JPH07101915A - 4,4′,4″−トリアミノ−2,5−ジメトキシトリフェニルアミンの製造法 - Google Patents
4,4′,4″−トリアミノ−2,5−ジメトキシトリフェニルアミンの製造法Info
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- JPH07101915A JPH07101915A JP24816093A JP24816093A JPH07101915A JP H07101915 A JPH07101915 A JP H07101915A JP 24816093 A JP24816093 A JP 24816093A JP 24816093 A JP24816093 A JP 24816093A JP H07101915 A JPH07101915 A JP H07101915A
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Abstract
2,5−ジメトキシトリフェニルアミンの製造法を提供
する。 【構成】 2,5−ジメトキシ−4,4′,4″−トリ
ニトロトリフェニルアミンを親水性有機溶媒の存在下に
還元する4,4′,4″−トリアミノ−2,5−ジメト
キシトリフェニルアミンの製造法。
Description
中間体としてあるいは樹脂の中間体として使用される
4,4′,4″−トリアミノ−2,5−ジメトキシトリ
フェニルアミン(以下、DMTAと略す。)の製造法に
関するものである。
ニトロ化合物の還元による方法が知られている。還元方
法は多くの方法が知られているが酸性水溶液中で鉄触媒
で還元する方法が安価で工業的によく行われている。し
かしながら、DMTAの効率的な製造法は従来知られて
いなかった。
DMTAの製造法を提供することを目的とする。
ジメトキシ−4,4′,4″−トリニトロトリフェニル
アミン(以下、DMTNと略す。)を親水性有機溶媒の
存在下に還元反応させるとDMTAが高収率で得られる
ことを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は以
下のとおりである。 1. 2,5−ジメトキシ−4,4′,4″−トリニト
ロトリフェニルアミンを親水性有機溶媒の存在下に還元
することを特徴とする4,4′,4″−トリアミノ−
2,5−ジメトキシトリフェニルアミンの製造法。 2. 還元を水素化還元、ヒドラジン還元および硫化ソ
ーダ還元から選択される少なくとも一方法で行うことを
特徴とする上記1記載の4,4′,4″−トリアミノ−
2,5−ジメトキシトリフェニルアミンの製造法。 3. 親水性有機溶媒がメタノール、エタノール、イソ
プロパノール、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミドおよびジオキサンテトラヒドロフランから選択さ
れる少なくとも一種であることを特徴とする上記1又は
2記載の4,4′,4″−トリアミノ−2,5−ジメト
キシトリフェニルアミンの製造法。
ジメトキシニトロアニリンとハロゲン化ニトロベンゼン
をアルカリ物質の存在下に反応させることにより製造で
きる。ここで用いられるハロゲン化ニトロベンゼンとし
ては、P−フルオロニトロベンゼン、P−クロロニトロ
ベンゼン、P−ブロモニトロベンゼンおよびP−ヨード
ニトロベンゼン等があげられる。アルカリ性物質として
は、炭酸カリ、苛性カリ、苛性ソーダあるいは炭酸ソー
ダが使用できる。反応は、無溶媒でも進行するが極性溶
媒中で反応を行う方が好ましく、特にジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等
の溶媒中で行うのが好ましい。反応温度は80℃以上で
行うことが必要である。
によく混和する有機溶媒を言い、例えばジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、ジオキサン、アセト
ン、メタノール、エタノール、アセトニトリルおよびテ
トラヒドロフラン等が挙げられる。これらは必要に応じ
て水と併用しても良い。収率よく目的物を得るには好ま
しくは、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノー
ル、エタノール、ジメチルホルムアミドおよび/または
ジメチルアセトアミドが用いられる。
し2倍量から100倍量が用いられ、好ましくは5倍か
ら10倍量が用いられる。本発明の還元方法は、上記親
水性有機溶媒中で行える還元方法であれば良いが、好ま
しくは水素化還元、ヒドラジン還元、硫化ソーダ還元が
用いられる。水素化還元で還元を行う場合は、常圧また
は加圧系で水素を導入し、必要に応じ、パラジウム、白
金、ニッケル等を主体とした触媒を用いて反応すること
が好ましい。反応温度は常温でも進行するが、必要に応
じ、その溶媒の沸点まで加熱しても良い。
溶媒の他に、ヒドラジン水溶液を加え、必要に応じパラ
ジウム、白金、ニッケル、鉄を主体とする触媒を用いて
反応させることが好ましい。反応温度は、30℃以上特
に40℃から90℃が好ましい。硫化ソーダ還元で還元
を行う場合は、前記溶媒に硫化ソーダ水溶液を加え、反
応させる事が好ましい。反応温度は30℃以上特に40
℃から90℃が好ましい。
ることにより高純度で得られ、更に溶媒で再結晶または
塩酸酸性にしてカーボン脱色することにより容易に精製
することができる。
の反応器に2,5−ジメトキシアニリン4.95g、P
−フルオロニトロベンゼン7.5g、炭酸カリ7.6
g、ジメチルホルムアミド7.3gを仕込みトルエンで
共沸脱水を行いながら、132℃、16時間反応を行っ
た。反応後、水およびトルエンを加え、加熱してトルエ
ン中に目的物を溶解して分液を行い、トルエン層を抜き
出した後、冷却して結晶を析出させた。冷却ろ過を行っ
た後、アルコール洗浄を行い乾燥を行ったところ黄色の
DMTNの結晶9.4gを得た。融点は175.5〜1
79℃であった。
応器にDMTN150g、ジオキサン2リットル、5%
パラジウムカーボン3gを仕込み、水素ガスを流しなが
ら30℃で18時間反応を行った。反応後濾過をして5
%パラジウムカーボンを除去した後、溶媒を濃縮して全
体を400gにしたのち、27℃に冷却して白紫色のD
MTA結晶100.4gを得た。
応器にN2 ガス気流中で10%パラジウムカーボン10
g、エタノール1リットルを仕込みDMTN47.5g
を添加溶解後、ヒドラジン水和物(NH2 NH2 ・H2
O)を42.5mlを添加すると発熱して50℃まで上
昇した。そのまま30分位撹拌後加温してリラックス下
で2時間反応した。反応後熱濾過してパラジウムカーボ
ンを除き、N2 ガスを封入後一夜放置後、析出してきた
結晶を濾過乾燥して白色のDMTA30gを得た。
20g、ジメチルフォルムアミド100gを仕込みラネ
ニッケル1.0gを添加後、50〜60℃で水素還元を
行った。水素吸収がなくなった後ニッケルを濾過除去し
た。濾液に水を600ml注入し、得られた結晶を濾
別、減圧乾燥を行ったところDMTA13gが得られ
た。
応器に45%Na2 S117g、水100ml、メタノ
ール100mlを加え75〜80℃でDMTN22gを
少量づつ加えた。そのまま8時間反応後、水200ml
を加えて結晶を濾別し、メタノールおよび水で洗浄した
後、減圧乾燥したところDMTAの結晶11.8gを得
た。
応器にDMTN40g、水300g、鉄粉30g、塩化
アンモニウム2gを仕込み、70〜80℃で5時間反応
を行った。その結果、目的物のDMTNはほとんど得ら
れなかった。
よく製造することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 2,5−ジメトキシ−4,4′,4″−
トリニトロトリフェニルアミンを親水性有機溶媒の存在
下に還元する事を特徴とする4,4′,4″−トリアミ
ノ−2,5−ジメトキシトリフェニルアミンの製造法。 - 【請求項2】 還元を水素化還元、ヒドラジン還元およ
び硫化ソーダ還元から選択される方法で行うことを特徴
とする請求項1記載の4,4′,4″−トリアミノ−
2,5−ジメトキシトリフェニルアミンの製造法。 - 【請求項3】 親水性有機溶媒がメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミドおよびジオキサンテトラヒドロフランか
ら選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求
項1又は2記載の4,4′,4″−トリアミノ−2,5
−ジメトキシトリフェニルアミンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24816093A JP3471052B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 4,4′,4″−トリアミノ−2,5−ジメトキシトリフェニルアミンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24816093A JP3471052B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 4,4′,4″−トリアミノ−2,5−ジメトキシトリフェニルアミンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07101915A true JPH07101915A (ja) | 1995-04-18 |
JP3471052B2 JP3471052B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=17174119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24816093A Expired - Fee Related JP3471052B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 4,4′,4″−トリアミノ−2,5−ジメトキシトリフェニルアミンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3471052B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-04 JP JP24816093A patent/JP3471052B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3471052B2 (ja) | 2003-11-25 |
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