JPH07101057B2 - フリーホィール装置用のばねとスプラグの組立品 - Google Patents

フリーホィール装置用のばねとスプラグの組立品

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JPH07101057B2
JPH07101057B2 JP61145009A JP14500986A JPH07101057B2 JP H07101057 B2 JPH07101057 B2 JP H07101057B2 JP 61145009 A JP61145009 A JP 61145009A JP 14500986 A JP14500986 A JP 14500986A JP H07101057 B2 JPH07101057 B2 JP H07101057B2
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ムサージュ オリビエ
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エスケイエフ カンパニー ダプリカシオン メカニク
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D41/069Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by pivoting or rocking, e.g. sprags
    • F16D41/07Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by pivoting or rocking, e.g. sprags between two cylindrical surfaces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D2041/0605Spring details

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  • Gears, Cams (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スプラグ型フリーホイール装置内に使用でき
る、全体として円筒状のばねに関するものである。ばね
はスプラグ挿通用の窓を持っており、スプラグがスプラ
グ型フリーホイール装置の内側及び外側の滑り路にはめ
込まれた時に該スプラグの各々上で動作するようになっ
ている。
前記スプラグはさらに好ましくは、リテーナの窓内には
め込まれる。
(従来の技術) フリーホイール装置のスプラグの側面を支承部とするこ
のようなばねの実施についてはすでにいくつか公知のも
のがある。
例として、全体として円筒状のばねが波形と窓とを持
ち、スプラグが窓縁の2つのドラフトエッヂ間にはさま
れる形式の米国特許第2744598号及び第2753027号明細書
に記載のものを挙げることができる。
同様に、スプラグが全体として円筒状のばねの窓内に挿
入され、スプラグが窓の1端のドラフトエッヂとフリー
ホイール装置の機能とくさび作用方向でのスプラグ全体
の揺動とを改善する揺動舌片の内側もしくは外側に曲げ
られた先端との間にはさまれる形式の米国特許第282463
5号、第2630886号、第2777551号もしくはドイツ特許第9
28560号及び第1142254号を挙げることができる。米国特
許第2912086号の記載のものは同様のものであるが、こ
れにおいてはスプラグ全体の動きの同期性を容易にする
ために2つのリテーナの使用が示されている。
同様に、スプラグと一体となっているボスを支承部とす
る折曲げられた揺動舌片が記述されている米国特許第32
19163号及びフランス特許第2144067号明細書に記載のも
のを挙げることができる。
これら公知の装置のいずれにおいても、軸と内径の間に
組付ける前にスプラグを正確な角度に方向づけることが
できない。
実際にこれら公知の装置においては、スプラグを、正確
な角度で方向づけて保持するような支承面が設けられて
いない。
このことにより、内径と軸の間にスプラグ、ばね及び場
合によっては1ないし複数のリテーナの全体を組付ける
ときに、実際的な困難が生じる。フリーホイール装置の
組立ては通常、2段階で行なわれる。まず、外部滑り路
の内径の内側へのスプラグ、ばね及び場合によっては1
ないし複数のリテーナから成る全体の組付けを行なう。
次いで、内部滑り路を構成する軸の取付けが行なわれ
る。いくつかの例においては逆の手順で行なうことを検
討することも可能である。
いずれの場合においても、組付け前の自由状態における
複数のスプラグの角度位置の不正確さは、複数のスプラ
グの全体で形成される輪の直径に不正確さをもたらし、
そのために対応する滑り路間への容易な組付けができな
い。これらの組付けの困難を解決するこめに、通常、内
側及び外側滑り路上に非常に大きなはめ込み溝を付けざ
る得ないことになり、そのためにより大きな部品形状が
必要となる。さらにこのような溝にもかかわらず、いく
つかの位置決めの悪いスプラグの軸方向のひっかかりの
ために、組付けが困難であり、これによってこのような
フリーホイール装置の組立ての完全な自動化が実際的に
不可能になっている。
ことに公知のフリーホイール装置においては、フリーホ
イール装置の内径と軸の間とが相対的に偏心した場合に
その機能を果たすのが困難となる。内側と外側の滑り路
間の間隔ないし間隙の値を大きくすると、フリーホイー
ル位置のスプラグすなわちくさび作用の直前及び偶力か
み合いの初期におけるスプラグの傾きが大きくなる。ス
プラグの揺動角は偶力かみ合いの間にさらに大きくな
り、スプラグが戻り方向への揺動が不可能になるような
限度値を越え、くさび作用が確保される位置に戻らなく
なるという危険がある。しばしば「チルト・オーバー」
と呼ばれるこの現象は、フリーホイール装置の急速な破
壊をもたらす。
通常1ないし複数のリテーナ、ばね装置及び複数のスプ
ラグを使用する前述の特許に記述された従来型フリーホ
イール装置においは、例えば内側及び外側滑り路間の過
度の偏心のために間隙が予め定められた値を越える場合
における偶力かみ合い前のスプラグの過度の揺動を防止
できる装置は存在しない。
さらに別の不具合が旧来型のフリーホイール装置の実施
において明らかとなった。前述の特許により図示された
ような装置においては、実際上しばしば見られるスプラ
グの突発的な不正運動をスプラグ上で運動する揺動舌片
だけで吸収及び減衰しなければならない。
実際、経験により、ある条件においては負荷のかかった
あるスプラグは滑りはじめる、すなわちその負荷位置か
らフリーホイール位置方向に突然解放され、この位置を
越えることが知られている。しばしば「ポップ・アウ
ト」現象と呼ばれるこの滑りの危険は、軸の強い振動も
しくはフリーホイール装置上に加えられるねじりにより
促進される。この現象は同様に、スプラグのくさび角度
が摩耗、変形もしくは不適切な潤滑剤の使用のために摩
擦角度に非常に近くなったときにも起こる。また同様に
この現象は内側及び外側の滑り路の過度の偏心によって
も促進される。
この現象は旧来型の装置においてはスプラグ上で動作す
る揺動舌片によってしか吸収されないため、これら舌片
はしばしば過度の疲労により切断される。フランス特許
第2385948号明細書は、突発的な回転の場合にスプラグ
を支持することのできる補助支持具を設けている。しか
しながらこれらの支持具は単に最端エッヂと接触するの
みであり、スプラグの平面支承部分と共同して揺動舌片
の疲労を軽減するような構造にはなっていない。
フランス特許第2342429号明細書においてはすでに、ス
プラグ型フリーホイール装置用のばね及びこのようなば
ねと窓をもつリテーナとの組合わせが記述されている。
この装置においては、各々のスプラグはばねの各々の窓
の相対する縁間にはさまれ、このはさみ作用は、ばねの
主波形部の頂上付近に作られた副波形部の弾性変形によ
って行なわれる。スプラグのくさび角度位置方向への揺
動は、スプラグ底部近くの突起部上で動作する、ばねと
一体の揺動弾性舌片の動きにより確保される。この装置
はそのためにこの装置が設計された特定の実施形態にお
いては有効であるが、いくつかの特性が改良され得るこ
とが確認される。
上述の公知の装置においてはすでに述べたような問題が
あるが、本明細書に記述されるフリーホイール装置にお
いては、ばねの窓のピッチを少し変えると、リテーナの
内径内にばねを組付けた後にばねの直径を変えることが
できることが確認されている。ばねにはさまれたスプラ
グは、ばねの直径の変化に従う。この現象は、ばね、ス
プラグ、リテーナから構成される全体を2つの滑り路間
に組付けるときに困難をもたらし得る。ことに、ばねが
内側滑り路上にひっかかる危険をもたらす。
その上、実際的には、組付け前の各々のスプラグの位置
は変化し得るものであり、その結果、組付け前のフリー
状態において、対応する滑り路の直径に正確に合ったス
プラグ全体の直径寸法を得ることは不可能であることが
確認されている。
他方、ばねの各々の窓の相対する縁間にスプラグをはさ
んで保持する構成は、作動中におけるスプラグ全体の同
期性を実際に改善することは確実であるが、その反面ス
プラグとばね間の摩擦が大きくなり、いくつかの例にお
いてはフリーホイール装置において求められるところの
高い周波数の揺動応力へのスプラグの高応答性を損なう
ことがわかっている。こうしてより大きな偶力をもたら
す揺動舌片を使わざるを得なくなり、これは抗力を犠牲
にして、すなわちフリーホイールの作動時のスプラグの
摩耗をもたらすことになる。
(発明の目的) 本発明は、上記の様々な不具合、現在の技術によるフリ
ーホイール装置を特徴づける様々な不具合を解決するこ
とを目的とするものである。
本発明は、ことに、スプラグを持ちまた好ましくはリテ
ーナと結合したばねにより構成される集合体の内側と外
側の2つの滑り路間への組付けを容易にすることを目的
とするものである。
本発明は同様に、ことに内側と外側の滑り路とが相対的
に偏心した場合における偶力を受けたフリーホイール装
置の作動の安全を改良し、また揺動舌片の過度の疲労を
もたらすことなしに横移動が起った場合のスプラグの不
整運動をよりよく吸収することを目的とするものであ
る。
本発明はさらに、小さい抗力でのフリーホイールの作動
と、スプラグ全体の好ましい同期特性を保持しつつくさ
び位置方向へのスプラグの非常に短い応答時間とを可能
にすることを目的とする。
スプラグ型フリーホイール装置のための本発明のばね
は、スプラグの挿通と保持用の窓と、各々がスプラグの
一方の側面上でくさび方向に動く複数の揺動舌片を持っ
ている。本発明によれば、各々の窓の後縁はスプラグの
後面の平坦部と支承接触できる平坦部を持ち、揺動舌片
は窓の前縁の辺上にある。本明細書においては、ばねの
揺動舌片間とスプラグとの接触側にあるスプラグもしく
はばねの要素もしくは機構を「前側」とする。反対側の
要素を「後側」とする。さらに、作動するフリーホイー
ル装置の軸により近い方の要素のすべての部分もしくは
すべての要素を「内側」とし、それ以外の部分もしくは
要素を「外側」とする。
各々の窓の後縁の平坦部により、内径と軸間への組付け
前に各スプラグの正確な角位置を決定することができ
る。この平坦部により同様に、偏心により間隔が過大と
なった場合、偶力を受ける前にそれを越えると次に偶力
を受けたスプラグの回転が不可逆的となる危険のある予
め定められた限界角位置に達するスプラグを中立化する
ことができる。平坦部は配置によって外側もしくは内側
に折りかえすことができる。
各窓の後縁の平坦部の寸法は、スプラグの後面の平坦面
の2つの部分により形成される2面体の稜内に上記平坦
部の先端が支承接触できる大きさのものである。こうし
て内径と軸との間にばねとスプラグを組付ける前に、前
記の2面体の稜内に支承接触する窓の後縁の平坦部は、
スプラグがリテーナの窓の縁と接触することなしに、ば
ねに対するスプラグの径方向の位置を正確に定める。
ばねは、頂上にスプラグ用の窓のある一連の主波形部を
持つ。
各々の揺動舌片は外側に折りかえされ、その先端がスプ
ラグの前面につくられた凹弧に接触する大きさの寸法を
持つ。ばねの各窓の寸法は、窓の前縁の先端が通常の作
動におてはスプラグ前面と接触しない寸法である。
2つの滑り路間への組付け前の自由状態においては、ス
プラグ前面の連接弧部に入れられた揺動舌片の小さな予
応力は、ばねの窓の後縁の平坦部にスプラグの内側後面
を支承保持するのに充分であり、こうして先に言及した
スプラグの正確な角位置の方向づけができる。同様にし
て、揺動舌片の圧力動作により、スプラグの後面の2つ
の平坦部間の2面体稜がばねの窓の後縁の先端に支承接
触することによって、スプラグは自ら予め定められた径
方向位置に納まる。一度この位置に納まると、外側から
内側もしくはその逆にスプラグに加えられるすべての応
力は、予め定められた初期平衡位置にスプラグを導く復
元力を生み出す。
したがってスプラグ全体の直径寸法の完全な管理をする
ことができ、こうしてことに内側及び外側のすべり路の
はめ込み溝を小さなものにすることができる。同様にこ
の配置により、きつい部分無しにまたはめ込み溝上に位
置づけが悪かった場合のいくつかのスプラグの軸方向の
ひっかかり無しに、スムーズに組付けすることができ
る。全体を滑り路の一方にやや押しつけて組付けること
が可能であり、これによりしばしば後の組付け作業が容
易となる。最後にフリーホイール装置の組立てを完全に
自動化することが可能である。
好ましい実施態様においては、ばねの各窓の前縁は揺動
舌片より固く、また揺動舌片がスプラグ前面の平坦面部
の前部方向に折曲げられるまでに変形したとき、この平
坦面部に支承接触できる平坦部を持つ。
この方法により、平坦部を持ち得る揺動舌片は、それが
受ける最大応力に容易に対抗できるように構想されるこ
とができるという利点を有する。スプラグがくさび位置
にある時に突然フリーホイール位置方向に揺動する場合
には、第1段階では揺動舌片により吸収されるこの揺動
は、次いで窓の前縁の強化された動作、すなわちばねの
前部全体によって吸収される。こうして良好な吸収を行
い、また舌片の過度な疲労をもたらすことなしに、時に
よって起こる横移動によるスプラグの揺動を効果的に止
めることができる。
各窓の前縁の傾斜は、この面にもたらされる舌片の最大
たわみ角度が舌片を過度の疲労から守るために舌片に許
容される応力の範囲内にあるように選定される。他方、
スプラグ前側下位面は、スプラグがフリーホイールの可
能な限度位置を越えたとき、窓の前縁上に面と面とによ
る支承を得るように形成される。本発明はまた、複数個
の窓を有するリテーナを少なくとも一個有し、スプラグ
がリテーナの窓に挿通され、またリテーナと同心的に組
み付けられ各々のスプラグ上で作動するばねを形成する
全体として円筒型の弾性要素を有する形式の組立体であ
って、ばねが既述の構造を有する組立体に関する。さら
に、ばねはリテーナ内径内において圧力を加えられ円周
上に予応力を与えられているという利点を有する。フリ
ー状態におけるばねの窓のピッチは、リテーナ内径内へ
の組付け後及びリテーナ及びばねの各々の窓内へのスプ
ラグの導入後におけるばねの窓のピッチより大きくなる
ように選ばれる。
ここから、リテーナ内径内に組付けられた後のばねは、
スプラグの正確な径方向の位置づけを可能とする一定の
既知の直径寸法を持つことになる。実際にリテーナの内
径寸法は一定であり、容易に決定し得るものであり、比
較的複雑な成形加工により作られ熱処理によって寸法が
変化するばねの場合にはこのようにはできない。この配
置によって、組付け前には変化し得るばねの窓のピッチ
は、リテーナ内径内に取付けられた後に予め決定された
正確なものとなる。さらに加えて、リテーナとばねによ
り形成される比較的に高剛性で均一な全体の傾斜によっ
て、スプラグ全体のより良好な同期性が得られる。
加圧によるこの円周上の予応力は、好ましくは、ばねの
両端が重なり合うように組付けることによって得られる
が、2つの窓の後縁の外側に折返えされた平坦部もこの
場合互いに重なり合い接触する。
ばねがその主波形部の各々の頂上付近に対応する窓の各
辺にある副波形部を持っている場合には、互いに重なり
2つの窓の副波形部は互いに接触し、ばねの予応力の発
生に寄与する。
ばねの第1の先端は好ましくは揺動舌片と結合する完全
に閉められた窓を持ち、ばねの第2の先端は揺動舌片本
体とは結合していない開いた窓を持つ。したがってばね
の両端を重ね合わせるときには第1の先端は内側に、第
2の先端は外側にして組付ける。
第1図に示されているように、スプラグ型フリーホイー
ル装置のための本発明による組立ては、全体として顕著
な円筒形のばね1、図には1つだけ示されている複数の
スプラグ2、及び円筒形リテーナ3を含んでいる。第2
図に示されているように、組立品は内側滑り路もしくは
軸4と外側滑り路もしくは内径5の間にはめ込まれる。
2つの滑り路4及び5は通常、同心であり、その直径の
差によって複数のスプラグがその中にはまり込む間隙が
作られるが、図においてはスプラグは1つだけ示されて
いる。
概念をしっかりしたものとし記述を明瞭なものとするた
めに、例として、内側滑り路を成す軸4は固定してお
り、外側滑り路5は矢印6方向に回転するものとする。
このフリーホイールの動きは、2つの滑り路4及び5と
滑り接触する複数のスプラグ2によって可能となる。矢
印6とは反対方向における回転は、くさび作用によって
2つの滑り路4及び5の相互の不動化をもたらす矢印7
方向への揺動をするスプラグ2の特殊な形状によって妨
げられる。
ばね1は、スプラグ2が挿通できる窓9の頂上付近に一
連の主波形部8をもっている。
主波形部8は、外側に折曲げられまた窓9の後縁を構成
する後平坦部10を含んでいる。主波形部8は他方、後平
坦部10より傾斜の小さい外側に折曲げられた前平坦部11
を形成する前部をもっている。
揺動舌片12は、前平坦部11の辺のばね1の一体となった
一部を成している。揺動舌片12は顕著な平坦性をもって
おり、先端13が単に外側に折曲げられてやや丸味を及び
ている。
各々の主波形部8は外側に凸状を成すその頂上付近に、
第6図の透視図にことに見られるように窓9の2辺間に
あり内側に凸状を成す副波形部14をもっている。
主波形部8は、円筒状に見える部分15により互いに隔て
られている。ばね1の製造時、ことにその形成加工段階
においては、フリーホイール装置内に組付けられた後の
円筒状に見える部分15は平坦部であり、こうして主波形
部8は全体が部分15に区画される平面の同じ辺の側にく
る。
同じ構造の各々のスプラグ2は、外側滑り面16と内側滑
り面17とを有する。これらの滑り面は、円筒形面の形状
で作られるかもしくは、揺動時に普通行なわれているよ
うにくさび作用をするためにスプラグの全長寸法を大き
くするように互いに曲率中心をずらした複数の円筒形面
の結合の形状で作ることができる。スプラグ2は内側前
辺に、平坦面部19によりスプラグ前面上に区画されたふ
くらみ部18をもち、平坦面部19上には、第2図に図示さ
れているようにフリーホイール装置の作動時に通常では
揺動舌片12の先端13が保持される。この平坦面部19は、
凹弧20を介してスプラグ2の前面21のその他の部分と継
がっている。
ばね1、スプラグ2及び滑り路4及び5間のリテーナ3
により構成される全体の組付けの前に、揺動舌片12の先
端13は、第1図において見られるように、凹弧20におい
てスプラグ2の前面と接触することになる。
揺動スプラグ2の後面はその内側辺に、外側辺にある平
坦面部23とともに鈍角2面体を形成する平坦面部22を有
し、こうして稜24が形成される。
第1図に示されている組付け前の位置においては、ばね
1の後平坦部10は、平坦面部22と面接触をし、後平坦部
10の先端は、2つの平坦面部22及び23により形成される
2面体の稜24に支承を得て接触する。
リテーナ3の窓25は、フリーホイール装置の作動時に、
また第1図に示された位置への組付けの前にも、スプラ
グ2が窓25の縁と接触しない大きさの寸法である。
組付けの前にこうしてスプラグ2は、ばね1により角度
及び半径方向の正確な位置に保持される。実際にこの正
確な位置は、後平坦部10と平坦面部22との面接触、及び
後平坦部10の先端の2面体の稜24との接触とにより決定
される。この位置においては、スプラグは、その先端が
スプラグ2の前面の凹弧20に支承を得る揺動舌片12によ
り加えられる圧力によって弾性的に保持される。スプラ
グ2の外側部もしくは内側部に加えられる圧力は、第1
図に示されているようにばねによって決定される正確な
平衡位置にスプラグを導こうとする反力をもたらす。こ
の位置においては、スプラグ2はリテーナ3の窓25の縁
とは接触せず、したがってリテーナ3によって保持され
ない。同様に、ばね1の窓9についても、前平坦部11の
先端によって形成される窓9の前縁もスプラグ2の前面
と接触しない。副波形部14はばねに、組付け前の位置に
おいてもフリーホイール装置の動作時においても、一定
の弾性を与える。
組付け前のスプラグ2の径方向及び角度の正確な位置決
めにより、スプラグ2の列の全体の所定の直径寸法を正
確に得ることができる。
これによって第2図に示されたようなフリーホイール装
置を形成するための第1図に示されたような2つの滑り
路4及び5の間への組立品の組付けは、大変容易にな
り、すでに述べたように完全な自動化の対象とすること
もできる。
組付けの後、スプラグ2は第2図に示されたように同様
にばねによって弾性的に保持される。この場合及び図示
された位置すなわち偶力かみ合いの前には,揺動舌片12
はその先端13で矢印7の方向においてスプラグ2をくさ
び位置の方へ揺動させようとする揺動偶力を起こすふく
らみ部18の平坦面部19上に支持される。後平坦部10の最
端縁はスプラグ2の後面の平坦面部23と接触し、この両
者は、後平坦部10が外側に折曲げられていることから鋭
角を形成する。実際においては、内側及び外側の滑り路
4及び5が正確には同心でないということがかなりしば
しばある。この場合には、作動中、あるスプラグはより
大きな間隙内にあり、他のスプラグはより小さな間隙内
にある。
第3図は、間隙が最大になる偏心下における作動におい
て偶力かみ合い前のスプラグ2の可能な最極端の位置を
示している。第3図に示された間隙は、第2図に示され
た間隙より大きい。第3図において4aにより軌跡が示さ
れる滑り路はしたがって、鎖線により示される滑り路4
よりも内側に位置する。このより大きな間隙からすれ
ば、スプラグ2は矢印7の方向に揺動した。偶力上昇時
にスプラグ2の動作範囲の外に逆戻りし得ないような限
界位置をこえて揺動をすることを避けるために、スプラ
グ2は中立化される。すなわち後平坦部10とスプラグの
後面の平坦面部22との支承接触によって、偶力かみ合い
前のスプラグ揺動は、第3図で角度26により示された予
め定められた限度位置内で止められるか。偶力かみ合い
前にこの限度位置に達したすべてのスプラグ2はこの位
置にブロックされ、それ以上揺動することはできない。
くさび作用、したがって偶力かみ合いも該スプラグ上で
は起こり得ず、こうしてその後の不可逆揺動(「チルト
・オーバー」現象)のすべての危険は排除される。フリ
ーホイール装置のいくつかのスプラグの中立化は、動作
状態のままのその他のスプラグの負荷が多少増えること
によって行なわれるが、これによって、偶力かみ合いの
場合に第3図に図示され角度26で具体的に示された限度
を越えて揺動したスプラグ上に突然起こるフリーホイー
ル装置の急激な破壊のすべての危険が除去される。
第4図に示された間隙が最小となる逆の場合には、内側
滑り路4bの軌跡は滑り路4の軌跡より外側に位置し、ス
プラグ2は第4図に具体的に示された角度26aの位置に
くる。スプラグ2の横移動の場合には、スプラグ2は偶
力かみ合いの位置からフリーホイール位置の方へ、角度
26aにより具体的に示された位置を越えて突然に回転す
る。この場合、揺動舌片12は主波形部8の前平坦部11と
同じ平面に完全に屈服させられる。この位置を越える
と、揺動舌片12の動作を強化するのは主波形部8の前平
坦部11全体である。こうして揺動舌片12の過度の疲労を
もたらすことなしに、スプラグ2の揺動を効果的に止め
ることができる。
この特性の最良の効用を引き出すために、前平坦部11の
傾斜は、揺動舌片12の最大たわみ角が揺動舌片12に許容
される応力と対応するように定められる。さらに支承効
果は、ふくらみ部18の平坦面部19により前平坦部11に対
して行なわれる。
第5図を参照すると、打出しと形成加工による切断後に
ばね1を作ることのできる金属帯27の構造がより正確に
わかる。窓9を構成することになる全体として長方形の
くり抜き28の存在を見ることができる。横断方向の縁29
は後平坦部10の端を形成する。その反対側に、揺動舌片
12を形成する突起を見ることができる。突起30の底部は
2つのくり抜き31の間で金属帯27と一体となっており、
このくり抜き31はくり抜き28とつながっており、また縁
29と平行な縁32は前平坦部11の端を構成している。
金属帯27の先端のひとつ27aは、完全に閉じたくり抜き2
8aを有し、横断方向縁33を終端としている。他方の先端
27bは、突起30のあった場所34において開いたくり抜き2
8を有している。
第1図に示された組立品の組付けのときには、必ず板ば
ねをばね1の両端を重なり合わせるようにリテーナ3の
内側に円筒状にまく。自由状態におけるばねの窓9のピ
ッチは、リテーナ3の内径内に組付けた後のばねの窓の
ピッチよりもやや大きい。
第7図を見ると、ばね1の両端27a及び27bの重なり合い
は、完全に閉じた窓を有する第1の端27aが内側にな
り、第2の先端27bは外側になっていることがわかる。
この方法により、ばね1の円周上の予応力による接線応
力は、径方向の面と面との支承により吸収される。実
際、円周予応力の吸収は主として重なり合う両端の後平
坦部10の間の接触と副波形部14の前部40とにより行なわ
れる。この結果は、第1の先端27aを外側に、第2の先
端27bを内側にしたときには得られない。この場合に
は、径方向の傾斜がより少ない前平坦部11は円周予応力
に抗することはできず、この予応力は重なり合いの場所
にあるスプラグにより部分的に吸収されることになる。
このスプラグに加えられるばねの応力は,スプラグの良
好な動作を混乱させる危険がある。
リテーナ3内でのばね1のこの予応力によって、ばね1
は組付け後にリテーナ3の内径によって正確に定められ
た一定で既知の直径寸法を持ち、しかもこれはばねの窓
9のピッチの変化にかかわらないものである。
部品に同じ参照符号の付された第8図に示された別の実
施例は、第2図の場合と同様、偶力かみ合い前の位置で
示されている。この別の実施例においては、ばね41は、
その前の図の別の実施例のばねの主波形部の無い全体と
して円筒形の構造を有している。窓42は前の実施例の副
波形部と同様の副波形部14により各辺が区切られてい
る。ばね41の外側円筒面は、リテーナ3の内径と接して
いる。
窓42の後縁は、内側に折曲げられた平坦部43を有してい
る。折り目44の縁は、スプラグ2の2つの平坦面部22及
び23により形成される2面体の稜24内に支承接触するこ
とができ、平坦部43の方は、第8図には示されていない
組付け前の位置において平坦面部22と面接触をする。
窓42の前縁は、スプラグ2の前面と接触しない。内側に
折曲げられた平坦部45は、揺動舌片46が完全に屈服させ
られたときには、スプラグ2の平坦面部19と接触する。
こうして前出の実施例と同様、揺動舌片46の過度の疲労
なしに、スプラグ2の揺動を効果的に止めることができ
る。揺動舌片46は肘形に曲げられており、2つの平坦部
46a及び46bを有し、前出の実施例において同様、その先
端はスプラグ2の前面と凹弧20と協働することができ
る。
ばね41の構造のこの相違を別にすれば、全体の機能は前
出の実施例と同じである。ことに組立てはばねの両端の
重ね合わせにより同じように為され、前の実施例と同じ
利点を持つ。
第9図はさらに別の実施例を示す。この図においては、
同じ部品は同じ参照符号を付けられている。
この第2の別の実施例においては、ばね47は主波形部48
を有し、その頂上にはスプラグ2用の窓49が開けられて
いる。第1図及至第7図までの実施例の場合とは逆に、
ばね47の円筒形部50は、リテーナ3の内径と接触する。
図示されているようなこの実施例においては、ばね47は
窓49と直角の副波形部を有していない。しかしかしなが
ら、後辺にある第1の副波形部51は窓49の後縁をなす平
坦部52を有している。この平坦部52は第9図に見られる
ように外側に折曲げられている。第1図及至第7図の実
施例の場合と同様、該平坦部52の最端縁は稜24と協動す
ることができ、他方、平坦部52とスプラグ2の平坦面部
22の間における面と面との接触が、軸4と内径5の間に
全体が組付けられる前にスプラグが占めていた位置にお
いて為される。前辺に位置する副波形部53は、揺動舌片
55が完全に屈服したときにスプラグ2の平坦面部19上に
支承接触できる前平坦部54を有している。
揺動舌片55は肘形に折曲げられた構造をし,第2の平坦
部55bと接続した平坦部55aを有している。揺動舌片55の
先端は、前出の実施例におけると同様、スプラグ2の前
面の凹弧20と協動することができる。
この第2の別の実施例において、前出の実施例と同じ利
点を得ることができる。ばねの組付けは前出の実施例の
場合と同様、ばね両端の重ね合わせにより行なわれる。
【図面の簡単な説明】
第1図はくさびばね、リテーナ及び複数のスプラグを含
む本発明によるものを示す部分的概略断面であり、2つ
の同心的滑り路間に組付けられる前の全体が示されてい
る。 第2図は、完全に同心的に偏心の内側と外側の2つの滑
り路間に入れられたスプラグのひとつを示す発明による
フリーホイール装置の部分的概略断面であり、図は偶力
かみ合いのすなわちフリーホイールの作動状態における
スプラグの位置している。 第3図は、2つの滑り路間の最大間隙をもたらす偏心し
た場合の作動を図示する第2図と同様の断面である。図
は同様に、偶力かみ合いの前、すなわちフリーホイール
の作動状態のスプラグを示している。 第4図は、最小間隙をもたらす偏心した配置を示す第2
図と同様の断面である。図は、偶力かみ合いの前、すな
わちフリーホイール作動状態のスプラグの位置を示す。 第5図は、成形加工と打抜き後に既成の図に見られるば
ねを作成することのできる切断された金属帯の部分図で
ある。図はことに金属帯の両端を示している。 第6図は、第5図の帯を成形加工及び打抜きした後に得
られるばねの一部分の部分的透視図である。 第7図は、ばねに応力を加えることのできる機構を図示
する発明によるフリーホイール装置の部分断面である。 第8図は、発明の別の実施を示す第2図と同様の断面で
ある。 第9図は、発明のさらに別の実施を示す第2図と同様の
図である。 1……ばね 2……スプラグ 3……リテーナ 4……軸(内側滑り路) 5……外側滑り路 8……主波形部 9……窓 10……ばねの平坦部(後側) 11……ばねの平坦部(前側) 12……揺動舌片

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】くさび作用をなす複数のスプラグと、該ス
    プラグを挿入するための複数の窓が形成された一つのば
    ねとを備え、該ばねはスプラグを支持すると共に複数の
    揺動舌片(12)を有し、各揺動舌片が対応する窓(9)
    の前縁の位置の側に設けられ、ばねとスプラグの組立品
    の二つの滑り路の間への組込み前に、各揺動舌片がくさ
    び作用を助長する方向に上記スプラグの一方の側の面に
    作用するものにおいて、窓の後縁が直状端をもつ平坦部
    (10)を有し、ばねとスプラグの組立品が二つの滑り路
    の間に組み込まれる前には、上記平坦部(10)がスプラ
    グの後面の平坦面部(22)に接面し、上記直状端がスプ
    ラグの後面の二つの平坦面部(22,23)で形成される稜
    (24)に当接していることを特徴とするフリーホイール
    装置用のばねとスプラグの組立品。
  2. 【請求項2】各揺動舌片(12)が外側に折曲げられ、そ
    の先端がスプラグ前面に形成された凹弧(20)において
    該スプラグ前面と接触する大きさの寸法を有することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のフリーホイー
    ル装置用のばねとスプラグの組立品。
  3. 【請求項3】各窓(9)の寸法が、窓(9)の前縁の先
    端が通常の作動においてはスプラグの前面に接触せず、
    スプラグが窓の後縁と揺動舌片の間に保持されている大
    きさであることを特徴とする特許請求の範囲第1項また
    は第2項に記載のフリーホイール装置用のばねとスプラ
    グの組立品。
  4. 【請求項4】各窓の後縁の平坦部(10)が外側に折曲げ
    られていることを特徴とする特許請求の範囲第1項ない
    し第3項のいずれか一つに記載のフリーホイール装置用
    のばねとスプラグの組立品。
  5. 【請求項5】各窓の後縁の平坦部が内側に折曲げられて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3
    項のいずれか一つに記載のフリーホイール装置用のばね
    とスプラグの組立品。
  6. 【請求項6】各窓の前縁が、揺動舌片(12)が平坦部
    (11)の前方方向に屈服するまで変させられた時、スプ
    ラグの前面の平坦面部(19)上に支承接触することので
    きる平坦部(11)を有することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項ないし第5項のいずれか一つに記載のフリー
    ホイール装置用のばねとスプラグの組立品。
  7. 【請求項7】各窓の前縁の平坦部が外側に折曲げられて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第6項に記載のフ
    リーホイール装置用のばねとスプラグの組立品。
  8. 【請求項8】各窓の前縁の平坦部が内側に折曲げられて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第6項に記載のフ
    リーホイール装置用のばねとスプラグの組立品。
  9. 【請求項9】揺動舌片(12)が少なくともひとつの平坦
    な部分を有していることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項ないし第8項のいずれか一つに記載のフリーホイー
    ル装置用のばねとスプラグの組立品。
  10. 【請求項10】揺動舌片(12)の先端が外側に軽く折曲
    げられて弧を成すことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項ないし第9項のいずれか一つに記載のフリーホイール
    装置用のばねとスプラグの組立品。
  11. 【請求項11】揺動舌片(12)のばねの明らかに円筒形
    の部分と一体となっていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項ないし第10項のいずれか一つに記載のフリー
    ホイール装置用のばねとスプラグの組立品。
  12. 【請求項12】円筒形の部分(15)によって隔てられた
    一連の主波形部(8)を有し、その主波形部の頂上には
    スプラグ用窓が形成されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項ないし第11項のいずれか一つに記載のフ
    リーホイール装置用のばねとスプラグの組立品。
  13. 【請求項13】主波形部(8)の各々がその頂上に隣接
    して対応する窓(9)の各側に在る副波形部(14)を有
    していることを特徴とする特許請求の範囲第12項に記載
    のフリーホイール装置用のばねとスプラグの組立品。
  14. 【請求項14】スプラグ(2)挿通用の複数の窓(25)
    が形成された円筒状のリテーナ(13)を少なくとも一つ
    有し、該複数の案内にはそれぞれスプラグ(2)が配さ
    れ、上記リテーナと同心で組付けられスプラグ上で動作
    する全体として円筒ばね状の弾性要素を備え、リテーナ
    (3)の窓(25)の寸法は、組立品を内径と軸との間に
    組み込む前にスプラグがリテーナによっては保持されな
    い大きさのものであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載のフリーホイール装置用のばねとスプラグ
    の組立品。
  15. 【請求項15】ばね(1)がリテーナ(3)の内径内で
    圧力を加えられ円周上に予応力を与えられ、自由状態に
    おけるばねの窓(9)のピッチは、リテーナの内径内へ
    の組付け後及びスプラグ(2)のリテーナとばねのそれ
    ぞれの窓(9,25)内への挿入後のばねの窓(9)のピッ
    チより大きいことを特徴とする特許請求の範囲第14項に
    記載のフリーホイール装置用のばねとスプラグの組立
    品。
  16. 【請求項16】ばねの両端(27a,27b)が重り合うよう
    に組付けられ、重り合う2つの窓の後縁方向に折曲げら
    れた平坦部(10)がばねの予応力を生じるように互いに
    接触することを特徴とする特許請求の範囲第15項に記載
    のフリーホイール装置用のばねとスプラグの組立品。
  17. 【請求項17】互いに接触する2つの窓の副波形部がば
    ねの予応力の発生に寄与することを特徴とする特許請求
    の範囲第16項に記載のフリーホイール装置用のばねとス
    プラグの組立品。
  18. 【請求項18】ばね(1)の第1の先端(27a)は揺動
    舌片と結合した窓を持ち、ばね(1)の第2の先端(27
    b)は揺動舌片本体とは結合していない窓を持ち、ばね
    の両端の重ね合わせ時には第1の先端(27a)が内側に
    組付けられ第2の先端(27b)が外側に組付けられるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第16項又は第17項に記載
    のフリーホイール装置用のばねとスプラグの組立品。
  19. 【請求項19】軸(4)と内径(5)との間に組付けら
    れ第1の方向においては2つの滑り路とくさび接触し第
    2の方向においては軸の内径に対する一方向あるいはそ
    の逆の方向に自由に回転できる複数のスプラグ(2)用
    の2つの滑り路を形成する軸及び内径を有するものであ
    って、リテーナ(3)の窓(25)の寸法は、組立品を内
    径と軸との間に組付ける前にもスプラグがリテーナによ
    っては保持されない大きさのものであることを特徴とす
    る特許請求の範囲第14項に記載のフリーホイール装置用
    のばねとスプラグの組立品。
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