JPH10117840A - 液状化粧料容器 - Google Patents

液状化粧料容器

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JPH10117840A
JPH10117840A JP29784596A JP29784596A JPH10117840A JP H10117840 A JPH10117840 A JP H10117840A JP 29784596 A JP29784596 A JP 29784596A JP 29784596 A JP29784596 A JP 29784596A JP H10117840 A JPH10117840 A JP H10117840A
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JP
Japan
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container
ironing
liquid cosmetic
neck
opening
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JP29784596A
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English (en)
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Kensuke Kusuki
謙介 楠木
Atsushi Oba
淳 大庭
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Suzuno Kasei Co Ltd
Original Assignee
Suzuno Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布具への化粧料付着量を調整できる液状化
粧料容器であって、構造が簡単で外径を細くできる液状
化粧料容器を提供する。 【解決手段】 本発明の液状化粧料容器1は、容器本体
21と、棒状塗布具9と、キャップ3を備える。また、
容器本体21内の上部に配置された、中央が開口した弾
性材料からなる、棒状塗布具外周をしごくしごき部材1
5を備える。そして、しごき部材15に当接してその中
央開口117の開口度合を可変とする開度調整部材83
と、しごき部材15を容器本体21に対して上下に移動
させる移動手段と、をさらに備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスカラやアイラ
イナー等の液状化粧料容器に関する。より具体的には、
液状化粧料塗布用のブラシ等の塗布具を出入自在に備え
ており、かつ、その塗布具に付着した余分の化粧料をし
ごき落とすしごき部材を有し、そのしごき部材の口の開
口度合を調整することにより塗布具への化粧料付着量を
調整できる液状化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のしごき度可変の液状化粧料容器
に関しては、何種類かの提案がなされている。実公昭6
0−26730号もその一つである。図10は、実公昭
60−26730号に開示された液状化粧料容器の構造
を示す断面図である。
【0003】図10の化粧料容器は、外筒901と液状
化粧料充填容器902及び前記外筒901の上端開口部
を閉塞するキャップ903から構成されている。このキ
ャップ903には、化粧料904を塗布するためのブラ
シ905が筆軸906によって固着されるとともに、そ
の内側壁にメネジ907が螺設され、前記外筒901の
首部908の外側壁に設けられたオネジ909と螺合す
ることにより前記首部908を閉塞せしめる。前記外筒
901の首部908の下方には、ここから容器の内側下
方に突出した環状鍔910が一体に形成されており、外
筒901の下端部には回転筒911が回転自在に嵌合さ
れている。さらに外筒901の内側壁には、螺旋状の凹
部912が設けられており、この螺旋状凹部912は前
記充填容器902の外側壁に設けられた第1の突起部9
13と螺合関係にある。前記充填容器902の下側端側
壁には、第2の突起部914が設けられ、前記回転筒9
11の内側壁に設けられたたて状の溝915と嵌合して
いる。また前記充填容器902の上端開口部には、中央
が開口した伸縮自在な漏斗状しごき部材916が設けら
れている。
【0004】このように構成したことにより、外筒90
1を握持して回転筒911を回転させると、前記充填容
器902に設けられた第2の突起914と回転筒911
の溝915とが嵌合しているため、充填容器902は回
転筒911と同方向に回転するとともに、充填容器90
2の第1の突起913が外筒901の螺旋状凹部912
との螺合関係により、充填容器902は全体が上方もし
くは下方に移動する。充填容器902が上方に移動する
と、その上端部のしごき部材916は、外筒901の環
状鍔910に押し当てられ、しごき部材916の中央開
口は環状鍔910に沿って引き伸ばされ開口径が大きく
なる。
【0005】このことは前記キャップ903を上方に引
きあげマスカラやアイライナーを塗布する場合におい
て、塗布器先端のブラシ905によって保持される化粧
料904は、しごき部材916の開口径が大きくなって
いるためしごき落とされる化粧料は少なくなり、保持さ
れる量が多くなる。逆に充填容器902が下方に移動す
る場合には、しごき部材916はその弾性により収縮し
開口径を小さくし、化粧料の保持量を減少させる。この
ようなしごき部材916の開口度合に対応する目盛、た
とえば1から5までの数字を前記回転筒911の外表面
に適当な方法でもって施しておけば、使用者はあらかじ
め使用を希望する化粧料保持量の選択が、キャップ90
3を取り外すことなく単に目盛を合わせることによって
可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この液状化粧料容器に
おいて化粧料の塗布量を調整可能なことは、まことに優
れた機能である。しかし、図10の液状化粧料容器は、
容器の全体が内外二重の筒構造となっており、容器の径
が必要以上に大きくなっていた。また、充填容器902
を動かす構造のため仕組及び操作力が大きくなってい
た。
【0007】本発明は、塗布具に付着した余分の化粧料
をしごき落とす開口度可変のしごき部材を有し、塗布具
への化粧料付着量を調整できる液状化粧料容器であっ
て、構造が簡単で外径を細くできる液状化粧料容器を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1態様の液状化粧料容器は、 液状化粧
料を入れる容器本体と、この容器本体内に出し入れ自在
の棒状塗布具と、容器本体の口を塞ぐキャップと、を備
えた液状化粧料容器であって; 上記容器本体内の上部
に配置された、中央が開口した弾性材料からなる、棒状
塗布具外周をしごくしごき部材と、 このしごき部材に
当接してその中央開口の開口度合を可変とする開度調整
部材と、 該しごき部材を容器本体に対して上下に移動
させる移動手段と、 をさらに備えることを特徴とす
る。
【0009】本発明の第2態様の液状化粧料容器は、
液状化粧料を入れる容器本体と、この容器本体内に出し
入れ自在の棒状塗布具と、容器本体の口を塞ぐキャップ
と、を備えた液状化粧料容器であって; 容器本体の口
に回動自在に連結された首部と、 容器本体内の首部下
方に配置された、中央が開口した弾性材料からなる、棒
状塗布具外周をしごくしごき部材と、 容器本体と首部
との回動によりしごき部材を容器本体内で移動させる手
段と、 をさらに備え; しごき部材の中央開口の開口
度合を可変としたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつより詳し
く説明する。図1は、本発明(第1態様)の1実施例に
係る液状化粧料容器の内部構造を示す断面図である。
(A)は、しごき部材が上がったしごき部材拡開状態
を、(B)は、しごき部材が下がったしごき部材縮小状
態を示す。図2は、図1(A)の要部拡大図である。図
3は、図1(B)の要部拡大図である。この図の液状化
粧料容器1は、キャップ3、棒状塗布具9、首部7、ス
ライド部材11、しごき部材15、容器本体21等から
なる。
【0011】容器本体21は、有底筒状の内筒19と、
その外周上部に回動自在に嵌合している外筒17よりな
る。内筒19は、底145と側部143、137よりな
る有底筒状をしており、その内部に液状化粧料を入れる
ものである。内筒19と外筒17とは、外筒17下端部
の内周に形成されている環状凹部125と、それと嵌合
する内筒19の外周の環状凸部139により、回動自在
に連結されている。外筒17の上部は、内周方向に少々
入り込むフランジ部121となっており、首部7の鍔7
7の上面に被さっている。フランジ部121の内径は、
首部7の段部75外周と嵌合している。この段部75外
周及びフランジ部121内周は非円形(楕円形等)であ
り、外筒17と首部7は相対回動不能に嵌合している。
首部7の鍔77は、その上下を、外筒フランジ部121
と内筒上端131にはさまれているので、首部7は上下
移動も不能である。
【0012】内筒19の上部内面には、上下方向に延び
る同期係合縦溝133が切られている。この縦溝133
には、スライド部材11外周の同期係合リブ93が係合
している。したがって、スライド部材11は、内筒19
に対して上下摺動自在に同期係合する。
【0013】スライド部材11はリング状のプラスチッ
ク製の部材であり、上述のように、その上部外周面に、
上下に延びる同期係合リブ93が切られている。そし
て、このリブ93は内筒19上端内面の同期係合縦溝1
33と係合して、上下にスライドする。スライド部材1
1の内面にはメネジ状突起94が突設されている。この
メネジ状突起94は、スパイラル状に延びており、首部
7の下段部のオネジ81と螺合してメネジのネジ山の働
きをする。オネジ81の山の外周面はスライド部材11
の内面に対して比較的しっくりと嵌合しており、首部7
が容器本体21に対してグラつかないようになってい
る。スライド部材11の下部外周には、押え部材13が
嵌合している。またスライド部材11の下端部にはしご
き部材15が位置する。スライド部材11に対して、こ
れらの押え部材13及びしごき部材15は固定されてい
る。したがって、押え部材13及びしごき部材15はス
ライド部材11とともに内筒19内を上下にスライドす
る。
【0014】押え部材13はプラスチック製の部材であ
って、ゴム製の部材であるしごき部材15を固定するた
めのものである。押え部材13は、スライド部材11に
対して嵌合固定されている。図4は、図1の液状化粧料
容器のしごき部材と押え部材の斜視図である。しごき部
材15は、本来的には平たい円形のゴム(NBR等)の
板である。中央部に円形孔であるしごき口(中央開口)
117が開けられており、この口117が棒状塗布具の
外周をしごいて、ブラシに付着している余分の液状化粧
料をしごき落とすワイパーとしての役割を果す。
【0015】しごき部材15の外周寄りには、3カ所の
円弧状のスリット113が開けられている。同スリット
113は、しごき部材15の外周やしごき口117と同
心円のほぼ1/3円周弱に延びる円弧を描いている。こ
のスリット113の外側には、幅の狭い外周部111が
残っている。
【0016】押え部材13は、その下端部にリング状の
鍔107を有する。この鍔107上には、円弧状の立ち
上り片102が3個上方に突設されている。これらの立
ち上り片102の長さは、しごき部材15のスリット1
13とほぼ対応している。隣接する立ち上り片102間
は、深く切り込まれた切り込み部104となっている。
【0017】しごき部材15と押え部材13とを組む際
には、押え部材13上にしごき部材15を載せ、スリッ
ト113に立ち上り片102の上端101を入れて両部
材15、13の角度を合わせ、スリット113を弾性で
拡げながらスリット113内に立ち上り片102を通し
て行き、しごき部材15を鍔107上の環状溝103に
まで落とし込む。これで組み付け完了である。この状態
で、しごき部材15のスリット113は、押え部材13
の立ち上り片102を、しごき部材15のゴム弾性で締
め付けているので、スリット113の縁を伝って液状化
粧料が洩れ出すことはない。
【0018】再び図1、2、3を参照しつつ説明する。
しごき部材15のしごき口117周囲には、首部7の下
端部に形成されている開度調整部材83の先端84が上
方から当接する。そして、しごき部材15が上に上がる
と(図1(A)、図2の状態)、開度調整部材先端84
はしごき部材15のしごき口117周囲を下に押し、し
ごき部材15を漏斗状に押し下げてしごき口(中央開
口)117を拡げ、該口117の開口度合を大きくす
る。一方、しごき部材15が下に下がると(図1
(B)、図3の状態)、開度調整部材先端84がしごき
部材15上面を押さなくなるので、しごき部材15は自
らの弾性によって元の平らな状態に戻り、しごき口11
7が窄まる。
【0019】首部7は、上下に2カ所のオネジ73、8
1(オネジ状の突起であってもよい)を有する筒状のも
のである。その最下部には、下すぼまり筒状の開度調整
部材83が、一体に形成されている。開度調整部材83
の先端84は、上述のように、しごき部材15の上面に
当接し、そのしごき口117の開度を調整する。開度調
整部材83の外面は、やや下つぼまりのテーパ面となっ
ており、しごき部材のテーパ面に対して抵抗なく開口す
るのに適した形状となっている。
【0020】首部7の中段部外面にはオネジ81が形成
されている。このオネジ81は、スライド部材11内面
のメネジ状突起94と螺合している。したがって、首部
7とスライド部材11を相対的に回転すると、スライド
部材11やしごき部材15は、容器内筒19内で上下に
動く。この動きにより、首部7下端の開度調整部材83
の先端84がしごき部材15に当接する位置が上下し、
前述のとおり、そのしごき口117の開度を開閉するこ
とができる。ここで、スライド部材11は上述のように
内筒19と同期係合しており、首部7は外筒17に固定
されているので、内筒19と外筒17とを相対的に回転
させれば、スライド部材11と外筒17及び首部7とが
相対回転して上述のしごき部材開口度合の調整ができ
る。
【0021】首部7の上段部外面には、オネジ73が形
成されている。このオネジ73は、キャップ3のメネジ
38と螺合する。オネジ73の下方には、外側に少し突
出した鍔77が形成されている。この鍔77は、上述の
ように外筒フランジ部121と内筒上端131の間には
さまれている。首部7の上端71は、パッキン5の鍔6
1の下面と当接して、容器内を気密に保つ。首部7の内
部は、上下に抜けた孔(上部内孔85、下部内孔89)
となっており、棒状塗布具9が出入りする。下部内孔8
9の方が、上部内孔85よりも狭くなっており、その境
にはアール面87が形成されており、棒状塗布具9を容
器内に入れやすくなっている。
【0022】棒状塗布具9は、下端にブラシ23を有す
る棒状の部材であって、容器本体21内に出し入れ自在
に備えられている。棒状塗布具9の上部は、比較的大径
の中空筒状部である挿入部41となっている。同部41
の根元には、環状凹部43が形成されており、ここにキ
ャップ3内径の環状凸部37が嵌合して、キャップ3と
棒状塗布具9とが固定される。なお、キャップ3と棒状
塗布具9とは、接着剤等により、回動方向にも固定され
る。挿入部41の内孔は肉盗み用の穴である。
【0023】棒状塗布具9の挿入部41の下はフランジ
45となっている。このフランジ45の下には、パッキ
ン5の鍔61が位置し、同フランジ45と首部7上端7
1との間に、パッキン5の鍔61を挟み込んで容器内を
シールしている。
【0024】パッキン5は、上述の鍔61とその下に延
びる下すぼまり円筒状の胴部63とからなる。このパッ
キン5は、通常NBR等のゴムで作られている。鍔61
は上述のシールの役割を果たし、胴部63は、棒状塗布
具9を首部7内に収める際の案内の役割を果す。このパ
ッキン胴部63は、棒状塗布具9のフランジ45の下の
外周に掘り込まれた段51に組み込まれている。この位
置に組み込む際には、パッキン5を棒状塗布具9の下端
から入れて、パッキン5を広げながら上に押し上げる。
【0025】棒状塗布具9の中段部53は、次第に細く
なりながら下に延びる中空棒状部であり、その中空部は
肉盗み穴55である。中段部53の下は、一段細くなっ
たくびれ部57となっている。同部57は、棒状塗布具
9を容器内に納めてキャップ3を閉じたときに、ちょう
どしごき部材15のしごき口117がくる部分である。
図1(B)、図3は、しごき口117が最も狭くなって
いる(内側に寄せられている)状態であり、それに対応
してしごき口117の当たる棒状塗布具9の部分も最も
細くなっている。図1(A)、図3は、しごき口117
が最も広くなっている状態であり、しごき口117の当
たる棒状塗布具9の部分も太くなっている。これは、し
ごき口117と棒状塗布具9外周面(くびれ部57)と
の接触(締め付け)によって容器内の液状化粧料をシー
ルしているのであるが、その締め付け力を適当に保つた
めである。
【0026】棒状塗布具9の下段部59は中実の棒状部
である。この下段部59の下には、芯棒151及びブラ
シ毛153からなるブラシ23が接続されている。この
ブラシ23に容器本体21内の液状化粧料を含ませて引
き上げる際に、ブラシ23がしごき部材15のしごき口
117を通過するときに、ブラシ毛153がしごかれて
ブラシ毛153に付着した余分の液状化粧料を容器本体
21内にしごき落とす。この際のしごきの強さは、しご
き口117の開口度合によるので、前述のメカニズムに
よりしごき口117の開口度合を調整して、ブラシ21
に付く液状化粧料の量を調整するのである。
【0027】キャップ3は、有頂筒状をしており、その
下部内面にはメネジ38が形成されている。このメネジ
38は、首部7上部外面のオネジ73と螺合して、キャ
ップ3が容器1のフタとなる。キャップ3内の中段部に
は、上述のように、棒状塗布具9の挿入部41が固着さ
れている。なお、キャップ3を取り付け取り外しする際
には、容器本体21の外筒17を手で持ってキャップ3
を回す。
【0028】図1の液状化粧料容器の組立て手順につい
て説明する。まず、上述の手順で押え部材13としごき
部材15とを組む。次に押え部材13をスライド部材1
1の下部外周面に嵌め込む。次に、このスライド部材1
1等の組み立て体を、容器本体21の内筒19内に組み
込む。次に、首部7をスライド部材11内にねじ込む。
次に、容器本体外筒17を上からかぶせる。一方、棒状
塗布具9の外面を通してパッキン5を上に押し上げた
後、棒状塗布具9をキャップ3内にはめ込んで一体化す
る。この一体化したキャップ3と棒状塗布具9とを、上
述の容器本体側組立体に差し込んで組立て完成である。
【0029】図1の液状化粧料容器における塗布具への
液状化粧料付着量調整メカニズムを含む作用をまとめて
説明する。まず、キャップ3を棒状塗布具9とともに首
部7から捩って外し、棒状塗布具9を容器内から引き上
げる。このとき、棒状塗布具9下端のブラシ23には、
容器本体21内の液状化粧料が含まれているが、しごき
部材15のしごき口117をブラシ23が通過する際
に、ブラシ23がしごかれて(絞られて)余分に付着し
ている液状化粧料は、容器本体21内にしごき落とされ
る。
【0030】ここで、しごき部材15のしごき口117
の開口度合は次のようにして調整できる。容器本体21
の内外筒19、17を相対的に回転させると、首部7は
外筒17と同期回転し、スライド部材11は内筒19と
同期回転するので、首部7のオネジ81とスライド部材
11内面のメネジ94とが相対的に回動する。すると、
スライド部材11は、容器本体内筒19に対して上下に
移動する。スライド部材11が上下に移動すると、しご
き部材15が、首部7下部の開度調整部材83の先端8
4に押されて、中心から外に拡がる度合が変化する。こ
れにより、しごき部材15の中央の開口であるしごき口
117の径(開口度合)が変化する。
【0031】すなわち、スライド部材11が下にあると
き(図1(B)、図3)は、しごき部材15は内径方向
に寄ってしごき口117が狭まり、ブラシ23は強くし
ごかれて、容器外に抜き出したブラシ23に付着してい
る液状化粧料の量は少なくなる。一方、スライド部材1
1が上にあるとき(図1(A)、図2)は、しごき部材
15は外に寄ってしごき口117が拡がり、ブラシ23
はあまり強くしごかれず、容器外に抜き出したブラシ2
3に付着している液状化粧料の量は多くなる。
【0032】図5は、本発明(第2態様)の1実施例に
係る液状化粧料容器の主要部の内部構造を示す図であ
る。(A)は側面断面図であり、(B)はしごき部材と
容器本体との係合関係を示す平面断面図である。図5に
おいて、図1、2、3、4の符号に200を足した数の
符号(例えば図1の3と図5の203)は、特記したも
のを除いて同様の部品・部分を示す(図6以下について
も同じ)。
【0033】図5の液状化粧料容器の特徴は以下であ
る。 (1)容器本体221が1体物である。すなわち、図1
の液状化粧料容器のような外筒・内筒の2重構造ではな
く、有底筒状の容器本体221が存在するのみである。
したがって、図1の液状化粧料容器よりも構造をシンプ
ルにすることができる。
【0034】(2)首部207が容器本体221に対し
て回動自在である。すなわち、容器本体221の上部内
面の環状凹部330と、首部207中段部外面の環状凸
部280とが係合して、首部207が容器本体221に
対して回動自在に連結されている。
【0035】ここで、首部207の上部の外面にはオネ
ジ273が切られており、その下には鍔277が外周に
突出している。オネジ273にはキャップ203が螺合
しており、鍔277の外周は、キャップ203の下から
外に表れている。首部207の下部は上部よりも細い円
筒状をしており、その外周面にはメネジ281が切られ
ている。メネジ281の下は、開度調整部材283とな
っている。
【0036】(3)しごき部材215の外径側に同期係
合リブ293が直接形成されており、内径側にメネジ2
94が直接形成されている。そして、同期係合リブ29
3は、容器本体221上部内面の同期係合縦溝333と
係合しており(図5(B)参照)、メネジ294は首部
207下部のオネジ281と螺合している。ここで、首
部207と容器本体221とを相対的に回動させると、
しごき部材215が容器本体221内で上下に移動す
る。
【0037】そうすると、しごき部材215の下部の漏
斗状部315と首部207下部の開度調整部材先端28
4との当接関係が変化して、しごき部材215のしごき
口317の開口度合が変化する。
【0038】図6は、図5の液状化粧料容器の変形例を
示す側面断面図である。この液状化粧料容器201′で
は、しごき部材215′がその外面で容器本体221′
と螺合し、同部材215′がその内面で首部207′と
同期係合している。すなわち、図5の場合としごき部材
215′内外の螺合・係合関係が逆である。なお、符号
292は、しごき部材215′が首部207′から脱落
しないようにするための係止突起である。
【0039】図7は、図5の液状化粧料容器の他の変形
例を示す側面断面図である。図7の液状化粧料容器40
1の特徴は、しごき部材411にスライド部材403を
取り付けた点である。スライド部材403をプラスチッ
ク材で作製し、その外周に同期係合リブ405を形成
し、その内周にメネジ407を形成している。そして、
スライド部材403としごき部材411とを環状凹部4
12と環状凸部409の嵌合凹凸で連結している。スラ
イド部材403をプラスチック製にして、同期係合部や
ネジの滑りをよくしているのである。
【0040】図8は、図7の他の変形例を示す側面断面
図である。(A)は側面断面図であり、(B)は回動規
制部材等の平面断面図である。この液状化粧料容器50
1の特徴は、回動規制部材(リング)503が付勢され
ていることである。回動規制部材503は、首部20
7′中段部と容器本体221′上部の外周を覆うように
設けられている。
【0041】回動規制部材503の上部内面には縦溝5
05が切られている。この縦溝505は、首部207′
外周の縦リブ507及び容器本体221′上端部外周の
縦リブ511と係合しうる(図8(B)参照)。ここ
で、縦溝505と縦リブ507の高さはほぼ等しい。そ
して、回動規制部材503が上に上がっている時(図8
(A)の左側)は、縦溝505は、首部207′の縦リ
ブ507とのみ係合し、回動規制部材503が下に下が
っている時(図8(A)の右側)は、縦溝505は、首
部207′の縦リブ507及び容器本体221′上端外
周の縦リブ511の双方と係合する。
【0042】したがって、回動規制部材503が上がっ
ている時は、首部207′と容器本体221′とは回動
可能であるが、回動規制部材503が下がっているとき
は、首部207′と容器本体221′とは回動規制部材
503を介して回動を規制されている。なお、符号50
9は、回動規制部材503の上への抜け出しを阻止する
フランジである。符号513は、スカート部である。
【0043】図8の液状化粧料容器の使用方法は以下の
とおりである。しごき部材の開度調整を行わない通常の
使用時には、回動規制部材503は下に降ろしておく
(図8(A)右側)。なお、回動規制部材503にかか
る重力の作用で、何もしなければ、通常、回動規制部材
503は下に降りている。そうすると、回動規制部材5
03内面の縦溝505は、首部207′の縦リブ507
及び容器本体221′の縦リブ511の双方と係合して
いるため、首部207′と容器本体221′とは回動不
能である。したがって、最初に述べたとおり、しごき部
材の回動調整はできない。ところで、このようにしてい
る利点として、キャップ203を首部207′にねじ込
む力によって首部207′が容器本体221′に対して
回動するおそれがなくなることを挙げることができる。
【0044】一方、しごき部材の開度調整を行う時に
は、回動規制部材503をつまんで上に上げて、縦溝5
05と縦リブ511との係合を解除する。そうしておい
て回動規制部材503と容器本体221′とを回動させ
れば、首部207′とスライド部材403′とが相対的
に回動してスライド部材403′が上下に移動してしご
き部材411′の開度を調整できる。
【0045】図8の液状化粧料容器501では、スライ
ド部材403′としごき部材411′の連結が強化され
ている。すなわち、しごき部材411′の上部にあご部
412′が形成されており、このあご部412′が、ス
ライド部材403′の外周の円周溝409′に係合して
いる。
【0046】図9は、図1の液状化粧料容器の他の変形
例を示す側面断面図である。図10は、図9の容器のス
ライド部材の詳細を示す斜視図である。この図の液状化
粧料容器においては、スライド部材603の下部609
も下すぼまりの漏斗形をしている(数カ所のスリット6
09aによって分割されている)。そして、その下にし
ごき部材605の漏斗部611が位置している。このよ
うな構造となっているため、直接しごき部材に開度調整
部材が当接せずスライド部材の下部スリット片を拡げる
ことにより開口可変を行っているのが特徴である。同図
において、符号607はスライド部材603としごき部
材605との係止用突起である。符号603aは同期係
合リブ、603bは中央の円筒状の部分である。なお、
本実施例の容器は、いずれも、開口度合がいかなる時で
も、しごき部材のしごき口と棒状塗布具とが接触してい
るため、容器を倒したり、落下させたりしても、容器内
の液状化粧料が漏れることがない。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の液状化粧料容器は以下の効果を発揮する。 塗布具への化粧料付着量を調整できる液状化粧料容
器であって、構造が簡単で外径を細くできる液状化粧料
容器を提供することができる。 従来品との比較を行うと、本容器は使用者がしごき
ゴムの開度を大の状態で不注意に落下させても、棒状塗
布具に多量のマスカラ等の液状化粧料が付着せず、その
逆流を防ぐことのできる容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明(第1態様)の1実施例に係る液状化粧
料容器の内部構造を示す断面図である。(A)は、しご
き部材が上がったしごき部材拡開状態を、(B)はしご
き部材が下がったしごき部材縮小状態を示す。
【図2】図1(A)の要部拡大図である。
【図3】図1(B)の要部拡大図である。
【図4】図1の液状化粧料容器のしごき部材と押え部材
の斜視図である。
【図5】本発明(第2態様)の1実施例に係る液状化粧
料容器の主要部の内部構造を示す図である。(A)は側
面断面図であり、(B)はしごき部材と容器本体との係
合関係を示す平面断面図である。
【図6】図5の液状化粧料容器の変形例を示す側面断面
図である。
【図7】図5の液状化粧料容器の他の変形例を示す側面
断面図である。
【図8】図7の他の変形例を示す側面断面図である。
(A)は側面断面図であり、(B)は回動規制部材等の
平面断面図である。
【図9】図1の液状化粧料容器の他の変形例を示す側面
断面図である。
【図10】図9の容器のスライド部材の詳細を示す斜視
図である。
【図11】実公昭60−26730号に開示された液状
化粧料容器の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 マスカラ容器(液状化粧料容器) 3 キャップ 5 パッキン 7 首部 9 棒状塗布具 11 スライド部材 13 押え部材 15 しごき部材 17 外筒 19 内筒 21 容器本体 23 ブラシ 31 頂部 35 内孔 37 環状凸部 38 メネジ 39 下端 41 挿入部 43 環状凹部 45 フランジ 51 段 53 中段部 55 内孔 57 くびれ部 59 下段部 61 鍔 63 胴部 71 上端 73 オネジ 75 段部 77 鍔 81 オネジ 83 開度調整部材 84 先端 85 上部内孔 87 アール面 89 下部内孔 91 上端面 93 同期係合リブ 94 メネジ状突起 95 段 101 上端 102 立ち上り片 103 環状溝 104 切り込み部 107 鍔 111 外周鍔部 113 スリット 117 しごき口 121 フランジ部 125 環状凹部 131 内筒上端 133 同期係合縦
溝 137 側部 139 環状凸部 143 側部 145 底 151 芯金 153 ブラシ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状化粧料を入れる容器本体と、この容
    器本体内に出し入れ自在の棒状塗布具と、容器本体の口
    を塞ぐキャップと、を備えた液状化粧料容器であって;
    上記容器本体内の上部に配置された、中央が開口した弾
    性材料からなる、棒状塗布具外周をしごくしごき部材
    と、 このしごき部材に当接してその中央開口の開口度合を可
    変とする開度調整部材と、 該しごき部材を容器本体に対して上下に移動させる移動
    手段と、 をさらに備えることを特徴とする液状化粧料容器。
  2. 【請求項2】 上記容器本体が、有底筒状の内筒と、こ
    の内筒の外周に回動自在に嵌合する外筒と、からなり;
    上記移動手段として、 該内筒に対して、上記しごき部材は、上下摺動自在に同
    期係合し、 該外筒に対して、上記開度調整部材は回動及び上下方向
    に固定されており、 しごき部材又は該部材を保持する部材と開度調整部材と
    の間に螺合部が設けられており、 内筒と外筒を相対的に回動させることによりしごき部材
    を上下させる請求項1記載の液状化粧料容器。
  3. 【請求項3】 上記容器本体上部に挿入された、キャッ
    プとの螺合部を有する首部をさらに備え、 上記開度調整部材が該首部の下部に形成されている請求
    項1又は2記載の液状化粧料容器。
  4. 【請求項4】 液状化粧料を入れる容器本体と、この容
    器本体内に出し入れ自在の棒状塗布具と、容器本体の口
    を塞ぐキャップと、を備えた液状化粧料容器であって;
    容器本体の口に回動自在に連結された首部と、 容器本体内の首部下方に配置された、中央が開口した弾
    性材料からなる、棒状塗布具外周をしごくしごき部材
    と、 容器本体と首部との回動によりしごき部材を容器本体内
    で移動させる手段と、 をさらに備え;しごき部材の中央開口の開口度合を可変
    としたことを特徴とする液状化粧料容器。
  5. 【請求項5】 上記首部の下端部が、上記しごき部材の
    中央開口の周囲に上方から当接して下方に押し、該しご
    き部材を漏斗状に押し下げて該中央開口を拡げることに
    より開口度合を大きくする請求項4記載の液状化粧料容
    器。
  6. 【請求項6】 上記首部としごき部材とが螺合し、上記
    しごき部材と容器本体とが軸方向摺動自在に同期係合す
    る請求項4又は5記載の液状化粧料容器。
  7. 【請求項7】 上記首部としごき部材とが軸方向摺動自
    在に同期係合し、上記しごき部材と容器本体とが螺合す
    る請求項4又は5記載の液状化粧料容器。
  8. 【請求項8】 上記しごき部材にスライド部材が付設さ
    れており、 該スライド部材に、螺合部又は同期係合部が形成されて
    いる請求項6又は7記載の液状化粧料容器。
  9. 【請求項9】 上記容器本体と首部間に、両者の回動を
    選択的に許容又は規制する回動規制部材が設けられてい
    る請求項4〜8いずれか1項記載の液状化粧料容器。
  10. 【請求項10】 上記首部にテーパ状の下方延設部を設
    け、上記スライド部材が首部下方延設部のテーパに沿っ
    て移動することによりしごき部材の開口度合を可変とな
    す請求項8記載の液状化粧料容器。
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Cited By (8)

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