JPH0630106Y2

JPH0630106Y2 - 化粧料容器

Info

Publication number: JPH0630106Y2
Application number: JP1990037149U
Authority: JP
Inventors: 陽一岩本; 久雄岩本
Original assignee: 株式会社カツシカ; 鐘紡株式会社
Priority date: 1990-04-06
Filing date: 1990-04-06
Publication date: 1994-08-17
Anticipated expiration: 2004-08-17
Also published as: JPH03128018U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、口紅、アイシャドウ、ほほ紅、白粉、等の化
粧料を収容し、且つ、収納された化粧料に対応したリッ
プブラシ、フェイスブラシ、チークブラシ、シャドウブ
ラシ等の塗布具を備えた化粧料容器に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来より、実公昭５７−４０００３号公報に於いて、キ
ャップ内に練状あるいは粉状の化粧料を収納し、このキ
ャップが被嵌する本体には、先端に化粧料の塗布具を配
置し、更にこの塗布具を昇降動させる繰り出し機構を内
装した構成が提案されている。この構成の場合、本体よ
りキャップを抜脱し、本体の繰出機構を操作して塗布具
を伸長させる事により塗布具に化粧料を付着可能にして
使用するものであった。

また、実公昭１２−６２７４号公報、及び実公昭５５−
５４４１８号公報に於いて、本体内に化粧料を収納し、
キャップに塗布具を垂下させ、キャップを本体に嵌合さ
せた時、塗布具の先端が化粧料に触れるようにした構成
が提案されている。この構成の場合、キャップを本体に
嵌合した状態のままで回転操作する事により塗布具に化
粧料を付着させ、キャップを抜脱すると同時に化粧料が
塗布可能となるものであった。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、前者の構成の場合、繰り出し機構は、塗布具を
収納する塗布具収納管に塗布具の回動を阻止する縦溝が
刻設され、更に塗布具収納管に塗布具を昇降動させる螺
旋溝が設けられた回動体を回動自在に保持しているた
め、塗布具が化粧用ブラシの場合、化粧用ブラシの先端
が回動体とブラシ収納管の間に侵入し、化粧用ブラシを
傷めてしまう危険性があった。この欠点を解消するため
には、縦溝及び螺旋溝を化粧用ブラシよりも下方若しく
は上方に配置すれば良いのであるが、容器長が長くなっ
てしまった。

また、後者の構成の場合、絶えず化粧料に塗布具が触れ
ているため、携帯中の振動等により化粧料が削れてしま
う危険性があった。

〔課題を解決する為の手段〕

化粧用ブラシ４を収嵌保持した保持筒５は、側壁に螺合
片７を突設し、ガイド筒１１内に上下摺動自在に内装す
る。このガイド筒１１の側壁には、前記螺合片７が貫通
するガイド溝１２を軸線方向に長く穿設する。このガイ
ド筒１１の外周には、螺旋筒１４を前記ガイド溝１２を
被うよう回動自在に保持する。この螺旋筒１４の側壁に
は、前記保持筒５の螺合片７が螺合する螺旋溝１５を螺
設する。この螺旋筒１５は、外部に露出した外筒１６の
内壁に止着する。前記ガイド筒１１の端部には、スリー
ブ１７を外部に露出して止着する。このスリーブ１７の
側壁には、嵌合部１８を設ける。上記保持筒５、ガイド
筒１１、螺旋筒１４、外筒１６、及びスリーブ１７とよ
り塗布具収納体１を構成し、前記化粧用ブラシ４が収納
状態の時、化粧用ブラシ４を被う摺動筒８を、前記保持
筒５とガイド筒１１の間に摺動自在に配置する。

前記スリーブ１７の嵌合部１８に抜脱自在に嵌合する化
粧料収納体２には、塗布具収納体１内に収納された状態
の化粧用ブラシ４が触れない位置に化粧料３を収納す
る。

本考案は以上構成の化粧料容器である。

〔作用〕

塗布具収納体１が化粧料収納体２に嵌合している場合、
化粧用ブラシ４は、塗布具収納体１内に収納され化粧料
３に触れていない。また、スリーブ１７の嵌合部１８
は、化粧料収納体２に嵌合している。

使用時には、化粧料収納体２より塗布具収納体１を抜脱
し、スリーブ１７を保持して螺旋筒１４を回動操作する
とスリーブ１７を止着したガイド筒１１のガイド溝１２
を貫通した螺合片７が、回動している螺旋筒１４の螺旋
溝１５に螺合しているため、螺合作用により保持筒５が
昇降動し、保持筒５に収嵌保持された化粧用ブラシ４が
繰り出される。そして、化粧用ブラシ４を化粧料収納体
１に挿入し、化粧料３を化粧用ブラシ４に付着させ塗布
すれば良い。この時、保持筒５とガイド筒１１の間に
は、化粧用ブラシ４が収納状態の時、化粧用ブラシ４を
被う摺動筒８を摺動自在に配置しているため、化粧用ブ
ラシ４の繰り出し時にブラシ毛がガイド溝１２や螺旋溝
１５に侵入して化粧用ブラシ４を傷めてしまう事がな
い。

また、塗布具収納体１に化粧料収納体２が嵌合している
状態で塗布具収納体１の外筒１６を回動操作すれば、ス
リーブ１７が化粧料収納体２に嵌合しているため、螺合
作用により化粧用ブラシ４が繰り出され、化粧用ブラシ
４が化粧料３に当接する。そして、更に外筒１６を回動
操作すれば、化粧用ブラシ４によって塗布具収納体１が
押し上げられ、塗布具収納体１と化粧料収納体２の嵌合
が解除され塗布具収納体１を抜脱自在にする事もでき
る。この時、化粧用ブラシ４には化粧料３が付着してお
り、抜脱と同時に塗布可能となる。

〔実施例〕

本考案の化粧料容器は、塗布具収納体１と化粧料収納体
２とから成っている。先ず、塗布具収納体１について説
明する。

化粧料収納体２内に収容される化粧料３に対応した、例
えば化粧料３が口紅の場合にはリップブラシ、アイシャ
ドウの場合にはシャドウブラシ、ほほ紅の場合にはチー
クブラシ、白粉の場合にはフェイスブラシ、等の化粧用
ブラシ４は保持筒５に保持されている。この保持筒５の
端部には脚筒６を連設している。この脚筒６の端部側壁
には、螺合片７を突設している。この螺合片７の両側の
側壁は端部下端より縦状に切り欠かれており、螺合片７
が突出した脚筒６が内方向に屈曲する様構成されてい
る。

この化粧用ブラシ４、及び保持筒５は摺動筒８内に上下
摺動自在に内装されている。この摺動筒８は、化粧用ブ
ラシ４を被っており、前記保持筒５の螺合片７に相対し
た側壁には、保持筒５の螺号片７が貫通し、保持筒５及
び化粧用ブラシ４を回動不能にする貫通溝９が上下方向
に縦状に穿設されている。尚、この貫通溝９は、化粧用
ブラシ４の先端が摺動筒８の先端より僅かに覗ける状態
より、化粧用ブラシ４全体が摺動筒８より露出する状態
の範囲で保持筒５が摺動可能となるよう穿設されてい
る。更に、摺動筒８の端部側壁には制御片１０を突設し
ている。また保持筒５の螺合片７は内方向に屈曲可能に
構成されているため、保持筒５を摺動筒８内に組み込む
際、簡単に螺合片７を貫通溝９に貫通させる事ができ
る。

この摺動筒８は、ガイド筒１１内に上下摺動自在に内装
されいる。このガイド筒１１の側壁には摺動筒８の貫通
溝９を貫通した螺合片７が貫通するガイド溝１２、及び
摺動筒８の制御片１０が係合する制御溝１３をそれぞれ
上下に穿設している。このガイド溝１２は、化粧用ブラ
シ４が収納状態より使用可能状態となる範囲の保持筒５
の摺動ストローク分の長さとなっている。また制御溝１
３は制御片１０が先端に当接した時、摺動筒８の先端が
ガイド筒１１の端部付近に係止するように設けられ、こ
の制御片１０及び制御溝１３によって、摺動筒８が外部
に突出しないよう構成されている。また、制御片１０が
制御溝１３の反対がわの端部に当接した時、摺動筒８に
よってガイド溝１２のほぼ全体が被われるよう構成され
ている。尚、制御溝１３及び貫通溝９の長さは、それぞ
れを合計した長さがガイド溝１２の長さとほぼ一致する
よう構成されている。尚、制御片１０及び制御溝１３を
設けずに、摺動筒８側壁に弾性を有して摺接する弾性突
部を突設し、摺動抵抗を生じさせ、不用意に摺動しない
よう構成しても良い。

このガイド筒１１には、前記ガイド溝１２を被うように
外周に螺旋筒１４を回動自在に保持している。この螺旋
筒１４の内側壁には、摺動筒８及びガイド筒１１を貫通
した螺合片７が螺合する螺旋溝１５を螺設している。

この螺旋筒１４は、外筒１６内に止着されている。尚、
螺旋筒１４と外筒１６を一体に成形しても良い。

また、ガイド筒１１の先端には、スリーブ１７が止着さ
れている。このスリーブ１７の端部は、外筒１６の先端
に当接している。また、スリーブ１７の外筒１６がわ側
壁には、化粧料収納体２が抜脱自在に嵌合する嵌合部１
８を設けている。

以上のように実施例を説明したが、化粧用ブラシが収納
状態の時、化粧用ブラシ４を被う摺動筒８を内装した構
成であれば、化粧用ブラシ４のブラシ毛がガイド溝１２
や螺旋溝１５に侵入して痛んでしまうのを防止できる。

次に、化粧料収納体２について説明する。口紅、アイシ
ャドウ、ほほ紅、白粉等の化粧料３は、薄肉金属で成形
された中皿１９に充填されている。この中皿１９は、化
粧料収納体２の底面に刻設された収納凹所２０に収納さ
れている。この収納凹所２０は、化粧料収納体２に塗布
具収納体１を嵌合させた時、塗布具収納体１内に収納さ
れた状態の化粧用ブラシ４の先端に化粧料３が触れない
位置に設けられている〔考案の効果〕本考案は以上のように、携帯中には化粧料３に化粧用ブ
ラシ４が触れていないため、携帯中の化粧料３の損傷を
防ぎ、塗布具収納体１を回転操作する事によって繰り出
し機構により化粧用ブラシ４に化粧料３を付着させる事
のできるものとなっている。

また、化粧用ブラシ４が収納状態の時、化粧用ブラシ４
を被う摺動筒８を摺動自在に内装したため、化粧用ブラ
シ４の繰り出し時に、ブラシ毛がガイド溝１２や螺旋溝
１５に侵入してブラシ毛を傷めてしまうようなことはな
い。従って、ガイド溝１２や螺旋溝１５を化粧用ブラシ
４の周囲に配置する事ができるため、容器体の全長が長
くなってしまうような事もない。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本考案実施例の側断面図。１…塗布具収納体、２…化粧料収納体、３…化粧料、４
…化粧用ブラシ、５…保持筒、７…螺合片、８…摺動
筒、１１…ガイド筒、１２…ガイド溝、１４…螺旋筒、
１５…螺旋溝、１６…外筒、１７…スリーブ、１８…嵌
合部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】化粧用ブラシ(4)を収嵌保持し、側壁に螺
合片(7)を突設した保持筒(5)と、該保持筒(5)を上下摺
動自在に内装し、側壁に前記螺合片(7)が貫通するガイ
ド溝(12)を軸線方向に長く穿設したガイド筒(11)と、該
ガイド筒(11)の外周に前記ガイド溝(12)を被うよう回動
自在に保持され、側壁に螺合片(7)が螺合する螺旋溝(1
5)を螺設した螺旋筒(14)と、該螺旋筒を内壁に止着し、
外部に露出する外筒(16)と、前記ガイド筒(11)の端部に
外部に露出して止着され、側壁に嵌合部(18)を設けたス
リーブ(17)とより成り、前記化粧用ブラシ(4)が収納状
態の時、化粧用ブラシ(4)を被う摺動筒(8)を、前記保持
筒(5)とガイド筒(11)の間に摺動自在に配置した塗布具
収納体(1)と、前記スリーブ(17)の嵌合部(18)に抜脱自在に嵌合し、塗
布具収納体(1)内に収納された状態の化粧用ブラシ(4)が
触れない位置に化粧料(3)を収納した化粧料収納体(2)
と、より構成される事を特徴とする化粧料容器。