JP3687272B2 - 穀粒乾燥機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、穀粒乾燥運転中のときに一定時間経過する毎に、その時点の乾燥経過状態を表わす乾燥時間と水分センサで検出した検出水分値とをグラフ等で表示する画面表示装置。
【0002】
【従来の技術】
従来は、穀粒乾燥機の穀粒乾燥室で穀粒は、乾燥されながら、この乾燥中の穀粒の水分値は、水分センサが一定時間毎に作動して検出し、この検出した穀粒水分値は、表示手段へ表示していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のものは、検出した穀粒水分値のみの表示であった。これを乾燥運転中のときは、一定時間経過する毎に、その時点の乾燥経過状態を表わす乾燥時間と検出穀粒水分値とをグラフ等で表示し、オペレータに知らせようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、穀粒を乾燥する穀粒乾燥室8と、乾燥運転中に穀粒水分を検出する水分センサ2と、検出穀粒水分値及び各種項目を表示する表示手段31を有する操作装置14を設けた穀粒乾燥機において、熱風乾燥時間開始前の外気風に晒して乾燥する前通風乾燥時間、休止時間、熱風乾燥時間の全体を乾燥時間とし、乾燥運転中のときに一定時間経過する毎にその時点の乾燥経過状態を表わす乾燥時間と前記検出穀粒水分値とをグラフで表示手段31に表示制御すると共に、前記休止時間には、前記乾燥経過状態を表わす乾燥時間と該検出穀粒水分値のグラフの表示から休止中及び休止後乾燥する休止終了の表示に切り替えて表示手段31に表示制御する制御装置34を設けたことを特徴とする穀粒乾燥機の構成とする。
【0005】
【発明の作用】
穀粒は、穀粒乾燥機の穀粒乾燥室8で乾燥されながら、この乾燥運転中の穀粒の水分値は、水分センサ2が一定時間経過する毎に作動して検出し、その時点の乾燥経過状態を表わす乾燥時間と、この検出した穀粒水分値との関係をグラフ等で表示手段31へ制御装置34によって表示する。また、熱風乾燥運転中に乾燥機を停止させて休止するときには表示手段が切り替わり休止中及び休止終了を表示する。
【0006】
なお、乾燥時間は、乾燥開始前に行う外気風に晒して乾燥する前通風乾燥、及び休止を含む全体を乾燥時間とする。
【0007】
【発明の効果】
乾燥経過状態を表わす乾燥時間と、検出した穀粒水分値との関係は、グラフ等でわかりやすくオペレータが知らせることができて、便利であり、更に後作業の計画を正確に立てることができる。又、前通風乾燥、及び休止を含めることにより、全体の乾燥経過時間も容易に知ることもできる。さらに、熱風乾燥運転中に乾燥機を停止させて休止するときには表示手段が切り替わり休止中及び休止終了を表示することで作業者が休止状態であることが作業者にわかりやすく、かつ、休止後乾燥するときには休止終了を操作するため迅速な操作が行える。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図例は、穀粒を乾燥する循環型の穀粒乾燥機1に穀粒の水分を検出する水分センサ2、及び熱風が発生するバーナ3等を装着した状態を示すものである。前記乾燥機1は、前後方向に長い長方形状で機壁4上部には、移送螺旋を回転自在に内装した移送樋5、及び天井板6を設け、この天井板6下側には、穀粒を貯留する穀粒貯留室7を形成している。
【0009】
穀粒乾燥室8,8は、貯留室7下側において、左右両側の排風室9,9と中央の送風室10との間に設け、これら乾燥室8,8下部には、穀粒を繰出し流下させる繰出バルブ11を夫々回転自在に軸支している。集穀樋12は、移送螺旋を回転自在に軸支し、各乾燥室8,8下側に設けて連通させている。
【0010】
前記バーナ3は、バーナケース13に内装して設け、このバーナケース13は、前側機壁4正面側において、送風室10入口側に対応すべくこの前側機壁4外側面に着脱自在に設け、又、乾燥機1、水分センサ2、及び該バーナ3を張込、乾燥、排出、及び通風の各作業別に始動、及び停止操作する操作装置14は、該前側機壁4外側面に着脱自在に設けている。
【0011】
排風機15は、後側機壁4で、左右の排風室9,9に連通すべく設けた排風路室16中央後部側排風胴17に設け、又、この後側機壁4には、この排風機15を回転駆動する排風機モータ18を設けた構成としている。バルブモータ19は、繰出バルブ11,11を減速機構(図示せず)を介して回転駆動させている。
【0012】
燃料ポンプ20は、燃料バルブ(図示せず)を有して、バーナケース13下板外側に設け、この燃料バルブの開閉により、この燃料ポンプ20で燃料タンク21内の燃料を吸入して、バーナ3へ供給させている。送風機22は、上板外側に設け、変速用の送風機モータ23で変速回転駆動させ、供給燃料量に見合った燃焼用空気を該バーナ3へこの送風機22で送風させている。
【0013】
拡散盤24は、移送樋5底板の前後方向中央部で、移送穀粒を貯留室7へ供給する供給口の下側に設け、該貯留室7へ穀粒を均等に拡散還元させている。昇穀機25は、前側機壁4外側部に設けられ、内部には、バケットコンベア26付ベルトを張設してなり、上端部は、移送樋5始端部との間において投出筒27を設けて連通させ、下端部は、集穀樋12終端部との間において供給樋28を設けて連通させている。
【0014】
昇穀機モータ29は、バケットコンベア26付ベルト、移送樋5内の移送螺旋、拡散盤24、及び集穀樋12内の移送螺旋等を回転駆動させている。前記水分センサ2は、昇穀機25の上下方向ほぼ中央部に設けられている。この水分センサ2は、操作装置14からの一定時間間隔の電気的測定信号の発信により、水分モータ30が回転してこの水分センサ2の各部が回転駆動され、バケットコンベア26で上部へ搬送中に落下する穀粒を受け、この穀粒を挟圧粉砕しながら、この粉砕穀粒の水分を検出させている。
【0015】
前記水分センサ2は、所定粒数、例えば、1粒づつを100粒検出し、この検出した100粒の検出水分値の平均値を算出し、この算出した平均水分値(MN)を一回の検出穀粒水分値として、操作装置14の後記する表示手段31へ表示させる構成としている。前記操作装置14は、箱形状でこの箱体の表面板には、画面表示装置である各種項目を、例えば、液晶形式などによって表示する表示手段31、この表示手段31下側には、乾燥機1の各種機能を設定する複数個の押ボタン方式でON−OFFスイッチの機能設定手段32a,32b,32c,32d、及び停止操作する停止手段33を設け、これら機能設定手段32a,32b,32c,32dの操作で設定する各種機能は、該表示手段31へ表示させている。
【0016】
張込、乾燥、排出、及び通風の各作業開始前のこれら機能設定手段32a,32b,32c,32dの機能表示は、図2で示す如く張込、乾燥、排出、及び通風と表示手段31へ表示させている。又、穀物種類、及び乾燥モード等を設定するときのこれら機能設定手段32a,32b,32c,32dの機能表示は、図3で示す如く穀物、モード、変更、及び戻りと該表示手段31へ表示させている。
【0017】
図3で示す如く各種項目が設定されると、図4で示す如く表示手段31には、設定確認して下さいと画面表示されると共に、設定した各種設定項目が表示される構成としている。穀粒の乾燥運転中のときには、一定時間経過する毎にその時点の乾燥経過状態を表わす乾燥時間と、この乾燥時間は、経過した熱風乾燥時間のみを表示するもよく、又は、図1で示す如く操作装置14の表示手段31の一方側には、例えば、穀物種類、及び乾燥速度等の表示をすると共に、熱風乾燥開始前の外気風に晒して乾燥する前通風乾燥時間、休止時間、熱風乾燥時間の全体を乾燥時間とし、乾燥経過状態を表わすこの乾燥時間と穀粒水分値との関係をグラフ等によって表示させ、更に乾燥時間を数字等により、例えば12時間59分経過していたとすると、乾燥時間は、12:59と表示させると共に、図1で示す如く他方側には、乾燥中と表示すると共に、水分センサ2が検出した、例えば、100粒検出した穀粒水分値と、粒数との関係を水分値別に区分けした水分分布をグラフ等によって表示させ、更に現在の穀粒水分値が19.5%であったとすると、数字等により、19.5%と表示させる構成であり、この水分分布の表示には、熱風乾燥時間が8時間経過していたとすると、数字等により、乾燥開始後8時間経過と表示させた構成としている。
【0018】
制御装置34は、操作装置14内に設け、籾流れセンサ52の検出入力、デジタルセンサ情報の入力、各機能設定手段32a,32b,32c,32d、及び停止手段33の操作が入力されるデジタル入力回路35、アナログセンサ情報の入力、水分センサ2、及び熱風温センサ36が検出する検出値が入力されるアナログ入力回路37、A−D変換回路38、シリアルデータ受信回路39、メモリクリア40が入力されるデジタル入力回路41、これら各入力回路35,37,38,39,41からの入力を算術論理演算、及び比較演算等を行う乾燥機制御用マイコン42、及びメモリ43、この乾燥機制御用マイコン42からの指令で出力回路44を経て排風機モータ18を始動、及び停止制御し、出力回路45を経てバルブモータ19、及び昇穀機モータ29を始動、及び停止制御し、出力回路46を経て燃料バルブ、及び燃料ポンプ20を始動、停止、及び調節制御し、出力回路47を経て送風機モータ23を始動、停止、及び調節制御し、出力回路48を経て水分モータ30を始動、及び停止制御し、表示回路49を経て表示手段31へ各種項目を表示制御し、シリアルデータ送信回路50、及び不揮発メモリ51等よりなる構成としている。
【0019】
図8で示すフローチャートに沿って作用を説明すると、乾燥運転作業がスタートされ(S−101)、機能設定手段32bがONか判定され(S−102)、NOと判定されると(S−102)へ戻る。YESと判定されるとモータ系の各種モータ18,19,23,29,30出力がONされ(S−103)、バーナ3系の燃料バルブ、及び燃料ポンプ20出力がONされ(S−104)、経過時間のカウンタがスタートされ(S−105)、水分センサ2で穀粒の水分値測定され(S−106)、穀粒水分分布判定、及び表示され(S−107)、一定粒数か判定され(S−108)、NOと判定されると(S−106)へ戻る。YESと判定されると平均穀粒水分値(MN)算出され(S−109)、経過時間はT時間か判定され(S−110)、YESと判定されると乾燥経過状態を表わす乾燥時間、及び平均穀粒水分値(MN)表示され(S−111)、乾燥終了か判定され(S−112)、YESと判定されるとバーナ3系の出力がOFFされ(S−113)、モータ系の出力がOFFされ(S−114)、経過時間のカウンタがクリアされ(S−115)、リターンされる(S−116)。
【0020】
(S−110)、及び(S−112)でNOと判定されると一定時間経過したか判定され(S−117)、NOと判定されると(S−117)へ戻る。YESと判定されると(S−106)へ戻る。熱風乾燥運転開始前に、外気風に晒して穀粒を乾燥する通風乾燥作業中は、操作装置14の表示手段31への表示は、図9で示す如く通風中と表示すると共に、通風残時間が、例えば、01時間19分であったとすると、数字で01:19と表示し、又、穀粒の種類、及び乾燥速度、更に張込量、及び通風後乾燥に入ります等の表示も行う構成としている。
【0021】
熱風乾燥運転中に乾燥機1を停止させて休止する休止中の操作装置14の表示手段31への表示は、図10で示す如く休止中と表示すると共に、休止残時間が、例えば、01時間19分であったとすると、数字で01:19と表示し、又、穀粒の種類、及び乾燥速度、更に休止後乾燥に入ります、及び張込量等の表示も行う構成としている。
【0022】
図11で示すフローチャートに沿って作用を説明すると、乾燥運転作業がスタートされ(S−201)、通風乾燥作業中か判定され(S−202)、YESと判定されると通風中と画面表示され(S−203)、通風乾燥終了か判定され(S−204)、NOと判定されると一定時間経過か判定され(S−205)、NOと判定されると(S−205)へ戻る。YESと判定されると乾燥時間、及び水分分布が画面表示され(S−206)、通風乾燥終了か判定され(S−207)、YESと判定されると通風終了処理され(S−208)、リターンされる(S−209)。
【0023】
(S−202)でNOと判定されると(S−209)へ進む。(S−204)でYESと判定されると(S−208)へ進む。(S−207)でNOと判定されると一定時間経過か判定され(S−210)、NOと判定されると(S−210)へ戻る。YES判定されると(S−203)へ戻る。休止中の作用は、上記の通風乾燥作業中と同じ作用で行われる構成としている。
【0024】
これにより、通風乾燥中、及び休止中においても乾燥経過状態(特に熱風乾燥前に、前通風乾燥や休止行程を組み込んで運転する場合)と水分状態を確認することができる。又、画面を切り換えることにより、液晶画面の焼き付き現象を防止することもできる。
【0025】
記操作装置14には、例えば、乾燥する穀粒内に混入する青米、及び未熟粒の混入状態を判定し、多く混入しているときには、水分センサ2で検出した穀粒水分値を補正する機能を設けた構成であり、検出穀粒水分値を補正する操作を行ったときには、該操作装置14の表示手段31への表示は、図12で示す如く水分補正を設定して下さいと表示すると共に、籾の水分補正で設定内容が、例えば、−0.7%を選定して設定であったとすると、検出した穀粒水分値(補正前)が17.7%であったとすると、補正した水分値(補正後)が17.0%と画面へ両者が表示される。又、麦の水分補正で設定内容が、0.3%を選定して設定であったとすると、検出した穀粒水分(補正前)が17.7%であったとすると、補正した水分値(補正後)が18%と画面へ両者が表示される。更に項目変更、増、及び減表示の上側の△印は、補正内容によって表示する構成としている。
【0026】
図13で示すフローチヤートに沿って作用を説明すると、水分補正が表示され(S−301)、検出穀粒水分値が補正表示中か判定され(S−302)、YES判定されると増を表示する機能設定手段32bがONか判定され(S−303)、YESと判定されると検出穀粒水分値の補正値を(+)側へ補正する(S−304)、(S−303)でNOと判定されると減を表示する機能設定手段32cがONか判定され(S−305)、YES判定されると検出穀粒水分値の補正値を(−)側へ補正する(S−306)。
【0027】
(S−304)、及び(S−305)でNOと判定されると水分補正前の検出穀粒水分値を表示する(S−307)。水分補正後の穀粒水分値を表示する(S−308)。リターンする(S−309)。(S−302)でNOと判定されると(S−309)へ進む。これにより、水分値を補正した結果が確認できることにより、誤操作による市場での混乱を回避することができる。
【0028】
又、過乾燥、及び未乾燥による穀粒の品質低下も防止することができる。前記操作装置14には、点検モードで水分センサ2からの水分出力電圧の点検を行うときは、水分電圧値と温度補正を行った穀粒水分値との両者を図14で示す如く該操作装置14の表示手段31へ表示させている。温度補正は、水分センサ2内の電極温センサ(図示せず)の値を使用して行い、該電極温センサに異常が発生したときには、他の温度センサ、例えば、外気温センサ(図示せず)等が検出した温度を使用する構成としている。
【0029】
点検のときには、図14で示す如く操作装置14の表示手段31へ点検と表示すると共に、該表示手段31の一方側には、各熱風温センサ36、及び水分センサ2の電極温センサが検出した温度値、貯留室7内へ張込される穀粒量を検出する各張込量センサ(図示せず)の電圧値、昇降機25、及び排風機15のCT(図示せず)の電流値等を表示すると共に、該表示手段31の他方側には、外気温センサ、及び排風温センサ(共に図示せず)が検出した各温度値、バーナ3の燃料に対する送風量を調節する各風調VRの電圧値、水分電圧値、及び水分値等を表示する構成としている。
【0030】
図15で示すフローチャートに沿って作用を説明すると、穀粒乾燥作業がスタートされ(S−401)、点検モードか判定され(S−402)、YESと判定されるとアナログ入力か判定され(S−403)、YESと判定されると水分センサ2の水分電圧が読み込みされ(S−404)、基準水分値が算出され(S−405)、電極温センサの検出した温度値が読み込みされ(S−406)、補正水分値が算出され(S−407)、水分電圧値、及び水分値が表示され(S−408)、点検終了か判定され(S−409)、YESと判定されるとリターンされる(S−410)。NOと判定されると(S−404)へ戻る。
【0031】
(S−402)、及び(S−403)でNOと判定されると(S−410)へ進む。これにより、電圧値とその電圧値から算出した水分値との両者を表示することにより、基準値に対するずれ等の確認が容易になる。又、温度補正を自動で行うことにより、基準水分値と検出水分値との比較が簡単になる。
【0032】 前記操作装置14の表示手段31の一方側には、図16で示す如く乾燥経過状態を表わす乾燥時間と穀粒水分値との関係をグラフ等によって表示させ、このグラフ内には、穀粒の仕上目標設定水分値(停止設定穀粒水分値)を、例えば、15.5%を設定すると、この設定した15.5%をラインで表示させる構成としている。
【0033】
これにより、穀粒の仕上目標設定水分値の位置をラインで表示したことにより、乾燥終了までの予測時間を知ることができる。前記操作装置14の表示手段31には、穀粒水分値と粒数との関係を水分値別に区分けした水分分布をグラフ等によって表示させるが、この分布自体が高水分側、又は低水分側のときは、図17で示す如く最大水分ブロック、又は最小水分ブロックには、粒数の表示をさせない構成としている。
【0034】
図18で示すフローチャートに沿って作用を説明すると、穀粒の乾燥作業がスタートされ(S−501)、穀粒の水分値が測定され(S−502)、一粒の穀粒水分値が算出され(S−503)、該当する水分値のブロックへカウントされ(S−504)、一定粒数か判定され(S−505)、NOと判定されると(S−502)へ戻る。YESと判定されると単純平均水分値(mSN)か算出され(S−506)、偏差(σN)が算出され(S−507)、上下限が判定され(S−508)、単純平均水分値(mSN)+偏差(σN)>高水分値(MH)か判定され(S−509)、YESと判定されると最大水分ブロックの粒数の表示なし(S−510)、水分値の分布表示(S−513)、リターンされる(S−514)。
【0035】
(S−509)でNOと判定されると単純平均水分値(mSN)−偏差(σN)<低水分値(ML)か判定され(S−511)、YESと判定されると最小水分ブロックの粒数の表示なし(S−512)、(S−513)へ進む。(S−511)でNOと判定されると(S−513)へ進む。これにより、水分分布において、測定範囲外の一粒の水分値データは、範囲内の最低値、又は最高値として判定するために、分布が高水分側、又は低水分側に偏った場合は、最大水分ブロックの粒数、又は最小水分ブロックの粒数が多くなってしまうことがあったが、これらを解消することができる。
【0036】
前記操作装置14の表示手段31には、乾燥経過状態を表わす乾燥時間と穀粒水分値との関係をグラフ等により、図16の如く表示する構成において、乾燥時間(X軸)の目盛りについては、乾燥開始時の穀粒の仕上目標設定水分値(停止設定穀粒水分値)、乾燥開始時の初期検出穀粒水分値、更に前通風乾燥、及び休止設定の有無等により、この目盛りを決める構成としている。
【0037】
図19で示すフローチャートに沿って作用を説明すると、穀粒の乾燥運転作業がスタートされ(S−601)、乾燥を開始する機能設定手段32bがONされたか判定され(S−602)、YESと判定されるとモータ系の各種モータ18,19,23,29,30出力がON、及びバーナ3系の燃料バルブ、及び燃料ポンプ20出力がONされ(S−603)、乾燥経過状態が表示され(初期表示)(S−604)、水分センサ2で穀粒水分値が測定され(S−605)、仕上目標設定水分値(停止設定水分値)が判定され(S−606)、乾燥予定時間(T1 )算出され(S−607)、前通風時間(T2 )、休止時間(T3 )付か判定され(S−608)、合計乾燥時間(T=T1 +T2 +T3 +α)算出され(S−609)、合計時間(T)により、X軸の目盛り決定され(S−610)、乾燥経過状態表示され(乾燥中)(S−611)、水分値測定され(S−612)、乾燥経過状態表示更新され(乾燥中)(S−613)、乾燥終了か判定され(S−614)、NOと判定されると(S−612)へ戻る。YESと判定されるとバーナ3系の出力、及びモータ系の出力がOFFされ(S−615)、リターンされる(S−616)。
【0038】
(S−602)でNOと判定されると(S−616)へ進む。これにより、乾燥時間の目盛りを均一にすると、乾燥時間の長さにより、全体を表示できなくなったる(長いとき)。又、見にくくなったりする(短いとき)。これを乾燥全体の時間を推定して目盛りを決めることにより、これらを解消することができる。
【0039】
前記水分センサ2により、穀粒の乾燥が開始されて、初期測定時の第1回目に検出された所定粒数の穀粒の水分値から算出された平均穀粒水分値と、第2回目に検出された所定粒数の穀粒の水分値から算出された平均水分値とは、図20で示す如く穀粒の乾燥試験データでは、第2回目の平均水分値が高く測定され、この第2回目と第3回目の平均水分値は、略同じ水分値であることにより、第1回目に検出されて算出された平均穀粒水分値は、制御装置34でカット処理し、第2回目に検出されて算出された平均穀粒水分値を起点として、以後の制御データとする構成としている。
【0040】
これにより、第1回目に検出される穀粒は、乾燥室8内に貯留されていて、排風機15の回転駆動により、穀粒の張込作業中に外気風に晒されて通風乾燥され、この通風乾燥されたこの穀粒の水分値が検出されることになり、第2回目より低水分値が検出され、この第1回目を使用すると水分検出精度が不良となることが発生していたが、第1回目をカット処理することにより、水分検出精度は向上するし、又、乾燥制御の信頼性も向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一部破断せる操作装置の拡大作用画面表示正面図
【図2】 一部断面せる操作装置の拡大正面図
【図3】 一部断面せる操作装置の拡大作用画面表示正面図
【図4】 一部破断せる操作装置の拡大作用画面表示正面図
【図5】 穀粒乾燥機の一部断面せる全体側面図
【図6】 図5のA−A拡大断面図
【図7】 ブロック図
【図8】 フローチャート
【図9】 他の実施例を示す図で、一部破断せる操作装置の拡大作用画面表示正面図
【図10】 他の実施例を示す図で、一部破断せる操作装置の拡大作用画面表示正面図
【図11】 他の実施例を示す図で、フローチャート
【図12】 他の実施例を示す図で、一部破断せる操作装置の拡大作用画面表示正面図
【図13】 他の実施例を示す図で、フローチャート
【図14】 他の実施例を示す図で、一部破断せる操作装置の拡大作用画面表示正面図
【図15】 他の実施例を示す図で、フローチャート
【図16】 他の実施例を示す図で、一部破断せる操作装置の拡大作用画面表示正面図
【図17】 他の実施例を示す図で、一部破断せる操作装置の拡大作用画面表示正面図
【図18】 他の実施例を示す図で、フローチャート
【図19】 他の実施例を示す図で、フローチャート
【図20】 他の実施例を示す図で、検出穀粒水分データ表
【符号の説明】
2 水分センサ
8 穀粒乾燥室
14 操作装置
31 表示手段
34 制御手段
Claims (1)
- 穀粒を乾燥する穀粒乾燥室8と、乾燥運転中に穀粒水分を検出する水分センサ2と、検出穀粒水分値及び各種項目を表示する表示手段31を有する操作装置14を設けた穀粒乾燥機において、熱風乾燥時間開始前の外気風に晒して乾燥する前通風乾燥時間、休止時間、熱風乾燥時間の全体を乾燥時間とし、乾燥運転中のときに一定時間経過する毎にその時点の乾燥経過状態を表わす乾燥時間と前記検出穀粒水分値とをグラフで表示手段31に表示制御すると共に、前記休止時間には、前記乾燥経過状態を表わす乾燥時間と該検出穀粒水分値のグラフの表示から休止中及び休止後乾燥する休止終了の表示に切り替えて表示手段31に表示制御する制御装置34を設けたことを特徴とする穀粒乾燥機。
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JP5031301B2 (ja) * | 2006-09-05 | 2012-09-19 | 株式会社山本製作所 | 穀物乾燥機用操作盤 |
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1997
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