JPH07100943B2 - ブロック壁の施工法と施工用弾性係合ピン - Google Patents

ブロック壁の施工法と施工用弾性係合ピン

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JPH07100943B2
JPH07100943B2 JP18728091A JP18728091A JPH07100943B2 JP H07100943 B2 JPH07100943 B2 JP H07100943B2 JP 18728091 A JP18728091 A JP 18728091A JP 18728091 A JP18728091 A JP 18728091A JP H07100943 B2 JPH07100943 B2 JP H07100943B2
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徹士 菊澤
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日本興業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、擁壁やブロック塀等の
ようなブロック壁の施工法とその弾性係合ピンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のブロック壁の施工法においては、
コンクリート製初段目側壁ブロックに二段目以上の側壁
ブロックを上積みする際は、各側壁ブロックのフェイス
シェルとバックシェルの上面にモルタルを均一に塗布し
てから、その上に側壁ブロックを上積みしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のモルタ
ルは混練するのに時間がかかり、また、その混練には熟
練を要する欠点と、そのモルタルが硬化するまで(約3
日間)は、側壁ブロックの内部に混練コンクリートを流
し込めず施工期間が長い欠点とがあった。
【0004】そこで、本発明は、モルタルの混練を必要
としないので、熟練作業者を要せず、しかも施工期間が
短いブロック壁の施工法と施工用弾性係合ピンの提供を
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段においては、図1〜8の如く、複数の初段目側壁ブロ
ック5Aを互いに横方向に接した状態で並べ、これら初
段目側壁ブロック5Aの各々に縦鉄筋6の基部6aを串
刺し状態で固定し、前記複数の初段目側壁ブロック5A
のフェイスシェル8とバックシェル10の上面8a,1
0aには軟質緩衝帯12を接着し、前記軟質緩衝帯12
に複数の二段目側壁ブロック5を重ね、これらは互いに
横方向に接しかつ前記縦鉄筋6の各々に串刺し状態で並
べる。
【0006】次に、初段目側壁ブロック5Aの第一,第
二ウエブシェル9A,9Bの一方の下面9bと、この第
一,第二ウエブシェル9A,9Bの一方の直上に位置す
る二段目側壁ブロック5の第一,第二ウエブシェル9
A,9Bの一方の上面9aとを、弾性係合ピンPで互に
係合連結し、前記二段目側壁ブロック5のフェイスシェ
ル8とバックシェル10の上面8a,10aには軟質緩
衝帯12を接着し、前記軟質緩衝帯12に複数の三段目
側壁ブロック5を重ね、これらは互いに横方向に接しか
つ前記縦鉄筋6の各々に串刺し状態で並べる。
【0007】前記二段目側壁ブロック5の第一,第二ウ
エブシェル9A,9Bの他方の下面9bとその上に積ま
れた三段目側壁ブロック5の第一,第二ウエブシェル9
A,9Bの上面9aとを前記とは別の弾性係合ピンPで
互に係合連結し、上記の初段目に対する二段目側壁ブロ
ックの作業工程と、二段目に対する三段目側壁ブロック
の作業工程を、四段目以上の側壁ブロック5に繰返して
行い、二段目以上の側壁ブロック5及び初段目側壁ブロ
ック5Aの合計が適当な高さに達したとき、これらの内
部空間に混練コンクリートを充填し凝固させる。
【0008】
【作用】上記課題解決手段において、従来のモルタルの
スペサー機能を軟質緩衝帯12で代替し、かつモルタル
の接着機能を弾性係合ピンPで代替するので、モルタル
の混練を必要としないので、熟練作業者を要せず、しか
も施工期間が短いブロック壁の施工法を実現できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例として擁壁に適用し
た例を図1〜8に基づいて説明する。
【0010】図1−Aのように、基礎砕石1の上側に基
礎コンクリート2を形成し、この基礎コンクリート2の
上面に基礎ブロック3、コンクリート底板4及びコンク
リート製初段目側壁ブロック5Aを載置し、これら初段
目側壁ブロック5Aは互いに横方向に接した状態で並
べ、これら基礎ブロック3及び初段目側壁ブロック5A
に係合した縦鉄筋6の基部6aを、プラスチックスペー
サ7を押込ことにより初段目側壁ブロック5Aに串刺し
状態で固定する。
【0011】図4,5,6のように、二段目より上側に
使用するコンクリート製側壁ブロック5は、フェイスシ
ェル8と、その背面に突出した左右一対の第一,第二ウ
エブシェル9A,9Bと、これら第一,第二ウエブシェ
ル9A,9Bの背面に接続形成されたバックシェル10
(フェイスシェル8と同じ左右幅を持つ)とから構成
し、フェイスシェル8及びバックシェル10の上面8
a,10a同志と下面8b,10b同志は面一とし、第
一,第二ウエブシェル9A,9Bの上面9aはフェイス
シェル8の上面8aより少し下位に形成し、かつ第一,
第二ウエブシェル9A,9Bの下面9bはフェイスシェ
ル8の下面8bより少し上位に形成し、第一,第二ウエ
ブシェル9A,9Bの上面9aには横鉄筋11用の溝1
1Aを形成している。
【0012】図7,8のように、前記初段目側壁ブロッ
ク5Aは、フェイスシェル8と、その背面に突出した左
右一対の第一,第二ウエブシェル9A,9Bと、これら
第一,第二ウエブシェル9A,9Bの各背面に別々に接
続形成されたバックシェル10(フェイスシェル8の約
1/4の左右幅を持つ)とから構成されている。その他
の構成は、前記側壁ブロック5と同様である。
【0013】図1−D,図2のように、前記複数の縦鉄
筋6に串刺するように横方向に接した複数の初段目側壁
ブロック5Aのフェイスシェル8とバックシェル10の
上面8a,10aには軟質緩衝帯12(自由時厚さ10
mmかつ圧縮時厚さ1mmで片面剥離紙と接着面とを有
するスポンジシール)を接着する。
【0014】そして、第一,第二ウエブシェル9A,9
Bの溝11Aに横鉄筋11を嵌合し、前記軟質緩衝帯1
2に複数の二段目側壁ブロック5を重ねて互いに横方向
に接した状態で並べて行く。
【0015】次に、初段目側壁ブロック5Aの第一,第
二ウエブシェル9A,9Bの一方の下面9bと、この第
一,第二ウエブシェル9A,9Bの一方の直上に位置す
る二段目側壁ブロック5の第一,第二ウエブシェル9
A,9Bの一方の上面9a(横鉄筋用溝11Aの上面を
含む)とを、弾性係合ピンPで互に係合連結する。
【0016】次に、前記溝11A間に横鉄筋11を嵌合
し、二段目測壁ブロック5のフェイスシェル8とバック
シェル10の上面8a,10aには軟質緩衝帯12を接
着し、該二段目側壁ブロック5の第一,第二ウエブシェ
ル9A,9Bの他方の下面9bと、その上に縦鉄筋に串
刺し状態で積まれた三段目側壁ブロック5の第一,第二
ウエブシェル9A,9Bの上面9a(横鉄筋用溝11A
の上面を含む)とを、前記とは別の弾性係合ピンPで互
に係合連結する。
【0017】そして、上記上記の初段目に対する二段目
側壁ブロックの作業工程と、二段目に対する三段目側壁
ブロックの作業工程を、四段目以上の側壁ブロック5に
繰返して行い、二段目以上の側壁ブロック5及び初段目
側壁ブロック5Aの合計が約1mになるとこれらの内部
空間及び基礎ブロック3の内部空間に混練コンクリート
を充填し、その凝固後に、最上段側壁ブロック5の上面
に笠木ブロックを重ねてブロック壁の施工は完了する。
【0018】また、前記弾性係合ピンPは、図1−Eの
ように、直径2〜4mmの金属線材(例えば鉄線)の折
曲加工により形成し、これは、直状の連結部13と、そ
の上端の持手兼用の円環形上係部14と、前記連結部1
3の下端の凹形下係部15とから構成し、前記上係部1
4には、第一,第二ウエブシェル9A,9Bの上面9a
に係合する際に弾性変形により係合し、前記下係部15
には、第一,第二ウエブシェル9A,9Bの下面9bに
係合する際に下面9bのバリGを逃げた状態で係合する
機能をそれぞれ有せしめている。5Bは、側壁ブロック
5のフェイスシェル8に固着された化粧板である。
【0019】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、請求項1
の発明によると、従来のモルタルのスペサー機能を軟質
緩衝帯で代替し、かつモルタルの接着機能を弾性係合ピ
ンで代替するので、モルタルの混練を必要としないの
で、熟練作業者を要せず、しかも施工期間が短いブロッ
ク壁の施工法を実現できる。
【0021】また、請求項2の発明によると、弾性係合
ピンは金属線材の折曲加工により形成し、これは、直状
の連結部と、その上端の持手兼用の円環形上係部と、前
記連結部の下端の凹形下係部とから構成し、前記上係部
には、第一,第二ウエブシェルの上面に係合する際に弾
性変形により係合する機能、前記下係部には、第一,第
二ウエブシェルの下面に係合する際に下面のバリを逃げ
た状態で係合する機能をそれぞれ有せしめたので、安価
で施工作業がしやすい弾性係合ピンを提供できる優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1−A】本発明方法を施工した擁壁の実施例を示す
側面図てある。
【図1−B】同主要部の切断正面図である。
【図1−C】同主要部の切断側面図である。
【図1−D】同擁壁施工途中の斜視図である。
【図1−E】同弾性係合ピンの正面図である。
【図2】同側壁ブロックへの軟質緩衝帯接着作業の斜視
図てある。
【図3】同側壁ブロックへの弾性係合ピン組付作業の斜
視図である。
【図4】同側壁ブロックの平面図である。
【図5】同側壁ブロックの正面図である。
【図6】同図4のE−E断面図てある。
【図7】同初段目側壁ブロックの平面図である。
【図8】同図7のF−F断面図である。
【符号の説明】
P 弾性係合ピン G バリ 5 二段目以上の側壁ブロック 5A 初段目側壁ブロック 6 縦鉄筋 8 フェイスシェル 9A,9B 第一,第二ウエブシェル 10 バックシェル 12 軟質緩衝帯 13 連結部 14 円環形上係部 15 凹形下係部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の初段目側壁ブロックを互いに横方
    向に接した状態で並べ、これら初段目側壁ブロックの各
    々に縦鉄筋の基部を串刺し状態で固定し、 前記複数の初段目側壁ブロックのフェイスシェルとバッ
    クシェルの上面には軟質緩衝帯を接着し、前記軟質緩衝
    帯に複数の二段目側壁ブロックを重ね、これらは互いに
    横方向に接しかつ前記縦鉄筋の各々に串刺し状態で並
    べ、 次に、初段目側壁ブロックの第一,第二ウエブシェルの
    一方の下面と、この第一,第二ウエブシェルの一方の直
    上に位置する二段目側壁ブロックの第一,第二ウエブシ
    ェルの一方の上面とを、弾性係合ピンで互に係合連結
    し、 前記二段目側壁ブロックのフェイスシェルとバックシェ
    ルの上面には軟質緩衝帯を接着し、該軟質緩衝帯に複数
    の三段目側壁ブロックを重ね、これらは互いに横方向に
    接しかつ前記縦鉄筋の各々に串刺し状態で並べ、 前記二段目側壁ブロックの第一,第二ウエブシェルの他
    方の下面とその上に積まれた三段目側壁ブロックの第
    一,第二ウエブシェルの上面とを前記とは別の弾性係合
    ピンで互に係合連結し、 上記の初段目に対する二段目側壁ブロックの作業工程
    と、二段目に対する三段目側壁ブロックの作業工程を、
    四段目以上の側壁ブロックに繰返して行い、二段目以上
    の側壁ブロック及び初段目側壁ブロックの合計が適当な
    高さに達したとき、これらの内部空間に混練コンクリー
    トを充填し凝固させる、 ことを特徴とするブロック壁の施工法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の弾性係合ピンは金属線材
    の折曲加工により形成し、これは、直状の連結部と、そ
    の上端の持手兼用の円環形上係部と、前記連結部の下端
    の凹形下係部とから構成し、前記上係部には、第一,第
    二ウエブシェルの上面に係合する際に弾性変形により係
    合する機能、前記下係部には、第一,第二ウエブシェル
    の下面に係合する際に下面のバリを逃げた状態で係合す
    る機能をそれぞれ有せしめたことを特徴とする弾性係合
    ピン。
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JPH08284183A (ja) * 1995-04-17 1996-10-29 Toshihiko Chazono コンクリートブロックおよびそれを用いた擁壁の構築方法
JP4709540B2 (ja) * 2004-12-06 2011-06-22 有限会社福井ブロック工業所 コンクリート製横筋ブロック及びそのブロックを使った構築物並びにコンクリート製横筋ブロックの製造方法

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