JP4042465B2 - 収納庫等のレベル調整装置 - Google Patents

収納庫等のレベル調整装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4042465B2
JP4042465B2 JP2002129787A JP2002129787A JP4042465B2 JP 4042465 B2 JP4042465 B2 JP 4042465B2 JP 2002129787 A JP2002129787 A JP 2002129787A JP 2002129787 A JP2002129787 A JP 2002129787A JP 4042465 B2 JP4042465 B2 JP 4042465B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting
base body
support member
screw
adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002129787A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003319841A (ja
Inventor
和美 縣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOUKOKU KOGYO CO., LTD.
Original Assignee
HOUKOKU KOGYO CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOUKOKU KOGYO CO., LTD. filed Critical HOUKOKU KOGYO CO., LTD.
Priority to JP2002129787A priority Critical patent/JP4042465B2/ja
Publication of JP2003319841A publication Critical patent/JP2003319841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4042465B2 publication Critical patent/JP4042465B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Legs For Furniture In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、収納庫等の家具を載置するベース本体のレベルを調整する技術に関し、更に詳しくは、収納庫等の家具を水平または背面の壁側に僅かに傾けて設置し、且つ地震発生時には移動または転倒しないよう支持固定する収納庫等のレベル調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
収納庫等の家具を設置する場合、従来はベース本体を床面に置き、その上に収納庫等の家具を載置するか、或いは、床面に凹凸があったり傾斜している場合は、床面とベース本体下面との間に高さ調整用シムプレートなどを挿入してレベル調整を行っていた。またこれとは別にレベル調整装置としては、例えば実開平7−36775公報に掲載された保管庫等のベース用アジャスターが知られている。前記公報に示されたベース用アジャスターは、ベース本体内の前後方向に掛け渡した渡し板の底部にナットを溶接等で固設する一方、L字状に折り曲げた立ち上がり部を有する幅広部材をボルト下端に回転自在に取り付けてなるアジャスターのボルトを前記ナットに螺合させるとともに、立ち上がり部を渡し板の側面に沿って平行に位置させて幅広部材が回転しないように構成されている。
【0003】
前記のベース用アジャスターは、渡し板にナットを溶接または接着する際にネジ部への溶融金属やフラックスのはみ出しや付着、または接着剤のはみ出しや付着などが起こりやすく、また、ナットの変形,偏芯,傾きなどが起こる場合もあり、ナット取付後のネジ部の検査が必要で、その結果タップ立て修正作業やナットの付け直し作業が必要となる場合もあり、またこの方式の場合、設置現場でのナット取付は困難なため、レベル調整装置の要否に拘わらず工場出荷前にベース本体にナットを取り付けておく必要があるなど、製作コストが高いといった問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の状況に鑑み本発明が解決しようとするところは、予め組み立てられ完成状態の調整機構を、収納庫等の家具を設置する現場の状況に合わせ、ベース本体に容易に着脱可能で且つ無駄のない合理的なレベル調整装置を提供することであり、ベース本体のレベル調整が必要な隅部に対してのみ選択的にワンタッチで装着して簡単且つ容易にレベル調整を行うことが可能で、更に、必要な場合にはベース本体を床面に固定することもできる、機能的な収納庫等のレベル調整装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述の課題解決のため、本発明の収納庫等の家具のレベル調整装置は以下のように構成した。即ち、収納庫等を載置するベース本体の枠体内の隅部近傍に、装着穴が垂直に貫通形成された水平の支持部材を固設する一方、中央部に垂直に貫通形成されたネジ穴および下方に水平方向に張り出す肩部を備えた装着部材と、該装着部材のネジ穴に螺合し上端にレンチ装着部が形成された調整ネジと、該調整ネジの下端に相対的に回転可能に連結された着床部材とにより調整機構を構成するとともに、該調整機構の前記装着部材を前記支持部材の装着穴に対し相対的回転を拘束し且つその肩部上面が支持部材下面に当接する形態で脱着可能に嵌合装着し、前記装着部材には、その下端から下方に向けて突出し且つ先端がベース本体下面とほぼ同レベルに達する少なくとも1つ以上のアーム部材が形成されるとともに、調整ネジの旋転作用で着床部材が床面に向けて降下して着床するまでの間は着床部材の側端と当接するか或いは着床部材に形成した貫通孔に係合して着床部材の回転を阻止するように構成する。
【0006】
更に、前記調整機構の装着部材には、支持部材への係止機構を備えると一層好都合である。この係止機構について具体例としては、支持部材の装着穴への装着部側面に、その側面から突出して支持部材の装着穴の端縁と重なり且つ内方に押すと前記側面よりも内方に押し込み可能に突出付勢された係止爪を備えるとともに、該係止爪の下端と装着部材肩部上面との隙間が支持部材の下面部材の厚さとほぼ等しくなるように形成する。
【0007】
前記調整機構の装着部材に関し、更に具体的には、中央部に垂直に貫通するネジ穴形成部を有し、該ネジ穴形成部の側方には垂直の左右側壁および垂直の前後端面と、また下端には前記垂直の左右側壁または前後端面から水平方向に張り出す肩部をそれぞれ形成するとともに、前記前後端面には肩部よりも上方において前後端面からそれぞれ突出し且つ内方に押すと前後端面よりも内方に押し込み可能に突出付勢された1対の係止爪を備える構成にするとよい。一方、ベース本体内の支持部材に形成する装着穴については、前記装着部材の左右側壁と前後端面がそれぞれ接し且つ端縁部が係止爪先端と重なる形態とする。そして前記装着部材の係止爪下端と肩部上面との隙間が支持部材の下面部材の厚さとほぼ等しくなるように形成する。
【0008】
上記の基本構成および具体的構成のいずれにおいても、調整機構は、装着部材と調整ネジと着床部材とを予め組み立てた状態にて、ベース本体のレベル調整が必要な隅部の装着穴に対してのみ選択的にワンタッチで装着することができ、或いは不要な箇所は簡単に取り外しができ、且つ簡単な操作でレベル調整を行うことができ、機能的且つ合理的なレベル調整機構とベース本体とを低コストで提供する手段である。
【0010】
なお、調整機構の着床部材には、アンカーボルト打設等の床面への固定手段を備えると都合がよい。着床部材を床面に固定すると、前記の係止機構との協働作用で、地震発生時にも収納庫等の移動や転倒を防止する手段となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施の形態を添付図面に基づき更に詳細に説明するが、本発明は、添付図面に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。図1から図3に本発明に係る収納庫等のレベル調整装置の実施例を示し、図1の(a)は中央で断面にした正面、(b)はその後方側面をそれぞれ示し、また、図2は図1のうち調整機構を展開して示す斜視図、図3は図2の調整機構を組み立てて上から見た平面図を示している。
【0012】
図において、収納庫等のレベル調整装置1は、以下の構成からなる。まずベース本体15は、周囲を囲む矩形の枠体16の内部の左右端近傍に水平な下面部材19を有する断面U字状の1対の支持部材17,17を前後方向に向け固設し、この各支持部材17の前後端近傍にそれぞれ装着穴18を垂直に貫通形成して構成する。一方、装着部材3と、装着部材3に螺合した調整ネジ20と、調整ネジ20の下端に両者の相対的回転を許容する形態で連結した着床部材25とにより調整機構2を構成する。そしてこの調整機構2を上記の装着穴18に対し着脱可能に装着して調整装置全体を構成する。なお、支持部材17の下面部材19は、その下面に調整機構2の装着部材3と当接し下方から支持される形態で調整機構2を装着している。
【0013】
調整機構2の基本構成は以下のとおりである。まず、装着部材3は、垂直の筒状部を中心に置きその前後左右を前後壁6,7と側壁5,5aとで枠状に囲って一体形成した装着部4aと、この装着部4aの下方に装着部4aの前後左右に一体的に張り出し形成された水平の肩部8とを備え、且つその中心の筒状部にはネジ穴4を垂直に貫通形成して構成する。つぎに、装着部材3のネジ穴4には、ネジ部21の上端にレンチ装着用の有底六角穴22と下端に拡径部23とが形成されてなる調整ネジ20を螺合させる。そして、調整ネジ20の下端の拡径部には、水平の周辺部の中央に盛り上がった台座27を備えてなる着床部材25の台座27部を調整ネジ20との相対的な回転が可能なるように連結する。
【0014】
なお、装着部材3には、前後壁6,7の外壁面およびその壁面よりそれぞれ前後に張り出す右側壁5,5aの内側面とで形成される垂直の凹所6a,7aを備えるとともに、凹所6a,6bには、装着部4aの前後端面即ち側壁5,5aの前後端面から突出し且つ内方に押すと前後端面内に押し込み可能に突出付勢された係止爪12,12を備えると都合がよい。そして、装着部4aがベース本体15の装着穴18に装着された状態では、係止爪12,12の下端と装着部材3の肩部8の上面とが支持部材17の下面部材19を上下から挟持するように形成する。
【0015】
更に、上記の装着部材3の肩部下端9には、その前後端から下方に突出し先端がベース本体15の下面近傍まで到達する1対の対向アーム部材13,13aを形成するのが都合がよい。このアーム部材13,13aは、その先端で着床部材25の基板26の側端を僅かな隙間を介して挟むように構成する。
【0016】
つぎに、以上の構成からなる収納庫等のレベル調整装置1の各構成要素の詳細構造を順次説明する。まず、ベース本体15の支持部材17については、図ではU字形の桁部材を枠体16の内部の左右端に前後方向に掛け渡す形態で枠体16に固着している。支持部材はレベル調整機構2の調整ネジ20により下方から押し上げてベース本体15を水平に調整して支持するための支持部材である。そのため図示の形態に限らず、枠体の隅部に水平の板部材を固設して形成する形態などでもよい。
【0017】
つぎに支持部材17に貫通形成する装着穴18については、調整機構2を構成する装着部材3上部の装着部4aを下方から上方に向けて挿入し、装着部材3の回転を阻止する形態で支持するためのものである。図示の場合、装着部材3の装着部4aの平面形状に合わせ、略矩形の装着穴18の前後端縁には係止爪12を押し込む案内用切欠18a,18aを備えた形状である。これにより、装着部材3を着脱させる際は、装着部本体は装着穴18に沿って上下移動が可能である。そして装着時には、係止爪12,12が通過する際に切欠18a,18aが係止爪12,12の外端傾斜面(詳細後述)を案内して内方に押し込み、係止爪12,12の通過後は係止爪が突出付勢されその先端が切欠18a,18aの外側に重なるように位置して支持部材17の下面部材19に当接し、装着部材3が抜け落ちないように保持する。つまり、支持部材とそれに垂直に貫通形成された装着穴は、装着部材3の装着部4aの平面形状に合わせ、装着部材3が回転しないように且つ抜け落ちないように保持できる形態であるとともに、ベース本体15に載置する収納庫等の家具本体重量と収納物の重量を支えるのに適した形態と強度とを備えたものであれば、図示以外の形態でもよい。
【0018】
つぎに、装着部材3の各部の詳細構造について説明する。まず装着部4aは、中央に垂直に貫通するネジ穴4を形成する筒状部と、該筒状部を囲むように筒状部とそれぞれ一体的に配置形成された左右の垂直側壁5,5aおよびこの側壁の前後端面よりも中心寄りに配置形成され且つ側壁5,5a内側面とで前後に垂直の凹所6a,7aを形成する前後壁6,7とで構成される。つぎに肩部8は、装着部4aの下端に側壁5,5aおよびその前後端面からそれぞれ水平に外側に張り出し形成する。ただし図示の実施例では、装着部4aと肩部8とはそれぞれ別体で形成し装着部4aの下端に肩部8を一体的に嵌合した例を示している。図示の例とは別に、肩部8は装着部4aと一体成形で形成してもよい。そして装着部4aの凹所6a,7aは、肩部8に形成された貫通窓を介し肩部8を垂直に貫通させるとともに、肩部下端9の前後端には下方に向け突出する1対の対向アーム部材13,13aを一体形成する。
【0019】
つぎに係止爪12については、装着部4aの凹所6a,7aにこれと一体形成された係止部材10,10の中間部前後に形成される。即ち係止部材10,10は、前後壁6,7上部を起点として前後壁6,7と平行に凹所6a,7a内を下方に垂下し先端が肩部下端9から下方に突出する略逆L字状レバー11,11と、レバー11,11の中間外端にそれぞれ下方に向けテーパー状に傾斜してせり出し先端が凹所6a,7aの前後端即ち装着部4aの前後端から突出する係止爪12,12とを備えて成る。この係止部材10,10は、前後壁6,7に対し前記起点部にて一体形成され、肩部下端9から突出するレバー11,11の先端または係止爪12の外端傾斜面をレバーの弾力性に打ち勝つ力で内方に押すと、レバー11,11と前後壁6,7との間の隙間の範囲内で係止爪12,12を装着部4aの前後端よりも内方に押し込みが可能である。
【0020】
装着部4aは上記実施例に限らず、適宜の形態でよい。つまり、装着穴18に対し回転を阻止する形態で装着可能で且つ中心には垂直に貫通するネジ穴4が形成されてなる装着部4aと、支持部材17の下面に当接して収納庫等の重量を支える肩部と、この肩部下端9から下方に突出して先端がベース本体15の下面近傍に至る少なくとも1つ以上のアーム部材を有してなり、全体を一体形成するか、またはそれぞれの部分を組み合わせて一体化して形成すればよい。また、係止爪12については、上記実施例では装着部4aと一体的にプラスチックの射出成形で成形する場合を示しているが、これとは別に、装着部(4a)に対し、当接部の進出付勢用板バネや適宜のスプリングを介して進退可能に取着する方式でもよい。なお、係止爪12の下端と肩部8の上面との隙間については、前述のように、ベース本体15内の支持部材17の下面部材19の厚さとほぼ等しくなるように形成する。
【0021】
つぎに、調整ネジ20については、中間が装着部材3のネジ穴4に螺合するネジ部21をほぼ全長に亘って形成し、先端部を細くしてその先端に有底の六角穴22を形成するとともに、下端は拡径端23を形成してなり、拡径端23には着床部材25を連結する有底のネジ穴が形成されている。つまり調整ネジ20は、先端を装着部材3のネジ穴4にねじ込んで先端の六角穴22に六角レンチを装着して旋転し、装着部材3に対し調整ネジを昇降させ、装着部材3に当接する支持部材17と着床部材25下面即ち床面との間の高さを調整する部材である。従って、六角穴22は、調整ネジ先端近傍に水平の穴を形成してその穴にピンやドライバーなどを挿入して旋転する方式に代えてもよいし、先端を90度水平に倒して旋転する折り曲げ式のレバーを取着した形態にしてもよい。また下端の拡径端23は、着床部材25と調整ネジ20とが相対的回転が可能に連結され、且つ調整ネジ20に作用する荷重を着床部材25に伝達できる形態であればよく、その目的を達成するものであれば図示以外の形態でもよい。
【0022】
つぎに、着床部材25については、両端が略半円形の横長の基板26の一方の端部に円錐台状に上方に盛り上がる水平の台座27を形成し、台座27の中央には貫通孔を形成するとともに、他方の端部の端縁近傍にはアンカーボルト孔29を貫通形成してなる下面が水平の部材である。そしてこの着床部材25は、台座27の貫通孔と前述の調整ネジ20の拡径端23のネジ穴とをあわせ、取付ネジ28を介し両者が相対的回転可能に連結している。また、必要な場合には、アンカーボルト孔29にアンカーボルトを通して床面に打設すると、着床部材25を床面に固着させることも可能としている。そして着床部材25は、図示の例では、着床部材25の両側端面が装着部材3の肩部下端9から突出する1対のアーム部材13,13aの内側面と僅かな隙間を隔てて対峙していため、調整ネジ20が旋転して下降する際にアーム部材13,13aに係止され着床部材が調整ネジとつれ回りしない。つまり、着床部材が床面に着床して更に若干ベース本体15を押し上げるまではアーム部材に沿って昇降し、連れ回りが拘束されている。そしてアーム部材13,13aの先端が着床部材25から外れた後は着床部材25の底面が床面に当接してベース本体15を押し上げる。その際にはベース本体の重量が作用して床面との摩擦力が作用するのでつれ回りはしない。なお、図示の例では、着床部材25は取付ネジ28で調整ネジ20の拡径端23に回転可能に取り付けているが、回転を円滑化するため取付ネジ28をカシメ装着式のピンに置き換えてもよいし、ワッシャを介在させてもよい。
【0023】
つぎに、以上の構成からなる収納庫等のレベル調整装置1の作用つまり設置調整の手順について説明する。収納庫等を設置する場合、まず予め、着床部材25を調整ネジ20の拡径端23に取付ネジ28などで取り付けた状態の調整ネジ20と着床部材25との一体品を、装着部材3のネジ穴4に螺着させて調整機構2を組み立て、この調整機構2の全長が最も短くなる状態にねじ込んでおく。そして、この調整機構2の装着部材3の上部装着部4aを、ベース本体15の支持部材17の装着穴18に下方から押し込んで装着部材の肩部8が支持部材17の下面部材19に当接するように装着する。この際は単純に押し込むだけで切欠18aが係止爪上方のテーパー部を押して係止爪を退動させ容易に装着できる。なお、一旦装着した調整機構20を取り外したり付け替える際は、装着部材3の肩部可鍛9から突出する係止部材10のレバー11先端を指で内方に押すと係止爪12が装着穴18の切欠18aから離れ容易に脱着できる。
【0024】
つぎに、ベース本体15を床面に置き、ベース本体の水平度とベース本体下面と床面との隙間を点検し、ベース本体に隙間のあるコーナーやレベルアップすべき部分の調整機構2について、調整ネジ20上端の六角穴22に六角レンチを装着して調整ネジ20を旋転降下させ、着床部材25を床面に着床させてベース本体15を押し上げる。この動作は、調整必要な箇所全てに対して行う。
【0025】
なお、この作業時には、着床部材25は基板26の側端がアーム部材13,13aに当接係合して調整ネジとの連れ回りが拘束されるが、着床後更に調整ネジ20を旋転降下させると着床部材25とアーム部材13,13aとの係合が外れる場合もある。その場合は着床部材が既に床面に着床しベース本体15の重量が作用ているので床面との摩擦作用でつれ回りはしないが、もし、床面の凹凸が大きく連れ回りの恐れのある場合、着床部材25の基板26部を踏んで拘束する。
【0026】
以上の手順でベース本体15のレベル調整を行うが、更に必要な場合は、着床部材25のアンカーボルト孔29に図示しないアンカーボルトを打設する。これにより、ベース本体の移動と浮き上がりを防止することが可能となる。そして以上の手順でベース本体15を床面に設置し或いは更に固定した後は、その上に収納庫等の家具本体(図示しない)を載置すればよい。なお、ベース本体に収納庫等の家具本体を載置下後は、両者間をネジまたは適宜の連結手段で連結固定するのが好ましい
【0027】
もし、係止部材10を備えていない調整機構の場合は、ベース本体15を設置した際に装着穴18が位置する床面上の位置に組み立てた状態の調整機構を垂直に配置し、ベース本体をその真上からかぶせるように降下させれば調整機構をベース本体に装着できる。また、アーム部材13,13aを備えていない調整機構の場合は、着床部材25の基板26の端部を踏んで回転を拘束すればよい。
【0028】
【発明の効果】
請求項1〜3の発明に係る収納庫等のレベル調整装置は、装着部材に調整ネジと着床部材を組み付け、調整機構を予め完成した状態で支持部材の装着穴にワンタッチ操作で簡単に着脱可能に構成しているため、装着が容易で、且つ装着後は調整ネジ上端のレンチ装着部にレンチを装着して調整ネジを旋転するだけでレベル調整が行えるので、極めて機能的且つ作業性がよいといった効果がある。そして、装着装置をベース本体に現場で着脱する形態としてベース本体とは別体構成にしたことにより、収納庫等の設置の際にベース本体のレベル調整が必要な隅部のみに選択的に装着してレベル調整をすることが可能であり、不要な箇所は装着部材を簡単に取り外しができるため、無駄が無く、且つベース本体を低コストで製作することができるといった効果がある
その上、調整機構の装着部材下端から下方に向け突出し先端がベース本体下面とほぼ同レベルに達するアーム部材を形成したことにより、調整ネジを旋転させて着床部材を下降させる際にアーム部材先端が着床部材の側端に引っ掛かり調整ネジとのつれ回りを拘束する。そのため着床部材の姿勢が調整機構を支持部材に装着したときの状態に保たれ、着床時に着床部材の向きを改めて修正する手間が不要で効率的に作業ができるといった効果がある。
【0029】
更に、この収納庫等のレベル調整装置は、装着部材がプラスチックなどを素材として射出成形で一体成型可能なため低価格で製作が可能である。そしてベース本体への装着も、従来のようにナットを溶接する工程や溶接後のネジ穴の検査や修正作業が不要なため、レベル調整機構とベース本体とをそれぞれ個別に製作することで低コストで提供することが可能である。また、廃棄する際はプラスチック製の装着部材を外して分別廃棄できる。なお、請求項2および3の収納庫等のレベル調整装置については、装着部材に係止部を備えているので取り付けた調整機構が外れて落下することがなく、ベース本体とともに持ち上げて移動する際に便利で作業性がよい。
【0031】
請求項に係る発明は、着床部材をアンカーボルト等適宜の固定手段で床に固定することにより、調整機構の装着部材を係止爪を介し支持部材に係止保持することと協働して、ベース本体が浮き上がったり横移動しないように床面に固定されるように構成する。従って、ベース本体上に載置した収納庫等の家具をベース本体にネジなどで固定すると、地震発生時にも移動や転倒を防止することができるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る収納庫等のレベル調整装置の実施例の図で、(a)は中央で断面にした正面図を示し、(b)は後方の側面をそれぞれ示している。
【図2】本発明に係る収納庫等のレベル調整装置の調整機構の実施例を展開して示す斜視図である。
【図3】図2の調整機構を組み立てた状態の平面を示す図である。
【符号の説明】
1 レベル調整装置
2 調整機構
3 装着部材
4 ネジ穴
4a 装着部
5,5a 側壁
6 前端
6a 前端凹所
7 後端
7a 後端凹所
8 肩部
9 肩部下端
10 係止部材
11 レバー
12 係止爪
13,13a アーム部材
15 ベース本体
16 枠体
17 支持部材
18 装着穴
18a 切欠
19 下面部材
20 調整ネジ
21 ネジ部
22 六角穴
23 拡径端
25 着床部材
26 基板
27 台座
28 取付ネジ
29 アンカーボルト孔

Claims (4)

  1. 収納庫等の家具を載置するベース本体のレベル調整装置であって、前記ベース本体の枠体内の隅部近傍に、装着穴が垂直に貫通形成された水平の支持部材を固設する一方、中央部に垂直に貫通形成されたネジ穴および下方に水平方向に張り出す肩部を備えた装着部材と、該装着部材のネジ穴に螺合し上端にレンチ装着部が形成された調整ネジと、該調整ネジの下端に相対的に回転可能に連結された着床部材とにより調整機構を構成するとともに、該調整機構の前記装着部材を前記支持部材の装着穴に対し相対的回転を拘束し且つその肩部上面が支持部材下面に当接する形態で脱着可能に嵌合装着し、前記装着部材には、その下端から下方に向けて突出し且つ先端がベース本体下面とほぼ同レベルに達する少なくとも1つ以上のアーム部材が形成されるとともに、調整ネジの旋転作用で着床部材が床面に向けて降下して着床するまでの間は着床部材の側端と当接するか或いは着床部材に形成した貫通孔に係合して着床部材の回転を阻止するように構成してなる、収納庫等のレベル調整装置。
  2. 前記収納庫等のレベル調整装置において、調整機構の装着部材が、支持部材の装着穴への装着部側面に、その側面から突出して支持部材の装着穴の端縁と重なり且つ内方に押すと前記側面よりも内方に押し込み可能に突出付勢された係止爪を備えるとともに、該係止爪の下端と装着部材肩部上面との隙間が支持部材の下面部材の厚さとほぼ等しくなるように形成されてなる、請求項1に記載の収納庫等のレベル調整装置。
  3. 前記収納庫等のレベル調整装置において、調整機構の装着部材が、中央部に垂直に貫通するネジ穴形成部を有し、該ネジ穴形成部の側方には垂直の左右側壁および垂直の前後端面と、また下端には前記垂直の左右側壁または前後端面から水平方向に張り出す肩部がそれぞれ形成されるとともに、前記前後端面には肩部よりも上方において前後端面からそれぞれ突出し且つ内方に押すと前後端面よりも内方に押し込み可能に突出付勢された1対の係止爪を備えた構成からなり、一方、ベース本体内の支持部材に形成する装着穴は、前記装着部材の左右側壁と前後端面がそれぞれ接し且つ端縁部が係止爪先端と重なる形態を有し、且つ、前記装着部材の係止爪下端と肩部上面との隙間が支持部材の下面部材の厚さとほぼ等しくなるように形成されてなる、請求項1に記載の収納庫等のレベル調整装置。
  4. 前記収納庫等のレベル調整装置において、調整機構の着床部材には、アンカーボルト打設等の床面への固定手段を備えてなる、請求項2又は3に記載の収納庫等のレベル調整装置。
JP2002129787A 2002-05-01 2002-05-01 収納庫等のレベル調整装置 Expired - Lifetime JP4042465B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002129787A JP4042465B2 (ja) 2002-05-01 2002-05-01 収納庫等のレベル調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002129787A JP4042465B2 (ja) 2002-05-01 2002-05-01 収納庫等のレベル調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003319841A JP2003319841A (ja) 2003-11-11
JP4042465B2 true JP4042465B2 (ja) 2008-02-06

Family

ID=29543094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002129787A Expired - Lifetime JP4042465B2 (ja) 2002-05-01 2002-05-01 収納庫等のレベル調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4042465B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4911463B2 (ja) * 2007-03-19 2012-04-04 コクヨ株式会社 アジャスタ装置、ベース、家具及びアジャスタ
JP4911464B2 (ja) * 2007-03-19 2012-04-04 コクヨ株式会社 アジャスタ装置、ベース、家具及びアジャスタ
KR102294905B1 (ko) * 2020-01-20 2021-08-30 주식회사 한샘 가구용 전도방지기구

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003319841A (ja) 2003-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7631843B2 (en) Display
JP4042465B2 (ja) 収納庫等のレベル調整装置
JP5464731B2 (ja) 電気接続箱の取付構造、および電気接続箱
JP5639966B2 (ja) 固定治具及び建物ユニットの輸送方法
JPH04250281A (ja) 自動車用ドアロック装置のストライカ取付構造
JP2593928B2 (ja) 壁パネル取付具
JPH08165738A (ja) 軸端支持構造及びそれを用いた天吊り金具
JPH0242778Y2 (ja)
JP4666790B2 (ja) 工作機械のキャスタ装置
JPH0528860Y2 (ja)
JPS5925256Y2 (ja) ガススプリングの操作杆取付装置
JPS642950Y2 (ja)
JPH1181638A (ja) 床板の支持脚の固定構造
JP2003262210A (ja) 空洞部材の取付構造
JPH0840699A (ja) フォークリフトのフォーク固定装置
JP2007255017A (ja) 間仕切装置
JPH0714457Y2 (ja) 洗面台の固定構造
JPH07102782A (ja) ワンタッチファスナーの水平方向位置決め用治具
JP2001018806A (ja) 物品収納具
JPS597452Y2 (ja) ラチス梁と床パネルの固定構造
JPH07102783A (ja) ワンタッチファスナーのレベル調整用治具
JPH0717699Y2 (ja) 天井化粧パネル取付装置
JPH026769Y2 (ja)
JP2557718Y2 (ja) 二重床開口部被着金具
JPS6113506Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4042465

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term