JPH07105872A - 偏向コイル組立体 - Google Patents

偏向コイル組立体

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JPH07105872A
JPH07105872A JP27769593A JP27769593A JPH07105872A JP H07105872 A JPH07105872 A JP H07105872A JP 27769593 A JP27769593 A JP 27769593A JP 27769593 A JP27769593 A JP 27769593A JP H07105872 A JPH07105872 A JP H07105872A
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JP
Japan
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bobbin
core
divided body
combination
assembly
Prior art date
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Application number
JP27769593A
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English (en)
Inventor
Nobuo Asakawa
信男 浅川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のボビン分割体を組み合わせてボビン
を形成し、ボビンの外側に複数のコアを嵌め合わせるも
ので、製造時にコア組み付けのための回転作業を要さ
ず、作業性良く容易に組立体を製造でき、生産性の向上
や設計の自由度の向上をも可能とする偏向コイル組立体
を提供する。 【構成】 コアを嵌め合わせるべき部分Iを避けた位
置に、ボビン分割体の1つ1aに係合爪状凸部等の組み
付け部16a,18aを形成し、ボビン分割体の他の1
つ1b(ボビン分割体1aと同型でもよい)に該組み付
け部が組み付く係合凹部等の対応する組み付け部(17
a,19a)を形成し、両組み付け部の組み付けにより
ボビン分割体を組み合わせてボビンとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏向コイル組立体に関
する。本発明の偏向コイル組立体は、例えば、テレビ受
像機やコンピュータディスプレイに用いる電子ビーム偏
向用のコイルとして用いることができ、例えばテレビ受
像機用の水平偏向コイルと垂直偏向コイルとを有する偏
向コイル組立体として利用することができる。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来より、複数のボビン
分割体を組み合わせてボビンを形成し、該形成されたボ
ビンの区画された溝にコイルが巻装される構造のコイル
が知られている。
【0003】例えば図6に示すのは、2分割で形成され
たボビン分割体9a,9bにより水平偏向コイル組立体
形成用のボビンを構成し、その外側に、2分割で形成さ
れたボビン分割体1a,1bにより垂直偏向コイル組立
体形成用のボビンを構成した例である(本出願人による
特開昭59−20955号公報参照)。各ボビン分割体
1a,1b,9a,9bにコイルが巻装される。即ち、
ボビン分割体9a,9bに水平偏向コイル31が巻装さ
れ、ボビン分割体1a,1bに垂直偏向コイル32が巻
装される。更にその外側に2分割されたコア2a,2b
を嵌め合わせる。この偏向コイル組立体は、いわゆるく
ら(鞍)型、特にくらくらタイプの偏向コイル組立体で
あり、セクション巻きされてコイルが形成されるもので
ある(くら(鞍)型の偏向コイル組立体については、そ
の他例えば実公平4−55400号公報参照)。なおこ
の例のように、水平偏向コイル組立体と垂直偏向コイル
組立体とを別々に構成するのは、巻線分布を容易に向上
させ、所望の磁界分布を容易に得ることができるからで
ある。
【0004】従来、上記のように複数のボビン分割体を
組み合わせてボビンを形成する場合、上記ボビン分割体
の組み合わせは、次のように行われていた。
【0005】図7に偏向コイル組立体の組立図を示す。
図7に示すように、水平偏向コイル組立体形成用のボビ
ン9(Hセパレータと称される)の外側に、垂直偏向コ
イル組立体を形成用のボビン1(Vセパレータと称され
る)が配設される。各ボビン9,1は、それぞれ2分割
で形成されたボビン分割体9a,9b,1a,1bが組
み合わされて構成されるものである。更にボビン1の外
側に、コア2が配設される。図示例では、このコア2も
2分割で形成され、この2分割されたコア2a,2bを
ボビン1に嵌め合わせることにより、コア2を構成す
る。
【0006】ボビン分割体を組み合わせてボビンを形成
するのは、一方に組み付け部として組み合わせ用凸部を
形成し、他方に対応する組み付け部として組み合わせ用
凹部を形成して、両者を適合させることにより行う。即
ち、外側に位置するボビン1形成用ボビン分割体1a,
1bについて、一方のボビン分割体1a,1bに組み合
わせ用凸部を形成し、他方のボビン分割体1b,1aに
組み合わせ用凹部を形成して、両者の適合により、ボビ
ン分割体1a,1bを組み合わせてボビン1を形成す
る。
【0007】より詳しくは、図8ないし図10に示すよ
うに、ボビン分割体1aの半弧状をなす上縁フランジ1
0aの端面(ボビン1について言えば分割面、つまり他
方のボビン分割体1bと組み合わせられる側の面)付近
において、下方に突出する形の組み合わせ部12a,1
3aを形成する。これらの組み合わせ部の一方12a
に、上縁フランジ10aの端面に垂直な、即ち他方のボ
ビン分割体1bの分割面に向かう方向の組み合わせ用凸
部16aを係合爪をなす形状で形成する。他方の組み合
わせ部13aには、この係合爪状の組み合わせ用凸部1
6aを丁度適合受容する組み合わせ用凹部17aを形成
する。
【0008】また、同様に、ボビン分割体1aの半弧状
をなす下縁フランジ11aの端面に、上方に突出する形
の組み合わせ部14a,15aを形成する。一方の組み
合わせ部14aに他方のボビン分割体1bの分割面に向
かう方向の組み合わせ用凸部18aを同様に係合爪状に
形成し、他方の組み合わせ部15aには、この係合爪状
の組み合わせ用凸部18aを丁度適合受容する組み合わ
せ用凹部19aを形成する。
【0009】もう1つのボビン分割体1bも、同じ構成
で形成する。ボビン分割体1bは図示しないが、図8な
いし図10に示すボビン分割体1aと同じ構造であり、
対応する符号を以て説明する。即ち、ボビン分割体1b
の半弧状をなす上縁フランジ10bの端面に、下方に突
出する組み合わせ部12b,13bを形成し、一方の組
み合わせ部12bに上縁フランジ10bの端面に垂直
な、即ち他方のボビン分割体1aの分割面に向かう方向
の係合爪状組み合わせ用凸部16bを形成し、他方の組
み合わせ部13bには、この組み合わせ用凸部16bを
丁度適合受容する組み合わせ用凹部17aを形成する。
同様に、ボビン分割体1bの半弧状をなす下縁フランジ
11bの端面に、上方に突出する組み合わせ部14b,
15bを形成し、一方の組み合わせ部14bに他方のボ
ビン分割体1aの分割面に向かう方向の係合爪状組み合
わせ用凸部18bを形成し、他方の組み合わせ部15b
には、この組み合わせ用凸部18bを丁度適合受容する
組み合わせ用凹部19bを形成する。なお、上記「上」
「下」は、図面を基準として称するもので、必ずしもコ
イルの配設に対応するものではない。
【0010】上記構成の結果、ボビン分割体1a,1b
の両者の組み合わせは、次のように行われる。上縁にお
いて、ボビン分割体1aの組み合わせ用凸部16aをボ
ビン分割体1bの組み合わせ用凹部17bに挿通してこ
れを係合させることにより適合させ、ボビン分割体1b
の組み合わせ用凸部16bを同様にボビン分割体1aの
組み合わせ用凹部17aに適合させる。下縁において、
同様にボビン分割体1aの組み合わせ用凸部18aをボ
ビン分割体1bの組み合わせ用凹部19bに適合させ、
ボビン分割体1bの組み合わせ用凸部18bをボビン分
割体1aの組み合わせ用凹部19aに適合させる。この
ように図示例においては、上記適合は、係合爪をなす組
み合わせ用凸部を組み合わせ用凹部に挿通して係合させ
ることによりなされる。
【0011】内側のボビン分割体9a,9bを組み合わ
せた後、ボビン分割体1a,1bを上記のように組み合
わせれば、ボビン9,1が組立てられる。その後、コア
2a,2bをボビン1に嵌め合わせることにより、コア
2を構成する。これにより、図7の構造のコイル組立体
が得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする問題点】ところが上記従来技
術では、ボビン分割体1a,1bを互いに組み合わせる
ための組み合わせ部12a〜15a,12b〜15b
は、上縁フランジ10aの突起12a,13a,12
b,13bは下方に突出して形成され、下縁フランジ1
1aの組み合わせ部14a,15a,14b,15bに
ついてはこれが上方に突出して形成され、互いに対向す
る方向で出っ張るように突出している。
【0013】上記構成であるから、図8に示すように、
組み合わせ部12a〜15a,12b〜15bは、コア
を配設すべき部分であるコア嵌め合わせ部分Iに該当す
る個所に突き出る形になる。
【0014】このため、図11に示すように、コア2の
嵌め込みは、組み合わせ部12a〜15a,12b〜1
5bのある方向IIa,IIbからは、これを行えな
い。突起12a〜15a,12b〜15bのある方向I
Ia,IIbからでは、これら突起が邪魔になってコア
2が入らないからである。よって従来は、突起12a〜
15a,12b〜15bが当たらない図11のIII
a,IIIb(IIa,IIb方向と直交する方向)か
ら、コア2の嵌め込みを行っていた。このIIIa,I
IIb方向からコア2を嵌め込んで、その後、例えば図
示IVa,IVb方向に90°回転させて、所望のコア
嵌めこみを達成していた。
【0015】最終的に図示方向IIa,IIbからの位
置でコアを配設するのは、以下の理由による。偏向コイ
ル組立体のボビン1について、これをボビン分割体1
a,1bにより形成する場合、ボビン分割体1a,1b
の組み合わせを保ってボビン1を構成するための力は、
ほとんどが上記組み合わせ用凸部16aと組み合わせ用
凹部17bとの適合(図示の場合係合)にかかってい
た。この力に対して、適合(係合)部の強度を保つに
は、適合(係合)部をコアが嵌め込まれる側につける必
要がある。このようにコアが嵌め込まれる側に適合(係
合)部がある場合、コアを回転させないと、コアのつな
ぎ目とボビン分割体1a,1bのつなぎ目とが重なるこ
とになり、コアが微小振動を生ずるいわゆる「鳴き」が
起こることがあり、これを防ぐため、上記回転を行って
いるのである。
【0016】しかしこのような回転作業は煩雑であり、
実際に回転させようとしてもきつくて作業がしにくいも
のであったり、偏向コイル組立体以外の配置物が邪魔に
なることもあった。かつ、回転可能に設計しておく必要
があり、設計の自由度の制限の一因ともなっていた。
【0017】
【発明の目的】本発明は、上記従来技術の問題点を解決
して、製造の際、コアを組み付けるのに回転作業を要さ
ず、従って作業性良く容易に偏向コイル組立体を製造で
き、よって生産性の向上や設計の自由度の向上をも図る
ことができる偏向コイル組立体を提供することを目的と
する。
【0018】
【問題点を解決するための手段】本出願の請求項1の発
明は、複数のボビン分割体を組み合わせることにより、
コイルが巻装されるボビンを形成し、該ボビンの外側に
複数のコアを嵌め合わせて形成される偏向コイル組立体
において、前記ボビン分割体の1つには、前記コアを嵌
め合わせるべき部分を避けた位置に組み付け部が形成さ
れ、前記ボビン分割体の他の1つには、前記コアを嵌め
合わせるべき部分を避けた位置に該組み付け部が組み付
く対応する組み付け部が形成され、両組み付け部の組み
付けによりボビン分割体を組み合わせてボビンを形成し
たことを特徴とする偏向コイル組立体であって、これに
より上記目的を達成するものである。
【0019】本出願の請求項2の発明は、前記ボビン分
割体の1つの組み付け部が凸部であり、前記ボビン分割
体の他の1つの組み付け部が凹部であり、該凸部の凹部
への適合により組み付けがなされることを特徴とする請
求項1に記載の偏向コイル組立体であって、これにより
上記目的を達成するものである。
【0020】本出願の請求項3の発明は、前記ボビン
が、同型の2つのボビン分割体を組み合わせることによ
り構成され、該ボビンの区画された溝にコイルが巻装さ
れてなるとともに、前記複数のコアの嵌め合わせによ
り、前記ボビンが挟持される構成になっていることを特
徴とする請求項1または2に記載の偏向コイル組立体で
あって、これにより上記目的を達成するものである。
【0021】
【作用】本発明の偏向コイル組立体は、ボビンを構成す
るボビン分割体の1つにはコアを嵌め合わせるべき部分
を避けた位置に組み付け部(凸部)が形成され、ボビン
分割体の他の1つには、対応する組み付け部(該凸部が
適合する凹部)が形成されてなるので、ボビン分割体を
組み合わせる組み付け部分がコアの装着を邪魔せず、よ
ってコアは任意の方向から組み付けることができる。従
ってコアを所望の位置で組み付けるのに、回転を行う必
要がない。よって作業性良く容易に偏向コイル組立体を
製造できる。このため生産性の向上や設計の自由度の向
上をも図ることができる。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。なお当然のことではあるが、本発明は実施
例により限定を受けるものではない。
【0023】実施例1 この実施例は、本発明を、テレビ受像機用の水平偏向コ
イルと垂直偏向コイルとを有する偏向コイル組立体とし
て具体化したものである。
【0024】本実施例の偏向コイル組立体は、図7を用
いて説明した如き、複数のボビン分割体1a,1b,9
a,9bを組み合わせることにより、コイルが巻装され
るボビン1,9を形成し、該ボビン1,9の外側に複数
のコア2a,2bを嵌め合わせて形成されるものであ
る。このような偏向コイル組立体において、図1に示す
ように、ボビン分割体の1つ1aには、コア2a,2b
を嵌め合わせるべき部分Iを避けた位置に組み付け部を
なす凸部である突起16a,18aが形成され、ボビン
分割体の他の1つ1bには、コア2a,2bを嵌め合わ
せるべき部分を避けた位置に該組み付け部(突起16
a,18a)が組み付く対応する組み付け部が形成され
る。本実施例は、ボビン1が、同型の2つのボビン分割
体1a,1bを組み合わせることにより構成される態様
をとるものであるから、ボビン分割体1bもボビン分割
体1aと同型である。よって図1に示す構造のボビン分
割体1aとやはり図1に示す同様の構造のボビン分割体
1bとを組み付けてボビン1とする。図1に代表させて
構造を説明すれば、組み付け部(突起16a,18a)
が組み付く対応する組み付け部は、図1に符号17a,
19aで示す係合凹部である。
【0025】本実施例では、上記のようにボビン分割体
の一方の組み付け部が凸部である係合突起16a,18
aであり、これに対応する組み付け部が係合凹部17
a,19aである。これらは、コア2a,2bを嵌め合
わせるべき部分Iを避けた位置に形成される。
【0026】より詳しくは、図1ないし図3に示すよう
に、ボビン分割体1aの半弧状をなす上縁フランジ10
aの端面(ボビン1について言えば分割面、つまり他方
のボビン分割体1bと組み合わせられる側の面)に、他
方のボビン分割体1bの端面(組合せ面)方向に突出す
る組み合わせ用突起16aを形成する。他方のボビン分
割体1bには、この突起16aが係合する凹部が形成さ
れる。図1では、符号17aで示す係合凹部がこれに該
当する。
【0027】また、ボビン分割体1aの半弧状をなす下
縁フランジ11aの端面に、やはり他方のボビン分割体
1bの端面(組合せ面)方向に突出する組み合わせ用突
起18aを形成する。他方のボビン分割体1bには、こ
の突起18aが係合する凹部が形成される。図1では、
符号19aで示す係合凹部がこれに該当する。
【0028】もう1つのボビン分割体1bも、同じ構成
で形成する。ボビン分割体1bは図示しないが、図1な
いし図3に示したボビン分割体1aと同じ構造であり、
対応する符号を以て説明する。即ち、ボビン分割体1b
の半弧状をなす上縁フランジ10bの端面に、他方のボ
ビン分割体1aの端面(組合せ面)方向に突出する組み
合わせ用突起16bを形成する。この突起16bが係合
しうる構造の係合凹部17bが、上縁フランジ10bの
他方の端面に形成される。ボビン分割体1bの半弧状を
なす下縁フランジ11bの端面に、他方のボビン分割体
1aの端面(組合せ面)方向に突出する組み合わせ用突
起18bを形成する。この突起18bが係合しうる構造
の係合凹部19bが、下縁フランジ11bの他方の端面
に形成される。
【0029】本実施例における突起は、図5(a)(図
1におけるVa−Va線断面図である)に突起18aで
代表して示すように、先端が先に向かって傾斜部18
a′をなして細くなった先尖り状をなすとともに、根元
方向がくびれて係合壁18a′′をなす構造になってい
る。これが係合爪の役割を果たして、組み合わせ用凹部
に適合して嵌まり、いわゆるパッチン嵌合して、しっか
りとした組み付けがなされる。組み合わせ用凹部は、凹
部17aで代表して図5(b)(図2におけるVb方向
拡大矢視図である)に示すように、突起を適合させる孔
部をなしている。
【0030】本実施例の組み付け部は、上記したよう
に、一方のボビン分割体1aの上縁及び下縁フランジ1
0a,11aの端面に、他方のボビン分割体1bの端面
(組合せ面)方向に突出する構造で組み合わせ用突起1
6a,18aを形成し、これを適合受容する係合凹部1
7b,19bも上縁及び下縁フランジ10b,11bの
端面に形成するようにしたことにより、コア2a,2b
を嵌め合わせるべき部分Iを避けた位置にこれら組み付
け部をなす突起16a,18a及び17b,19bを形
成した。係合凹部17a,19a及び突起16b,18
bについても同様である。
【0031】本実施例では、ボビン分割体1a,1bの
両者の組み合わせは、上縁において、ボビン分割体1a
の突起16aをボビン分割体1bの係合凹部17bに適
合させ、ボビン分割体1bの突起16bをボビン分割体
1aの係合凹部17aに適合させ、下縁において、ボビ
ン分割体1aの突起18aをボビン分割体1bの係合凹
部19bに適合させ、ボビン分割体1bの突起18bを
ボビン分割体1aの係合凹部19aに適合させること
で、達成される。
【0032】内側のボビン分割体9a,9bを組み合わ
せた後、ボビン分割体1a,1bを上記のように組み合
わせ、ボビン9,1を組立て、その後、コア2a,2b
をボビン1に嵌め合わせることにより、コア2を構成す
ることにより、図7の組立構造のコイル組立体が得られ
る。
【0033】このとき、コア2の嵌め込みは、突起12
a〜15a,12b〜15b等の組み付け部がコア2
a,2bを嵌め合わせるべき部分Iを避けた位置にある
ので、組み付け部に邪魔されることなく行うことができ
る。
【0034】即ち、従来は、コア2の嵌め込みは、組み
合わせ用突起12a〜15a,12b〜15bのある方
向IIa,IIbからは、これを行えなかった(図11
参照)のに対し、本実施例ではそのような制限はない。
【0035】図4を用いて説明すれば、従来は図4
(a)に示すように組合せ部12a〜15a,12b〜
15bが邪魔になるため、これを避けたIIIa,II
Ib方向からコア2の嵌め込みを行わざるを得なかった
のに対し、本実施例では、図4(b)に示すように、従
来組合せ部12a〜15a,12b〜15bが邪魔にな
って嵌め込みを行えなかったIIa,IIb方向から
も、コア2の嵌め込みを行うことができる。よって回転
を要することなく、嵌め込みの当初から、ボビン分割体
1a,1bの組み合わせ部1A,1Bに対してコアの組
み合わせ部2A,2Bが直交する位置になるように、コ
ア2を嵌め込むことができる。
【0036】従って本実施例によれば、コアを回転する
などの煩雑な手間を要することなく、当初より、コアの
つなぎ目とボビン分割体1a,1bのつなぎ目とが重な
ることによりコアが微小振動を生ずるいわゆる「鳴き」
を防止した位置で、コア2を嵌め込むことができる。
【0037】本実施例においては、コア2によりボビン
分割体1a,1bを挟持しておさえる構造になってお
り、これによってボビン1はしっかりと保持され、高強
度で支持される。よって強度上の問題は生じない。従来
はコアの製造のバラツキのため、コアとボビンとの間の
クリアランスを余裕を持たせてとっておかなければなら
なかったのに対し、近年コアの製造のバラツキが低減さ
れ、コアとボビンとの間のクリアランスを従来より小さ
くできるようになった。そのため、このようにしっかり
とボビン1をコア2により挟持することが可能となっ
て、ボビン1をおさえる強度を強くできるようになった
ので、本実施例では、この構造をとって、強度を確保す
るようにしたものである。
【0038】また本実施例においては、ボビン分割体の
組み付け部は、係合突起とし、これが組み付く対応する
組み付け部は係合凹部としたので、強固な組み付けを実
現できる。
【0039】特に、係合突起は、図5(a)に示すよう
に、傾斜部18a′をなして細くなった先尖り状をな
し、かつ、根元方向がくびれて係合壁18a′′をなす
構造になっているので、係合爪の作用で組み合わせ用凹
部に適合して嵌まり、いわゆるパッチン嵌合でき、容易
に、しかもしっかりとした組み付けを実現できる。
【0040】ただし、ボビン分割体の組み付け部は、爪
状の係合としなくてもよく、ボビン分割体が所望の組み
付けがなされる構造であれば任意である。例えば、柱状
の凸部が、孔状の凹部に適合して、組み付けがなされる
ものであってもよい。上記した、コアによりボビン分割
体をおさえてしっかりと保持する構造を併用すれば、強
度的にも問題ない。
【0041】また本実施例においては、同型の2つのボ
ビン分割体1a,1bを組み合わせることによりボビン
1が構成されるので、構成部品の製造が容易で、生産性
が良い。組み付けの際も便利である。
【0042】
【発明の効果】本発明の偏向コイル組立体は、複数のボ
ビン分割体を組み合わせることによりコイルが巻装され
るボビンを形成し、該ボビンの外側に複数のコアを嵌め
合わせて製造する際、コアを組み付けるのに回転作業を
要さず、従って作業性良く容易に偏向コイル組立体を製
造でき、よって生産性の向上や設計の自由度の向上をも
図ることができると言う効果を有する。
【0043】なお上記した実施例にあっては、2つの同
形のボビン分割体1a,1bを用いるので、製作が容易
である。かつ、組み付け作業上も有利である。即ち、コ
アを回転するなどの煩雑な手間を要することなく、当初
より、コアのつなぎ目とボビン分割体1a,1bのつな
ぎ目とが重なることによりコアが微小振動を生ずるいわ
ゆる「鳴き」を防止した位置で、コア2を嵌め込むこと
ができる。
【0044】また上記実施例においては、コア2により
ボビン分割体1a,1bを挟持しておさえ、これによっ
てボビン1をしっかりと保持し、高強度で支持する構造
とした。これにより、高強度の支持を実現した。
【0045】また上記実施例においては、ボビン分割体
の組み付け部は、係合突起とし、これが組み付く対応す
る組み付け部は係合凹部としたので、強固な組み付けを
実現できた。
【0046】特に、係合突起は、図5(a)に示したよ
うに、傾斜部18a′をなして細くなった先尖り状をな
し、かつ、根元方向がくびれて係合壁18a′′をなす
構造になっているので、係合爪の作用で組み合わせ用凹
部に適合して嵌まり、いわゆるパッチン嵌合でき、容易
に、しかもしっかりとした組み付けを実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のボビン分割体の側面図である。
【図2】実施例1のボビン分割体の上面図であり、図1
のII方向矢視図である。
【図3】実施例1のボビン分割体の下面図であり、図1
のIII方向矢視図である。
【図4】コア嵌め込みの説明図である。
【図5】実施例1の組み付け部の詳細図である。
【図6】従来技術を示す図である。
【図7】コイル組立て構造を示す組立図である。
【図8】従来技術のボビン分割体の側面図である。
【図9】従来技術のボビン分割体の上面図であり、図8
のIX方向矢視図である。
【図10】従来技術のボビン分割体の下面図であり、図
8のX方向矢視図である。
【図11】コアを嵌め込める方向の説明図であり、従来
技術の問題点を示す図である。
【符号の説明】
1 ボビン 1a ボビン分割体(Vセパレータ) 1b ボビン分割体(Vセパレータ) 2 コア 2a コア(の分割体) 2b コア(の分割体) 16a,18a 組み付け部(組み付け部をなす凸部) 17a,19a 組み付け部(係合凹部) 9 ボビン 9a ボビン分割体(Hセパレータ) 9b ボビン分割体(Hセパレータ) I コアを嵌め合わせるべき部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のボビン分割体を組み合わせることに
    より、コイルが巻装されるボビンを形成し、該ボビンの
    外側に複数のコアを嵌め合わせて形成される偏向コイル
    組立体において、 前記ボビン分割体の1つには、前記コアを嵌め合わせる
    べき部分を避けた位置に組み付け部が形成され、前記ボ
    ビン分割体の他の1つには、前記コアを嵌め合わせるべ
    き部分を避けた位置に該組み付け部が組み付く対応する
    組み付け部が形成され、 両組み付け部の組み付けによりボビン分割体を組み合わ
    せてボビンを形成したことを特徴とする偏向コイル組立
    体。
  2. 【請求項2】前記ボビン分割体の1つの組み付け部が凸
    部であり、前記ボビン分割体の他の1つの組み付け部が
    凹部であり、該凸部の凹部への適合により組み付けがな
    されることを特徴とする請求項1に記載の偏向コイル組
    立体。
  3. 【請求項3】前記ボビンが、同型の2つのボビン分割体
    を組み合わせることにより構成され、該ボビンの区画さ
    れた溝にコイルが巻装されてなるとともに、 前記複数のコアの嵌め合わせにより、前記ボビンが挟持
    される構成になっていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の偏向コイル組立体。
JP27769593A 1993-10-08 1993-10-08 偏向コイル組立体 Pending JPH07105872A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100251811B1 (ko) * 1996-04-26 2000-04-15 니시무로 타이죠 음극선관의 편향 요크 및 이를 구비한 음극선관

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KR100251811B1 (ko) * 1996-04-26 2000-04-15 니시무로 타이죠 음극선관의 편향 요크 및 이를 구비한 음극선관

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