JPH0685203B2 - 磁気ヘッドの高さ調整方法 - Google Patents

磁気ヘッドの高さ調整方法

Info

Publication number
JPH0685203B2
JPH0685203B2 JP7616991A JP7616991A JPH0685203B2 JP H0685203 B2 JPH0685203 B2 JP H0685203B2 JP 7616991 A JP7616991 A JP 7616991A JP 7616991 A JP7616991 A JP 7616991A JP H0685203 B2 JPH0685203 B2 JP H0685203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
cylinder
height
magnetic head
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7616991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04310613A (ja
Inventor
明夫 村田
賢 東陰地
秀明 向江
宜章 前川
正明 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7616991A priority Critical patent/JPH0685203B2/ja
Publication of JPH04310613A publication Critical patent/JPH04310613A/ja
Publication of JPH0685203B2 publication Critical patent/JPH0685203B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】回転シリンダーを用いた磁気記憶
装置における、磁気ヘッドの高さを調整する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置に用いる磁気ヘッドの
位置決め精度は、媒体に記録される情報のフォーマット
を決定する重要な精度である。
【0003】例えば、家庭用として広く普及しているビ
デオテープレコーダーでは、回転シリンダーに180°
対向して取り付けられた2対の磁気ヘッドが、順次、磁
気テープに対して斜め方向に走査しながら画像や音声の
情報を記録再生している。実際に磁気テープ上に記録さ
れるトラックピッチは、2時間モードで60μm、6時
間モードで20μmと非常に狭くなっている。
【0004】仮に前述した2対の磁気ヘッドが、これら
のトラック上を正確に走査できない場合、記録された情
報を正確に再生することができず、再生画像の画質は著
しく低下してしまう。これを防ぐには、磁気ヘッドの走
査ピッチを前述したトラックピッチに正確に合わせる必
要があるが、この走査ピッチを決める重要な要因に、磁
気ヘッドの高さがある。
【0005】磁気ヘッドの高さとは、(図2)に示す下
シリンダー2の基準面5と上シリンダー1に固定された
ヘッドのギャップ端部との距離((図2)中のH)のこ
とである。
【0006】従来のヘッド高さ調整方法について(図
3)を用いて以下に説明する。ただし(図3)は、(図
2)中の上シリンダー部の断面を示す図である。
【0007】まず、上シリンダー1とヘッドチップ3を
貼付けたヘッドベース4との間に所定厚みのスペーサー
(図示せず)を挟んで大まかな調整をしたのち、対物レ
ンズ6を用いてヘッド高さを観察しながら、ヘッドベー
ス4の一部に当たっている虫ネジ7を必要な調整量の分
だけ(図4)中の矢印8の方向にねじ込み、ヘッドベー
スを部分的に変形させることで所定のヘッド高さになる
ように調整する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の虫ネジを用いた
調整の基本は、ヘッドベースの弾性変形の限界以内での
虫ネジの押し込み力によるヘッドベースの変形を利用し
ている点にある。このような場合、仮に機械的な振動や
温度変化によって虫ネジの押し込み量が変われば、ヘッ
ドベースの変形量はその分だけ変化し、結局ヘッド高さ
が変化してしまう恐れがある。
【0009】実際のVTRにはシリンダーの回転やテー
プ搬送など様々な振動原因となる要素があり、また、そ
れらの駆動系から発生する熱の経時変化や使用環境の変
化などによる温度変化は避けられない。
【0010】現在、これらの変動要因からの影響を最小
限にとどめようとして、虫ネジに対してネジ緩み防止剤
(常温で固着する樹脂)を用いているが、その効果は十
分ではなく、数ミクロンのオーダーでヘッド高さが変化
してしまっていた。
【0011】また、回転シリンダーの軸受けに流体軸受
けを用いた場合、回転する上シリンダーの下シリンダー
に対する相対位置は、軸が回転しているかどうかによっ
て大きく変化するので、静止状態での調整による従来法
では十分な精度を確保することは困難であり、結局、調
整作業は試行錯誤的なものにならざるを得なかった。
【0012】しかも実際の虫ネジによる調整作業は人の
手で行われており、かなり煩雑なものであった。
【0013】本発明の目的は、上記問題を解決し、振動
や温度変化に左右されずに高精度にしかも高能率に磁気
ヘッドのヘッド高さを調整することができる方法を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、回転するシリンダーに取り付けられた磁気ヘ
ッドにおいて、前記シリンダーを実際に記録再生する回
転数よりも低い回転数で回転させた状態で、前記シリン
ダーに取り付けられた前記磁気ヘッドのヘッドベースの
ヘッドチップを貼付けた部分の近傍に、レーザー光を前
記シリンダー回転に同期させて照射することにより、前
記ヘッドベースを部分的に変形させてヘッド高さを調整
するものである。
【0015】
【作用】本発明によれば、レーザー光の照射によるヘッ
ドベースの塑性変形によってヘッド高さは調整されるの
で、その調整されたヘッド高さは、機械的振動や温度変
化に影響されにくく、また、そのヘッドベースの変形は
非接触で行えるため、シリンダーを回転させた状態での
調整が可能となる。また、実際に記録再生する回転数よ
りも低い回転数にレーザー光を同期させて照射するの
で、その同期精度はさほど高くなくてよい。
【0016】
【実施例】本発明による磁気ヘッドの高さ調整の実施例
を、(図1)を用いて説明する。ヘッドチップ3が貼り
付けられた真鍮からなる厚み1.5mmのヘッドベース
4を、上シリンダー1に取り付け、その上シリンダー1
を流体軸受け(図示せず)によって下シリンダー2に固
定した。次に、正規の回転数で上シリンダー1を回転さ
せながら、対物レンズ6を用いてヘッド高さを測定した
ところ、所定ヘッド高さまで12.3μmの変形調整が
必要であることがわかった。
【0017】本実施例では、レーザー光11としてN
d:YAGレーザー(波長1.06μm)の短パルス発
振を用いた。また、励起用フラッシュ光のパルス幅を1
msec、励起電圧を450voltとしたとき得られ
たレーザーエネルギーは、1パルス当り約1ジュールで
あった。
【0018】上シリンダーには、レーザー光を通すため
の貫通穴9を設けてある。この貫通穴は、図中矢印の回
転方向に伸びた円弧状で8mmの長さをもつ。実際に回
転させながら前記したレーザー光を通すためには、上シ
リンダー1の回転にレーザーの発振を同期させて行なわ
なければならない。
【0019】一方、本実施例で用いた上シリンダーの直
径は62mmであり、設けた貫通穴9は直径50mmの
円周上にある。したがって、正規の回転数(毎分180
0回転)では、貫通穴9がレーザー光の光軸上に来ると
きの速度は、4.7m/secである。これは結局、レ
ーザー発振が回転同期にたいして0.35msec以上
ずれれば、レーザー光が上シリンダーに当たってしま
い、ヘッドベースの変形を高精度に制御できないことを
意味する。
【0020】そこで本実施例では、レーザー発振のタイ
ミング精度を考慮して回転数を軸振れが発生しない程度
にまで下げた。そのときの回転数は毎分1000回転で
あった。流体軸受けを用いたシリンダーの回転数を下げ
ることによって、上シリンダーは下シリンダーに高さ方
向に近づくが、ヘッドベースの変形量自体には影響しな
い。
【0021】以上述べた条件で、事前実験としてレーザ
ー光によるダミーのヘッドベースを変形させたところ、
1パルス当り0.5μm照射側に変形した。また、総変
形量は、照射したレーザー光の総パルス数に比例したの
で、変形量の調整はレーザー光の総パルス数で行った。
【0022】実際には、必要変形量が12.3μmだっ
たので、総パルス数を25としてレーザー光を1000
rpmのシリンダー回転に同期させて25回照射した。
その結果、ヘッドベースは、照射側に12.7μm変形
し、狙いのヘッド高さに対して0.4μmのずれという
高精度な調整がおこなえた。また、調整に要した時間
は、わずか1.5secであった。
【0023】また、−40℃〜80℃の範囲における1
0時間のヒートショック試験後も、その変形量に変化は
なく安定していた。
【0024】なお、本実施例では変形量の調整にレーザ
ー光のパルス数制御を行ったが、レーザ光のパワー制御
でも良い。また、レーザー光源としてはNd:YAGレ
ーザーを用いたが、他の光源を用いても良い。たとえ
ば、炭酸ガスレーザーや、Arガス、エキシマレーザー
等でもよい。また本発明は、真鍮以外の材質のヘッドベ
ースにも、レーザー照射条件を変更することで適用でき
る。
【0025】また、本実施例ではヘッドベースに1つの
ヘッドチップが接着されている状態での高さ調整の説明
をしたが、複数のヘッドチップが一つのヘッドベースに
接着されている時にも本発明は適用できるし、さらに、
そのようなヘッドベースが複数でシリンダーに固定され
ていれば、それらすべてのヘッドベースについても同様
に本発明は適用できる。
【0026】なお本実施例では、光エネルギーを用いた
レーザー光の照射による溶接変形を利用したが、原理的
には、局所加熱が行える方法ならばなんでもよい。たと
えば、電気的エネルギーを用いたアーク溶接や電子ビー
ム溶接、超音波エネルギーを用いた超音波溶接、化学的
エネルギーを用いたガス溶接などがあげられる。
【0027】
【発明の効果】以上実施例で述べたように、本発明によ
ればシリンダーを回転させた状態でのヘッド高さの調整
ができ、レーザー発振の同期精度を考慮して調整時のシ
リンダー回転数を低く設定できるので、比較的安価なレ
ーザー装置を用いて高精度にヘッド高さを調整できる。
したがって、現行VTRの製造工程における部品点数の
削減や調整作業の合理化などによるコストダウンメリッ
トのほか、より高画質なVTRの量産を可能にするもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例をシリンダーの断面とレーザ
ー光で説明するための説明図である。
【図2】ヘッド高さの定義を説明するための説明図であ
る。
【図3】従来のヘッド高さ調整方法を説明する上シリン
ダーの断面図である。
【図4】図3の上シリンダー主要部の拡大図である。
【符号の説明】
1 上シリンダー 2 下シリンダー 3 ヘッドチップ 4 ヘッドベース 5 基準面 6 対物レンズ 7 虫ネジ 10 集光用レンズ 11 レーザー光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前川 宜章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小林 正明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するシリンダーに取り付けられた磁
    気ヘッドにおいて、前記シリンダーを実際に記録再生す
    る回転数よりも低い回転数で回転させた状態で、前記シ
    リンダーに取り付けられた前記磁気ヘッドのヘッドベー
    スのヘッドチップを貼付けた部分の近傍に、レーザー光
    を前記シリンダー回転に同期させて照射することによ
    り、前記ヘッドベースを部分的に変形させてヘッド高さ
    を調整する磁気ヘッドの高さ調整方法。
JP7616991A 1991-04-09 1991-04-09 磁気ヘッドの高さ調整方法 Expired - Fee Related JPH0685203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7616991A JPH0685203B2 (ja) 1991-04-09 1991-04-09 磁気ヘッドの高さ調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7616991A JPH0685203B2 (ja) 1991-04-09 1991-04-09 磁気ヘッドの高さ調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04310613A JPH04310613A (ja) 1992-11-02
JPH0685203B2 true JPH0685203B2 (ja) 1994-10-26

Family

ID=13597589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7616991A Expired - Fee Related JPH0685203B2 (ja) 1991-04-09 1991-04-09 磁気ヘッドの高さ調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0685203B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5341256A (en) * 1990-11-27 1994-08-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Rotary head adjuster
JPH0772933B2 (ja) * 1991-04-17 1995-08-02 松下電器産業株式会社 磁気ヘッドの位置決め方法
JP2615525B2 (ja) * 1992-04-15 1997-05-28 松下電器産業株式会社 磁気ヘッドの高さ調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04310613A (ja) 1992-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2615525B2 (ja) 磁気ヘッドの高さ調整方法
US6185073B1 (en) Rotary magnetic head having head base which is bent along thermal plastic deformation line
JPH0231387A (ja) 光サーボ・トラックを持つ高トラック密度の媒体および媒体にトラツクを刻む方法ならびに装置
JPH0772933B2 (ja) 磁気ヘッドの位置決め方法
JPH0685203B2 (ja) 磁気ヘッドの高さ調整方法
JP2785508B2 (ja) 磁気ヘッドの高さ調整方法
JP2946802B2 (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JPH05334637A (ja) 磁気ヘッド
JP2563727B2 (ja) 磁気ヘッド高さ調整方法
JPH0765434A (ja) 磁気記録媒体とその製造方法、磁気ヘッドおよび磁気記録再生装置
JPH0772932B2 (ja) 回転ヘッド装置の磁気ヘッド高さ調整方法
JP2840495B2 (ja) 光学的情報記録再生装置
JPH04318315A (ja) 磁気ヘッド高さ調整方法
JPS59172175A (ja) 光磁気記録再生装置
JP2589317B2 (ja) 光ディスク記録再生装置
JPH07105016B2 (ja) 磁気ヘッド位置決め装置
JP2713620B2 (ja) マルチビーム用光ディスク及びそれを用いた情報記録再生装置
JPH04318314A (ja) 偏平ビーム形状照射による磁気ヘッド高さ調整方法
JPH07105023B2 (ja) 磁気ヘッドのギャップ位置調整方法
JPH07105014B2 (ja) 磁気ヘッド
JP2003091946A (ja) ピックアップ送り機構、並びに記録及び/又は再生装置
JPH06243444A (ja) 回転軸の軸垂調整方法
JPH07105022B2 (ja) 磁気ヘッドおよび磁気ヘッドのアジマス調整方法
JPH0963024A (ja) 磁気ヘッドの位置決め装置及びその位置決め方法
JPS60214437A (ja) 光ビデオテ−プレコ−ダ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081026

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees