JP2000037227A - 液状化粧料容器 - Google Patents

液状化粧料容器

Info

Publication number
JP2000037227A
JP2000037227A JP10221128A JP22112898A JP2000037227A JP 2000037227 A JP2000037227 A JP 2000037227A JP 10221128 A JP10221128 A JP 10221128A JP 22112898 A JP22112898 A JP 22112898A JP 2000037227 A JP2000037227 A JP 2000037227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
neck
ironing
liquid cosmetic
container body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10221128A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Oba
淳 大庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuno Kasei Co Ltd
Original Assignee
Suzuno Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuno Kasei Co Ltd filed Critical Suzuno Kasei Co Ltd
Priority to JP10221128A priority Critical patent/JP2000037227A/ja
Publication of JP2000037227A publication Critical patent/JP2000037227A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布具に付着した余分の化粧料をしごき落と
す開口度可変のしごき部材を有し、塗布具への化粧料付
着料を調整できる液状化粧料容器を提供する。 【解決手段】 本発明の液状化粧料容器1は、液状化粧
料を入れる容器本体15と、この容器本体に出し入れ自
在の棒状塗布具9と、この棒状塗布具に固着された容器
の口を塞ぐキャップ3と、キャップとの係合部を有する
首部7と、中央開口を有する弾性体からなる、該開口に
より棒状塗布具の外周をしごくしごき部材13と、を具
備する。首部の下部には、しごき部材に当接してその中
央開口の径を可変とする開度調整部11が延設されてい
る。首部5の側面には、位置決め突起67が形成されて
おり、首部の上下方向の移動により、サポートリング7
の2つの位置決め孔75、76と係合して、首部5の位
置決め、すなわちしごき部材13の開口度を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスカラやアイラ
イナー、リップグロス等の液状化粧料を入れる容器に関
する。より具体的には、先端にブラシやスポンジチップ
等の塗布具を出入自在に備えており、かつ、その塗布具
に付着した余分の化粧料をしごき落とす口を有するしご
き部材を備え、そのしごき口の径を調整することにより
塗布具への化粧料付着量を調整できる液状化粧料容器に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】この種
のしごき度可変の液状化粧料容器に関しては、何種類か
のものが公知である。それらのなかには、しごき部材に
当接する開度調整部を有する首部を、ネジ機構により容
器内で上下に移動させ、しごき部材の開口度合を変化さ
せる構造のものがある。しかし、この液状化粧料容器
は、キャップを締める際あるいは取り外す際に首部にか
かる回動力により、開度調整部が動いて開口度合が不意
に変わらないよう、何等かの工夫が必要となり、構造が
複雑になる。
【0003】本発明は、塗布具に付着した余分の化粧料
をしごき落とす開口度可変のしごき部材を有し、塗布具
への化粧料付着料を調整できる液状化粧料容器であっ
て、構造が簡単で外径を細くできるとともに、使用者が
軸方向に押圧することによって塗布具への化粧料付着料
を選択できる液状化粧料容器を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1態様の液状化粧料容器は、 液状化粧
料を入れる容器本体と、 この容器本体に出し入れ自在
の棒状塗布具と、 この棒状塗布具に固着された容器の
口を塞ぐキャップと、 容器本体上部に配置された、キ
ャップとの係合部を有する首部と、 容器本体上部に配
置された、中央開口を有する弾性体からなる、該開口に
より棒状塗布具の外周をしごくしごき部材と、 首部の
下部に延設された、しごき部材に当接してその中央開口
の径を可変とする開度調整部と、を具備し; 上記容器
本体と首部との間には、上下方向摺動自在に同期係合す
る同期係合部が設けられており、 使用者の上下方向の
押圧動作により上記首部及び開度調整部を上下方向に移
動させ、もって上記しごき部材の中央開口の開口度合を
可変としたことを特徴とする。開度調整部材を直動機構
により動作させることでしごき部材の中央開口の開口度
合を可変とし、さらに容器本体に対し回動不能に係合さ
せたので、キャップを係合させる際に首部に働く回動力
を開度調整部材に作用させることなく、キャップを締め
たり取り外すことが可能となる。
【0004】また、本発明の第2態様の液状化粧料容器
は、 上記開度調整部材を開口度合縮小方向へ付勢する
バネを有することを特徴とする。バネにより開度調整部
材は開度が最も縮小する方向へオートリターンする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつより詳し
く説明する。図1は、本発明の1実施例に係る液状化粧
料容器の内部構造を示す図である。(A)は、開度調整
部が下がったしごき開口拡開限状態を、(B)は開度調
整部が上がったしごき開口縮小限状態を示す。この図の
液状化粧料容器1は、キャップ3、首部5、サポートリ
ング7、棒状塗布具9、しごき部材13、容器本体15
からなる。図2は、本実施例の液状化粧料容器の首部の
詳細を示す斜視図である。図3は、本実施例の液状化粧
料容器のサポートリングの詳細を示す部分破断斜視図で
ある。
【0006】容器本体15は、底97と側部95よりな
る有底筒状をしており、その内部に液状化粧料を入れる
ものである。容器本体15の上部92の内面には、上下
方向に延びる縦溝93が切られている。この縦溝93に
は、サポートリング7やしごき部材13外面の縦リブ7
7や82が係合している。縦溝93の上には環状凹部9
1が形成されている。この環状凹部91には、サポート
リング7外周の環状凸部73が嵌合する。縦溝93の下
端部には内段部94が形成されており、同部94にはし
ごき部材13のリング部81の下面が載っている。
【0007】しごき部材13は、NBR等のゴムに代表
される弾性材料でできており、ある程度伸縮自在であ
る。しごき部材13は、中央開口89を有するリップ部
87と、該部87の外側の下つぼまりのロート部85
と、該部85の上端に接続するリング部81を備えてい
る。そして、容器本体15に対してリング部81を容器
本体内段部94に載せて、上からリング部81がサポー
トリング7の下端面に押えられてセットされている。ま
た、しごき部材13のリング部81の内面は、サポート
リング7の下端部79によって押え込まれており、容器
本体15の内側への脱落も防止される。しごき部材13
のリング部81は、容器本体内の気密性を維持する役割
もある。
【0008】サポートリング7は、図1や図3に示され
ているように、容器本体15上に出ている上リング部7
1と、しごき部材13を容器本体15との間に挟んで固
定する下リング部74からなる。上リング部71の外面
は、容器本体15の上部に現れている。下リング部74
は、容器本体15上部の内面に嵌合している。下リング
部74の上部外面には、上に環状凸部73が、下に縦リ
ブ77が形成されている。環状凸部73は容器本体15
の環状凹部91と嵌合し、サポートリング7の抜け止め
となる。縦リブ77は、容器本体15の縦溝93と係合
してサポートリング7の回り止めとなる。上リング部7
1と下リング部74の境界部の内面には突起72が形成
されている。この突起72は、首部5の外面に形成され
た縦溝65と軸方向に摺動自在に係合し、首部5の回り
止めとなる。
【0009】サポートリング7の下リング部74の下端
部79は、しごき部材13のリング部81内面に嵌合し
ている。
【0010】サポートリング7の下リング部74の左右
対向する位置には、上下に並んで2個の孔75、76が
開けられている。これらの孔は、後述する首部5の位置
決め突起67と係合して、首部5の上下位置決め作用を
果す。すなわち、位置決め突起67が上の孔75に係合
する状態が首部5が上がった状態で、下の孔76に係合
する状態が首部5が下がった状態である。
【0011】首部5は、上部にオネジ63(オネジ状の
一群の突起でもよい)を有する筒状のものであり、サポ
ートリング7内を上下に摺動する(回動はしない)。首
部5の下部には、やや下つぼまりの筒状の開度調整部1
1が、下方内側に延びるように一体に設けられている。
開度調整部11の先端70は、上述のように、しごき部
材13のロート部85内面に当接し、そのしごき口89
の開度を調整する。すなわち、首部5が下に下がってい
る図1(A)の状態では、開度調整部11の先端70が
しごき部材13のロート部85を外に押し広げてしごき
口89を広げる。その反対に、首部5が上に上がってい
る図1(B)の状態では、開度調整部11の先端70は
ロート部85を圧迫せずしごき口89は狭められる。開
度調整部11の外面は、やや下つぼまりのテーパ面とな
っており、しごき部材のロート部85内面のテーパ面に
対して抵抗なく摺動・当接するのに適した形状となって
いる。
【0012】首部5の上段部外面に形成されたはオネジ
63には、キャップ3のメネジ37が螺合する。また、
図2に最も分かりやすく示すように、首部5の左右の外
面には同期係合溝65が掘り込まれている。この溝65
には、サポートリング7内面の突起72が摺動自在に嵌
合している。これらの溝65と突起72の作用により、
首部5がサポートリング7に対して回り止めされる。し
かし、首部5は、サポートリング7内を上下にスライド
可能である。このスライド動作により、首部5下端の開
度調整部11の先端70がしごき部材13に当接する位
置が上下し、前述のとおり、そのしごき口89の開度を
調整することができる。また、サポートリング7も容器
本体15に対して回り止めされているので、キャップ3
を回した時に、首部5と容器本体15が相対的に回動す
ることは起こり得ない。
【0013】首部5の側面の同期係合溝65の中段部に
は、ベンド片68及び位置決め突起67が形成されてい
る。同期係合溝65の掘り込まれた首部5の側壁には上
下2本の平行スリット69、69′が切り込まれ(貫通
している)ており、両スリット69、69′の間は、橋
のような形のベンド片68となっている。このベンド片
68の外面中央部に位置決め突起67が突設されてい
る。同突起67の外面はほぼ球面となっている。位置決
め突起67は、上述のように、サポートリング7の2つ
の位置決め孔75、76と係合して、首部5の位置決
め、すなわちしごき部材13の開口度を決定する。な
お、突起67が孔75、76間を移動するとき、及びサ
ポートリング7内に首部5を組み込むときには、ベンド
片68が内側にたわんで、位置決め突起67の表面を内
側に押し込む。
【0014】しごき口89の開限と閉限は適切なしごき
量となるよう決定され、開度調整部11の形状や、サポ
ートリング7の孔75、76間の距離によって、各限界
におけるしごき口89の開度が調整される。
【0015】首部5の上段部外面のオネジ63は、キャ
ップ3のメネジ37と螺合する。首部5の内部は、上下
に抜けた孔(内孔66)となっており、棒状塗布具9が
貫通している。内孔66は、上よりも下の方が狭くなっ
ており、棒状塗布具9を容器内に入れやすくなってい
る。首部5の上端61は、キャップ3(棒状塗布具9と
固定)を閉じた状態で、棒状塗布具9のフランジ45の
下面と当接し、容器本体内をシールする。
【0016】棒状塗布具9は、下端にブラシ17を有す
る棒状の部材であって、しごき部材13のしごき口89
を通って、容器本体15内に出し入れ自在に備えられて
いる。棒状塗布具9の上部は、比較的大径の中空筒状部
である挿入部41となっている。同部41の根元には、
環状凸部43が形成されており、ここにキャップ3内面
の環状凹部35が嵌合して、キャップ3と棒状塗布具9
とが固定される。なお、挿入部41の内孔は肉盗み用の
穴である。棒状塗布具9の挿入部41の下はフランジ4
5となっている。
【0017】棒状塗布具9の中段部47は、次第に細く
なりながら下に延びる中空棒状部であり、その中空部は
肉盗み穴49である。中段部47の下は、一段細くなっ
たくびれ部53となっている。同部53及びその上のテ
ーパ部51は、棒状塗布具9を容器内に納めてキャップ
3を閉じたときに、ちょうどしごき部材13のしごき口
89がくる部分である。図1(A)は、しごき口89が
最も広くなっている状態であり、しごき口89の当たる
棒状塗布具9の部分は太いテーパ部51となっている。
一方、図1(B)は、しごき口89が最も狭くなってい
る(内側に寄せられている)状態であり、それに対応し
てしごき口89の当たる棒状塗布具9の部分も最も細い
くびれ部53となっている。これは、しごき口89と棒
状塗布具9外周面との接触(締め付け)によって容器内
の液状化粧料をシールしているのであるが、その締め付
け力を適当に保つためである。
【0018】棒状塗布具9の下段部55は中実の棒状部
である。この下段部55の下には、芯棒98及びブラシ
毛99からなるブラシ17が接続されている。このブラ
シ17に容器本体15内の液状化粧料を含ませて引き上
げる際に、ブラシ17がしごき部材13のしごき口89
を通過するときに、ブラシ毛99がしごかれてブラシ毛
99に付着した余分の液状化粧料を容器本体15内にし
ごき落とす。この際のしごきの強さは、しごき口89の
開口度合によるので、前述のメカニズムによりしごき口
89の開口度合を調整して、ブラシ17に付く液状化粧
料の量を調整するのである。
【0019】キャップ3は、頂部31と側部33よりな
る有頂筒状をしており、その内面の下部にはメネジ37
が形成されている。このメネジ37は、首部5上部外面
のオネジ63と螺合して、キャップ3が容器1に装着さ
れる。
【0020】キャップ3内の上段部には、上述のよう
に、棒状塗布具9の挿入部41が固着されている。具体
的には、同部内面には環状凹部43が形成されている。
この環状凹部43には、棒状塗布具9のフランジ45上
方に設けられた環状凸部43が嵌合して、キャップ3と
棒状塗布具9とが固定される。
【0021】図1の液状化粧料容器における塗布具の液
状化粧料付着量調整メカニズムを含む作用をまとめて説
明する。使用の際は、最初にしごき部材13のしごき口
89の開口度合を次のようにして調整する。容器本体1
5を固定して、首部5を上下にスライドさせると首部5
は、容器本体15 に対して上下に移動する。首部5が
上下に移動すると、しごき部材13のロート部85が、
首部5下部の開度調整部11の下端70に押されて、中
心から外に拡がる度合が変化する。これにより、しごき
部材13の中央の開口であるしごき口89の径(開口度
合)が変化する。
【0022】次に、キャップ3を塗布具9とともに首部
5から捩って外し、棒状塗布具9を容器本体15内から
引き上げる。このとき、塗布具9下端のブラシ17に
は、容器本体15内の液状化粧料が付着しているが、し
ごき部材13のしごき口89をブラシ17が通過する際
にブラシ17がしごかれて(絞られて)、余分に付着し
ている液状化粧料は、容器本体15内にしごき落とされ
る。すなわち、首部7が上にあるとき(図1(B))
は、しごき部材13は内径方向に寄ってしごき口89は
狭まり閉限を形成し、ブラシ17は強くしごかれて、容
器外に抜き出したブラシ17に付着している液状化粧料
の量は少なくなる。一方、首部7が下にあるとき(図1
(A))は、しごき部材13は外に寄ってしごき口89
が拡がり開限を形成し、ブラシ17はあまり強くしごか
れず、容器外に抜き出したブラシ17に付着している液
状化粧料の量は多くなる。なお、首部5は容器本体15
に回動不能に固定されているため、キャップ3のメネジ
37と首部5のオネジ63を螺合させることでキャップ
ができ、またこの作用により開度調整部材11の位置は
変わらない。
【0023】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図4は、本発明の第2実施例に係る液状化粧料容器
の内部構造を示す断面図である。(A)は、開度調整部
がやや上がったしごき開口やや開の状態、(B)は開度
調整部が最も上がったしごき開口縮小状態を示す。図5
は、第2実施例の液状化粧料容器の図4(B)と90°
をなす断面の断面図である。図6は、本実施例液状化粧
料容器のサポートリングの上部と、その内面のロック・
解除リングの詳細を示す斜視図である。図7は、本実施
例の液状化粧料容器の首部の詳細を示す斜視図である。
これらの図において、図1の符号に100足した数字の
符号は、以下に特記するものを除いて、同じ部品・部分
を示す。
【0024】第2実施例の特徴は以下である。 (1)リターンスプリング110が組み込まれており、
首部105を上に上げるとき(しごき部材13のしごき
口を狭くするとき)に、首部105を指で引き上げる必
要がない。すなわち、コイルバネであるリターンスプリ
ング110は、サポートリング107の下部の内段部2
21と、首部105の中段部のフランジ部216の下面
219との間に、押し勝手に組み込まれており、首部1
05を上方に付勢している。なお、首部105を上げる
操作については、後述する。
【0025】(2)首部105のフランジ部216外面
に同期係合リブ217が形成されている。同リブ217
は、サポートリング107の下リング部の内面に形成さ
れた同期係合溝に係合し、首部105はサポートリング
107に対して回動せず、軸方向に自在に摺動する。す
なわち、首部105は容器本体15に対して回動不能に
固定されている。
【0026】(3)首部105の位置決めは、ロック・
解除リング106によってなされる。ロック・解除リン
グ106は、全体としてリング状をしており、図5及び
図6に示すように、サポートリング107の上部内面に
回動可能に嵌合している。サポートリング107とロッ
ク・解除リング106との間には、回動ツマミ108の
軸部223が貫通している。サポートリング107の側
壁には、図6(A)に示すように、円周方向に延びる貫
通溝212が切られている。また、首部位置決めリング
106にも、貫通孔205が開けられている。この溝2
12と孔205には、回動ツマミ108の軸部223が
貫通している。同軸部223の内側の先は、かしめ部2
25となっている。この回動ツマミ108外側のツマミ
部221を、サポートリング107の円周方向に回すこ
とにより、ロック・解除リング106をサポートリング
107内でLock(L)位置からFree(F)位置
へ約60°回すことができる。
【0027】ロック・解除リング106の側壁の左右に
は、図6(B)に示すように、2本のスリット202が
切り込まれており、2本のスリット間に内外にベンドし
やすいベンド片203が形成されている。このベンド片
203の内面には、位置決め突起201が形成されてい
る。同突起201は、上面が上から下に向かって内方に
出る斜面となっており、下面は、ロック・解除リング1
06の内面から直角に突出している。
【0028】首部105の中段部211の外面の左右側
壁には、図7に示すように、上下の位置決め突起213
及び215が形成されている。位置決め突起213及び
215は下面が下から上に向かって外方へ出る斜面とな
っており、上面は、首部105の外面から直角に突出し
ている。上記の上下の位置決め突起213、215が突
設されている。位置決め突起213、215は、首部1
05の全円周の十分の1以下程度と比較的幅が狭い。
【0029】また、位置決め突起213、215の上面
と、首部105のフランジ部216の上面は、軸上に配
置されている。この位置決め突起213、215の上面
がロック・解除リング106の位置決め突起201の下
面に当接し、またフランジ部215の上面はロック・解
除リング106の下面に当接して、首部105をリター
ンスプリング110の付勢力に抗して下に押え、首部1
05を、3つの高さ位置のいずれかに保持する。すなわ
ち、首部105の上の位置決め突起213がリング10
6の位置決め突起201の下面と当接した場合は、開度
調整部材111の位置は最も低く、首部105の下の位
置決め突起215がリング106の位置決め突起201
の下面と当接した場合は(図4(A))、開度調整部材
111はやや上がった状態で、首部105のフランジ部
215がロック・解除リング106の下端面に当接した
場合は(図4(B))、開度調整部材111は最も上が
った状態となる。なお、位置決め突起215の上面とフ
ランジ216上面間の距離は、位置決め突起215、2
13の各上面間の距離より長い。
【0030】なお、ロック・解除リング106がL位置
のとき、位置決め突起201と首部105の位置決め突
起213、215が同軸上にあり、互いに係合するよう
に、首部105とロック・解除リング106及びサポー
トリング107は位置決めされる。したがって、ロック
・解除リング106の突起201と首部105上の突起
213及び215とが係合するのは、ロック・解除リン
グ106とサポートリング107とがある特定の回動位
置(L位置)にあるときのみである。ロック・解除リン
グ106が該位置を外れた位置(F位置)に回動させら
れると、首部105の位置決め突起213又は215と
ロック・解除リング106の位置決め突起201との係
合が外れ、首部105はリターンスプリング110によ
り上方向へ付勢される。このとき、首部105のフラン
ジ部216はサポートリング107の同期係合溝に沿っ
て、フランジ部216の上面がロック・解除リング10
6の下面に当接するまで上昇する。
【0031】なお、首部105をロック・解除リング1
06内に組み込むときは、ロック・解除リング106の
突起201の上面の斜面と、首部105の突起213、
215の下面の斜面とが当接してベンド片203が外側
にベンドして組み込むことができる。
【0032】この実施例の液状化粧料容器の操作につい
て説明する。首部105を下にスライドさせるときは、
首部105を指で下に押せば、上述のベンド片203の
メカニズムで首部105の突起215、213が首部位
置決めリング106の突起201を乗り越えて進むの
で、首部105を下に押し込めることができる。このと
き、回動ツマミを、図6(A)に示す位置にLock位
置(L位置)にしておけば、突起が係合して上下位置を
選択できる。すなわち、首部105を1段階下に押し、
首部105の下の位置決め突起215がック・解除リン
グ106の位置決め突起201を乗り越えて進み、位置
決め突起201と係合したとき(図4(A))は、首部
105の開度調整部111はやや上がった状態で、しご
き口の開度がやや広がった状態となる。次に首部105
をもう1段階下に押すと、首部105の上の位置決め突
起213がロック・解除リング106の位置決めリング
201を乗り越えて進み、位置決め突起213はロック
・解除リング106の位置決め突起201と係合する。
このとき、開度調整部は最も下がった状態で、しごき口
は最も広がる。
【0033】一方、首部105を上にスライドさせると
きは、回動ツマミ108を回して図6(A)に示すFr
ee位置(F位置)に回す。そうすると、首部105の
突起213及び215と首部位置決めリング106の突
起201の円周上の位置がズレて、両突起が係合しなく
なる。そうすると、リターンスプリング110の作用に
よって、首部105は自然と上がる。しかし、首部10
5のフランジ部216がロック・解除リング106の下
面に当接する(図4(B)、図5)ので、首部105が
首部位置決めリング106から抜け出すことはない。こ
のとき、首部105は最も上がった状態であり、開度調
整部111は最も高い位置にあり、しごき口は最も狭ま
る。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は以下の効果を有する。 (1)キャップと係合する首部の後端を開度調整部と
し、容器本体に対して相対回動せず軸方向への直動機構
により動作するので、操作が簡単で、コンパクトでデザ
イン性に優れた液状化粧料容器を提供できる。 (2)首部は容器本体に回動不能に係合しているため、
キャップを係合させる際に首部に働く回動力は開度調整
部材に作用せず、開度を維持したままキャップを締めた
り、外すことができる。 (3)首部と、容器本体に回動不能に固定されたサポー
トリングにそれぞれ軸方向への移動を規制する位置決め
手段を設けることによって、簡単な構造で、開度を段階
的に変えることができる。また、決められた開度は位置
決め手段によって確実に固定される。 (4)図4の実施例に示すように、リターンスプリング
を使用した場合、復帰(開口度合縮小)を自動的に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る液状化粧料容器の内部
構造を示す図である。(A)は、開度調整部が下がった
しごき開口拡開限状態を、(B)は開度調整部が上がっ
たしごき開口縮小限状態を示す。
【図2】第1実施例の液状化粧料容器の首部の詳細を示
す斜視図である。
【図3】第1実施例の液状化粧料容器のサポートリング
の詳細を示す部分破断斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る液状化粧料容器の内
部構造を示す断面図である。(A)は、開度調整部が下
がったしごき開口拡開状態、(B)は開度調整部がやや
下がったしごき開口縮小状態を示す。
【図5】第2実施例の液状化粧料容器の図4と90°を
なす断面の断面図であり、開度調整部が最も上がったし
ごき開口縮小状態を示す。
【図6】第2実施例液状化粧料容器のサポートリングの
上部と、その内面のロック・解除リングの詳細を示す斜
視図である。
【図7】第2実施例の液状化粧料容器の首部の詳細を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 液状化粧料容器 3 キャップ 5 首部 7 サポートリ
ング 9 棒状塗布具 11 開度調整部 13 しごき部材 15 容器本体 17 ブラシ 106 ロック・解除リング 108 回動ツ
マミ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状化粧料を入れる容器本体と、 この容器本体に出し入れ自在の棒状塗布具と、 この棒状塗布具に固着された容器の口を塞ぐキャップ
    と、 容器本体上部に配置された、キャップとの係合部を有す
    る首部と、 容器本体上部に配置された、中央開口を有する弾性体か
    らなる、該開口により棒状塗布具の外周をしごくしごき
    部材と、 首部の下部に延設された、しごき部材に当接してその中
    央開口の径を可変とする開度調整部と、を具備し;上記
    容器本体と首部との間には、上下方向摺動自在に同期係
    合する同期係合部が設けられており、 使用者の上下方向の押圧動作により上記首部及び開度調
    整部を上下方向に移動させ、もって上記しごき部材の中
    央開口の開口度合を可変としたことを特徴とする液状化
    粧料容器。
  2. 【請求項2】 上記開度調整部材の軸方向位置を何段か
    に規定する位置決め手段を備えることを特徴とする請求
    項1記載の液状化粧料容器。
  3. 【請求項3】 上記開度調整部材を上方向へ付勢するバ
    ネと、 上記開度調整部材の軸方向位置を何段かに規定する位置
    決め手段と、 該位置決め手段を解除して上記バネ付勢方向の上方移動
    限まで上記開度調整部材を移動させるリターン機構と、 をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の液状化
    粧料容器。
JP10221128A 1998-07-22 1998-07-22 液状化粧料容器 Pending JP2000037227A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10221128A JP2000037227A (ja) 1998-07-22 1998-07-22 液状化粧料容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10221128A JP2000037227A (ja) 1998-07-22 1998-07-22 液状化粧料容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000037227A true JP2000037227A (ja) 2000-02-08

Family

ID=16761905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10221128A Pending JP2000037227A (ja) 1998-07-22 1998-07-22 液状化粧料容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000037227A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7946778B2 (en) 2005-10-10 2011-05-24 L'oreal Device for packaging and applying a composition and method of using same
US8007191B2 (en) 2005-04-19 2011-08-30 L'oreal Packaging and applicator device for a composition
JP2013544608A (ja) * 2010-12-09 2013-12-19 ロレアル 化粧品をパッケージングするためのデバイス
CN107518565A (zh) * 2017-10-05 2017-12-29 谢桐利 一种化妆品内容物的可调节定量装置
CN110063563A (zh) * 2018-01-23 2019-07-30 株式会社常盘 涂布容器

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8007191B2 (en) 2005-04-19 2011-08-30 L'oreal Packaging and applicator device for a composition
US7946778B2 (en) 2005-10-10 2011-05-24 L'oreal Device for packaging and applying a composition and method of using same
JP2013544608A (ja) * 2010-12-09 2013-12-19 ロレアル 化粧品をパッケージングするためのデバイス
CN107518565A (zh) * 2017-10-05 2017-12-29 谢桐利 一种化妆品内容物的可调节定量装置
CN110063563A (zh) * 2018-01-23 2019-07-30 株式会社常盘 涂布容器
KR20190089766A (ko) * 2018-01-23 2019-07-31 가부시키가이샤 도끼와 도포 용기
JP2019126463A (ja) * 2018-01-23 2019-08-01 株式会社トキワ 塗布容器
US10869532B2 (en) 2018-01-23 2020-12-22 Tokiwa Corporation Application container
KR102198117B1 (ko) * 2018-01-23 2021-01-04 가부시키가이샤 도끼와 도포 용기
CN110063563B (zh) * 2018-01-23 2022-02-22 株式会社常盘 涂布容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6371129B1 (en) Dispenser for fluid materials
JP3410014B2 (ja) 液状化粧料容器
US8292529B2 (en) Dispenser and method for dispensing fluids
JP3363456B2 (ja) 砕けやすい製品のためのディスペンサ
JP2006297101A (ja) 組成物例えば化粧品用包装及び塗布装置
JP4002423B2 (ja) ブラシ付き化粧料容器
EP0332593A2 (en) Dispensing container for a viscous fluid or solidified stick-shaped product, particularly for cosmetics
KR101782508B1 (ko) 회전형 립스틱 용기
KR200489381Y1 (ko) 화장품 용기
JP2000037227A (ja) 液状化粧料容器
JPH11155629A (ja) 液状化粧料容器
JPH10117840A (ja) 液状化粧料容器
KR20040094511A (ko) 화장품 용기
JPH04314404A (ja) 化粧料塗布具
JP5518451B2 (ja) 化粧料用容器の中蓋
KR200362401Y1 (ko) 자동 배출 립클로우즈의 도포용 팁
JPH114714A (ja) 液状化粧料容器
JP2999135B2 (ja) 液状化粧料の付着量調整容器
JP2000350617A (ja) 化粧料容器
JP4129555B2 (ja) ブラシ付き化粧料容器
KR200362400Y1 (ko) 립클로우즈 도포용 팁
JP2551942Y2 (ja) 液状収納物の塗布容器
JPH0747052Y2 (ja) 化粧料塗布具付容器
JP7376422B2 (ja) 塗布容器
JPH0122571Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050325