JPH08284183A - コンクリートブロックおよびそれを用いた擁壁の構築方法 - Google Patents

コンクリートブロックおよびそれを用いた擁壁の構築方法

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JPH08284183A
JPH08284183A JP11518195A JP11518195A JPH08284183A JP H08284183 A JPH08284183 A JP H08284183A JP 11518195 A JP11518195 A JP 11518195A JP 11518195 A JP11518195 A JP 11518195A JP H08284183 A JPH08284183 A JP H08284183A
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Japan
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concrete
block
concrete block
wall
reinforcing bars
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JP11518195A
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Toshihiko Chazono
俊彦 茶園
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 労力が大幅に軽減され、高い擁壁の構築が可
能であり、工期が短縮され、最も強度を必要とする接続
部の強度を向上させうるコンクリートブロックとそれを
用いた擁壁の構築方法を提供する。 【構成】 一方の外壁部12,22の中央部において、上下
方向に切り欠かれた開口14,24が形成された直壁用ブロ
ック1と基礎用ブロック2を用いる。構築方法は、(a)
基礎用コンクリートブロック1を底版の前端縁に沿って
設置し、その上に直壁用コンクリートブロック2を横方
向鉄筋3を固定しながら任意段数を積み上げ、(b) コン
クリートブロック1 ,2 の開口14,24より縦方向鉄筋を
挿入し、(c) 開口4をモルタルで閉塞し、(d) 底版内で
横方向鉄筋3を固定し、生コンクリートを積み上げたコ
ンクリートブロックと底版部内に流し込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリートブロックお
よびそれを用いた擁壁の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の標準的なコンクリートブロック50
は図4に示すようなものである。すなわち、2枚の長方
体の外壁部51,52と、平行な外壁51,52を連結する数本
の連結部53からなり、生コンクリートを流し込むための
空洞54が形成されている。
【0003】上記のコンクリートブロック50を用いた従
来の擁壁工事を図5に基づき説明する。最初に図5(I)
に示すように、底版部61に型枠62と縦方向鉄筋63を配置
し、生コンクリートcを打設する。コンクリートcの硬
化により底版部61が完成すると、同図(II)に示すよう
に、コンクリートブロック50を縦方向鉄筋63の頂部を越
える高さまで持ち上げ、コンクリートブロック50の前記
空洞54(図4参照)に縦方向鉄筋63を通しながら、多段
にコンクリートブロック50を積み上げていく。コンクリ
ートブロック50の積み上げが完了すると、同図(III) に
示すように、直壁のコンクリートブロック50に生コンク
リートを充填して、直壁64を底版61上に打ち継ぎして、
L形擁壁を構築していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
コンクリートブロック50とそれを用いた擁壁工事では、
つぎのような問題があった。まず、図5(II)に示すよう
に、コンクリートブロックを矢印dで示すように高い位
置まで持ち上げ、かつ降ろさなければならないので、労
力が大きく、また高い擁壁工事は不可能であった。そし
て、底版部61のコンクリートが硬化した後に直壁部のコ
ンクリートブロック50を積み上げ、さらに直壁部に生コ
ンクリートを充填するという3工程を要し、次工程に移
る前にコンクリートの硬化を待つ時間が必要であり、通
常コンクリートの硬化に約1日を要するので、工期が3
日以上の長期にわたるという欠点があった。さらに、底
版部61と直壁部64とが打ち継ぎとなるので、L形擁壁の
最も強度を必要とする部分でありながら、その両者の付
着強度は弱くなるという問題があった。
【0005】本発明は上記の事情に鑑み、労力が大幅に
軽減され、高い擁壁の構築が可能であり、工期が短縮さ
れ、最も強度を必要とする接続部の強度を向上させうる
コンクリートブロックとそれを用いた擁壁の構築方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のコンクリートブ
ロックは直壁用コンクリートブロックと基礎用コンクリ
ートブロックがあり、直壁用コンクリートブロックのみ
を使用したり、直壁用コンクリートブロックと基礎用コ
ンクリートブロックを組合せて使用される。直壁用コン
クリートブロックは、2枚の長方体の外壁部と、平行に
並べた2枚の外壁部間を連結する連結部とが一体に形成
されたコンクリートブロックであって、一方の外壁部の
中央部において、縦方向鉄筋を通しうる幅で上下方向に
切り欠かれた開口が形成されていることを特徴とする。
基礎用コンクリートブロックは、2枚の長方体の外壁部
と、平行に並べた2枚の外壁部間を連結する連結部とが
一体に形成されたコンクリートブロックであって、一方
の外壁部の中央部において、生コンクリートを流通させ
うる大きさの開口が形成されていることを特徴とする。
本発明の構築方法は、(a) 前記基礎用コンクリートブロ
ックを底版の前端縁に沿って設置し、その上に前記直壁
用コンクリートブロックを横方向鉄筋を固定しながら任
意段数を積み上げるブロック積み工程、(b) 前記基礎用
コンクリートブロックおよび前記直壁用コンクリートブ
ロックの開口より縦方向鉄筋を挿入し横方向鉄筋に固定
する鉄筋挿入工程、(c) 前記直壁用コンクリートの開口
をモルタルまたは専用閉塞部材で閉塞する閉塞工程、
(d) 底版内で横方向鉄筋を固定し、底版後端部に型枠を
設置した後に、生コンクリートを積み上げたコンクリー
トブロックと底版部内に流し込むコンクリート打ち工程
とからなることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明のコンクリートブロックでは開口を通し
て縦方向鉄筋を挿入できるので、コンクリートブロック
を鉄筋の先端を越える高い位置まで持ち上げる必要はな
く、順に積み上げうる高さまで持ち上げればよい。した
がって、ブロック積みの労力が軽減され、高い擁壁の構
築も可能となる。本発明の構築方法では、コンクリート
ブロックを積み上げ縦方向鉄筋を挿入した後、直壁部と
底版部に同時に生コンクリートを注入すればよいので、
L形擁壁の接続部は一体物に仕上げられ、打ち継ぎとは
比較にならない高い強度をもつことができる。また、コ
ンクリート打ちは一度の工程で済むので、工期が短縮さ
れる。
【0008】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を説明する。図1は
本発明の一実施例に係る直壁用コンクリートブロックの
側面図、平面図および背面図、図2は本発明の一実施例
に係る基礎用コンクリートブロックの側面図、平面図お
よび背面図、図3は本発明に係る擁壁の構築方法の説明
図で、(I) 〜(III) の各工程において(A) 列は側面図、
(B) 列は背面図である。
【0009】図1の直壁用コンクリートブロック1は、
長方体の外壁部11と内壁部12を連結する連結部13とから
なり、これらはコンクリートにより一体に形成されてい
る。内壁部には、その中央部において縦方向鉄筋を通す
に必要な幅の上下方向の切欠きである開口14が形成され
ている。また、連結部13の側方および2枚の連結部13の
間は生コンクリートを流し込む空洞部15となっている。
【0010】図2の基礎用コンクリートブロック2は、
長方体の外壁部21と内壁部22と、外壁部21と内壁部22を
連結する連結部23とからなり、これらはコンクリートに
より一体に形成されている。内壁部22は中央部において
生コンクリートを流通させうる開口24が形成されてい
る。この開口21は生コンクリートを流通させることさえ
できればよいので、その形状はとくに限定されず、種々
の形状を採用できる。また、2枚の内壁部を合わせた幅
寸法wは外壁部21の幅寸法Wより小さく、両端部におい
ても生コンクリートの流通路ができるようになってい
る。
【0011】つぎに、上記コンクリートブロック1,2
を用いた擁壁の構築方法を図3に基づき説明する。ま
ず、図3(I) に示すように、基礎用ブロック2を底版の
前端線に沿って設置し、その上に直壁用ブロック1を積
み上げる。このとき、直壁用ブロック1はこれまで積み
上げたブロック壁上に積み上げるだけでよく、高く持ち
上げる必要はないので、労力は少なくてすむ。なお、横
方向鉄筋3を固定しながら、このブロック積み作業を行
う。
【0012】つぎに、図3(II)に示すように、積み上げ
られたブロック1,2に背面側(内側)から縦方向鉄筋
4を矢印aで示すように挿入する。このとき、直壁用ブ
ロック1を最上段まで積み上げた後で縦方向鉄筋4を挿
入してもよく、ある程度の段数まで積み上げたら縦方向
鉄筋4を挿入し、その後残りの段数の直壁用ブロック1
を積み上げてもよい。この場合も、直壁用ブロック1は
矢印bで示すように横方向から挿入すると縦方向鉄筋4
が開口24を通って干渉しないので、高く持ち上げること
なくブロック積み作業ができる。この後、直壁用ブロッ
ク1の開口24をモルタルを埋めるか、あるいは専用の閉
塞部材を用いて閉塞する。
【0013】最後に図(III) に示すように、底版5内の
縦方向鉄筋4に横方向鉄筋3を固定し、底版部5の後端
縁に型枠6を設置する。そして、生コンクリートcを底
版部5の上面から流し込む。この後、生コンクリートc
が硬化すると工事は完了である。本発明においては、直
壁部と底版部5が同時に生コンクリートcを打ち込まれ
るので、一体に形成され、最も強度の必要な接続部にお
いても高い強度を付与することができる。また、コンク
リート打ち工事は一度でよいので、工期の短縮が可能で
あり、従来工法で3日要していたのが2日で完成させる
ことができる。
【0014】なお、上記の擁壁はL形擁壁であったが、
これ以外の擁壁であれば、直壁用ブロック1のみ、基礎
用ブロック2のみ、あるいは直壁用ブロック1と基礎用
ブロック2を組合せて用いればよい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、労力が大幅に軽減さ
れ、高い擁壁の構築が可能であり、工期が短縮され、最
も強度を必要とする接続部の強度を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る直壁用コンクリートブ
ロックの側面図(A) 、平面図(B) および背面図(C) であ
る。
【図2】本発明の一実施例に係る基礎用コンクリートブ
ロックの側面図(A) 、平面図(B) および背面図(C) であ
る。
【図3】本発明に係る擁壁の構築方法の説明図である。
【図4】従来のコンクリートブロックの側面図(A) 、平
面図(B) および背面図(C) である。
【図5】従来の擁壁構築方法の説明図である。
【符号の説明】
1 直壁用コンクリートブロック 2 基礎用コ
ンクリートブロック 3 横方向鉄筋 4 縦方向鉄
筋 5 底版部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の長方体の外壁部と、平行に並べた2
    枚の外壁部間を連結する連結部とが一体に形成されたコ
    ンクリートブロックであって、一方の外壁部の中央部に
    おいて、縦方向鉄筋を通しうる幅で上下方向に切り欠か
    れた開口が形成されていることを特徴とする直壁用のコ
    ンクリートブロック。
  2. 【請求項2】2枚の長方体の外壁部と、平行に並べた2
    枚の外壁部間を連結する連結部とが一体に形成されたコ
    ンクリートブロックであって、一方の外壁部の中央部に
    おいて、生コンクリートを流通させうる大きさの開口が
    形成されていることを特徴とする基礎用のコンクリート
    ブロック。
  3. 【請求項3】(a) 前記基礎用コンクリートブロックを底
    版の前端縁に沿って設置し、その上に前記直壁用コンク
    リートブロックを横方向鉄筋を固定しながら任意段数を
    積み上げるブロック積み工程、(b) 前記基礎用コンクリ
    ートブロックおよび前記直壁用コンクリートブロックの
    開口より縦方向鉄筋を挿入し横方向鉄筋に固定する鉄筋
    挿入工程、(c) 前記直壁用コンクリートの開口をモルタ
    ルまたは専用閉塞部材で閉塞する閉塞工程、(d) 底版内
    で横方向鉄筋を固定し、底版後端部に型枠を設置した後
    に、生コンクリートを積み上げたコンクリートブロック
    と底版部内に流し込むコンクリート打ち工程と、からな
    ることを特徴とする擁壁の構築方法。
JP11518195A 1995-04-17 1995-04-17 コンクリートブロックおよびそれを用いた擁壁の構築方法 Pending JPH08284183A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101787708A (zh) * 2010-02-10 2010-07-28 黄靓 一种装配整体式悬臂式挡土墙及其施工方法
CN103321246A (zh) * 2013-06-14 2013-09-25 孔志坚 采用地下连续墙的基坑施工方法
CN114658045A (zh) * 2022-04-15 2022-06-24 福州市勘测院有限公司 现役挡土墙修复施工方法

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