JPH07104307B2 - 穀物乾燥機の水分デ−タ処理装置 - Google Patents

穀物乾燥機の水分デ−タ処理装置

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JPH07104307B2
JPH07104307B2 JP4488487A JP4488487A JPH07104307B2 JP H07104307 B2 JPH07104307 B2 JP H07104307B2 JP 4488487 A JP4488487 A JP 4488487A JP 4488487 A JP4488487 A JP 4488487A JP H07104307 B2 JPH07104307 B2 JP H07104307B2
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moisture
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JP4488487A
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JPS63210762A (ja
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俊彦 立花
弘践 上谷
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Iseki and Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、機内を循環しながら籾などの穀物を乾燥させ
る穀物乾燥機に関し、特にその水分データ処理装置の改
良に関する。
(従来の技術) 穀物の水分を1粒ずつ測定する水分計を有する穀網乾燥
機では、その水分計の測定データをあらかじめ定めてあ
る上限値と比較し、その上限値以下の各測定データを平
均して平均水分値を算出するようにしている。その算出
した平均水分値があらかじめ設定されている目標水分値
(停止水分値)に達すると、乾燥機は自動的に停止す
る。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、乾燥対象である穀物は、その産地によって未
熟米の混入量が一般的に異なる。一方、上述した水分値
の測定データと比較する上限値は、従来は固定されてい
た。そのため、未熟米が多いときには算出される平均水
分値の精度が低く、過乾燥や乾燥不足等を招いて乾燥制
御の精度が低いという欠点があった。
そこで、本発明は、算出した平均水分値を高精度化を図
り、もって乾燥制御の精度を向上することにある。
(問題点を解決するための手段) かかる目的を達成するために、本発明は、穀物の水分の
1粒ずつ測定する水分計20と、 該水分計20で測定した同一の測定データについて、あら
かじめ定めてあるn個の各上限値別にその各上限値を下
回るか否かをそれぞれ判定する上限値別判定手段Aと、 前記測定データが各上限値を下回ると判定されたとき
に、その測定データを各上限値別に取込み、その取込ん
だ測定データから前記n個の各上限値別に各平均水分値
をそれぞ求める上限値別平均水分算出手段Bと、 該上限値別平均水分算出手段Bで求めた各平均水分値を
表示する水分値表示手段Cと、 前記n個の上限値のうちのひとつを選択でき、その選択
した上限値に応じた平均水分値を出力するように前記上
限値別平均水分算出手段Bを制御する選択水分値出力手
段Dとからなる。
(作用) 本発明を第1図を参照して説明すると、上限値別判定手
段Aが、水分計20で測定した同一の測定データについ
て、n個の各上限値別にその上限値を下回るか否かを判
定する。
上限値別判定手段Aで測定データが各上限値を下回ると
判定されたときに、上限値別平均水分算出手段Bが、そ
の測定データを各上限値別に取込み、その取込んだ測定
データから各上限値別に各平均水分値を求める。
その各平均水分値は、水分値表示手段Cで表示される。
この表示に先立って手動型の水分計で高精度の水分値を
測定しておき、その水分値と各平均水分値とを作業者が
表示を見ながら比較する。そして、その水分値に一番近
い平均水分値を選択し、この選択した平均水分値が出力
されるようにこの平均値水分値を得るための上限値を選
択水分値出力手段Dで選択しておく。
このようにすれば、次回の水分測定のときには、選択水
分値出力手段Dから出力される平均水分値は極めて高精
度なものとなる。
従って、本発明の実施例のように乾燥機の乾燥制御に適
用すれば、高精度の乾燥制御が実現できる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第2図は本発明を実施した穀物乾燥機の概略断面図であ
る。図において、1は乾燥機の貯留室であり、その下部
に2対の流穀板2の下方に行くに従い間隔が狭くなるよ
うにして傾斜して取付け、各流穀板2によって流穀室3
を形成する。
流穀板2の各下辺には網板4を2枚づつ平行に接続し、
その間に乾燥室5を形成する。そして、貯留室1の中心
寄りに設けた内側の2枚の設板4の間に乾燥熱源である
バーナ10を設置した熱風室6を形成し、外側の2枚の網
板4,4と左右の機壁7との間に排風室8を形成し、その
排風室8の吸引ファン9と連設する。
11は樋状に形成した集穀室であり、その底部に下部ラセ
ン12を架設し、その終端を昇降機13の下部入口に連結す
る。14は乾燥室5の下端出口に軸支したロータリバルブ
であり、その回転により貯留室1の穀物を乾燥室5を経
て集穀室114に流出させる。
昇降機13の上部出口は、貯留室1の天井に設置した上部
ラセン15に連結し、この上部ラセン15の出口を貯留室1
にのぞませる。
20は乾燥中の穀物の1粒あたりの含水率(水分)を測定
する水分計であり、例えば流穀室3内に設置する。21は
外気温度を測定するために機壁7に取付けた外気温セン
サ、22は外気湿度を測定するために機壁7に取付けた外
気湿度センサである。
23流穀室3内にて穀物の温度を測定する穀温センサ、24
は排風室8内に設置した排気温センサ、25は熱風室6に
設置した熱風温センサである。また26はバーナ10に燃料
を供給する燃料ポンプであり、27はバーナ10に供給する
燃料を調節する燃料バルブである。
第3図は本発明実施例の制御系の一例を示すブロック図
である。
図において、30はマイクロプロセッサ形態のCPU(中央
処理装置)であり、例えば第6図に示すような各種判断
等を行い、後述のように各構成要素を制御する。
31は例えば乾燥ボタン、張込ボタン、排出ボタン、停止
ボタン、乾燥停止するときの水分を設定する仕上り水分
設定スイッチなどを配置した操作入力設定器であり、入
力回路32を介してCPU30と接続する。また、水分計20お
よび各センサ21〜25をA/D変換部33を介してCPU30と接続
する。
34は出力回路35を介してCPU30と接続する表示部であ
り、この表示部34は各種の表示を行う。
36はCPU30が各構成要素を制御するための制御手順を記
憶するリード・オンリ・メモリ(ROM)と、測定データ
等の各種のデータをいったん記憶するランダム・アクセ
ス・メモリ(RAM)とからなる記憶装置である。
37〜39はそれぞれCPU30と接続する出力回路であり、出
力回路37には搬送モータ40、ヒータ41、水分計モータ42
をそれぞれ接続し、出力回路38にはファンモータ43を接
続し、出力回路39には燃料ポンプ26および燃料バルブ27
を接続する。
操作入力設定器31には、後述のように例えば5個という
ようにn個の平均水分値を求めるためのn個の上限値の
うちのひとつを選択する上限値選択スイッチ31Aを配置
する。この上限値選択スイッチ31Aは、第4図に示すよ
うに「I」〜「V」の目盛を設け、目盛の「I」〜
「V」のいずれかにダイヤルを合わせれば、第5図に示
すように対応する上限値で処理されて求められた平均水
分値によって後述のように乾燥制御を行う。
次に、以上のように構成される本発明実施例の動作例を
第6図のフローチャートを参照して説明する。
いま、貯留室1に穀物が張込まれて乾燥スイッチが投入
されると(ステップS1)、各部のモータが駆動するとと
もに点火ヒータ41によってバーナ10が点火する(ステッ
プS2)。次に、所定の熱風温度制御を行い(ステップS
3)、水分計20が穀物1粒づつの水分測定を行うととも
にその測定内容を表示部35に表示する(ステップS4)。
そして、水分計20が例えば32粒単位で5回の測定を終了
すると(ステップS5)、その5回の測定データから平均
水分値を計算し、その水分値を表示部34に表示すととも
にその水分値に基いて熱風温度制御を行う(ステップS
6,S7)。
次に、第4図に示す上限値選択スイッチ31Aの目盛の
「I」〜「V」の設定位置を読込み(ステップS8)、さ
らにその各目盛の「I」〜「V」に応じて各上限値「3.
5V」〜「1.5V」をそれぞれ対応させたテーブルを読込む
(ステップS9)。
次いで水分計20で穀物1粒ずつの水分測定を行い(ステ
ップS10)、その同一の測定データについて、テーブル
から読込んだ5個の各上限値別にその各上限値を下回る
か否かの各判定処理を行うとともに、その測定データが
あらかじめ定めた下限値を上回るか否かの判定処理を行
う(ステップS11)。
そして、同一の測定データが、各上限値を下回るととも
に下限値を上回って各上限値で決まる各所定範囲にある
ときには、その同一の測定データを各上限値別にそれぞ
れ記憶する。このように記憶された測定データから、各
上限値別の平均水分値MSを所定の計算によって求め、そ
の求めに平均水分値のうち上限値選択スイッチ31Aで選
択されるひとつを表示部34で表示する(ステップS1
2)。
次に、仕上り水分設定スイッチで設定してある設定水分
値MLを読込み(ステップS13)。ここで、上限値選択ス
イッチ31Aが第4図に示すように目盛「III」に設定され
ていれば、ステップS12で各上限値別に求めた各平均水
分値のうち目盛「III」に対応する上限値2.5Vによって
求められた平均水分値MSが、設定水分値MLと比較され
る。
その平均水分値MSが設定水分値MLに達すると(ステップ
S14)、バーナを停止するとともに(ステップS15)、タ
イマが5分経過後に各部のモータを停止する(ステップ
S16、S17)。
このとき、ステップS12で求められた各上限値別の5個
の平均水分値は記憶装置36に記憶されている。次に上限
値選択スイッチ31Aのダイヤルを目盛「I」〜「V」に
順次合せていくと、その目盛に対応する上限値別に求め
た平均水分値が表示部34に順次表示される。(ステップ
S18、S19)。
この表示に先立って、穀物の乾燥終了直後に別途用意し
た精度の高い手動型の水分計で穀物の水分をあらかじめ
測定しておくものとする。これにより、その高精度の測
定値と上述の各平均水分値を作業者が表示を見ながら比
較することができ、測定値に一番近い平均水分値を選択
できる。従って、その選択した水分値に対応する目盛に
上限値選択スイッチ31Aのダイヤルを合わせておけば、
次回からの乾燥制御は、その目盛に対応する上限値によ
って求められた平均水分値によって行われる。
このように、本実施例では各年における運転の開始時
に、水分値選択スイッチ31Aを例えば目盛「II」という
ように標準的な目盛に合せて2回〜3回程度使用し、そ
れ以後は上述のような手順により選択した目盛に合せて
使用すれば、特に未熟米が多いときに、乾燥制御の精度
を向上させることができる。
なお、本実施例では、上限値選択スイッチ31Aを独立の
ものとして設けたが、これを従来からの熱風温度切換ス
イッチと兼用すれば、熱風温度の補正値と水分測定デー
タの上限値との各設定を一度にできるという利点があ
る。
(発明の効果) 以上のように本発明では、n個の各上限値を設け、その
各上限値別に各平均水分値を求めて表示するとともに、
その中のひとつを選択して出力できるようにしたので、
選択されて出力される水分値は高精度のものとなり、も
って乾燥制御の精度を格段に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の機能図、第2図は本発明を実施した乾
燥機の概略構成図、第3図は本発明実施例のブロック
図、第4図は上限値選択スイッチの一例を示す正面図、
第5図は各上限値のテーブル、第6図は本発明実施例の
動作例を示すフローチャートである。 20は水分計、31Aは上限値選択スイッチ、Aは上限値別
判定手段、Bは上限値別平均水分算出手段、Cは水分値
表示手段、Dは選択水分値出力手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穀物の水分を1粒ずつ測定する水分計と、 該水分計で測定した同一の測定データについて、あらか
    じめ定めてあるn個の各上限値別にその各上限値を下回
    るか否かをそれぞれ判定する上限値別判定手段と、 前記測定データが各上限値を下回ると判定されたとき
    に、その測定データを各上限値別に取込み、その取込ん
    だ測定データから前記n個の各上限値別に各平均水分値
    をそれぞれ求める上限値別平均水分算出手段と、 該上限値別平均水分算出手段で求めた各平均水分値を表
    示する水分値表示手段と、 前記n個の上限値のうちのひとつを選択でき、その選択
    した上限値に応じた平均水分値を出力するように前記上
    限値別平均水分算出手段を制御する選択水分値出力手段
    とからなる穀物乾燥機の水分データ処理装置。
JP4488487A 1987-02-27 1987-02-27 穀物乾燥機の水分デ−タ処理装置 Expired - Lifetime JPH07104307B2 (ja)

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JPS63210762A JPS63210762A (ja) 1988-09-01
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