JPH07104570B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH07104570B2
JPH07104570B2 JP62259387A JP25938787A JPH07104570B2 JP H07104570 B2 JPH07104570 B2 JP H07104570B2 JP 62259387 A JP62259387 A JP 62259387A JP 25938787 A JP25938787 A JP 25938787A JP H07104570 B2 JPH07104570 B2 JP H07104570B2
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、超硬調な写真画像の形成に供することができ
るハロゲン化銀写真感光材料に関する。更に詳しくは、
比較的保恒性の良好な現像剤を用いてコントラストの高
い網点画像を形成することができる写真製版分野で利用
価値の高いハロゲン化銀写真感光材料に関する。
〔従来の技術〕
写真製版工程には連続階調の原稿を網点画像に変換する
工程、即ち、原稿の連続階調の濃度変化を該濃度に比例
する面積を有する網点の集合に変換する工程が含まれて
いる。
この工程には、超硬調の画像再現をなしうる写真技術が
用いられており、交線スクリーンまたはコンタクトスク
リーンを介して原稿を撮影を行い、伝染現象によって網
点画像を形成させる技術が用いられてきた。
伝染現像に用いられるリス型ハロゲン化銀写真感光材料
は、伝染現像液(リス型現像液)で処理しなければ硬調
性が十分でなく、例えばMQ現像液やPQ現像液で処理した
場合にはガンマはたかだか5ないし6であり、網点形成
上最も避けなければならないフリンジも多いので、保恒
性の悪い伝染現像液との組み合わせが不可欠であるとさ
れている。
そこで、亜硫酸イオン濃度が高く保恒性が良好で迅速処
理が可能な現像液を用いて伝染現像に匹敵する超硬調な
画像形成を指向する技術が開発され、その一つとして特
開昭56−106244号等に開示された技術が知られている。
この技術では、ハロゲン化銀写真感光材料中にいわゆる
硬調化剤と称する特定の化合物を存在させ、該化合物の
硬調特性を十分に発揮させるために特定のハロゲン化銀
粒子やその他の写真用添付剤を組み合わせている。
このハロゲン化銀写真感光材料は、保恒性が良好で迅速
処理が可能な現像液で処理して超硬調写真画像は得られ
るが、しかし、このハロゲン化銀写真感光材料は、網点
画像の形成において網点の濃度がでにくくピンホール
(白く抜けるので白ポツとも言う)が発生し、網点画像
品質を損ねており、この問題の解決のためにヘテト原子
を持つ種々の安定剤や抑制剤を加えることによって解決
する試みがなされてきたが十分に解決されているとはい
えない。
〔発明の目的〕
本発明の第1の目的は、保恒性が良好で迅速処理が可能
な現像液で処理して良好な網点画像品質が得られるハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供することであり、第2の目
的は、上記いわゆる硬調化剤と称する特定の化合物を用
いる技術における白ポツの発生が改良されたハロゲン化
銀写真感光材料を提供することである。
〔発明の構成〕
本発明の上記目的は、分子内に一般式〔I〕または〔I
I〕で示される構造部を有し、かつ分子量が、1,000-〜
1,000,000-であるポリマーを含有することを特徴とする
ハロゲン化銀写真感光材料によって達成される。
一般式〔I〕 式中、R1は2価の有機残基、R2およびR3は各々水素原
子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し、R4は水素原
子またはアシル基を表し、X1は酸素原子または硫黄原子
を表す。
一般式〔II〕 式中、R5は、水素原子、ホルミル基、アシル基、スルホ
ニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキ
シカルボニル基、チオアシル基を表し、R6は水素原子、
アシル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル基を表
し、R7は2価の有機基を表し、X2はフェニルまたはピリ
ジン環を表し、さらにnは0〜6の範囲の整数を表す。
以下、本発明について詳述する。
上記一般式〔I〕において、R1で表される2価の有機残
基は、特に電子供与性基および/または非拡散性基であ
ることが好ましい。一般式〔I〕で表される化合物のう
ち、X1が酸素原子であり、かつR4が水素原子である化合
物が更に好ましい。
上記「非拡散性基」とは、一般式〔I〕で表される化合
物を例えば親水性コロイド層中に含有させる場合、該親
水性コロイド層中における拡散性を減少ないし実質的に
無くす基で、例えば、炭素原子数6から30までのアルキ
ル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基、アルキル
置換アリール基、アルコキシ置換アリール基等のような
基である。
上記R1で表される2価の有機残基としては、芳香族残
基、複素環残基および脂肪族残基が包含される。
芳香蔟残基としては、例えばフェニル基、ナフチル基及
びこれらに置換基(例えばアルキル基、アルコキシ基、
アシルヒドラジノ基、ジアルキルアミノ基、アルコキシ
カルボニル基、シアノ基、カルボキシル基、ニトロ基、
アルキルチオ基、ヒドロキシ基、スルホニル基、カルバ
モイル基、ハロゲン原子、アシルアミノ基、スルホンア
ミド基、チオウレア基など)のついたもの等が挙げられ
る。
置換基のついたものの具体例として、例えば、4-メチル
フェニル基、4-エチルフェニル基、4-オキシエチルフェ
ニル基、4-ドテシルフェニル基、4-カルボキシフェニル
基、4-ジエチルアミノフェニル基、4-オクチルアミノフ
ェニル基、4-ベンジルアミノフェニル基、4-アセトアミ
ド‐2-メチルフェニル基、4-(3-エチルチオウレイド)
フェニル基、4-〔2-(2,4-ジ‐tert-ブチルフェノキ
シ)ブチルアミド〕フェニル基、4-〔2-(2,4-ジドデシ
ルフェノキシ)ブチルアミド〕フェニル基等を挙げるこ
とができる。
複素環残基としては、例えば酸素、窒素、硫黄、および
セレン原子のうち少なくとも一つを有する5員もしくは
6員の単環または縮合環が挙げられ、これらに置換基が
ついたものも含む。具体的には例えば、ピロリン環、ピ
リジン環、キノリン環、インドール環、オキサゾール
環、ベンゾオキサゾール環、ナフトオキサゾール環、イ
ミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、チアゾリン環、
チアゾール環、ベンゾチアゾール環、ナフトチアゾール
環、セレナゾール環、ベンゾセレナゾール環、ナフトセ
レナゾール環等の残基を挙げることができる。
これらの複素環は、メチル基、エチル基、ドデシル基等
のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ
基、フェニル基等の炭素数6〜18のアリール基や、塩
素、臭素等のハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、
シアノ基、アミド基で置換されていてもよい。
脂肪族残基としては、直鎖及び分岐のアルコキシ基、シ
クロアルキル基及びこれらに置換基のついたもの、なら
びにアルケニル基及びアルキニル基を含む。
直鎖及び分岐のアルキル基としては、炭素数1〜18のア
ルコキシ基が好ましく、具体的には例えばメチル基、エ
チル基、イソブチル基、ドデシル基等が挙げられる。
シクロアルキル基としては、炭素数3〜10のものが好ま
しく、具体的には例えばシクロプロピル基、シクロヘキ
シル基、アダマンチル基等が挙げられる。アルキル基や
シクロアルキル基に対する置換基としてはアルコキシ基
(例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基等)、アルコキシカルボニル基、カルバモイル
基、ヒドロキシル基、アルキルチオ基、アミド基、アシ
ロキシ基、シアノ基、スルホニル基、ハロゲン原子(例
えば塩素、臭素、フッ素、沃素など)、アリール基(例
えばフェニル基、ハロゲン置換フェニル基、アルキル置
換フェニル基)等が挙げられ、置換されたもののの具体
例としては例えば3-メトキシプロピル基、エトキシカル
ボニルメチル基、4-クロロシクロヘキシル基、ベンジル
基、p-メチルベンジル基、p-クロロベンジル基等を挙げ
ることができる。また、アルケニル基としては例えばア
リル(allyl)基、アルキニル基としては例えばプロピ
ニル基を挙げることができる。
R2およびR3で表されるハロゲン原子としては、例えばフ
ッ素、臭素、塩素等が挙げられ、アルキル基としては、
例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オ
クチル基等が挙げられる。
R4で表されるアシル基としては、例えばアセチル基が挙
げられる。
本発明に係る前記一般式〔I〕で示される化合物の好ま
しい具体例を以下に示すが、本発明は何等これによって
限定されるものではない。
さらに、上記一般式〔II〕の置換基及びnについてさら
に詳述すると、次のとおりである。
R5は水素原子、ホルミル基、アシル基(例えば、アセチ
ル基、トリフルオロアセチル基、α‐(2,4-ジ‐t-アミ
ルフェノキシ)アセチル基、ベンゾイル基など)、スル
ホニル基(例えば、エチルスルホニル基、トルエンスル
ホニル基、4-ドデシルオキシベンゼンスルホニル基な
ど)、カルバモイル基(例えばカルバモイル基、ドデシ
ルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基など)、ス
ルファモイル基(例えばスルファモイル基、ブチルスル
ファモイル基、ジメチルスルファモイル基など)、アル
コキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル基、テ
トラデキシルオキシカルボニル基など)、チオアシル基
(例えばチオアセチル基など)を表し、これらのうち特
に水素原子、ホルミル基、アシル基、スルホニル基が好
ましい。
R6は水素原子、アシル基(例えばアセチル基、ヒバロイ
ル基など)、スルホニル基(例えばメタンスルホニル
基、トルエンスルホニル基など)、アルコキシカルボニ
ル基(例えばメトキシカルボニル基、ドデシルオキシカ
ルボニル基など)を表し、水素原子が特に好ましい。
R7は2価の有機基を表わし、R7で表される2価の有機基
としては、例えば、アルキル基、アリール基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、スルホニル基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アシル基、アミノ基、アルキル
アミノ基、アリールアミノ基、アシルアミノ基、スルホ
ンアミド基、アリールアミノチオカルボニルアミノ基、
ヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ基、ニトロ基、シ
アノ基等が挙げられる。上記R5,R6,R7について述べた
各基はさらに置換基を有するものであってもよく、この
ように置換された上記各基をも含むものである。X2はピ
リジン環を表わす。
nは0〜6までの整数を表す。好ましくは0から3であ
る。
なお、上記一般式〔II〕を代表する化合物としては以下
に示すものがある。但し当然のことではあるが、本発明
において用い得る一般式〔II〕の具体的化合物は、これ
らの化合物に限定されるものでない。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は支持体および該支
持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層を含有す
る親水性コロイド層を塗設することが好ましく、このハ
ロゲン化銀乳剤層は支持体上に直接塗設されるか、ある
いはハロゲン化銀乳剤を含まない親水性コロイド層を介
して塗設されてもよく、該ハロゲン化銀乳剤層の上にさ
らに保護層として親水性コロイド層を塗設してもよい。
また、ハロゲン化銀乳剤層は異なる感度、例えば高感度
および低感度のハロゲン化銀乳剤層に分けてもよい。こ
の場合、該ハロゲン化銀乳剤層は、この層の間に、親水
性コロイド層の中間層を設けてもよいし、またハロゲン
化銀乳剤層と保護層との間には中間層を設けてもよい。
本発明に用いるポリマーは、(メタ)アクリル酸系ポリ
マー単位を含有するものが好ましい。(メタ)アクリル
酸系ポリマーとしては、例えば(メタ)アクリル酸のコ
ポリマー、(メタ)アクリル酸エステルのホモポリマ
ー、(メタ)アクリル酸エステルのコポリマー等が挙げ
られる。具体的には、アルキルアクリレートのホモポリ
マー、アルキルアクリレートとアルキルメタクリレート
を互に重合させたもの、アルキルメタクリレートのホモ
ポリマー、アルキルアクリレート、アルキルメタアクリ
レート、アクリレート、メタクリレートと他のエチレン
様不飽和重合性化合物で1個または1個以上の−CH=C
<を有するもの、好ましくは1個または1個以上のCH2
=C<を有するものとを重合させたもの等の水不溶性付
加重合体を挙げることができる。
上記の(メタ)アクリル酸系ポリマーの具体例として
は、例えばアクリレートと塩化ビニリデンとのコポリマ
ー、メタアクリレートと塩化ビニリデンとのコポリマ
ー、アクリレートとビニルエステルとのコポリマー、メ
タアクリレートとビニルエステルとのコポリマーのうち
から選ばれる少なくとも1種類の化合物と、アクリル
酸、メタアクリル酸、イタコン酸から選ばれる少なくと
も1種類の化合物とのコポリマー等が挙げられ、これら
コポリマーが好ましい。
アクリレート、メタアクリレートの具体例としては、例
えばエチルアクリレート、n-ブチルアクリレート、n-オ
クチルアクリレート、n-ドデシアクリレート、エチルメ
タクリレート、n-ブチルメタアクリレート、n-オクチル
メタアクリレート、n-ドデシルメタアクリレート等が挙
げられる。ビニルエステルの具体例としては、例えば酪
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、ラウリン
酸ビニル等が挙げられる。コポリマーの分子量は500〜5
00,000位が実用上好ましい。このようなホモポリマーま
たはコポリマーの具体例を以下III−1〜III−12に示す
が、これらホモポリマーまたはコポリマーに限定される
ものではない。
なお、上記III−1〜III−12において、x,y,zはそれぞ
れの単量体成分のモル%を、またはは平均分子量(本
明細書中、平均分子量とは数平均分子量を指す)を表わ
す。
一般に、(メタ)アクリル酸系ポリマーとしては、少な
くとも65%、好ましくは75〜95重量%のアルキルアクリ
レート、アルキルメタアクリレート(例えば、エチルア
クリレート、メチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、エチルメタアクリレート、オクチルメタアクリレー
ト等)を有するポリマーを用いることが望ましい。
本発明の一般式〔I〕および〔II〕で示される構造を有
するポリマーは一般式〔I〕および〔II〕で示される−
NH2とモノマーの−COOH基あるいは−COCl基と反応して
合成し、ポリマー化(重合反応)するか、あるいはあら
かじめ幹ポリマーを合成しておき、側鎖に本発明の一般
式〔I〕又は〔II〕で示される−NH2基を付加させて合
成することができる。
本発明のポリマーは、種々の溶液重合、塊状重合、懸濁
重合等の方法で容易に合成する事ができる。
例えば、溶液重合では一般に適当な溶剤(例えばエタノ
ール、メタノール、水等)中で適当な濃度のモノマーの
混合物(通常、溶剤に対して40重量%以下、好ましくは
10〜25重量%の混合物)を重合開始剤(例えば、過酸化
ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル、過硫酸アン
モニウム等)の存在下で適当な温度(例えば40〜120
℃、好ましくは50〜100℃)に加熱する事により共重合
反応が行われる。その後、生成した水溶性ポリマーを溶
かさない媒質中に反応混合物を注ぎこみ、生成物を沈降
させ、ついで乾燥することにより未反応混合物を分離除
去する。本発明の水溶性ポリマーの分子量は、1,000〜
1,000,000、好ましくは、2,000〜200,000である。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料に含まれるポリマー
分子内に前記一般式〔I〕または〔II〕で示される構造
部を有する化合物の量は、固形分換算量で単位m2当たり
0.1g〜10g添加するのが好ましく、特に好ましいのは0.2
g〜5g添加することである。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料に含有されるハロゲ
ン化銀は任意の組成の塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、鈍
臭化銀または塩沃臭化銀等が用いられる。ハロゲン化銀
粒子の平均粒径は0.025〜0.5μmの範囲のものが好まし
いが0.05〜0.30μmの範囲がより好ましい。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料が含有する感光性ハ
ロゲン化銀粒子はその粒径分布が狭いことが好ましく、
具体的には、該粒径分布の変動係数が5〜30、特に8〜
20の範囲にあることが好ましい。ここで変動係数とは粒
子の単分散性を示すパラメーターであって、次のように
定義される。
また、粒径は粒子が立方体の場合はその稜長であり、立
方体以外の場合は同体積の立方体に換算した稜長であ
る。変動係数の測定は特願昭61-109016を参考にするこ
とができる。
本発明の感光材料が含有する感光性ハロゲン化銀粒子
は、少なくとも2層の多層積層構造を有するタイプであ
ることができる。例えばコア部が塩化銀、シェル部が臭
化銀、逆にコア部が臭化銀、シェル部が塩化銀である塩
臭化銀粒子であってもよい。このとき沃化銀は任意の層
に5モル%以内で含有させることが好ましい。また、粒
径および粒径分布の異なる2種以上の粒子(例えば粒子
に増感を施した場合、その増感処方が異なる粒子や平均
粒径の異なる粒子)を混合しても良い。
本発明に用いるハロゲン化銀乳剤の調製時にはロジウム
塩を添加して感度または階調をコントロールすることが
できる。ロジウム塩の添加は一般には粒子形成時が好ま
しいが、化学熟成時、乳剤塗布液調製時でもよい。
この場合、本発明に用いるロジウム塩は単純な塩の他に
複塩でもよい。代表的には、ロジウムクロライド、ロジ
ウムトリクロライド、ロジウムアンモニウムクロライド
などが用いられる。
ロジウム塩の添加量は、必要とする感度、階調により自
由に変えられるが、銀1モルに対して10-9モルから10-4
モルの範囲が特に有用である。
またロジウム塩を使用するときに、他の無機化合物例え
ばイリジウム塩、白金塩、タリウム塩、コバルト塩、金
塩などを併用してもよい。イリジウム塩はしばしば高照
度特性の付与の目的で、銀1モル当り10-9モルから10-4
モルの範囲まで好ましく用いることができる。
本発明において用いられるハロゲン化銀は種々の化学増
感剤によって増感することができる。増感剤としては、
例えば活性ゼラチン、硫黄増感剤、各種貴金属増感剤例
えば金、白金、パラジウム、イリジウムおよびロジウム
等をそれぞれ単独で、あるいは2種以上併用して用いる
ことができる。
なお金増環剤を使用する場合は助剤的にロダンアンモン
を使用することもできる。
また本発明のハロゲン化銀写真感光材料および本発明に
用いる写真処理液に関する技術は特開昭55-33121号10〜
16頁に記載された技術を適用することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。なお、当然の
ことではあるが、本発明は以下述べる実施例に限定され
るものではない。
実施例−1 写真感光材料のハロゲン化銀乳剤層に一般式〔I〕また
は〔II〕で表される構造部を有する例示化合物を次の要
領で添加して、試料を調製した。(ハロゲン化銀写真感
光材料の調製) 両面に厚さ0.1μmの下塗層(特開昭59-19941の実施例
−1参照)を施した厚さ100μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムの一方の下塗層上に、下記処方(1)
のハロゲン化銀乳剤層をゼラチン量が1.5g/m2、銀量が
3.3g/m2になる様に塗設し、さらにその上に、下記処方
(2)の保護層をゼラチン量が1.0g/m2になる様に塗設
し、また、反対側のもう一方の下塗層上には、下記処方
(3)に従ってパッキング層をゼラチン量が3.5g/m2
なる様に塗設し、さらにその上に下記処方(4)の保護
層をゼラチン量が1g/m2になる様に塗設して試料No.1〜1
3を得た。
処方(1)〔ハロゲン化銀乳剤層組成〕 処方(2)〔乳剤保護層組成〕 処方(3)〔バッキング層組成〕 処方(4)〔バッキング保護層組成〕 得られた試料について、下記の方法による網点品質試験
を行った。
(網点品質試験方法) ステップウェッジに網点面積50%の返し網スクリーン
(150線/インチ)を一部付して、これに試料を密着さ
せて、キセノン光源で5秒間露光を与え、この試料を、
下記現像液を投入した迅速処理用自動現像機にて現像処
理を行い、試料の網点品質を100倍のルーペで観察し、
網点品質の高いものを「5」ランクとし、以下「4」、
「3」、「2」、「1」までの5ランクとした。しかし
ランク「1」および「2」は実用上好ましくないレベル
である。
また、網点中の白ポツも同様に評価し、網点中に全く白
ポツの発生していないものを最高ランク「5」とし、網
点中に発生する白ポツの発生度に応じてランク「4」、
「3」、2」、「1」とそのランクを順次下げて評価す
るものとする。しかし、ランク「1」および「2」では
白ポツも大きく実用上好ましくないレベルである。
(現像液処方) (組成A) 純水(イオン交換水) 150m1 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2g ジエチレングリコール 50g 亜硫酸カリウム(55%w/v水溶液) 100m1 スルホサリチル酸ナトリウム 50g ハイドロキノン 15g 5-メチルベンゾトリアゾール 200mg 1-フェニル‐5-メルカプトテトラゾール 30mg 2-メルカプトベンツイミダゾール‐5-スルホン酸 30mg 水酸化カリウム 使用液のpHを11.7にする量 臭化カリウム 3g (組成B) 純水(イオン交換水) 3m1 ジエチレングリコール 10g n-ブチルアミノジエタノール 30g ベンジルアルコール 10g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 25mg 酢酸(90%水溶液) 0.3m1 5-ニトロインダゾール 110mg 1-フェニル‐3-ピラゾリドン 500mg 現像液の使用時に水500m1中に上記組成A、組成Bの順
に溶かし、1に仕上げて用いた。
(密着液処方) (組成A) チオ硫酸アンモニウム(72.5%w/v水溶液) 240m1 亜硫酸ナトリウム 17g 酢酸ナトリウム・3水塩 6.5g 硼酸 6g クエン酸ナトリウム・2水塩 2g 酢酸(90%w/v水溶液) 13.6m1 (組成B) 純水(イオン交換水) 17m1 硫酸(50%w/v水溶液) 4.7g 硫酸アルミニウム (Al2O3換算含量が8.1%w/vの水溶液)26.5g定着液の使
用時に水500m1中に上記組成A、組成Bの順に溶かし、
1に仕上げて用いた。この定着液のpHは約4.3であっ
た。
(現像処理条件) (工程) (温度) 時間) 現象 38℃ 30秒 定着 28℃ 20秒 水洗 常温 20秒 なお、処方(1)におけるハロゲン化銀乳剤層に添加し
た比較化合物としては以下の(a)〜(c)の化合物を
使用した。
上記実施例の結果は、本発明に係る試料No.1−1〜1−
9と上記比較化合物を用いて調製した試料No.1−10〜1
−13とを比較して、表−1および表−2に示した。なお
一般式〔I〕および〔II〕の構造単位を有する化合物
は、前記例示化合物の番号で示した。
表−1はハロゲン化銀乳剤層に添加する化合物とその添
加量を示し、表−2は網点品質性試験の結果を上記各試
料に対してランク付けして示したものである。
表−2からも明らかなように、網点品質に関しては、本
発明に係る試料No.1−1〜1−9がいずれもランク
「4」以上でランク「5」の方が多い結果を示し、比較
試料No.1−10〜1−13はいずれもランク「3」という結
果を示している。ランク「1」、「2」が実用に耐えな
いレベルであることに徴すれば試料No.1−10〜1−13は
いずれも網点品質は良好なものとは言い難く、これに対
し本発明に係る試料No.1−1〜1−9はいずれも極めて
網点品質が高く良好なものとなっている。
また、ピンホールの指標とする白ポツの発生度に関して
も本発明に係る試料No.1−1〜1−9はいずれも、ラン
ク「5」に評価され、白ポツの発生しない極めて良好な
結果を示しているのに対し、比較試料1−10〜1−13は
いずれもランク「2」以下であって実用に耐えない結果
を示している。
〔発明の効果〕 上述のように、本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、
保恒性が良好で迅速処理が可能な現像液で処理して良好
な網点画像品質が得られ、いわゆる硬調化剤と称する特
定の化合物を用いる技術における白ポツの発生が改良さ
れるという効果を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子内に下記一般式〔I〕また〔II〕で示
    される構造部を有し、かつ分子量が、1,000〜1,000,000
    であるポリマーを含有することを特徴とするハロゲン化
    銀写真感光材料。 一般式〔I〕 〔式中、R1は2価の有機残基、R2およびR3は各々水素原
    子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し、R4は水素原
    子またはアシル基を表し、X1は酸素原子または硫黄原子
    を表す。〕 一般式〔II〕 〔式中、R5は水素原子、ホルミル基、アシル基、スルホ
    ニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキ
    シカルボニル基、チオアシル基を表し、R6は水素原子、
    アシル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル基を表
    し、R7は2価の有機基を表し、X2はフェニルまたはピリ
    ジン環を表し、かつnは0〜6の範囲の整数を表す。〕
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