JP2785508B2 - 磁気ヘッドの高さ調整方法 - Google Patents

磁気ヘッドの高さ調整方法

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置の回転
シリンダに搭載されている磁気ヘッドの高さ調整に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置に用いる磁気ヘッドの
位置決め精度は、媒体に記録される情報のフォーマット
を決定する重要な精度である。
【0003】例えば、家庭用として広く普及しているビ
デオテープレコーダーでは、回転シリンダーに180°
対向して取り付けられた1対の磁気ヘッドが、順次、磁
気テープに対して斜め方向に走査しながら画像や音声の
情報を記録再生している。実際に磁気テープ上に記録さ
れるトラックピッチは、2時間モードで60μm、6時
間モードで20μmと非常に狭くなっている。
【0004】仮に前述した1対の磁気ヘッドが、これら
のトラック上を正確に走査できない場合、記録された情
報を正確に再生することができず、再生画像の画質は著
しく低下してしまう。これを防ぐには、磁気ヘッドの走
査ピッチを前述したトラックピッチに正確に合わせる必
要があるが、この走査ピッチを決める重要な要因に、磁
気ヘッドの高さがある。
【0005】磁気ヘッドの高さとは、図3に示す下シリ
ンダー2の所定位置におけるテープガイドエッジ11と
上シリンダー1に固定されたヘッドのギャップ端部との
距離のことである。
【0006】従来のヘッド高さ調整方法について図4を
用いて以下に説明する。まず、上シリンダー1とヘッド
チップ3を貼付けたヘッドベース4との間に所定厚みの
スペーサー(図示せず)を挟んで大まかな調整をしたの
ち、対物レンズ7を用いてヘッド高さを測定し、所定の
高さに調整するために必要な調整量を算出する。
【0007】次に、ヘッドベース4の一部に当たってい
る虫ネジ10を必要な調整量の分だけ、ヘッドベースを
部分的に変形させることでヘッド高さを調整する。必要
があれば、この作業を繰り返し行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の虫ネジを用いた
調整の基本は、ヘッドベースの弾性変形の限界以内での
虫ネジの押し込み力によるヘッドベースの変形を利用し
ている点にある。このような場合、仮に機械的な振動や
温度変化によって虫ネジの押し込み量が変われば、ヘッ
ドベースの変形量はその分だけ変化し、結局ヘッド高さ
が変化してしまう恐れがある。
【0009】実際のVTRにはシリンダーの回転やテー
プ搬送など、振動を発生させる様々な要因があり、ま
た、それらの駆動系から発生する熱の経時変化や使用環
境の変化などによる温度変化は避けられない。
【0010】現在、これらの要因からの影響を最小限に
とどめようとして、虫ネジに対してネジ緩み防止剤(常
温で固着する樹脂)を用いているが、その効果は十分で
はなく、数ミクロンのオーダーでヘッド高さが変化して
しまっていた。このヘッド高さの変化は、VTRの画質
を左右する重要な要因の一つとなっている。
【0011】また、回転シリンダーの軸受けに流体軸受
けを用いた場合、回転する上シリンダーの下シリンダー
に対する相対位置が軸の回転によって変化するので、静
止状態での調整による従来法では十分な精度を確保する
ことは困難であり、結局、調整作業は試行錯誤的なもの
にならざるを得なかった。
【0012】しかも実際の虫ネジによる調整作業は人の
手で行われており、かなり煩雑なものであった。
【0013】本発明の目的は、上記問題を解決し、振動
や温度変化に左右されずに高精度にしかも高能率に磁気
ヘッドのヘッド高さを調整することができる方法を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、ヘッドベースの回転シリンダ側および固定シ
リンダ側の両側からレーザ光を前記ヘッドベースのそれ
ぞれの面に照射し、レーザ光照射部分で角変形させるこ
とにより、磁気ヘッドの高さを調整することを特徴とす
るものである。
【0015】
【作用】本発明は、非接触でヘッドベースを変形させる
ことができるレーザー加工を用いることによって、上シ
リンダーを回転させた状態でもヘッド高さを調節できる
ので、高精度な調整が迅速に行えるという作用をもつ。
【0016】
【実施例】本発明による磁気ヘッドの高さ調整の実施例
を、図1を用いて説明する。ヘッドチップ3が貼り付け
られた真鍮からなる厚み1.5mmのヘッドベース4
を、上シリンダー1に取り付け、その上シリンダー1を
下シリンダー2に固定した。
【0017】本実施例では、レーザー光6としてNd:
YAGレーザー(波長1.06μm)の短パルス発振を
用いた。また、励起用フラッシュ光のパルス幅を1ms
ec、励起電圧を450voltとしたとき得られたレ
ーザーエネルギーは、1パルス当り約1ジュールであっ
た。YAGレーザーの集光径は200umとした。
【0018】本実施例における上シリンダー1にはレー
ザー光6を通すための貫通穴8が設けてある。この貫通
穴は回転方向に延びた円弧状で7mmの長さを持ってい
る。実際に回転させながら前記レーザー光6を通すに
は、上シリンダー1の回転にレーザーの発振を同期させ
て行った。
【0019】ヘッド高さは図4のように下シリンダーの
所定位置からの寸法Hが決まっており、ヘッドベースに
接着されたヘッドチップのトラック高さを合わす必要が
ある。実際に上シリンダーを正規の回転数で回転させな
がら、対物レンズ7を用いてヘッド高さを測定したとこ
ろ、前記寸法に対して−6.5umであった。従って、
上シリンダーに設けられた貫通穴の上方からレーザー光
をヘッドベースに照射してヘッドベースを変形させたと
ころ、得られた変形量は6umと狙いに対してわずか
0.5umのずれであった。
【0020】また、別の実施例を図2を用いて説明す
る。ヘッドベースに接着されたヘッドチップによって、
ヘッドのトラック高さは前記寸法Hに対してマイナスあ
るいはプラスであったりする。レーザーの照射によって
ヘッドベース4は照射側に変形するため、前記寸法Hに
対してマイナスであれば上シリンダー側から、また、プ
ラスであれば、下シリンダー側からレーザーを照射すれ
ばよいこととなる。実際に上シリンダーを正規の回転数
で回転させながら、対物レンズ7を用いてヘッド高さを
測定したところ、前記寸法に対して+10umであっ
た。従って下シリンダー側のレーザーを使用してベース
を変形させたところ得られた変形量は9.7umと狙い
に対してわずか0.3umのずれであった。
【0021】また、別の実施例を図3を用いて説明す
る。上シリンダー1にはヘッドベース4の上方からレー
ザーを照射するための貫通穴8とヘッドベース4の下側
から照射するための貫通穴8が設けてある。下シリンダ
ー2にはヘッドベース4の下側からレーザー6を照射す
るために上側から照射されたレーザー6を180度方向
転換するためのミラー9が設けてある。このミラーはプ
リズムでもよく、つまり、レーザー光の照射方向を変換
するものであればなんでもよい。1対のミラー9の位置
は下シリンダー内部の1ヶ所でよく、そこの場所にヘッ
ドベースが回転した時にレーザーを照射すればよい。ヘ
ッドベース下側から照射する手段としては1対のミラー
を下シリンダーに設けるだけでよいため、非常に安価
で、簡単な手段でレーザーの両面照射が可能となる。
【0022】ところで、本実施例では流体軸受けを用い
た磁気記録再生装置を使用したため、回転シリンダーを
回転させながらヘッド高さの調整を行ったが、静止状態
でヘッド高さが変化しない磁気記録再生装置であれば静
止状態で高さ調整をしても構わない。また、本実施例で
は、光エネルギーを用いたレーザー光の照射による溶接
変形を利用したが、原理的には、局所加熱が行える方法
ならば、なんでもよい。たとえば、電気エネルギーを用
いたアーク溶接や電子ビーム溶接、超音波エネルギーを
用いた超音波溶接、化学エネルギーを用いたガス溶接な
どがあげられる。
【0023】以上述べた本発明によるヘッド高さ調整
は、虫ネジを用いておらず、また、ヘッドベースの塑性
変形によるものなので、従来で問題となった機械的振動
や温度変化による影響は全く受けない。実際に、−40
℃と80℃の繰り返しによるヒートショック試験を行っ
たが、試験前後におけるヘッドベースの変形量は0.1
μm以下の精度で変化しなかった。
【0024】また、レーザーの照射と集光用レンズの駆
動系および測定系をコンピューター制御することで、自
動化することも可能である。この一連の調整作業を自動
化することによって、実際のVTR量産ラインに組み込
むことが可能となり、今までに比べ、より高精度で信頼
性の高いヘッド高さ調整がより迅速に行えるようになる
ことは明かである。
【0025】
【発明の効果】以上実施例で述べたように本発明によれ
ば、ヘッドベースが固定されている近傍の回転シリンダ
には貫通穴が設けられており、シリンダの回転及び静止
状態にかかわらず、貫通穴を通してレーザをヘッドベー
スに照射し、ヘッド高さを調節することができる。従っ
て、高精度なヘッド高さ調整を非常に簡単に行えるとい
う利点があり、また、自動化することによってVTR量
産ラインに組み込むことが可能となり、その生産性は飛
躍的に向上する。更に、本発明によれば、ヘッド高さは
機械的振動や温度変化に影響されないので、狭トラック
化による高画質VTRの実現を容易なものにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明する上下シリンダーとレ
ーザー光によるヘッド高さ調整機構を示す説明図であ
る。
【図2】本発明の他の実施例を説明する上下シリンダー
とレーザー光によるヘッド高さ調整機構を示す説明図で
ある。
【図3】本発明の他の実施例を説明する上下シリンダー
とレーザー光によるヘッド高さ調整機構を示す説明図で
ある。
【図4】ヘッド高さの定義を説明する説明図である。
【図5】従来のヘッド高さ調整方法を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】
1 上シリンダー 2 下シリンダー 3 ヘッドチップ 4 ヘッドベース 5 固定ネジ 6 レーザー光 7 対物レンズ 8 貫通穴 9 ミラー 10 虫ネジ 11 テープガイドエッジ
フロントページの続き (72)発明者 村田 明夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドベースの先端にヘッドチップを固
    着した磁気ヘッドが搭載された回転シリンダと固定シ
    リンダを有する磁気記録再生装置において、 前記ヘッドベースの前記回転シリンダ側および前記固定
    シリンダ側の両側からレーザ光を前記ヘッドベースのそ
    れぞれの面に照射し、レーザ光照射部分で角変形させる
    ことにより、磁気ヘッドの高さを調整することを特徴と
    する磁気ヘッドの高さ調整方法。
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US6837092B1 (en) 2000-02-10 2005-01-04 Hutchinson Technology Incorporated Method for adjusting a head suspension parameter
US7219413B1 (en) 2002-03-08 2007-05-22 Hutchinson Technology Incorporated Adjusting system and method for head slider mounting regions on head suspensions
US7275408B1 (en) 2003-04-08 2007-10-02 Hutchinson Technology Incorporated Scanning beam suspension adjustment

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