JPH07103240A - 保持器付き針状ころ - Google Patents
保持器付き針状ころInfo
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- JPH07103240A JPH07103240A JP5269675A JP26967593A JPH07103240A JP H07103240 A JPH07103240 A JP H07103240A JP 5269675 A JP5269675 A JP 5269675A JP 26967593 A JP26967593 A JP 26967593A JP H07103240 A JPH07103240 A JP H07103240A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cage
- notch
- notches
- diameter side
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/46—Cages for rollers or needles
- F16C33/467—Details of individual pockets, e.g. shape or roller retaining means
- F16C33/4676—Details of individual pockets, e.g. shape or roller retaining means of the stays separating adjacent cage pockets, e.g. guide means for the bearing-surface of the rollers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/66—Special parts or details in view of lubrication
- F16C33/6637—Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
- F16C33/6681—Details of distribution or circulation inside the bearing, e.g. grooves on the cage or passages in the rolling elements
Abstract
(57)【要約】
【目的】 外部潤滑で使用する場合における潤滑油の供
給不良を改善し、かつ塵埃の停滞を無くす。これにより
潤滑作用および軸受寿命の向上を図る。 【構成】 保持器１の各ポケット３の対向する側面にこ
ろ落ち止め用の突条４，５を設け、これら側面の中間部
と両端とに切欠６，８を設ける。また、保持器１の外径
面に円周溝１０を設ける。円周溝１０は、中間部の切欠
６に対応する位置とする。保持器１は、樹脂製の円筒状
のものであり、周方向複数箇所に設けた各ポケット３に
針状のころ２を収容する。前記各突条４，５は、ポケッ
ト３の対向する側面における保持器内径側および外径側
の開口縁に設けられ、中央と両端の切欠６，８の間に配
置される。外径側の突条５は、内径側の突条４に比べて
軸方向幅が狭くかつ突出高さが低いものとしても良い。
また、各ポケット３の中央の切欠６を端部の切欠８より
も深く形成しても良い。
給不良を改善し、かつ塵埃の停滞を無くす。これにより
潤滑作用および軸受寿命の向上を図る。 【構成】 保持器１の各ポケット３の対向する側面にこ
ろ落ち止め用の突条４，５を設け、これら側面の中間部
と両端とに切欠６，８を設ける。また、保持器１の外径
面に円周溝１０を設ける。円周溝１０は、中間部の切欠
６に対応する位置とする。保持器１は、樹脂製の円筒状
のものであり、周方向複数箇所に設けた各ポケット３に
針状のころ２を収容する。前記各突条４，５は、ポケッ
ト３の対向する側面における保持器内径側および外径側
の開口縁に設けられ、中央と両端の切欠６，８の間に配
置される。外径側の突条５は、内径側の突条４に比べて
軸方向幅が狭くかつ突出高さが低いものとしても良い。
また、各ポケット３の中央の切欠６を端部の切欠８より
も深く形成しても良い。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、種々の産業機械にお
ける軸受として、外部潤滑形式で使用される保持器付き
針状ころに関する。
ける軸受として、外部潤滑形式で使用される保持器付き
針状ころに関する。
【０００２】
【従来の技術】保持器付き針状ころは、一般に内外輪を
設けずに、軸と他の部品との間に直接に介在させる軸受
として使用される。この保持器付き針状ころを、各種の
産業機械において、ケーシング内で潤滑油が飛散するよ
うな箇所に使用することがある。この場合、保持器付き
針状ころの潤滑は、その飛散する潤滑油を使用する潤滑
形式、いわゆる外部潤滑とされる。
設けずに、軸と他の部品との間に直接に介在させる軸受
として使用される。この保持器付き針状ころを、各種の
産業機械において、ケーシング内で潤滑油が飛散するよ
うな箇所に使用することがある。この場合、保持器付き
針状ころの潤滑は、その飛散する潤滑油を使用する潤滑
形式、いわゆる外部潤滑とされる。
【０００３】図８は、従来の保持器付き針状ころの一例
を示す。保持器５１は合成樹脂製の円筒状のものであ
り、周方向の複数箇所にころ５２を収容するポケット５
３を有している。ポケット５３の側面には、保持器５１
の内径側および外径側の開口縁にころ５２の落ち止め用
の突条５４，５５が設けられている。これら突条５４，
５５は、中間部に切欠５６，５７が設けられて両端側に
分割されている。
を示す。保持器５１は合成樹脂製の円筒状のものであ
り、周方向の複数箇所にころ５２を収容するポケット５
３を有している。ポケット５３の側面には、保持器５１
の内径側および外径側の開口縁にころ５２の落ち止め用
の突条５４，５５が設けられている。これら突条５４，
５５は、中間部に切欠５６，５７が設けられて両端側に
分割されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】図８の保持器付き針状
ころを外部潤滑で使用する場合、遠心力の作用により、
潤滑油の流れは矢印で示すように保持器５１の内径側か
らポケット５３内に流入して外径側へ抜ける流れとな
る。しかし、ポケット５３は、両端において開口縁に突
条５４，５５が設けられて開口幅が狭くなっているた
め、端部付近で潤滑油の流れが悪くなり、潤滑油の供給
不足となることがある。特に、滑り摩擦となるころ端面
における潤滑不足が生じ易い。また、このように両端に
突条５４，５５があると、潤滑油と共に細かな塵埃がポ
ケット５３内に侵入した場合に、その塵埃がポケット５
３内で停滞し易い。これらのため、十分な潤滑作用およ
び軸受寿命を得ることが難しいという問題点がある。
ころを外部潤滑で使用する場合、遠心力の作用により、
潤滑油の流れは矢印で示すように保持器５１の内径側か
らポケット５３内に流入して外径側へ抜ける流れとな
る。しかし、ポケット５３は、両端において開口縁に突
条５４，５５が設けられて開口幅が狭くなっているた
め、端部付近で潤滑油の流れが悪くなり、潤滑油の供給
不足となることがある。特に、滑り摩擦となるころ端面
における潤滑不足が生じ易い。また、このように両端に
突条５４，５５があると、潤滑油と共に細かな塵埃がポ
ケット５３内に侵入した場合に、その塵埃がポケット５
３内で停滞し易い。これらのため、十分な潤滑作用およ
び軸受寿命を得ることが難しいという問題点がある。
【０００５】この発明の目的は、潤滑油の供給不良を改
善し、かつ塵埃の停滞を無くすことができて、潤滑作用
および軸受寿命の向上が図れる保持器付き針状ころを提
供することである。
善し、かつ塵埃の停滞を無くすことができて、潤滑作用
および軸受寿命の向上が図れる保持器付き針状ころを提
供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明の保持器付き針
状ころは、保持器の各ポケットの対向する側面にころ落
ち止め用の突条を設け、これら側面の中間部と両端とに
切欠を設け、かつ前記保持器の外径面に円周溝を設けた
ものである。円周溝は、中間部の切欠に対応する位置と
する。保持器は、樹脂製の円筒状のものであり、周方向
複数箇所に設けた各ポケットに針状のころを収容する。
前記各突条は、ポケットの対向する側面における保持器
内径側および外径側の開口縁に設けられ、前記中間部と
両端の切欠の間に配置される。
状ころは、保持器の各ポケットの対向する側面にころ落
ち止め用の突条を設け、これら側面の中間部と両端とに
切欠を設け、かつ前記保持器の外径面に円周溝を設けた
ものである。円周溝は、中間部の切欠に対応する位置と
する。保持器は、樹脂製の円筒状のものであり、周方向
複数箇所に設けた各ポケットに針状のころを収容する。
前記各突条は、ポケットの対向する側面における保持器
内径側および外径側の開口縁に設けられ、前記中間部と
両端の切欠の間に配置される。
【０００７】上記構成において、外径側の突条を、内径
側の突条に比べて軸方向幅が狭くかつ突出高さが低いも
のとしても良い。また、各ポケットの中間部の切欠を端
部の切欠よりも深く形成しても良い。
側の突条に比べて軸方向幅が狭くかつ突出高さが低いも
のとしても良い。また、各ポケットの中間部の切欠を端
部の切欠よりも深く形成しても良い。
【０００８】
【作用】外部潤滑で使用する場合、遠心力の作用によ
り、潤滑油は保持器の内径側からポケット内に流入して
外径側へ流出する。このときに、ポケット側面の中間部
と両端との３箇所に切欠が設けられ、ころ落ち止め用の
突条は各切欠の間のみに位置するため、各切欠の部分で
潤滑油の流入および流出が良好に行われて、ポケット内
の全体に十分な量の潤滑油が供給される。特に、滑り摩
擦となるころ端面の付近への供給油量が増える。また、
保持器の外径面に円周溝が形成され、この円周溝は中間
部の切欠に対応して位置しているため、潤滑油の流出が
より一層行われ易くなり、外径側に突条があるにもかか
わらず、良好な流れが得られる。また、このようにポケ
ット内の全体における潤滑油の流れが良くなるため、潤
滑油中に塵埃が介在しても停滞することなく排出がスム
ーズに行われる。これらのため潤滑作用が向上し、塵埃
の多い使用箇所においても、優れた潤滑作用および軸受
寿命を得ることができる。
り、潤滑油は保持器の内径側からポケット内に流入して
外径側へ流出する。このときに、ポケット側面の中間部
と両端との３箇所に切欠が設けられ、ころ落ち止め用の
突条は各切欠の間のみに位置するため、各切欠の部分で
潤滑油の流入および流出が良好に行われて、ポケット内
の全体に十分な量の潤滑油が供給される。特に、滑り摩
擦となるころ端面の付近への供給油量が増える。また、
保持器の外径面に円周溝が形成され、この円周溝は中間
部の切欠に対応して位置しているため、潤滑油の流出が
より一層行われ易くなり、外径側に突条があるにもかか
わらず、良好な流れが得られる。また、このようにポケ
ット内の全体における潤滑油の流れが良くなるため、潤
滑油中に塵埃が介在しても停滞することなく排出がスム
ーズに行われる。これらのため潤滑作用が向上し、塵埃
の多い使用箇所においても、優れた潤滑作用および軸受
寿命を得ることができる。
【０００９】外径側の突条を、内径側の突条に比べて軸
方向幅が狭くかつ突出高さが低いものとした場合は、ポ
ケットからの潤滑油の流出がより行われ易くなり、これ
に伴って塵埃の排出もより良好に行われる。また、各ポ
ケットの中間部の切欠を深くした場合は、中間部のポケ
ット幅の広がりによって潤滑油の流れおよび塵埃の排出
がより良好に行われる。
方向幅が狭くかつ突出高さが低いものとした場合は、ポ
ケットからの潤滑油の流出がより行われ易くなり、これ
に伴って塵埃の排出もより良好に行われる。また、各ポ
ケットの中間部の切欠を深くした場合は、中間部のポケ
ット幅の広がりによって潤滑油の流れおよび塵埃の排出
がより良好に行われる。
【００１０】
【実施例】この発明の一実施例を図１ないし図３に基づ
いて説明する。保持器１は、円筒状の合成樹脂の成形品
からなり、針状のころ２を各々収容した多数のポケット
３が、円周方向に並んで形成されている。なお、図１に
は一部のポケット３のみを示し、他は省略してある。ポ
ケット３の保持器周方向に対向する側面には、内径側お
よび外径側の開口縁にころ落ち止め用の突条４，５が各
々設けてある。また、このポケット側面には、中間部と
両端とに切欠６，８が設けられ、前記各突条４，５は中
央の切欠６と両端の切欠８との間の２か所に分かれてい
る。保持器１の外径面には円周溝１０が設けてあり、こ
の円周溝１０は、中間部の切欠６に対応する位置とされ
ている。切欠６，８の軸方向寸法の和は、潤滑作用，こ
ろ保持の点から、ころ２の長さの６０〜８０パーセント
の長さにすることが好ましい。
いて説明する。保持器１は、円筒状の合成樹脂の成形品
からなり、針状のころ２を各々収容した多数のポケット
３が、円周方向に並んで形成されている。なお、図１に
は一部のポケット３のみを示し、他は省略してある。ポ
ケット３の保持器周方向に対向する側面には、内径側お
よび外径側の開口縁にころ落ち止め用の突条４，５が各
々設けてある。また、このポケット側面には、中間部と
両端とに切欠６，８が設けられ、前記各突条４，５は中
央の切欠６と両端の切欠８との間の２か所に分かれてい
る。保持器１の外径面には円周溝１０が設けてあり、こ
の円周溝１０は、中間部の切欠６に対応する位置とされ
ている。切欠６，８の軸方向寸法の和は、潤滑作用，こ
ろ保持の点から、ころ２の長さの６０〜８０パーセント
の長さにすることが好ましい。
【００１１】図２に拡大して示すように、内径側の突条
４の突出高さｈ１は、外径側の突条５の突出高さｈ２よ
りも高くしてある。また、内径側の突条４の片面と、外
径側の突条５の両面は各々テーパ面又は曲率面としてあ
り、その傾斜角度ａ〜ｃは、例えばａ＝３０°、ｂ＝４
５°、ｃ＝１５°に設定される。なお、この保持器１は
転動体案内形式のものであり、各部の寸法は、ころ２で
保持器１の案内が行える寸法に設定される。
４の突出高さｈ１は、外径側の突条５の突出高さｈ２よ
りも高くしてある。また、内径側の突条４の片面と、外
径側の突条５の両面は各々テーパ面又は曲率面としてあ
り、その傾斜角度ａ〜ｃは、例えばａ＝３０°、ｂ＝４
５°、ｃ＝１５°に設定される。なお、この保持器１は
転動体案内形式のものであり、各部の寸法は、ころ２で
保持器１の案内が行える寸法に設定される。
【００１２】上記構成の作用を説明する。この保持器付
き針状ころを回転軸に設置して外部潤滑で使用した場
合、遠心力の作用により、潤滑油は保持器１の内径側か
らポケット３内に流入して外径側へ流出する。このとき
に、ポケット側面の中間部と両端との３箇所に切欠６，
８が設けられ、ころ落ち止め用の突条４，５は各切欠
６，８の間のみに位置するため、各切欠６，８の部分で
潤滑油の流入および流出が良好に行われて、ポケット３
内の全体に十分な量の潤滑油が供給される。特に、滑り
摩擦となるころ２の端面付近への供給油量が増える。
き針状ころを回転軸に設置して外部潤滑で使用した場
合、遠心力の作用により、潤滑油は保持器１の内径側か
らポケット３内に流入して外径側へ流出する。このとき
に、ポケット側面の中間部と両端との３箇所に切欠６，
８が設けられ、ころ落ち止め用の突条４，５は各切欠
６，８の間のみに位置するため、各切欠６，８の部分で
潤滑油の流入および流出が良好に行われて、ポケット３
内の全体に十分な量の潤滑油が供給される。特に、滑り
摩擦となるころ２の端面付近への供給油量が増える。
【００１３】また、保持器１の外径面に円周溝１０が形
成されて、この円周溝１０は中間部の切欠６に対応する
位置となっているため、潤滑油の流出がより一層行われ
易くなる。そのため、外径側に突条５があるにもかかわ
らず、非常に優れた潤滑油の流れが得られる。また、こ
のようにポケット３内の全体における潤滑油の流れが良
くなるため、潤滑油中に塵埃が介在していても、停滞す
ることなく排出がスムーズに行われる。これらのため潤
滑作用が向上し、塵埃の多い使用箇所においても、優れ
た潤滑作用および軸受寿命を得ることができる。
成されて、この円周溝１０は中間部の切欠６に対応する
位置となっているため、潤滑油の流出がより一層行われ
易くなる。そのため、外径側に突条５があるにもかかわ
らず、非常に優れた潤滑油の流れが得られる。また、こ
のようにポケット３内の全体における潤滑油の流れが良
くなるため、潤滑油中に塵埃が介在していても、停滞す
ることなく排出がスムーズに行われる。これらのため潤
滑作用が向上し、塵埃の多い使用箇所においても、優れ
た潤滑作用および軸受寿命を得ることができる。
【００１４】図４および図５は他の実施例を示す。この
例は、外径側の突条５の軸方向幅ｄ２を、内径側の突条
４の軸方向幅ｄ１に比べて狭くし、かつ前記実施例と同
様に外径側の突条５の突出高さｈ２を、内径側の突条４
の突出高さｈ１に比べて低くしてある。その他の構成は
前記実施例と同様である。このように構成した場合、外
径側の突条５が小さいために、ポケット３から潤滑油が
排出され易くなって、潤滑油の流れがより良くなり、こ
れに伴って塵埃の排出もより良好に行われる。
例は、外径側の突条５の軸方向幅ｄ２を、内径側の突条
４の軸方向幅ｄ１に比べて狭くし、かつ前記実施例と同
様に外径側の突条５の突出高さｈ２を、内径側の突条４
の突出高さｈ１に比べて低くしてある。その他の構成は
前記実施例と同様である。このように構成した場合、外
径側の突条５が小さいために、ポケット３から潤滑油が
排出され易くなって、潤滑油の流れがより良くなり、こ
れに伴って塵埃の排出もより良好に行われる。
【００１５】図６および図７は、さらに他の実施例を示
す。この例は、各ポケット３につき、中間部の切欠６を
両端の切欠８よりも深く形成してある。これにより、中
央のポケット幅Ｗ２が両端のポケット幅Ｗ１よりも広く
なっている。その他の構成は図４，図５の実施例と同様
である。この構成の場合、ポケット幅の広くなった中間
部分で潤滑油の流れおよび塵埃の排出がより良好に行わ
れる。
す。この例は、各ポケット３につき、中間部の切欠６を
両端の切欠８よりも深く形成してある。これにより、中
央のポケット幅Ｗ２が両端のポケット幅Ｗ１よりも広く
なっている。その他の構成は図４，図５の実施例と同様
である。この構成の場合、ポケット幅の広くなった中間
部分で潤滑油の流れおよび塵埃の排出がより良好に行わ
れる。
【００１６】なお、前記各使用例は保持器付き針状ころ
を単独で軸受として使用する場合につき説明したが、こ
の保持器付き針状ころは内輪および外輪を組み合わせた
軸受として使用しても良い。
を単独で軸受として使用する場合につき説明したが、こ
の保持器付き針状ころは内輪および外輪を組み合わせた
軸受として使用しても良い。
【００１７】
【発明の効果】この発明の保持器付き針状ころは、保持
器のポケットの側面における中間部と両端とに切欠を設
けてころ落ち止め用突条をこれら切欠の間のみに配置
し、かつ保持器の外径面に円周溝を設けたため、潤滑油
量の増加、特に滑り接触となるころ端面への供給油量の
増加が行え、しかもポケット内に侵入した塵埃の停滞を
無くすことができ、これらにより潤滑作用および軸受寿
命が向上する。
器のポケットの側面における中間部と両端とに切欠を設
けてころ落ち止め用突条をこれら切欠の間のみに配置
し、かつ保持器の外径面に円周溝を設けたため、潤滑油
量の増加、特に滑り接触となるころ端面への供給油量の
増加が行え、しかもポケット内に侵入した塵埃の停滞を
無くすことができ、これらにより潤滑作用および軸受寿
命が向上する。
【００１８】また、前記のころ落ち止め用突条につき、
外径側の突条を、内径側の突条に比べて幅が狭くかつ突
出高さが低いものとした場合は、ポケットにおける潤滑
油流れ、および塵埃の排出性が一層向上する。さらに、
各ポケットにつき、中間部の切欠を両端の切欠よりも深
く形成した場合も、潤滑油流れ、および塵埃の排出性を
より向上させることができる。
外径側の突条を、内径側の突条に比べて幅が狭くかつ突
出高さが低いものとした場合は、ポケットにおける潤滑
油流れ、および塵埃の排出性が一層向上する。さらに、
各ポケットにつき、中間部の切欠を両端の切欠よりも深
く形成した場合も、潤滑油流れ、および塵埃の排出性を
より向上させることができる。
【図１】この発明の一実施例の一部省略断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線拡大断面図である。
【図３】図１を矢印Ｂ方向に見た部分平面図である。
【図４】この発明の他の実施例の部分断面図である。
【図５】図４を矢印Ｃ方向に見た部分平面図である。
【図６】この発明のさらに他の実施例の部分平面図であ
る。
る。
【図７】図６のＤ−Ｄ線拡大断面図である。
【図８】従来例の部分断面図である。
１…保持器、２…ころ、３…ポケット、４，５…突条、
６，８…切欠、１０…円周溝、ｄ１，ｄ２…軸方向幅、
ｈ１，ｈ２…突出高さ、Ｗ１，Ｗ２…ポケット幅
６，８…切欠、１０…円周溝、ｄ１，ｄ２…軸方向幅、
ｈ１，ｈ２…突出高さ、Ｗ１，Ｗ２…ポケット幅
フロントページの続き (72)発明者 鵜沢 信夫 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 田中 章弘 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 山本 忍 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内
Claims (3)
- 【請求項１】 円筒状の樹脂製保持器に設けた周方向複
数箇所の各ポケットに針状のころを収容し、各ポケット
の保持器の周方向に対向する側面の内径側および外径側
の開口縁にころ落ち止め用の突条を設けた保持器付き針
状ころにおいて、各ポケットの側面の中間部と両端とに
切欠を設け、前記突条はこれら中間部と両端の切欠の間
に配置し、かつ前記保持器の外径面に円周溝を設け、こ
の円周溝を、前記中間部の切欠に対応する位置とした保
持器付き針状ころ。 - 【請求項２】 外径側の突条を、内径側の突条に比べ
て、軸方向幅が狭くかつ突出高さが低いものとした請求
項１記載の保持器付き針状ころ。 - 【請求項３】 中間部の切欠を端部の切欠よりも深く形
成した請求項１記載の保持器付き針状ころ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5269675A JP2912532B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 保持器付き針状ころ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5269675A JP2912532B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 保持器付き針状ころ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07103240A true JPH07103240A (ja) | 1995-04-18 |
| JP2912532B2 JP2912532B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=17475637
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5269675A Expired - Lifetime JP2912532B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 保持器付き針状ころ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2912532B2 (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6068409A (en) * | 1997-12-01 | 2000-05-30 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Synthetic resin cage for roller bearing |
| WO2009054200A1 (ja) * | 2007-10-22 | 2009-04-30 | Ntn Corporation | スラストころ軸受 |
| JP2009168180A (ja) * | 2008-01-17 | 2009-07-30 | Jtekt Corp | ころ軸受用保持器 |
| JP2009210128A (ja) * | 2009-05-12 | 2009-09-17 | Toyota Motor Corp | 電磁式ローラクラッチ |
| US8092097B2 (en) | 2008-08-12 | 2012-01-10 | Ntn Corporation | Retained roller assembly |
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