JPH0428501Y2 - - Google Patents

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JPH0428501Y2
JPH0428501Y2 JP1987060567U JP6056787U JPH0428501Y2 JP H0428501 Y2 JPH0428501 Y2 JP H0428501Y2 JP 1987060567 U JP1987060567 U JP 1987060567U JP 6056787 U JP6056787 U JP 6056787U JP H0428501 Y2 JPH0428501 Y2 JP H0428501Y2
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water
food
container
drink
water injection
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は飲食物加温容器に関するもので、より
具体的には飲食物を収納するための内容器と外容
器とに間に形成した空隙部に水和反応により発熱
する発熱剤を収納し、この発熱剤に注水して発熱
させ、内容器内の飲食物を加温するようにしてな
る飲食物加温容器に関するものである。
《従来の技術》 従来、この種の飲食物加温容器としては特公昭
57−54382号公報に示すように、缶詰容器の外側
に外容器を配設し、この両容器間に形成された空
隙部に酸化カルシウムを密封収容し、使用時にこ
の環状空隙部の上方から適量の水を注入して、水
和反応により酸化カルシウムを発熱させるように
したものが公知となつている。
また、更には特開昭59−13137号公報に示され
ているように、内容器と外容器との間に収納され
た環状発熱剤の上に水袋を設置し、この水袋を外
部から破断することにより発熱剤と水和反応を起
こさせるようにしたものが公知となつている。
《考案が解決しょうとする問題点》 しかしながら、上記いずれの場合にも内容器と
外容器との間に多量に充填された環状発熱剤の上
方から水が供給されるため、水和反応はこの上部
にほぼ限定されてしまい、蒸気の発生が活発とな
つて水がなかなか内部に入り込まず、水回り状態
が不充分で発熱剤の発熱反応がスムーズに行なわ
れずしかも不完全であると言つた問題があつた。
本考案は上記のような問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、内容器と外容器との間に環
状に充填された水和反応により発熱する発熱剤に
注水ガイドを経て内部から水を供給するととも
に、発熱剤中に設置した水袋から更に水を追加供
給することによつて発熱剤の発熱反応をスムーズ
かつ安全に行なわしめる飲食物加温容器を提供す
るにある。
《問題点を解決するための手段》 上記の目的を達成するため、本考案に係る飲食
物加温容器によれば、飲食物を収納するための内
容器と外容器の間に断面凹字状の空隙部を形成
し、該空隙部内に生石灰等のように水和反応によ
り発熱する発熱剤を充填し、該空隙部の一部に1
個または複数個の注水ガイド体を埋設し、該注水
ガイド体と対向してまたは該注水ガイド体の間に
該発熱剤の水和反応熱によつて包被が破断または
溶融する水袋を1個または複数個収容してなるの
である。
尚、好ましくは、上記水袋を略水平な円弧状に
配設することである。
《実施例》 以下に本考案の好適な実施例に係る飲食物加温
容器について添附図面を参照にして説明する。
第1図及び第2図に示した加温容器は全体とし
て円筒形に形成され、有底小円筒形の内容器1と
有底大円筒形の外容器2とが円心状に配設され、
内容器は熱伝導性に優れた金属から形成され、そ
の内部にはシチユー、カレールー等の飲食物3が
収容されている。尚、これらの飲食物3は後述す
るように内容器1を加熱する時に、この中に収容
するようにしてもよい。外容器2は金属から構成
され、その外周部は段ボール等からなる断熱材4
で被覆されている。また、外容器2の内側壁部及
び内容器1と外容器2の上端部間に、上記の場合
と同様に段ボール等からなる断熱材5,6がそれ
ぞれ設けられている。
内容器1と外容器2の間には縦長環状部と底層
部とからなる断面凹状の空隙部7が形成され、こ
の空隙部には粒状の生石灰もしくはその他の水和
反応によつて発熱する発熱剤8が充填されてい
る。そして、この空隙部7の縦長環状部の一部に
は、その上端から底層部にまで延長する中空の注
水ガイド体9が挿入されている。この注水ガイド
体9は第3図に示すように、その下端が中心方向
に折曲げられている。この注水ガイド体9に対向
して空隙部7の縦長環状部の下方には、プラスチ
ツク製袋内に水を密閉収容した水袋10が円弧状
に配設されている。そして、この水袋10のプラ
スチツク製袋体は発熱剤の水和反応による初期の
熱、例えば70〜100℃、によつて溶融されるよう
になつている。
尚、内容器1の上面には断熱材からなる蓋板1
1によつて着脱自在に閉塞されるようになつてい
る。また、内容器1と外容器2の上端部間で断熱
材6の上面には、注水ガイド体9の位置する部分
を除き、内容器1の上端が延長して外容器2の上
端まで到達している。更に、注水ガイド体9の上
面は剥離自在な蓋紙12で覆われている。
使用に当つては、先づ注水ガイド体9の上面の
蓋紙を剥がし、所定量の水を収容した軽量カツプ
(図示せず)から水を注水ガイド体9に注入する。
この注入によつて水は注水ガイド体9の内方へ折
れ曲がつた下端から空隙部7の底層部の中心側へ
放出され、この水と底層部の発熱剤8がとが先づ
水和反応し、内容器1の底部中央が先づ加熱さ
れ、この水和反応はその底部中心部から徐々に外
周に広がる。そして、この水和反応が水袋10に
到達すると、この水袋10のプラスチツク製袋が
溶融して内部の水が流出し、この水と底層部の外
周及び縦長環状部にある粒状発熱剤8とが水和反
応を開始し、内容器1はその外周からも加熱され
ることになる。これによつて内容器1内の飲食物
は飲食に好適な温度に加熱されるのである。
この注水ガイド体は単に水を注入する通路とな
るだけでなく、反応時に発生する水蒸気の放出口
としても作用するものであつて、1個もしくは1
個以上設置する。例えば注水ガイド体を2個設置
する場合には、水袋は第4図に示すように2個と
し、両注水ガイド体の間に入れる。
尚、本考案は上記以外にも種々の変更が可能で
あつて、例えば水袋は注水ガイド体と対向する位
置関係にあれば、その水量及び形状を適宜変更す
ることができ、また注水ガイド体の形状も自在に
変更可能である。
《効果》 以上のように本考案に係る飲食物加温容器で
は、注水ガイド体を通して供給された水が、先づ
注水ガイド体の出口近傍の発熱剤と水和反応して
発熱し、次いでこの熱がその外周に伝熱すると、
水袋が溶融してその周囲の発熱剤と水和反応する
ため、発熱剤を多量に含んだ大型の飲食物加温容
器の場合でも、発熱剤の水和反応をスムーズかつ
完全に行なつて内容器内の飲食物を所定の温度ま
でしかも比較的長い時間加熱することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の好適な実施例に係る飲食物加
温容器を示す縦断面図、第2図は第1図の−
線断面図、第3図は注水ガイド体を示す斜視図、
第4図は本考案の他の実施例に係る飲食物加温容
器を示す第2図同様の断面図である。 1……内容器、2……外容器、3……飲食物、
7……空隙部、8……発熱剤、9……注水ガイド
体、10……水袋。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 飲食物を収納するための内容物と外容器の間
    に断面凹字状の空隙部を形成し、該空隙部内に
    生石灰等のように水和反応により発熱する発熱
    剤を充填し、該空隙部の一部に1個または複数
    個の注水ガイド体を埋設し、該注水ガイド体と
    対向してまたは該注水ガイド体の間に該発熱剤
    の水和反応熱によつて包被が破断または溶融す
    る水袋を1個または複数個収容してなることを
    特徴とする飲食物加温容器。 (2) 前記水袋が略水平な円弧状に配設されてなる
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第11
    記載の飲食物加温容器。
JP1987060567U 1987-04-23 1987-04-23 Expired JPH0428501Y2 (ja)

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JP1987060567U JPH0428501Y2 (ja) 1987-04-23 1987-04-23

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JPS63169041U JPS63169041U (ja) 1988-11-02
JPH0428501Y2 true JPH0428501Y2 (ja) 1992-07-10

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