JPH07100187B2 - 絞りプレス装置 - Google Patents
絞りプレス装置Info
- Publication number
- JPH07100187B2 JPH07100187B2 JP62236468A JP23646887A JPH07100187B2 JP H07100187 B2 JPH07100187 B2 JP H07100187B2 JP 62236468 A JP62236468 A JP 62236468A JP 23646887 A JP23646887 A JP 23646887A JP H07100187 B2 JPH07100187 B2 JP H07100187B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- draw
- remaining
- blank holder
- blank
- punch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、絞り成形を目的としたプレス装置の改良に関
する。
する。
従来の技術 例えば第５図に示すような製品Ｗ（同図では自動車のト
ランクリッド用のパネルを示している）を成形しようと
する場合、先ず第６図に示す絞り成形品P1を絞り成形
し、そののちに絞り成形品P1の四周縁部をトリミングす
ることにより第５図の製品Ｗを得ている。
ランクリッド用のパネルを示している）を成形しようと
する場合、先ず第６図に示す絞り成形品P1を絞り成形
し、そののちに絞り成形品P1の四周縁部をトリミングす
ることにより第５図の製品Ｗを得ている。
この場合、第６図の絞り成形品P1はダブルアクションタ
イプの絞りプレス装置によって成形されるのが一般的で
あるが、絞り成形品P1の四周縁部をブランクホルダでホ
ールドして成形するいわゆるクローズド成形法であるた
めにブランクホルダの押さえバランスによっては歪みが
発生しやすく、またトリミング工程においてスクラップ
として除去されるべく縦壁部Ｑについても同時に成形し
なければならないために材料歩留りが著しく悪いものと
なっている。
イプの絞りプレス装置によって成形されるのが一般的で
あるが、絞り成形品P1の四周縁部をブランクホルダでホ
ールドして成形するいわゆるクローズド成形法であるた
めにブランクホルダの押さえバランスによっては歪みが
発生しやすく、またトリミング工程においてスクラップ
として除去されるべく縦壁部Ｑについても同時に成形し
なければならないために材料歩留りが著しく悪いものと
なっている。
そこで、上記の絞り成形法に代えて、例えば第７図に示
すように絞り成形品P2の対向二辺部a,aのみをブランク
ホルダでホールドし、残余の二辺部b,bについてはホー
ルドせずに絞り成形するようにしたいわゆるオープン成
形法が試られている。この方式によれば第６図と比較す
ると明らかなように、ブランクホルダでホールドすべき
部位が少ないために歪みが発生しにくく、また縦壁部Ｑ
を成形する必要がないために素材形状を小さくでき、材
料歩留りの向上が図られることになる。
すように絞り成形品P2の対向二辺部a,aのみをブランク
ホルダでホールドし、残余の二辺部b,bについてはホー
ルドせずに絞り成形するようにしたいわゆるオープン成
形法が試られている。この方式によれば第６図と比較す
ると明らかなように、ブランクホルダでホールドすべき
部位が少ないために歪みが発生しにくく、また縦壁部Ｑ
を成形する必要がないために素材形状を小さくでき、材
料歩留りの向上が図られることになる。
そして、上記のオープン成形法は第８図（Ａ）および
（Ｂ）に示す型構造の絞りプレス装置によって達成され
る。１は下型としてのダイ、２はポンチ、３はポンチ２
とともに上型４を構成するブランクホルダ、Ｐは絞り成
形品P2となるべき素材である。
（Ｂ）に示す型構造の絞りプレス装置によって達成され
る。１は下型としてのダイ、２はポンチ、３はポンチ２
とともに上型４を構成するブランクホルダ、Ｐは絞り成
形品P2となるべき素材である。
発明が解決しようとする問題点 第８図（Ａ）および（Ｂ）の型構造において、絞り成形
品P2となるべき素材Ｐをダイ１上に投入した場合、素材
Ｐは第８図（Ａ）に示すようにその自重のために中央部
が垂れ下がって実線で示す状態となる。つまり、ダイフ
ェース1aの最深部から素材Ｐまでの距離H1となる。そし
て、この状態で素材Ｐのうち相対向する二辺部a,aをブ
ランクホルダ３でホールドして絞り成形すると、最深部
での絞り深さがH1と大きいために絞り成形品に割れが発
生することになる。
品P2となるべき素材Ｐをダイ１上に投入した場合、素材
Ｐは第８図（Ａ）に示すようにその自重のために中央部
が垂れ下がって実線で示す状態となる。つまり、ダイフ
ェース1aの最深部から素材Ｐまでの距離H1となる。そし
て、この状態で素材Ｐのうち相対向する二辺部a,aをブ
ランクホルダ３でホールドして絞り成形すると、最深部
での絞り深さがH1と大きいために絞り成形品に割れが発
生することになる。
これは素材Ｐのうち対向二辺部a,aのみをホールドし、
残余の二辺部b,bについてはホールドしないオープン成
形法の特殊性からくるもので、例えば第６図に示した従
来のクローズド成形法の場合にはダイフェースが第８図
（Ａ）の1bの位置となり、しかも素材ＰがH2の距離まで
ブランクホルダ３によって押し込まれるので、上記のよ
うな割れの問題は生じない。
残余の二辺部b,bについてはホールドしないオープン成
形法の特殊性からくるもので、例えば第６図に示した従
来のクローズド成形法の場合にはダイフェースが第８図
（Ａ）の1bの位置となり、しかも素材ＰがH2の距離まで
ブランクホルダ３によって押し込まれるので、上記のよ
うな割れの問題は生じない。
本発明は、素材のうち相対向する二辺部のみをブランク
ホルダでホールドし、残余の二辺部についてはホールド
しないいわゆるオープン成形法の絞りプレス装置であり
ながら、絞り成形前の素材を従来のクローズド成形法と
同程度まで押込むことのできる型構造を提供するもので
ある。
ホルダでホールドし、残余の二辺部についてはホールド
しないいわゆるオープン成形法の絞りプレス装置であり
ながら、絞り成形前の素材を従来のクローズド成形法と
同程度まで押込むことのできる型構造を提供するもので
ある。
問題点を解決するための手段 本発明の絞りプレス装置においては、略矩形状の素材の
対向二辺部を下型とブランクホルダとでホールドすると
ともに前記素材の残余の二辺部をホールドせずにポンチ
と下型との協働により所定形状に絞り成形する絞りプレ
ス装置において、前記素材の対向二辺部をホールドする
際に残余の二辺部を下型側に所定量だけ押込む一方でポ
ンチによる絞り成形開始時には素材上から退避する押圧
部材を、前記ブランクホルダのうち素材の残余の二辺部
に対応する部分に設けたことを特徴としている。
対向二辺部を下型とブランクホルダとでホールドすると
ともに前記素材の残余の二辺部をホールドせずにポンチ
と下型との協働により所定形状に絞り成形する絞りプレ
ス装置において、前記素材の対向二辺部をホールドする
際に残余の二辺部を下型側に所定量だけ押込む一方でポ
ンチによる絞り成形開始時には素材上から退避する押圧
部材を、前記ブランクホルダのうち素材の残余の二辺部
に対応する部分に設けたことを特徴としている。
作用 上記の構造によれば、絞り成形前の素材を例えば第８図
（Ａ）のH2寸法まで押込むことができることから、従来
のいわゆるクローズド成形法と同じ条件のもとで絞り成
形を行える。
（Ａ）のH2寸法まで押込むことができることから、従来
のいわゆるクローズド成形法と同じ条件のもとで絞り成
形を行える。
実施例 第１図（Ａ）および（Ｂ）は本発明のより具体的な一実
施例を示す図で、第８図（Ａ）および（Ｂ）と実質的同
一部分には同一符号を付してある。
施例を示す図で、第８図（Ａ）および（Ｂ）と実質的同
一部分には同一符号を付してある。
第１図（Ａ）および（Ｂ）に示すように、ブランクホル
ダ３のうち該ブランクホルダ３によってホールドされな
い素材Ｐの残余の二辺部b,bに対応する部分にはホルダ
ブロック５が取付けられており、このホルダブロック５
には押圧部材としてのスライドカム６が取付けられてい
る。
ダ３のうち該ブランクホルダ３によってホールドされな
い素材Ｐの残余の二辺部b,bに対応する部分にはホルダ
ブロック５が取付けられており、このホルダブロック５
には押圧部材としてのスライドカム６が取付けられてい
る。
スライドカム６はホルダブロック５に対し水平方向にス
ライド可能に支持されている一方、ホルダブロック５と
の間に設けた弾性体７によりポンチ２側に向けて付勢さ
れている。また、スライドカム６の下面にはポンチ２側
に突出するプレート８が一体に取付けられており、この
プレート８は、後述するようにスライドカム６とドライ
ブカム９とが摺接した際にドライブカム９と干渉するこ
とがないようにその一部が切り欠かれている。
ライド可能に支持されている一方、ホルダブロック５と
の間に設けた弾性体７によりポンチ２側に向けて付勢さ
れている。また、スライドカム６の下面にはポンチ２側
に突出するプレート８が一体に取付けられており、この
プレート８は、後述するようにスライドカム６とドライ
ブカム９とが摺接した際にドライブカム９と干渉するこ
とがないようにその一部が切り欠かれている。
他方、ポンチ２の側面には傾斜カム面9aとドウェルカム
面9bとをもつドライブカム９が取付けられており、傾斜
カム面9aがスライドカム６側の傾斜カム面6aと摺接する
ことによってスライドカム６が第１図（Ｂ）の位置から
後退することになる。
面9bとをもつドライブカム９が取付けられており、傾斜
カム面9aがスライドカム６側の傾斜カム面6aと摺接する
ことによってスライドカム６が第１図（Ｂ）の位置から
後退することになる。
次に上記のように構成された絞りプレス装置の作用につ
いて説明する。
いて説明する。
先ず第１図（Ａ）および（Ｂ）に示すように、ダイ１上
に略矩形状の素材Ｐを載置すると、素材Ｐはその自重の
ために中央部が垂れ下がり、例えばダイフェース1aの最
深部でダイフェース1aと素材Ｐとの間の距離H1となる。
に略矩形状の素材Ｐを載置すると、素材Ｐはその自重の
ために中央部が垂れ下がり、例えばダイフェース1aの最
深部でダイフェース1aと素材Ｐとの間の距離H1となる。
この状態から上型４が下降すると、ブランクホルダ３の
ビード部3aが素材Ｐの対向二辺部a,aをホールドするよ
りも先にプレート８が素材Ｐの残余の二辺部b,bに当接
し、これによって素材Ｐの中央部をダイ１側に押込むこ
とになる。そして、第２図（Ａ），（Ｂ）に示すように
ブランクホルダ３のビード部3aが素材Ｐの対向二辺部a,
aをホールドする際には、プレート８は素材Ｐの中央部
をH2の位置まで押込んでいることになる。
ビード部3aが素材Ｐの対向二辺部a,aをホールドするよ
りも先にプレート８が素材Ｐの残余の二辺部b,bに当接
し、これによって素材Ｐの中央部をダイ１側に押込むこ
とになる。そして、第２図（Ａ），（Ｂ）に示すように
ブランクホルダ３のビード部3aが素材Ｐの対向二辺部a,
aをホールドする際には、プレート８は素材Ｐの中央部
をH2の位置まで押込んでいることになる。
こののち、なおも上型４が下降すると、ブランクホルダ
３が第２図（Ａ），（Ｂ）のブランクホールド状態に保
持されるのに対し、代わってポンチ２が単独で下降する
ようになり、ポンチ２が素材Ｐに当接して絞り成形が開
始される。これに先立って、第３図に示すようにスライ
ドカム６とドライブカム９の傾斜カム面6a,9a同士が摺
接し、プレート８が素材Ｐの残余の二辺部b,b上から退
避するまでスライドカム６全体が後退する。そして、ス
ライドカム６の先端面6bがドライブカム９のドウェルカ
ム面9bに当接することでスライドカム６は第３図の位置
に保持される。
３が第２図（Ａ），（Ｂ）のブランクホールド状態に保
持されるのに対し、代わってポンチ２が単独で下降する
ようになり、ポンチ２が素材Ｐに当接して絞り成形が開
始される。これに先立って、第３図に示すようにスライ
ドカム６とドライブカム９の傾斜カム面6a,9a同士が摺
接し、プレート８が素材Ｐの残余の二辺部b,b上から退
避するまでスライドカム６全体が後退する。そして、ス
ライドカム６の先端面6bがドライブカム９のドウェルカ
ム面9bに当接することでスライドカム６は第３図の位置
に保持される。
こののち、第３図の状態から第４図に示す下死点位置ま
でポンチ２が下降することにより絞り成形が完了し、第
７図に示す絞り成形品P2が得られることになる。
でポンチ２が下降することにより絞り成形が完了し、第
７図に示す絞り成形品P2が得られることになる。
発明の効果 以上のように本発明の絞りプレス装置においては、いわ
ゆるオープン成形法でありながらブランクホールドされ
ない素材の残余の二辺部を押圧部材によってダイ側に押
込むため、絞り量過多による割れの発生がなく、初期の
目的であるオープン成形を無理なく実現できる。
ゆるオープン成形法でありながらブランクホールドされ
ない素材の残余の二辺部を押圧部材によってダイ側に押
込むため、絞り量過多による割れの発生がなく、初期の
目的であるオープン成形を無理なく実現できる。
第１図（Ａ）は本発明のプレス装置の一実施例を示す断
面図、第１図（Ｂ）は同図（Ａ）のＩ−Ｉ線に沿う断面
図、第２図（Ａ）は第１図（Ａ）のブランクホールド時
の断面図、第２図（Ｂ）は同じく第１図（Ｂ）のブラン
クホールド時の断面図、第３図および第４図は第２図
（Ｂ）のブランクホールド時以後の作動説明図、第５図
はパネル製品の一例を示す斜視図、第６図および第７図
は上記パネル製品となるべき絞り成形品の斜視図、第８
図（Ａ）は従来のいわゆるオープン成形法を目的とした
絞りプレス装置の断面図、第８図（Ｂ）は同図（Ａ）の
VIII−VIII線に沿う断面図である。 １…下型としてのダイ、２…ポンチ、３…ブランクホル
ダ、４…上型、６…押圧部材としてのスライドカム、７
…弾性体、８…プレート、９…ドライブカム、ａ…対向
二辺部、ｂ…残余の二辺部。
面図、第１図（Ｂ）は同図（Ａ）のＩ−Ｉ線に沿う断面
図、第２図（Ａ）は第１図（Ａ）のブランクホールド時
の断面図、第２図（Ｂ）は同じく第１図（Ｂ）のブラン
クホールド時の断面図、第３図および第４図は第２図
（Ｂ）のブランクホールド時以後の作動説明図、第５図
はパネル製品の一例を示す斜視図、第６図および第７図
は上記パネル製品となるべき絞り成形品の斜視図、第８
図（Ａ）は従来のいわゆるオープン成形法を目的とした
絞りプレス装置の断面図、第８図（Ｂ）は同図（Ａ）の
VIII−VIII線に沿う断面図である。 １…下型としてのダイ、２…ポンチ、３…ブランクホル
ダ、４…上型、６…押圧部材としてのスライドカム、７
…弾性体、８…プレート、９…ドライブカム、ａ…対向
二辺部、ｂ…残余の二辺部。
Claims (1)
- 【請求項１】略矩形状の素材の対向二辺部を下型とブラ
ンクホルダとでホールドするとともに前記素材の残余の
二辺部をホールドせずにポンチと下型との協働により所
定形状に絞り成形する絞りプレス装置において、前記素
材の対向二辺部をホールドする際に残余の二辺部を下型
側に所定量だけ押込む一方でポンチによる絞り成形開始
時には素材上から退避する押圧部材を、前記ブランクホ
ルダのうち素材の残余の二辺部に対応する部分に設けた
ことを特徴とする絞りプレス装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62236468A JPH07100187B2 (ja) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | 絞りプレス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62236468A JPH07100187B2 (ja) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | 絞りプレス装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6478630A JPS6478630A (en) | 1989-03-24 |
| JPH07100187B2 true JPH07100187B2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=17001190
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62236468A Expired - Lifetime JPH07100187B2 (ja) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | 絞りプレス装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07100187B2 (ja) |
-
1987
- 1987-09-21 JP JP62236468A patent/JPH07100187B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6478630A (en) | 1989-03-24 |
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