JP4002423B2 - ブラシ付き化粧料容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイシャドウ、ほほ紅等の固形状化粧料を収容し、化粧料を塗布するのに用いる化粧用ブラシを一体に備えた化粧料容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、アイシャドウやほほ紅等の固形状化粧料を収容する容器として、その形状を細長小径の円筒状とし、キャップに化粧料を塗布するのに用いる塗布具を組み付けて携帯性や利便性を高めた合成樹脂製のものが多数使用されている。
【0003】
さらに、これらの化粧料容器の中には、容器本体と化粧料を収容する中皿との間、若しくはキャップと塗布具との間にスプリングを介在させ、キャップを容器本体に着脱すると、塗布具と化粧料とが相対回動しながら圧接し、塗布具への化粧料の付着が達成される機能を有するものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来技術における塗布具は、容器本体の口部に無理なく挿入できる寸法のものに限定されている。これは、塗布具が容器本体の口部よりも甚だ大きい場合に挿入できないのは当然のこととして、挿入前にその輪郭を細く整形すれば挿入可能な寸法の塗布具にしても、かかる整形の際に指先が化粧料で汚れてしまうし、キャップを締める度に塗布具を整形するのでは、使用者にとって大変不便だからである。
【0005】
ところで、アイシャドウや頬紅等を塗布するのに用いる化粧用ブラシは、化粧部位や用途に応じて種々の寸法、形状のものを使い分けるのが通常であり、例えば顔全体の色調を変えるためのフェイスパウダーを塗布するのに用いるフェイスパウダーブラシや頬紅を塗布するのに用いるチークブラシ等ではブラシ部が柄部と比較して全体的に大径で、かつ、ブラシの先端にいくにつれて拡径状に形成されているものが多い。
【0006】
したがって、従来技術の塗布具付き化粧料容器に塗布具として大径、拡径状の化粧用ブラシを適用するには、容器本体の口部を化粧用ブラシが無理なく挿入できる寸法とせざるを得ず、そのため容器が大型化して、携帯性や取り扱い性が損なわれる、と云う問題がある。
【0007】
また、従来技術の塗布具付き化粧料容器のように塗布具と化粧料とを圧接させるためにスプリングを採用すると、その分材料コストが高くなり、また、スプリングを取り付けるための部材を容器に形成するために容器の成形加工が複雑となり、その分製造コストが高くなるという問題がある。
【0008】
さらに、スプリングを採用すると、容器の廃棄に際し合成樹脂製の容器と金属製のスプリングとを分別回収する必要があり、かかる分別回収を行うには中皿、若しくは塗布具を容器本体、若しくはキャップから離脱し、スプリングを取り出さなければならず、手間がかかるという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は上記した問題を解決するために創案されたもので、大径、拡径状の化粧用ブラシを簡単に容器本体内に挿入可能にすること、およびスプリングを用いずに化粧用ブラシと化粧料との圧接を達成することを技術的課題とし、もって従来の塗布具付き化粧料容器には適さなかった大径、拡径状の化粧用ブラシを取り付け、なおかつ安価で簡便に廃棄できるブラシ付き化粧料容器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
下端に化粧用ブラシを設けたブラシ体と、下端から化粧用ブラシを露出させてブラシ体に回動不能に外嵌する有頂円筒状の外筒体と、上端に、先端部が外筒体の内周面と引き出し可能な強さで摩擦接触する摺動片を備え、外筒体とブラシ体との間に昇降可能、かつ抜け出し不能に嵌入された円筒状のカバー筒と、からブラシ部を構成すること、
内周面にカバー筒の下端が当接するあご部を周設した円筒状の収納本体と、化粧料を収容し、収納本体の下端に昇降変位すべく螺合結合する底蓋体とから収納部を構成すること、
ブラシ部と収納部とは、着脱可能に結合すること、
化粧用ブラシを、カバー筒の下降操作に伴い、カバー筒内に収納し、ブラシ部と収納部との結合操作に伴い、あご部と当接して下降を阻止されたカバー筒の下端から繰り出し、収納本体に対する底蓋体の螺合操作による上昇変位に伴い、化粧料と相対回動しながら圧接する構成としたこと、
にある。
【0011】
本発明のブラシ付き化粧料容器は、化粧用ブラシを回動不能に備えたブラシ部と、化粧料を収容する底蓋体を螺合結合により組み付けた収納部とから構成されており、化粧用ブラシは、外筒体の下端から露出された状態にあり、化粧用ブラシと外筒体との間には、昇降可能にカバー筒が嵌入されている。
【0012】
カバー筒を把持して下降操作すると、化粧用ブラシはその外径をカバー筒で縮径整形されながらカバー筒内に収納されるので、ブラシ部と収納部とを結合する際に、カバー筒内に収納したままの状態で化粧用ブラシを収納本体の口部に簡単に挿入することができる。
【0013】
引き続き、カバー筒内に収納した化粧用ブラシを、収納本体内に向かって挿入していくと、カバー筒はあご部に当接した時点で下降を阻止されるが、化粧用ブラシは、下降を続けるので、カバー筒の下端から繰り出されることになり、したがって、化粧用ブラシをカバー筒に遮られること無く化粧料と接触させることができる。
【0014】
ブラシ部と収納部とを結合した状態において、螺合操作により底蓋体を収納本体に対して上昇変位させていくと、底蓋体内に収容した化粧料は回転しながら化粧用ブラシに押し付けられる。
【0015】
すなわち、化粧用ブラシが化粧料と相対回動しながら圧接する状態となり、化粧用ブラシへの化粧料の押し付けと擦り付けが同時に行われるため、化粧用ブラシに化粧料を良好に付着させることができる。
【0016】
また、使用に伴い化粧料が擦り減っても、底蓋体を上昇変位させて化粧用ブラシと化粧料との接触状態を常時維持することができるので、化粧料を最後まで使い切ることができる。
【0017】
底蓋体内の化粧料を使い切った後、螺脱操作により底蓋体を離脱して新しいものと交換することにより、簡易迅速に次回の使用に備えることができる。
【0018】
さらに、本発明のブラシ付き化粧料容器は、化粧用ブラシと化粧料とを圧接させる手段としてスプリングを採用していないので、スプリングに要するコストが節約でき、また、スプリングを取り付けるための部材を容器に形成する必要がないので、その分容器の成形加工が単純となり製造コストが抑えられる。
【0019】
また、容器の廃棄に際し、スプリングの分別回収を考慮することなく、容器をそのまま廃棄することができる。
【0020】
請求項2記載の発明の手段は、
下端に化粧用ブラシを設けたブラシ体と、筒壁に縦長のスリットを開設し、下端から化粧用ブラシを露出させてブラシ体に回動不能に外嵌する有頂円筒状の外筒体と、上端に、先端部がスリットを貫通して突出するレバー片を備え、外筒体とブラシ体との間に昇降可能、かつ抜け出し不能に嵌入された円筒状のカバー筒とからブラシ部を構成すること、
内周面にカバー筒の下端が当接するあご部を周設した円筒状の収納本体と、化粧料を収容し、収納本体の下端に昇降変位すべく螺合結合する底蓋体とから収納部を構成すること、
ブラシ部と収納部とは着脱可能に結合すること、
化粧用ブラシを、レバー片の下降操作に伴い、カバー筒内に収納し、ブラシ部と収納部との結合操作に伴い、あご部と当接して下降を阻止されたカバー筒の下端から繰り出し、収納本体に対する底蓋体の螺合操作による上昇変位に伴い、化粧料と相対回動しながら圧接する構成としたこと、
にある。
【0021】
請求項2記載の発明の構成により、外筒体の筒壁から突出する先端部を押し下げてレバー片を下降操作することにより、カバー筒内に化粧用ブラシを収納することができる。なお、化粧用ブラシ収納後は、請求項1記載の発明と同様の動作をする。
【0022】
請求項3記載の発明の手段は、請求項1または2記載の発明の構成に、底蓋体を透明、若しくは半透明の材料により構成した、ことを加えたものである。
【0023】
請求項3記載の発明の構成により、底蓋体に収容した化粧料の減り具合を底蓋体を取り外すことなく、外から簡単に確認することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のブラシ付き化粧料容器1(以下、容器1と呼ぶ)の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、本発明において化粧料の塗布具は化粧用ブラシに限定することはなく、化粧用チップのようなスポンジ状の塗布具を適用しても良い。
【0025】
図1は、容器1の第一実施形態を示すもので、容器1は、図中左側のブラシ部2と、右側の収納部3とから成り、ブラシ部2は、下端に化粧用ブラシ5を設けたブラシ体6と、下端から化粧用ブラシ5を露出させた有頂円筒状の外筒体4と、上端に短円筒状の摺動片8を強固に嵌合組み付けし、外筒体4とブラシ体6との間に昇降可能に嵌入された円筒状のカバー筒7とから構成されている。
【0026】
外筒体4は、他の部分より内径寸法を大きくした下端部を、その内周面にアンダーカット結合のための突周条を形成して第一嵌合部10に形成し、頂壁の下面中央に、外周面の正反対の位置に、図2に示す縦溝状の係合凹部17を二つ凹設した円筒状の嵌合筒片11を垂下し、この嵌合筒片11の外側に、下端内周面に第一係止周条19を突設した円筒状の係止筒片12を垂下している。なお、係合凹部17の個数は二つに限定することはなく、嵌合筒片11の外周面に沿って三つ以上設けても良い。
【0027】
また、外筒体4は、嵌合筒片11と係止筒片12との間に、下端にブラシ体6を螺合結合により着脱可能に取り付けた、細長円筒状の中筒体13の上端部を組み付けており、この中筒体13は、上端内周面に係合凹部17と周方向に係合する係合凸部18を二つ凸設し、この係合凹部17と係合凸部18との係合により、外筒体4に対する回動を阻止されている。
【0028】
したがって、ブラシ体6は、中筒体13を介して、外筒体4に対して回動不能に組付くことになる。なお、係合凹部17および係合凸部18の個数は、二つに限定することはない。
【0029】
また、中筒体13は、上端部外周面に第一係止周条19が下方から係止する第二係止周条20を突設し、外筒体4に組み付いた状態で、上端が頂壁の下面に当接し、第二係止周条20が第一係止周条19に係止されることにより、外筒体4に対する昇降を阻止されており、さらに中筒体13は、下端外周面に、カバー筒7が昇降する時の、横振れを防止するための円筒状のガイド筒片14を一体に設けている。
【0030】
摺動片8は、先端部9を、上方に若干拡径し、周方向に沿って複数の切り欠き15を設けた薄肉円筒状に形成し、この先端部9は、カバー筒7を引き出し可能な程度の強さで、外筒体4の内周面と摩擦接触しており、また摺動片8は、内周面にガイド筒片14の上端に抜け出し不能に当接する段差16を形成している。
【0031】
収納部3は、内周面にカバー筒7の下端が当接するあご部22を周設し、口部24を、他の部分より外径寸法が小さく、外周面に第一嵌合部10とアンダーカット結合する突周条を備えた第二嵌合部25に形成し、下端内周面に雌螺子26を螺設した円筒状の収納本体21と、化粧料Aを収容する底蓋体23とから構成されている。
【0032】
なお、ブラシ部2と収納部3との結合手段は、アンダーカット結合に限定することはなく、螺合結合としても良い。
【0033】
底蓋体23は、上端面内側に雌螺子26と螺合する雄螺子27を螺設した螺子筒片28を起立設し、上端面外側に収納本体21の外周面と摺動可能に密接して、化粧料Aの揮発成分が漏れ出すのを防止すると共に、雄螺子27が剥き出し状態となることによる外観体裁の劣化を防止するシール筒片29を起立設している。
【0034】
また、底蓋体23は、ブラシ部2と収納部3とを結合した状態において、螺合限位置まで上昇変位させた場合、図3に示すように、その上面30を化粧用ブラシ5の先端と当接させる。
【0035】
次に、容器1の取り扱いについて説明する。ブラシ部2と収納部3とが組み付いた状態から、先ず両者の結合を解除してブラシ部2を収納部3から引き離すと、図4(i)に示す通り、化粧用ブラシ5は収納本体21の内周面による拘束を解かれ、側方に膨出した形態で表出する。
【0036】
化粧終了後、カバー筒7の下端を把持して下方に引き出すと、図4(ii)に示す通り、化粧用ブラシ5はカバー筒7の下端に絞られ、その根元から順次先端に向けて縮径しながらカバー筒7内に収納され、この引き出し操作は、段差16がガイド筒片14の上端と当接して終了する。
【0037】
なお、化粧中において、カバー筒7は、先端部9と外筒体4の内周面との摩擦接触により外筒体4内に保持され、妄りにずり落ちることは無い。
【0038】
引き続き、カバー筒7内に収納した化粧用ブラシ5を収納本体21の口部24に挿入していくと、図5(i)に示す通り、カバー筒7はその下端があご部22と当接して下方への移動が阻止され、一方、化粧用ブラシ5は下降を続けるので、カバー筒7の下端から化粧用ブラシ5が繰り出される。
【0039】
ブラシ部2を収納部3とのアンダーカット結合が終了した時点で、図5(ii)に示す通り、化粧用ブラシ6はカバー筒7から完全に抜け出し、その先端と化粧料Aの上面とが若干隙間を開けて収納本体21内に収まる。
【0040】
結合終了後、底蓋体23を把持して回転上昇させていくと、直に底蓋体23内の化粧料Aが化粧用ブラシ5の先端と当接する抵抗感を得て、引き続きより強い抵抗感を得るよう回転を継続する。
【0041】
かかる螺合操作により、化粧料Aを回転させながら化粧用ブラシ5に押し付ける動作が得られ、したがって、化粧用ブラシ5の先端に化粧料Aの押し付けと擦り付けが同時に行われることになり、化粧料Aの付着が達成される。
【0042】
ここで、底蓋体23を回転する時に得られる抵抗感を適宜加減して、化粧料Aに対する化粧用ブラシ5の押し付け力と回転量を変化させることにより、化粧料Aの付着量を調整することができる。
【0043】
化粧用ブラシ5に化粧料Aを付着した後、底蓋体23を、化粧用ブラシ5の先端と化粧料Aの上面との間に若干隙間が開くよう下降変位させておくと、次にブラシ部2と収納部3とを結合した時に、図5(ii)に示す状態となり、化粧料Aを化粧用ブラシ5に付着するための螺合操作を同じ要領で行うことができる。
【0044】
底蓋体23は、螺合操作の度に、その内側に収容した化粧料Aの厚さを減じながら収納本体21に対して上昇変位し、そして化粧料Aを最後まで使い切り、化粧用ブラシ5が底蓋体23の上面30と当接した時点において、底蓋体23は螺合限位置に到達する。
【0045】
なお、雌螺子26および雄螺子27を長目に形成して、底蓋体23が螺合限位置に到達する以前に、化粧用ブラシ5と上面30とが当接できるように余裕代を設けておくと、使用に伴い化粧用ブラシ5の先端が曲がったり磨耗した場合にも、化粧用ブラシ5と上面30との当接が確実に達成される。
【0046】
底蓋体23内の化粧料Aを使い切った後は、底蓋体23を離脱し、新しいものと交換すれば良い。ここで、底蓋体23を透明若しくは半透明の材料で構成すると、外から化粧料Aの減り具合を簡単に確認することができ、新しい底蓋体を用意したり、外出前に交換しておく等の便に資することができる。
【0047】
また、長期の使用に伴い化粧用ブラシ5が磨耗したり、刷毛の一部が抜けたりした場合についても、ブラシ体6と中筒体13とは着脱可能に結合しているので、適宜新しいものに交換すれば良く、容器1は一部の消耗品を交換することにより継続して使用することが可能である。
【0048】
次に、容器1の第二実施形態を図6を参照して説明する。なお、図中第一実施形態と同一符号の部材は第一実施形態と同一であるので説明を省略する。
外筒体4は、頂壁を加工の便を考慮して別個に形成し、筒壁にその上端から下方に延びる縦長のスリット31を開設し、このスリット31は、上部両側面に係止突片34を突設している。
【0049】
カバー筒7は、上端に摺動片8の代わりに短円筒状のレバー片32を強固に嵌合組み付けし、このレバー片32は、内周面にガイド筒片14の上端に抜け出し不能に当接する段差16を形成し、先端部33をスリット31を貫通して外部に突出させている。
【0050】
第二実施形態の場合、先端部33を押し下げてレバー片32を下降操作することにより、カバー筒7は降下して化粧用ブラシ5を収納し、また化粧中において、先端部33が係止突片34に軽く係止することにより、カバー筒7が不正に下降変位するのを防止する。
【0051】
なお、図示の実施形態では、スリット31と先端部33の組合せを一つとしているが、レバー片32の下降操作をし易くするために、ブラシ部2の反対位置にもう一つ設けても良い。
【0052】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
請求項1および2記載の発明にあっては、カバー筒を下降させる簡単な操作のみで大径、拡径状の化粧用ブラシを収納本体の口部に挿入可能な寸法に整形することが達成され、塗布具付き化粧料容器に各種の化粧用ブラシを適用することが可能となる。
【0053】
また、化粧用ブラシと化粧料とを圧接させる手段として、スプリングを採用していないので、製造コストの低減が図れると共に、容器を廃棄する際にスプリングを分別回収することなく簡便に廃棄することが可能となる。
【0054】
さらに、化粧料を底蓋状の底蓋体に収容しているので、新しいものへの交換を簡易迅速に行うことができ、また底蓋体のみを交換して容器自体は継続して使用することができるので、使用者の経済的負担が減じると共に、省資源や廃棄物の減少に資する。
【0055】
請求項1記載の発明にあっては、カバー筒の下降操作の手段を、カバー筒を直接取り扱う形態とすることにより、容器の加工・組み立てが簡素化され、製造コストの低減が図れる。
【0056】
請求項2記載の発明にあっては、カバー筒の下降操作の手段を、容器の側面に突出したレバー片を操作する形態とすることにより、取り扱い性の向上が図れる。
【0057】
請求項3記載の発明にあっては、化粧料の減り具合を外から簡単に確認することができ、底蓋体の交換の便に資する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラシ付き化粧料容器の第一実施形態を示す、ブラシ部と収納部とを分離して右半分を断面で示した正面図。
【図2】図1に示した第一実施形態の、嵌合筒片と中筒体との係合機構を説明する拡大した横断面図。
【図3】図1に示した第一実施形態の、収納本体と底蓋体とを螺合限位置まで螺合させた状態の右半分を断面で示した正面図。
【図4】図1に示した第一実施形態の、ブラシ部の右半分を断面で示した図であり、(i)は化粧用ブラシをカバー筒に収納する前の状態、(ii)は化粧用ブラシをカバー筒に収納した状態を示す正面図。
【図5】図1に示した第一実施形態の、ブラシ部と収納部とをアンダーカット結合した状態の右半分を断面で示した図であり、(i)は結合が途中の状態、(ii)は結合が終了した状態を示す正面図。
【図6】本発明のブラシ付き化粧料容器の第二実施形態を示す、ブラシ部と収納部とを分離して右半分を断面で示した正面図。
【符号の説明】
1 ; ブラシ付き化粧料容器
2 ; ブラシ部
3 ; 収納部
4 ; 外筒体
5 ; 化粧用ブラシ
6 ; ブラシ体
7 ; カバー筒
8 ; 摺動片
9 ; 先端部
10 ; 第一嵌合部
11 ; 嵌合筒片
12 ; 係止筒片
13 ; 中筒体
14 ; ガイド筒片
15 ; 切り欠き
16 ; 段差
17 ; 嵌合凹部
18 ; 嵌合凸部
19 ; 第一係止周条
20 ; 第二係止周条
21 ; 収納本体
22 ; あご部
23 ; 底蓋体
24 ; 口部
25 ; 第二嵌合部
26 ; 雌螺子
27 ; 雄螺子
28 ; 螺子筒片
29 ; シール筒片
30 ; 上面
31 ; スリット
32 ; レバー片
33 ; 先端部
34 ; 係止突片
A ; 化粧料
Claims (3)
- 下端に化粧用ブラシ(5)を設けたブラシ体(6)と、下端から前記化粧用ブラシ(5)を露出させて前記ブラシ体(6)に回動不能に外嵌する有頂円筒状の外筒体(4)と、上端に、先端部(9)が前記外筒体(4)の内周面と引き出し可能な強さで摩擦接触する摺動片(8)を備え、前記外筒体(4)とブラシ体(6)との間に昇降可能、かつ抜け出し不能に嵌入された円筒状のカバー筒(7)と、からブラシ部(2)を構成し、内周面に前記カバー筒(7)の下端が当接するあご部(22)を周設した円筒状の収納本体(21)と、化粧料(A)を収容し、前記収納本体(21)の下端に昇降変位すべく螺合結合する底蓋体(23)とから収納部(3)を構成し、前記ブラシ部(2)と収納部(3)とは着脱可能に結合し、前記化粧用ブラシ(5)を、前記カバー筒(7)の下降操作に伴い、該カバー筒(7)内に収納し、前記ブラシ部(2)と収納部(3)との結合操作に伴い、前記あご部(22)と当接して下降を阻止されたカバー筒(7)の下端から繰り出し、前記収納本体(21)に対する底蓋体(23)の螺合操作による上昇変位に伴い、前記化粧料(A)と相対回動しながら圧接する構成としたブラシ付き化粧料容器。
- 下端に化粧用ブラシ(5)を設けたブラシ体(6)と、筒壁に縦長のスリット(31)を開設し、下端から前記化粧用ブラシ(5)を露出させて前記ブラシ体(6)に回動不能に外嵌する有頂円筒状の外筒体(4)と、上端に、先端部(33)が前記スリット(31)を貫通して突出するレバー片(32)を備え、前記外筒体(4)とブラシ体(6)との間に昇降可能、かつ抜け出し不能に嵌入された円筒状のカバー筒(7)と、からブラシ部(2)を構成し、内周面に前記カバー筒(7)の下端が当接するあご部(22)を周設した円筒状の収納本体(21)と、化粧料(A)を収容し、前記収納本体(21)の下端に昇降変位すべく螺合結合する底蓋体(23)とから収納部(3)を構成し、前記ブラシ部(2)と収納部(3)とは着脱可能に結合し、前記化粧用ブラシ(5)を、レバー片(32)の下降操作に伴い、前記カバー筒(7)内に収納し、前記ブラシ部(2)と収納部(3)との結合操作に伴い、前記あご部(22)と当接して下降を阻止されたカバー筒(7)の下端から繰り出し、前記収納本体(21)に対する底蓋体(23)の螺合操作による上昇変位に伴い、前記化粧料(A)と相対回動しながら圧接する構成としたブラシ付き化粧料容器。
- 底蓋体(23)を透明、若しくは半透明の材料により構成した請求項1、または2記載のブラシ付き化粧料容器。
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