JP4129556B2 - ブラシ付き化粧料容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイシャドウ、ほほ紅等の化粧料を収容し、化粧料を塗布するのに用いる化粧用ブラシを一体に備えた化粧料容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、アイシャドウやほほ紅等の固形状化粧料を収容する容器として、その形状を細長小径の円筒状とし、キャップに化粧料を塗布するのに用いる塗布具を組み付けて携帯性や利便性を高めたものが多数使用されており、さらにこれらの化粧料容器の中にはキャップを容器本体に着脱する際に、塗布具と化粧料とが相対回動しながら圧接し、塗布具への化粧料の付着が達成される機能を有するものも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの従来技術における塗布具は、容器本体の口部に無理なく挿入できる寸法のものに限定されている。これは、塗布具が容器本体の口部よりも甚だ大きい場合に挿入できないのは当然のこととして、挿入前にその輪郭を細く整形すれば挿入可能な寸法の塗布具にしても、かかる整形の際に指先が化粧料で汚れてしまうし、キャップを締める度に塗布具を整形するのでは、使用者にとって大変不便だからである。
【0004】
ところで、アイシャドウやほほ紅等を塗布するのに用いる化粧用ブラシは、化粧部位や用途に応じて種々の寸法、形状のものを使い分けるのが通常であり、例えば顔全体の色調を変えるためのフェイスパウダーを塗布するのに用いるフェイスパウダーブラシや、ほほ紅を塗布するのに用いるチークブラシ等では、ブラシ部が柄部と比較して全体的に大径で、かつ、ブラシの先端にいくにつれて拡径状に形成されているものが多い。
【0005】
したがって、従来技術の塗布具付き化粧料容器において、大径、拡径状の化粧用ブラシを適用するには、容器本体の口部を組み付けた化粧用ブラシが無理なく挿入できる寸法とせざるを得ず、そのため容器が大型化して、携帯性や取り扱い性が損なわれるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は上記した従来技術における問題点を解決するために創案されたもので、大径、拡径状の化粧用ブラシを簡単に容器本体内に挿入可能にすることを技術的課題とし、もって従来の塗布具付き化粧料容器には適さなかった大径、拡径状の化粧用ブラシを取り付けた塗布具付き化粧料容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
下端に化粧用ブラシを設けたブラシ体と、上端にレバー片を備え、化粧用ブラシに昇降可能に外嵌する円筒状のカバー筒と、下端から化粧用ブラシを露出させ、収縮により下向きに付勢するスプリングを介在させて昇降変位可能、かつ抜け出し不能にブラシ体を組み付け、筒壁にレバー片の先端部が貫通して突出する縦長のスリットを開設し、カバー筒を昇降可能に内装する有頂円筒状の外筒体とからブラシ部を構成すること、
内周面にカバー筒の下端が当接するあご部を周設した円筒状の収納本体と、化粧料を収容し、収納本体の下端と着脱自在に結合する底蓋体とから収納部を構成すること、
ブラシ部と収納部とを、着脱可能に結合すること、
化粧用ブラシを、レバー片の下降操作に伴い、カバー筒内に収納し、ブラシ部と収納部との結合操作に伴い、あご部と当接して下降を阻止されたカバー筒の下端から繰り出し、かつ、化粧料に対して螺合結合により回動しながら、スプリングの下向きの付勢により圧接する構成としたこと、
にある。
【0008】
ブラシ部と収納部との結合に際し、外筒体に開設したスリットから突出する先端部を指先で押し下げて、レバー片を下降操作していくと、化粧用ブラシはカバー筒内に縮径整形されながら収納されるので、縮径整形された化粧用ブラシをカバー筒に収納したまま取り扱うことにより、収納本体の口部に簡単に挿入することが可能となる。
【0009】
化粧用ブラシをカバー筒に収納した状態で、カバー筒を収納本体の下方に向って挿入していくと、カバー筒はあご部に当接して下降を阻止され、一方、化粧用ブラシは下降を続けるので、カバー筒の下端から繰り出されることになり、これにより化粧用ブラシはカバー筒に遮られることなく、化粧料と接触することになる。
【0010】
また、ブラシ部と収納部との結合操作に伴い、化粧用ブラシは化粧料に対して螺合結合により回動しながら、スプリングの下向きの付勢により圧接するので、化粧用ブラシへの化粧料の押し付けと擦り付けが同時に成され、化粧用ブラシには化粧料が良好に付着されるので、使用者は収納部とブラシ部とを分離した後、そのまま化粧用ブラシを化粧に用いることが可能となる。
【0011】
また、収納部からブラシ部を分離させた際には、化粧用ブラシはカバー筒から繰り出された状態にあるので、そのままでブラシ部は、化粧に用いることのできる状態となっている。
【0012】
化粧料を収納している底蓋体は、収納本体の下端に着脱自在に結合しているので、底蓋体内の化粧料を使い切った場合、底蓋体を離脱して新しいものと交換することにより、簡易迅速に継続使用に備えることができる。
【0013】
請求項2記載の発明の手段は、
下端に化粧用ブラシを設けたブラシ体と、下端から化粧用ブラシを露出させ、収縮により下向きに付勢するスプリングを介在させて昇降変位可能、かつ抜け出し不能にブラシ体を組み付けた有頂円筒状の外筒体と、上端に、先端部が外筒体の内周面と引き出し可能な強さで摩擦接触する摺動片を備え、外筒体と化粧用ブラシ体との間に昇降可能に嵌入された円筒状のカバー筒とからブラシ部を構成すること、
内周面にカバー筒の下端が当接するあご部を周設した円筒状の収納本体と、化粧料を収容し、収納本体の下端と着脱自在に結合する底蓋体とから収納部を構成すること、
ブラシ部と収納部とは着脱可能に結合すること、
化粧用ブラシを、カバー筒の下降操作に伴い、カバー筒内に収納し、ブラシ部と収納部との結合操作に伴い、あご部と当接して下降を阻止されたカバー筒の下端から繰り出し、かつ、化粧料に対して螺合結合により回動しながら、スプリングの下向きの付勢により圧接する構成としたこと、
にある。
【0014】
請求項2記載の発明の構成により、カバー筒を把持して下降操作することにより、カバー筒内に化粧用ブラシを収納することができ、外筒体にスリットを開設してレバー片の先端部を突出させる場合と比べて、容器の加工・組み立てが容易となり製造コストが抑えられる。
【0015】
また、カバー筒は、外筒体に対して回動自在となるので、カバー筒を化粧用ブラシに対して回動させながら下降操作することにより、化粧用ブラシの縮径整形収納が無理なく円滑に達成することが可能となる。なお、化粧用ブラシ収納後は請求項1記載の発明と同様の動作を得る。
【0016】
請求項3記載の発明の手段は、請求項1または2記載の発明の構成に、外筒体の頂壁中央に、昇降変位可能、かつ抜け出し不能、そして回転不能に垂下状に組み付けられた中筒体を介して、外筒体にブラシ体を組み付け、ブラシ部と収納部との結合手段を螺合結合とした、ことを加えたものである。
【0017】
請求項3記載の構成により、ブラシ部と収納部との螺合結合に伴い、中筒体を介して外筒体に回動不能に組み付けられた化粧用ブラシを、化粧料に対して回動させると共に、ブラシ部と収納部とを強固に結合することができる。
【0018】
請求項4記載の発明の手段は、請求項1記載の発明の構成に、外筒体の頂壁中央に、昇降変位可能、かつ抜け出し不能、そして回転自在に垂下状に組み付けられ、外周面に螺溝を刻設した回転筒体を介して、外筒体にブラシ体を組み付け、レバー片に螺溝と螺合する螺合ピンを突設し、ブラシ部と収納部との結合手段をアンダーカット結合とした、ことを加えたものである。
【0019】
請求項4記載の構成により、ブラシ部と収納部とのアンダーカット結合に伴い、収納部のあご部に対するブラシ部のカバー筒の突き当たりにより、カバー筒と共にレバー片が化粧用ブラシを組み付けた回転筒体に対して上昇変位し、レバー片に突設した螺合ピンが螺溝を介して回転筒体を回転させるので、化粧用ブラシを中皿体に対して回動させると共に、ブラシ部と収納部とを簡易迅速に結合することができる。
【0020】
請求項5記載の発明の手段は、請求項1、2、3または4記載の発明の構成に、底蓋体を透明、若しくは半透明の材料により構成した、ことを加えたものである。
【0021】
請求項5記載の構成により、底蓋体に収容した化粧料の減り具合を、底蓋体を取り外すこと無く、外から簡単に確認することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のブラシ付き化粧料容器(以下、容器と呼ぶ)1の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、本発明において化粧料の塗布具は、化粧用ブラシに限定することは無く、化粧用チップのようなスポンジ状の塗布具を適用しても良い。
【0023】
図1は、容器1の第一実施形態を示すもので、容器1は、図中左側のブラシ部2と、右側の収納部3とから成り、ブラシ部2は、下端に化粧用ブラシ6を設けたブラシ体7と、上端に円筒状のレバー片9を強固に嵌合組み付けし、化粧用ブラシ6に昇降可能に外嵌する円筒状のカバー筒8と、下端から化粧用ブラシ6を露出させ、筒壁にレバー片9の先端部21が貫通して突出する縦長のスリット5を開設し、カバー筒8を昇降可能に内装する有頂円筒状の外筒体4とから構成されている。
【0024】
外筒体4は、下端内周面に雌螺子14を螺設し、その頂壁15を加工の便を考慮して別個に成形し、筒壁に組み付け固定しており、この頂壁15は、下面中央にスプリング10の上端が着脱自在に嵌合する円筒状のスプリング嵌合筒16を垂下し、スプリング嵌合筒16の外側に、その下端内周面に第一係止周条23を突設した円筒状のガイド筒17を垂下している。
【0025】
また、外筒体4は、スプリング嵌合筒16とガイド筒17との間に、上端外周面に第一係止周条23と上下方向に係合する第二係止周条24aを突設した細長円筒状の中筒体18を昇降変位可能、かつ抜け出し不能に組み付けており、この中筒体18は、下部内周面にスプリング10の下端が着脱自在に嵌合する円筒状のスプリング嵌合片19aを突設し、下端外周面に中筒体18が昇降する時の横振れを防止するための円筒状のガイド筒片20aを突設し、下端にブラシ体7を螺合結合により着脱可能に組み付けている。
【0026】
なお、スプリング嵌合筒16は、外周面に周方向に沿って係合凹部25を複数凹設し、中筒体18は、上端内周面に係合凹部25と周方向に係合する係合凸部26を複数凸設し、係合凹部25と係合凸部26との係合により、中筒体18は外筒体4に対して回動を阻止されている。
【0027】
スリット5は、上端部側縁に先端部21を着脱可能に係止する係止突片22を突設している。なお、図示の実施形態ではスリット5と先端部21の個数を各々一つとしているが、レバー片9の下降操作をし易くするために、反対位置にもう一つ設けても良い。
【0028】
収納部3は、内周面にカバー筒8の下端が突き当たるあご部12を周設し、口部27の外周面に雌螺子14と螺合する雄螺子28を螺設した円筒状の収納本体11と、化粧料Aを収容して、収納本体11の下端と着脱自在に結合する底蓋体13とから構成されている。なお、図示の実施形態では、収納本体11と底蓋体13との結合手段を螺合結合としているが、アンダーカット結合としても良い。
【0029】
次に、容器1の取り扱いについて説明する。ブラシ部2と収納部3とが組み付いた状態から、先ず両者の螺合結合を解除して、収納部3内から化粧用ブラシ6を取り出すと、図2(i)に示す通り、化粧用ブラシ6は、収納本体11の内周面による拘束を解かれ、使用が可能な側方に膨出した形態で表出する。
【0030】
また、中筒体18は、スプリング10に付勢されて下降限まで移動し、この中筒体18に従って化粧用ブラシ6も下降限まで移動し、化粧終了後、先端部21を押し下げてレバー片9を下降操作すると、図2(ii)に示す通り、化粧用ブラシ6はカバー筒8の下端に絞られ、その根元から順次先端に向けて縮径しながらカバー筒8内に収納される。
【0031】
この状態で、化粧用ブラシ6を収納本体11の口部27に挿入していくと、カバー筒8は、その下端があご部12と当接して下方への移動が阻止され、一方、化粧用ブラシ6は下降を続けるので、カバー筒8の下端から化粧用ブラシ6が繰り出される。
【0032】
次いで、ブラシ部2と収納部3とを螺合結合していくと、図3(i)に示す通り、先ず化粧用ブラシ6は化粧料Aと当接し、当接後の結合操作によりスプリング10は化粧用ブラシ6を下向きに付勢しながら収縮し、化粧用ブラシ6は化粧料Aと圧接する。
【0033】
ブラシ部2と収納部3との螺合結合が達成されると、図3(ii)に示す通り、レバー片9の先端部21はスリット5の上端まで到達して、係止突片22に係止する。図4に、螺合結合が達成した状態での容器1の外観を示す。
【0034】
ブラシ部2と収納部3との螺合結合に伴い、化粧用ブラシ6は化粧料Aに対して回動しながら圧接するので、押し付け作用と擦り付け作用が同時に成されることになり、その先端部に化粧料Aが良好に付着される。
【0035】
更に、使用に際してブラシ部2と収納部3との螺合結合を解除する時にも、化粧用ブラシ6は前記と逆方向に回動しながら化粧料Aと圧接し、再度化粧料Aの付着が成される。
【0036】
また、使用に伴い化粧料Aが減少しても、化粧用ブラシ6はスプリング10により化粧料A側に常に付勢されているので、化粧用ブラシ6と化粧料Aとの圧接状態は維持され、底蓋体13内の化粧料Aを最後まで使い切ることが可能となる。
【0037】
なお、底蓋体13内の化粧料Aを使い切った後は、底蓋体13を離脱し、新しいものと交換すれば良い。ここで、底蓋体13を透明若しくは半透明の材料で構成すると、外から化粧料Aの減り具合を簡単に確認することができ、新しい底蓋体を用意したり、外出前に交換しておく等の便に資することができる。
【0038】
また、長期の使用に伴い化粧用ブラシ6が磨耗したり、刷毛の一部が抜けたりした場合についても、前記の通りブラシ体7と中筒体18とは着脱可能に結合しているので、適宜新しいものに交換すれば良く、容器1は一部の消耗品を交換することにより継続して使用することが可能である。
【0039】
次に容器1の第二実施形態を図5、6を参照して説明する。なお、図中第一実施形態と同一符号の部材は第一実施形態と同一であるので説明を省略する。
外筒体4は、下端部を他の部分よりも小径の第一嵌合部34に形成し、スプリング嵌合筒16とガイド筒17との間に、その上端外周面に第一係止周条23と係合する第二係止周条24bを突設した、細長円筒状の回転筒体31を昇降可能、かつ抜け出し不能に組み付けている。
【0040】
この回転筒体31は、下部内周面にスプリング10の下端が着脱自在に嵌合する円筒状のスプリング嵌合片19bを突設し、下端外周面に回転筒体31が昇降する時の横振れを防止するための円筒状のガイド筒片20bを突設し、下端にブラシ体7を螺合結合により着脱可能に組み付けている。
【0041】
さらに、回転筒体31は外周面に螺溝32を刻設し、レバー片9は下端内周面に内鍔部36を介して螺溝32と螺合する螺合ピン33を突設しており、そして収納本体11は、口部27を第一嵌合部34とアンダーカット結合する第二嵌合部35に形成している。
【0042】
第二実施形態において、カバー筒8内に化粧用ブラシ6を収納後、カバー筒8を収納本体11の口部27に挿入していくと、カバー筒8は下端があご部12と当接して下方への移動が阻止され、外筒体4に対して上昇し、同時に先端部21の両側をスリット5により拘束され、円周方向に回動不能のレバー片9と一体の螺合ピン33が螺溝32を介して回転筒体31に回転力を伝達し、化粧用ブラシ6を回動させる。
【0043】
次いで、ブラシ部2と収納部3とをアンダーカット結合していくと、図6(i)に示す通り、化粧用ブラシ6は回動しながら化粧料Aと当接し、当接後の結合操作によりスプリング10は化粧用ブラシ6を下向きに付勢しながら収縮し、化粧用ブラシ6は回動しながら化粧料Aと圧接する。
【0044】
アンダーカット結合が終了した位置で、図6(ii)に示す通り、先端部21はスリット5の上端まで到達し、化粧用ブラシ6の回動も終了する。
【0045】
次に、容器1の第三実施形態を、図7を参照して説明する。なお、図中第一実施形態と同一符号の部材は第一実施形態と同一であるので説明を省略する。
ブラシ部2は、外筒体4の筒壁にスリットを開設せず、カバー筒8の上端に、レバー片9に代えて、短円筒状の摺動片41を強固に嵌合組み付けし、この摺動片41は、先端部42を、上方に若干拡径し、周方向に沿って複数の切り欠き43を設けた薄肉円筒状に形成し、この先端部42は、カバー筒8が引き出し可能な程度の強さで外筒体4の内周面と摩擦接触している。また、収納部3は第一実施形態と同一の構成である。
【0046】
第三実施形態においては、カバー筒8の下端を指先で把持して下降操作することにより、化粧用ブラシ6をカバー筒8内に収納していくが、この下降操作は、摺動片41の下端がガイド筒片20cと当接して終了する。なお、化粧中において、カバー筒8は、先端部42と外筒体4の内周面との摩擦により、外筒体4内に保持され、妄りにずり落ちることはない。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成したので以下に示す効果を奏する。
請求項1および2記載の発明にあっては、カバー筒を下降させる簡単な操作のみで大径、拡径状の化粧用ブラシを収納本体の口部に挿入可能な寸法に整形することが達成され、塗布具付き化粧料容器に各種の化粧用ブラシを適用することが可能となる。
【0048】
また、ブラシ部と収納部との着脱操作に伴い化粧用ブラシに化粧料が良好に付着されるので、使用者はブラシ部を取り外すだけで直ちに化粧を行うことができる。
【0049】
さらに、化粧料を底蓋状の底蓋体に収容しているので、新しいものへの交換を簡易迅速に行うことができ、また、底蓋体のみを交換して容器自体は継続して使用することができるので、使用者の経済的負担が減じると共に、省資源や廃棄物の減少に資する。
【0050】
請求項2記載の発明にあっては、化粧用ブラシのカバー筒内への収納を極めて簡単な構造により達成し、容器の製造コストの削減が図れる。
【0051】
請求項3記載の発明にあっては、ブラシ部と収納部とを螺合結合により強固に結合しつつ、化粧用ブラシに化粧料を良好に付着させることができる。
【0052】
請求項4記載の発明にあっては、ブラシ部と収納部とをアンダーカット結合により簡易迅速に結合しつつ、化粧用ブラシに化粧料を良好に付着させることができる。
【0053】
請求項5記載の発明にあっては、化粧料の減り具合を外から簡単に確認することができ、底蓋体の交換の便に資する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す、ブラシ部と収納部とを分離して右半分を断面で示した正面図である。
【図2】図1に示した第一実施形態の、ブラシ部の右半分を断面で示した正面図であり、(i)は化粧用ブラシをカバー筒に収納する前の状態、(ii)は化粧用ブラシをカバー筒に収納した状態を示す。
【図3】図1に示した第一実施形態の、ブラシ部と収納部とを螺合結合した状態の右半分を断面で示した正面図であり、(i)は結合が途中の状態、(ii)は結合が終了した状態を示す。
【図4】図1に示した第一実施形態の、ブラシ部と収納部との螺合結合が終了した状態の正面図である。
【図5】本発明の第二実施形態を示す、ブラシ部と収納部とを分離して右半分を断面で示した正面図である。
【図6】図5に示した第二実施形態の、ブラシ部と収納部とをアンダーカット結合した状態の右半分を断面で示した正面図であり、(i)は結合が途中の状態、(ii)は結合が終了した状態を示す。
【図7】本発明の第三実施形態を示す、ブラシ部と収納部とを分離して右半分を断面で示した正面図である
【符号の説明】
1 ; ブラシ付き化粧料容器
2 ; ブラシ部
3 ; 収納部
4 ; 外筒体
5 ; スリット
6 ; 化粧用ブラシ
7 ; ブラシ体
8 ; カバー筒
9 ; レバー片
10 ; スプリング
11 ; 収納本体
12 ; あご部
13 ; 底蓋体
14 ; 雌螺子
15 ; 頂壁
16 ; スプリング嵌合筒
17 ; ガイド筒
18 ; 中筒体
19a; スプリング嵌合片
19b; スプリング嵌合片
20a; ガイド筒片
20b; ガイド筒片
20c; ガイド筒片
21 ; 先端部
22 ; 係止突片
23 ; 第一係止周条
24a; 第二係止周条
24b; 第二係止周条
25 ; 係合凹部
26 ; 係合凸部
27 ; 口部
28 ; 雄螺子
31 ; 回転筒体
32 ; 螺溝
33 ; 螺合ピン
34 ; 第一嵌合部
35 ; 第二嵌合部
36 ; 内鍔部
41 ; 摺動片
42 ; 先端部
43 ; 切り欠き
A ; 化粧料
Claims (5)
- 下端に化粧用ブラシ(6)を設けたブラシ体(7)と、上端にレバー片(9)を備え、前記化粧用ブラシ(6)に昇降可能に外嵌する円筒状のカバー筒(8)と、下端から前記化粧用ブラシ(6)を露出させ、収縮により下向きに付勢するスプリング(10)を介在させて昇降変位可能、かつ抜け出し不能にブラシ体(7)を組み付け、筒壁に前記レバー片(9)の先端部(21)が貫通して突出する縦長のスリット(5)を開設し、前記カバー筒(8)を昇降可能に内装する有頂円筒状の外筒体(4)とからブラシ部(2)を構成し、内周面に前記カバー筒(8)の下端が当接するあご部(12)を周設した円筒状の収納本体(11)と、化粧料(A)を収容し、前記収納本体(11)の下端と着脱自在に結合する底蓋体(13)とから収納部(3)を構成し、前記ブラシ部(2)と収納部(3)とは着脱可能に結合し、前記化粧用ブラシ(6)を、レバー片(9)の下降操作に伴い、前記カバー筒(8)内に収納し、前記ブラシ部(2)と収納部(3)との結合操作に伴い、前記あご部(12)と当接して下降を阻止されたカバー筒(8)の下端から繰り出し、かつ、前記化粧料(A)に対して螺合結合により回動しながら、前記スプリング (10) の下向きの付勢により圧接する構成としたブラシ付き化粧料容器。
- 下端に化粧用ブラシ(6)を設けたブラシ体(7)と、下端から前記化粧用ブラシ(6)を露出させ、収縮により下向きに付勢するスプリング(10) を介在させて昇降変位可能、かつ抜け出し不能にブラシ体(7)を組み付けた有頂円筒状の外筒体(4)と、上端に、先端部(42)が前記外筒体(4)の内周面と引き出し可能な強さで摩擦接触する摺動片(41)を備え、前記外筒体(4)と化粧用ブラシ体(7)との間に昇降可能に嵌入された円筒状のカバー筒(8)とからブラシ部(2)を構成し、内周面に前記カバー筒(8)の下端が当接するあご部(12)を周設した円筒状の収納本体(11)と、化粧料(A)を収容し、前記収納本体(11)の下端と着脱自在に結合する底蓋体(13)とから収納部(3)を構成し、前記ブラシ部(2)と収納部(3)とは着脱可能に結合し、前記化粧用ブラシ(6)を、カバー筒(8)の下降操作に伴い、該カバー筒(8)内に収納し、前記ブラシ部(2)と収納部(3)との結合操作に伴い、前記あご部(12)と当接して下降を阻止されたカバー筒(8)の下端から繰り出し、かつ、前記化粧料(A)に対して螺合結合により回動しながら、前記スプリング (10) の下向きの付勢により圧接する構成としたブラシ付き化粧料容器。
- 外筒体(4)の頂壁中央に、昇降変位可能、かつ抜け出し不能、そして回転不能に垂下状に組み付けられた中筒体(18)を介して、前記外筒体(4)にブラシ体(7)を組み付け、ブラシ部(2)と収納部(3)との結合手段を螺合結合とした請求項1または2記載のブラシ付き化粧料容器。
- 外筒体(4)の頂壁中央に、昇降変位可能、かつ抜け出し不能、そして回転自在に垂下状に組み付けられ、外周面に螺溝(32)を刻設した回転筒体(31)を介して、前記外筒体(4)にブラシ体(7)を組み付け、レバー片(9)に前記螺溝(32)と螺合する螺合ピン(33)を突設し、ブラシ部(2)と収納部(3)との結合手段をアンダーカット結合とした請求項1記載のブラシ付き化粧料容器。
- 底蓋体(13)を透明、若しくは半透明の材料により構成した請求項1、2、3または4記載のブラシ付き化粧料容器。
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