JPH07105021B2 - 磁気ヘッドおよび磁気ヘッドの高さ調整方法 - Google Patents

磁気ヘッドおよび磁気ヘッドの高さ調整方法

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JPH07105021B2
JPH07105021B2 JP3082281A JP8228191A JPH07105021B2 JP H07105021 B2 JPH07105021 B2 JP H07105021B2 JP 3082281 A JP3082281 A JP 3082281A JP 8228191 A JP8228191 A JP 8228191A JP H07105021 B2 JPH07105021 B2 JP H07105021B2
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JP
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magnetic head
head
thin wall
height
thin
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宜章 前川
明夫 村田
秀明 向江
賢 東陰地
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(以下VTRと略す)などに用いられる磁気記録再生装
置の磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のVTRの記録されるトラックフォ
ーマットは、トラックピッチが2時間モードで60μ
m、6時間モードで20μmと非常に狭トラック記録とな
っている。しかも、テープとヘッドは、ヘリカルスキャ
ン方式で180度対向する二対のヘッドでこのトラック
ピッチを正確に刻む必要がある。(図2(a))に示す
如く、ヘッドチップ23を磁気ヘッドベース22に接着
し、上シリンダ21にネジ24で接合して、180度対
向の他方のヘッド高さを確認し、規定値よりもズレを生
じていた時は、あらかじめ設置された磁気ヘッドベース
22を(図2(b))の如く、矢印27の方向にネジ込
んで変形させ、ヘッドチップ高さ28を設定していた。
【0003】従来からある真鍮材質の磁気ヘッドを(図
3)に示す。磁気ヘッド31は、1mmから2mm厚で構成
されており、虫ネジ25をもって変形させるために磁気
ヘッド31の表面において、(図3(b))に示すよう
にシリンダに接合する面35は、全体が平坦になってい
る。
【0004】また、板材を溶接変形(例えば、溶接工
学、著者、佐藤邦彦ほか、理工学社、1979年発行)
させて材料に歪を与える方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の虫ネジを用いた
調整の基本は、磁気ヘッドベースの弾性変形の限界以内
での虫ネジの押し込み力による磁気ヘッドベースの変形
を利用している点にある。このような場合、仮に機械的
な振動や温度変化によって虫ネジの押し込み量が変われ
ば、磁気ヘッドベースの変形量はその分だけ変化し、結
局ヘッド高さが変化してしまう恐れがある。
【0006】実際のVTRにはシリンダーの回転やテー
プ搬送など、振動を発生させる様々な要因があり、ま
た、それらの駆動系から発生する熱の経時変化や使用環
境の変化などによる温度変化は避けられない。
【0007】現在、これらの要因からの影響を最小限に
とどめようとして、虫ネジに対してネジ緩み防止剤(常
温で固着する樹脂)を用いているが、その効果は十分で
はなく、数ミクロンのオーダーでヘッド高さが変化して
しまっていた。
【0008】また、レーザーによる板材の曲げ加工方法
(例えば、特開昭62ー93028号公報)による方法
では、レーザービームと被加工材料とを折り曲げ線部に
沿って相対移動させて行なっている。この場合には、照
射点が徐々に変化して変形量が一様になりにくい問題点
があった。
【0009】従来からある全体が平坦な磁気ヘッド31
では、例えば、レーザーによりヘッド高さ調整する場合
(特許公開平成2年ー328703、磁気ヘッドの位置
決め方法)効率良くヘッド31を変形させるためにはレ
ーザの照射点13の磁気ヘッドの厚みが大きくなればな
るほど大きなエネルギーが必要となり、薄くすれば効率
良く変形が可能となる。しかし、磁気ヘッド31全体が
薄くなれば機械的な振動や環境変化により磁気ヘッド3
1の強度がなくなり、ミクロン単位での調整が不可能で
ある。
【0010】このような従来の虫ネジ25とヘッドベー
ス22の変形によるヘッドチップの高さ調整は、機械的
な振動や環境変化による虫ネジのゆるみが発生した時に
は、ヘッド高さが変動し、正確な記録トラックピッチを
確保することができない。この改善として1例であるレ
ーザー加工してヘッド高さ調整を行なう方法がある。し
かしながら、従来形状である均一な厚みの磁気ヘッドを
利用するとレーザーの熱処理法を適応させる場合、単位
時間当りのエネルギーを同一にした場合には、磁気ヘッ
ドの厚みが増加するにつれて変形量が小さくなる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の磁気ヘッドは、ヘッドベースの固定端より
伸長した支持部の先端に記録再生を行う磁気ヘッドチッ
プを有し、かつ回転シリンダに搭載されている磁気ヘッ
ドであって、伸長した支持部の一部の肉厚が前後の肉厚
よりも薄く削られた薄い肉厚部を形成しており、その薄
い肉厚部に加えられた光熱エネルギーの熱歪によって、
前記伸長した支持部が薄い肉厚部を起点として変形して
いるものである。 この際、薄い肉厚部を、支持部の伸長
方向を法線方向とし、曲率半径を、とりつけられる回転
シリンダーの外周半径に概略等しい円弧状とすれば好ま
しい。 また、本発明の磁気ヘッドの高さ調整方法は、ヘ
ッドベースの固定端より伸長した支持部の先端に記録再
生を行う磁気ヘッドチップを有し、かつ回転シリンダに
搭載されている磁気ヘッドの、伸長した支持部の一部に
肉厚が前後の肉厚よりも薄く削られた薄い肉厚部を形成
し、その薄い肉厚部に光熱エネルギーを照射しその熱
歪によって、前記伸長した支持部が薄い肉厚部を起点と
して変形させて磁気ヘッドチップのヘッドギャップの高
さを変化させるものである。
【0012】
【作用】本発明により、上記の構成による磁気ヘッド
は、ヘッド上の溝加工した部分へ熱エネルギーを集中さ
せ溶解による形状変形のための歪を受けて変形する。こ
の変形量は、印加熱エネルギと相関があるために照射部
分を薄くすることで単位時間当りの変形量を大きくする
ことが可能である。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例の磁気ヘッド11につ
いて、図面を参照しながら説明する。(図1)は、本発
明の磁気ヘッド11の構成を示す。ここでは、ヘッドチ
ップ23にあるヘッドギャップ16と磁気ヘッド11を
シリンダに固定するための磁気ヘッド設置ネジ用穴12
との間の位置に、ヘッド高さ調整するための一例である
レーザーの熱エネルギーを用いて調整する場合を設定す
る。レーザ光17を図1に示すように磁気ヘッド11へ
照射する。レーザーの照射された部分が磁気ヘッドベー
スの材料、例えば、真鍮の融点よりも温度が上昇する
と、溶解された痕跡15ができる。この場合、照射熱光
源であるYAGレーザーの出力が300ワット、レーザ
ービームの直径が600μmに集光したものが磁気ヘッ
ド11に照射する。照射される部分の磁気ヘッド11の
厚みを薄くして溝形状を作製する。」に補正します。
【0014】変形量は、照射される部分の磁気ヘッド1
1の厚みの2乗に反比例する。たとえば、磁気ヘッドの
照射部分の厚み13が従来からある1.6mmの半分であ
る0.8mmの場合、磁気ヘッドの変形量を1μm得るに
は、上述のレーザーの1パルス時間が9ミリ秒で1パル
ス分のエネルギーが必要である。これに対して、磁気ヘ
ッドベースの厚みが1.6mmそのままでの照射を行なう
と同量の変形量1μmを得るためには、レーザーパルス
時間9ミリ秒が4パルス分必要となる。磁気ヘッドを半
分の厚みにすれば照射パルス回数は、1/4の照射回数
に縮小することが可能である。すなわち、磁気ヘッドの
照射部分13のみを薄くすればエネルギーが少なくても
よいことから、照射回数を縮小でき、加工時間も短縮で
きる、または、同一照射回数でのレーザー出力の小さい
熱光源で済む。
【0015】しかし、磁気ヘッドの厚みを0.3mm以下
にすると機械的な振動や環境変化の影響が発生するため
に、磁気ヘッド全体を薄くすることは実用上不適当であ
り、照射部分のみを加工すべきである。
【0016】この磁気ヘッドは、マルチヘッドのように
1つの磁気ヘッド上に複数個のヘッドチップ設置部があ
るマルチヘッドにも提供可能であり、この場合も、ヘッ
ド高さ調整時間を短縮できる。また、図1に示すよう
に、溝の形状を深さ方向だけではなく、レーザ光17を
磁気ヘッド11の被照射面にあたる幅方向に円弧状とし
て、その曲率半径18を磁気ヘッド11を設置する回転
シリンダ21の半径と同じにする。例えば、VHSのシ
リンダでは、曲率半径18を31mmにする。このように
あらかじめ加工しておけば照射光17のビーム経と同形
幅の溝しかない場合でも回転シリンダ21を回転しなが
らレーザーを照射すると、磁気ヘッドの薄く溝加工した
部分だけにしか照射されなく効率よくヘッド高さ調整を
行なうが可能である。
【0017】なお本実施例では、光エネルギーを用いた
レーザー光の照射による溶接変形を利用したが、原理的
には、局所加熱が行える方法ならばなんでもよい。たと
えば、電気的エネルギーを用いたアーク溶接や電子ビー
ム溶接、超音波エネルギーを用いた超音波溶接、化学的
エネルギーを用いたガス溶接などがあげられる。
【0018】また、ここでは、磁気ヘッドのレーザー照
射面を加工した溝部分に直接照射で説明したが、溝加工
反対面の平坦部に照射しても溝に照射した場合と同様の
効果が得られる。
【0019】
【発明の効果】以上実施例で述べたように、本発明の磁
気ヘッドによれば、熱照射部分の磁気ヘッドを薄くする
ことで照射エネルギーが少なくても変形が容易なため
に、短時間でヘッド高さ調整が可能である。また、本発
明のヘッド高さ調整方法によれば磁気ヘッドの支持部
の肉厚の薄い部分に熱照射を行って磁気ヘッドチップの
ヘッドギャップの高さ調整を行うことにより、短時間で
容易に任意の高さ調整が行える。さらに、現行VTRの
製造工程における部品点数の削減や調整作業の合理化、
ヘッドの歩留り向上によるコストダウンメリットのほ
か、より高画質なVTRの量産を可能にするものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である磁気ヘッドの斜視図で
ある。
【図2】(a)は従来からある磁気ヘッドでの虫ネジに
よるヘッド設置を説明するための一部部分断面図であ
る。 (b)は(a)の磁気ヘッドでの虫ネジの押し力による
ヘッド高さ調整図を説明するための部分拡大図である。
【図3】(a)は従来の均一な厚みの磁気ヘッドの正面
図である。(b)は(a)の磁気ヘッドの断面図であ
る。
【符号の説明】
11 磁気ヘッド 12 磁気ヘッド設置ネジ用穴 13 磁気ヘッド上の溝(熱照射部分) 15 溶解された痕跡16 ヘッドギャップ 17 レーザ光 18 曲率半径 21 回転シリンダ 22 磁気ヘッド 23 ヘッドチップ 24 設置用ネジ 25 虫ネジ 27 虫ネジの力方向 28 ヘッドチップ高さ 31 磁気ヘッド 32 磁気ヘッド設置ネジ用穴 34 ヘッド巻線通す穴 35 シリンダ側に設置する面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東陰地 賢 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−32420(JP,A) 特開 平1−227279(JP,A) 特開 昭63−303237(JP,A) 特開 昭58−88873(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドベースの固定端より伸長した支持
    部の先端に記録再生を行う磁気ヘッドチップを有し、か
    つ回転シリンダに搭載されている磁気ヘッドであって、
    伸長した支持部の一部の肉厚が前後の肉厚よりも薄く削
    られた薄い肉厚部を形成しており、その薄い肉厚部に加
    えられた光熱エネルギーの熱歪によって、前記伸長した
    支持部が薄い肉厚部を起点として変形している磁気ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 ヘッドベースの固定端より伸長した支持
    部の先端に記録再生を行う磁気ヘッドチップを有し、か
    つ回転シリンダに搭載されている磁気ヘッドの、伸長し
    た支持部の一部に肉厚が前後の肉厚よりも薄く削られた
    薄い肉厚部を形成し、その薄い肉厚部に光熱エネルギー
    を照射し、その熱歪によって、前記伸長した支持部が薄
    い肉厚部を起点として変形させて磁気ヘッドチップのヘ
    ッドギャップの高さを変化させる磁気ヘッドの高さ調整
    方法
  3. 【請求項3】 請求項1における薄い肉厚部が、支持部
    の伸長方向を法線方向とし、曲率半径がとりつけられる
    回転シリンダーの外周半径に概略等しい円弧状である磁
    気ヘッド。
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JPS5888873A (ja) * 1981-11-24 1983-05-27 Nec Corp 磁気ヘツドおよびその製造方法
JPS63303237A (ja) * 1987-06-03 1988-12-09 Fujitsu Ltd レ−ザ光によるばね圧力調整方法
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JPH0777063B2 (ja) * 1988-03-08 1995-08-16 富士通株式会社 スプリングアームの成形加工方法

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