JPH0710669Y2 - コンパクト - Google Patents
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- JPH0710669Y2 JPH0710669Y2 JP8588389U JP8588389U JPH0710669Y2 JP H0710669 Y2 JPH0710669 Y2 JP H0710669Y2 JP 8588389 U JP8588389 U JP 8588389U JP 8588389 U JP8588389 U JP 8588389U JP H0710669 Y2 JPH0710669 Y2 JP H0710669Y2
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- lid
- tubular
- connecting portion
- stick
- sliding
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、化粧に用いるコンパクトに関するものであ
る。
る。
一般に、化粧用のコンパクトは、化粧料を収容する容器
本体の後端部に、裏面に鏡が貼着された蓋体をヒンジ連
結して構成されている。そして、このようなコンパクト
の中に、実開昭62-76913号公報に開示されているような
ものがある。このコンパクトは、第7図ないし第9図に
示すように、容器本体1と蓋体2をヒンジ連結する連結
部3の内部に棒状化粧具4を着脱自在に取り付けたもの
であり、開蓋操作することにより、上記棒状化粧具4を
連結部3の一端から突出させ、これを取り出して化粧を
行うようになつている。すなわち、上記連結部3は、容
器本体1および蓋体2の後端縁部に設けられた筒状部5,
6を同軸的に並設し、その状態の筒状部5,6の内部の他端
側に、一端側が傾斜面に形成されたカム筒7を配設する
とともに、その内部にバネ8を配設し、筒状部5,6の一
端側にガイド筒9を配設している。そして、そのガイド
筒9の内部に、棒状化粧具4を着脱自在に収容する摺動
筒10を配設してその他端をバネ8に当接させ、この摺動
筒10の外周面に係合突起11を突設するとともに、この摺
動筒10を他端側に押圧しバネ8を収縮させた状態におい
て上記係合突起11に対応するガイド筒9の内面に被係合
突起12を設けている。したがつて、蓋体2を閉じた状態
で、上記係合突起11と被係合突起12を係合させることに
より、棒状化粧具4を連結部3内に収容することができ
る。また、その状態から蓋体2を回動して開けると、蓋
体2とともにガイド筒9および摺動筒10が回動し、その
際に、カム筒7の傾斜面によつて摺動筒10が一端側に押
し出されるようになり、それによつて、上記係合部11と
被係合部12の係合が解除され、バネ8の弾性により棒状
化粧具4が摺動筒10とともに連結部3の一端側に押し出
されるようになる。その結果、棒状化粧具4が連結部3
の一端から突出するようになり、これを取り出して使用
することができる。なお、図において、13はガイド筒9
の他端側に設けられたガイド溝であり、14は摺動筒10の
外周面に突設され、上記ガイド溝13に沿つて移動するガ
イド突起、15は容器本体1に収容された化粧料である。
本体の後端部に、裏面に鏡が貼着された蓋体をヒンジ連
結して構成されている。そして、このようなコンパクト
の中に、実開昭62-76913号公報に開示されているような
ものがある。このコンパクトは、第7図ないし第9図に
示すように、容器本体1と蓋体2をヒンジ連結する連結
部3の内部に棒状化粧具4を着脱自在に取り付けたもの
であり、開蓋操作することにより、上記棒状化粧具4を
連結部3の一端から突出させ、これを取り出して化粧を
行うようになつている。すなわち、上記連結部3は、容
器本体1および蓋体2の後端縁部に設けられた筒状部5,
6を同軸的に並設し、その状態の筒状部5,6の内部の他端
側に、一端側が傾斜面に形成されたカム筒7を配設する
とともに、その内部にバネ8を配設し、筒状部5,6の一
端側にガイド筒9を配設している。そして、そのガイド
筒9の内部に、棒状化粧具4を着脱自在に収容する摺動
筒10を配設してその他端をバネ8に当接させ、この摺動
筒10の外周面に係合突起11を突設するとともに、この摺
動筒10を他端側に押圧しバネ8を収縮させた状態におい
て上記係合突起11に対応するガイド筒9の内面に被係合
突起12を設けている。したがつて、蓋体2を閉じた状態
で、上記係合突起11と被係合突起12を係合させることに
より、棒状化粧具4を連結部3内に収容することができ
る。また、その状態から蓋体2を回動して開けると、蓋
体2とともにガイド筒9および摺動筒10が回動し、その
際に、カム筒7の傾斜面によつて摺動筒10が一端側に押
し出されるようになり、それによつて、上記係合部11と
被係合部12の係合が解除され、バネ8の弾性により棒状
化粧具4が摺動筒10とともに連結部3の一端側に押し出
されるようになる。その結果、棒状化粧具4が連結部3
の一端から突出するようになり、これを取り出して使用
することができる。なお、図において、13はガイド筒9
の他端側に設けられたガイド溝であり、14は摺動筒10の
外周面に突設され、上記ガイド溝13に沿つて移動するガ
イド突起、15は容器本体1に収容された化粧料である。
しかしながら、上記コンパクトは、開蓋操作によつて、
棒状化粧具4が突出するようになつているため、容器本
体1内に収容された化粧料15を使用せず、棒状化粧具4
だけを使用する場合でも、蓋体2を開けなければならな
い。したがつて、棒状化粧具4が化粧料15と同時に使用
する塗布用の筆等であればよいが、化粧料15と別に使用
する場合のある口紅等であれば、使い勝手が悪くなると
いう問題がある。また、上記コンパクトは、摺動筒10の
係合突起11とガイド筒9の被係合突起12を係合させるこ
とにより、摺動筒10をバネ8の弾性に抗してガイド筒9
に係合させ、その係合状態の摺動筒10とガイド筒9を蓋
体2とともに回動することにより、上記摺動筒10をカム
筒7の傾斜面で押圧し、上記係合を解除するというよう
に、複雑な機構を有する連結部3を備えているため、形
状が複雑で、部品点数が多くなるという問題も有してい
る。さらに、長期間の使用によつて、摺動筒10の係合突
起11が摩耗し、これによつて、摺動筒10とガイド筒9の
係合が不可能になり、棒状化粧具4を筒状部5,6内に収
容できなくなるという問題も有している。
棒状化粧具4が突出するようになつているため、容器本
体1内に収容された化粧料15を使用せず、棒状化粧具4
だけを使用する場合でも、蓋体2を開けなければならな
い。したがつて、棒状化粧具4が化粧料15と同時に使用
する塗布用の筆等であればよいが、化粧料15と別に使用
する場合のある口紅等であれば、使い勝手が悪くなると
いう問題がある。また、上記コンパクトは、摺動筒10の
係合突起11とガイド筒9の被係合突起12を係合させるこ
とにより、摺動筒10をバネ8の弾性に抗してガイド筒9
に係合させ、その係合状態の摺動筒10とガイド筒9を蓋
体2とともに回動することにより、上記摺動筒10をカム
筒7の傾斜面で押圧し、上記係合を解除するというよう
に、複雑な機構を有する連結部3を備えているため、形
状が複雑で、部品点数が多くなるという問題も有してい
る。さらに、長期間の使用によつて、摺動筒10の係合突
起11が摩耗し、これによつて、摺動筒10とガイド筒9の
係合が不可能になり、棒状化粧具4を筒状部5,6内に収
容できなくなるという問題も有している。
この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、開
蓋操作によるだけでなく、蓋を閉じた状態でも棒状化粧
具を取り出すことができ、かつ部品点数が少なく、長寿
命のコンパクトの提供をその目的とする。
蓋操作によるだけでなく、蓋を閉じた状態でも棒状化粧
具を取り出すことができ、かつ部品点数が少なく、長寿
命のコンパクトの提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、この考案のコンパクトは、
容器本体の後端縁部に筒状連結部を設けるとともに、蓋
体の後端縁部に筒状連結部を設け、上記筒状連結部を同
軸的に組合わせ、両筒状連結部内に一端が閉塞された筒
状軸体を挿通させることによりヒンジ構造を構成し、上
記筒状軸体内の一端側にバネ体を配挿し、他端側に上記
バネ体に抗して棒状化粧具内蔵用の摺動部を圧入しその
外周面に設けられた弾性係合片を筒状軸体の切欠窓穴を
通して上記筒状連結部の背面側に設けられた切欠窓穴の
縁部に係脱自在に係止させ、上記蓋体の後端縁部に、上
記蓋体を開けたときに上記切欠窓穴から突出している弾
性係合片を押圧してその係止を解く押圧部を形成したと
いう構成をとる。
容器本体の後端縁部に筒状連結部を設けるとともに、蓋
体の後端縁部に筒状連結部を設け、上記筒状連結部を同
軸的に組合わせ、両筒状連結部内に一端が閉塞された筒
状軸体を挿通させることによりヒンジ構造を構成し、上
記筒状軸体内の一端側にバネ体を配挿し、他端側に上記
バネ体に抗して棒状化粧具内蔵用の摺動部を圧入しその
外周面に設けられた弾性係合片を筒状軸体の切欠窓穴を
通して上記筒状連結部の背面側に設けられた切欠窓穴の
縁部に係脱自在に係止させ、上記蓋体の後端縁部に、上
記蓋体を開けたときに上記切欠窓穴から突出している弾
性係合片を押圧してその係止を解く押圧部を形成したと
いう構成をとる。
すなわち、このコンパクトは、従来例のように、摺動筒
の係合突起とガイド筒の被係合突起を筒状部の内部に設
け、開蓋操作によつてのみ棒状化粧具が取り付けられた
摺動筒を外側に押し出せるようにするのではなく、棒状
化粧具を連結部の内部に固定する切欠窓穴と弾性係合片
の係合部分を外部に露呈させ、開蓋操作によつて、上記
弾性係合片を押圧し上記係合を解除できるようにすると
ともに、蓋体を閉塞した状態でも、指で直接上記弾性係
合片を押圧して上記係合を解除できるようにしている。
したがつて、コンパクトの内部に粉状の化粧料を充填
し、棒状化粧具に口紅等を取り付けた場合、コンパクト
を閉塞状態にしたままの状態で、口紅だけを取り出し使
用することができるようになる。また、摺動部の弾性係
合片を、筒状軸体および筒状連結部の切欠窓穴の縁部に
係止させることにより、摺動部を筒状連結部内に収容す
るようになつているため、摺動部等を簡単な形状にする
ことができるとともに、長期間使用しても弾性係合片が
摩耗することがない。
の係合突起とガイド筒の被係合突起を筒状部の内部に設
け、開蓋操作によつてのみ棒状化粧具が取り付けられた
摺動筒を外側に押し出せるようにするのではなく、棒状
化粧具を連結部の内部に固定する切欠窓穴と弾性係合片
の係合部分を外部に露呈させ、開蓋操作によつて、上記
弾性係合片を押圧し上記係合を解除できるようにすると
ともに、蓋体を閉塞した状態でも、指で直接上記弾性係
合片を押圧して上記係合を解除できるようにしている。
したがつて、コンパクトの内部に粉状の化粧料を充填
し、棒状化粧具に口紅等を取り付けた場合、コンパクト
を閉塞状態にしたままの状態で、口紅だけを取り出し使
用することができるようになる。また、摺動部の弾性係
合片を、筒状軸体および筒状連結部の切欠窓穴の縁部に
係止させることにより、摺動部を筒状連結部内に収容す
るようになつているため、摺動部等を簡単な形状にする
ことができるとともに、長期間使用しても弾性係合片が
摩耗することがない。
つぎに、この考案の実施例にもとづいて詳しく説明す
る。
る。
第1図および第2図は、この考案の一実施例を示してい
る。すなわち、図において、16は上面に収容凹部17が設
けられた容器本体であり、18はその容器本体16の後端部
にヒンジ連結された蓋体である。上記容器本体16の前面
中央部には切欠凹部19が設けられており、その壁面中央
部に蓋体係合用の突起20が突設され、両側壁に軸部21が
対峙状態で植設されている。そして、この軸部21に、上
面視略コ字状の押圧部22が回動自在に取り付けられてい
る。23は容器本体16の後端縁部に所定間隔をおいて設け
られた2個の筒状の連結部であり、上記縁部の中央側に
設けられた連結部23の一端側には切欠窓穴24が穿設さ
れ、その連結部23の他端側の内周面にはガイド溝25が切
欠窓穴24と略180°の角度を保つて設けられている。上
記蓋体18の後端縁部には、上記容器本体16の連結部23と
同軸的に並設できる筒状連結部26および半円筒状の支持
部27が突設されており、上記連結部26は連結部23よりも
やや大径に形成されている。28は蓋体18の前端中央部に
垂設され容器本体16の突起20と着脱自在に係合する係合
片であり、29は蓋体18の裏面に貼着された鏡である。30
は他端側に切欠穴31および切欠溝32が穿設されたアルミ
製の筒状軸体であり、並設状態の連結部23,26内に挿嵌
されることにより、両端側が連結部23に固定され、中央
部が連結部26に遊嵌されている。33は筒状軸体30の一端
開口を蓋するキヤツプであり、34は筒状軸体30内の一端
側に配設されるバネ、35は筒状軸体30内の他端側に配設
される筒状の摺動部である。この摺動部35の他端側に
は、筒状軸体30の切欠穴31および連結部23の切欠窓穴24
の縁部と係合できるバネ部36および筒状軸体30の切欠溝
32および連結部23のガイド溝25に係合するガイド片37が
突設されている。上記バネ部36は、一端が、摺動部35の
側面に設けられた切欠部38の縁部に固定されており、押
圧すると摺動部35の内部側に入り込み、上記押圧を解除
すると揺動部35の外周面から突出するようになつてい
る。したがつて、摺動部35を筒状軸体30の一端側に押圧
し、バネ34を収縮させた状態で、バネ部36を筒状軸体30
の切欠穴31および連結部23の切欠窓穴24の縁部に係合さ
せると摺動部35は筒状軸体30の一端側に固定されるよう
になり、その状態で、上記バネ部36を押圧すると上記係
合が解除され、バネ34の弾性作用によつて、摺動部35が
筒状軸体30の他端側に移動するようになる。この場合、
摺動部35のガイド片37は、筒状軸体30の切欠溝32および
連結部23のガイド溝25に係合しており、上記切欠溝32お
よびガイド溝25に沿つて移動するようになる。38は、棒
状把持部39の一端から口紅40が延設されている棒状化粧
具であり、把持部39の一端側が細径に形成され、その中
央部に、円周に沿つて係合用のリング状突起41が設けら
れている。この棒状化粧具38は、口紅40を摺動部35内に
挿通させた状態でリング状突起41を摺動部35の内周面に
係合させることにより、摺動部35に着脱自在に取り付け
られている。なお、連結部23の切欠窓穴24には、第3図
に示すように一縁部が切欠窓穴24の縁部に連結された可
撓性の押圧部42が設けられており、この押圧部42を押圧
することにより、上記摺動部35のバネ部36を押圧するこ
とができるようになつている。また、容器本体16の収容
凹部17内には粉状の化粧料(図示せず)が充填されてい
る。
る。すなわち、図において、16は上面に収容凹部17が設
けられた容器本体であり、18はその容器本体16の後端部
にヒンジ連結された蓋体である。上記容器本体16の前面
中央部には切欠凹部19が設けられており、その壁面中央
部に蓋体係合用の突起20が突設され、両側壁に軸部21が
対峙状態で植設されている。そして、この軸部21に、上
面視略コ字状の押圧部22が回動自在に取り付けられてい
る。23は容器本体16の後端縁部に所定間隔をおいて設け
られた2個の筒状の連結部であり、上記縁部の中央側に
設けられた連結部23の一端側には切欠窓穴24が穿設さ
れ、その連結部23の他端側の内周面にはガイド溝25が切
欠窓穴24と略180°の角度を保つて設けられている。上
記蓋体18の後端縁部には、上記容器本体16の連結部23と
同軸的に並設できる筒状連結部26および半円筒状の支持
部27が突設されており、上記連結部26は連結部23よりも
やや大径に形成されている。28は蓋体18の前端中央部に
垂設され容器本体16の突起20と着脱自在に係合する係合
片であり、29は蓋体18の裏面に貼着された鏡である。30
は他端側に切欠穴31および切欠溝32が穿設されたアルミ
製の筒状軸体であり、並設状態の連結部23,26内に挿嵌
されることにより、両端側が連結部23に固定され、中央
部が連結部26に遊嵌されている。33は筒状軸体30の一端
開口を蓋するキヤツプであり、34は筒状軸体30内の一端
側に配設されるバネ、35は筒状軸体30内の他端側に配設
される筒状の摺動部である。この摺動部35の他端側に
は、筒状軸体30の切欠穴31および連結部23の切欠窓穴24
の縁部と係合できるバネ部36および筒状軸体30の切欠溝
32および連結部23のガイド溝25に係合するガイド片37が
突設されている。上記バネ部36は、一端が、摺動部35の
側面に設けられた切欠部38の縁部に固定されており、押
圧すると摺動部35の内部側に入り込み、上記押圧を解除
すると揺動部35の外周面から突出するようになつてい
る。したがつて、摺動部35を筒状軸体30の一端側に押圧
し、バネ34を収縮させた状態で、バネ部36を筒状軸体30
の切欠穴31および連結部23の切欠窓穴24の縁部に係合さ
せると摺動部35は筒状軸体30の一端側に固定されるよう
になり、その状態で、上記バネ部36を押圧すると上記係
合が解除され、バネ34の弾性作用によつて、摺動部35が
筒状軸体30の他端側に移動するようになる。この場合、
摺動部35のガイド片37は、筒状軸体30の切欠溝32および
連結部23のガイド溝25に係合しており、上記切欠溝32お
よびガイド溝25に沿つて移動するようになる。38は、棒
状把持部39の一端から口紅40が延設されている棒状化粧
具であり、把持部39の一端側が細径に形成され、その中
央部に、円周に沿つて係合用のリング状突起41が設けら
れている。この棒状化粧具38は、口紅40を摺動部35内に
挿通させた状態でリング状突起41を摺動部35の内周面に
係合させることにより、摺動部35に着脱自在に取り付け
られている。なお、連結部23の切欠窓穴24には、第3図
に示すように一縁部が切欠窓穴24の縁部に連結された可
撓性の押圧部42が設けられており、この押圧部42を押圧
することにより、上記摺動部35のバネ部36を押圧するこ
とができるようになつている。また、容器本体16の収容
凹部17内には粉状の化粧料(図示せず)が充填されてい
る。
この構成において、不使用時には、容器本体16の突起20
と蓋体18の係合片28を係合させてコンパクトを閉塞状態
にしておくとともに、棒状化粧具38を連結部23,26の一
端側に押し込んで第3図の状態にしておく。この場合、
第4図に示すように、摺動部35のバネ部36は、筒状軸体
30の切欠穴31および連結部23の切欠窓穴24の縁部に係合
し、バネ34は上記摺動部35に押圧されて収縮した状態に
なつている。ついで、口紅40を使用する場合は、押圧部
42を押圧する。その結果、上記切欠穴31および切欠窓穴
24の縁部とバネ部36との係合が解除され、バネ34の弾性
によつて、摺動部35が棒状化粧具38とともに、連結部2
3,26の他端側に移動させられ、第5図および第6図に示
す状態になる。したがつて、棒状化粧具38を摺動部35か
ら抜き取つて口紅40で化粧を行うことができる。また、
化粧料と口紅40を同時に使用する場合には、第3図の状
態から、押圧部22を押圧して、突起20と係合片28の係合
を解除し、その状態で、蓋体18を回動して開蓋する。そ
の結果、蓋体18の後端縁部43が押圧部42を押圧して切欠
穴31および切欠窓穴24の縁部とバネ部36との係合が解除
され、バネ34の弾性によつて、棒状化粧具38がコンパク
トの他端側に突出した状態(第1図参照)になる。した
がつて、鏡29を見ながら化粧料を用いて化粧を行うこと
ができるとともに、棒状化粧具38を取り出して口紅40を
使用することができる。化粧後は、突起20と係合片28を
係合させてコンパクトを閉塞状態にしておくとともに、
棒状係合具38を連結部23,26内に押し込んで第3図の状
態にしておく。
と蓋体18の係合片28を係合させてコンパクトを閉塞状態
にしておくとともに、棒状化粧具38を連結部23,26の一
端側に押し込んで第3図の状態にしておく。この場合、
第4図に示すように、摺動部35のバネ部36は、筒状軸体
30の切欠穴31および連結部23の切欠窓穴24の縁部に係合
し、バネ34は上記摺動部35に押圧されて収縮した状態に
なつている。ついで、口紅40を使用する場合は、押圧部
42を押圧する。その結果、上記切欠穴31および切欠窓穴
24の縁部とバネ部36との係合が解除され、バネ34の弾性
によつて、摺動部35が棒状化粧具38とともに、連結部2
3,26の他端側に移動させられ、第5図および第6図に示
す状態になる。したがつて、棒状化粧具38を摺動部35か
ら抜き取つて口紅40で化粧を行うことができる。また、
化粧料と口紅40を同時に使用する場合には、第3図の状
態から、押圧部22を押圧して、突起20と係合片28の係合
を解除し、その状態で、蓋体18を回動して開蓋する。そ
の結果、蓋体18の後端縁部43が押圧部42を押圧して切欠
穴31および切欠窓穴24の縁部とバネ部36との係合が解除
され、バネ34の弾性によつて、棒状化粧具38がコンパク
トの他端側に突出した状態(第1図参照)になる。した
がつて、鏡29を見ながら化粧料を用いて化粧を行うこと
ができるとともに、棒状化粧具38を取り出して口紅40を
使用することができる。化粧後は、突起20と係合片28を
係合させてコンパクトを閉塞状態にしておくとともに、
棒状係合具38を連結部23,26内に押し込んで第3図の状
態にしておく。
このように、このコンパクトによれば、蓋体18を閉塞し
た状態でも、棒状化粧具38を使用することができ、使い
勝手がよくなる。また、従来例と比べて、形状が簡単で
部品点数が少なくなるため、製造が容易になる。さら
に、摺動部35のバネ部36を、筒状軸体30の切欠穴31およ
び連結部23の切欠窓穴24の縁部に係合させることによ
り、摺動部35をバネ34の弾性に抗して筒状軸体に係止さ
せるようになつているため、摺動部35を確実に係止で
き、かつ長期間の使用によつても上記係合部に摩耗等を
生じない。
た状態でも、棒状化粧具38を使用することができ、使い
勝手がよくなる。また、従来例と比べて、形状が簡単で
部品点数が少なくなるため、製造が容易になる。さら
に、摺動部35のバネ部36を、筒状軸体30の切欠穴31およ
び連結部23の切欠窓穴24の縁部に係合させることによ
り、摺動部35をバネ34の弾性に抗して筒状軸体に係止さ
せるようになつているため、摺動部35を確実に係止で
き、かつ長期間の使用によつても上記係合部に摩耗等を
生じない。
以上のように、この考案のコンパクトは、棒状化粧具を
連結部の内部に固定する弾性係合片を外部に露呈させて
構成されているため、開蓋操作だけでなく、蓋体を閉塞
した状態で弾性係合片を押圧することによつても棒状化
粧具を取り出し使用することができるようになる。ま
た、形状を簡単にでき、かつ長寿命化が図れるようにな
る。
連結部の内部に固定する弾性係合片を外部に露呈させて
構成されているため、開蓋操作だけでなく、蓋体を閉塞
した状態で弾性係合片を押圧することによつても棒状化
粧具を取り出し使用することができるようになる。ま
た、形状を簡単にでき、かつ長寿命化が図れるようにな
る。
第1図はこの考案の一実施例の開蓋状態を示す平面図、
第2図はその分解斜視図、第3図はそれを閉塞した状態
を底面側から見た底面図、第4図はその要部を示す縦断
面図、第5図は第3図の棒状化粧具を突出させた状態を
底面側から見た底面図、第6図はその要部を示す縦断面
図、第7図は従来例の開蓋状態を示す斜視図、第8図は
その閉塞状態の容器本体および連結部を示す一部切り欠
き平面図、第9図はその開蓋状態を示す一部切り欠き平
面図である。 16……容器本体、18……蓋体、23,26……連結部、24…
…切欠窓穴、30……筒状軸体、31……切欠穴、34……バ
ネ、35……摺動部、36……バネ部、38……棒状化粧具、
43……後端縁部
第2図はその分解斜視図、第3図はそれを閉塞した状態
を底面側から見た底面図、第4図はその要部を示す縦断
面図、第5図は第3図の棒状化粧具を突出させた状態を
底面側から見た底面図、第6図はその要部を示す縦断面
図、第7図は従来例の開蓋状態を示す斜視図、第8図は
その閉塞状態の容器本体および連結部を示す一部切り欠
き平面図、第9図はその開蓋状態を示す一部切り欠き平
面図である。 16……容器本体、18……蓋体、23,26……連結部、24…
…切欠窓穴、30……筒状軸体、31……切欠穴、34……バ
ネ、35……摺動部、36……バネ部、38……棒状化粧具、
43……後端縁部
Claims (1)
- 【請求項1】容器本体16の後端縁部に筒状連結部23を設
けるとともに、蓋体18の後端縁部に筒状連結部26を設
け、上記筒状連結部23,26を同軸的に組合わせ、両筒状
連結部23,26内に一端が閉塞された筒状軸体30を挿通さ
せることによりヒンジ構造を構成し、上記筒状軸体30内
の一端側にバネ体34を配挿し、他端側に上記バネ体34に
抗して棒状化粧具38内蔵用の摺動部35を圧入しその外周
面に設けられた弾性係合片36を筒状軸体30の切欠窓穴31
を通して上記筒状連結部23の背面側に設けられた切欠窓
穴24の縁部に係脱自在に係止させ、上記蓋体18の後端縁
部に、上記蓋体18を開けたときに上記切欠窓穴24から突
出している弾性係合片36を押圧してその係止を解く押圧
部43を形成したことを特徴とするコンパクト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8588389U JPH0710669Y2 (ja) | 1989-07-22 | 1989-07-22 | コンパクト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8588389U JPH0710669Y2 (ja) | 1989-07-22 | 1989-07-22 | コンパクト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0327412U JPH0327412U (ja) | 1991-03-19 |
JPH0710669Y2 true JPH0710669Y2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=31635238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8588389U Expired - Lifetime JPH0710669Y2 (ja) | 1989-07-22 | 1989-07-22 | コンパクト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710669Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-07-22 JP JP8588389U patent/JPH0710669Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0327412U (ja) | 1991-03-19 |
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