JP2785510B2 - 固定磁気ヘッドの姿勢調整方法 - Google Patents

固定磁気ヘッドの姿勢調整方法

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固定磁気ヘッドを有する
磁気記録再生装置における、磁気ヘッドの姿勢調整に
する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置に用いる磁気ヘッドの
位置決め精度は、媒体に記録される情報のフォーマット
を決定する重要な精度である。
【0003】例えば、ヘッドホンステレオとして広く普
及しているカセットテープレコーダでは小型軽量化が進
んでいるために、磁気ヘッドの姿勢制御機構を設けるこ
とができず、磁気ヘッド、取付板やシャーシなどの部品
精度及び組立精度をあげたりして対応していたが、それ
が逆にコストアップにつながっていた。さらに、互換特
性を考えたときに取り付け誤差による信号の劣化が生
じ、歩留りの改善がなかなか進まない状況であった。ま
た、磁気ヘッドの姿勢制御機構を有するテープレコーダ
ー、例えば、高音質を特徴とするテープレコーダでは磁
気ヘッドのアジマス調整やあおり調整をする必要性から
(図5)のように機構部が大きくなり、テープコーダ全
体の大きさも大きくなっていた。つまり、(図5)にお
いて磁気ヘッド取付板16はネジ7で磁気記録再生装置
のシャーシ(図示せず)に取り付けられており、さらに
もう1枚の取り付け板がスプリング14を介してネジ1
3で磁気ヘッド取付板16に固定されている。磁気ヘッ
ド1は4本の調整ネジ12によってアジマス角やあおり
角の調整を容易に行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のネジの回転によるアジマス角やあおり角の調
整は、機械的な振動や環境変化によるネジの緩みが発生
した時にはアジマス角やあおり角が変動し、正確な記録
・再生を行うことができない。これらの対策にネジに対
しネジロックなるネジ緩み止め剤を用いているが、それ
でもアジマス角やあおり角の位置精度を確保することは
できなかった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、磁気
ヘッドのより高精度のアジマス角やあおり角、高さなど
の姿勢調整を可能とする調整方法を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、固定磁気ヘッドの取付板の一部にレーザ光
を照射し、熱エネルギーによって取付板を変形させるこ
とにより、磁気テープに対する固定ヘッドのあおり角、
アジマス角、高さ等の姿勢を初期調整することを特徴と
するものである。
【0007】
【作用】本発明は、磁気ヘッド取付板の一部分に熱エネ
ルギーを集中させて溶解すると、磁気ヘッド取付板は溶
解による塑性歪及び弾性歪を受けて変形する。磁気ヘッ
ド取付板の変形量は加える熱エネルギーと相関があるた
め、任意の位置に磁気ヘッドの姿勢を調節することが可
能である。また、アジマス角やあおり角の調整は磁気ヘ
ッド取付板の構造やレーザ光の照射位置によって対処す
ることが可能である。しかも、比較的高温で行うため、
変形後の安定性は十分保たれる。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例を(図1)を用いて説
明する。
【0009】(図1)は本発明の1実施例における磁気
記録再生装置の磁気ヘッド取り付け部の構成を示す斜視
図である。磁気ヘッド1は取付板2の一部3によって固
着されており、取り付け板2はネジ7によって磁気記録
再生装置のシャーシ(図示せず)に固定されている。磁
気テープ11は高さ規制用部材6によって高さ方向は規
制され、磁気ヘッド1のギャップ部8で記録再生が行わ
れる。磁気ヘッド1のアジマス角やあおり角の調整を行
うためには記録済みの標準テープを走行させ、取り付け
板2の上方から集光レンズ10によって絞られたレーザ
光を取り付け板2に照射して取り付け板2を変形させ
る。取り付け板の変形に伴い、アジマス角やあおり角が
変わるため、再生信号が最大になったところで調整は終
了する。
【0010】本実施例ではレーザ光9としてNd:YA
Gレーザ(波長1.06um)の短パルス発振を用い
た。また、励起用フラッシュ光のパルス幅を1mse
c、励起電圧450voltとしたときに得られたレー
ザエネルギは、1パルスあたり約1ジュールであった。
YAGレーザの集光径は200μmとした。
【0011】実際のアジマス角やあおり角の調整につい
ては(図2)、(図3)を用いて説明する。(図2)は
(図1)の要部拡大図であるが、取り付け板2の一部に
は貫通穴が設けてあり、さらにレーザ光が取り付け板の
裏側からも照射できるように四角すいの部材5が固定さ
れている。この部材5の表面には反射率の高い材料A
g,Cu,Auなどが蒸着もしくはメッキされており、
レーザ光はこの表面で反射されて取り付け板裏側に照射
される。次に、(図3)を用いてレーザ光の照射位置に
おける磁気ヘッドの姿勢制御方法を説明する。(図3
(a))のA部にレーザ光を照射すると、磁気ヘッドは
レーザの照射側に持ち上がり、あおり角の調整をおこな
うことができる。逆にあおる場合には取り付け板2に設
けられた貫通穴4を通して部材5で反射させて取り付け
板2の裏側に照射して調整を行う。また、取り付け板2
のB部にレーザを照射すると、(図3(b))の正面図
において左側が持ち上がってアジマス角の調整を行うこ
とができる。さらに、取り付け板2のC部にレーザを照
射すると、(図3(b))において右側が持ち上がる。
同様にレーザ光9を部材5で反射させて取り付け板2の
B部、C部の裏側に照射することもできる。
【0012】本実施例では取り付け板2に貫通穴を設
け、さらに取り付け板の裏側から照射できるように反射
用の部材を設けたが、取り付け板の上面のみで調整が終
了するような構成、例えば、もともとアジマス角やあお
り角を正規の位置からずらしておけば取り付け板2に貫
通穴を設けたり、反射用の部材を設ける必要はない。
【0013】ところで、(図4)のように固定磁気ヘッ
ドに固着された取り付け板にレーザ光を照射した場合に
はレーザ光による熱エネルギーで取り付け板は塑性変形
しようとするが、固定磁気ヘッドの影響で(図1)のよ
うな取り付け板よりも変形量が小さく、また、レーザ光
の熱エネルギーに対する変形量が安定しないため、調整
方法としては問題がある。
【0014】以上述べた本発明による磁気記録再生装置
ではネジによる磁気ヘッドの姿勢制御を行っておらず、
また、取り付け板の塑性変形によるものなので、従来問
題となった機械的振動や温度変化による影響はまったく
受けない。実際に、−40℃と80℃の繰り返しによる
ヒートショック試験を行ったが、試験前後における再生
信号のレベルは全く変化がなかった。
【0015】また、磁気ヘッドの姿勢制御が磁気ヘッド
取り付け板を利用したものであり、(図5)のような大
きな構成にならないため、磁気記録再生装置の小型化や
部品点数の削減が図られることも明かである。
【0016】さらに、この技術は微小スペースで正確に
姿勢制御ができるため、本実施例のオーディオヘッドに
限らずに幅広い適応範囲を有している。特に、磁気コア
を薄膜プロセスで作成した、いわゆる薄膜ヘッドの場合
は超精密加工された数ミクロンの磁気ギャップデプスの
ために、一般の磁気記録再生装置のように初期に研磨テ
ープを走行させてヘッド前面を研磨することが不可能で
あり、本発明は非常に有効である。
【0017】
【発明の効果】レーザ光を磁気ヘッド取り付け板に照射
することにより、磁気ヘッドのアジマス角やあおり角な
どの姿勢制御を簡単に行えるという利点があり、さら
に、磁気記録再生装置の小型化や部品点数の削減が図ら
れる。
【0018】また、本発明によれば、磁気ヘッドの姿勢
は機械的振動や温度変化に影響されないので、高品質な
磁気記録再生装置の実現を容易なものにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する磁気ヘッドとレー
ザ光による磁気ヘッド姿勢制御機構を示す構成図であ
る。
【図2】本発明の一実施例を説明する磁気ヘッドの要部
拡大図である。
【図3】(a)は磁気ヘッドの姿勢制御方法を説明する
平面図である。 (b)は磁気ヘッドの姿勢制御方法を説明する正面図で
ある。
【図4】磁気ヘッドの別の取り付け板における姿勢制御
方法を説明する構成図である。
【図5】従来の磁気ヘッド姿勢制御機構を説明する構成
図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2、3 取り付け板 4 貫通穴 5 部材 6 高さ規制用部材 7 ネジ 8 ギャップ 9 レーザ光 10 集光レンズ 11 磁気テープ 12 姿勢調整用ネジ 13 高さ調整用ネジ 14 スプリング 15、16 取り付け板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 明夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/56

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定磁気ヘッドを有する磁気記録再生装
    において、固定磁気ヘッドの取付板の一部にレーザ光
    を照射し、熱エネルギーによって取付板を変形させるこ
    とにより、磁気テープに対する固定ヘッドのあおり角、
    アジマス角、高さ等の姿勢を初期調整することを特徴と
    する固定磁気ヘッドの姿勢調整方法。
  2. 【請求項2】 レーザ光は、固定磁気ヘッドが固着され
    ていない取付板の一部に照射することを特徴とする請求
    項1記載の固定磁気ヘッドの姿勢調整方法。
  3. 【請求項3】 固定磁気ヘッドの取付板の一部に設けた
    貫通穴の中にレーザ光を通し、さらに、前記貫通穴の下
    側に配置した部材にて前記レーザ光を反射させ、当該反
    射させたレーザ光を取付板の裏側に照射することを特徴
    とする請求項1または2に記載の固定磁気ヘッドの姿勢
    調整方法。
JP8504791A 1991-04-09 1991-04-17 固定磁気ヘッドの姿勢調整方法 Expired - Fee Related JP2785510B2 (ja)

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