JPH0710090B2 - 電子ファイル装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はイメージスキャナ、プリンタ、光ディスク装
置、ワークステーションで構成される電子ファイル装置
に関し、特に、イメージスキャナとシステムバスとを結
合するアダプタ装置に特徴を有する電子ファイル装置に
関する。

従来の技術 汎用的な電子ファイルシステムの代表的な構成例を第２
図に示している。このシステムには、複数台のワークス
テーション12および13と、多量のイメージデータ等を格
納するための光ディスクデッキ14と、図面や書類等の原
稿の画像を読み取るためのイメージスキャナ15と、図面
や書類等の画像を印刷するためのイメージプリンタ16と
を備え、これらはそれぞれ専用のアダプタ装置18、19、
20、21（以下単にアダプタという）が付帯しており、こ
れらアダプタ18〜22を介して全体が中央制御部17のシス
テムバスに結合されている。中央制御部17と各アダプタ
18〜22とでファイルシステムコントローラが構成されて
いる。

オペレータはワークステーション12または13のキーボー
ドとディスプレイを操作してシステムを活用することに
なる。例えば、ワークステーション12よりスキャナ15を
起動させ、スキャナ15で読み取った画像をワークステー
ション12に表示させ、その表示を見てワークステーショ
ン12にてファイルの管理データや検索用データを作成
し、これらを画像のイメージデータとともに光ディスク
に記録したり（光ディスクデッキ14を動作させる）、あ
るいは光ディスクから再生したイメージデータをプリン
タ16に送って印刷する、などの運用を行なうことにな
る。ここで、ワークステーション12・13からの各種の命
令は中央制御部17を介して各部に伝達され、各部からの
応答も中央制御部17により必要部所に伝達される。

上述のようなシステムにおけるスキャナアダプタ装置21
の従来構成を第３図に示している。

第３図において、ワークステーションよりのスキャナ起
動命令はコマンドデータバス31を通じて伝えられ、コマ
ンド管理部27を経由し、MPU（プロッサ）28に供給され
る。MPU28が命令を判断し、スキャナ23および圧縮回路2
4に起動をかけ、原稿の読み取りを開始する。圧縮回路2
4はスキャナ15とともに動作し、スキャナ15からシリア
ルに出力されるイメージデータを圧縮符号化し、データ
の冗長度を低減させる。圧縮回路23からの圧縮イメージ
データはDMAC29（ダイレクト・メモリ・アクセス・コン
トローラ）によりページメモリ25に一度蓄積された後、
データ管理部26からイメージデータバス30へ送出され
る。

例えばワークステーション12のアダプタ18が上記バス30
上のイメージデータを取り込んでメモリに格納する。次
にそのイメージデータを伸長回路により復号化して元の
データに戻し、メモリに一時記憶する。次にディスプレ
イに表示するために、復号化したイメージデータを間引
き処理してサイズを縮小する（解像度を低減してデータ
量を減らす）。一般的には、その縮小されたイメージデ
ータがワークステーションのディスプレイに表示され
る。同様な縮小機能はプリンタアダプタ22にも設けられ
る。

発明が解決しようとする問題点 図面などの大型サイズの原稿から読み取ったイメージデ
ータは高解像度・大容量のデータとなるため、これを縮
小しないでディスプレイに表示することはできない。従
来のシステムは、スキャナアダプタ21からワークステー
ションアダプタ18（19も同じ）に縮小していない原サイ
ズのイメージデータを送り、それをアダプタ18にて縮小
して表示している。そのため次のような問題があった。

あとで縮小するのに大容量のデータを転送するた
め、システムバスのスループットが低下する。

ワークステーションアダプタ18でデータを受け取っ
てから縮小して表示しているため、表示の要求を出して
から画像がディスプレイに映るまでの時間がかかり、操
作性が悪い。

複数のワークステーションやプリンタのアダプタに
それぞれ縮小回路とそれに付帯した大容量メモリが必要
となり、システム全体としてのハードウエアコストが高
くなる。

この発明は上述した問題点に鑑みなされたもので、その
目的は、大型サイズの画像の縮小に伴うシステムバスの
スループット低下、操作性の低下、コストの増大をなく
すことができるようにした電子ファイル装置を提供する
ことにある。

問題点を解決するための手段 本発明は上述の目的を達成するために、原稿を読取り画
像データを出力する読取手段と、前記画像データを表示
する表示手段と、前記画像データを記録媒体に印刷する
記録手段と、前記読取手段からの画像データの入力及び
前記表示手段、前記記録手段への画像データの出力を制
御するワークステーションと、このワークステーション
と前記読取手段との間に位置するアダプタ装置とを有
し、前記アダプタ装置は、前記読取手段から出力された
画像データを圧縮する第１の圧縮手段と、前記読取手段
から出力された画像データを縮小する縮小手段と、この
縮小手段で縮小された画像データを圧縮する第２の圧縮
手段と、前記第１の圧縮手段で処理された原サイズの画
像データ及び前記第２の圧縮手段で処理された縮小サイ
ズの画像データを記憶する記憶手段と、画像データを前
記記録手段で印刷するときには原サイズの画像データを
前記表示手段に表示させるときには縮小サイズの画像デ
ータを前記記憶手段から読み出して前記ワークステーシ
ョンに転送する制御手段とを備えたようにしたものであ
る。

作用 イメージスキャナで読み取られたイメージデータは、本
発明のスキャナアダプタ装置上で、原サイズのまま圧縮
符号化されるとともに、上記縮小回路によって縮小され
た上で圧縮符号化される。つまり、原稿の読み取り時点
で、原サイズのイメージデータと縮小サイズのイメージ
データとが生成され、両方がシステムに提供される。

実施例 第２図の電子ファイルシステムの構成例は本発明にも共
通するものであり、ここにおけるスキャナアダプタ装置
21の本発明の実施例の構成を第１図に示している。第１
図において、第３図の従来構成と同一部分あるいは相当
部分には同一の符号をつけている。以下では本発明によ
る新規部分を中心に説明する。

本発明の装置では、イメージデータを圧縮符号化するた
めに二系統の圧縮回路24aと24bとを設けている。一方の
圧縮回路24aは従来と同じで、スキャナ15からシリアル
に出力されるイメージデータを直接に圧縮符号化する。
また、スキャナ15から出力されるイメージデータは同時
に縮小回路２に入力され、間引き処理によってサイズを
縮小（解像度を低減）したデータに変換される。もう一
つの圧縮回路24bは、縮小回路２からシリアルに出力さ
れるイメージデータを圧縮符号化する。

つまり、スキャナ15の原稿読み取り動作と平行して、原
サイズの圧縮イメージデータと縮小サイズの圧縮イメー
ジデータが同時に生成され、DMAC29の制御によりこれら
が一対のデータとしてページメモリ25に格納される。

例えば、ワークステーション12からスキャナ15の起動命
令を出すと、該命令はアダプタ18からコマンドデータバ
ス31を介して中央制御部17に伝えられ、さらにスキャナ
アダプタ21へ転送される。スキャナアダプタ21におい
て、前述の命令はコマンドデータバス31からコマンド管
理部７を経由してMPU28に伝達される。MPU28はこの命令
を判断して圧縮回路24a・24bおよびスキャナ15に起動を
かける。すると原稿の読み取りが開始され、前述のよう
に原サイズと縮小サイズの２つの圧縮イメージデータが
ページメモリ25に蓄積される。ページメモリ25内のデー
タは、イメージデータバス30を状況をデータ管理部26で
判断した上で、ワークステーションからの命令に従って
所定の相手先に転送される。例えば、ワークステーショ
ンにて画像を表示させるだけの目的であれば、ページメ
モリ25の２つのイメージデータのうちの縮小サイズのデ
ータのみをスキャナアダプタ21から転送させれば良い。
そうすれば、ワークステーションではデータを復号化す
るだけで、縮小処理を行なわずに、すぐに表示すること
ができる。画像を印刷する場合も、低解像度・縮小サイ
ズで良いのであれば、スキャナアダプタ21からプリンタ
アダプタ22へは縮小サイズのデータのみを送れば良い。
また、光ディスクにイメージデータをファイリングする
場合に、原サイズと縮小サイズとを一組のデータとして
記録しておけば、光ディスクのデータを再生して利用す
る場合にも、縮小処理を行なう必要がない。

発明の効果 以上詳細に説明したように、この発明に係るスキャナア
ダプタ装置では、スキャナによる原稿の読み取りと同時
に原サイズの圧縮イメージデータと縮小サイズの圧縮イ
メージデータとが生成されるで、縮小サイズのデータを
利用するのであれば、縮小サイズのデータをシステムバ
スを通じて転送すれば良く、またデータの受け手側では
縮小処理を行なう必要がない。従って、システムバスの
スループットが向上するし、ワークステーションでの表
示の応答性が良くなって操作性が向上し、また縮小回路
を重複して設ける必要がなくなってコストダウンにつな
がる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるスキャナアダプタ装置
のブロック図、第２図は本発明の対象である電子ファイ
ルシステムの一例のブロック図、第３図は従来のスキャ
ナアダプタ装置のブロック図である。 24a……第１圧縮回路、24b……第２圧縮回路、２……縮
小回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原稿を読取り画像データを出力する読取手
   段と、前記画像データを表示する表示手段と、前記画像
   データを記録媒体に印刷する記録手段と、前記読取手段
   からの画像データの入力及び前記表示手段、前記記録手
   段への画像データの出力を制御するワークステーション
   と、このワークステーションと前記読取手段との間に位
   置するアダプタ装置とを有し、前記アダプタ装置は、前
   記読取手段から出力された画像データを圧縮する第１の
   圧縮手段と、前記読取手段から出力された画像データを
   縮小する縮小手段と、この縮小手段で縮小された画像デ
   ータを圧縮する第２の圧縮手段と、前記第１の圧縮手段
   で処理された原サイズの画像データ及び前記第２の圧縮
   手段で処理された縮小サイズの画像データを記憶する記
   憶手段と、画像データを前記記録手段で印刷するときに
   は原サイズの画像データを、前記表示手段に表示させる
   ときには縮小サイズの画像データを前記記憶手段から読
   み出して前記ワークステーションに転送する制御手段と
   を備えたことを特徴とする電子ファイル装置。