JPH07104601B2 - 裏焼き用平版印刷材料 - Google Patents

裏焼き用平版印刷材料

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JPH07104601B2
JPH07104601B2 JP8542987A JP8542987A JPH07104601B2 JP H07104601 B2 JPH07104601 B2 JP H07104601B2 JP 8542987 A JP8542987 A JP 8542987A JP 8542987 A JP8542987 A JP 8542987A JP H07104601 B2 JPH07104601 B2 JP H07104601B2
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和夫 横山
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (A) 産業上の利用分野 本発明は、銀錯塩拡散転写法(DTR法)を利用した平版
印刷材料に関する。
(B) 従来技術及びその問題点 DTR法を利用した平版印刷材料、詳しくは、支持体上に
少なくとも一層の感光層と、その上に該感光層に感光記
録された像を反転・転写記録すべき物理現像核の層とか
ら成る材料を画像状に露光後銀拡散転写現像処理を行
い、該材料の外部表面上に金属銀画像を形成せしめるこ
とにより得られる平版印刷材料は、ダイレクト製版法と
呼ばれリスフィルムを中間プロセスとして使用すること
に特徴付けられる従来の平版印刷材料(PS版)に較べ、
簡便さ・及び迅速性という利点を有している。
この様なDTR法を利用した平版印刷材料は、原稿像が左
右逆像とならないように、プリズム、あるいは反射ミラ
ーなどの像反転機構を内蔵した専用の製版カメラで、撮
影から製版処理まで自動的に行われている。
この様な製版カメラは、高価であるだけでなく、像反転
機構により像の解像性・鮮鋭度を低下させるという欠点
がある。
像反転機構を有しない製版カメラで正像の平版印刷版を
得るためには、特開昭48-89007に記載されている様に、
平版印刷材料の支持体を介して、即ち支持体裏側から原
稿の像様露光を行う方法が公知である。本明細書に於て
は、この露光方法を裏焼きという。
一方、DTR法を利用した平版印刷材料は、機械的摩耗に
対する抵抗性が不充分で、インキ像を担持する疎水性部
域が欠落したり、あるいは、徐々にそのインキ受容性を
失わせしめる為、耐刷力の低下を招く欠点を有する。親
水性部域に於ては、機械的摩耗に依り、徐々に疎水化
し、非画線地部域がインキで汚れる様になり、更に疎水
性部域に於ては、均一脂性インキ受理性に欠陥を生じ、
これが上記像部域にインキ受理性の変動を生ぜしめ、従
って印刷される部域が均一量のインキを受け入れられな
い様になる。その他の平版印刷版でも、そうである様
に、DTR法を利用した平版印刷材料に於ても版材の構
成、処理液の構成あるいは印刷条件等により耐刷力を増
強せしめる事が要求され、各種改良がされてきた。
特公昭48-30562に基本的に記述されている平版印刷材料
についても同様で、特公昭51-15765、同51-16803、特開
昭51-111103、同52-150105、同53-9603、同54-135002、
同55-7704、同55-100554、同56-27151、同57-86835、同
58-196548など印刷性は著しく向上している。特に特開
昭55-100554、同58-196548に教示されている下塗層への
2〜10μのシリカ、クレー、タルク、ジークライト、米
でんぷんなどのマット剤の添加は、版面の保水性の向上
及び著しい耐刷力の向上をもたらすもので、DTR法を利
用した平版印刷材料に於ては、重要のものとなってい
る。
ところが、この様なマット剤を含む下塗層は裏焼きに於
ては、原稿から感光層までの製版カメラ上での光路に存
在するものであり、バインダーとマット剤との屈折率の
違いなどに依り、強く光を拡散し、裏焼きでの解像性・
鮮鋭度を低下させるものである。
表面(乳剤面)から露光を行う場合の解像性・鮮鋭度の
向上の為には、種々のハレーション防止剤、イラジェー
ション防止剤が公知である。通常、下塗層、裏塗層に用
いる場合、ハレーション防止剤、乳剤層に用いる場合を
イラジェーション防止剤と呼ぶ。
特開昭48-89007には、DTR法を利用した、裏焼き用平版
印刷材料に、イラジェーション防止剤を用いる事に依
り、高解像性・高鮮鋭度が得られる事が示されている。
ところが前述のマット剤を含む下塗層を用いた高耐刷・
高保水性の平版印刷材料に於ては、充分な裏焼きでの解
像性・鮮鋭度を得る事は出来ない。
特公昭60-25777には、DTR法を利用した裏焼き用グラフ
ィックアート写真材料について示されている。この明細
書には、下塗り層を0.9以下の光学密度を有するハレー
ション防止層とする事に依り、高解像性と高鮮鋭度が得
られる事が示されている。ところが、前述のマット剤を
含む下塗り層を、ハレーション防止層として用いた場
合、裏焼きでの写真特性の軟調化を引き起こし、充分
な、裏焼きでの解像性・鮮鋭度が得られなかった。
この裏焼きでの写真特性の軟調化は、マット剤の存在し
ない場合には、起こりにくく、マット剤とハレーション
防止剤(通常、カーボンブラックが用いられる)との何
らかの相互作用、例えば、マット剤表面でのハレーショ
ン防止剤の凝集に依り、凝集体が生成し、ここで光散乱
(主に前方散乱)が起こる事が原因と推測される。
DTR法を用いた平版印刷版に於て写真特性の軟調化は、
上記の解像性、鮮鋭度の低下以外にも細線、網点の耐刷
力を低下させ、又、貼り込み原稿で使用する場合には、
その貼り込み跡を印刷版上に記録するという問題を引き
起こす、重大な問題であり、平版印刷版としての性能を
大きく低下させるものである。
(C) 発明の目的 本発明の目的は解像性・鮮鋭度に優れ、且つ写真特性が
硬調な高耐刷・高保水性を有する高性能の裏焼き用平版
印刷材料を提供する事である。
(D) 発明の構成 本発明の目的は、支持体上に順に下塗層、ハロゲン化銀
乳剤層及び物理現像核層を少なくとも有する平版印刷版
に於て、前記下塗層中に球形のマット剤を含む事を特徴
とする裏焼き用平版印刷材料に依り、達成された。
本発明に用いられる球形のマット剤としては、有機ポリ
マー粒子又は、ラテックス分散液、二酸化ケイ素などの
無機化合物など、数多くのものを入手する事が出来る。
支持体と膜との接着性、写真性に悪影響を及ぼさない範
囲で殆ど全てのものを使用することが出来る。
球形マット剤は2〜10μの粒子径を持つことが好まし
い。球形マット剤の使用量は、下塗層には、親水性コロ
イド100重量に対して5〜40重量部程度である。ハロゲ
ン化銀乳剤に含む場合には、親水性コロイド100重量部
に対して1〜20重量部程度であり、下塗層に用いた球形
マット剤の割合よりも少なく用いる。一般的には親水性
コロイドに対する割合として1/2〜1/10程度を目安にす
ることが出来る。
本発明に用いる下塗り層はハレーション防止剤を含む事
が好ましい。乳剤層にイラジェーション防止剤を用い解
像性を維持する方法も可能であるが、下塗層にハレーシ
ョン防止剤を用いるのが最も好ましい方法である。ハレ
ーション防止剤としては、通常、用いられている顔料、
及び染料のいずれもが使用できるが、特に好ましいのは
カーボンブラックである。カーボンブラックは適当な分
散剤とともに下塗層の光学密度か0.1〜0.9となる様に用
いる事が好ましい。特に好ましいのは、0.1〜0.5の光学
密度を有する下塗層である。
本発明に於ける下塗り層のバインダーとしては、ゼラチ
ンを用いるのが好ましい。又特開昭55-100554に記載の
如き親水性コロイドやアルギン酸ナトリウム、繊維素誘
導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンな
どの親水性コロイドをゼラチンと組み合わせて用いる事
も出来る。
ゼラチン層の硬化剤としては、ホルマリン、ムコクロル
酸、グルタールアルデヒド、グリオキザール、特開昭54
-130930に記載の如き初期縮合物、活性ハロゲン型、エ
チレン型、ビニルスルホン型、エポキシ型、あるいは、
クロム塩の様な公知のものが使用出来る。
本発明の平版印刷材料に用いられる支持体は、原稿から
の撮影光が支持体を介してハロゲン化銀乳剤層に到達す
る必要があるため、光透過性の支持体が用いられ、例え
ばフィルム(酢酸セルロースフィルム、ポリビニルアセ
タールフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム)、
ポリエステル、ポリプロピレン又はポリスチレン等をポ
リエチレンフィルムで被覆した複合フィルム等が挙げら
れる。厚みは任意であるが50〜200μの範囲が好まし
い。
感光性ハロゲン化銀乳剤層は、当分野で公知のものが、
全て用いることが出来るが、好ましくは特開昭49-55402
1に記載のようなものである。
物理現像核層も特公昭48-30562、特開昭49-55402、同53
-21602等に記載している全てが用いられる。
硝酸銀として表わしたハロゲン化銀に対する親水性コロ
イドの重量比は、一般に3〜0.2、好ましくは1.5〜0.3
である。支持体上に存在させるハロゲン化銀の量は約0.
2〜約5g/m2好ましくは、0.5〜3g/m2の硝酸銀に等しくな
る様に被覆する。
物理現像核としては、アンチモン、ビスマス、カドミウ
ム、コバルト、パラジウム、ニッケル、銀、鉛、亜鉛な
どの金属及びそれらの硫化物など公知のものが使用しう
る。物理現像核層には、親水性コロイドを含んでいなく
ても良く、ゼラチンカルボキシメチルセルロース、アラ
ビアゴム、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチルで
んぷん、デキストリン、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリスチレンスルホン酸、ビニルイミダゾールとアクリ
ルアミドとの共重合体、ポリビニルアルコール等の親水
性コロイドを含むことも出来る。
核層中には、吸湿性物質、例えばソルビタール、グリセ
ロールなどの湿潤剤を存在させてもよい。
更に核層中には、硫酸バリウム、二酸化チタン、チャイ
ナクレー及び銀等のスカミング防止のための顔料及びホ
ルムアルデヒドの如き硬膜剤、更には錯化剤も含有しう
る。
本発明で使用するDTR処理溶液はアルカリ性物質、例え
ば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、第三リン酸ナト
リウム等、保恒剤としての亜硫酸塩、濃稠剤、例えばヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、カブリ防止剤、例えば臭化カリウム、1−フェニル
−5−メルカプトテトラゾール錯化剤、例えばチオ流酸
塩、チオシアン酸塩、環状イミド、チオサリチル酸等、
現像剤、例えばハイドロキノン、1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン、p−メチルフェノール等、現像変性剤、例
えばポリオキシアルキレン化合物、オニウム化合物等を
含むことが出来る。
本発明の平版印刷版は、例えば特公昭48-29723米国特許
第3,721,559号明細書に記載されている如き化合物でイ
ンキ受理性に変換ないしは、増強しうる。印刷方法ある
いは使用する不感脂化液、給湿液などは、普通によく知
られた方法に依る事が出来る。
(E) 実施例 以下に本発明を実施例に依り説明するが、勿論これだけ
に限定されるものではない。
175μmの下引加工済ポリエステルフィルムに、裏塗り
層を設けた後、カーボンブラック(塗布、乾燥後のゼラ
チン膜の光学密度が0.5になるように調整)と平均粒径
7μの各種マット剤(表1)(試料A〜D)を含む下塗
層(ゼラチン3.5g/m2)と、その上にオルソ増感された
高コントラスト塩化銀乳剤(ゼラチン1.0g/m2)を硝酸
銀として1.5g/m2で塗布した。加温硬膜後、特開昭57-86
835の実施例1の試料Jと同じ核塗液を塗布して平版印
刷材料とした。
像反転機構を有しない製版カメラの原稿架に濃度間隔0.
15のオプティカルウェッジと線巾の異なる細線、網点画
像及び解像力チャートとを含む版下原稿を準備し、これ
らの試料の裏側から原稿を反射光にて撮影し、下記の転
写現像液で30℃20秒間現像処理した。露光は、適性露光
を設定しオプティカルウェッジにて管理した。
現像処理後、該原版を2本の絞りローラー間を通し、余
分の現像液を除去し、直ちに下記組成を有する中和液で
25℃20秒間処理し、絞りローラーで余分の液を除去し、
室温で乾燥した。
以上の操作に依り作製した平版印刷版をオフセット印刷
機に装着し、下記不感脂化液を版面にくまなく与え、下
記給湿液を用いて印刷を行なった。
結果を表2に示す。
〔解像性〕 再現できる解像力チャートの線数(本/mm)で示した。
〔バーガンマ()〕 ウェッジ露光より求めた。
〔耐刷力〕
50μの細線での評価に依る。
1……5,000枚以下 2……5,000〜10,000枚 3……10,000枚以上 (F) 発明の効果 本発明は、像反転機構を有しない製版カメラDTR法を用
いて左右正像が得られる裏焼き用平版印刷材料であり、
解像性・鮮鋭度に優れ写真特性が硬調で、高耐刷・高保
水性の平版印刷材料である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に順に下塗層、ハロゲン化銀乳剤
    層及び物理現像核層を少なくとも有する裏焼き可能な平
    版印刷版に於て、前記下塗層に球形のマット剤を含む事
    を特徴とする裏焼き用平版印刷材料。
JP8542987A 1987-04-06 1987-04-06 裏焼き用平版印刷材料 Expired - Lifetime JPH07104601B2 (ja)

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