JPH07101172A - プリント・サブストレート処理方法 - Google Patents

プリント・サブストレート処理方法

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JPH07101172A
JPH07101172A JP4176076A JP17607692A JPH07101172A JP H07101172 A JPH07101172 A JP H07101172A JP 4176076 A JP4176076 A JP 4176076A JP 17607692 A JP17607692 A JP 17607692A JP H07101172 A JPH07101172 A JP H07101172A
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Aaru Teitsutaarinton Donarudo
ドナルド・アール・ティッターリントン
Deii Riibusu Barii
バリー・ディー・リーブス
Deii Maatenson Deibitsudo
ディビッド・ディー・マーテンソン
Emu Haashii Rinda
リンダ・エム・ハーシー
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    • B41M7/0027After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock using protective coatings or layers by lamination or by fusion of the coatings or layers
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湾曲したインク滴を有するインク層によりプ
リントしたプリント・サブストレートを処理して、コン
ポジット・ラミネートを作る。 【構成】 サブストレート12の上にはインク層14が
プリントされる。このインク層の湾曲面と適合する接着
剤層16を設け、その上に、更に、透明フィルム18を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面が幾何学的に非平
面であるインク層によりプリント(印刷)したサブスト
レート(支持体)を処理して、コンポジット・ラミネー
ト(合成薄層)を作るプリント・サブストレート処理方
法に関する。なお、本発明の好適な実施例では、相変化
インク層によりプリントした光透過性サブストレートを
処理して、改良されたカラー画像がオーバヘッド・プロ
ジェクタにより得られるコンポジット・ラミネートを作
るプリント・サブストレート処理方法を説明する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】インク
・ジェット・プリンタは、紙の如きプリント・サブスト
レート上に、制御されたドット・パターンで、インクを
噴射している。インク滴のパターンを選択的に調整する
ことにより、かかるインク・ジェット・プリンタを用い
て、テキスト、図形などの広い範囲の種々のプリント・
イメージ(印刷画像)を作成できる。さらに、インク・
ジェット・プリンタは、光反射サブストレート及び光透
過性サブストレートの両方を含む種々のサブストレート
に、画像を永久的に記録できる。
【0003】インク・ジェット・プリンタは、ホット・
メルト(熱で溶ける)インクとしばしば呼ばれる相変化
インクを含む種々のインクを利用する。一般的には、相
変化インクは、周囲温度で固体であり、インク・ジェッ
ト・プリンタ装置の上昇した動作温度で液体である。上
昇した動作温度で、液体の相変化インク滴をプリント装
置から噴射し、このインク滴がプリント・サブストレー
トの表面に接触すると、このインク滴は迅速に固形にな
る。
【0004】インク・ジェットのプリント用の相変化イ
ンクの従来技術では、静電プリント装置が噴射するモノ
クロム・インクを必要とする。例えば、米国特許第36
53932号は、セバシン酸のジエステルから成るベー
スを有する低融点(摂氏30度から50度)のインクを
開示している。同様なプロセスでは、米国特許第371
5219号が、パラフィン・アルコール系インクを含む
低融点(摂氏30度から60度)のインクを開示してい
る。低融点相変化インクによるプリントの1つの欠点
は、これらインクにはしばしばオフセット問題が生じる
ということである。特に、これらインクがプリントされ
たサブストレートを後で使用するために、積み重ねて、
保管する場合、特に、プリントされたサブストレートの
周囲温度が高いと、インクが隣接した表面に付着する。
【0005】相変化インクは、当業者に周知である。米
国特許第4390369号及び第4484948号は、
木ろう、カンデリアろう及びカルナバろう等の自然のろ
うのインク・ベースを用いたモノクロム相変化インクを
生産する方法を開示している。なお、これらは、摂氏6
5度から75度の温度範囲で、ドロップ・オン・デマン
ド・インク・ジェット装置から連続的にプリントでき
る。米国特許第4659383号は、C20−24酸又
はアルコール、ケトン及びレジン酸柔軟剤を含むインク
・ベースのモノクロム・インク組成を開示している。こ
れらモノクロム・インク組成は、耐久性がないが、プリ
ントした際、通常の取り扱いや折り畳むと、汚れる。
【0006】日本特許第1280578号は、プリント
・インクとして、アセトアミドの如く、室温で固体の脂
肪族及び芳香性アミドを用いることを開示している。米
国特許第4684956号は、合成微晶ろう(炭化水素
ろう)及び微晶ポリエチレンろうを用いたモノクロム相
変化インクを開示している。この溶融組成を、ドロップ
・オン・デマンド・インク・ジェットのアプリケーショ
ン技法を用いる種々の多孔性及び非多孔性サブストレー
トに適用できる。
【0007】ヨーロッパ特許出願第0287352号及
び第0206286号は、カラーでプリントを行なう相
変化インクを開示している。これらシステムのインク・
ベースは、第1アプリケーションでは、脂肪酸、熱可塑
性ポリエチレン及び相変化材料を含んでおり、第2アプ
リケーションでは、熱硬化性レジン対のアルコール部
分、有機溶媒の混合物(o−及びp−スルホンアミド・
トルエン)及び染料を含んでいる。
【0008】米国特許第4751528号に開示された
相変化インクを適用するシステムは、インク・ジェット
装置であり、相変化インクの凝固を制御して、プリント
・サブストレートの浸透の制御を助ける。この装置は、
サブストレート保持熱導伝性プラテンと、このプラテン
に熱的に結合するように配置されたヒータ及び熱電冷却
装置を含んでいる。
【0009】いくつかの従来の文献は、相変化インクか
ら形成したプリント・イメージを、プリント処理期間中
又はその後において、取り扱う点を開示している。米国
特許第4745420号では、圧力を加えて、相変化イ
ンクのインク滴を目標に噴射し、その後、広げて、イン
ク表面領域の範囲を広げ、必要とするインク量を最少に
する。すなわち、初めは目標全体を覆わない相変化イン
クのインク滴が、加わった圧力により、目標表面全体に
広がる。
【0010】電子写真でイメージ(画像)が溶融する
際、トナーにより何かが広がり、下のサブストレートに
浸透することにより、トナー及びプリント・サブストレ
ートとの間の接触領域が大幅に増加する。これに関して
は、ジェイ・ウイレイ・アンド・サンズ社のウイリアム
著「電子写真処理の物理的現象及び技術」(1984
年)を参照されたい。トナーの機械的特性は、イメージ
が溶融する期間中に、形の変形及び流れが生じる。上述
の両方の文献において、インク又はトナーが紙に広が
り、その上に文字又はパターンを形成する。
【0011】幾つかの文献では、室温で、機械的に負荷
がかかった1対のローラ間でイメージを溶融することを
記載しているが、熱いローラによる溶融は、トナーを加
えると、広がるようである。熱いローラによる溶融にお
いて、2個のローラ(典型的には、1個を熱する)に機
械的負荷を互いにかけ、回転させて、プリント・サブス
トレートに熱及び圧力を瞬間的に加える。典型的には、
トナーをガラス転移温度(Tg )よりも高く熱して、ト
ナーがプリント・サブストレートに癒着し、流れ、そし
て浸透できるようにする。回転圧力及び毛細現象は、適
用範囲を容易にする。これに関しては、グラフィック・
コミュニケーション学会の論文であるジョン・ダブリュ
・トレイナー博士著の「ドライ・トナー溶融の傾向及び
促進」(1985年6月)を参照されたい。
【0012】オーバヘッド・プロジェクタによりカラー
・イメージを表示するために光透過性サブストレートに
カラー・インクをインク・ジェット・プリントすること
は、長年問題があった。水性インクを用いる場合、高品
質のイメージを形成するには、例えば、特殊な被覆を光
透過性サブストレートに施して、溶剤を吸収しなければ
ならない。この点に関しては、米国特許第450311
1号及び第4555437号を参照されたい。
【0013】実質的に透明な相変化インクの開発によ
り、多くの形式のプリント・サブストレートにイメージ
をプリントすることが改善される。相変化インクの成分
の例については、米穀特許第4889761号に示され
ている。透明サブストレートに相変化インクを噴射プリ
ントするのに、特殊な被覆は必要がない。しかし、光透
過性サブストレートに従来のカラー相変化インクをプリ
ントして作成したイメージは、カラー・インク・ジェッ
ト・プリント技術のため、一般的には、オーバヘッド・
プロジェクション・システムに用いるには適さない。
【0014】米国特許第4889761号、第4801
473号及び第4853706号は、相変化インクによ
りプリントした光透過性サブストレート(例えば、透明
画)からのイメージ投射に関連した問題を述べている。
投射の問題は、相変化インク材料が実質的に透明である
にもかかわらず、インク・ジェット・プリンタがプリン
ト・サブストレートに付着させたインクが凝固される
が、曲面になったインク滴が入射光を屈折させ、散乱さ
せるためである。入射光は、プリントされたインク滴内
を非直線的に進み、屈折した光は、プロジェクション・
システムの収集レンズから直進する。よって、投射した
イメージは主にコントラスト良く見ることができ、この
投射イメージの色は鈍い灰色がかった色合いになる。こ
の問題は、インク滴を多層にして第2の色を発生させる
ので、プリント技術により悪化する。
【0015】米国特許第4801473号は、光が散乱
する曲面のインク滴によりプリントした透明サブストレ
ートの処理について開示している。プリントしたインク
滴が被さる透明層の屈折係数は、インク滴の屈折係数に
ほぼ等しい。好適な被覆材料は、透明ポリエチレン及び
アクリル樹脂を含む。この米国特許第4801473号
によれば、被覆層の外側表面は、投射を改善するため
に、プリント・サブストレート表面と平行にする必要が
ない。
【0016】プリント・サブストレートへ水性被覆を行
うことは、いくつかの点で実際的でない。水性被覆を適
用する技術は、制御が一般的には困難である。さらに、
溶媒が蒸発できるようにするために、乾燥期間がしばし
ば必要になる。処理により個々のインク・スポットの曲
率半径が減るが、被覆自体が湾曲し、また、ひどくはな
いが、伝達光の屈折に問題が残るので、この技術は、更
にいくつかの改良を行う。
【0017】米国特許第4853706号は、湾曲し、
光を散乱させるインク滴が付着した透明サブストレート
の処理を開示している。プリント・サブストレートに熱
及び/又は圧力を加えて、湾曲したインク滴を平らにす
る。この処理には、約30秒から5分の時間がかかる。
また、この処理を行うには、透明サブストレートとヒタ
ーとを密接に熱結合させるか、接触させて、インクを溶
融させる。透明被膜によりプリント・サブストレートを
被膜して、空気/インクのインタフェースから散乱され
た湾曲インク滴による反射及び屈折される光量を最少に
する。
【0018】さらに、米国特許第4853706号によ
れば、積層処理過程において、高温溶融接着剤を用い
て、第2のほぼ透明の樹脂支持部材を用いて、インク滴
を広げ、平らにする。接着剤で覆われた支持シートによ
りプリント透明サブストレートを覆った後、接着剤及び
プリント・イメージ・パターンの両方を溶融温度まで熱
して、インク滴を平らにする。
【0019】米国特許第4889761号によれば、光
透過性相変化インクがプリントされるプリント・サブス
トレートを処理して、オーバヘッド・プロジェクション
技術により投射したイメージの品質を改善する。プリン
ト・サブストレートを処理して、凝固した相変化インク
滴の表面構造を再適応させて、光がほぼ直進できる一般
に均一な熱さのプリントされたインク層を得る。この再
適応を実施するには、二重ローラ組み立て体により、圧
力か、又は熱及び圧力の両方をプリントバイアスに加え
る。テフロン(商標)を被覆した加熱ローラや、シリコ
ン・ゴムで覆った圧力ローラなどの種々の構造のローラ
を開示している。
【0020】相変化インクをプリントした層の再適応に
は、多くの実際的な制限がある。典型的には、比較的高
い圧力を加えたり、上昇させた温度を用いる必要があ
る。さらに、適切な条件下でさえ、1つのインク層の厚
さから別の厚さに遷移(変化)する領域でのインク滴を
充分に再適応させるのは困難である。
【0021】透明サブストレートの如き光透過性プリン
ト・サブストレートにプリントした相変化インク滴を処
理及び/又は再適応させる従来技術は、一般には、最適
な結果が選られない。特に、カラー・プリント技術に多
くのインク滴層を用いた場合、オフセット問題や、イン
ク滴の不均一な配分による問題がある。さらに、実際の
処理サイクルは、複雑でかさばる装置が必要であり、ま
た、完了までに受け入れられないほどの長い期間が必要
である。よって、商業的に利用できる他の方法がない。
【0022】したがって、本発明の目的は、上述の従来
の欠点を改善したプリント・サブストレート処理方法の
提供にある。本発明の他の目的は、表面が幾何学的に非
平面、即ち、湾曲したインク滴を有するインク層により
プリントしたプリント・サブストレートを処理して、コ
ンポジット・ラミネートを作るプリント・サブストレー
ト処理方法の提供にある。
【0023】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明によれ
ば、コンポジット・ラミネートは、プリント・サブスト
レートを具えており、このプリント・サブストレート
は、プリント・サブストレート及びフィルムの間に配置
した接着剤層により、ほぼ光学的に透明なフィルムに貼
合わされている。本発明の方法は、透明サブストレート
のような光透過性プリント・サブストレートの処理に特
に適する。なお、このプリント・サブストレートには、
相変化インクがプリントされており、オーバヘッド・プ
ロジェクション技術により、プロジェクション上に鮮明
で色が飽和したイメージを投影するコンポジット・ラミ
ネートを作れる。
【0024】プリント・サブストレート及び透明フィル
ムの間に配置された接着剤層は、ほぼ光学的に鮮明であ
り、その屈折係数は、プリント・インクの屈折係数にほ
ぼ一致する。中間接着剤層の厚さは、好ましくは、少な
くとも、プリント・イメージの最大厚さとほぼ同じであ
る。適切な接着剤材料には、ホットメルト接着剤、感圧
制接着剤などがある。ホットメルト接着剤を用いた場
合、その材料の軟化点は、プリント・インクの溶融点よ
りも低いのが望ましい。
【0025】ほぼ透明のフィルム及び中間接着剤層をプ
リント・サブストレートに適用するには、平面、ロー
ラ、又はこれら組み合わせを用いた熱及び圧力の組み合
わせにより、合成薄膜を作成する。処理装置、又は、透
明フィルムと接触する処理装置の一部は、接着剤が軟化
し流れる温度まで加熱できるのが望ましい。処理期間
中、中間接着剤層が流れ出し、プリント・インク層の形
状に完全に接触し、順応する温度まで、この接着剤層を
加熱する。接着剤層は、インク層、プリントされない領
域のサブストレート、及び透明フィルムに結合して、耐
久性のあるコンポジット・ラミネートを与える。さら
に、処理期間中、これら層間に捉えられた空気を追い出
して、目に見える泡をほぼなくしたコンポジット・ラミ
ネートが得られる。
【0026】本発明の好適実施例によれば、ラミネーシ
ョン期間中にプリント・サブストレートに接触する面
は、透明フィルムに接触する加熱面よりも低い温度であ
る。多くのアプリケーションにおいて、ラミネーション
処理期間中に、プリント・インク層を溶融温度まで加熱
することは不要であるし、望ましくない。本発明の方法
は、プリント・インク層ではなく接着剤層の処理及び再
適応を行って、サブストレート及び透明フィルムの間に
結合し、均一な厚さのコンポジット・プリント・インク
/接着剤層を与える。
【0027】本発明の方法により作成したコンポジット
・ラミネートは、オーバヘッド・プロジェクション技術
による投影を大幅に改善する。ラミネーション処理の結
果、コンポジット・ラミネートがほぼ平らになる。この
特徴により、入射光がほぼ直進でコンポジット・ラミネ
ートを容易に伝搬でき、その結果、オーバヘッド・プロ
ジェクション期間中に鮮明で色の飽和して改善されたイ
メージが得られる。本明細書でコンポジット・ラミネー
トを参照して用いる如く、用語「平ら、平面(プレー
ナ)」は、サブストレート及び透明フィルムの表面が、
類似のイメージ密度の領域で、互いに実質的に平行であ
ることを意味する。イメージ密度、即ち、単位表面積当
たりのプリント・インクの量は、プリント・サブストレ
ートの表面にわたって変化するので、サブストレート及
び透明フィルムが完全に平行にならない遷移(変化)領
域があるかもしれない。この遷移領域は、平行再適応か
ら大きくずれ、一般的には、コンポジット・ラミネート
の品質に影響しない。
【0028】本発明によるコンポジット・ラミネート
は、多くの実際的な利点がある。光透過性サブストレー
トから成るコンポジット・ラミネートは、輝度と色が高
い値であり、ほぼ直線的に光を伝達する。プリント・イ
ンク層が露出から保護されるので、オフセット及び磨耗
の問題がなくなる。さらに、ラミネーションされたコン
ポジット透明媒体(トランスパレンシ)は、長期間の保
存にたいしても、耐久性が改善されている。また、コン
ポジット・ラミネートに、一時的、又は永久的に、イン
クなどによりマークを付けられる。フレーム、境界、ロ
ゴなどを、透明フィルム上に設けたり、コンポジット・
ラミネート製品内に一体にしてもよい。
【0029】本発明によるラミネーション方法は、ドロ
ップ・オン・デマンド・インク・ジェット・プリンタな
どのインク・ジェット・プリント装置と共に用いる後プ
リント処理にも好適である。ラミネーション処理を独立
した処理として用いても良いし、プリント・イメージの
再適応の如き他の後処理技法と共に用いてもよい。ま
た、好適な実施例によれば、プリントサブストレート
は、ラミネーション処理の前に、圧力再適応ステップを
行ってもよい。
【0030】本発明の上述及びその他の目的、特徴及び
利点は、好適な実施例に関する添付図を参照した以下の
説明より一層明らかになろう。
【0031】
【実施例】本発明に有用な相変化インクは、周囲温度で
固体であり、プリント温度で液体になる。相変化インク
は、好ましくは、液体状態で粘性が低く、固体状態で透
明で耐久力がある。相変化インクについては、例えば、
米国特許第4889761号に開示されている。
【0032】適切なプリント・サブストレートは、紙な
どのように透水性でもよく、光反射フィルムのように実
質的な不透水性でもよく、また、透明媒体などのような
光透過性フィルムでもよい。本発明によるラミネーショ
ン処理は、透水性で、ほぼ光反射サブストレートを用い
るのが有利であり、プリント・サブストレートの耐久性
を改善する。しかし、本発明によるラミネーション処理
は、特に、透明媒体の如き光透過性サブストレートと一
緒に用いるのが適切である。
【0033】本明細書で用いる用語「ラミネーション処
理」は、コンポジット・ラミネートを得るために、プリ
ント・インク層上で、実質的には光学的に鮮明な保護フ
ィルムを適用し、結合したものをいう。さらに、本発明
によるラミネーション処理は、中間接着剤層及び保護フ
ィルム層をプリント・インク層上に適用することを含む
ので、プリント・インク層及び接着剤層は、プレーナ面
と実質的に平行なコンポジット中間層を形成する。よっ
て、サブストレート及び保護フィルムの表面は、実質的
に平らで、平行となる。
【0034】例えば米国特許第4853706号に開示
された従来の透明ラミネーション技術は、ラミネーショ
ン期間中、又はその後に、加熱して、湾曲のインク滴を
広げ、平らにする。加熱するには、例えば、透明媒体を
ヒータに密接に熱結合するか、接触させる。そして、イ
ンクを再び溶融する。プリント・インク層の再溶融によ
り、一般には、解像力の低いイメージとなり、プリント
・イメージが消えたり、流れるかもしれない。本発明に
よるラミネーション技術を用いたプリント・インク滴又
は層を再溶融する必要はない。実際には、本発明の好適
なラミネーション処理技術により、プリント・インク層
の再溶融を防げる。
【0035】図1は、本発明によるコンポジット・ラミ
ネートの拡大図である。コンポジット・ラミネート10
は、プリント・サブストレート12、このサブストレー
ト12上に配置したほぼ湾曲した複数のインク滴14か
ら成るプリント・インク層、接着剤層16、及び保護フ
ィルム18を具えている。なお、保護フィルム18は、
コンポジット・ラミネートの第2外部表面を形成する。
ラミネーション処理期間中、接着剤層16は、インク滴
14の表面の形に順応し、サブストレート12、インク
滴14及び保護フィルム18と密接に接触し、結合す
る。インク滴14及び接着剤層16により決まるコンポ
ジット層の厚さ(A)は、図示の如く、ほぼ均一である
のが好ましく、このコンポジット・ラミネートは捕らえ
た空気の泡に実質的に影響されない。よって、サブスト
レート12の外面20及び22と、保護フィルム18と
は、夫々平らであり、互いにほぼ平行になる。
【0036】サブストレート12が、透明媒体の如き光
透過性物質であり、コンポジット・ラミネートが、オー
バヘッド・プロジェクションの如きアプリケーションに
用いられる場合、サブストレート12、インク滴14及
び接着剤層16は、光学的には実質的に透明であり、実
質的に類似した屈折係数の材料から構成される。本明細
書で用いる用語「実質的に光学的に透明」とは、可視光
範囲の約80%以上が伝搬される材料である。また、本
明細書で、屈折係数(n)を参照する用語「実質的に類
似」とは、接着剤の屈折係数と、サブストレート及びプ
リント・インクの屈折係数との差が夫々約10%及び1
2%より大きくないことを意味する。コンポジット・ラ
ミネート10の厚さは、ほぼ均一であり、サブストレー
ト12による外面20及び22と保護フィルム18と
は、夫々平らである。サブストレート12の裏に配置さ
れたプロジェクタからなどの入射光が、コンポジット・
ラミネート10を実質的に直進して伝搬する。
【0037】サブストレート12は、紙の如く、やや透
水性で、光を反射する材料で構成してもよい。しかし、
サブストレート12が透明媒体の如き光透過性材料で構
成される場合、本発明によるラミネーション処理には特
に利点がある。多くの光透過性サブストレートが当業者
に知られており、これらは適切である。特に、ポリエス
テル(例えば、マイラー(商標))、トリアセテート・
セルロース、ポリスチレン、ポリカーボネートなどの材
料から構成されるサブストレートが好適である。
【0038】一般的には、実質的に光学的に透明なホッ
ト・メルト接着剤、ろう材料、圧力に敏感な接着剤など
が、本発明のコンポジット・ラミネートに用いる接着剤
材料に好適である。ホット・メルト接着剤が一般的には
好ましい。ホット・メルト接着剤は、一般には固形の材
料を含んでおり、周囲温度では接着剤の特性を現さない
が、温度が上昇すると粘性流体になる。また、冷やす
と、順応して、接触表面と結合する。
【0039】当業者には、織物、紙、ボール紙などを接
着する多くのホット・メルト接着剤材料が知られている
が、ほとんどは、本発明に利用するのに適さない。プリ
ント・インクがまだ固体の温度まで熱した接着剤が、軟
化し、流れ、粘性流体になるためには、プリント・イン
クの溶融点未満の温度で軟化し、流れるホット・メルト
接着剤が必要である。軟化点がプリント・インクの溶融
点未満で、約摂氏10度〜20度であるホット・メルト
接着剤が、特に好ましい。
【0040】摂氏140度での粘性率が約10〜300
00センチポイント(cp)の接着剤材料が望ましが、
特に、摂氏140度での粘性率が約5000〜1000
0cpの接着剤材料が望ましい。ラミネーション処理期
間中に接着剤材料が加熱されるので、これは、プリント
・インク層の幾何学的に非平面の表面に順応する。好ま
しくは、プリント・インク層は、ラミネーション処理期
間中に、大幅に溶融、又は再適応しない。
【0041】本発明による好適なホット・メルト接着剤
部材は、溶融粘性が比較的低く、実質的に光学的に鮮明
な重合ホット・メルト接着剤から構成されている。粘着
付与材、ろう、酸化防止材の如く、約25%から約80
%の実質的に光学的に鮮明なベース重合体と、約20%
から約75%の種々の接着剤とから構成された接着剤の
系統が適切である。デュポン社から「エルバックス(E
LVAX)」樹脂として市販されている共重合体は、こ
のアプリケーション用のベース重合体に特に適切であ
り、特にこれらの分子量は比較的低い(又は、溶融係数
が高い)。エルバックス205ダブリュが60%、粘着
付与剤としてのアラカワ・ケミカル社のKE−311樹
脂が30%、ウイトコ(Witco)M−445ミクロ
・ワックスが10%から成るホット・メルト接着剤系列
が、本発明の方法及びコンポジット・ラミネートに用い
るのに特に好ましい。この系列は、イラガノックス(I
rganox)1010(チバ・ガイギー)の如き酸化
防止剤がわずかな量だけ含まれており、被覆処理期間中
に容易に安定化させる。この系列は、典型的なホット・
メルト接着剤系列に比較して、溶融粘性が非常に低い
が、良好な接着力があり、コンポジット・ラミネートに
柔軟性があり、光学的な鮮明度を維持する。
【0042】代わりに、接着剤層をろう物質又は圧力に
敏感な接着剤材料で構成してもよい。実質的に光学的に
鮮明な物質や相変化インクに類似した成分が適するが、
プリント・インク層の溶融点よりも低い温度で軟化し、
流れるろう材料も適する。ウイトコ・ケナミデ(Wit
co Kenamide)EX−774の如き材料も適
する。
【0043】圧力に敏感な接着剤材料は、周囲温度で結
合特性を表し、本発明による処理期間中は、温度を上昇
させる必要がない。実質的に光学的な鮮明さを表し、幾
何学的に非平面表面の材料に順応し、結合する多くの圧
力に敏感な接着剤物質が当業者に知られており、適す
る。例えば、米国ペンシルバニア州グレン・ロックのア
ドヘシブ・リサーチ・インコーポレイテッドからアラク
ラッド(ARCLAD)として市販されている背面が接
着剤の透明フィルムが適切である
【0044】保護層に用いるのに適する実質的に透明な
フィルムは、当業者に知られている。ポリエステル、即
ち、マイラーの如き柔軟性のある重合体シート物質など
が当業者に知られており、適する。保護フィルムは、光
透過性サブストレートと同じ材料で構成してもよい。好
適な実施例では、保護フィルム18の厚さBは、サブス
トレート12の厚さCよりも薄く、サブストレート12
の厚さの約10%から約80%が適する。しかし、最も
適するのは、サブストレートの厚さのやく30%から約
70%である。好適な実施例によれば、サブストレート
12の厚さは、約100ミクロンであり、保護フィルム
18の厚さは、50ミクロンである。
【0045】接着剤層を保護フィルムに個別に適用して
もよいが、これら保護フィルム及び接着剤層は、プリン
ト・サブストレートに対するラミネーション用の単一の
シートとして与えるのが適する。これを達成するには、
例えば、ホット・メルト接着剤サブストレートを溶融温
度まで加熱して、均一な厚さのホット・メルト接着剤を
保護フィルムの一面上に被覆する。さらに、ホット・メ
ルト接着剤及び保護フィルムの間に解除(リリース)層
を設けるので、プリント・サブストレートに接着剤層を
設けた後に保護フィルムを除去できる。
【0046】好適な実施例によれば、接着剤被覆の厚さ
は、一般的に、プリント・インク層の最大厚さの少なく
とも約50%に対応する。よって、例えば、図1に示す
如くプリント・インク層の最大厚さをDとすると、透明
フィルム18上に被覆した接着剤層の厚さは、好適に
は、Dの少なくとも約50%である。厚さがDの少なく
とも100%の接着剤被覆層が、本質的には好ましい。
例えば、厚さが約66ミクロンのプリント・インク層に
用いるには、厚さが約25〜100ミクロン、最も好ま
しくは約70ミクロンの接着剤層が好ましい。
【0047】プリント・サブストレートのラミネーショ
ン処理を行うには、熱及び/又は圧力を充分に加えて、
プリント・インク滴及びサブストレートに密接に接触さ
せると共に結合させる。接着剤材料の特性及びラミネー
ション装置の構造に応じて、適切な接触圧力及び/又は
温度を可変させる。
【0048】ホット・メルト接着剤を用いる場合は、好
適には、ラミネーション処理は、熱及び圧力の両方を加
える。具体的なラミネーション処理装置を図2〜4に示
す。図2は、略平行な長手軸に配置された第1ローラ2
6及び第2ローラ28を有する2重ローラ処理装置を示
す。ローラの直径は、約1.25から5cmが好まし
く、特に2.5cmの直径が好ましい。
【0049】ローラ26及び28は、好ましくは、剛性
材料から構成され、これらローラの一方又は両方は、外
側弾性層の形式である弾力的な支持手段30と共に設け
てもよい。この弾性支持手段30は、好ましくは、デュ
ロメータが約40ショアAで、厚さが少なくとも約2m
mのシリコン・ゴムの如き弾性材料で構成してもよい。
【0050】ローラ26及び28は、逆方向に回転し
て、プリント・サブストレート、中間接着剤層及び保護
層に圧力を加える位置に配置される。従来のホット・メ
ルト重合体接着剤及びろうを接着剤層として用いる場
合、一般的に用いる処理圧力は、約70〜約700Kパ
スカルであり、最も好適には、約140〜420Kパス
カルである。一般には、約250〜約700Kパスカル
の処理圧力が、圧力に敏感な物質に適切である。約0.
25〜約2.5cm/secの処理速度(プリント・サ
ブストレートがローラ間を通過する速度)が一般的には
適切であり、特に、約0.6〜約1.25cm/sec
の処理速度が好適である。
【0051】ホット・メルト接着剤材料を含むラミネー
ションされたコンポジット製品の処理には、圧力のほか
に熱も加える。ラミネーション処理用のローラ装置に
は、接着剤物質が流れ結合する温度まで加熱できるのが
望ましい。図2に示す実施例において、接着剤層16が
結合した保護フィルム18に接触するローラ26は、加
熱できるのが望ましい。摂氏約100度から約145度
の温度が、上述の好適な接着剤及びインクの組み合せに
用いるのが好ましい。プリント・サブストレートに接触
するローラ28を能動的に加熱するのは望ましくなく、
好適な実施例によれば、このローラ28を、加熱可能な
ローラ26の温度よりも高くない温度に維持する。
【0052】熱絶縁層を設けて、ローラ28からプリン
ト・サブストレートを熱的に絶縁してもよい。この熱絶
縁層は、ローラ26からの熱エネルギーの大部分を接着
剤層及び他のコンポジット・ラミネート構造に転送する
のを効果的に確実にすることにより、ラミネーション処
理を容易にする。適切な熱絶縁層は、プリント・サブス
トレートの大きさよりもわずかに大きいか、又はほぼ対
応する大きさのシート物質を含んでいる。この熱絶縁層
は、熱導伝性が比較的低い柔軟なシート材料から構成さ
れる。好適な材料は、厚さが約200〜約300ミクロ
ンのボール紙などの硬質の紙を含んでいる。
【0053】熱絶縁層を非加熱ローラ28及びプリント
・サブストレートの間でラミネーション装置に供給し
て、非加熱ローラ28に蓄積された熱エネルギーからプ
リント・サブストレートを絶縁する。ラミネーション処
理期間中に熱絶縁層を用いることにより、ラミネーショ
ン処理はローラ28の温度変化に対して敏感でなくな
る。したがって、熱絶縁層を用いたラミネーション処理
期間中に、ローラ28の温度をモニタしたり、制御する
必要がない。
【0054】熱絶縁層30及び接着剤層16を含むラミ
ネーション処理キットを図3に示す。プリント・サブス
トレートは、熱絶縁層及び接着剤層の間に配置され、プ
リント・インク層は、接着剤層の付近に配置される。プ
リント・サブストレートが配置されたラミネーション処
理キットは、熱及び圧力を加えて処理してもよい。この
形式のラミネーション処理組立体において、接着剤層
は、透明フィルム18上の被覆として設けるのが好まし
く、接着剤層及び透明フィルムはプリント・サブストレ
ートに同時に適用する。
【0055】さらに、ラミネーション処理組立体は、透
明フィルムの近傍に配置し、熱抵抗が比較的低い柔軟シ
ートから成るカバー・シート32を含んでもよい。好適
なカバー・シート物質は、加熱されたローラ26から透
明フィルム及び接着剤層に熱を容易に伝達する皮紙(V
ellum)などを含んでいる。カバー・シートの厚さ
は、好ましくは、熱絶縁層の厚さ未満である。約10〜
約100ミクロンの厚さが適切であるが、約50〜約7
5ミクロンの厚さが望ましい。ラミネーション処理キッ
トから構成される多層シートは、エッジ31の如き1つ
のエッジに沿って結合し、種々のシート及びプリント・
サブストレートの配列を容易に正確にできる。この形式
のラミネーション処理キットは、単一使用組立体として
設けてもよく、ラミネーション処理期間中に、便利な操
作と、改善された熱エネルギー管理が容易になる。
【0056】図4は、本発明による別の処理装置を示し
ており、圧力印加ローラ組立体34及び静止プラテン3
6を具えている。弾性支持手段38をプラテン36のサ
ブストレート接触面上に設けてもよく、ローラ組立体3
4上の外側表面層として設けてもよい。ローラ34は、
好適には、ステンレス・スチールなどの如き剛性物質か
ら構成する。ローラの直径は、約2.5cmが好まし
い。プラテン36の大きさは、処理すべきプリント・サ
ブストレートの大きさよりやや大きいのが望ましい。プ
ラテン36及び/又はローラ34を処理期間中に、接着
剤層が溶融する温度まで加熱してもよい。
【0057】プリント・サブストレート及び接着剤被覆
保護層を、処理のために、プラテン62及びローラ34
間に配置する。好ましくは、ラミネーション処理期間中
に、接着剤層を加熱面近傍に配置する。プリント・サブ
ストレート近傍の表面を加熱面から熱的に絶縁して、プ
リント・インク層が溶融するのを防止する。処理期間
中、ローラ34は、弾性支持手段38の接触面にほぼ平
行な経路に沿ってプラテン36の上面を横切り、好適に
は、コンポジット・ラミネート物質上に約70〜約70
0Kパスカルの圧力を加える。
【0058】図5は、処理用に、コンポジット・ラミネ
ート物質が配置された2重プラテン処理装置を示す。こ
の処理装置は、サブストレート挿入位置の間で互いに相
対移動するように配置された第1プラテン42と第2プ
ラテン44とを具えている。なお、これら第1及び第2
プラテンは互いに隙間が開いており、圧力供給位置にな
る。そして、これらプラテンは、プリント・サブストレ
ート12の表面領域にほぼ均一な圧力を加える。この形
式の2重プラテン処理装置を種々の方向で用いてもよ
い。圧力が加えられた位置で、これらプラテンの接触面
43及び45がほぼ互いに平行になるように、第1及び
第2プラテンが配置される。サブストレート12と少な
くとも同等の大きさの弾性支持手段を、プラテン接触面
の一方又は両方に配置するのが望ましい。
【0059】接着剤層がホット・メルト接着剤から構成
されていると、プラテン42及び44の一方又は両方
を、ホット・メルト接着剤が流れ結合する好適な処理温
度まで加熱する。好適な処理温度は、プリント・インク
層の溶融点未満が望ましい。図4及びプラテン42とし
て示す如く、プラテン接触保護層18を適切な処理温度
まで加熱し、プリント・サブストレート12に接触する
プラテン44が能動的に加熱されないようにするのが適
切である。図示の実施例において、プリント・サブスト
レート12に接触するプラテン44は、加熱されたプラ
テン42に近接した結果、好ましくは、ほぼ受動的に加
熱されない。
【0060】任意の都合の良い方法で、プラテン42及
び/又は44に圧力を加えることができる。例えば、従
来のプラテン・プレス設計において、プラテン42及び
44を一体にしてもよい。なお、手動又は自動作動器
は、ラミネーション処理期間中に、接触面にほぼ垂直な
方向に、プラテンの少なくとも一方に力を供給して、圧
力を加える。2重プラテン装置により、ほぼ均一な圧力
をコンポジット・ラミネート成分の全体の表面領域に同
時に加える。2重プラテン装置を用いた処理時間は、広
い接触領域のため、適度に短い。
【0061】
【発明の効果】上述の如く、本発明の方法により作成し
たコンポジット・ラミネートは、多くの実際的な利点を
有する。プリント・インク層が保護されるので、オフセ
ット又は摩耗問題がなくなる。ラミネーションされたコ
ンポジット透明媒体は、長期間の保存に対しても耐久性
がある。さらに、ラミネーションされたコンポジット製
品は、インクなどで一時的又は永久的にマークすること
ができ、また、境界やロゴなどを透明フィルム上に設け
ることができ、ラミネーションされたコンポジット製品
と一体にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラミネーションしたコンポジット
製品を示す図である。
【図2】本発明による2重ローラ処理装置を表わす拡大
側面図である。
【図3】本発明によるラミネーション処理キットを示す
側面図である。
【図4】ラミネーション・プリント・サブストレート用
のプラテン及びローラを有する他の配置を示す側面図で
ある。
【図5】ラミネーション用に配置されたプリント・サブ
ストレート及び透明フィルム/接着剤シートを用いた本
発明による2重プラテン・ラミネーション層の拡大側面
図である。
【符号の説明】
10 コンポジット・ラミネート 12 プリント・サブストレート 14 インク滴 16 接着剤層 18 保護フィルム 26、28 ローラ 30 弾性支持手段 32 カバー・シート 34 圧力印加ローラ組立体 36 プラテン 38 弾性支持手段 42、44 プラテン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バリー・ディー・リーブス アメリカ合衆国オレゴン州97034 レイ ク・オスウェゴ レイク・フォーレスト・ ドライブ 792 (72)発明者 ディビッド・ディー・マーテンソン アメリカ合衆国オレゴン州97267 ミルウ ォーキー サウス・イースト マーテンソ ン 15990 (72)発明者 リンダ・エム・ハーシー アメリカ合衆国オレゴン州97223 ポート ランド サウス・ウェスト アロウウッ ド・レーン 6265

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幾何学的に非平面のインク層によりプリ
    ントされたサブストレートを処理する方法であって、 一面が上記インク層の非平面に適応するとともに結合
    し、他面が上記サブストレートの面とほぼ平行に配置さ
    れたほぼ平面である接着剤層を上記サブストレートの表
    面上に設け、 上記接着剤層の平面にほぼ平面の透明フィルムを設ける
    ことを特徴とするプリント・サブストレート処理方法。
  2. 【請求項2】 幾何学的に非平面のインク層によりプリ
    ントされたサブストレートを処理する方法であって、 透明フィルムに結合した接着剤層から成るラミネーショ
    ン・カバー・シートを上記インク層に与え、 上記接着剤層の第1面が上記インク層の非平面に適応し
    結合するラミネーション温度まで上記接着剤層を加熱
    し、 上記接着剤層の加熱期間中、上記インク層の非平面の状
    態が実質的に変化しないように維持することを特徴とす
    るプリント・サブストレート処理方法。
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