JPH07102782A - ワンタッチファスナーの水平方向位置決め用治具 - Google Patents
ワンタッチファスナーの水平方向位置決め用治具Info
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- JPH07102782A JPH07102782A JP24472893A JP24472893A JPH07102782A JP H07102782 A JPH07102782 A JP H07102782A JP 24472893 A JP24472893 A JP 24472893A JP 24472893 A JP24472893 A JP 24472893A JP H07102782 A JPH07102782 A JP H07102782A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ワンタッチファスナーの水平方向の位置決め
を容易に行うことを可能とする。 【構成】 ワンタッチファスナーの下階のブラケット1
8aにレーザー光発信装置41を引っ掛けて、鉛直方向
にレーザー光42を発信させる一方、ワンタッチファス
ナーの上階のブラケット18bにターゲット装置43を
引っ掛けて、下階からのレーザー光42を受け、レーザ
ー光42にターゲット中心が来るように上階のブラケッ
ト18bと共に変位させ、以てワンタッチファスナーの
正しい水平方向位置を割り出す。
を容易に行うことを可能とする。 【構成】 ワンタッチファスナーの下階のブラケット1
8aにレーザー光発信装置41を引っ掛けて、鉛直方向
にレーザー光42を発信させる一方、ワンタッチファス
ナーの上階のブラケット18bにターゲット装置43を
引っ掛けて、下階からのレーザー光42を受け、レーザ
ー光42にターゲット中心が来るように上階のブラケッ
ト18bと共に変位させ、以てワンタッチファスナーの
正しい水平方向位置を割り出す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の側面に壁パネル
を取り付けるためのワンタッチファスナーの水平方向位
置決め用治具に関する。
を取り付けるためのワンタッチファスナーの水平方向位
置決め用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のワンタッチファスナーと
して、特開平1−210566号公報に開示されている
技術がある。
して、特開平1−210566号公報に開示されている
技術がある。
【0003】当該提案では図10に示すように、建物フ
ァサイド側の表面に固定されるファスナー1にはこの個
所の上下左右の各コーナを隣接して固定される壁パネル
6の各コーナ部に対応して4つの係止部が設けられてい
る。この各係止部はファスナー1の下部に並設され上方
に開放される一対のフック2と、ファスナー1の上部に
並設され、下方に開いた一対のキャッチ3とからなって
いる。両キャッチ3はスプリングによって常時下方側に
付勢されると共に、上下にピボット変位可能に構成さ
れ、付勢力に抗してキャッチ3を引き上げつつ回転させ
てキャッチ3のセットラグ4をセットショルダー5に対
向当接させることでセット状態(図の右側部)とされ
る。
ァサイド側の表面に固定されるファスナー1にはこの個
所の上下左右の各コーナを隣接して固定される壁パネル
6の各コーナ部に対応して4つの係止部が設けられてい
る。この各係止部はファスナー1の下部に並設され上方
に開放される一対のフック2と、ファスナー1の上部に
並設され、下方に開いた一対のキャッチ3とからなって
いる。両キャッチ3はスプリングによって常時下方側に
付勢されると共に、上下にピボット変位可能に構成さ
れ、付勢力に抗してキャッチ3を引き上げつつ回転させ
てキャッチ3のセットラグ4をセットショルダー5に対
向当接させることでセット状態(図の右側部)とされ
る。
【0004】ファスナー1に対応して壁パネル6の背面
四隅部には、各コーナ部に前記フック2、キャッチ3と
係合する係合軸7を有する支持ヨーク8,9が固着され
ており、ヨーク8は壁パネル6の上部に各コーナーに固
着されてその係合軸7がフック2に係止され、ヨーク9
は壁パネル6の下部コーナに固着されてその係合片軸が
キャッチ3に係止される。
四隅部には、各コーナ部に前記フック2、キャッチ3と
係合する係合軸7を有する支持ヨーク8,9が固着され
ており、ヨーク8は壁パネル6の上部に各コーナーに固
着されてその係合軸7がフック2に係止され、ヨーク9
は壁パネル6の下部コーナに固着されてその係合片軸が
キャッチ3に係止される。
【0005】この構造における固定手順としては、まず
壁パネル6の上部コーナの係止軸7をフック2に引っ掛
けて係止する。この上部の係合を軸に壁パネル6を回動
させて垂直状態にするに伴ない、下部コーナのヨーク9
がセット状態のキャッチ3を押圧することになり、これ
を受けてキャッチ3が上下にピボットして係止軸7を係
止するに至るロック状態(図の左側部)となり、いわゆ
るワンタッチで据え付けされる。
壁パネル6の上部コーナの係止軸7をフック2に引っ掛
けて係止する。この上部の係合を軸に壁パネル6を回動
させて垂直状態にするに伴ない、下部コーナのヨーク9
がセット状態のキャッチ3を押圧することになり、これ
を受けてキャッチ3が上下にピボットして係止軸7を係
止するに至るロック状態(図の左側部)となり、いわゆ
るワンタッチで据え付けされる。
【0006】しかし、当該構造にあっては、壁パネルの
鉛直度や壁パネル同士の平坦度が不整になる場合が生ず
るため、この種のワンタッチファスナーでは誤差吸収機
能をもたらす必要がある。
鉛直度や壁パネル同士の平坦度が不整になる場合が生ず
るため、この種のワンタッチファスナーでは誤差吸収機
能をもたらす必要がある。
【0007】そこで、雄ファスナー側に取付位置調整機
構を設けることで、パネルの製作誤差や取付誤差を吸収
できるようにしたワンタッチファスナーが開発され、特
開平5−42473号公報に開示されている。
構を設けることで、パネルの製作誤差や取付誤差を吸収
できるようにしたワンタッチファスナーが開発され、特
開平5−42473号公報に開示されている。
【0008】このワンタッチファスナーは、第7図〜図
9に示すように、建物の最外側部に位置する各階の鉄骨
梁10の上面に壁パネル12の左右上下の接合個所に固
定される複数の雌ファスナー14と、各壁パネル12の
背面四隅に設けた雄ファスナー16からなっている。
9に示すように、建物の最外側部に位置する各階の鉄骨
梁10の上面に壁パネル12の左右上下の接合個所に固
定される複数の雌ファスナー14と、各壁パネル12の
背面四隅に設けた雄ファスナー16からなっている。
【0009】前記雌ファスナー14は、鉄骨梁10の上
面に固定されるブラケット18と、ブラケット18の前
面に鉛直状態に突出形成された取付板20と、取付板2
0の上部側にあって上方に向けて開放される係止凹部2
0aと、係止凹部20aの下部に近接させた状態で突出
形成され、かつ上方に向けて開放するフック22と、フ
ック22の開放端の近傍にあって取付板20に回動可能
に配置された抜け止め用の閂24からなっている。
面に固定されるブラケット18と、ブラケット18の前
面に鉛直状態に突出形成された取付板20と、取付板2
0の上部側にあって上方に向けて開放される係止凹部2
0aと、係止凹部20aの下部に近接させた状態で突出
形成され、かつ上方に向けて開放するフック22と、フ
ック22の開放端の近傍にあって取付板20に回動可能
に配置された抜け止め用の閂24からなっている。
【0010】前記雄ファスナー16は、壁パネル12の
背面上隅部に固定された支持ヨーク26に軸受された係
止軸28と、壁パネル12の背面下隅部に固定された取
付板30より水平に突出するボルト32とを備えてお
り、ボルト32には一対の調整用ナット34がワッシャ
36を介してネジ結合されている。
背面上隅部に固定された支持ヨーク26に軸受された係
止軸28と、壁パネル12の背面下隅部に固定された取
付板30より水平に突出するボルト32とを備えてお
り、ボルト32には一対の調整用ナット34がワッシャ
36を介してネジ結合されている。
【0011】従って、壁パネル12を建物側面に垂直に
吊り、雌ファスナー14の係止凹部20a及びフック2
2にそれぞれ雄ファスナー16側の係止軸28及びボル
ト32を引っ掛け、そのまま吊り下ろせば壁パネル12
の自重によりボルト32は凹部20aの溝底部に差し込
まれ、また係止軸28は閂24を下方に押してフック2
2の溝底部まで差し込まれ、この状態で閂24の元位置
への復帰により抜け止めがなされる。
吊り、雌ファスナー14の係止凹部20a及びフック2
2にそれぞれ雄ファスナー16側の係止軸28及びボル
ト32を引っ掛け、そのまま吊り下ろせば壁パネル12
の自重によりボルト32は凹部20aの溝底部に差し込
まれ、また係止軸28は閂24を下方に押してフック2
2の溝底部まで差し込まれ、この状態で閂24の元位置
への復帰により抜け止めがなされる。
【0012】このとき、各ナット34を十分に離してお
き、ナット34間においてボルト32を係止凹部20a
に係止し、次いで各ナット34を締め付けることで下部
側の固定がなされるものであるが、このときの各ナット
34の位置調整によってボルト32の取付板20に対す
る挿通位置が変わるので、壁パネル12の鉛直度や上下
左右に隣接する壁パネル12間の平坦度の調整ができ、
一方のナット34を取付板20に押し当てた状態で他方
のナット34を締め付ければ、壁パネル12の四隅を梁
10の側面に固定することができる。
き、ナット34間においてボルト32を係止凹部20a
に係止し、次いで各ナット34を締め付けることで下部
側の固定がなされるものであるが、このときの各ナット
34の位置調整によってボルト32の取付板20に対す
る挿通位置が変わるので、壁パネル12の鉛直度や上下
左右に隣接する壁パネル12間の平坦度の調整ができ、
一方のナット34を取付板20に押し当てた状態で他方
のナット34を締め付ければ、壁パネル12の四隅を梁
10の側面に固定することができる。
【0013】従って、上記ワンタッチファスナーは、構
造が簡素で壁パネルの取り付け施工性が良好で、現場調
整が可能であるという長所を有し、作業の省力化、工期
の短縮を計れる。
造が簡素で壁パネルの取り付け施工性が良好で、現場調
整が可能であるという長所を有し、作業の省力化、工期
の短縮を計れる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のワンッタチファスナーは、作業の省力化、工期
の短縮を計れるものの、躯体への取付時に取付精度を厳
しくしないと、壁パネルがうまく取り付けられなくな
る。上下方向の位置決め、つまり水平面の高さの微調整
が必要であることは勿論であるが、同一水平面内での左
右方向の位置決めも必要である。
た従来のワンッタチファスナーは、作業の省力化、工期
の短縮を計れるものの、躯体への取付時に取付精度を厳
しくしないと、壁パネルがうまく取り付けられなくな
る。上下方向の位置決め、つまり水平面の高さの微調整
が必要であることは勿論であるが、同一水平面内での左
右方向の位置決めも必要である。
【0015】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、ワンタッチファスナーの水平方向の位置を容易に決
定することができる水平方向位置決め用治具を提供する
ことにある。
し、ワンタッチファスナーの水平方向の位置を容易に決
定することができる水平方向位置決め用治具を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるワンタッチファスナーの水平方向位置
決め用治具は、ワンタッチファスナーの下階のブラケッ
トに取り付けられて、鉛直方向にレーザー光を発信する
レーザー光発信装置と、ワンタッチファスナーの上階の
ブラケットに取り付けられて、下階のレーザー光発信装
置からのレーザー光を受け、レーザー光にターゲット中
心が来るように上階のブラケットと共に変位させられる
ターゲット装置との組み合わせから成る構成としたもの
である(請求項1)。
め、本発明によるワンタッチファスナーの水平方向位置
決め用治具は、ワンタッチファスナーの下階のブラケッ
トに取り付けられて、鉛直方向にレーザー光を発信する
レーザー光発信装置と、ワンタッチファスナーの上階の
ブラケットに取り付けられて、下階のレーザー光発信装
置からのレーザー光を受け、レーザー光にターゲット中
心が来るように上階のブラケットと共に変位させられる
ターゲット装置との組み合わせから成る構成としたもの
である(請求項1)。
【0017】上記レーザー光発信装置及びターゲット装
置は上記ブラケットのワンタッチファスナー取付用穴に
差し込まれる取付用突起を有し、該突起によりブラケッ
トに引っ掛けられる構成とすることができる(請求項
2)。
置は上記ブラケットのワンタッチファスナー取付用穴に
差し込まれる取付用突起を有し、該突起によりブラケッ
トに引っ掛けられる構成とすることができる(請求項
2)。
【0018】
【作用】請求項1では、ワンタッチファスナーの下階の
ブラケットにレーザー光発信装置を取り付けて、鉛直方
向にレーザー光を発信させる。そして、ワンタッチファ
スナーの上階のブラケットにターゲット装置を取り付け
て、下階からのレーザー光にターゲット中心が来るよう
に、上階のブラケットと共に変位させる。レーザー光に
ターゲット中心が来る位置に上階のブラケットを持ち来
たすと、そのことにより、同時にワンタッチファスナー
の正しい水平方向位置が割り出される。
ブラケットにレーザー光発信装置を取り付けて、鉛直方
向にレーザー光を発信させる。そして、ワンタッチファ
スナーの上階のブラケットにターゲット装置を取り付け
て、下階からのレーザー光にターゲット中心が来るよう
に、上階のブラケットと共に変位させる。レーザー光に
ターゲット中心が来る位置に上階のブラケットを持ち来
たすと、そのことにより、同時にワンタッチファスナー
の正しい水平方向位置が割り出される。
【0019】請求項2では、レーザー光発信装置及びタ
ーゲット装置が引っ掛け形式にて、ブラケットに取り付
けられるため、ワンタッチファスナーの水平方向の位置
決め作業を迅速に行うことができる。
ーゲット装置が引っ掛け形式にて、ブラケットに取り付
けられるため、ワンタッチファスナーの水平方向の位置
決め作業を迅速に行うことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1に、本実施例に係るワンタッチファス
ナーの水平方向位置決め用治具40を示す。ワンタッチ
ファスナーは、ここでは第7図〜図9で説明したワンタ
ッチファスナーを前提としている。
て説明する。図1に、本実施例に係るワンタッチファス
ナーの水平方向位置決め用治具40を示す。ワンタッチ
ファスナーは、ここでは第7図〜図9で説明したワンタ
ッチファスナーを前提としている。
【0021】即ち、18は雌ファスナー14のブラケッ
トであり、このブラケット18は、第7図の如く、鉄骨
梁10にボルト37により取り付けられる。そして、こ
のブラケット18に対して、係止凹部20a及びフック
22を有する取付板20が、ボルト38(図8)により
取り付けられる。
トであり、このブラケット18は、第7図の如く、鉄骨
梁10にボルト37により取り付けられる。そして、こ
のブラケット18に対して、係止凹部20a及びフック
22を有する取付板20が、ボルト38(図8)により
取り付けられる。
【0022】ここで、ワンタッチファスナーの取付で
は、取り付けようとしている場所の墨を、別の場所に設
けた基準墨と一致させることが重要となる。これにはレ
ベル(高さ)の位置決めと水平方向の左右の位置決めを
なす必要がある。このうち、レベル調整はブラケット1
8に対して雌ファスナー14の取付板20を上下にずら
せることで達成され、水平方向の位置決めはブラケット
18を鉄骨梁10の上面に沿って水平方向に前後左右に
ずらせることで達成されるが、現場での作業はなかなか
容易ではない。特に後者の水平方向の位置決めは、現状
では基準墨から数回もの逃げを墨を使って取り付けるた
め、ワンタッチファスナー取付精度が悪くなる。
は、取り付けようとしている場所の墨を、別の場所に設
けた基準墨と一致させることが重要となる。これにはレ
ベル(高さ)の位置決めと水平方向の左右の位置決めを
なす必要がある。このうち、レベル調整はブラケット1
8に対して雌ファスナー14の取付板20を上下にずら
せることで達成され、水平方向の位置決めはブラケット
18を鉄骨梁10の上面に沿って水平方向に前後左右に
ずらせることで達成されるが、現場での作業はなかなか
容易ではない。特に後者の水平方向の位置決めは、現状
では基準墨から数回もの逃げを墨を使って取り付けるた
め、ワンタッチファスナー取付精度が悪くなる。
【0023】そこで水平方向位置決め用治具40が用い
られる。この水平方向位置決め用治具40は、図1に示
すように、計測時に下階のブラケット18aに取り付け
られて、鉛直方向にレーザー光42を発信するレーザー
光発信装置41と、上階のブラケット18bに取り付け
られて、下階のレーザー光発信装置41からのレーザー
光42を受けるターゲット装置43との組み合わせから
成り、レーザー光42にターゲットの中心が合致するよ
うに、上階のブラケット18bを鉄骨梁10の面内で左
右に変位させることで、ブラケット18bの水平方向の
位置決めを行ない、結果的にこのブラケット18bに取
り付けられるワンタッチファスナー、正確にはその雌フ
ァスナー14の水平方向位置を決定するように構成され
ている。
られる。この水平方向位置決め用治具40は、図1に示
すように、計測時に下階のブラケット18aに取り付け
られて、鉛直方向にレーザー光42を発信するレーザー
光発信装置41と、上階のブラケット18bに取り付け
られて、下階のレーザー光発信装置41からのレーザー
光42を受けるターゲット装置43との組み合わせから
成り、レーザー光42にターゲットの中心が合致するよ
うに、上階のブラケット18bを鉄骨梁10の面内で左
右に変位させることで、ブラケット18bの水平方向の
位置決めを行ない、結果的にこのブラケット18bに取
り付けられるワンタッチファスナー、正確にはその雌フ
ァスナー14の水平方向位置を決定するように構成され
ている。
【0024】レーザー光発信装置41を図2〜図4に、
ターゲット装置43を図5及び図6に示す。
ターゲット装置43を図5及び図6に示す。
【0025】図2〜図4において、レーザー光発信装置
41は、レーザ装置本体44と、該レーザ装置本体44
をブラケット18aに取り付ける取付手段45とからな
る。この取付手段45は、本実施例の場合、レーザ装置
本体44の上部にネジ係合させて嵌装した取付キャップ
46と、該取付キャップの一側凸部47の先端より両側
に延在させた取付アーム48と、両取付アームの先端に
設けた取付用突起49とから構成されている。この取付
アーム48両端の取付用突起49を、ブラケット18a
に予め雌ファスナー取付用として設けられている長穴5
1に差し込むことで、レーザー光発信装置41がブラケ
ット18aに引っ掛けられる。
41は、レーザ装置本体44と、該レーザ装置本体44
をブラケット18aに取り付ける取付手段45とからな
る。この取付手段45は、本実施例の場合、レーザ装置
本体44の上部にネジ係合させて嵌装した取付キャップ
46と、該取付キャップの一側凸部47の先端より両側
に延在させた取付アーム48と、両取付アームの先端に
設けた取付用突起49とから構成されている。この取付
アーム48両端の取付用突起49を、ブラケット18a
に予め雌ファスナー取付用として設けられている長穴5
1に差し込むことで、レーザー光発信装置41がブラケ
ット18aに引っ掛けられる。
【0026】また、レーザ装置本体44の胴部には、ブ
ラケット18aの前面に当接し、所定の俯仰姿勢を保持
させる支持部50が設けられている。従って、レーザー
光発信装置41をブラケット18aの長穴51に差し込
んで引っ掛けると、支持部50がブラケット18aの前
面に当接し、レーザ装置本体44が所定の俯仰角位置に
位置決めされる。
ラケット18aの前面に当接し、所定の俯仰姿勢を保持
させる支持部50が設けられている。従って、レーザー
光発信装置41をブラケット18aの長穴51に差し込
んで引っ掛けると、支持部50がブラケット18aの前
面に当接し、レーザ装置本体44が所定の俯仰角位置に
位置決めされる。
【0027】一方、ターゲット装置43は、図5及び図
6に示すように、半透明のアクリル板から成りその中央
に中心指標53を付して成るターゲット板52と、該タ
ーゲット板52の一辺からL字状に立ち上げた取付縁5
4に固定され、取付縁54に沿って外方に延在させた取
付アーム55と、両取付アーム55の先端に設けた取付
用突起56とから構成されている。この取付アーム55
の取付用突起56をブラケット18bの雌ファスナー取
付用長穴51に差し込むことで、ターゲット装置43が
上階のブラケット18bに引っ掛けられる。ターゲット
装置43のブラケット18bへの取付けは、磁石などを
利用することで、簡便化することができる。
6に示すように、半透明のアクリル板から成りその中央
に中心指標53を付して成るターゲット板52と、該タ
ーゲット板52の一辺からL字状に立ち上げた取付縁5
4に固定され、取付縁54に沿って外方に延在させた取
付アーム55と、両取付アーム55の先端に設けた取付
用突起56とから構成されている。この取付アーム55
の取付用突起56をブラケット18bの雌ファスナー取
付用長穴51に差し込むことで、ターゲット装置43が
上階のブラケット18bに引っ掛けられる。ターゲット
装置43のブラケット18bへの取付けは、磁石などを
利用することで、簡便化することができる。
【0028】次に、上記構成の治具を用いた水平方向位
置の調整方法について説明する。
置の調整方法について説明する。
【0029】(1) 水平方向位置調整治具を構成するレー
ザー光発信装置41とターゲット装置43のうち、レー
ザー光発信装置41は、その取付アーム48両端の取付
用突起49を、下階のブラケット18aの雌ファスナー
取付用長穴51(上側)に差し込んで引っ掛ける。この
とき、レーザ装置本体44の胴部の支持部50がブラケ
ット18aの前面に当接し、レーザ装置本体44は所定
の俯仰角位置に位置決めされる。また、ターゲット装置
43も、取付アーム55の取付用突起56を上階のブラ
ケット18bの雌ファスナー取付用長穴51に差し込ん
で、上階のブラケット18bに引っ掛ける。
ザー光発信装置41とターゲット装置43のうち、レー
ザー光発信装置41は、その取付アーム48両端の取付
用突起49を、下階のブラケット18aの雌ファスナー
取付用長穴51(上側)に差し込んで引っ掛ける。この
とき、レーザ装置本体44の胴部の支持部50がブラケ
ット18aの前面に当接し、レーザ装置本体44は所定
の俯仰角位置に位置決めされる。また、ターゲット装置
43も、取付アーム55の取付用突起56を上階のブラ
ケット18bの雌ファスナー取付用長穴51に差し込ん
で、上階のブラケット18bに引っ掛ける。
【0030】なお、上階ブラケット18bのボルト37
は調整終了までは仮止めの状態にしておく。
は調整終了までは仮止めの状態にしておく。
【0031】(2) レーザー光発信装置41を作動させ、
その発射されたレーザ光42をターゲット装置43のタ
ーゲット板52で受ける。レーザー光42に対してター
ゲット板52の中心指標53が合致するように、上階の
ブラケット18bを鉄骨梁10の面内で左右に変位させ
る。
その発射されたレーザ光42をターゲット装置43のタ
ーゲット板52で受ける。レーザー光42に対してター
ゲット板52の中心指標53が合致するように、上階の
ブラケット18bを鉄骨梁10の面内で左右に変位させ
る。
【0032】これで、ブラケット18bの水平方向の位
置決めが行なわれる。レーザー光発信装置41のレーザ
ー光42の射出位置及びターゲット装置43のターゲッ
ト受光中心は、図3に破線で示唆するように、フック2
2の中心に在るので、結果的に、ブラケット18bに取
り付けられるワンッッチファスナー(雌ファスナー1
4)の水平方向位置も定まることになる。
置決めが行なわれる。レーザー光発信装置41のレーザ
ー光42の射出位置及びターゲット装置43のターゲッ
ト受光中心は、図3に破線で示唆するように、フック2
2の中心に在るので、結果的に、ブラケット18bに取
り付けられるワンッッチファスナー(雌ファスナー1
4)の水平方向位置も定まることになる。
【0033】(3) ターゲット装置43の中心指標53が
レーザー光42の位置に合致したことを確認した後、ボ
ルト37を締めて、上階のブラケット18bを鉄骨梁1
0に対して動かないように固定する。
レーザー光42の位置に合致したことを確認した後、ボ
ルト37を締めて、上階のブラケット18bを鉄骨梁1
0に対して動かないように固定する。
【0034】かくして、ブラケット18bの水平方向の
位置決めが行なわれ、結果的に、ブラケット18bに取
り付けるワンッッチファスナー(雌ファスナー14)の
水平方向位置も定めることができた。尚、水平方向位置
調整治具を構成するレーザー光発信装置41とターゲッ
ト装置43をそれぞれブラケット18a,18bから外
し、代って本来の雌ファスナー14を取り付けることに
なる。
位置決めが行なわれ、結果的に、ブラケット18bに取
り付けるワンッッチファスナー(雌ファスナー14)の
水平方向位置も定めることができた。尚、水平方向位置
調整治具を構成するレーザー光発信装置41とターゲッ
ト装置43をそれぞれブラケット18a,18bから外
し、代って本来の雌ファスナー14を取り付けることに
なる。
【0035】上記実施例では、レーザー光発信装置41
とターゲット装置43の取り付けを、その取付用突起4
9及び取付用突起56をブラケット18a,18bに差
し込んで引っ掛ける構成としたが、位置決めが終わるま
での間、通常のボルトを用いて一時的に取り付ける構成
とすることもできる。
とターゲット装置43の取り付けを、その取付用突起4
9及び取付用突起56をブラケット18a,18bに差
し込んで引っ掛ける構成としたが、位置決めが終わるま
での間、通常のボルトを用いて一時的に取り付ける構成
とすることもできる。
【0036】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。
な優れた効果が得られる。
【0037】1)請求項1の治具によれば、ワンタッチ
ファスナーの下階のブラケットにレーザー光発信装置を
取り付けて、鉛直方向にレーザー光を発信させ、そし
て、ワンタッチファスナーの上階のブラケットにターゲ
ット装置を取り付けて、下階からのレーザー光にターゲ
ット中心が来るように、上階のブラケットと共に変位さ
せる使い方ができる。従って、レーザー光にターゲット
中心が来る位置に上階のブラケットを持ち来たすことに
より、同時にワンタッチファスナーの正しい水平方向位
置を割り出すことができる。
ファスナーの下階のブラケットにレーザー光発信装置を
取り付けて、鉛直方向にレーザー光を発信させ、そし
て、ワンタッチファスナーの上階のブラケットにターゲ
ット装置を取り付けて、下階からのレーザー光にターゲ
ット中心が来るように、上階のブラケットと共に変位さ
せる使い方ができる。従って、レーザー光にターゲット
中心が来る位置に上階のブラケットを持ち来たすことに
より、同時にワンタッチファスナーの正しい水平方向位
置を割り出すことができる。
【0038】2)請求項2によれば、レーザー光発信装
置及びターゲット装置が引っ掛け形式にて、ブラケット
に取り付けられるため、ワンタッチファスナーの水平方
向の位置決め作業を迅速に行うことができる。
置及びターゲット装置が引っ掛け形式にて、ブラケット
に取り付けられるため、ワンタッチファスナーの水平方
向の位置決め作業を迅速に行うことができる。
【図1】本発明の一実施例に係るワンタッチファスナー
水平方向位置決め用治具を示した模式図である。
水平方向位置決め用治具を示した模式図である。
【図2】図1の水平方向位置決め用治具を構成するレー
ザー光発信装置をブラケットと共に示した側面図であ
る。
ザー光発信装置をブラケットと共に示した側面図であ
る。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図2の正面図である。
【図5】図1の水平方向位置決め用治具を構成するター
ゲット装置を示した上面図である。
ゲット装置を示した上面図である。
【図6】図5のターゲット装置の側面図である。
【図7】従来のワンタッチファスナーを示した側面図で
ある。
ある。
【図8】従来のワンタッチファスナーの一部を拡大して
示した図である。
示した図である。
【図9】従来のワンタッチファスナーを示した正面図で
ある。
ある。
【図10】更に別の従来のワンタッチファスナーを示し
た斜視図である。
た斜視図である。
1 ファスナー 2 フック 3 キャッチ 4 セット
ラグ 5 セットショルダー 6 壁パネ
ル 7 係合軸 8,9 支
持ヨーク 10 鉄骨梁 12 壁パネ
ル 14 雌ファスナー 16 雄ファ
スナー 18 ブラケット 20 取付板 20a 係止凹部 22 フック 24 閂 26 支持ヨ
ーク 28 係止軸 30 取付板 32 ボルト 34 調整用
ナット 36 ワッシャ 37 ボルト 38 ボルト 18a 下階
のブラケット 18b 上階のブラケット 40 水平方
向位置決め用治具 41 レーザー光発信装置 42 レーザ
ー光 43 ターゲット装置 44 レーザ
装置本体 45 取付手段 46 取付キ
ャップ 47 凸部 48 取付ア
ーム 49 取付用突起 50 支持部 51 長穴 52 ターゲ
ット板 53 中心指標 54 取付縁 55 取付アーム 56 取付用
突起
ラグ 5 セットショルダー 6 壁パネ
ル 7 係合軸 8,9 支
持ヨーク 10 鉄骨梁 12 壁パネ
ル 14 雌ファスナー 16 雄ファ
スナー 18 ブラケット 20 取付板 20a 係止凹部 22 フック 24 閂 26 支持ヨ
ーク 28 係止軸 30 取付板 32 ボルト 34 調整用
ナット 36 ワッシャ 37 ボルト 38 ボルト 18a 下階
のブラケット 18b 上階のブラケット 40 水平方
向位置決め用治具 41 レーザー光発信装置 42 レーザ
ー光 43 ターゲット装置 44 レーザ
装置本体 45 取付手段 46 取付キ
ャップ 47 凸部 48 取付ア
ーム 49 取付用突起 50 支持部 51 長穴 52 ターゲ
ット板 53 中心指標 54 取付縁 55 取付アーム 56 取付用
突起
Claims (2)
- 【請求項1】 ワンタッチファスナーの下階のブラケッ
トに取り付けられて、鉛直方向にレーザー光を発信する
レーザー光発信装置と、ワンタッチファスナーの上階の
ブラケットに取り付けられて、下階のレーザー光発信装
置からのレーザー光を受け、レーザー光にターゲット中
心が来るように上階のブラケットと共に変位させられる
ターゲット装置との組み合わせから成ることを特徴とす
るワンタッチファスナーの水平方向位置決め用治具。 - 【請求項2】 上記レーザー光発信装置及びターゲット
装置は上記ブラケットのワンタッチファスナー取付用穴
に差し込まれる取付用突起を有し、該突起によりブラケ
ットに引っ掛けられることを特徴とするワンタッチファ
スナーの水平方向位置決め用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24472893A JPH07102782A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | ワンタッチファスナーの水平方向位置決め用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24472893A JPH07102782A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | ワンタッチファスナーの水平方向位置決め用治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07102782A true JPH07102782A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17123017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24472893A Pending JPH07102782A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | ワンタッチファスナーの水平方向位置決め用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07102782A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014115236A (ja) * | 2012-12-12 | 2014-06-26 | Runhorn Pretech Engineering Co Ltd | 構造体垂直測定装置及びその測定方法 |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP24472893A patent/JPH07102782A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014115236A (ja) * | 2012-12-12 | 2014-06-26 | Runhorn Pretech Engineering Co Ltd | 構造体垂直測定装置及びその測定方法 |
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