JPH0710681Y2 - 熱燗用パック容器 - Google Patents

熱燗用パック容器

Info

Publication number
JPH0710681Y2
JPH0710681Y2 JP1989096872U JP9687289U JPH0710681Y2 JP H0710681 Y2 JPH0710681 Y2 JP H0710681Y2 JP 1989096872 U JP1989096872 U JP 1989096872U JP 9687289 U JP9687289 U JP 9687289U JP H0710681 Y2 JPH0710681 Y2 JP H0710681Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
heat
bag
steam
engine device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989096872U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0338019U (ja
Inventor
玄徳 金子
Original Assignee
ネスコベンディング株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ネスコベンディング株式会社 filed Critical ネスコベンディング株式会社
Priority to JP1989096872U priority Critical patent/JPH0710681Y2/ja
Publication of JPH0338019U publication Critical patent/JPH0338019U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0710681Y2 publication Critical patent/JPH0710681Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は缶入り飲料のための携帯可能な熱燗用バック容
器に関するものである。
(従来の技術) 寒い冬は燗して飲むに限る。また、コーヒ等のドリンク
類においても然りである。そのため、自動販売機が汎用
されている現在、加温した缶入り酒およびその他のドリ
ンク類が販売されるようになっている。しかしながら、
旅行等では買い置いたドリンクを適宜所望する時に飲む
という機会が多い。そこで、近年、加熱装置を缶に外装
した適宜加熱可能な燗機能付の酒が販売されるに至って
いる。
(考案が解決しようとする課題) ところが、特別仕様であるため、種々の酒に対して汎用
性はなく、しかも2級180mlで270円とコストが高く、サ
イズが大きいだけでなく、ピンの差し込み動作により水
袋を破って石灰と反応させる形態であるため、石灰を密
封すると、水との接触反応が進まないため、非密封状態
にあるとともに、加熱部の缶底に差し込み用の孔が形成
されているため、発熱剤が劣化して長期にわたると、機
能不能となるおそれがあるなど作動上の問題がある。さ
らに、直火加熱であるため、酒燗の間接加熱にほど遠い
という問題もある。
そこで、本考案は安価な他のドリンク類でも適用できる
低コストで製造することができ、しかも発熱剤を密封し
て長期に渡る作動安定性を確保でき、長時間保温が可能
なパック容器を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、缶類を収容するケース内に加熱蒸気を送るこ
とができるようにすれば、酒燗に適する間接加熱形式と
することができると同時に長時間保温性に優れ、しかも
その加熱装置を水袋と密封された発熱剤袋を併用するこ
とにより作動安定性に優れた熱燗用パック容器を提供で
きることに着目してなされたもので、 図面に示すように、熱収縮可能な樹脂袋11aに塩化マグ
ネシウムまたは塩化カルシウムを含有する水溶液11bを
収納してなる水袋11と該水袋上方又は下方に敷設され、
上記水溶液との接触反応による水和熱により発熱する発
熱剤12bを樹脂袋12aに密封状態で封入した発熱剤袋12と
を加熱トレー10に収納して蒸気透過性シート13により加
熱トレー開口を封鎖し、両袋に掛け渡され、加熱トレー
外に先端14aを取り出した開封用糸14を必要に応じて引
っ張ることにより、両袋を開封して水と発熱剤とを接触
させて加熱水蒸気を発生させる加熱エンジン装置1と、 断熱性を有する箱体であって、上記加熱エンジン装置1
を底部に収納し、その開封用糸14の先端14aを側面に設
けた孔21から取り出し、外側からタックシール22を貼り
つけることにより開封用糸の先端に至る一部を係止する
とともに上記孔21を封鎖し、 上部には被加熱用缶詰製品を収納できるスペース23を有
し、その上部開口を差し込み舌片24aを有する蓋体24と
両側に位置する一対のサイドラップ25、25により封鎖
し、上記加熱エンジン装置1から発生する加熱蒸気を充
満させ、蒸気スペース23内に収納される缶詰製品を加熱
保温するケースとからなることを要旨とする熱燗用パッ
ク容器にある。
本考案によれば、ケースから取り出した開封用糸14を引
っ張ることにより、加熱トレー10内で水袋11と発熱剤袋
12が開封され、接触して水和反応熱が発生する。この水
和反応熱により水が加熱されて水蒸気が発生し、蒸気透
過シート13を介してケース2の上方スペース23内に充満
し、そこに収納された例えば缶入り酒3を水蒸気加熱す
る。ほぼ2分以下で適温にまで加熱することができる。
また、加熱エンジン装置2からの蒸気発生が終わっても
加熱エンジン装置2は蓄熱作用を営むので、ケース内ス
ペースを保温することになる。
以下、本考案を添付図面に示す具体例に基づき、詳細に
説明することにする。
(実施例) 第1図及び第2図は本考案に係るパック容器の加熱エン
ジン装置の概要を示す図で、熱収縮可能なポリプロピレ
ン樹脂フイルム袋11aに塩化マグネシウムまたは塩化カ
ルシウム15〜30重量%を含有する水溶液11bを収納して
なる水袋11と該水袋11上方に敷設され、上記水溶液との
接触反応による水和熱により発熱する焼成生石灰12aを
シール性の高い樹脂フイルム袋12bに収納してなる発熱
剤袋12とをアルミ箔などを内張りして耐熱性を持たせて
なる加熱トレー10に収納する。その際、一端を折り曲げ
た長方形状のボール紙15を下敷きとし、その折り曲げ部
15aに両者のフイルム袋11b、12bの一端を固定用ホチキ
ス16で固定する。このフイルム袋11b、12bの固定端の中
央にはV字形状の切り欠き溝11c、12cが形成されてお
り、上記ボール紙15の裏面に一端14bを固定された開封
用糸14をボール紙15の表面を通って折り曲げ部15a位置
まで持ってきて、上記固定されたフイルム袋11b、12bの
切り欠き溝11c、12cを通してフイルム袋の上面を横断し
て加熱トレー10の上端溝10aを介して外部に出し、加熱
トレー10の開口縁にフイルター機能を有する不織布であ
る蒸気透過シート13を貼着してなるものである。
上記加熱エンジン装置1は断熱機能を有するクラフトケ
ースからなる箱体2の底部に収納し、その開封用糸14の
先端14aを側面に設けた孔21から取り出し、外側からタ
ックシール22を貼りつけることにより開封用糸の先端に
至る一部を係止するとともに上記孔21を封鎖する。
そして、その上部には被加熱用缶詰製品である缶入り酒
3を収納できるスペース23を形成し、その上部開口には
差し込み舌片24aを有する蓋体24と両側に位置する一対
のサイドラップ25、25により封鎖するようにしてなる。
上記熱燗用パック容器は第3図に示すように、1本入り
として仕様する場合は横置きにし、第4図に示すように
2本入りの場合は縦置きとしても水蒸気の間接加熱であ
るから、周囲より適正に加熱することができる。
上記熱燗用パック容器は既存の缶入りドリングを収納
し、上記ケース2から取り出した開封用糸14の先端を引
っ張ると、タックシール22が開封され、内部では水袋11
および発熱剤袋12に掛け渡された開封用糸14が両袋の切
り欠き溝11c、12cに食い込み、水袋11と発熱剤袋12とが
2つに分断されることになる。これによって水と発熱剤
である石灰とは水和反応を起こし、発熱して水蒸気を発
することになる。すると、上記加熱エンジン装置1から
発生する加熱蒸気はフイルター13を介してケース2の缶
収納スペース23内に入り、充満して、蒸気スペース23内
に収納される缶詰製品3を水蒸気で間接加熱するととも
に加熱エンジン装置1の蓄熱機能により保温作用を行う
ことになる。
(考案の効果) 以上の説明で明らかなように、本考案によれば缶入りド
リンクをパック形式の加熱容器に入れ、底部より上昇す
る加熱蒸気にて間接加熱し、保温するので、酒燗に適当
な適温加熱、長時間保温が可能である。特に、塩化マグ
ネシウムまたは塩化カルシウムを含有してなる水溶液と
焼成石灰を発熱剤とすると、効率よい水蒸気加熱が達成
される利点がある。また、ケース外に取り出した糸先端
を引っ張ることにより水と発熱剤との接触を行わせるこ
とができるので、操作も簡単である。しかも発熱剤は密
封シールされているので、長期にわたり適正な作動安定
性が得られる。
さらにまた、パック容器に被加熱製品を封入する形式を
採用するので、被加熱容器と加熱装置とを一体とした従
来の製品より半分以下のコストで汎用性に富む携帯加熱
容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る熱燗用パック容器に用いる加熱エ
ンジン装置の分解組立図、第2図は第1図の加熱エンジ
ン装置を示す断面構成図、第3図および第4図は本考案
に係る熱燗用パック容器の具体例を示す斜視図である。 1……加熱エンジン装置、10……加熱トレー、11……水
袋、12……発熱剤袋、13……蒸気透過性シート、14……
開封手段、2……パックケース、3……缶入り酒

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱収縮可能な樹脂袋11aに塩化マグネシウ
    ムまたは塩化カルシウムを含有する水溶液11bを収納し
    てなる水袋11と該水袋上方又は下方に敷設され、上記水
    溶液との接触反応による水和熱により発熱する発熱剤12
    bを樹脂袋12aに密封状態で封入した発熱剤袋12とを加熱
    トレー10に収納して蒸気透過性シート13により加熱トレ
    ー開口を封鎖し、両袋に掛け渡され、加熱トレー外に先
    端14aを取り出した開封用糸14を必要に応じて引っ張る
    ことにより、両袋を開封して水と発熱剤とを接触させて
    加熱水蒸気を発生させる加熱エンジン装置1と、 断熱性を有する箱体であって、上記加熱エンジン装置1
    を底部に収納し、その開封用糸14の先端14aを側面に設
    けた孔21から取り出し、外側からタックシール22を貼り
    つけることにより開封用糸の先端に至る一部を係止する
    とともに上記孔21を封鎖し、 上部には被加熱用缶詰製品を収納できるスペース23を有
    し、その上部開口を差し込み舌片24aを有する蓋体24と
    両側に位置する一対のサイドラップ25、25により封鎖
    し、上記加熱エンジン装置1から発生する加熱蒸気を充
    満させ、蒸気スペース23内に収納される缶詰製品を加熱
    保温するケースとからなることを特徴とする熱燗用パッ
    ク容器。
JP1989096872U 1989-08-19 1989-08-19 熱燗用パック容器 Expired - Lifetime JPH0710681Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989096872U JPH0710681Y2 (ja) 1989-08-19 1989-08-19 熱燗用パック容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989096872U JPH0710681Y2 (ja) 1989-08-19 1989-08-19 熱燗用パック容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0338019U JPH0338019U (ja) 1991-04-12
JPH0710681Y2 true JPH0710681Y2 (ja) 1995-03-15

Family

ID=31646048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989096872U Expired - Lifetime JPH0710681Y2 (ja) 1989-08-19 1989-08-19 熱燗用パック容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0710681Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010184039A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Fukuvi Chem Ind Co Ltd 加熱ユニットの製造方法及び加熱容器

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006166723A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Murashin Shoji:Kk 防獣・防鳥用の防護柵
JP5579317B1 (ja) * 2013-10-17 2014-08-27 株式会社協同 発熱体ユニットおよびその製造方法および加熱容器

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6135635U (ja) * 1984-08-03 1986-03-05 敬子 亀田 食品用容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010184039A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Fukuvi Chem Ind Co Ltd 加熱ユニットの製造方法及び加熱容器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0338019U (ja) 1991-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4762113A (en) Self-heating container
US4928495A (en) Self cooling and self heating container
US6539935B2 (en) Package for warming food
JPH0710681Y2 (ja) 熱燗用パック容器
JPH0216980Y2 (ja)
JPH0619506Y2 (ja) 加温袋構造
JPH0515866Y2 (ja)
JPH0725346Y2 (ja) 加水発熱型の容器
JPH0425082Y2 (ja)
JPS629151A (ja) 加熱装置
JPH07111947A (ja) 発熱装置及び発熱包装体
JPS61217372A (ja) 一体型の加熱装置
JPH0523159Y2 (ja)
JPH0425083Y2 (ja)
JPH048847Y2 (ja)
JPH04125827U (ja) 水和反応熱用流動物収納容器
JPH0232622Y2 (ja)
JPS63162479A (ja) 加熱容器における水袋の破断注水方法
JPS6396072A (ja) 簡易加熱容器
JPH0518292Y2 (ja)
KR200343555Y1 (ko) 가열이 용이한 컵라면
KR200171259Y1 (ko) 휴대용 음료용기 보온가방
JPH0889409A (ja) 加熱機能付き容器、及びその発熱制御方法
WO1992000493A1 (en) Portable heating engine device and vessel for heating and cooking using said device
JPH0428501Y2 (ja)