からドライバー等の
工具を雄ねじ部材20のスリット24内に差し込み、雄ねじ
部材20を回転させてコイルばね40を巻き上げてエネルギ
を蓄積させて、この状態でストッパピン68を差し込んで
回転ロックを行う。さらに、ケーシング11内に潤滑油を
注入した後、シールボルト67により密封する。これによ
り装置の組み立てが終了し、エンジン等に固定し、スト
ッパピン68を抜くと、コイルばね40によって雄ねじ部材
20が回転して雌ねじ部材30が進出してベルトを押圧する
ものである。
合した雄ねじ部材20にカラー70を嵌着し、これをコイル
ばね40に内挿し、このコイルばね40の他端42を雄ねじ部
材20のスリット24に掛止させると共に、雌ねじ部材30の
先端にキャップ部材71を装着し、かつ雌ねじ部材30の軸
部分に軸受部材50を嵌め合わせてサブアッシイを形成す
る。次に、このサブアッシイをケーシング11内に挿入
し、ワッシャ15と共に雄ねじ部材20の固定部22をケーシ
ング11に挿入させて支承させ、スナップリング60でサブ
アッシイの外れ止めを行う。このスナップリング60はケ
ーシング11の先端部に形成された溝11bに嵌着される。
そして、ブーツ62の一端が固着されたカバー60をカシメ
あるいは接着によりケーシング11の先端部に取り付けた
後、ガータースプリング63でブーツ62の他端をキャップ
部材71に取り付けてケーシング11の先端部分を密封す
る。その後、ケーシング11の基部側からドライバー等の
工具を雄ねじ部材20のスリット24内に差し込み、雄ねじ
部材20を回転させてコイルばね40を巻き上げてエネルギ
を蓄積させて、この状態でストッパピン68を差し込んで
回転ロックを行う。さらに、ケーシング11内に潤滑油を
注入した後、シールボルト67により密封する。これによ
り装置の組み立てが終了し、エンジン等に固定し、スト
ッパピン68を抜くと、コイルばね40によって雄ねじ部材
20が回転して雌ねじ部材30が進出してベルトを押圧する
ものである。
第7図は雌ねじ部材30の外形々状の変形例を示す。同図
(a)は円形々状に所謂Dカットが施されたのであり、
同図(b)は四隅部分が突出する略正方形に成形された
ものである。また、同図(c)はねじ山が三方向に延設
されており、同図(d)は全体が略三角形状に成形され
ている。いずれの変形例も外形々状が非円形となってお
り、軸受部材の軸受穴を同形状に成形することで雌ねじ
部材の回転が拘束される。
(a)は円形々状に所謂Dカットが施されたのであり、
同図(b)は四隅部分が突出する略正方形に成形された
ものである。また、同図(c)はねじ山が三方向に延設
されており、同図(d)は全体が略三角形状に成形され
ている。いずれの変形例も外形々状が非円形となってお
り、軸受部材の軸受穴を同形状に成形することで雌ねじ
部材の回転が拘束される。
なお、上記実施例はベルトテンショナーに適用するので
あるからケーシング内部に潤滑油を封入するが、オート
バイのエンジン等においてチェーンテンショナーとして
適用するときは、エンジンオイル内に浸漬された状態で
取り付けられるところから上記潤滑油は不要となる。こ
の場合にはブーツが不要となるので、雌ねじ部材30の長
さを一層短くすることができ、このため装置の調整方向
の長さをより短くすることができる。
あるからケーシング内部に潤滑油を封入するが、オート
バイのエンジン等においてチェーンテンショナーとして
適用するときは、エンジンオイル内に浸漬された状態で
取り付けられるところから上記潤滑油は不要となる。こ
の場合にはブーツが不要となるので、雌ねじ部材30の長
さを一層短くすることができ、このため装置の調整方向
の長さをより短くすることができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、内側より外側に雄ねじ部
材、雌ねじ部材、カラー及びばねが、同心的四重構造に
配設され、かつベルトやチェーンの張力調整を行う雌ね
じ部材の外形々状をその回転を拘束する軸受穴の形状に
略合致して形成されるので、雌ねじ部材の略全長が軸受
穴内をスライドし、そのストローク長を充分に確保する
ことができる。従って、雄ねじ部材のストローク長を犠
牲にすることなく装置の長さを軸方向に短縮でき、装置
の小型化が達成できるという効果を奏する。
材、雌ねじ部材、カラー及びばねが、同心的四重構造に
配設され、かつベルトやチェーンの張力調整を行う雌ね
じ部材の外形々状をその回転を拘束する軸受穴の形状に
略合致して形成されるので、雌ねじ部材の略全長が軸受
穴内をスライドし、そのストローク長を充分に確保する
ことができる。従って、雄ねじ部材のストローク長を犠
牲にすることなく装置の長さを軸方向に短縮でき、装置
の小型化が達成できるという効果を奏する。
第1図、第2図、第3図は本発明の一実施例の断面図、
左側面図、右側面図、第4図(a)、(b)、(c)は
雌ねじ部材の断面図、左側面図、右側面図、第5図はケ
ーシングの側面図、第6図(a)、(b)は軸受部材の
正面図、側面図、第7図(a)〜(d)は雌ねじ部材の
変形例の側面図、第8図は従来装置の断面図である。 11……ケーシング、20……雄ねじ部材、 30……雌ねじ部材、40……ばね(コイルばね) 50……軸受部材、51……軸受穴。
左側面図、右側面図、第4図(a)、(b)、(c)は
雌ねじ部材の断面図、左側面図、右側面図、第5図はケ
ーシングの側面図、第6図(a)、(b)は軸受部材の
正面図、側面図、第7図(a)〜(d)は雌ねじ部材の
変形例の側面図、第8図は従来装置の断面図である。 11……ケーシング、20……雄ねじ部材、 30……雌ねじ部材、40……ばね(コイルばね) 50……軸受部材、51……軸受穴。
Claims (1)
- 【請求項1】ケーシング内には、雄ねじ部材、雌ねじ部
材、カラー及びばねが、内側より外側に雄ねじ部材、雌
ねじ部材、カラー及びばねの順に同心的四重構造に配設
されると共に、雄ねじ部材と雌ねじ部材とは螺合状態に
設けられ、 前記雌ねじ部材は、外形形状が該回転を拘束する軸受穴
の形状に略合致する形状に形成されて軸受穴に挿通さ
れ、 前記雄ねじ部材はばねの力で回転されると共に、この回
転で前記回転が拘束されている雌ねじ部材が軸方向に進
出するように構成されていることを特徴とするチェーン
やベルトの緊張装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62282648A JPH07107417B2 (ja) | 1987-11-09 | 1987-11-09 | チェーンやベルトの緊張装置 |
CA000582367A CA1289775C (en) | 1987-11-09 | 1988-11-07 | Tensioner for a chain, a belt or the like |
DE8888310538T DE3871911T2 (de) | 1987-11-09 | 1988-11-09 | Ketten- oder riemenspanner. |
US07/268,918 US4902266A (en) | 1987-11-09 | 1988-11-09 | Tensioner for a chain, a belt or the like |
EP88310538A EP0317164B1 (en) | 1987-11-09 | 1988-11-09 | Tensioner for a chain, a belt or the like |
US07/413,093 US4959041A (en) | 1987-11-09 | 1989-09-27 | Tensioner for a chain, a belt or the like |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62282648A JPH07107417B2 (ja) | 1987-11-09 | 1987-11-09 | チェーンやベルトの緊張装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01126461A JPH01126461A (ja) | 1989-05-18 |
JPH07107417B2 true JPH07107417B2 (ja) | 1995-11-15 |
Family
ID=17655251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62282648A Expired - Lifetime JPH07107417B2 (ja) | 1987-11-09 | 1987-11-09 | チェーンやベルトの緊張装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07107417B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3929679B2 (ja) * | 2000-06-26 | 2007-06-13 | Ntn株式会社 | チェーンテンショナ |
US7571632B2 (en) | 2002-12-10 | 2009-08-11 | Ntn Corporation | Chain Tensioner |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0654138B2 (ja) * | 1985-09-11 | 1994-07-20 | 日本発条株式会社 | 推進力付与装置 |
-
1987
- 1987-11-09 JP JP62282648A patent/JPH07107417B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01126461A (ja) | 1989-05-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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