JPH07103831B2 - 排気ガス還流制御装置 - Google Patents

排気ガス還流制御装置

Info

Publication number
JPH07103831B2
JPH07103831B2 JP61016417A JP1641786A JPH07103831B2 JP H07103831 B2 JPH07103831 B2 JP H07103831B2 JP 61016417 A JP61016417 A JP 61016417A JP 1641786 A JP1641786 A JP 1641786A JP H07103831 B2 JPH07103831 B2 JP H07103831B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
fuel ratio
fuel
opening
exhaust gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61016417A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62174543A (ja
Inventor
勝彦 川合
磯村  重則
Original Assignee
日本電装株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本電装株式会社 filed Critical 日本電装株式会社
Priority to JP61016417A priority Critical patent/JPH07103831B2/ja
Publication of JPS62174543A publication Critical patent/JPS62174543A/ja
Publication of JPH07103831B2 publication Critical patent/JPH07103831B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内燃機関の排気ガスの一部を再度該内燃機関
の吸気管へ還流させる排気ガス還流制御装置に関するも
ので、詳しくは、該制御装置の自己診断装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来、この種の排気ガス還流制御装置(以下、EGRと称
する)は排気ガス中の窒素酸化物(NOX)を低減させる
手段として内燃機関で広く利用されている。
ところで、EGRのバルブの作動不良やEGR配管の閉塞によ
り、EGRに故障が生じた場合は、NOXが著しく増加しやす
い。しかし、EGRの故障は、運転性能自体に影響が少な
いために、運転者が異常に気付かずに、NOXを多量に排
出し、大気を汚染することがある。
これを解決する手段として、例えば、特開昭59−185857
号公報に記載されているような、EGRのバルブ開度を目
標開度と比較して、その偏差が所定以上になった場合に
異常を報知するものが知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし上記従来技術をEGRに適用するには、EGRのバルブ
の開度を検出する、例えば、開度センサをEGRのバルブ
に設けなければならないので、構成が複雑になるという
問題点がある。
従って、本発明の目的は、充分に簡略化し得る構成で容
易にEGRの異常を発見できる排気ガス還流制御装置を提
供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために、本発明においては、第8
図に示すごとく、 内燃機関の排気ガスを吸気管へ還流させる還流管と、 この還流管を開閉する開閉手段と、 この開閉手段を内燃機関の運転状態に応じて開閉制御す
る制御手段と、 内燃機関に燃料を供給する燃料供給手段と、 内燃機関の排気ガス中の酸素濃度より内燃機関に供給さ
れる混合気の空燃比を検出する空燃比検出手段と、 この空燃比検出手段にて検出された空燃比に応じて内燃
機関に供給される混合気の空燃比が理論空燃比になるよ
うに空燃比フィードバック制御量を算出する制御量算出
手段と、 この制御量算出手段により前記燃料供給手段から供給さ
れる燃料量を調整する燃料量調整手段と、 前記制御量算出手段により前記空燃比が理論空燃比にな
るように空燃比フィードバック制御量を算出している空
燃比フィードバック中において、前記制御手段にて前記
開閉手段が開制御されている時にこの開閉手段を一時的
に閉制御する一時的閉手段と、 この一時的閉手段により前記開閉手段を一時的に閉制御
した時の前記開閉手段開制御時と閉制御時との、それぞ
れの状態における、前記空燃比を理論空燃比に制御する
ための、前記空燃比フィードバック制御量の差に応じて
排気ガスの還流状態の異常を判断する判断手段と、 この判断手段にて異常と判断された場合に、警報を行う
警報手段と を具備することを特徴とする排気ガス還流制御装置とし
ている。
〔作用〕
上記構成によれば、制御手段により内燃機関の運転状態
に応じて開閉手段が制御されて、排気ガスの還流が制御
される。また、空燃比検出手段にて検出された機関の空
燃比に応じて制御量算出手段にて空燃比フィードバック
制御量が算出され、この空燃比フィードバック制御量に
よって燃料供給手段より機関への燃料供給量が、機関に
供給される混合気の空燃比が理論空燃比に維持されるよ
うに燃料量調節手段にて調整される。さらに、制御量算
出手段により前記空燃比が理論空燃比になるように空燃
比フィードバック制御量を算出している空燃比フィード
バック中において、制御手段にて開閉手段が開制御され
ている時にこの開閉手段を一時的閉手段により一時的に
閉制御して、この空燃比フィードバック制御量の差に応
じて判断手段にて排気ガスの還流状態の異常が判断さ
れ、異常と判断されると警報手段が作動されて運転者に
対してEGRの異常が知らされる。
〔実施例〕
以下、本発明の第1実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の実施例が適用される内燃機関とその制
御系統の概略構成図を示す。
1は6気筒内燃機関のシリンダ、2はシリンダ1に接続
されるインテークマニホールド3内の吸入空気圧力を検
出する吸気管圧力センサであって、半導体形圧力センサ
により構成される。4はインテークマニホールド3の各
シリンダ吸気ポート付近に設けられた電磁作動式の燃料
噴射弁、6はディストリビュータである。このディスト
リビュータ6のロータは機関回転の1/2の回転数で回転
駆動され、内部にて機関回転数、燃料噴射時期を示す信
号と気筒判別信号を出力する回転センサ7が配設され
る。9はスロットルバルブ、10はスロットルバルブ9の
開度を検出するスロットルポジションセンサ、11は機関
の冷却水温度を検出するサーミスタ式の水温センサ、12
は吸入空気温度を検出する吸気温センサである。13はイ
ンテークマニホールド3とエキゾストマニホールド16間
に接続された排気ガス循環路17に装着されたバキューム
サーボ型の排気ガス再循環制御用バルブ(以下EGRバル
ブと略す)であり、EGRバルブ13を制御する制御管路18
はEGRバルブ13のダイヤフラム室とサージタンク19入口
との間に接続され、EGRバルブ13の弁開度を決定するモ
ジュレータ14と排気ガス再循環を行なうか否かの切り換
えを行なう電磁弁15がこの制御管路18に設置される。電
磁弁15は電子回路8の出力ポート107(第2図)に接続
され、例えば、冷間時、アイドル時、高負荷時にはモジ
ュレータ14へ大気圧が通ずるように動作し、一方排気ガ
ス再循環実施時にはサージタンク19入口のスロットルバ
ルブ9付近の負圧をモジュレータ14へ付加するように作
動信号を受ける。20はエギソストマニホールド16に取付
けられた酸素濃度センサ(以下O2センサと略す)であ
り、排気ガス中に含まれる残留酸素濃度により機関に供
給される混合気の空燃比を検出するものであって、この
空燃比が理論空燃比(A/F≒14.7)より小さい(リッ
チ)時1ボルト程度(高レベル)の電圧を、また理論空
燃比より大きい(リーン)時0.1ボルト程度(低レベ
ル)の電圧を出力する。25は内部に三元触媒が設けられ
た触媒コンバータであり、排気ガス中に含まれる有害成
分はこの触媒コンバータ25内の三元触媒により浄化され
て大気中に放出される。30はEGRの異常を警報する警報
ランプである。
第2図は、内燃機関の燃料噴射量制御を行って空燃比を
制御する電子制御回路8と各種センサ等のブロック図を
示し、電子制御回路8はマイクロコンピュータを中心に
構成される。
制御回路8は、吸気管圧力センサ2、回転センサ7、ス
ロットルポジションセンサ10、水温センサ11、吸気温セ
ンサ12、O2センサ20からの各検出信号を取込みこれらの
検出データに基づいて燃料噴射量を算出し、燃料噴射弁
4の開弁時間を制御して空燃比制御を行なう。100は所
定のプログラムによって演算処理を実行するMPU(マイ
クロプロセッサユニット)、101はMPU100に割込み信号
を出力する割込み制御部、102は回転センサ7からの回
転角信号をカウントし、機関の回転速度を算出するカウ
ンタ部、104は吸気管圧力センサ2、水温センサ11、ス
ロットルポジションセンサ10、吸気温センサ12からの検
出信号(アナログ信号)を選択的に入力してデジタル信
号に変換すると共に、O2センサからの検出信号を入力し
て波形成形する入力ポートである。105はプログラムや
演算に使用するマップデータ等が予め記憶された読出し
専用メモリであるROM、106は書込み読出し可能な不揮発
性メモリであるRAMであり、キースイッチのオフ後も記
憶内容を保持する。107は電磁弁15に接続された出力ポ
ート、108はモジスタを含む燃料噴射量(時間)制御信
号出力用の出力カウンタ部であって、MPU100から送られ
る燃料噴射量データを入力し、このデータに基づいて燃
料噴射弁4の開弁時間を制御する制御パルス信号のデュ
ーティ比を決定し、噴射量制御信号を出力する。なお、
出力用のカウンタ部108から出力される制御信号は電力
増幅器110を介して各気筒毎の燃料噴射弁4に印加され
る。また、上記制御回路8内において、MPU100、割込み
制御部101、入力カウンタ部102、入力ポート104、ROM10
5、RAM106、出力カウンタ部108はそれぞれコモンバス11
1に接続され、必要なデータの転送がMPU100の指令によ
り行なわれる。
次に、上記構成における動作を以下に述べる。
まず、初めに機関に対する燃料供給の作動について説明
する。
MPU100はまず機関回転速度Nと吸気管圧力PとからROM1
05内に予め記憶設定されているマップより基本噴射時間
TPを検索する。次にEGRの実行、不実行に応じた補正係
数KEGR,機関の冷却水温度に応じた補正係数KTHW,吸気
温度に応じた補正係数KTHA,加速の有無に応じた補正係
数KS等を各種センサからの検出信号に基づいてROM105内
に予め記憶設定されているマップより検索する。そして
O2センサ20からの検出信号(リッチ信号、リーン信号)
に応じて第3図に示すように、比例特性処理や積分特性
処理を実行して制御量FAFが随時算出されており、基本
噴射時間TPを上記各補正係数KEGR,KTHW,KTHA,KS並び
に制御量FAFにより補正して、有効噴射時間TAを算出す
る。さらにバッテリ電圧に応じて設定される無効噴射時
間TVを有効噴射時間TAに加えて噴射時間Tを決定する。
このようにして決定された噴射時間Tは燃料噴射量デー
タとして出力用カウンタ部108に出力される。そして出
力用カウンタ部108と割込み制御部101の割込み信号に応
じて上記燃料噴射量データに応じた噴射量制御信号を動
力増幅器110を介して各気筒の燃料噴射弁41に印加し、
燃料噴射弁4はこの噴射量制御信号に応じて燃料の噴射
を実行する。なお、この際、O2センサ20によるフィード
バック補正が実行されるので燃料噴射量は理論空燃比に
見合った量に調整されている。
なお、上記燃料供給の作動は割込み制御部101の機関の
回転に同期した割込み信号に応じて実行される。
次に機関に対するEGRの作動ならびこのEGRに対する自己
診断について述べる。
第4図に示すのは、EGRの作動ならびに自己診断を実行
するプログラムのフローチャートであって、内燃機関作
動中に定期的に実行されるものである。
まずステップ201において、EGRの作動条件が成立してい
るか、否かを判断する。なおこの作動条件としては機関
の冷却水温度、機関の回転速度等があり、例えば冷却水
温度が70℃以上であって、かつ回転速度が4000rpm以下
である時のみEGRの作動条件が成立していると判断して
ステップ202に進み、それ以外は不成立と判断してステ
ップ203に進む。
ステップ203に進んだ場合は、EGRバルブ13を閉弁動作さ
せるべく出力ポート107に対して出力して、本ルーチン
を終了する。
またステップ202に進んだ場合は、EGRバルブ13を開弁動
作させるべく出力ポート107に対して出力し、ステップ2
04に進む。
ステップ204ではEGRの自己診断条件が成立しているか否
かを判断する。なお、この自己診断条件としては定常運
転状態であるか、低負荷状態であるか等であり、具体的
には機関の回転速度の変化度合、吸気管圧力の変化度
合、ならびにスロットルバルブ9の開度の変化度合がい
ずれも所定値以下であって、しかも吸気管圧力、あるい
はスロットルバルブ9の開度が所定値以下である時の
み、自己診断条件が成立していると判断してステップ20
5に進み、それ以外は不成立と判断して本ルーチンを終
了する。
ステップ205に進んだ場合、ステップ205では上述の燃料
供給の作動において算出される制御量FAFの平均値▲
ONを算出する。なおこの平均値▲▼ONは例
えば比例特性処理の実行後の微少時間ΔT経過後の制御
量FAFの4回分の最新データを逐次記憶しておき、この
4回分のデータを平均することにより求められる。
ステップ206では現在開弁制御されるているEGRバルブ13
を閉じるべく、出力ポート107に対して出力する。
ステップ207ではO2センサ20の検出信号の反転回数が所
定回数(例えば5回)以上となったか判断する。これは
EGRバルブ13が閉じられて、排気ガスがインテークマニ
ホールド3へと還流されるのが止められてから機関に供
給される混合気の空燃比が再び理論空燃比に落ち付い
て、しかも次の演算を実行してもよい状態になったかど
うかを判断するためのものであって、所定回数以上O2
ンサ20の出力が反転して初めてステップ208に進む。
ステップ208では、再度、上記制御量FAFの平均値▲
OFFを上述と同様にして算出する。
ステップ209ではEGRバルブ13を開弁状態に戻して、EGR
を作動させるべく、出力ポート107に対して出力する。
ステップ210では上記ステップ205及びステップ208で計
測された各状態での制御量FAFの平均値▲▼ON
▲▼OFFの差ΔFAFを算出する。
ステップ211では上記差ΔFAFがROM105内に予め記憶設定
されている。所定値Cより大きいか、小さいかを比較す
る。そして小さいと判別された場合にはステップ212に
進み、また大きいと判別された場合には本ルーチンを終
了する。
すなわち、ステップ211ではEGRが正常に作動している
か、異常な状態になるかが判断されるものであって、EG
Rが正常に作動していれば、排気ガスがインテークマニ
ホールド3へと所定量還流されるために、この時の制御
量FAFの平均値▲▼ONの値は、第5図タイムチャ
ートの実線に示されるように、同じ機関状態にある時の
EGRを非作動とした時の制御量FAFの平均値▲▼
OFFの値より低い状態となる。また逆にEGRに正常に作動
していなければ、つまりステップ202にてEGRバルブ13が
開となるように指令したにもかかわらず、排気ガスがイ
ンテークマニホールド3への還流されていない、あるい
は、ステップ206にてEGRバルブ13が閉となるように指令
したにもかかわらず、排気ガスがインテークマニホール
ド3へと還流されている場合には、第5図タイムチャー
トの破線が示されるように、制御量FAFは変化しないよ
うになる。従って、上記制御量FAFの各状態の平均値▲
ON,▲▼OFFの差ΔFAFが所定値C1よりも
小さな値を示した場合には、EGRが上述のような異常な
状態になると判断される。
上述のごとくであるから、ステップ212では上記ステッ
プ211でEGRが異常と判断されたことを、運転者にEGRの
異常を知らしめるべく警報ランプ30を点灯すると共にEG
Rの異常が生じたことをRAM106内に記憶して、本ルーチ
ンを終了する。
つまり上記実施例は同じ吸気管圧力であっても、EGRガ
ス量により実際に機関に吸入される空気量が変化するた
め、同一運転条件においてEGRの状態に関係なく吸気管
圧力に従った燃料量を供給すると、EGRガスの有無によ
り機関に供給される混合気の空燃比が変化するものであ
って、つまりEGRガス量が減ると空気量が増加するため
に空燃比はリーンとなり、また逆にEGRガス量が増える
と空気量が減るために空燃比はリッチとなるものである
が、このような機関に供給される空燃比に変化が生じる
と、O2センサ20がこの空燃比の変化を検知して、機関に
供給される混合気の空燃比が理論空燃比に維持されるよ
うに制御量FAFが修正されることによって制御量FAFが変
化することに着目したものであって、上記のように構成
することで、EGRの正常、異常が容易に発見できるよう
になる。
しかも、上記制御量FAFの平均値▲▼ON,▲
OFFの差ΔFAFにより判断していることから、EGRの
自己診断専用のセンサ等の構成は不用であって、充分に
簡単な構成でEGRの自己診断が実行できるようになる。
また、上記実施例によれば、EGRの作動時の上記制御量F
AFの平均値▲▼ONと同じ機関状態にある時のEGR
の非作動時の同制御量FAFの平均値▲▼OFFとを算
出して、EGRの正常あるいは異常を判断しているので、
極めて信頼性の高い判定結果が得られるものとなる。
なお、上述の自己診断中において、一旦、EGRバルブ13
は閉とすべく制御されるが、前述の燃料噴射量の演算に
おいては自己診断中はEGRバルブ13が閉にすべく制御さ
れていても、EGRが実行されているとして補正係数KEGR
により燃料噴射量を補正するよう構成してある。
次に本発明の第2実施例を第6図フローチャート、およ
び第7図タイムチャートに基づき説明する。
本実施例では、第7図に示すようにEGRの自己診断のた
めにEGRバルブ13に対して閉すべく指令を出している間
は、その間の燃料噴射量を補正係数K1によって増量補正
して、自己診断のためのEGRバルブ13の開閉による空燃
比の変動を抑えるように構成している。なお、この補正
係数K1はその初期値が上記自己診断条件の成立する所定
の運転状態におけるEGRバルブ13の開制御時の制御量FAF
の平均値と閉制御時の制御量FAFの平均値との差を実験
的に求めて、この差より決定され、この初期値は上記RO
M105内に予め記憶されている。
このように構成した場合のEGRの自己診断は、第6図に
示すように、ステップ305で上記第1実施例と同様にし
てEGRバルブ13を開とする指令が出ている時の制御量FAF
の平均値▲▼ONを算出し、ステップ306にてEGRバ
ルブ13を閉とすべく出力ポート107に対して指令を与え
る。
なお、この指令の与えられたのと同時に燃料噴射量の演
算においては、以後の燃料噴射量が上記補正係数K1によ
り補正されるように設定される。ステップ307では上記
ステップ306での指令出力後、所定時間経過したか否か
を判断し、所定時間経過した後にステップ308に進むよ
うにしている。これはEGRが正常であれば、EGRバルブ13
が開から閉に移ったとしても、補正係数K1による燃料増
量により空燃比の変動がほとんどなく、第7図実線に示
すようにO2センサ20の出力、ならびに制御量FAFは変化
はないが、EGRが異常であれば、EGRバルブ13を閉にまた
は開にすべく出力ポート107に指令したにもかかわら
ず、インテークマニホールド3内の排気ガスの還流状態
はその前後において変化がないため、補正係数K1による
燃料増量分だけ空燃比がリッチとなり、第7図破線に示
すようなO2センサ20の出力が現れ、制御量FAFの大きく
変化し、機関に供給される空燃比が制御量FAFにより補
正されて理論空燃比に落ち付くまで所定時間を要するか
らである。ステップ308ではこの時の制御量FAFの平均値
▲▼OFFを算出し、ステップ309ではEGRバルブ13
と開とすべく出力ポート107に対して指令を与える。
なお、この指令が与えられたのと同時に燃料噴射量の演
算においては今まで実行されていた上記補正係数K1によ
る燃料噴射量の補正を解除すべく設定される。
ステップ310では上記ステップ305,308で求められた各状
態での制御量FAFの平均値▲▼ON,▲▼OFF
の差ΔFAFを求め、ステップ311では差ΔFAFが所定値C2
よりも大きいか、小さいかを判別する。これは上述した
ようにEGRが正常であれば、上記補正係数K1により空燃
比の変動が抑えられて、第7図実線に示すごとく、制御
量FAFはEGRバルブ13の開閉しても変化しないが、EGRが
異常であると上記補正係数K1による燃料増量によって機
関に供給される混合気の空燃比がリッチ側に大きくずれ
るため、制御量FAFは第7破線に示すごとく、大きく変
化することから、両状態の制御量FAFの平均値FAFON,FA
FOFFの差ΔFAFが所定値C2より小さければEGRは正常に作
動している。また大きければEGRは正常に作動していな
いと判断することができる。なお、ステップ311で上記
差ΔFAFの絶対値|ΔFAF|と所定値C2とを比較している
が、これはあくまでも上記差ΔFAFの大きさが比較対象
であるからである。そしてステップ312では上記ステッ
プ311で|ΔFAF|≧C2であると判別されて、EGRが異常で
あると判断されたことを、運転者に警報ランプ30を点灯
してEGRの異常を知らせると共に、EGRの異常を生じたこ
とをRAM106内に記憶して、本ルーチンを終了する。また
ステップ311でEGRが正常であると判断された場合は、ス
テップ313にて上記差ΔFAFをRAM106に記憶して、本ルー
チンを終了する。なお、この差ΔFAFは次回の自己診断
時における補正係数K1を補正するために使用される。
なお、本実施例における第6図フローチャートに示す各
ステップの未説明の部分(ステップ301,302,303,304)
は上記第1実施例の第4図に示すフローチャートのステ
ップ201,202,203,204と同一である。
また、自己診断中における燃料噴射量の補正係数KEGR
よる補正も、第4図のフローチャートに示される実施例
と同様に実行される。
本実施例においても、上記第1実施例と同様の効果が得
られる。
また、上記第1実施例では、EGRの正常時には自己診断
のたびに若干リッチ、リーンの状態が生じるため、この
間の排気ガスのエミッションが悪化するが、本実施例で
は自己診断時に補正係数K1により燃料を増量補正してい
るので、EGRの正常時には空燃比の変動が抑制され、排
気ガスのエミッションも良好な状態を維持できるように
なる。またこの補正係数K1を各状態での制御量FAFの平
均値▲▼ON,▲▼OFFの差ΔFAFで補正する
ようにしているので、機関に経時変化が生じても補正係
数K1は空燃比の変動を充分に抑制するような値に自己診
断するたびに更新される。
ところで、上記第2実施例ではステップ310にてEGRバル
ブ13を開とすべく制御している時の制御量FAFの平均値
▲▼ONとEGRバルブ13を閉とすべく制御し、燃料
噴射量を補正係数K1で補正している時の制御量FAFの平
均値▲▼OFFとの差を求めていたが、ステップ310
にて実行される演算を、 ΔFAF′=▲▼ON−(▲▼OFF−FAFK1)と
して、補正係数K1を考慮した差ΔFAF′としてもかまわ
ない。なお、FAFK1は補正係数K1により補正される燃料
量を制御量FAFで補正した場合に相当する換算値であ
る。
そして、この場合、ステップ311では前記第1実施例の
ステップ211と同様な判断が実行されるものであって、
この差ΔFAF′が所定値C3より大きいか、小さいかが判
断され、小さいと判断された場合は異常であるとして、
ステップ312を実行し、また大きいと判断された場合は
正常であるとして、ステップ313に進む。なお、この場
合ステップ313では上記差ΔFAF′を換算して、新たな補
正係数K1とする。
また、上述した各実施例ではEGRの自己診断時にEGRバル
ブ13を閉、開とするので、空燃比に対する学習制御を実
行する構成を有するものに上記実施例を適用する場合
は、この自己診断にともなうEGRの作動によって誤学習
をする恐れがあるため、自己診断実行中は空燃比に対す
る学習は禁止するように設定することが好ましい。
また、上記各実施例のフローチャート(第4図,第6
図)では、ステップ202,302でEGRバルブ13を開とすべく
出力ポート107への指令を実行した後にステップ204,304
のEGRの自己診断条件の成立、不成立を判断しているた
め、前回までEGRバルブ13に対する出力ポート107への指
令が閉であって、今回初めて開の指令が出力ポート107
に与えられ、この時の機関状態がステップ204,304の自
己診断条件を満たすような場合は、すぐに制御量FAFの
平均値▲▼ONが算出ささることになり、排気ガス
がインテークマニホールド3へと還流され始めて、空燃
比が理論空燃比に落ち付いていない状態の制御量FAFか
ら平均値▲▼ONが算出される可能性がある。従っ
て、制御量FAFの平均値▲▼ONの算出をより確実
なものとするために、ステップ204,304とステップ205,3
05との間に所定時間経過したかを判断するステップを追
加してもかまわない。
また上記各実施例のフローチャートにおいて、EGRの自
己診断はEGRの作動中に頻繁に行なう必要性は少ないの
で、ステップ202,302でEGRバルブ13を開とする出力ポー
ト107への指令が継続して出ている間に、ステップ204,3
04のEGRの自己診断条件が満たされた時に1回だけステ
ップ205,305以降に進むように構成してもかまわない。
また、ステップ202,303でのEGRバルブ13を開とする出力
ポート107への指令が比較的長く継続した場合のことを
考慮して、ステップ202,302でEGRバルブ13を開とする出
力ポート107への指令が継続して出ている間のある予め
設定された設定時間内において自己診断条件が成立した
時に1回のみ、以降の自己診断を実行するようにして、
出力ポート107への開の指令が比較的長く継続して出て
いる場合には、何回か自己診断されるよう構成してもか
まわない。
また、上記実施例では警報ランプ30の点灯により運転者
に対してEGRの異常を知らせたが、文字表示や音による
警報であってもかまわない。
また、上記第1実施例ではEGRの自己診断の際にステッ
プ207でO2センサ20の出力が所定回数以上反転したかで
ステップ208への進行を決定していたが、所定時間経過
したか、否かでステップ208への進行を決定してもかま
わない。
また、上記第2実施例では自己診断中の燃料噴射量の補
正係数K1による補正をステップ306にてEGRバルブ13を閉
とすべく指令したと同時に、以後の燃料噴射量の演算に
おいて実行されるよう設定し、またステップ309にてEGR
バルブ13を開とすべく指令したと同時にこの補正係数K1
による補正の実行を解除すべく設定していたが、EGRバ
ルブ13を閉とした直後も微少時間はインテークマニホー
ルド3内にはEGRガスが残っており、またEGRハルブ13を
開とした直後も微少時間はインテークマニホールド3内
にEGRガスが達していないので、これらのことを考慮し
てEGRバルブ13を閉とすべくステップ306にて指令した後
に、微少時間経過後、上記のごとく補正の実行を設定
し、またEGRバルブ13を開とすべくステップ309にて指令
した後に、微少時間経過後、上記のごとく補正の解除を
設定してもかまわない。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば 空燃比が理論空燃比にフィードバック制御されていて、
EGRがオンしている運転状態で一時的にEGRをオフして、
空燃比フィードバック制御量を用いてEGRの異常を検出
するため、EGRの異常検出時においても、内燃機関の混
合気が理論空燃比になるようにフィードバック制御され
ることによって、空燃比の理論空燃比からのずれを少な
くすることができて、EGRの異常検出中における排気エ
ミッションの悪化を防止することができるのみならず、
機関の運転状態に影響されることなく、EGRの異常を確
実に検出することができ、かつ、EGRのオン時とオフ時
とでそれぞれ値が異なる基本燃料量特性を持っているシ
ステムとそれを持っていないシステムとに係わらず、EG
Rの異常を検出することができ、さらにはEGRがオンして
いる運転状態で一時的にEGRをオフした時の空燃比フィ
ードバック制御量の差に応じてEGRの自己診断が行え、E
GRの異常を発見できるので、その構成を充分に簡略化で
きるようになると共に、還流管のつまりや上記開閉手段
の開き放し、あるいは閉じ放し等も上記両制御量の関係
から、そのような異常状態が発生したことが容易に発見
でき、的確に運転者に知らせることができるという優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す概略構成図、第2図
は第1図図示の制御回路の構成図を示すブロック図、第
3図はO2センサと制御量FAFとの関係を示すタイムチャ
ート、第4図は第2図図示の制御回路内にて実行される
EGR制御プログラムのフローチャート、第5図は第4図
図示フローチャートによる自己診断時のO2センサ出力、
ならびに制御量FAFのEGRの正常時(実線)ならびに異常
時(破線)の変化を示すタイムチャート、第6図および
第7図は本発明の第2実施例を示すフローチャートおよ
びタイムチャート、第8図は本発明の構成の一例を示す
ブロック図である。 2…圧力センサ,3…インテークマニホールド,4…燃料噴
射弁,7…回転センサ,8…制御回路,10…スロットルポジ
ションセンサ,11…水温センサ,12…吸気温センサ,13…E
GRバルブ,15…電磁弁,16…エギゾストマニホールド,17
…排気ガス循環路,18…制御管路,20…O2センサ,30…警
報ランプ,100…MPU,105…ROM,106…RAM,107…出力ポー
ト。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の排気ガスを吸気管へ還流させる
    還流管と、 この還流管を開閉する開閉手段と、 この開閉手段を内燃機関の運転状態に応じて開閉制御す
    る制御手段と、 内燃機関に燃料を供給する燃料供給手段と、 内燃機関の排気ガス中の酸素濃度より内燃機関に供給さ
    れる混合気の空燃比を検出する空燃比検出手段と、 この空燃比検出手段にて検出された空燃比に応じて内燃
    機関に供給される混合気の空燃比が理論空燃比になるよ
    うに空燃比フィードバック制御量を算出する制御量算出
    手段と、 この制御量算出手段により前記燃料供給手段から供給さ
    れる燃料量を調整する燃料量調整手段と、 前記制御量算出手段により前記空燃比が理論空燃比にな
    るように空燃比フィードバック制御量を算出している空
    燃比フィードバック中において、前記制御手段にて前記
    開閉手段が開制御されている時にこの開閉手段を一時的
    に閉制御する一時的閉手段と、 この一時的閉手段により前記開閉手段を一時的に閉制御
    した時の前記開閉手段開制御時と閉制御時との、それぞ
    れの状態における、前記空燃比を理論空燃比に制御する
    ための、前記空燃比フィードバック制御量の差に応じて
    排気ガスの還流状態の異常を判断する判断手段と、 この判断手段にて異常と判断された場合に、警報を行う
    警報手段と を具備することを特徴とする排気ガス還流制御装置。
  2. 【請求項2】前記燃料量調整手段は、前記一時的閉手段
    により前記開閉手段を一次的に閉制御している時にも前
    記開閉手段開制御時の燃料量を供給するものであり、 前記判断手段は、前記空燃比フィードバック制御量の差
    が所定値以下のとき排気ガスの還流状態が異常であると
    判断するものである特許請求の範囲第1項記載の排気ガ
    ス還流制御装置。
  3. 【請求項3】前記燃料量調整手段は、前記一時的閉手段
    により前記開閉手段を一次的に閉制御した時に前記開閉
    手段閉制御時の燃料量を供給するものであり、 前記判断手段は、前記空燃比フィードバック制御量の差
    が所定値以上のとき排気ガスの還流状態が異常であると
    判断するものである特許請求の範囲第1項記載の排気ガ
    ス還流制御装置。
JP61016417A 1986-01-28 1986-01-28 排気ガス還流制御装置 Expired - Lifetime JPH07103831B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61016417A JPH07103831B2 (ja) 1986-01-28 1986-01-28 排気ガス還流制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61016417A JPH07103831B2 (ja) 1986-01-28 1986-01-28 排気ガス還流制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62174543A JPS62174543A (ja) 1987-07-31
JPH07103831B2 true JPH07103831B2 (ja) 1995-11-08

Family

ID=11915658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61016417A Expired - Lifetime JPH07103831B2 (ja) 1986-01-28 1986-01-28 排気ガス還流制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07103831B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7913674B2 (en) 2007-11-16 2011-03-29 Honda Motor Co., Ltd. Abnormality determination device and method for EGR device, and engine control unit

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3651810B2 (ja) * 1994-08-30 2005-05-25 日産自動車株式会社 内燃機関の排気還流装置の故障診断装置
JP2010071136A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Toyota Motor Corp 内燃機関システム制御装置
JP2013241867A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Aisan Industry Co Ltd 内燃機関の制御装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60149846U (ja) * 1984-02-20 1985-10-04 マツダ株式会社 エンジンの制御装置
JPS62159757A (ja) * 1986-01-07 1987-07-15 Mazda Motor Corp エンジンの排気ガス還流制御装置の故障検出装置
JPH0652065B2 (ja) * 1986-01-08 1994-07-06 株式会社日立製作所 エンジンの排気再循環装置
JPH0652066B2 (ja) * 1986-01-22 1994-07-06 株式会社日立製作所 エンジンの排気再循環装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7913674B2 (en) 2007-11-16 2011-03-29 Honda Motor Co., Ltd. Abnormality determination device and method for EGR device, and engine control unit

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62174543A (ja) 1987-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4583176A (en) Method for detecting abnormality in the functioning of an electronic control system
JPH0631571B2 (ja) 排気ガス還流制御装置
KR960016085B1 (ko) 내연기관의 공연비제어장치
JPH03182670A (ja) 内燃機関の電子制御装置
JPH0742595A (ja) 内燃機関の異常判定装置
JPH0264244A (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
JPH07103831B2 (ja) 排気ガス還流制御装置
JP2781878B2 (ja) エンジン制御装置
JPH0711257B2 (ja) 内燃機関の自己診断制御装置
JPH0631572B2 (ja) 排気ガス還流制御装置
JPS62103446A (ja) 内燃機関制御装置
JP2576481B2 (ja) 排気再循環装置の異常判定装置
JPS63143362A (ja) 2次空気導入異常検出装置
JPH0689686B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置
JPH0868362A (ja) 内燃機関の排気還流装置の故障診断装置
JP2502500B2 (ja) エンジンの制御装置
JPH0228700B2 (ja)
JP2803084B2 (ja) アイドル回転速度制御方法
JPH01182534A (ja) 排気再循環制御装置
JPH082448Y2 (ja) エンジンの制御装置
JP2873506B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置
JPH02130252A (ja) 排気再循環装置の異常判定装置
JP2503453B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH059470Y2 (ja)
JPS62258146A (ja) 内燃エンジンの排気ガス濃度センサの異常検出方法